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ξ゚⊿゚)ξお嬢様と寡言な川 ゚ -゚)のようです
106
:
◆hrDcI3XtP.
:2019/09/25(水) 18:55:44 ID:sdmVb0Qs0
◇
――荷造りを終えたクーは一つにまとめた鞄を持ち上げる。
明日には馬車に乗り故郷であるハートフィールドに帰省するところだった。
久しく見る故郷の景色は如何程か――瞳を瞑り想像するクーだが、彼女の脳内に生まれるのはどこまでも続く草原と田畑だった。
ロンドンから馬車で凡そ半日の距離。そこにクー邸はある。
豪農として地元では名の知れる家庭だが、それもこれも全てはティレル家から借り受けている広大な土地と畑のお蔭だった。
主に麦等を育て、クーもこれの手伝いをよくした。
今の時分は然程仕事はない為、帰っても仕事を任されることはない――つまりは帰るにはうってつけの季節であった。
久しく気が休まりそうだ、と思いつつクーは土産の品を幾つか確認し、それもまた別の鞄へと詰める。
クーに兄弟姉妹はいない。一人娘だった。
おまけに父と母は年を召しており、そんな両親の口癖は早い所孫の顔が見たい、と言うものだった。
幾つかの縁あってか見合いをすすめられもしたがクーは全て断った。
時代からして普通は許されない、と言うよりは親の独断で決まることが往々だが、クーの両親は彼女の意向を第一に考えた。
兎角、そんな事情等もあるクーだが帰郷には少なからず心が躍る。
何だかんだで生まれ育った土地と言うのはいいもので、羽を伸ばすには最高の場所と言えた。
そして悩みを整理するのにも最適と言えた。
川 ゚ -゚)「…………」
先日、ツンに帰省の旨を伝えると彼女は大層に驚愕をした。
その表情を見たクーは胸が苦しくもなったが、けれども彼女の反応を無視して場を去る。
あまりにも急な報せ――明後日には帰ると言う内容だが、これにはクーなりの思惑があった。
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