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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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いつもより少し早く族長の家に到着すると、
中から族長の息子である肥満体の男が丁度出てくるところだった。
男は俺に気づくと、付いてこいの身振りをして
集落の南、チンドウィン川の方向へ歩き始める。
恐らくは自分のス=クゥに会いに行くのだろう。
どうやらス=クゥは本来集落に連れてくるものでは無いらしく、
基本は河を隔てた沼地向こうに住まわせているようだ。
ただ、時たまこうやって会いに行くことで、この獣と絆を確かめるのだ。
o川*゚ー゚)o「キュウ?」
俺の肩に乗ったス=クゥが鳴き声を上げながら鼻先を俺の頬に擦り付ける。
この生暖かい鼻息にも慣れてきた。
男の後ろを歩き森を抜ける。
そして河の畔までたどり着くと、男はいつものように指笛を吹き、
それに合わせてス=クゥが川向うの草むらをかき分けて鼻先を突き出す。
濁流の中を泳ぎ、濡れたス=クゥを男はまた愛おしそうに撫で付ける。
しかし、その時、俺はあることに気がついた。
男の腰に、族長に贈ったはずのサバイバルナイフが光っていた。
男は先程までの慈しむような態度とはうって変わって、
荒々しくス=クゥの首元を、掴むと、丸石の河岸に叩きつけるように押さえ込んだ。
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