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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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(*´・_ゝ・`)「――っ!!」
突き抜けるような爽やかな刺激が、口の中で爆発した。
おそらくは酸っぱいに近い味なのだろうけど、全く嫌じゃなくて、
むしろいつまでもその中に溺れていたいと思わせるような、晴れやかなものだった。
その余韻もつかの間、次に現れたのが、まるい甘み。
それはいつも口にしていた単純な『甘い』とは全く違う質感を持っていた。
きめ細かく、かつ重厚なそれが、
行進するみたいに舌の上を縦横無尽に駆ける。
ゆっくり丹念に編み上げられた極上の織物のような、
軽いはずなのに質量があると錯覚してしまう上品な味。
その2つが続けざまに発現したあと、最高の波が遅れて到着する。
甘いと、酸っぱいの混ざりあったその味は、心臓の奥の奥まで到達したみたいで、
僕の胸は一気に苦しくなる。
なんだこれは。
服の上から心臓に手を当てる。大きく脈打っている。
今までの都市生活で感じたことの無い感覚。
それがこの味で想起させられているんだ。
例える言葉が見つからないまま、その味覚の奔流に身を任せる。
甘い、酸っぱい、甘い、酸っぱい。
苦しい。胸が。締め付けられる。
でも決して嫌じゃないんだ。嫌なんかじゃない。
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