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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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暗い灰色の絨毯を踏みしめ、歩き出す。
死んだ獣が息づくこの部屋も、もう殆ど見て回った。
順路を示した白い矢印を踏みながら、話の続きを促した。
( ^ν^) 「で?」
ζ(゚ー゚*ζ 「オランウータンって殆ど草食なんですって」
栗色の巻き髪の先を人差し指に巻き付けて、くるくると弄びながら口を開く。
俺が知る数少ない彼女の癖のひとつだ。
会話に夢中になるとこうして毛先を弄ぶせいで、右側のヘアセットが乱れやすいことに、彼女は気づいているだろうか。
ζ(゚ー゚*ζ 「でも、稀に肉食を好む個体もあって」
ζ(゚ー゚*ζ 「殺しをすると、男性ホルモンが増えて顔が大きくなるって、どこかで聞きました」
( ^ν^) 「あのさ」
ζ(゚ー゚*ζ 「はい?」
( ^ν^) 「二回目のデートでするような話か? それ」
ζ(゚、゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ 「盲点でした」
声を抑えて語らう間に、いつしか順路も終わりまで来た。
音もなく開いた自動ドアをくぐり抜けると、むわりと蒸し暑い熱に身体が包まれる。
数多の動物の体臭や糞の臭い、鳴き声、羽ばたきや足音、人の声。
波のように押し寄せる匂いと音に出迎えられて初めて、先程まで居た場所の静けさに気がつく。
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