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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

182 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/05(土) 21:49:54 ID:YaoLVTVA0

( ^ω^)『……どうしたんだお、クー?』

川; - )『っ……いえ』

( ^ω^)、『顔色が悪いようだけどお……』

 クーの顔が見る間に蒼褪めていく。
 クーは恋をしていた。相手は主であるツン・ティレル嬢。
 出会ったその日から心を奪われ、彼女の為に己は一生を捧げようとまで誓った。

 ツンが好きだった。声の一つ、仕草の一つ――全てが愛しいと思っていた。
 笑顔を向けられると心が締め付けられ、彼女が泣けばクーも辛い思いだった。
 気付けば関係は五年にも及び、二人の間柄は親友にも等しい関係と言えた。

 一方的な片思い――それでいいと思っていた。この思いは死ぬまで心に秘めているはずだったが、認識が甘かった。
 現実と対峙すると彼女は途端に無気力に襲われ、脳内は混乱に陥る。当たり前のことなのに、けれども感情が爆発しそうだった。
 だがそんな狂う寸前の彼女をなんとか正常にとどめる言葉がティレル卿の口から紡がれる。

( ^ω^)『先の話だけどお、クー。できるなら、将来も……ツンの傍にいてあげて欲しいんだお……』

川;゚ -゚)『えっ……』

 驚きの台詞だ。普通、レディースメイドの期間は短い。十年も続けばいい方で、歳をとるとその任から降ろされる。
 だが侯爵は己の手元からツンが旅立った後もツンの傍にいてくれと頼んだ。

( ^ω^)『君はツンのよき理解者。あの子はきっと君を必要とするはずだお。だから、もしも嫌でなければツンのことをお願いしたいんだお』


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