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('A`)はドクトラセブンのようです

1名無しさん:2018/07/27(金) 13:30:00 ID:2b9l/F6s0
第一話『侵略〇―チューバ―』

地球は狙われている
今、宇宙に漂う幾千の星から
恐るべき侵略の魔の手が

( ^Д^)「はーい!地球のお猿さんたち!」

( ^Д^)「話題の〇―チューバ―、プギャー星人だよ!」

( ^Д^)「今日も地球侵略のための動画をうpするぜ!」

( ^Д^)「というわけで今話題のゲーム、チェーン・ソウ・デスマッチPC版やっていきたいと思います。」

このチェーン・ソウ・デスマッチとは非対称対戦ホラーゲームである。
一般市民4人犯罪者1人に分かれ、一般市民は時間内にマップから脱出、犯罪者は逃げられないように一般市民を痛めつけて捕まえるゲームだ。

2名無しさん:2018/07/27(金) 13:30:36 ID:2b9l/F6s0
( ^Д^)「よーし、一般市民全員切り刻んでやるぞぅ!一応、一人でも生還されたら罰ゲームするから期待しないで待ってろよ。」

(;^Д^)「あ、こいつうめぇ。いや、チーターだなこいつ!」

(;^Д^)「一発も俺のチェーンソーがあたらねぇぇ!!」

(#^Д^)「うぜぇぇえぇ!」

(#^Д^)「ああああ!全員に逃げられたぁ!ゆるさねぇぞぉ!」

(#^Д^)「今いたやつら俺が地球侵略した暁にはひどい目に合わせてやるからな!覚えておけよ!!」

(#^Д^)「つーか、このゲームクソゲーだな。開発した連中も血祭りにあげてやる!」

( ^Д^)「ふう。」

( ^Д^)「しかたねぇ罰ゲームやってくか。」

( ^Д^)「まぁ実際に罰受けるのは俺じゃないんだけどなwww」

3名無しさん:2018/07/27(金) 13:31:01 ID:2b9l/F6s0
そう言って緑色の肌、黄色い唇、眉毛やまつげや髪の毛など一切生えていない以外ほとんど地球人と変わらない容姿のプギャー星人はタブレットを取り出した。
タブレットには地球以外の文字と世界地図が表示されていた。

( ^Д^)「ほいじゃ適当にここだ。」

地図に指が触れるとタブレットに表示される世界地図がどんどん拡大されていき、あるレストランの厨房が映し出された。
そこには今ちょうど完成されたであろうメインデッシュの肉料理が置かれていた。

( ^Д^)「お、高級レストランかな?三ツ星とかそんなレベルっぽいな!うまそうだ。」

そう言いながら腕をタブレットに突っ込み引き抜くと、その手には先ほどの肉料理が。

( ^Д^)「おら画面の前の猿ども。お前らが一年頑張って働いても食えないような料理だぞ。」

( ^Д^)「いただきまーす!」

( ^Д^)「ムシャムシャ!なんの肉かわかんねーけど、うめー!」

( ^Д^)「でもさっき昼めし食ったばっかだからもういらねえや。」

まだ半分ほど残っているのに料理をごみ箱に捨てる。

( ^Д^)「というわけで今日も君たち猿どもに無駄な労力と資源を使わせたぜ!」

( ^Д^)「こういう積み重ねが侵略には大切なんだぜ!」

( ^Д^)9m「それじゃあ画面の前の猿ども!チャンネル登録と高評価しとけよ!」

( ^Д^)「次の動画でまた会おう!!」

4名無しさん:2018/07/27(金) 13:31:27 ID:2b9l/F6s0
日本のはるか上空、一機の飛行物体があった。
我らが地球防衛軍『ヴィプトラ警備隊』が誇る超兵器ヴィプトラホーク1号だ。

全長:42m 全幅:20m 重量:74t 最高速度:マッハ4 乗員:6名
α号β号γ号の3つからなる大型戦闘攻撃機だ。空中で3機に分離・合体が可能で大気圏内外での飛行が可能。
主兵装はα号、β号、γ号共に対地、対空兼用のレーザーとミサイル。
その他オプションでロケットランチャー、特殊噴霧装置、投下式磁力吸着爆弾マグネチックセブンなどがある。

そして、そのヴィプトラホーク1号を操縦するのは――

(,,゚Д゚)

ギコ隊員
年齢25歳 隊歴3年
銃の腕はヴィプトラ警備隊で№1、運動神経抜群でなによりイケメン。

(,,゚Д゚)「ヴィプトラホーク1号より本部へ、ヴィプトラホーク1号より本部へ。」、

通信用のマイクを握りながらギコ隊員がしゃべる。

爪'ー`)「こちら本部、フォックスだ。」

所変わってヴィプトラ警備隊本部作戦室。
ギコ隊員の通信に出たのは――

5名無しさん:2018/07/27(金) 13:31:51 ID:2b9l/F6s0
爪'ー`)

キリヤマ・フォックス隊長
年齢52歳 隊歴34年
こわもての外見通り口うるさく厳しい隊長だ。

(,,゚Д゚)「現在V地点上空を飛行中異常なし。I地点を経由して基地へ戻ります。」

爪'ー`)「了解、気を付けて戻れよ。」

そう言って通信を切る。

6名無しさん:2018/07/27(金) 13:32:16 ID:2b9l/F6s0
爪'ー`)「今日も平和な一日になりそうだな。」

ξ゚⊿゚)ξ「隊長、コーヒー。」

ξ゚⊿゚)ξ

友里ツンヌ隊員
年齢…いやこりゃ失礼 隊歴1年
ヴィプトラ警備隊の紅一点。顔は世界トップクラスでかわいい。顔は。

爪'ー`)「ああ、すまないなツンヌ。だがさっき自分で淹れたコーヒーがあるから大丈夫だ。」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

爪'ー`)「どうした?」

ξ゚⊿゚)ξ「私の分のコーヒーは?って聞いてんだよ。」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで自分の分だけで済ませてんの。」

ξ゚⊿゚)ξ「本当、おっさんって気が利かないわね。」

爪;'ー`)「わ、わるかったな。直ぐ淹れるよ。」

ξ゚⊿゚)ξ「おう。早く淹れろよ。」

7名無しさん:2018/07/27(金) 13:32:40 ID:2b9l/F6s0
ヴィプトラ警備隊本部内トレーニングルーム
一人の隊員がベンチプレスで重さ100キロをはげしく上下させていた。

( ^ω^)「フンフンフン!」

( ^ω^)

フルハシ・ブーン隊員
年齢33歳 隊歴11年
ヴィプトラ警備隊きっての怪力の持ち主だ。

( ^ω^)「ふう、いい汗かいた。」

( ^ω^)「そろそろ指令室に戻るかね。」

8名無しさん:2018/07/27(金) 13:33:07 ID:2b9l/F6s0
作戦室の自動ドアがウィーンと開くとギコ隊員が入って来た。

(,,゚Д゚)「パトロールから戻ってきました。」

爪'ー`)「うむ、ご苦労。」

( ^ω^)「しかし隊長、こう平和だと我々の存在意義が危ういのでは?」

爪'ー`)y‐「まあそう言うな。我々が忙しくしているより、暇しているほうが地球の人間にはいい。」
  _
( ゚∀゚)「そうは言っていられないようですよ、隊長。」
  _
( ゚∀゚)

ジョルジュ隊長
年齢29歳 隊歴9年
コンピューターや機械に強い。三度の飯よりおっぱい。 
  _
( ゚∀゚)「また例の奴が動画を挙げたようです。」

そう言ってジョルジュがリモコンをいじるとモニターに動画が流れる。

9名無しさん:2018/07/27(金) 13:33:35 ID:2b9l/F6s0
(#^Д^)「だぁー!クソ、やってらんねーこんなクソゲー!」

(#^Д^)「罰ゲームだ罰ゲーム。お前ら猿どもの!」

( ^Д^)「というわけでバーチャル〇ーチューバ―の素顔を暴いていきたいと思います。」

( ^Д^)「どいつにしよっかなー。よしこいつ、母者ってやつにするか。」

( ^Д^)「どうせこんなん本当の顔は醜いんだろ。」

いつも通りタブレットを取り出し画面を操作していく。

( ^Д^)「テメーら地球の猿どものコンピューターなんて文明って呼べるもんじゃないんだよ!」

( ^Д^)「住所特定もよゆー。よし見つけた。」

( ^Д^)「おらテメーらよく見ろ!これがバーチャル〇ーチューバ―母者の本当の顔だ!」

カメラ見向かってタブレットの映像を見せる。そこには60歳ほどだと思われるババアの姿が。
しかし、そもそもバーチャル〇ーチューバ―母者はアバターからリアルなババアを使っていたのでそんなに違いがなかったのであった。

(;^Д^)「え?」

(;^Д^)「ちょっと!?」

(*^Д^)「タイプかも。」

10名無しさん:2018/07/27(金) 13:34:00 ID:2b9l/F6s0
所詮異星人、地球人とは美に関する見方が違う。

(*^Д^)「デートしてぇ…」

そう言ったところで動画が終わる。

(;゚Д゚)「何か悍ましいものを見た気がするんだが…」

( ^ω^)「しかしこれで何個目だ?こいつの動画は?」
  _
( ゚∀゚)「この一か月ほどで百二十ほどだな。」

(,,゚Д゚)「一日4つ挙げてるペースか。」

( ^ω^)「隊長こいつほっといていいんですか?一応侵略者って謳っていますが。」

爪'ー`)「やっていることが結局のとこ迷惑〇ーチューバ―の上位互換でしかないからな。」
  _
( ゚∀゚)「レストランの料理盗んだり、出前頼んで配達した人を店までワープさせて料金の踏み倒し、個人情報の流失などですかね。」

爪'ー`)「今は警察が動いてる。上もいよいよ侵略めいたことをしない限り様子見だと言ってたしな。」

( ^ω^)「こうも堂々とやってるの見るとな。どうも挑発してきてるとしか。」

(,,゚Д゚)「暇ですし調査にでも行きますか、隊長?」

爪'ー`)「いくら暇だからと言って迷惑〇ーチューバ―を捕まえるのは我々の仕事ではないよ。」
  _
( ゚∀゚)「初投稿から炎上しながら話題を集めて現在チャンネル登録数10万人を突破、あまり放っておくのはどうかと。」

11名無しさん:2018/07/27(金) 13:34:24 ID:2b9l/F6s0
ξ゚⊿゚)ξ「なんかだいぶ煽られてるけど。」

スマホの動画を見ながらツンヌが言う。

ξ゚⊿゚)ξ「今、生放送の雑談でうちらのこと言ってるぞ。」

今度はツンヌがリモコンを操作してモニターから動画を流す。

( ^Д^)「だから言ってるだろ、猿が文明じみたことやっても所詮猿なんだって。」

( ^Д^)「ヴィプトラ警備隊だって結局俺にビビっちまってなんもしてこないし。」

( ^Д^)「つまるところ、猿による防衛隊だろ?恐れる必要がないね。」

( ^Д^)「特にあの隊長!昔の写真と今の写真比べて見てみろよ。」

( ^Д^)「だいぶハゲてきてんじゃんwww」

( ^Д^)「薄くなってるよ!潔く剃れよみっともないwww」

( ^Д^)「絶対あれ毎朝鏡の前でまだ大丈夫とか言ってんだぜwww」

( ^Д^)「部下も言ってやれよ髪のことwwwあと加齢臭もきついってwww」

ξ゚⊿゚)ξ「確かになwww」

爪#'ー`)「俺とジョルジュでヴィプトラホーク1号で上空から、ブーンとギコでヴィプンターで地上から捜索!ツンヌは基地で待機!」

爪#'ー`)「ヴィプトラ警備隊出動!」
  _
( ゚∀゚)( ^ω^)(,,゚Д゚)「了解!」

ξ゚⊿゚)ξ「ほーい。」

12名無しさん:2018/07/27(金) 13:34:49 ID:2b9l/F6s0
ヴィプンターとはヴィプトラ警備隊が誇る数々の特殊装備を内蔵した専用車だ。
全長:5.3m 全幅:1.9m 重量:1.8t 最高時速:365km(地上走行時)・80km(ホバー飛行時) 乗員:6名

基地は機密保持のために静岡県の富士山麓の地下数百メートルに建造されている。
その地形や自然を利用して厳重にカムフラージュされた基地内に3000人ほどの隊員が勤務しており、
作戦室、メディカルセンター、各隊員の個室、燃料室、動力室、各メカの格納庫に発進ゲート、超感度レーダー施設、来客用のホテルなど最新の設備と兵器を装備し、地下モノレールや専用のシークレットウェイも存在する。

ブーンが運転するヴィプンターが樹海近辺へとやってきた。

(,,゚Д゚)「かすかに識別不能な電波が出てるみたいだな。」

ヴィプンターの計器を見ながらギコ隊員が言う。

( ^ω^)「ここいらで降りて――?!」

突然ヴィプンターの前に人が飛び出してきた。

(#^ω^)「こら!どいたどいた!ヒッチハイクの相手をしている暇はないんだ!」

(#^ω^)「早くどかんかこいつ!」

(,,゚Д゚)「道を開けろ!我々の邪魔をしたいのか!?」

13名無しさん:2018/07/27(金) 13:35:37 ID:2b9l/F6s0
('A`)「はっはっは。邪魔なんてとんでもない。その逆ですよギコ隊員。」

(,,゚Д゚)「どうして俺の名前を?!」

('A`)9m「あなたがブーン隊員で防衛軍きっての怪力の持ち主ということも知ってますよ。」

ブーンを指さしながら言う。

( ^ω^)「我々に何か用でもあるのかい?」

('A`)「あなたたちの手助けをしようと、さっきからここで待っていたんですよ。」

('A`)「プギャー星人を探しているのでしょう、私なら場所がわかります。」

( ^ω^)「何を言っているんだ?馬鹿らしい。」

('A`)「闇雲に探してもこの樹海じゃ迷うだけですよ。」

14名無しさん:2018/07/27(金) 13:36:01 ID:2b9l/F6s0
(,,゚Д゚)(どうするブーン?)

( ^ω^)(一旦こいつの言う通りにするか)

(,,゚Д゚)(正気か?!)

( ^ω^)(なあにこのタイミングで出てくるんだもしかしたら奴の仲間かもしれない)

(,,゚Д゚)(なるほど、わざと敵の罠にかかりに行くのか)

( ^ω^)(必ず尻尾をつかんでやる)

( ^ω^)「よし、そこまで言うなら案内してもらおうか。」

('A`)「さあついてきなさい。」

( ^ω^)「ところで君は何者なんだ?」

('A`)「御覧の通りの風来坊ですよ。」

(,,゚Д゚)「名前は?」

('A`)「名前?そうですね、諸星ドクオとでも名乗っておきましょうか。」

ブーン隊員とギコ隊員はそのドクオと名乗る謎の男についていった。

('A`)(ふう、地球人というのは無駄に警戒心が高いな)

そうして三人は樹海の森の中に入っていった。

15名無しさん:2018/07/27(金) 13:36:28 ID:2b9l/F6s0
5分後

( ^ω^)「あとどれくらいで着きそうなんだ?」

('A`)「もうすぐですよ。」

('A`)(まったく地球人はこの程度の電波も感知できないのか)

('A`)(所詮未開の星だな)

15分後

( ^ω^)「なぁおい、まだか?」

(,,゚Д゚)「全然何も見当たらないのだが。」

(;'A`)「も、もうちょっとだから…」

(,,゚Д゚)(様子がおかしいようだが?)

( ^ω^)(警戒しておこう)

30分後

(#^ω^)「おい、貴様!いい加減に――」

(;A;)「ほ、本当にもうずこじだがらぁ…」

泣いているドクオを見て両隊員は今現在遭難していることに気づいた。

(;A;)(あれ?おかしいな)

(;A;)(こんなはずじゃなかったのに)

(;A;)((確かに怪電波はこっちから…)

16名無しさん:2018/07/27(金) 13:36:49 ID:2b9l/F6s0
一時間後

( ^ω^)「おらぁ!見たか、戻ってきたぞ!」

ブーンが持ち前のサバイバル技術を生かしてヴィプンターを停めたところまで戻ってきた。

(,,゚Д゚)「流石はブーンだぜ。」

( ^ω^)「樹海でのサバイバル訓練は何度もやってきたからな!」

('A`)「……。」

(,,゚Д゚)「ご協力ありがとう。君はもう帰――」

(,,゚Д゚)「!?」

その時ギコが気付いた。
ヴィプンターを停めた反対側の森の中に赤い建物のようなものがちらりと見えたのだ。

(,,゚Д゚)「ブーンあれは!」

( ^ω^)「行ってみよう。」

近くによってみるとそれは赤い円盤だった。

('∀`)「ほら言った通りあったろ!」

(;゚Д゚)(;^ω^)「こいつ!」

17名無しさん:2018/07/27(金) 13:37:14 ID:2b9l/F6s0
円盤はコンテナほどの大きさで入り口らしき扉とインターホンが見つかった。
ブーンがボタンを押す。

ピンポーン!

円盤の中から音がした。
さらに中から声が聞こえる。

「今生放送中なんだけど。誰だよこんな時に。」

( ^Д^)「どちら様?」

そう言いながらドアを開けるプギャー星人。

(;^Д^)「あ!」

( ^ω^)「やあやあ!」

(,,゚Д゚)「どうも初めましてお猿さんの防衛隊ですよ。」

直ぐさまドアを閉めるプギャー星人。

(#^ω^)「おらぁ!戸を開けんかい!」

(#゚Д゚)「せっかく会いに来てやったんだからお茶の一つくらい出さんかい!」

激しくドアをたたく二人。

(;^Д^)「本当、すみませんでした。許してください。」

(;^Д^)「遊びでやってました。地球を侵略する気なんて全くありません。」

(;^Д^)「だからゆるしてぇぇえ!」

( ^ω^)「ガキが調子に乗りやがって。」

(,,゚Д゚)「今ならボコボコにするだけで済ましてやる。」

18名無しさん:2018/07/27(金) 13:37:39 ID:2b9l/F6s0
突然円盤から煙が噴き出してきた。

(;^ω^)「なんだこりゃ!!」

( ^Д^)「馬鹿め、猿どもが!」

突然円盤が上昇して煙幕をまき散らしながら逃げていく。

(,,゚Д゚)「逃がさん。」

そう言うなりすぐさま腰の光線銃を取り出し狙撃する。
見事に円盤に命中して街へと落ちていく。

( ^ω^)「追いかけるぞ。」

ヴィプンターに乗り込み後を追う二人。
墜落と同時に巨大化するプギャー星人。街を破壊し始める。

('A`)「やれやれ、やっと俺の出番か。」

謎の男ドクオがついに動く。
そう彼は地球人ではなかったのだ。
彼は地球から遥か彼方、V78星雲のヴィプトラの戦士なのだ。
懐からレンズは黄色で赤いメガネのような物を取り出す。
ドクトラアイだ。

∞⊂('A`)

(∞)「デュワ!」

19名無しさん:2018/07/27(金) 13:38:00 ID:2b9l/F6s0
一瞬にしてドクオだったものが我らが無敵のヒーロー、ドクトラセブンに変身したのだ。
身長40メートル、体重35,000トンまで巨大化するドクトラセブン。
掛け声とともに空に飛び立つ。

( ^ω^)「ヴィプンターから本部へ、ヴィプンターから本部へ。」

移動中に本部へ連絡を入れる。

( ^ω^)「本部、応答願います。本部!」

ξ゚⊿゚)ξ「うるさいわね!今チェーン・ソウ・デスマッチでいいとこまできてんのよ!」

ξ゚⊿゚)ξ「で、なに?」

(;^ω^)「現在プギャー星人を発見して追跡中、町で暴れているもよう。」

ξ゚⊿゚)ξ「あっそう、頑張ってね。」

ガチャッ

(;^ω^)「……。」

(,,゚Д゚)「おい、あれ見ろブーン!」

空を指さす。
そこには銀の頭、赤い体のヒーローが飛んでいた。

( ^ω^)「なんだあれは!」

20名無しさん:2018/07/27(金) 13:38:29 ID:2b9l/F6s0
( ^Д^)「グオォォ!」

手当たり次第に建物や車を殴ったり蹴飛ばしている。
それはただ八つ当たりをしているようだった。
物を壊すことにいっぱいで飛んできているドクトラセブンに気づかない。
上空から飛び蹴りを放つドクトラセブン。

(;^Д^)「?!」

直前で気づくがもう遅い、防御すら間に合わない――
が、飛び蹴りはプギャー星人の少し上をかすめて外れた。
ビルに突っ込むドクトラセブン。

(;'A`)「デュワァ…。」

瓦礫からはい出しファイティングポーズをとる。
にらみ合う二人。
だが一向に手を出そうとしない両者。
実はこのドクトラセブン、まだヴィプトラ養成学校から卒業したばかりの新参者なのだ。
ヴィプトラ養成学校とはヴィプトラ戦士を育成する学校なのである。
1学年40名ほどで卒業と同時に配属先を言い渡され、そのまま旅立っていくのだ。
その中でドクトラセブンは落ちこぼれで、歴代でもないくらい最低得点を更新し続けた。
配属先の発表でも教官のモナトラマンが配属先を考えるのを忘れていたほどだ。

21名無しさん:2018/07/27(金) 13:38:53 ID:2b9l/F6s0
( ´∀`)「それでは卒業生の皆さん、初めての職場でも頑張ってください。」

( ´∀`)「ん?ドクトラセブン?」

(;´∀`)「やべ、忘れてた!」

(;´∀`)「えーと…」

( ´∀`)「!」

(;´∀`)「ち、地球とかどうかな?」

そんな感じで決まったのだ。
そして地球などほとんどのものが知らないくらいの知名度で、防衛する必要があるのか疑問視されるくらい未開の地とされていた。
無敵のヒーローとか言ったがホントはただのヘタレヒーローなのだ。

(;'A`)(あ、相手の出方を見るのが基本だったよな)


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