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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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男は再度、その生首に向かって同じ音を囁くと、
川向うにその生首を放り投げた。
俺はス=クゥの生首が描く放物線を眺める。
そして対岸にそれが着地するのを確認したと同時、俺の背中に戦慄が走った。
いつの間にか、向こうの河岸は、無数のス=クゥに埋め尽くされていた。
白く焼けた丸石が敷かれているだけだった河岸が、
今では黒髪の絨毯で覆われている。
先程の屠殺のシーンの一部始終をそこから見ていたと言わんばかりに、
身じろぎ一つせず、黒髪の隙間からこちらを覗いている。
やがてその中の一匹が、転がった生首の黒髪を咥え、ズルズルと沼地の方へと引きずっていった。
それに合わせて波が引くように、ス=クゥの群れが、草むらへと消えていく。
男はそれを意に介さない様子で、
首なしのス=クゥの後ろ足を掴み逆さ吊りにして血抜きを行っていた。
奇妙な生き物である事は理解していたが、
同族が殺される場面を群れで眺める習性に、生物学的な答えを見出だせず、俺は困惑していた。
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