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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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男はそのまま集落の方面へと歩きだす。
大きいス=クゥもその後に続く。
俺と通訳は一度顔を見合わせた後、同じように集落に向かって歩き出す。
後ろを振り向くと、小さいス=クゥも短い手足を懸命に動かして、
落ちた枝葉や、岩を乗り越え付いてくる。
o川;゚ー゚)o「キューゥッ! キューゥッ!」
しかし体が小さいせいかどうしても俺たちの速度に追いつくことが出来ずに
あたふたしながら障害を乗り越える他ないようだ。
それを見ていると、なんとも言えない感覚が下腹の辺りに沸き起こる。
自身の中に眠る嗜虐心と、幼生な生き物に対する庇護心。
この2つが入り混じった、こそばゆいものだ。
ともすれば近寄って即座に踏み潰して殺してやりたくやるような感覚の裏側に
こいつを全力で愛玩し、護ってやりたいという気持ちが生じている。
自分の口角の端が上がるのが分かった。
しかしその笑みもその二律背反の末に表面化したものらしく
自分の顔の筋肉が意図しない方向に動いたのが瞼と頬が痙攣したようにヒク付いた。
俺は小さいス=クゥに近寄ると、
尻尾に近い黒髪の生え際を摘んだ。
o川;゚ー゚)o「キュ、キュゥッ!」
何かを訴えるような鳴き声を上げるが、無視してそのまま引っ張り上げる。
全身の余った皮がそこに集約されたせいで、10cm以上も皮が伸びたのには驚いた。
まるで暖められたチーズのようだ。
短い手足をわたわた振り回しながら抗議の声を上げるス=クゥを
自身の右肩に下ろしてやる。
現地で買った麻のシャツの襟元を、しっかりとス=クゥが掴んだのを確認してから、
俺は再度肥満の男を追った。
一連の流れを見ていた通訳が、なにか言いたげな顔でこちらを見てきたが、
終ぞ一言もこちらに話しかけては来なかった。
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