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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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森の住人である一角獣は、人と共に生きている。
小さな角を誇らしげに掲げた繊細なこの獣は、太古の昔から人々に愛されてきた。
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青みがかった灰色の毛並みに覆われた剥製の前で彼女は足を止めた。
ζ(゚ー゚*ζ 「わ。一角獣とこんな所で会えるとは思ってなかったです」
滑らかに整えられた毛並みはあでやかに光を反射し、七色に輝く。
額に生えた白く小さな一本の角を誇らしげに天に突き上げて、その獣は永久の時に縛り付けられていた。
( ^ν^) 「へぇ」
銀色の案内板に刻まれた二行足らずの説明書きを読むともなく眺めていた。
つまらなそうなため息のように響いてしまったのだろうか。
食い入るように剥製を見つめていた彼女が振り返る。
ζ(゚ー゚*ζ 「あんまり、興味ありませんか?」
( ^ν^) 「いや、別に」
ζ(゚ー゚*ζ 「んもう、つれないなぁ」
困ったように眉を下げ、軽く頬を膨らまして。
潤いを湛えた二つの瞳は、何かを探してきょろきょろと彷徨った。
ζ(゚ー゚*ζ 「あ、じゃあこっちは?」
耳の下で緩く結われた髪が、彼女の顔の動きに少し遅れて揺れ動く。
その度に、正体不明の甘い香りが俺を包んだ。
彼女が指さす先にあったのはオランウータンの剥製。
年老いた浮浪者のように怠惰に座り込み、肘をついてこちらをまっすぐ見つめている。
数え切れないほどの皺が刻まれた大きな丸い顔、その中央に鎮座する双眸は濡れたように艶々と光っていた。
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