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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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それっきり、二人の会話は聞こえなくなった。
父の書斎の扉のドアノブに手をかける。
回す勇気は出なかった。
母と彼女が、俺のいない所で、親し気に会話を弾ませている。
ああ、なんて素敵な展開だろう。理想的だ。
いくつもの違和感から目を背ければ、これほど幸せなことはない。
何故、親し気に名前を呼びあっているのだろう。
何故、父の書斎にいるのだろう。
何故、父は不在なのだろう。
何故、二人の横顔を似ていると感じたのだろう。
全ての疑問の答えは、扉一枚隔てた向こう側にある。
汗ばんで湿った掌で額の汗を拭う。
大きく息を吸う。そして鼻からゆっくりと吐く。
未だ高鳴る鼓動を抑えきれぬまま、覚悟を決めて扉を押し開けた。
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