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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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俺は再度ス=クゥを自分の肩に乗せると、のろのろと立ち上がる。
言葉の通じない男に抗議の意を伝えるのも面倒で、
半目で睨むことしか出来なかった。
男は笑い顔のまま、別の器を取り出すと、そこに木べらを擦り付け、分泌物を入れた。
更に別の容器から白く濁った液体を注ぐと、木べらでゆっくりと混ぜ合わせる。
俺は液体が入った壷に顔を近づける。
アルコールのツンとした匂いがした。
どうやら酒の一種らしい。
これを溶媒として、あの分泌物を溶かすのだろう。
ある程度まで溶け切ると、器の中の液体は美しい紅に染まった。
そして何処かで嗅いだことのある、薔薇の香りにも似た芳香が漂い始めた。
これは檻の中で嗅いだものと同じものだと気づくと同時、
男は指の先端に付けたそれを、俺の頬に塗りつけた。
集落の部族の男が付けていた文様と、纏っていた芳香の正体はこれだったのだ。
俺の体に渦巻いていた暴虐と、思考の奔流はいつの間にか形を潜め、
穏やかな風が体の内側を吹き抜けていた。
これもこの芳香の効能なのかもしれない。
( ^ω^)「***** オッ」
男は、コレでお前も仲間だ、とでも言いたげに笑った。
俺も歯を剥き出して笑ってみせた。
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