レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
-
ともかく完全な眉唾というわけでも無いという裏取りを終えた俺は、
一度編集長へ国際電話で連絡を取り、
現地通訳を雇いアラカンの奥地へ言ってみることへ決めたのだ。
現地通訳と言っても、中国語、ヒンドゥー語、ビルマ語は日常会話程度なら話せるので、
更にその言語圏から離れた独自の言語グループに属する部族との通訳を探した。
見つかった男は気さくな奴で、相場の2倍近い金額を提示したら
装備含めてすべて準備を整えてくれた。
(‘_L’)「ただしチンドウィン河の上流だけは行かないぞ。あそこには首狩りの風習がまだ残ってる」
その言葉だけは妙に真面目な顔つきだったので、俺は分かったと返した。
しかしいくつかの部族を巡っても、目的のキノコが見つからないとあれば話は別だ。
いくらベトナム戦争に付随して特需景気で日本の経済が潤ったからと言って、
相場の2倍の報酬を支払って(しかも前金で)、何も結果が得られないとあっては
いかに公俗に反するカストリ雑誌の編集長と言えど、お怒りに違いない。
俺は自分のポケットマネーから幾らかを通訳に握らせ、無理やり河の上流へと押しやった。
旅の途中で、奥さんの妊娠の話を聞いていたので金が入り用なことにつけ込んだ形だ。
後は渋る彼の背中を金と言葉で巧みに追い立てて、ついにここまでやってきたという訳だ。
そして彼の忠告通り、あっという間に首狩り族らしき部族に捕えられ、
この木製の檻に閉じ込められるという結果になってしまった。
.
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板