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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです

133 ◆hrDcI3XtP.:2019/09/29(日) 23:03:38 ID:XAwkQF4U0

川 ゚ -゚)「いいですか、お嬢様。五日間です。五日間だけこの村に滞在します」
  _,
ξ゚ 3゚)ξ「ぶーっ……」

 夜、クーは自室でツンにそう言った。
 相も変わらずに感情の一つも見せない声色を向けられたツンは、室内にあるベッドの上を転がりながら不機嫌そうな反応を示す。

川 ゚ -゚)「先程、御者に問い合わせたところ五日後には馬を出すとのことでした」
  _,
ξ゚⊿゚)ξ「もっとゆっくり休んでもいいんじゃないかな? 折角の長期休暇を無駄にすることはないと思うよ?」

川 ゚ -゚)「わたくしもそう思っておりましたが、予定が変わりました」
  _,
ξ゚〜゚)ξ「……なんだかわたしの所為みたいな言い方だね?」

川 ゚ -゚)「……はて、どうでしょうか」

ξ;゚д゚)ξ「そこは否定しないんだっ」

 あれから――昼頃にクー邸へと到着をしてから、クーの父母は大慌てだった。
 その理由こそはツン・ティレル嬢の存在があるからだ。

 何の予告もなしにやってきたのは大恩あるティレル侯爵の一人娘。
 しかもその訪問の理由は教育の一環だと言う――これはクーの機転による嘘だった――から更に慌てふためいた。

 こんな田舎の、更には大したものもない家で令嬢を如何に持成すべきか、と二人は頭を抱えた。
 しかしこれにツンは笑みを浮かべながらに、己に対して特別な対応は不要である為何も気にかける必要はない、と言う。

 そうは言うがどうあっても主君の娘を雑に扱う訳にはいかない。
 更には教育となれば尚更に模範となるべくして緊張が生まれ、父母はぎこちなくなった。


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