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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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チンドウィン川は濁った流れのまま上流から下流へと流れる。
アラカン山脈に対して侵食と運搬の働きを存分に発揮している証拠だ。
族長の息子だという男は、この辺りの部族には珍しく肥満体で、
歩く度に腹の贅肉が波打った。
部族の集落から南に数キロ、広葉樹の森を抜けて川の畔までやってくる。
対角の岸の先には沼地が広がっていて、更に奥には別の山脈が見えている。
男は沼地にぐるりと視線を巡らせると、二本の指を口に当て、強く息を吐いた。
鋭く響く音がそこから生じる。
俺は耳を塞ぎそうになったが、中指の痛みに気取られて、うまく耳栓が間に合わない。
顰めっ面のまま眼前の河と沼地を眺める他無かった。
やがて虫のさざめきにも似た、草を掻き分ける音が川向うから聞こえだす。
濁流から生じる音よりも大きいそれは、嫌でも『数』を連想させる。
しかし意外なことに、草木かき分けて這い出てきたのは、
たった2匹の獣だった。
川 ゚ -゚)「……キュウ」
o川*゚ー゚)o「……キュウ」
女の嬌声にも似た甘い鳴き声は、川向うからでも鼓膜に届く。
( ^ω^)「……*********** オッ」
肥満体の男の舌打ち音は、腔内が脂肪で満たされているためか、
他の奴らとは違い低くマヌケな響きをしていた。
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