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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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それと先程から気になっていたのだが、
彼らがこちらに近づいてきてから、妙な芳香が漂っているのだ。
その香りは、決して不快なものではなく、むしろ芳しいといって良いものだった。
紅梅の香りに、南国特有の果実の甘く粘度の濃い芳香を混ぜ合わせたような
鼻腔の奥にへばり付く甘ったるい香りだ。
気になってから、その出処が知りたくて、何度も鼻をヒクつかせてしまう。
数度ほどそうしていると、族長がもう一度杖で檻を叩いた。
( ФωФ)「――*************** チイッ ******************** チイッ **************** シィー」
何を言っているのかは分からない。
言語グループが完全にビルマ語とは異なっているようで類推すら難しかった。
文の合間に挟まる舌打ちは、日本語で言うところの句読点にあたるものなのだろう。
最後の歯の隙間から息を漏らす音で、自身の発信の終了を示す。
この特徴はアマゾン奥地の先住民も持ち合わせる"タンギング"に近い。
ともかく言葉が分からなければ反応のしようも無い。
俺は族長の言葉に答えること無く、後ろを振り返る。
当然通訳の役目を果たしてもらおうと考えた訳だ。
案の定通訳は震えていたが、俺の視線で求めているものは伝わったらしく、
戦慄く唇を開き、長の言葉を翻訳し始めた。
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