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( ^ω^)文戟のブーンのようです[テストスレ]
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"( )"
やぁ、皆さん。
まずは入学おめでとうと言っておこうかな。
堅苦しい話は抜きにして、いきなり本題から入ろうか。
この学園《スレ》で、君たちには戦ってもらう。
君たちが持つ、ブーン系小説にかける情熱と、文才を武器にして。
――震えているのかい?恐れているのかい?
他者の評価を、自身の実力が白日に晒されるのを。
然しながら、こんな言葉がある。
『金剛石は、金剛石でしか磨けない』
君たちが、君たちの持つ力を磨くには、同じ志を持つ者たちと、熱く、激しくぶつかり合わねばならない。
だから僕は、この学園を創設したんだ。
さぁ、戦え。生徒《サクシャ》達よ。
――文戟の始まりだ。
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>>7
この例だと文戟を申し込む側もAA持ちなんだよな
AA持ちでないと文戟申し込めないとなると参加人数が限られる
だからこそ生徒登録は期限無し、いつでも参加できてAA被りも有りのほうがいいかな
もう一つ、複数人数が文戟申し込みたい場合を考えると、文戟はタイマンではなく全員参加できる戦いがいいのでは
第二回文戟はいつからいつまで、テーマ〇〇、と指定して
AA被りなければ点数少なくても残留できる、被ってる場合はトップのみ残留、とか
あくまで一意見として御一考ください
早いもの勝ちだけはちょっと穴があると思う
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楽しそうでいいと思う。投下期間が最長一か月っていうと少し長く感じるけど、作品のレス数は制限なし?
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とりあえず初回はルールそのままかな?
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応答が遅れて申し訳ないです。
頂いた質問や提案にお答えさせて頂きます。
>>12
投票に関しては、品評会参加者だけでなく、読み専の方も、参加してない生徒の方も投票いただけます。
参加者は必ず投票、それ以外の方は任意での投票を予定しております。
また生徒登録期間後も、使用されていないAAでの登録は可能です。
>>13
テンプレ外のAAを使用していただいても問題ございませんが、
あからさまなオリキャラ(=文戟で奪いたくならないような)の使用は控えて頂ければ幸いです。
なので基本はテンプレから、あるいはAA長編等で使用されているものを選択していただきたいです。
>>16
生徒登録を早いものがちにした理由は単純な管理のしやすさを主な理由にしております。
生徒登録からバトルが必要になると、仮にキャラ被りで負けた方は、次の品評会でまたAAを選択してまた被ったら……。
という細かいルールの制定に難儀すると思いましたので、まず初回登録は先着順で、それ以降は文戟で奪い合うスタイルに致しました。
また、例えば生徒登録はしたいけど、第一回品評会の時期は忙しいので参加できない方もいらっしゃると思いまして、
初回からバトルでのAAキャラ争奪戦は無しの方向でお願い致します。
>>17
それは面白そうですね!
元ネタの『食戟のソーマ』でもキャラクター毎に二つ名がついておりますので、
そういう要素を盛り込むのも今後検討致します。
>>18
AA自体の称号化は、AAそのものに優劣をつけることになりかねないのでなるべく避けたいです。
全てのAAが愛しいものであると思いますので、あくまでのAAは生徒を識別するためのコードのようなものであり、
実際の成績自体はトリップに紐付けるというルールを採用しました。
また、メ欄による人気指数の可視化の件ですが、どうしても専ブラ等で★がメ欄に溢れかえっていると、
そもそもの小説を読むという行為の視覚的阻害になりそうなので、なにか別の方法(クラウドExcelなどで管理)を考えております。
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>>19
AA奪取以外にも、品評会で稼いだポイントがそのまま人気指数になりますので、
あまり煩雑になりすぎると、そもそもの文章力研鑽の部分が損なわれそうな気がします……。
あくまでも、AA奪取や、十傑入りなどは副次的なもので、基本は『よく書き、よくぶつかる』の精神を大切にしたいです。
>>23
是非お願いします!!
私はTwitterなどのSNSに疎く、うまい宣伝方法を思いつきません……。
品評会運営などは頑張っていこうと思いますので、そのあたりの事は、皆さんにお手伝い頂ければ幸いです。
>>26
挑まれた文戟を受けるか受けないかは、防衛者側に選択の権利があります。
また断ったとしてもデメリットなどは存在せず、そもそも文戟が成立しなかったという扱いになります。
>>27
基本生徒登録に期限は設けないつもりです。
今回の生徒登録期間の明示は、あくまでの私の管理がしやすいようにというある種自己都合によるものです。
そのためそこそこ長い期間を生徒登録期間としておりますので、
まずは登録だけしておくか……程度の軽い気持ちで登録していただいて構いません。
また、AA被りありの件ですが、こちらも生徒同士を明確に区別するために被り無しでお願いしたいです。
同じAAでトリップだけ違うと、投票の際に混乱を招いたりする恐れもあり、管理が大変そうなので。
それとAA自体の個性も大切にしたいという考えもあり、被り無しでお願い致します。
そして文戟の件ですが、全員参加出来る勝負は『品評会』という形で場が用意されております。
また、上記にもございますが、その品評会の場を、文戟のフィールドにすることも可能です。
品評会前に、文戟を行いたい相手を指定し、品評会での文戟を望む旨を追加で伝え、相手が了承すれば、
品評会参加かつ文戟という形になります(あくまでも文戟中の当人同士のみ)
早いもの勝ち及びAA被りなしルールに穴があることは重々承知ですが、
こちらは私のマンパワー不足により管理しやすさを優先した形になります。
大変申し訳御座いません。
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>>28
期間内であればレス数は無制限となっております。
また、皆さんの意見を見ていて一つ思ったのですが、
途中参加で既に使いたいAAが使用されている場合、新規の方が何度も何度も同じ方に文戟を挑み、
挑まれる方の精神的負担になる事が予想される(いわゆる死に戻り、デスルーラ戦法とでも言うべき……)ので
文戟を挑むには、最低1ポイント以上(つまりは一回は品評会に参加しなくてはならない)必要であるという
ルールに変えようと思うのですが、いかがでしょうか。
あーでも、文戟を盛んに行っていただくには0ポイント(新規登録)でいきなり挑めた方が面白いですかね。
明らかに同一人物が何度も同じ方に文戟を挑まれたとしても、結局受ける受けないは防衛側に選択権があるので。
またいわゆるテンプレAAだけの登録だと参加人数が制限されて盛り上がらないのでは、という意見ですが、
正直今のブーン系で、この様な企画に乗ってくれる方が、おそらく50名もいらっしゃらないと思いますので、
余裕で余る予定です。
その後は文戟で奪い合って頂ければと思います。
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防衛者が受けない選択できてデメリットないなら精神的負担気にしなくていいんでね?0ポイントで文戟出来るほうがいい気がす
AA余るくらいあると奪い合う必要性感じないね文戟するメリットあんまりない…
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>>33
そうですね。0ポイントでも挑める方が下剋上感も楽しめるかもしれないですね。
AAの奪い合いの件ですが、ブーン系作者は結構AAに思い入れがある方が多いと思いましたので、
自分の仮面として使用したいAAを奪えるというのは大きなメリットになるのではと思いました。
あるいは相手のポイントの半分を奪うことも選択できますので、
こちらも品評会独走状態の方を引きずり落とす手段として有効かと思います。
また、あくまでもメインは『匿名で作品投下して、順位決めて遊ぼうぜ!あわよくば感想とか批評とかし合おうぜ!』
という部分にありますので、文戟は投下、評価の機会を能動的に増やす一端だと考えております。
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なるほどなるほど、丁寧な返信有難うございます
確かに、作品一つ作る場合でもテンプレAA全員使えるかっつったら無理だしこのままで良さそうね
意見なんだけども、まず無いとは思うけど人気AA(主人公格の奴らとか)持ちが極端に文戟を断り続けるような事があった場合の対処は想定してるのだろうか?
ペナルティを設けるにしても不平等で難しいとは思うけども、AAが持ち主の一存だけでずっと保持し続けられるルールだと挑みづらそうかなぁと
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そこに関しては上記にもある通り基本的には防衛者の裁量に任せたいところですね。
積極的に受けては頂きたいですけど、強制は出来ないかなと……。
例えば稼いだポイントの1割を支払って挑まれた文戟を拒否出来る、みたいなルールだと
新規登録粘着文戟挑みで、あっという間に手持ちのポイントを削る戦法とか出来てしまうので……。
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ともかく現在ルールの穴は無数に存在していると思うので、半年くらいテストプレイにお付き合い頂いて、
徐々にブラッシュアップかけていければと思っております。
年末年始に、テストプレイ中の総合成績で十傑まで決めて、その後本プレイとしてきっちりとしたルールにしていこうかなと。
合わせてクラウドでの投票やポイントの管理を行えるようなものを作っていく予定です。
まぁ全てトラタヌなので、まずは何度か品評会を運営することからがんばります。
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というわけで、まずは生徒登録から始めます!!!入学式です!!!
以下詳細!
【生徒登録】『2018年7月19日0時00分〜2018年7月22日23時59分』
・名前欄に『好きなAA#トリップキー』
・意気込みや、得意ジャンルなど
・その他ご要望等もお待ちしております!
・AAが名前欄に入らない場合はキャラ名でもおk!
・もちろんAAキャラに喋らせるのもありです!
というわけで本日より三日間、よろしくお願い致します。
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それと、他力本願で大変申し訳ないのですが、もしこちらの企画に興味がお有りの方は
SNS等で拡散宣伝してただければ幸いです。如何せんそれらをやっていないもので……。
よろしくお願い致します。
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从 ゚∀从 「はっはーん」
从 ゚∀从 「一番乗りはもらったぜ!」
从 ゚∀从 「得意ジャンル、特に無し!」
从 ゚∀从 「文句あっか? ねーよな?」
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総合とかシベリアで宣伝はしないの?
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念のための確認なんだけど終わりは【了】固定?
作品の雰囲気で【おわり】【END】にしても問題なしかな。
あとレス数無限にすると万が一100、200の強者が出てきたら困るから
50くらいを目処にしたらどうだろうか
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シベリアと総合とTwitterに貼ってきた
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(*゚ー゚)「面白そうだから参加するね!」
(*゚ー゚)「しぃです。意気込みはー…えっと、がんばります!」
(*゚ー゚)「得意ジャンルは…うーん、のんびり系…カナ?」
(*^ー^)「ま、そんな感じで!よろしくお願いしまーすっ♪」
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▼・ェ・▼「ワンワン!」
▼・ェ・▼「ワン!」
▼・ェ・▼「ワンワワン!」
▼・ェ・▼「キャゥ~ン」
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>>40
▼・ェ・▼「わんわん?」
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( ^ω^)「ここが拝鳴雅文創作学園かお……校門前の銅像めっちゃでけぇお。レーニン像よりでかいお!」
( ^ω^)「オッスオラ内藤!この学園から資本主義の犬を排除する為にやってきたお!」
( ^ω^)「得意ジャンルは共産主義だお!」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「ネットで拾った『ソ連式新入挨拶ジョーク』これホントにウケんのかお……」
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犬が参加すんのワロタ
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(・∀ ・)「さいきょーなオレ様がきてやったんだぞ!」
(・∀ ・)「まっ、オレ様忙しいから!」
(・∀ ・)「どんだけお前らギッタンギッタンにしてやれるかわっかんないけどなー」
(・∀ ・)「得意ジャンル? オレ様に相応しいかんぜんちょ、ちょうあくなファンタジーだぞ」
(・∀ ・)「よろしくしてやるからな!」
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(´・_ゝ・`)「やあどうも。」
(´・_ゝ・`)「得意なジャンルはこれといって特にない。普通のブーン系民さ。」
(´・_ゝ・`)「お手柔らかによろしく頼むよ。」
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<_プー゚)フ「エクストだぞー!」
<_プー゚)フ「得意ジャンルはほのぼの系だ!」
<_プー゚)フ「みんなつよそーだな! でも負けねーぞ!」
<_フ*゚ー゚)フ「よろしくなー!」
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( ><)「ぼくの名前はわかんないんです!」
( ><)「得意ジャンル?意気込み?よくわかんないんです!」
( ><)「よろしくお願いするんです!全員かかってきやがれなんです!」
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('(゚∀゚∩ 「ブーン系の可愛い担当なおるよだよ!」
('(゚∀゚∩「ジャンル!?何それ美味しいの?」
('(゚∀゚∩「ネタは国際情勢から今晩のおかずまで様々だよ!」
('(゚∀゚∩ 「とにかくよろしくだよ!」
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('、`*川「ペニサスだよ」
('、`*川「意気込みとか難しいことは後でいいよー」
('-`*川「得意ジャンルってのはわかんないから、書いてみるよ」
('、`*川「とりあえずよろしくね」
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面白そうな企画だー
文才はないので美術部としてイラスト支援させていただきたいのう
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ヽミセ*>ワ<)リノ「やほやほっ! ミセリだよ!」
ミセ*゚ワ゚)リ「参加するからにはテッペン目指すんでヨロシクゥ!」
ミセ*>3<)リ「好きなジャンルはアクションにホラーにカオスギャグ、下ネタかな!?」
ミセ*゚ー゚)リ「文戟もどんと来いなんで、みんなよろしくね!」
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( "ゞ)「あ、俺、デルタって言います」
( "ゞ)「意気込み……そりゃやっぱり、目指すは第一席ですよね」
( "ゞ)「全員負かしていくんでよろしくお願いします」
(;"ゞ)「ジャンル……これ言わないと駄目? えっと、その……青春とか好きです、はい」
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J( 'ー`)し「特売があるって聞いてやって来たんだけど……、ここかしら?」
J( 'ー`)し「え、名前?いやだわあ、本名を言うのは恥ずかしいからカーチャンとでも呼んでちょうだい」
J( 'ー`)し「得意なもの?そうねぇ、肉じゃがとかお味噌汁は自信あるわよ」
J( 'ー`)し「……意気込み?えーと、お野菜が安くで沢山買えるといいわねぇ」
J( 'ー`)し「パートが忙しいから、もしかしたら参加できないかもしれないけれど、ま、頑張ってみるわ」
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(-_-)「ぼぼぼ、僕はヒッキー」
(-_-)「ここ、こんな僕でも成り上がれるお、お祭りなんだろ?」
(#-_-)「ぼ、僕を見下してきた奴らをみ、見返してやる」
(#-_-)「僕だってやれるんだ!!」
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ζ(^ー^*ζ「やっほー! デレだよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「この学園、すっごく楽しいところなんだってね。どんな人達がいるんだろう……」
ζ(゚ー゚*ζ「得意ジャンル? うーん……人間ドラマ、かな? みんなの心にぶっ刺さるものが書きたいな」
ζ(^ヮ^*ζ「よろしくね!」
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元ネタの食戟的には相手が賭ける物に見合う物を自分もかけなきゃいけない。
文戟でもそこらへん考えると防衛者から奪えるPの限界は挑戦者の保有Pの2倍くらいで良いんじゃないだろうか。
例外的に0P挑戦者は相手から1〜5P(要相談)くらいまで文戟で奪えるとかどうだろう?
ただこれ一強が生まれるとその人のP削るのが難しくなることも念頭においてご一考ください
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ルールが複雑すぎてガチ勢以外は参加しにくい
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>>61
将来的には、自分のポイントを【BET】して、その倍だけ奪えるっていうシステムも面白そうですね。
今はちょっと管理が大変そうなので、おいおい調整していきます!
>>62
基本的な流れは、【お題出た!】→【書くよ!】→【投下するよ!】→【読むよ!】→【投票するよ!】
これの繰り返しです。ポイントなどのルール管理は、まずは私がやりますので、
難しく考えずに、参加してくれると嬉しいです。
また、これは持論なのですが、僕にとって野球とかサッカーのルールってマジ複雑なんですね。
インフィールドフライとか、オフサイドとか……。
でも休み時間に野球やサッカーやってる子供達ってすごく楽しそうじゃないですか。
多分本当にしっかりルールを把握してる子って、そんなにいないと思うんです。
それでも、皆でワイワイやってるだけで楽しい、そういうものだと思うんです。
そしてその中でちょっとずつルールが体に染み込んでいって、馴染んでいく。
つまりま、まず楽しんでください。ルールはその後からきっとついてきます!
あなたのご参加、お待ちしております!
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爪'ー`)y‐「いやあ…わりぃわりぃ道に迷っちまって、遅刻するとこだった」
爪'ー`)y‐「へえ……随分と骨のありそうな奴らが揃ってんじゃねえの」
爪'ー`)y‐「………得意なもんはバトルとほのぼの」
爪'ー`)y‐「まあ、せいぜい楽しませてもらうさ」
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≡ ≡ ≡(;´_ゝ`)「駆け込みィ!」
( ´_ゝ`)「どーも、流石の兄の方です。兄者ちゃんと呼んで」
( ´_ゝ`)「ギラギラしたのは嫌いじゃない。でもまあ、のんびりやりまっさー」
( ´_ゝ`)「ヨロピクピク〜」
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('A`)
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▼・ェ・▼「ワン!」
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皆様、お疲れ様です。
以下の方々が、拝成雅文創作学園入学第一期生になります。
从 ゚∀从 ◆ogHcBy0QF6
(*゚ー゚) ◆4hjDojWtys
▼・ェ・▼ ◆a7eydlwZI.
( ^ω^) ◆DD/QFCGk1c
(・∀ ・) ◆evfltpoFGo
(´・_ゝ・`) ◆lqtlYOyuz2
<_プー゚)フ ◆AwmE0lJ56w
( ><) ◆wHcop5D7zg
('(゚∀゚∩ ◆lDflfAeUwE
('、`*川 ◆tKLHNhuUIo
ミセ*゚ー゚)リ ◆.B6BIc9Qqw
( "ゞ) ◆x4POrpflHM
J( 'ー`)し ◆nL4PVlGg8I
(-_-) ◆q/W4ByA50w
ζ(゚ー゚*ζ ◆ob8ijO4RO6
爪'ー`)y‐ ◆IIES/YYkzQ
( ´_ゝ`) ◆GmbTh14.y.
('A`) ◆0x1QfovbEQ
中々イカれ……イカしたメンバーが揃ったのではないでしょうか!!
では、このあとお題を発表致しますので、そちらをご覧になって頂き、
第一回品評会を開催したいと思います!!
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▼*・ェ・▼「わんわん!」
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それでは、第一回品評会のお題を発表致します。
第一回品評会
お題【海】
投下期間:『2018年7月24日0時00分〜2018年7月31日23時59分』
レス数・内容、一切問いません!
貴方の書きたいものを書いて、私達に読ませてください!
皆様の投下、心よりお待ちしております!
※また、ここからの生徒登録も可能ですので、バシバシ参加してください!
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全員で18人かな?この人数なら十傑入りしたら箔がつきそうだね
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半分以上がなれるのに箔とは
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ツイッターの企画と被ったね
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被ったらいかんこともなかろう
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企画が多くて嬉しいのう
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これって投下はこのスレ?
あと最初の申請で使ったキャラを使ったほうがいいの?
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結局、名前欄のAAはテンプレAAだけ?
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あ、解決しました。
できるだけ無しって書いてありましたね。
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これってツイッターで専用の垢作って、ロールするのはいいのかな?
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AAゲットしたとしてゲットしたAAでのロールプレイ的なことできる機会は少なそうかなとは思ってた。
Twitter使うのは個人的には反対だな。細かいルール整備が必要そうだし、
それはいいとしてもロールでのコミュニケーションが馴れ合いと見られてしまったら荒れる原因にもなりそうなのかなと。
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▼・ェ・▼「わぅ��ん」
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文戟挑む時とか要所要所でのロールなら問題ないでしょ
個人的にはロールあった方が楽しいと思うけどね
ビーグルみたいにちょくちょく現れて何回か鳴いて消えていくの好きだよ
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(・∀ ・)「お前らいつになったら投下すんの?」
(・∀ ・)「様子見してるチキンヤローかー?」
(・∀ ・)「それともただの、のろまか?」
(・∀ ・)「まあ、ふがいないお前らに代わって」
(・∀ ・)「このまたんき様が一番のりにして」
(・∀ ・)「しこーの作品ってのを投下してやるよ!」
(・∀ ・)「ってわけで投下するぞ!」
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とある町の端。漁師さえも近づくことのない岬にある小さな一軒家。
白いペンキで塗装されたそれは、完成当時はさぞ綺麗だっただろう。
碌に手入れもされず放置されていたらしい家は、
潮風によって劣化し、素材の色を剥き出しにしている部分が見受けられた。
さらに空気中の汚れが付着し、黒ずんでいる部分も多く、
見る者の表情を歪ませる外観を生み出している。
( ^ω^)「――毎日、毎日こんなところにきて、
どういうつもりかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「駄目?」
( ^ω^)「……いや、好きにするといいお」
一部の床板が剥がれ、手すりも半分以上が役割を放棄しているテラスに男が一人。
青い海がよく見えるそこにいつも彼はいた。
対峙する女は金糸の髪を揺らめかせ、
生命の息吹を感じさせる碧い瞳を男に向けている。
ζ(゚ー゚*ζ「今日は何を見てるの?」
( ^ω^)「いつもと同じだお」
波を瞳に映す男はそっけなく答えた。
ζ(゚ー゚*ζ「たまには楽しいことでもしたら?」
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待ってたぞ!
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从 ゚∀从 「おっ支援だぜ」
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女が首を傾げれば、絹のように細く美しい髪がさらりと流れる。
金色が彼女の首もとにある黒を隠すのを横目に、
男はまた温度を持たぬ言葉を紡ぐ。
( ^ω^)「ボクにそんな資格はないお」
ζ(゚ぺ*ζ「楽しいことをするのに誰かの許可がいるの?」
真っ白な肌。金の髪。碧い瞳。
淡い印象を抱かせる彼女の風貌の中で、
唯一つ、首に巻かれた真っ黒なチョーカーだけが異物感を主張していた。
( ^ω^)「少なくともボクの許可が」
ζ(゚ぺ*ζ「そんなの変。
自分が楽しいことをするのを否定するなんて」
( ^ω^)「そうするだけの罪がボクにはあるんだお」
ζ(゚ぺ*ζ「私にはわからないなぁ」
ぴちゃり、と海が音を立てる。
ζ(゚ー゚*ζ「私は泳ぐのが好きよ。空を見上げるのも。
だから、私はいつだって自分がそうすることを肯定してる」
( ^ω^)「キミはそれでいいんだお」
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表情をピクリとも動かさぬ男に女は深いため息をついた。
彼がここにきて数週間。
突如として田舎町に現れた男は、
所有者ですら存在を忘れそうになっていたボロ屋を一括で購入した。
あからさまな怪しさに町の者達は追求の言葉を失い、
男はそれを良いことに一度として町に行かず、女と以外接触しない日々を過ごしている。
必要分を用意していた食料はまだ数週間はもつ計算だ。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたのことが知りたい。
って言ったら、困らせる?」
短くない付き合いの二人だが、
彼女は男のことを殆ど知らぬも同然だった。
ここに来た理由も、無気力に在る理由も。
( ^ω^)「知っても得はないお」
ζ(゚ー゚*ζ「それはあなたが決めることじゃないと思う」
( ^ω^)「……話すようなことはないお」
ζ(゚ー゚*ζ「ね、せめて好きだったものくらい教えてよ」
波が寄せては去る。
心地よく鼓膜を揺らす音が二人の間を優しく繋いだ。
( ^ω^)「知ること」
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( ^ω^)「色々なことを知っていくことが、好きだったお」
女の視線に負けたのか、
優しい海の音色に背を押されたのか。
小さく零された男の言葉は、薄く感情を乗せていた。
ζ(゚ー゚*ζ「そっか」
女は微笑む。
ζ(゚ー゚*ζ「私達、結構長い付き合いだけど初めて知ったよ」
海と同じ色をした瞳が男を柔く包み込む。
もっと知りたい、と彼女は続けた。
ζ(゚ー゚*ζ「まだ、時間はあるんでしょ?」
( ^ω^)「無意味なことに使う必要はないお。
キミは、もっと、もっと自由に、生きるべきなんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「あら失礼ね。私が誰かに強制されて聞いてると思うの?
興味があることを聞くくらいの自由はあるのよ」
悪戯気な笑みは、不都合なことが何か一つでもあるのか、と問うている。
無論、男は反論するための言葉を持たず、
静かな沈黙のみを返すこととなった。
ζ(^ー^*ζ「じゃあ決まりね」
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女が手を叩く音と、
岬に波がぶつかる音が交じり合う。
静かで短い演奏会にも男は興味を示す様子はなく、
相も変わらず一点を見つめるだけだ。
ζ(゚ー゚*ζ「好きな食べ物は?
白い塊みたいなのを食べてるとこしか見たことないけど」
( ^ω^)「今となっては何でも別にいいお。
いつも食べてるのは固形栄養食」
ζ(゚ー゚*ζ「美味しい?」
( ^ω^)「栄養が取れればそれでいいお」
ζ(゚ー゚;ζ「ご飯は楽しむものよ」
( ^ω^)「昔は、そうだったような気もするお」
ζ(゚ー゚*ζ「だったら」
( ^ω^)「昔の話だお」
ζ(゚-゚*ζ「……」
視線の一つさえ動かさぬ男に、
女は顔を俯ける。
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以前の彼を知らぬわけではない。
大勢の中の一人として男を見ていたあの頃、
彼の顔には感情というものが浮かんでいた。
友人と笑いあい、
手にした書類を目に考え込み、
自分を前にして複雑そうな表情をしていたことを、女は覚えている。
ζ(゚-゚*ζ「あのね」
( ^ω^)「キミのせいじゃないお」
女の言葉を強制的に切り捨て、男は言い放つ。
( ^ω^)「……これは、ボクの罪なんだお」
ζ(゚-゚*ζ「譲れないのね」
昔の男を好いていたわけではない。
むしろ、ずっと嫌いだった。憎んですらいた。
簡単に許せる過去ではなく、
この場所へやってきた当初、彼女は恨みこそ薄れつつあったが、
強い警戒心と疑心を抱き続けていた。
監視をするようにして毎日このボロ屋を訪れ、
人間らしい生活を捨て去っている姿を見続け、
ようやく、言葉を投げかけようと思えるようになった。
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ζ(゚-゚*ζ「わかった」
顔を上げた女の髪が、太陽の光を反射してきらきらと輝く海のようにきらめいた。
男が無類の金持ちであったならば、
彼女の髪に高い札束の山を作ったことだろう。
ζ(゚ー゚*ζ「無理強いはしない。
いつか、わかってもらえたらとは思うけど」
( ^ω^)「キミは優しすぎるんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなことない。
足るだけのことをあなたは私にしてくれただけ」
全ての感情を切り落とし、淡々と生を続けているだけの男を見て、
何も思わぬままに日々を過ごせる程、女は冷たい生物ではなかった。
出会って数年。
この町にやってきて数週間。
男のことを殆ど何も知らずとも、情くらいはわいてしまうものだ。
ζ(゚ー゚*ζ「だから私は諦めない。
さようならをするまでに、あなたを人間に戻してあげる」
( ^ω^)「ボクは元々人間だお」
ζ(゚ー゚*ζ「生物学的な話をしてるんじゃないの」
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生きた屍と表しても過言ではない男を一人置いて、
さようならをするのは、いささか心残りになってしまう。
よって、これはエゴだ。
心を軽やかにし、
本当の自由へ向かい泳ぎだすための。
ζ(゚ー゚*ζ「楽しいこと、好きなこと、やりたいこと。
そういうものを全部、ちゃんと思い出して初めて人間って言えると思うの」
男がそれらを否定するのだとしても、
退いてやるつもりはなかった。
( ^ω^)「好きにするといいお。
ボクはボクのまま、ここにいるだけだお」
水平線の向こう側へ太陽が接触し始める。
外灯の一つもないこの場所は、時期に闇の支配下となるだろう。
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ今日は帰るね。
明日からお楽しみに」
( ^ω^)「来るも来ぬもご自由に」
ζ(゚ー゚*ζ「えぇ。そうさせてもらうわ」
楽しげに碧い目を細めた女は男に背を向け、
暗くなり始めた世界の内側へと溶け込んでいった。
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翌日、太陽が昇り、地表と海面を熱し始めた頃、
女は金糸の髪を揺らめかせながらやってきた。
ζ(゚ー゚*ζ「おはよう」
( ^ω^)「おはよう」
挨拶を返す男の手には、
古びたバインダーと何枚かの紙、そしてボールペンが握られている。
ζ(゚ー゚*ζ「ん? どうしたの?
絵でも描くの?」
( ^ω^)「いや、キミがまたここに来ると言っていたから、
会話の内容からデータでも収集しようかと」
ζ(゚ー゚;ζ「何それ」
こつり、と男はペン先で紙を叩く。
過去に見たことのあるその仕草は、
彼が何かを書きとめる前に行う癖だ。
ζ(゚-゚;ζ「私の会話データなんて取ってどうするのよ」
( ^ω^)「必要だからしているんだお。
でも、これが不愉快というのならば、
やめることも考慮に入れるお」
ζ(゚ー゚;ζ「んー」
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快か不愉快かで問われるのならば答えは後者だ。
しかし、男が能動的に何かを成そうとしている場面を見るのはあまりにも久々で、
人間らしさを取り戻してやろうと決意した女としては、
止めて良いものかどうなのか判断に迷うところであった。
ζ(゚ー゚*ζ「……いいよ」
( ^ω^)「そうかお」
ζ(゚ー゚*ζ「私の楽しい話をたくさん聞けば、
あなたもその気になるかもしれないし」
楽しいことをすれば良い、といくら告げたところで男には効果がない。
押して駄目なら引いてみる。
どこぞの神話では、引きこもってしまった神様を連れ出すため、
皆で実に楽しげな宴を催したとも聞く。
存外、生や世界の楽しさをデータとして収集し、
客観的に見つめることで男も内側の奥深くに落ちてしまった感情を拾うことができるかもしれない。
( ^ω^)「なら、最近の食事について教えてほしいお」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、主導権はそっちが握るのね」
( ^ω^)「……すまんお」
ζ(゚ー゚;ζ「責めてないって」
手にしていた紙よりも下に落ちてしまった視線に、
女は男の持つ罪悪感を刺激してしまったのだと悟った。
-
ζ(゚ー゚*ζ「えっと、食事だっけ」
下手な慰めより、確固たるデータを提供するほうが、
男の立ち直りが早いだろうと考えた彼女は宙へ目をやり、
昨日と今朝の食事を思い起こす。
ζ(゚ー゚*ζ「お魚さんと貝と、海草と――」
( ^ω^)「具体的な種類、量は」
ζ(゚ー゚;ζ「覚えてないよ……」
( ^ω^)「ふむ」
カリカリ、と紙の上をペンが走る。
( ^ω^)「この辺りに生息している魚はこんなところかお」
男は手にしていた紙を女へと向ける。
元は真っ白であっただろうそこは、
黒いペンのインクにより、多種多様な魚のイラストと名前で埋め尽くされていた。
ζ(゚Д゚*ζ「え、凄い。
それ、今、描いたのよね?」
( ^ω^)「必要な技術くらい習得してるお」
ζ(゚Д゚;ζ「簡単に言ってるけど、そう簡単なことじゃないと思う」
-
女が首を伸ばして紙をよく見れば、
細かな特徴まで言及され、イラストでも細部までしっかりと描写されていた。
( ^ω^)「量はともかく、どれを食べたかはわかるかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「えっと」
真っ白で細い指を唇にあて、
彼女は記憶と目の前のイラストを重ね合わせていく。
数種類の名前を伝え、ここ最近は同じ魚ばかり食べている、と告げれば、
男は首を縦に振って了承の意を伝えてくる。
一枚めくり、白紙のものにまた新たにペンを走らせた。
得たばかりのデータを書きとめているのだろう。
( ^ω^)「味はどうだったかお」
ζ(゚ー゚*ζ「美味しかったよ」
舌の上でとろける身や、食欲を誘う歯ざわりを思い出し、
女は至極満足げに表情を崩す。
( ^ω^)「特定のものを食べた後に体調が悪くなったりはしてないかお」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫。問題なかった」
-
また白い紙に黒が増える。
問診ともいえる問答を繰り返し、
その度、男が紙を汚す音が波の音に紛れて消えていく。
( ^ω^)「ここに来ていない間は何をしてるんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「お友達と遊んだりしてる」
( ^ω^)「友達」
男は首を傾げる。
ζ(゚ー゚*ζ「最近できたの」
( ^ω^)「それは、良かったお」
わずかに感情が揺らいだ。
不安、疑問、恐れ。
良に分類されない感情だろう、と女は予測するが、
細かなことまでは流石にわからない。
他者の感情の機微を突き詰められるほど、
彼女のコミュニケーション能力は高くなかった。
( ^ω^)「問題なく交友関係を築けているかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「もちろん。言葉も通じるし、一緒に泳いだり、
貝殻探したり、お魚さんを獲ったりして遊んでるよ」
-
そうして女は長く語り始めた。
友という存在の素晴らしさ。
他愛もない話をし、笑いあうことは心地良く、
共に海へ潜り、美しく揺れる光のカーテンをくぐることの解放感。
食事の好き嫌いで互いに首を傾げあい、
和解し、喧嘩をし、また顔を合わせることができる。
どれも、一人では得ることのできないものだ。
( ^ω^)「幸せかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「えぇ。幸せ。
昔より、ずっと、ずーっと」
桃色に染まる頬は、
彼女の言葉が本心であることを示している。
可愛らしい少女だ。
誰もが欲し、手を伸ばしかねぬほど、彼女は可愛らしく、美しい。
男はそっと目をそらし、黒で埋め尽くされた紙をめくる。
( ^ω^)「歌は?」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
( ^ω^)「歌、好きだったお?」
-
そうだ、と女は過去を思う。
歌が好きだった。
静かな海の上を、自身の声が走り、跳ね、踊る。
時には友人と、仲間達と合唱し、
暗い世界を楽しげに彩った。
ζ( ー *ζ「……歌は、まだ、歌えない」
( ^ω^)「あぁ、その方がいいお」
沈み込んだ彼女に励ましを送るでもなく、
男は冬の海のごとき冷たさを返す。
( ^ω^)「もう少しすれば、キミは完全に自由になるお。
歌はそのときまでとっておくお」
ζ( ー *ζ「そうね」
( ^ω^)「帰るのかお?」
ζ( ー *ζ「今日はそうする」
女は首元のチョーカーに触れながら男から離れていく。
( ^ω^)「協力、感謝するお」
ζ( ー *ζ「ふふ、そんな感情も、ないくせに」
-
次の日、女はやってこなかった。
男は海を眺め、手元のデータに目を通し、
細かなまとめを別紙に作っていく。
時折、食事や、室内に設置されている計器の様子を見る以外、
彼は古びたテラスで同じ事を繰り返す。
単調な日々に嫌気はない。
無感情にただ、やるべきことをする毎日だ。
残り時間は数週間。
その後、どのように生きていくのかすら、
思考の外に追いやられていた。
( ^ω^)「海、か」
いっそ、身でも投げてしまおうか。
罪悪に塗れた魂も、母なる海は包み込んでくれると聞く。
かすんだ記憶の中で、
幼い頃の自分が母に泣いて縋る情景を見た。
きっと、彼女にも、あの子にも、あれにも、
そんな時間があり、存在がいたのだ。
無知は罪だ。
同様に、想像力の欠如もまた、罪。
覚悟のない行為も罪だった。
-
ζ(゚ー゚*ζ「おはよう」
( ^ω^)「……今日は来たのかお」
ζ(゚ー゚*ζ「えぇ。来ましたとも。
あなたを人間にするという、重要任務のために」
女が笑えば海も笑う。
ちゃぷちゃぷとした波の音はきっと笑い声だ。
ζ(゚ー゚*ζ「さて、昨日の話でもしましょうか?」
( ^ω^)「食事から」
ζ(゚ー゚*ζ「はぁい」
一昨日と然程、変わりのない食事内容。
友人と過ごし、海を行き、幸福な時間を過ごす。
合間、愚痴を言ったり、一人になりたくて岩の隙間に入り込んだりもしていたらしいが、
それだけのことで回復できてしまう程度のダメージだったのだ、と彼女は言った。
男は紙に、肉体、精神共に安定、と記し、
次を問おうと口を開く。
ζ(゚ー゚*ζ「で、次はあなたの番」
彼の口から音が出る前に女が言葉を発する。
鈴の音というよりは、貝殻越しに聞こえる細波のような安心感を与える声は、
決して強い語調ではなかったはずなのに、男から反論の意思を奪っていく。
-
ζ(゚ー゚*ζ「私ばっかりじゃつまらないもの。
好きだったことでも、楽しかったことでも、昔の話でも。
何でもいいから聞かせてほしいの」
人間は過去によって作られる。
時には振り返り、懐かしさや気恥ずかしさに浸るのもいいだろう。
感情があった時間の記憶は、きっと彼を人間に近づける。
女はそんなことを考えていた。
建前ではあるが。
ζ(゚ー゚*ζ「データとして必要なことは大体話し終わったでしょ?
だから、そっちのデータを頂戴」
彼女は根に持っていたのだ。
自分が思っていた程の精神的ダメージはなかったけれど、
傷つかなかったわけでも、落ち込まなかったわけでもない。
代償を加害者に求めるくらいのことは許されてしかるべきだ。
無意味な問いかけとは言わせるつもりは一切なかった。
( ^ω^)「……研究は、楽しかったお」
妥協する気配のない雰囲気に、
男はペンを胸ポケットへ指し込み、
自分自身の過去を掘り起こす。
-
( ^ω^)「ずっと、研究者になりたかったんだお」
幼い時分の夢だ。
親にねだっていくつかの図鑑を買ってもらい、
どこに行くにも必ず一冊は持ち歩いた。
生物、化学、物理、薬学。
年齢が上がると共に多くの分野を知り、
手広く学びを広げ続けた。
( ^ω^)「いつか、伝記に書かれるような研究をして、
結果を出してやるんだって、思ってたんだお」
成績はいつも上位。
友人も多く、学校生活は順風満帆。
将来に対する不安など、何一つとしてなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「どんなお友達だったの?」
( ^ω^)「色々いたお。
頭はいいのに馬鹿なことばかりしてる奴もいれば、
教室の端でぽつんといるくせに話してみたら面白かった奴もいたお」
暖かな温度を持つ過去に触れているはずなのに、
男の瞳には冷めかけたコーヒー程度の温もりもない。
( ^ω^)「今頃、何をしてるんだか。
大学院を卒業してから、一度も連絡を取ってないお」
ζ(゚ー゚*ζ「どうして?」
-
( ^ω^)「それどころじゃなかったんだお。
毎日毎日、データの採取に研究、実験」
同じ敷地内に設置されていた寮に帰る時間すら惜しく、
誰もが研究所で寝泊りを繰り返していた。
( ^ω^)「機密情報も多かったから、外部の友人と話すより、
同じ研究所の人と話してるほうが気楽だった、ってのもあったお」
ζ(゚ー゚*ζ「あー」
女は過去に思考を飛ばし、間延びした声を上げる。
( ^ω^)「でも不満はなかったお」
大学院を卒業する頃に声をかけてくれたのは、
先進的な研究を行っていると界隈では有名な研究所だった。
天にも昇る気持ちを実感し、
男は親や親戚、友人達に自慢してまわっていた。
( ^ω^)「家族より、友人より、
研究が大切だった。
この結果が人類の未来に繋がってると思えば、
やりがいも大きかったんだお」
失敗も成功も、等しく前進であり、
仲間達と進み続ける時間は生きる糧ですらあった。
-
ζ(゚ー゚*ζ「続けて?」
( ^ω^)「……」
先を促す女に対し、男は無言を返す。
瞳は変わらずの空虚であったが、
彼が何を思い、言葉を消したのかを女は理解していた。
ζ(゚ー゚*ζ「私はあなたが知りたい。
あなたが、どんな「人間」だったのかを、知りたい」
( ^ω^)「……今日は、もう終わりだお」
求める女の言葉を無視して男は海に背を向ける。
今まで、彼は女が姿を消すより早く家へ戻ることはなかった。
彼女が訪れなかった昨日でさえ、日が暮れ始める頃までは外にいた男だ。
太陽が未だ空高くで光り輝いている時間に踵を返すというのは異常事態であると言えた。
良くも悪くも、彼の感情が揺さぶられた証拠だろう。
ζ(゚ー゚*ζ「明日、また来るから」
去り行く背に声をかけるも返される言葉はない。
海の音と鳥の鳴き声だけが世界に存在しているかのような空間で、
女は一人息をし、静かにその場から消えた。
-
宣言通り、女は次の日もやってきた。
その次の日も、また次の日も、
以前のまま、飽くことなく男のもとを訪れ続ける。
男は女に日々の生活について尋ね、
女は恥じらいを見せることなく素直に答えていく。
時間を無駄に使うことなく行われるやりとりは、
彼がどれだけの質問を用意し、
女が楽しげに日々を語ったたところで昼時には終わってしまう。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたのお母様はどんな人だったの?」
海の水を手元でもてあそびながら女は対価としての問いかけをする。
時間が無為に潰されることを進言しつつも、
男は彼女の言葉を黙殺することはなかった。
一定の調子を外すことなく紡がれる平坦な声は退屈で、
数秒以下の狭間にある瞳の揺らぎや細く吐き出される息がなければ、
女はとうに行為をやめてしまっていたかもしれない。
( ^ω^)「優しい人だったお。
美味しいパイを作るのが得意で、
いつだってボクのことを信じ、見守っていてくれた」
ζ(゚ー゚*ζ「大切にされていたのね」
( ^ω^)「キミの……母親、は」
ζ(^ー^*ζ「もちろん、素敵なお母様だったわ。
仲間の中でも一番綺麗だって評判で」
-
ζ(゚ー゚*ζ「私の、自慢だった」
強い日差しを浴びて輝く笑みはどことなく悲しげで、
庇護欲を刺激するくせに全てを拒絶するようだった。
( ^ω^)「あぁ、それは、素晴らしい、おね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうでしょう?」
どちらかといえば、二人は物静かなタイプだ。
男と比べれば幾分か明るさの強い女ではあるが、
ケラケラと笑うより微笑む方がずっと似合いで、
饒舌に話すよりも小さな唇で言葉を緩やかに紡ぐような存在だ。
日に何度も訪れる静けさは、
海と空と風と鳥だけが見つめ、
彼らの間にある世界を壊さぬように縫いとめる。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは怒りっぽい人だった?
それとも、よく泣く人だった?」
問いかけは一日に一つ。
女からの問いかけに男は時間をかけて答えていくため、
日にいくつも聞くことはできなかった。
( ^ω^)「あまり怒った記憶はないお」
ゆったりとした答え方は、過去を優しく掘り起こし、
丁寧にすくいあげてゆく様を表している。
-
( ^ω^)「いつも、楽しくて。
大変なこともたくさんあったけど、
どうにかなると、思ってたんだお」
楽観的だった少年は、
成長し、大人になり、感情を消した。
ζ(゚ー゚*ζ「今は」
( ^ω^)「……とても」
目を伏せ、男は海の音に耳を貸す。
( -ω-)「とても、そうは思えないお」
未来など何も見えない。
大丈夫とは言えず、かといって絶望だと言うつもりもなかった。
閉じた視界と同じで、無がそこにあるだけだ。
ζ(゚ー゚*ζ「私が大丈夫だよ、って言ったら、
あなたの背は軽くなる?」
( ^ω^)「まさか」
男はこのボロ屋に来て初めて笑う。
苦い、苦い、苦痛を飲み込んだ笑みだ。
-
時が流れ、質問と答えを繰り返す。
ζ(゚ー゚*ζ「昔、あなたが働いていた時のことを教えて」
( ^ω^)「…………」
恒例を終えた女が問う。
男は彼女を見つめたまま黙する。
ζ(゚ー゚*ζ「さようならが来る前に知りたいの。
これは、ごめんなさい」
碧い目で男を見上げていた彼女はそっと瞼を下ろす。
ζ(- -*ζ「あなたを人間に戻すためじゃなくて、
私が、ただ、私が知りたいだけ」
隠された瞳の奥にある感情を探る術を男は持たない。
彼にできることは、答えか沈黙かの二択を選ぶことだけ。
そして、女にできることは、男が選ぶのを待つことだけ。
海が鳴る。
鳥が鳴く。
( ^ω^)「――始めは、薬を研究してたんだお」
自然の声が男の背を押した。
-
( ^ω^)「病気の薬。成長を促す薬。日常で役に立つ薬。
多様な分野の人間が情報を交換し合い、
自分の専門へ還元していく、とても、良い研究所だったお」
海に落とすように、男は俯き加減で過去を語る。
( ^ω^)「実験もたくさんしたお。
動物を使った臨床実験も繰り返した。
酷い副作用が出て廃棄になった研究も山のようにできた」
実用化にまでこじつけることができた薬は、
研究所全体で数パーセントに満たぬ程度であった。
何も知らぬ人間であれば、たったそれだけ、と呆れるかもしれないが、
現場にいた男や仲間達はそれが充分すぎる数字であることを理解し、歓喜していた。
( ^ω^)「数年くらいして、動物実験の成果や経験を買われて、
生物を担当することになったんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「それは」
( ^ω^)「薬や遺伝子の操作を用い、
人間にとって都合の良い生物を作り出す」
手法はともかくとして、古来より人間は自身達の勝手で生物の在り方を変えてきた。
狼を飼いならし、良き相棒としたように、
糸を得るため、蚕を自然の世界で生きられぬようしたように。
時代と科学技術が進み、領域が進んだだけだ。
少なくとも、男はそう考えていた。
-
( ^ω^)「人間にとって害のある物質を食べ、無害化させる生物を作ろうとしたお。
生み出しては毒を与え、死んでいく姿を見たお。
より愛らしく、人間に従順で、賢い生物を作ろうとしたお。
まともに生まれた個体は一つもなかったお」
酷いと誹られることではないはずだ。
世の中にある治療薬は動物実験の繰り返しによって完成されている。
食用の家畜も幾多の交配により、
より美味く、人間に手間をかけさせぬ種が作られてきた。
世の中にはそれらを批判する団体も多いけれど、
彼らはまだまだ少数派であり、
多くの人間は知りながら知らぬふりをし続け、人間社会を謳歌している。
( ^ω^)「あの日々が間違ってたのかどうか。
ボクにはわからないお」
研究が誤りであったならば、
今の世界そのものが間違いであるはずだ。
しかし、当たり前に存在し、回っている世界は正常で、
犠牲の上にある社会が過ちであるとは、どうしても思えなかった。
( ^ω^)「きっかけさえなければ、ボクはきっと今もあそこにいたお。
実験を続け、知識をつけ、
もしすると、社会に名を残すことだってあったかもしれない」
-
ζ(゚ー゚*ζ「きっかけ?」
男は目を閉じ、
深く息を吐き出す。
( ^ω^)「人魚」
読むことはできないけれど、
確かな暗さを持った瞳は今にも海に落ち、
そのまま浮かんでさえこないだろうと思わせるに足るものだった。
( ^ω^)「空想上の生物。伝説の生物。
どっちでもいいお。
実際にこの目で見るまでは、存在すら信じていなかったことに変わりないお」
同じようでいて、変化の多い日々の中に突如として運び込まれてきた水槽。
人が優に三人は入れるであろうそこに、件の存在は閉じ込められていた。
澄んだ水の中、苦しむことなく呼吸をし、
じっと研究員達を見ていた存在は、
誰もが知っているけれど、誰も知らぬ生物だった。
ζ(゚-゚*ζ「あなたは、そう、人魚を見て、驚いた?」
( ^ω^)「当たり前だお。
頭が真っ白になって、数秒して、ようやく思考が動いて、
今までにないような興奮だったお」
-
ζ(゚-゚*ζ「それで――」
( ^ω^)「今日はここまで」
まるで講師が授業を終了を宣言するがごとく、
男はきっぱりと言い放つ。
女が空を見上げれば、
そこに太陽の姿はなく、
偉大な存在は水平線に幾分か体を沈み込ませていた。
ζ(゚-゚*ζ「暗くなっても構わないから」
( ^ω^)「二度は言わないお」
次を求め、手を伸ばす彼女へ背を向けた男は、
すたすたと室内へと入ってしまう。
となれば女が打てる対抗策など一つとてありはせず、
靄がかかったような気持ちを抱きながらそこを去るしかない。
ζ(゚-゚*ζ「……明日、必ず」
一度だけボロ屋を振り返り、
女は水音を一つたてた。
-
ζ(゚ー゚*ζ「それで、人魚の話は?」
( ^ω^)「……気が変わることを期待してたんだけど、
無駄だったみたいおね」
手にしていたボールペンの踊りが止まったところで、
女は素早く本題に切り込む。
男としては時間を置くことで女の気が変わり、
別の話題へと移行してくれることを期待していたようだが、
問屋はおろしてくれないらしい。
ζ(゚ー゚*ζ「残念でした。私はそんな軽くないの」
水面が波打ち、音を立てる。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは人魚と出会い、何を思った?
そして――」
海と同じ色をした碧い瞳は逃げを許さない。
男を閉じ込め、答えを要求する。
ζ(゚ー゚*ζ「どうして、ここへ来たの」
彼女は黒いチョーカーへ手をやる。
締め付けが苦しいのだろう。
首との間に隙間を作ろうと細い指を動かすが、
狭苦しいそこには爪を引っかけることしかできない。
-
ζ(゚-゚*ζ「教えて」
( ^ω^)「いいお。話すお」
男は無感情に話す。
( ^ω^)「人魚は美しかったお。
絵本で描かれていた通りの美しさは、
きっと人によっては全財産をつぎ込んでも隣に置きたいと思わせるものだったお」
ζ(゚ー゚*ζ「あなた達はそうじゃなかった?」
( ^ω^)「そうだお。ボクらが欲したのは美しさじゃなかったお。
人の姿をした上半身の遺伝子を欲し、
伝説に聞く涙が、不死性が、事実であるかの確認を求めた」
半分は人と同じ姿をしている生物だ。
確認を取る必要もなく言葉が話せ、意思の疎通も問題なくこなせた。
下半身にさえ目を向けなければ、
それはただの少女であった。
( ^ω^)「血液を採取し、皮膚の一部と鱗を取った」
淡、と告げられた事実の裏側を二人は知っている。
閉じ込められた人魚はいつかの解放を餌に協力を余儀なくされた。
知能テストを受け、毎日検査を受け、
ほんの少しの痛みと大いなる不自由を課せられた。
-
( ^ω^)「よく聞かれたお。
いつになったら帰れるのか、と」
一週間、一ヶ月と過ぎ、一年が終わった。
人魚は海を求めた。
自由に泳ぐことのできる、広い世界へ帰りたいと。
( ^ω^)「全てが終わったら、とボクらは返したお」
遺伝情報が判明するたび、
伝説が真実であったと証明されるたび、
研究所は沸きたち、活用の方法、次なる調査について話し合った。
誰も人魚のことなど考えていなかった。
研究の対象として連れられてきた時点で、
それは所内にいる幾匹ものラットと同じ程度の扱いでしかなかったのだ。
( ^ω^)「……でも」
太陽が男の顔に影を作る。
( ^ω^)「ボクは、研究が続けられなくなった」
ζ(゚ー゚*ζ「どうして?」
( ^ω^)「話ができる。意思の疎通ができる。
帰りたいと毎日泣いて、注射を見て怖いと震えて、
あまりにも、あまりにも」
-
( ω )「可哀想だった」
研究員としてあるまじきことだった。
彼は実験対象に同情の心を抱いてしまった。
( ω )「友達がこんな目にあってたら、
ボクは絶対に許せないし、悲しいお。
親でもそうだし、学校の先生くらいしか関わっていない人であったとしても、
悲しい気持ちには絶対になるお」
外れかけていた部品が軽い衝撃で元に戻ったかのように、
突然に男は目の前にいる実験対象を個として認識したと言う。
真珠を零し、海と仲間を求める声は迷子の子供のようで、
善人でなくともつい足を止めてしまいそうな悲痛さがあった。
相手は人間ではない。
しかし、言葉は通じる。意思の疎通もできる。
そんな存在に対し、
研究と調査を繰り返した結果、
拷問まがいのことまでし始めてしまっている己に男は気づいた。
( ω )「もう、実験はできなかった。
人魚に対してだけじゃないお。
ラットも、豚も、ウサギも、哺乳類は全部駄目になったお」
暖かな体温を感じ、悲しげな鳴き声を聞くと、
あの人魚のことを思い出すようになってしまった。
-
( ω )「研究員としてのボクの人生は終わったも同然だった」
後は衝動だった。
男は人のいない時間帯を見計らい、
人魚と共に研究所を脱出した。
陸上でも数時間程度ならば活動が可能である、という研究結果が出ていたことが、
彼の衝動を後押ししたのかもしれない。
追われる危険性を無視してしまえば、
脱出自体はそう難しいことではなかった。
( ω )「ボクは別に、今でも実験を悪だとは思っていないお」
関わることができなくなってしまっただけで、
犠牲の上にある人間社会を否定する気は一切起きない。
( ^ω^)「最低だと思うかお?」
ζ(゚-゚*ζ「思わない」
女は言う。
ζ(゚-゚*ζ「自分の種が繁栄することを望むのは、間違っていないと思う」
男を見上げ、一瞬も目をそらすことなく。
ζ(゚ー゚*ζ「でも、自分が巻き込まれるのは嫌、かな」
-
ζ(^ー^*ζ「今日がさよならの日よね」
( ^ω^)「そうだお」
全てを聞き、満足げな女は男に背を向け、
首にかかる金糸の髪を前へ流した。
ζ(゚ー゚*ζ「私、あなたのことを人間に戻してあげられなかった」
男はテラスから緑の大地へと移動し、
今日も穏やかに波打つ海へと近づいていく。
ζ(゚ー゚*ζ「最後は私のわがままで終わらせちゃったし」
正面から見れば普通の装飾品であるチョーカーだが、
背面側へ目をやればその異常性がわかる。
六桁の番号を入力しなければ取れることのないように設定されたそれは、
絶えず何処かへデータを送っているらしく、極小のランプが点滅していた。
ζ(゚ー゚*ζ「私は最低?」
( ^ω^)「キミは何も悪くないお。
どうせ、こんなものは時間しか解決してくれないんだお」
波打ち際までやってきた男は手を伸ばす。
ペンだこと幾つかの引っかき傷や噛み跡を残したそれは、
お世辞にも綺麗とは言えなかったが、
彼が自身の仕事を真面目にこなしてきたことを悠然と語る。
-
( ^ω^)「考えることは得意だお。
時間はかかるかもしれないけれど、
いつかは人間、に、戻れるかもしれないお」
甲高い音を立て、チョーカーが外れる。
滑らかな肌を伝い、海へ落ちたそれは浮かび上がることなく沈んでいった。
( ^ω^)「これで、キミはもう自由だお」
そこに異物があったことを思わせぬ白い肌は、
彼女の解放を意味している。
( ^ω^)「実験による影響はなし。
体温、脈拍、血圧、全て正常値。
対海中生物へのコミュニケーションも問題なく行えてるようだし、
ボクがキミを診る必要ももうなくなったお」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう」
( ^ω^)「お礼を言われるようなことはしてないお。
野生生物が元の環境で問題なく暮らせるようにするのは、
当然の事後処理というやつだお」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、あなたがいなければ、
私はまだあの研究所にいたはずだから」
女の目に涙が滲む。
待ち望んだ自由の光に、想いがあふれて止まないのだ。
-
ζ(゚ー゚。*ζ
女は涙をそっと指ですくい、
いくつかの白い球体となったそれを男へ差し出した。
ζ(゚ー゚*ζ「あげる」
男は無言で首を横に振ったが、
彼女は諦めずさらに指を前へ突き出す。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは私に酷いことをした。
でも、助けてもくれた。
そして、あなたは人間でありながら人間でなくなってしまった」
できることならば、人間としての心を取り戻させることで、
貸し借りをゼロにしたかったのだが、
出会って数年、心を許してわずか数週間、
さらには元被害者という立ち位置の彼女には叶わないことだった。
手渡される真珠はせめてもの贈り物だ。
ζ(゚ー゚*ζ「言葉と意思が交わされることによってあなたが私に情けを抱いたように、
私もたくさんあなたの話を聞いて、
そんな目のまま、悲しい存在のまま生きてほしくないと思った」
許す、許さないの話ではない。
もっと別次元で生まれ、向けられる感情だ。
-
ζ(゚ー゚*ζ「もう二度と会うことはない。
私も、あなたもそれを望むから」
情を抱いたとはいえ、
互いにとって良き思い出であったとは言えぬ二人だ。
片方が今まで人間から隠れ続け、伝説と化していた生物であることを差し引いたとしても、
今後の生で再会する可能性などゼロに等しい。
否、彼らにとっては示唆することさえ忌まわしいのかもしれない。
ζ(゚ー゚*ζ「これに価値があるのかどうか、私にはわからない。
でも、私が渡せるものはこれだけだから。
心残りを生まないよう、受け取ってほしいの」
捕らえられたことも、助けられたことも、
全て忘れ、未来へ泳ぎだすために。
罪悪感を抱いているというのならば、
対価を受け取ってくれ、と女は言った。
( ^ω^)「――わかったお」
男の手のひらに大粒の真珠が乗せられる。
光を反射し、美しく輝く白の光沢は、
価値を知らぬ彼でも一級品であるということがわかるものだった。
-
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう。
そして、さようなら」
女が海へと消える。
男が最後に見たのは、
一瞬だけ海面に出た桃色の鱗をまとった尾。
( ^ω^)「さようなら」
静まり返った海を見つめ、男も別れを告げた。
もう、ここにいる理由はない。
ボロ屋の中に押し込めた機材ごと家を引き払い、
ここではない、海が見えない場所へ行かなければ。
ぎしぎしと音を立てるテラスへ足を下ろし、
最後にもう一度だけ海を見る。
光を反射し、輝く母は美しい。
二度と見ることの叶わぬ風景を男は目に焼き付けていた。
ζ(゚ー゚*ζ人魚がいた岬のようです( ^ω^)
了
-
从 ゚∀从 「乙!」
从 ゚∀从 「こりゃマジのしこーの作品って奴だな」
从 ゚∀从 「描写が美しすぎるぜぇぇぇ」
-
(・∀ ・)「終わりだぞー!」
(・∀ ・)「どーだ! またんき様のすばらしい作品は!」
(・∀ ・)「このあとに投下するやつらが可哀想だな!」
(・∀ ・)「まっ! 精々がんばれよ!」
(・∀ ・)ノ「じゃなっ!」
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