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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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そういった背景を鑑みるに、今現在俺に家族はいないということになる。
悲しいことに独り身だしな。
俺は指先を舐めるス=クゥの鼻先を避けるように回しながら、
(´<_` )「ヤック」
と答えた。
瞬間、指の先に強烈な痛みを感じて、俺は檻の外に出していた腕を引っ込めた。
中指の先端が紅く染まり、鮮血が湧き出すようにして手の甲の方まで垂れている。
最初はス=クゥに食いちぎられたのかと思ったが、そうではなかった。
――爪だけ剥がされていたのだ。
俺は痛みに顔を歪めながら檻の外の獣に目を向ける。
上下の前歯の間に、確かに半透明の板が咥えられていた。
(;゚_L゚)「――嘘を吐くなと言ったのにッ!」
怒声とも、悲痛な叫びとも取れる声と共に、通訳が俺に飛びかかってくる。
肩を地面に押さえつける形で馬乗りになり、今にも殴りかからんという形相で俺を睨む。
(´<_` ;)「待て、嘘は吐いていないッ!」
(;゚_L゚)「それならなんでス=クゥに噛まれた!?」
(´<_` ;)「分からんッ! そもそもあんな獣に何が分かるんだッ!」
そこから始まる俺達の口論を、硬質な音が中断した。
再度族長が杖で檻を叩いたのだ。
半狂乱だった俺たちは、音の方向――族長に顔を向ける。
今まで見せることのなかった満足げな笑みがそこにはあった。
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