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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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風に誘われて目を向けた窓辺には、
流れ行く落ち葉に混じって文字がざわめく。
その向こうで、文字は何か都市のような構造体を、自身を材料に組み上げている。
遠大な規模で、遥か彼方まで続いている。それは人が造ったものより大きい。
それが一体何で、どういう意味があるのか流石には分からない。
あるいは、これこそ文字が私の頭の中に築きつつある、思考言語系の総体なのかも知れない。
そんな考えが流石の笑いを誘う。
それを流石は、とても愛おしく思う。
もし、自分が異星人の文字で並べられた漢字のアスキーアートのようなものだとしたら、
全てが置き換わった後でも、私は私のままで、文字と居られるかも知れない。
一面が埋め尽くされたドット上では、どんな漢字仮名文字でも表現することが出来る。
拡大してみて、そのドットの並びの一つ一つが、この文字達になる。
それとも私は、そんな無限に近い表現の可能性を前に、拡散してしまうだろうか。
いずれにしても、
私の想いは身を焼いた彼らのように激しいものではないなと、
かつて兄者だった男は一つ笑みをこぼした。
紙魚のようです <了>
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