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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです
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:
◆hrDcI3XtP.
:2019/09/29(日) 22:58:22 ID:XAwkQF4U0
先日の一件からツンが気持ちを隠すことはなくなった。
クーに対しては正々堂々と、真正面から気持ちをぶつけてやると心に誓った。
それと対するクーは変わらずに寡言だが、しかし――
川 ゚ -゚)「お気楽な考えです、それは」
ξ゚⊿゚)ξ「……そうかな?」
川 ゚ -゚)「ええ。楽観です。如何に興味や関心を向けられているとしても、嫌い、と言う感情が逆転する可能性は不明確で御座います」
ξ゚⊿゚)ξ「……確かに、そうかもしれないけど。でもっ――」
川 ゚ -゚)「それもまた一つの可能性。それに賭けるのも悪くはない……そう言いたいのですか、お嬢様」
――彼女はそんな風にツンを否定するが、けれどもツンは先から感じていた。
クーの手が、握り合う手の感覚が強くなっていることに。
ツンはクーを見つめる。相変わらずクーの瞳は伏せられているが、その頬には微かに熱が差す。
川 ゚ -゚)「甘えた考えは捨て去るべきで御座います」
ξ゚⊿゚)ξ「そう?」
川 ゚ -゚)「はい。これからはもっと徹底した教育を心がけましょう」
ξ゚ー゚)ξ「ふふっ……うん。そうだね」
間もなく、揺れ動いていた馬車は停まり、その中から可憐な美少女と佳人が姿を見せる。
馬車から先に降りたのは佳人で、彼女はそのままに握りしめていた手を引く。
そうして己の主である乙女を抱き留めると、互いの身形を正してから傍らに悠然と立った。
Break.
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