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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]

917ミセ*゚ー゚)リ ◆.B6BIc9Qqw:2018/10/04(木) 23:44:08 ID:oHseY2Ho0


集落に戻ると、通訳は木組みの家に戻され、俺だけ族長の住居に呼ばれた。
言葉が通じないことは向こうも分かっているらしく、肥満体の男は身振り手振りで
俺を住居の奥まで導く。

そこは男の部屋と言って差し支えないらしく、
藁葺の寝床と、腰ほどの高さがある机、それから幾つかの壷が並んでいた。


まだ昼だと言うのに、ここまで光が差し込まず、妙に薄暗い。
男は壷の一つから茶色い珠のようなものを取り出すと、
机の上にある白い容器にそれを乗せる。

その茶色い珠の表面を爪でこすると、小さな火種が灯った。
やがてその炎は大きくなり、部屋の内部を明るく照らす。

どうやら火薬やマッチの頭のようなものらしい。


男は机の前で俺に手招きをする。
俺は黙ってそれに従った。

未だに俺の肩に乗る小ス=クゥを引き剥がすようにつまみ上げると、
腹が上になるように机の上に転がして、首元をキツく押さえた。


o川; Д )o「ギュゥ!」


ス=クゥは今までとは違う悲痛な鳴き声を上げる。
それも構わず男はニコニコしながら、空いていた方の手で木べらのようなものを取り出した。


( ^ω^)「――********* オッ **************  オッ」


言葉が通じないことは分かっているのだろうが、
それでも口にせずにはいられないという興奮が伝わってくる。

俺はそれに苦笑いで返す他ない。



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