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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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兄者が舞雲のように文字に取り憑かれたと聞いて、
最初こそ動揺を顔に出したようにも見えたツンだったが、
話が進むうちに、その顔はどんどん表情が読み取れなくなっていった。
依頼人の顔は輪郭がぼやけ、最早ツンかどうかも判然としないところまで像は乱れていた。
流石が濃くなりはじめている。
文字はツンに告白や懺悔などせずに、そのまま沈めと囁いているようだった。
(; ´_ゝ`) 「すみません…体調が優れなくて…・」
(; ´_ゝ`) 「今日はこれぐらいに…」
「わかりました……」
ついに兄者は自分達の虚業については話せなかった。
しばらく兄者は、泥酔した酔っぱらいの視界のように歪んだ世界から、
光と美しいという感情だけを浴びせられた。
そこから抜け出した頃には、ツンの姿はもう無かった。
もしかして、依頼人がここを訪れたという記憶自体が自分の妄想だったのではないかと、
兄者は考えもしたが、その可能性を肯定することも否定することも出来なかった。
もう、全てが分からなくなっていた。
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