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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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先生の巡回か、あるいは友達たちが戻ってきたか。
どちらにせよ、もうわたしたちは離ればなれにならなければならない。
向かい合わせに敷かれた布団の数十センチすら、いまははるか遠くに思える。
互いに布団に潜り込んだところで、部屋の扉が無言で開かれた。
そのまま入ってくる気配はない。先生の巡回らしかった。
だけど、布団に戻ったいまは、もうそんなの問題じゃなかった
ようやく戻ってきた本当のわたしが、掛け布団の下でパニックに陥っている。
告白されてしまった。キスしてしまった。しかも同性の幼馴染が相手。
こんなのどうかしている。きっとわたしは本当に何かの病気に違いない。
でも、不思議と不快な感じはしなかった。
むしろ、トソンに嫌な思いをさせてないかとか、口の匂いは大丈夫だったかとか。
そういう、いわゆる『普通』の悩みで頭がいっぱいで、それが一層わたしを混乱させた。
もしかして、これは恋の病というやつなんじゃないか。
そんな馬鹿げた考えが浮かんだけど、否定するすべがない。
トソンに聞いてみようか。いや、そんなことができるわけがなかった。
わたしはもう布団から顔を出せなかった。
悶々と感触とか、温度とか、匂いとか、誰かの例えを借りるなら檸檬の味とか。
そんなことばかりが胸に残って離れなかった。
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