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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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窓から差し込む橙色が少しずつ青みを帯びていく。
少しずつ色を変えながら明日へ明日へと流れて行く雲。その中に一つ、先程からやけにゆっくり進んでいる小さな雲を見つけた。
なんとなく大人になり切れない、そんな自分を重ねてため息を一つ。どうやらそろそろ帰らなければいけない時間のようだ。
鍵盤に置いていた指を離し、椅子の横ににあったはずのカバンに手を伸ばすが、何もない。
椅子の下をのぞき込む。どうやら自分に酔いしれながら、弾いていたのが彼にも伝わっていたらしい。
カバンは辟易とした様子でぐったりと、椅子の脚にもたれかかっていた。
(-_-) 「ごめんごめん…つい入り込んじゃった」
なんだか急に阿保らしいような気がして、自嘲気味に笑った。
人とは上手く話せないのに、物言わぬ物とは話せるのというのだから、我ながら呆れたものである。
(-_-) 「それじゃあ、またね」
カバンに言い訳したのだから、ピアノにだって挨拶しなくっちゃ変だろう。
そんな風に思って、苦楽を共にしてきた相棒に声をかけた。
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