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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです
161
:
◆hrDcI3XtP.
:2019/10/05(土) 21:39:20 ID:YaoLVTVA0
それはどう言った意味か、と問うことはない。どうあっても従者、どうあってもレディースメイドの佳人は瞳を伏せてカップを傾けるのみ。
対してツンはバターをふんだんに使ったクッキーを齧り、歓喜の声を上げると小動物よろしく頬を膨らませて貪る。
その様子を眺めながら再度クーは苦悩を抱く。
先日、距離が戻った事実は内心では喜ばしいが、この状況が問題だった。
人目に彼女が晒される事実――噂の一つでも立つのが当然だと言える。
幾ら口を封じようともお喋り好きな者はいる。
こんな寒村であろうとも噂はたちまち広がり、やがてはロンドンにまで届き、下手をしたらティレル侯爵の耳にまで届くかもしれない。
気が気でいられない――当然のことで、クーは後悔ばかりをした。
ツンはこの日、好奇心を抑えられずに村の様子が見たいとクーに願った。
当初はこれに猛反対した彼女だったが――
( ´∀`)「いいじゃないかモナ、クー。折角こられたんだモナ? 寧ろ是非見て回って欲しいところですモナ、ツンお嬢様」
( ‘∀‘)「そうよ、クー。堅苦しいわねぇ。さぁさぁツンお嬢様、外は冷えますから、温かいお着物を選びましょうね」
――呆れることに彼女の両親はツンの意見を尊重し、クーに対して非難までをもする。
味方がいないとなっても孤軍奮闘せんとするクーだったが、最終的にツンの瞳に涙が浮かぶと、彼女は溜息を一つ吐き諦めたように頷いてしまう。
両親はせっせとツンの身支度を進めるが、果たして実の子の帰参に対してそう言った態度は如何なのか、とクーは若干怒りを抱く。
が、傍目から見ると、まるで孫でもあやす爺(じい)と婆(ばあ)のようにも見えて、クーは何となく両親の気持ちを察する。
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