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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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(;゚_L゚)「檻の外に、腕を出せ――と」
(´<_` )「……腕を切り落とすのか?」
(;゚_L゚)「いや、違う」
(;゚_L゚)「今から行われるのは、"審査"だ。"審判"と言い換えてもいい……」
(´<_` )「理解は出来ないが、憶測は出来るよ」
(´<_` )「ともかく、"嘘"を吐かなければいいのだろう?」
(;゚_L゚)「そうだ……絶対に、嘘を吐くな……。ス=クゥに……気づかれるな……」
そこまで言うと、通訳は再び抱えた膝の間に顔を埋めた。
俺は檻の格子の隙間から右腕を外に出した。
それを見た族長は、獣――ス=クゥをそっと地面に下ろしてやった。
ダブついた皮膚が地面をなぞる。頭頂部から伸びた黒髪を引きずるようにして
二度三度その場を嗅ぎ回るみたいにグルグル回ってみせた。
やがて、俺の存在に気がついたのか、鼻先が俺の顔へと向けられる。
上を向いた事で、ス=クゥの顔前面を覆っていた髪が横に流れた。
川 ゚ -゚)「……キュゥ」
小さく鳴いた。
げっ歯類特有の前に伸びた鼻と吻なのは変わらないが、
その瞳だけは妙に"人間"を思わせた。
それはきっと、動物には似つかわしくないパッチリとした二重瞼と、睫毛がそうさせるのだろう。
例えばキリンなんかも睫毛を多く湛えているが、
ス=クゥの睫毛は、本当に人のようにある一定の感覚で整然と並んでいるのだ。
それが酷く気持ち悪くて、俺は吐き気を覚えた。
これは人特有の傲慢なのだろうが、
人類の造形というものは神から与えられた唯一無二のものであると意識せずとも考えているものだ。
人に近いサルやチンパンジーでさえも、全く同じ造形の器官は存在していないと言っていいだろう。
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