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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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通訳の返答を待たずに、俺は音を立てないように小屋の外に出た。
階段は軋むため、小屋を支える柱の一本にしがみつき、ゆっくりと降りていく。
このまま集落の南を抜け、チンドウィン河の下っていけば、アラカン山脈の麓まで出る。
そうすれば過去日本軍がインパール作戦のために舗装した道路に出るはずだ。
忍び足で族長の家の裏を回る。
広場には出ずに、周囲をぐるりと廻る形で南へ抜けるつもりだった。
「――〜〜〜〜〜〜〜〜」
聞き覚えのある言葉の羅列に、俺は思わずそちらを見た。
族長の家の藁葺の一部に空いた穴から光が漏れ、そこから声がしていた。
丁度そこは、俺がス=クゥの分泌物の匂いを嗅がされた族長の息子の部屋だった。
俺が足を止めた事に気がついて、通訳は背負鞄を押す。
しかし俺は振り返って、自分の口に人差し指を当て、"静かにしていろ"の意を示すと、
その穴に自分の右目を宛てがった。
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