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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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そんな気遣いをされても、いまさらだ。僕はもうツンと約束をしてしまった。
そして、彼女の家族は僕にその約束を守らせようとしている。
そこに僕の意思はあるようで、実はないということを本当の意味で知っているのは、僕だけだ。
「はい……そんなことしたって、大した気遣いにもならないのに」
「よく分かってるおね」
「まあ、はい……だからわたしだけはまわりくどいことはなしにしようと思いました」
デレちゃんは小瓶をそっと、僕の目の前に差し出す。
ところどころ小さな固まりの混じった中身は粉っぽく、石灰を思わせる。
「内藤君……食べてください。できるなら、わたしの目の前で」
まっすぐに言い放ったデレちゃんの瞳は、力強く僕を捉えて離さない。
似てないと言われていた姉妹だけど、そんなことはないと僕はずっと思っていた。
例えば、真剣なときの表情はツンもデレちゃんもそっくりだ。
「……食べてあげてください。お姉ちゃんを」
眼前に置かれた小瓶に視線を落とした。
デレちゃんとそっくりな表情で、ツンの遺灰が僕を見つめている気がした。
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