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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

143 ◆hrDcI3XtP.:2019/09/29(日) 23:08:36 ID:XAwkQF4U0

川 ゚ -゚)「……? 如何なさいましたか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、いや、そのっ……」

 そしてクーが食事をする様子だ。これにツンは釘付けだった。
 別に見たことがない訳ではない。だがその数も一度か二度、ないしは三度程度だった。

 果たして普段の彼女のマナーや作法と言ったものが如何程の程度かは不明だが、少なからず今見ている限りではツンよりも遥かに気品があった。
 並ぶ料理はどれも簡単なもの、且つ大した内容ではない。
 しかし食器を操作する手の動きから口へと運ぶまでの時間、他、食事の音は――咀嚼等も含め――ほぼ皆無と言える。

ξ゚⊿゚)ξ「……ずるいよね、クーって」

川 ゚ -゚)「はい……?」

 まるで完璧人間――見惚れると同時に嫉妬を抱くほどにクーは極まっている。
 そもそも彼女の所作と言うのは完璧で、例えば歩き方の一つを注目しても文句のつけようはなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「何でも出来ちゃうよねぇ、クーは……超人?」

川 ゚ -゚)「レディースメイドですので。万事完璧にこなすのが役目で御座います」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、模範となるべく、だっけ?」

川 ゚ -゚)「はい、その通りで御座います」

 レディースメイドとは何か。
 それはレディーの――この場合はツンにあたる――身の回りの世話を全て任され、更にはハウスキーパー等の監督役からの指示を無視することも出来る。
 メイドの中でも別格中の別格と呼ばれるが、これを任される者はまず歳若く、それでいて素養のある人物でなければならなかった。
 クーは元より勉強家ではあったが、ツンに仕える為にそれはもう大量の苦労をしてきた。


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