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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです
121
:
◆hrDcI3XtP.
:2019/09/29(日) 22:57:09 ID:XAwkQF4U0
川 ゚ -゚)(……結局、到着してしまった。どうすれば……馬はもうないだろうし。とは言え近く馬車が出る日なんて……)
田舎であることもそうだが、冬の時期、簡単に馬車を出してくれる者はそうはいない。
例えば今回の御者は雇われの一般の者だった。
如何に城に勤めているとはいえ貴族のように送迎の持成しや振る舞いがある訳ではない。
とは言えイギリスとは見栄と繁栄こそが全ての国家だ。
例えば如何に凡な者であれ、それが城住まい――貴族の僕となったら当然主は馬を貸し与え御者を伴わせる。
そんな経済能力もないのか――人間一人を満足に働かせるだけの力もないのか、と他者に誹られるのすらも我慢ならない。
だがティレル家に務める者達は自身で都合を見つけ、更には御者も故郷に所縁のある者か、或いは適当な者等に頼んだ。
理由は簡単なことだった。単純に言えば見栄を張る必要もないくらいにティレルの名は知られている。
何よりとしてティレル侯爵の用意する馬車と言えば、お察しの通り派手で豪華な籠ばかりだった。
それで通りを行けば周囲の反応は一つの騒ぎで、よもや王族の方か、或いは所縁の者か、はたまた――などと盛り上がる。
こと、それが故郷で見られたとなれば居心地が悪い。
結局、従者達はティレル卿の有難い親切心を丁寧に断ると、安心できる――庶民らしく、ある程度普通と呼べる馬車に乗り付けて帰省する。
川;- ,-)「帰ったらすぐに馬車の手配をせねば……」
ξ゚⊿゚)ξ「え? そんなに早く帰る予定だったの? 一カ月くらいは休むのかと思ってた」
川;゚ -゚)「……そうせねばならない理由がありますので」
ξ゚⊿゚)ξ「……へぇー。そうなんだぁー」
_,
川;゚ -゚)(なんとわざとらしい……)
据わった瞳で妖しい笑みを浮かべるツン。
クーの言葉に思い当たる節がある、どころではなく彼女は自身こそが原因だと言う自覚があった。
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