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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

160 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/05(土) 21:38:58 ID:YaoLVTVA0

 ハートフィールドは穏やかだった。
 その日、ツンはクーを連れて小さな村を回る。

 彼女を知る者等は即座に出向き礼をするが、対するツンは、どうかこの事は内密に頼む、とお忍びであることを明かす。
 その台詞に村民達はことを察し、御令嬢もそう言う時分だ、広い城と言えど鳥籠の中は窮屈だろう――と皆は笑った。

 彼女は皆に快く迎えられたが、しかしクーはやはり複雑な心境で、綻んだツンを見ると咎めようにも咎められなかった。
 兎角、ツンは今現在、村の一画にある小さな飯屋にきていた。

ξ゚〜゚)ξ「うーん、ハーブティー……独特だね、この味はっ」

川 ゚ -゚)「……お気に召しませんか?」

ξ゚⊿゚)ξノシ「ううん、不思議なくらい気分が落ち着くから好きだよっ」

 先日、距離が戻った二人は午後の茶を楽しむ。
 城の外でアフタヌーンティーをする貴族と言うのも妙な画で、店の主人は何故茶を飲むのだろうか、と首を傾げた。

 アフタヌーンティーの文化はこの時分に生まれたが、それは貴族の内でのみ流行った。
 後の世ではイギリスを象徴する文化となったが、ある意味貴族と言うのは流行の最先端をいくものだった。

川 ゚ -゚)「活発で御座いますね、お嬢様」

ξ゚⊿゚)ξ「え? 何が?」

川 ゚ -゚)「いえ。先日のアッシュダウンの森に引き続き、村を見て回りたい、とは……」

ξ゚ー゚)ξ「だってクーの生まれ故郷だもん。見て知りたいと思うよ?」

川 ゚ -゚)「……然様で御座いますか」


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