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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

149 ◆hrDcI3XtP.:2019/10/05(土) 21:34:31 ID:YaoLVTVA0

 冬の午後、アッシュダウンの森に華やいだ声が色づく。
 少女はヒースに覆われた森を駆け抜ける。
 小さな身体を目いっぱいに動かし、頬を赤く染めて白い息を吐いた。

川;゚ -゚)「お嬢様、お嬢様っ」

 そんな少女の背を追うのは佳人――クーだった。
 そうなれば追うのは彼女の主であるツンなのは至極のことで、この日の午後、二人は森へと散歩にきた。

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいすごい! ねぇ、クー! 家のお庭の森より素敵!」

 アッシュダウンの森は松とヒースが立ち並び、他には冬の花や枯草が点在する。
 空気は冬の匂いを醸し、それを肺に取り込んだツンは満面の笑みを浮かべた。
 ツンの様子にクーは叱るでもなく呆れるでもなく、小さく笑みを浮かべると立ち止まったツンの下へと向かった。

ξ*゚⊿゚)ξ「広いねぇっ。すごいね、ここっ。なんだか絵本の中の景色みたいっ」

川 ゚ -゚)「地元なので感慨はありませんが……しかしお気に召していただけたとあれば、それはまた栄誉で御座います」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、すっごく好きっ。あ、ほら見てクー。川もあるっ」

 様々な物を発見するとツンは直ぐに駆けていく。
 例えば見知らぬ木や花を見つけるとクーに名前を問い、或いは触れたことのないものには即座に心を奪われた。
 今度のツンは小川へと近づき、橋を渡ると澄んだ川面を覗き込む。


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