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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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――カァ……ァアン。
ふいに、硬質な反響音が聞こえた。
丁度、金属を壁か何かに打ち付けたような音だ。
僕はその音の方向に顔を向ける。
大通りと大通りの間にひしめくアパルトメント達の隙間。
インフラ配管や室外機が絡み合う、薄暗い路地裏に、それは居た。
――最初は、人間だと思った。
室外機の一つに腰掛け、壁を背もたれにして、濡れているのだと。
傘を忘れて、少しでも雨を避けるためにそうしているのか、
はたまた、この管理社会に疲れ切って頭の狂った"偏執狂"であるのか、
どちらにせよ、お近づきになっても僕の得になる事は無いだろう。
傘に入れてやる代わりに金を巻き上げることも考えたけど、
あいにく今の僕の生活に、
そもそも金を使うような時間が無いことを思い出して思わず笑いが出た。
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