[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
('A`)と( ^ω^)は異世界で絆と出会うようです
350
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:25:08 ID:mUoFvK1k0
('、`*川「あれは……」
<_フ;゚Д゚)フ「オイオイオイ、今度は何だ、どうなってんだ!?」
( 凸)「あの竜巻さー、見覚えあるわ」
( 凸)「俺もだ、あんまりいい思い出じゃねーけどな」
(´・ω・`)「やれやれ、ちゃんと働いてるみたいだね」
川;゚ -゚)「……な、なんだ、まさか、空で戦ってるのか…?」
(´・ω・`)「いやぁ、落ちてるだけでしょ」
(*'ω' *) 「ポヒヒィーーーン!!!」
( - -)「ほんとにアレ、大丈夫なの?」
ノパー゚)「問題ないわよ、この私が見込んだ子なのだから」
lw´‐ _‐ノv「だから心配なんだけど…」
lw´‐ _‐ノv「ていうか、もう仮面取ってもいいよね、いい加減邪魔だよ」
ノハ;゚⊿゚)「取ってから言うな」
351
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:26:17 ID:mUoFvK1k0
やがて竜巻は舞い上がった砂だけを残して消えた。
視界の悪い空間に、音だけが遠く響く。
地鳴りのような音が響いては大地が揺れる。
見れば他の城砦がまた一つ、ひび割れながら崩壊する。
辺りの岩肌に謎の線が走れば、それらは歪に砕かれて崩れていく。
当初は近づいて様子を伺おうとした者も居たが、そんな彼らの近く、大きな岩山が三つほど、
見えない力により、まとめて切り崩された事で身の危険を察したのか、すぐに逃げ出した。
気付けば、誰もが争いを忘れてその光景を眺めていた。
一体何が起きているのか、何が暴れたらこうまで、
あれほどあった、切り立った岩山の群れが更地となってしまうのか。
と、その時。
砂埃の中から二つの影が飛び出した。
352
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:27:35 ID:mUoFvK1k0
( ФωФ)「むん…!!」
一つは束ねられた黒い線を鞭のようにしならせ、その跡を追うように斬撃を放つ。
大岩や瓦礫を砕き割りながら、鋭利な線がもう一つの影へと伸びる。
そして地面を割る線が、黄金の剣を構える姿にぶつかると、
破裂音だけを残して霧散し、互いの間に綺麗な亀裂を生んだ。
(#゚ω゚)「うおりゃあ!!」
お返しと言わんばかりに、黄金の剣が、離れた相手に向かって振るわれる。
直線だった亀裂が大きく幅を広げ、見えない衝撃に吹き飛ばされるように進んでいく。
合間に存在した大岩は、その衝撃で砕け散り、砂埃をさらに巻き上げる。
そして互いに地を蹴り、衝突する。
それだけで、凄まじい衝撃が周囲に発せられ、地は陥没し、瓦礫の山がまた崩れていく。
山を消し飛ばすほどの力が反発し合う結果だ、遠巻きに居ても尚、圧だけで人が尻餅をついた。
( ФωФ)「……よくぞ、ここまで」
( ^ω^)「……」
ロマネスクは息を切らしながら、眼前の内藤を見る。
対する内藤は息も乱さず、ただ、周りの様子を見ていた。
353
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:28:51 ID:mUoFvK1k0
( ^ω^)「…僕の力なんて、無いようなもんだお」
( ФωФ)「だが結果的に、お前は我をも凌ぐほどの神化を果たした」
( ФωФ)「最後に忠告しよう、今、ここで我を討てば、お前は不幸になる」
( ФωФ)「これほどの力を見せ付けたのだ、人のまま、人として生きる事などできぬ」
( ФωФ)「恐れ、妬み、やがてその悪意がお前を殺す、かつての、我が半身のようにな」
( ^ω^)「……」
しばし固まっていると、どこからか野次めいた声が聞こえてくる。
行け、やれ、負けるな等の声援から、何してんだ、さぼるな、とブーイングまで。
聞き覚えのある声ばかり、なんだかにやけてしまう。
けれどその反面、そんな声が聞こえてしまうほどに、不気味なまでの静寂がそこにあった。
( ФωФ)「現に見ろ、周囲の目を、誰もがお前に畏怖の目を向ける」
( ФωФ)「友の存在とて、今は救いになろう、だがもし、それを失くしたならば、どうだ」
( ФωФ)「お前は、永遠の孤独を背負うことになる」
( ω )「………」
( ФωФ)「必要なのだ、信仰されるべき神が、絶対の存在が…!」
354
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:30:13 ID:mUoFvK1k0
( ФωФ)「見よ、世界は今、試練に直面し、一つとなろうとしている」
( ФωФ)「今が好機なのだ、我か、お前でも良い、絶対の力をもつ者が君臨するのだ」
( ФωФ)「全ての者が神を信仰し、その神が統治する世界、これこそあるべき平和の形だ」
( ^ω^)「まるで、お前がそう仕向けたみたいな言い草だお」
( ФωФ)「無論そうではない、あくまでこれは、お前たちがたどり着いた結果だ」
( ФωФ)「だからこそ、これが最後の選択肢となる」
( ФωФ)「内藤ホライゾン、我が半身よ、もう一度、我と共に歩まぬか」
( ^ω^)「んー……」
( ^ω^)「悪いけど、話が難しくてよく聞いてなかったお」
( ^ω^)「まあ、なんせ友達にも言われるくらいだから、考えなしの大馬鹿者だって」
( ^ω^)「実際、本当に、そうだな…って、思うことばかりでさ……」
( ^ω^)「僕の考えなんて、きっとろくでもない事にしかならないって、思うんだお」
( ^ω^)「…だから僕は、ただそいつの為に、そいつの言うとおりにしようって思ってるんだお」
( ^ω^)「そしてお前は、そいつの考える世界にとって、邪魔なんだお」
( ^ω^)「だからお前を倒すよ、理由も、大義も関係ない、あとの事なんて、全部丸投げだお」
355
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:30:49 ID:mUoFvK1k0
( ФωФ)「そうか」
返事を聞き、ロマネスクは小さく頷いた。
口惜しさや無念は感じられない、ただただ、受け入れるように。
そして空を眺めている。
雲ひとつ無い快晴の空は、こんな殺し合いの場とは不釣合いに青く、綺麗だった。
ドクオの言うように、完全な悪は存在しないのかもしれない。
目の前の男にも、きっと計り知れない何かがあったのだろう。
ハセガワの、僅かな記憶と想いが確かなら、彼は千の年を越えた存在。
人の理で測れるものではないのだろう。
だが、それでも許されないとも思う、罪は、やはり罪なのだから。
容赦はしないと、決意を新たに見据える空に、異様なものが浮かんだ。
(;゚ω゚)「…は?」
青空に、黒い線が走っている。
山の彼方から続くそれは、向かう地平線の彼方まで伸びていた。
そして線の出所は、目の前に立つ男が掲げる大剣から発せられている。
(;゚ω゚)「何を…おま!?」
356
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:31:54 ID:mUoFvK1k0
( ФωФ)「ふ、ならば、神殺しがどういうものかも、教えてやろう」
( ФωФ)「世を統べる神を殺すという事は、世界を導く光が消えるという事」
( ФωФ)「その責を、どう果たす、人間よ!!」
(;゚ω゚)「てめ、やめろこの…!!!」
( ФωФ)「もう遅い!!」
すぐさま駆け出すが、ロマネスクの掲げる剣はすでに振り下ろされ。
剣線を止める事はできず、大剣が地に突き立った。
その両腕を切り落とすが、ロマネスクは笑みを浮かべたまま空を見る。
空に走る線を中心に、亀裂が広がっていく。
青空が、堕ちていく。
ひび割れるように、剥がれ落ちるように。
(;゚ω゚)「あ、あ…っ、こ、んな…! 嘘、だお…!?」
( ФωФ)「は、ハハ、フハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
(#゚ω゚)「ろ、マネスクぅ……お前ぇ…っ!!!」
( ФωФ)「これぞ、最後の試練……」
357
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:32:41 ID:mUoFvK1k0
内藤は剣を振るう。
その首が数度回転しながら、血を撒き散らし、落ちていく。
生首は、それでも言葉を続けた。
「見事、越えてみせよ」
(#゚ω゚)「くっ……こ、この、やろ…!!」
血の海に沈む姿を、影が覆っていく。
空の落下は勢いを増して、その向こう、一切の明かりの無い常闇が広がっていた。
その闇が広がるにつれ、地上も影で覆われて、夜がくる。
しかし月も、星も存在しない夜空はただ、どこまでも黒く。
影から逃れようと人が最後の明かりに群がっていく。
悲鳴と、苦悶が、世界に満ちていく。
もはや敵も味方も無い。
争いのない世界が訪れようとしている。
゚ω゚)「みえ…ない……全部、消えて、いく」
遠い空から、何もなくなっていく。
地平線も、山も、境が無い、一面の黒。
世界が、闇に閉ざされていく。
人が小さな灯りを焚いて、光を見出さんとする。
しかしこの暗闇は影ではない、そのせいなのか、
光は一切広がらず、小さな点にしかならず辺りを照らさない。
悲鳴がまた、響いてくる。
358
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:37:59 ID:c.a5104g0
ロマの凄い悪あがき
359
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:51:21 ID:mUoFvK1k0
ω )「僕が…僕が…もっと早く」
「僕の、せいで…」
あんな、余計な話などするべきでは無かった。
勝機と見た瞬間に、迷わず首を跳ねてしまうべきだったのだ。
甘さが、決意の弱さが、この結果を招いた。
果たしてこの規模はどれほどの物なのだろう。
この周囲だけ、そんな可愛いものである筈が無い。
ともすれば世界中、すべてが闇の中。
光の無い、永遠の世界。
「さ、むい……」
「ちがう、こんな、こんな世界にするために、戦ってきたんじゃ……」
最後の最後で、またしても、失くしてしまった。
それもこんな規模で、もう、どうしたって償えない。
「…僕のせいで……」
「ごめん……ごめんなさい……ジョルジュさん、僕は、結局……!!」
360
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:52:56 ID:mUoFvK1k0
何もない世界でひざまづき、いつしか剣をも落としていた。
カラン、カランと音が鳴り、いつしか足音が側で聞こえた。
「ブーン、大丈夫だ、あとは俺が…」
「………え、ドク、オ…?」
俯いていたから、そして光が広がらないから気がつかなかったけれど、
ふりむけば、光る線をもつ誰かの影が立っていた。
「ああ、言ったろ、ここは、任せろって」
そこは、気付かなかったけれど、城砦前。
最後にドクオと別れた場所だった。
361
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:54:09 ID:mUoFvK1k0
「だ、だけど……もう、こんな…」
「ずっとさ、考えてたんだ」
「世界を焼くって、どういう事だろうって」
「世界中に火をつける事なのか、焼き払う事なのか」
「でもそれって、単に地上にあるものを焼いてるだけだよな」
「だからさ、世界を焼くってのは……きっと」
光の柱が、闇を貫くように天へと昇っていく。
どこまでも、どこまでも高く、空をも突き破るように、どこまでも。
「太陽だよ、太陽なんだ、世界を焼くって」
「いつだって俺たちを、世界を、焼き焦がしながら」
「そして、照らしてくれるもの」
362
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 19:55:23 ID:mUoFvK1k0
輝く柱が闇夜にかかる姿を、今、世界中の人間が見つめていた。
自分の姿さえ見えない世界で、それは紛れも無い希望であるが故。
「こいつはさ、そんなのと同じ事ができるんだって、すごいよな」
「だから、もうこの剣は、破壊の剣でも、災いの杖でもない」
「もう、誰にも呼ばせない、こいつは……今この時から、世界を照らす永遠の光」
「永光の剣」
(♯'A`)「レーヴァテインだっ!!!!」
光の柱が闇を斬り裂いていく、まるでカーテンを開くようにして、
輝きのあとに眩しいほどの青空が追従していく。
更にその後を追いかけるように、地上の影が消えていく。
地上と、そして再び現れた空の太陽、二つの光が世界を満たす。
どよめき、そして、一斉に歓喜の声が溢れる。
天へと昇った光の柱は、小さな粒子になって空を流れ、消える事無く振り続ける。
それはまさに、奇跡と呼ぶに相応しい光景だった。
363
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:00:05 ID:mUoFvK1k0
( ;ω;)「あ、ああ、まぶ、まぶしい…! 眩しい!?」
(;'A`)「よお、って……おま、なんだその目、真っ赤だぞ!?」
( ;ω;)「……ひかりが……戻って……あぅ、あ」
(;'A`)「てか、そんな、泣くなよ……まったく、どっかの誰かさんみたいだ」
( ;ω;)「だっで、だっでもう、だめだど…!!」
( ;ω;)「ありがとうドクオ、ありがとうだおーーーー!!!!」
(;'A`)「お、おい…! あーもう、締まらないなぁ!」
( ;ω;)「うわああああああああああん!よかった、よかったよおおお!!!」
(;'A`)「それより! それよりもさ! ブーン、終わったんなら、俺たち行かなきゃいけないとこあるだろ!」
( ^ω;)「え? あ、ああっ」
( ^ω^)「そうだお、報告しに行かなきゃ!!」
('A`)「ああ! 行こうぜ!!」
( ^ω^)「ようし、ぽっぽちゃんやーーーーい!!!!」
(;'A`)「そんな金色雲呼ぶみたいな……」
(*‘ω‘ *) 「ぽヒヒヒィィィィン!!!!!」
(;'A`)(来てるし……)
( ^ω^)「何度も悪いけど、ヒルトまでお願いしたいんだお」
(*‘ω‘ *) 「おっけー!!」
(;^ω^)(;'A`)「「!!!!!?????」」
364
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:01:19 ID:mUoFvK1k0
そしてそんな様子を、遠巻きに眺める姿があった。
巨大船の上、小さくて、声も聞こえないけれど何やら楽しそうだ。
川 ゚ -゚)「混ざりたいんじゃないのか?」
(´・ω・`)「…そっちこそ、会いたいんじゃないの?」
川 ゚ー゚)「ふふ、ああ、だけどすべき事がある、今がそうだろう?」
(´・ω・`)「うん、今以上のタイミングは無いね」
(´・ω・`)「スピーカーの用意は?」
( 凸)「アイ、サー!」
(´・ω・`)「それじゃあ、これがファイナルフェーズだ、みんな、頼んだよ」
「「「「おおーーーー」」」」
そして元、戦場の最中では、敵も味方も入り乱れたまま、
暗闇そして解放という混乱にのまれ、しゃがみこんだ姿ばかりが見える。
ノパ⊿゚)「終わったのね…本当に」
('、`*川「けど、結果的には、勝ち負けではなく完全に戦意の喪失による停戦…」
365
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:03:14 ID:mUoFvK1k0
('、`*川「まるで……まるで、こうする事が目的だったような……」
ノパ⊿゚)「承知の上の…手のひらの上だとでも? 趣味が悪いぞ、そういう思考は」
ノパ⊿゚)「我々は立ち向かい、目標を達成した、今はそれを尊ぶべきだ」
<_プー゚)フ「そうそう、考えすぎてもしょうがないって」
('、`*川「あなたは本当に考えたほうがいいと思うわ」
( 凸)「あの暗闇の中でもなんか、平気そうだったよなこいつ」
<_プー゚)フ「え、なんで、結構落ち着く感じだったじゃん?」
( 凸)「なんやこいつこわ……」
lw´‐ _‐ノv「これで、これからはうちも外交国家の仲間入りかぁ、照れるや」
ノハ;゚ー゚)「……何が?」
『ザザーーーーーザ』
『 の戦場に るすべて に聞いて い 』
ノパー゚)「始まった、では、ご拝聴するとしましょうか」
lw´‐ _‐ノv「そうだねぇ」
366
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:05:11 ID:mUoFvK1k0
『凄惨な戦いに先の暗闇、さぞ疲労しきっている事と思うが、なんて、言っても』
『姿も見えない人間の言葉など不審だったな』
『まず名乗らせて欲しい、私は、今は亡きVIPの王族だった』
『今こうしてこの場を借りて語っているのは、この場の全ての人に、聞くだけでいい、聞いてほしいことがあるから』
『今ここに居るのは、とても強い、勇気をもった人たちだから』
(´・ω・`)「相変わらず下から目線な演説だなぁ」
( 凸)「えー、それがいいのに」
(´・ω・`)「王族言ってるんだから、多少威厳ってのも…」
( 凸)「それに可愛いし」
( 凸)「それな」
(´・ω・`)「彼氏持ちだけどね」
367
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:05:52 ID:mUoFvK1k0
『私には、恐ろしくて立つ事もできない場所に居る、それは、本当にすごいと、心から思う』
『ここには、世界に伝わっている通り、逆賊から世界を守るため、正義の心で立ち上がった人も居ると思う』
『愛国心で戦う人も、譲れない何かのために戦う人も、あるいは、何らかの…恨みの下に』
『そしてきっと、どうしてこの争いが起きたのか、それすら知らないままの人も居るだろう』
『私は今、この戦争が何故起きたのか、それを、伝えたく、ここまで来た』
(;^ω^)「これ……クー、だお?」
('A`)「ああ、そうだよ」
(;^ω^)「よかった、のかお? 何も、言わないで…」
('A`)「大丈夫だよ、ブーンは知らないだろうけど」
('A`)「あれ、行動力すっごいから、常に支えなきゃいけないほど、弱くないさ」
(;^ω^)「そ、そうなの…? いや、でもなぁ…」
('A`)(聞こえますか、ギコさん、しぃさん、つーさん)
('A`)(彼女が、自分の足で進んで、自分が戦うべき場所に立ってます)
('A`)(強く、なったでしょう、フッサールさんも、安心して、聞いてあげてください)
368
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:06:55 ID:mUoFvK1k0
『私の知る真実を』
『あなた達の知る真実と、照らし合わせるために』
『信じろとは言わない、ただ、まずは話を聞いて欲しい』
『そしてできれば、問いかけて欲しい』
『よくも、という憎しみの前に』
『どうして、という問いに答える機会を私達に与えてほしい』
川 ゚ -゚)「……ふー」
心臓が早鐘を打つ、マイクが拾わない事が不思議なほど強く、
しかし大丈夫だ、頭はまだちゃんと回っている。
次の言葉を紡ぎながら、ふと視線を泳がせる。
一隻の船が、何かの動物にひかれて走っていく。
その船から、こちらを見ている誰かと、目が合ったような気がした。
手を差しだし指先で泳がせた。
どこへ行くのか知らないが、まったく酷い話だ、人が頑張っているのに。
無視してどこかへ、また、行ってしまうなんて、どうかしている。
思いながら、その行為が信頼の証なのだと、ただ依存していた過去の自分が叱咤する。
だからせめて、次に会ったらそう、まずひっぱたいてやろう、そう思いながら。
369
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:08:02 ID:mUoFvK1k0
『呪われた神具を利用して、湖鏡という国を脅し』
『ロマネスクの支配下にあった人間の暗躍により』
『結果……私達を迎えてくれた、あの心優しい巫女たちが犠牲となってしまった』
『今でも、悔やみきれない事だ、原因だ真実だと語ったところで、私達の行動の結果である事は変わらない』
『その事に不審を抱いた事が、彼の湖鏡国の管理者が私達の下へつく発端と』
<_プー゚)フ「………」
「それが……今のが、真実だってのか!?」
('、`*川「…そうよ、まだ、私の体にはあの時の傷痕があるわ、見たい?」
「い、いや、そんなのは……」
<_プー゚)フ「なんだよ、信じられないのか?」
「そういうわけじゃ……いや…そう、だな」
「信じ……たく、ないのかもな」
「……ああ、俺も、それだな」
<_プ -゚)フ「お前ら…」
370
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:09:14 ID:njAXIGSk0
支援
371
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:09:39 ID:mUoFvK1k0
「だってよ…それ、信じたら、俺……なんて事を…」
「必死に身体張ってくれたあいつらに……俺たちは……」
('、`*川「……それについては、私も同じよ」
('、`*川「エクスト達、そして渋沢、彼らが居なければ、きっと、もっと取り返しのつかない事をしていたわ」
('、`*川「押し潰されそうな気持ちも、真っ直ぐに彼らを見れない気持ちもよくわかる…」
('、`*川「でも、罪の意識から目を背けてはダメ、それでは前を向けなくなってしまう」
('、`*川「ちゃんと後悔して、悔やみながら進むの、そして自分にできること、一緒に考えましょう?」
<_プー゚)フ「………」
( 凸)「何、ニヤニヤして、トマト食べたいの?」
<_プД゚)フ「次Mって書いて渡したらおこだからな!!」
( 凸)「ところで、ツンさんどこに居るんだろう」
<_フ;゚ー゚)フ「あ、そういえば……まさかまだあの城ん中か?」
(;凸)「めっちゃ崩れてんだけど、え、大丈夫なの、あれ?」
(;凸)「いや、そもそも、足止めに一人で行ったんだろ…?」
(;凸)「ああ、あんな、山を荒野にしちまうような化物と相手に……」
( 凸)「………いや、無理じゃね、今度ばかりは」
<_プ -゚)フ「ツンの兄貴……ちくしょう、人の事カービィ扱いして、自分が星になってどうすんだよ…!」
(;凸)「どうか安らかに……」
372
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:11:26 ID:mUoFvK1k0
『人を操る神具を使うものを相手に、己が仲間を守るために単身』
『月鏡の管理者、彼の存在なくして私達はありえなかった、彼こそ英雄であると』
「へくしっ」
ξ゚⊿゚)ξ「……なんか、背中がかゆくなるな」
ξ゚⊿゚)ξ「ていうかここ埃っぽくていかん」
ξ゚⊿゚)ξ「さっきからくしゃみが……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ふぇ…」
ξ゚⊿゚)ξ「止まった、くそ、早く出口を探さんと……」
ξ#゚⊿゚)ξ「ええい、通路はどこだ! 目印くらい用意しろ!」
373
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:12:14 ID:mUoFvK1k0
………。
しばし時は流れ、ここはヒルトの街から少し離れた山間の広場。
石碑が立ち並ぶその場所で、両手を組んだまま目を閉じる少女の姿があった。
晴れ間は覗けど、まだ降った雪は新しく、獣の歩いた跡すら存在しない。
吐息は白く、雪が煌く世界はまだまだ寒さだけを伝えている。
从 ゚∀从「……な、なあ…さすがに、身体壊すって、な、宿に戻ろうぜ?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ、私は大丈夫です、ハインさんこそ付き合わなくていいんですよ」
从;゚∀从「そう言われてもなぁ……またあんなのがあったら、怖いし」
ζ(゚ー゚*ζ「あのいきなり真っ暗になったの……なん、だったんでしょうね?」
从;゚∀从「うーん…異常気象…じゃないよな、流石に…」
从 ゚∀从「ま、晴れたからいいけどさ」
「ィ ン」
从;゚∀从「ん…なんか今聞こえたか?」
ζ(゚ー゚*ζ「えっ、どんなですか?」
从 ゚∀从「なんか、鳴き声みたいな…」
374
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:12:54 ID:mUoFvK1k0
「ヒヒヒィィン」
ζ(゚ー゚;ζ「っ!」
从;゚∀从「これって、あん時の…!? まさか…!」
山道に足跡を残して駆ける二人の先には、あの時の馬と、
ボロボロになった船、そしてその上で手をふる、あの二人の姿。
そして笑顔で、親指を立てるジェスチャーが、その結末を教えていた。
( ^ω^)
('∀`)
从*゚∀从
ζ(;ー;*ζ
375
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:14:25 ID:mUoFvK1k0
泣き笑いのような声が、何度も何度も上がっては山間をこだまする。
彼らは奥へと進んでいった、目的地は、とある石碑。
直接、まず第一に伝えなくてはならないと、そう思っていたから。
英雄を目指し、英雄にはなれなかった少年と。
復讐を誓い、復讐を果たせなかった少年は。
しかし、とても満足そうな笑顔に涙をためて、最後に感謝を告げた。
ここまでこれた。
あなたに出会えた、おかげです、と。
遠く空へ、響いていた。
next to epilogue、、、、、、l
376
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 20:24:16 ID:mUoFvK1k0
あとは後日談ことエピローグと、読む必要が無いというか、読もうと考えたらあかん物、そんな自己満足の二本立て。
いやあ終わった終わった、詰まる話がエア対エクスカリバーがやりたかっただけの10年前の妄想でした。
でも素直に主人公にエクスカリバーってのもつまらないから、伏線で隠すのやってみようと思ったけど技術が足りないオチ。
そして思ったより書くことが無い、お疲れでした、ではまた次が正真正銘最後です。
377
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 21:07:39 ID:sljEb2HY0
乙!復活してくれて本当に嬉しかった!!
エピローグも楽しみにしてるからな!
378
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 22:24:42 ID:2W/xy6xk0
乙!!!完結本当にありがとうアイシテル
379
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 22:26:09 ID:txXHxzC20
そうか……もう完結か……!
380
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 23:45:26 ID:njAXIGSk0
お疲れ様!最後まで見届けるぞ
381
:
名無しさん
:2018/08/21(火) 01:16:50 ID:80p9wXCE0
乙!本当に乙!
最終話も変わらずの熱量で嬉しかった!ちょっと泣いたぜ!
382
:
名無しさん
:2018/08/21(火) 11:36:32 ID:bdBls2Rs0
乙
復活そして完結おめでとう
本当に嬉しい
383
:
名無しさん
:2018/08/21(火) 23:06:18 ID:MRqI3W720
終わっちゃうのか……お疲れ様
エピローグ来たら読み返すぞ
384
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 13:57:25 ID:/t.11heQ0
乙でした!
次回作のご予定があれば聞きたいです
385
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 17:59:58 ID:5yZYcoEU0
とり見つけたというか辞書復旧できたわ、これでもう一々コピペせんで済むのです……。
そして今日か明日には投下できそうですよ。
そして次回作ね、まず現行が終わってないからなぁ……
特に文猫とあとスタドラ元ネタのやつ、話を考えててとても楽しかったから書きたい。
ただしいて言うなら、いい加減バトルのない女の子可愛いだけのを書きたい感。
具体的には昔書いたエロゲ的なノリのやつ、あれで、ちょっと書きたいお話があるといえばある。
386
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 18:23:25 ID:LPcqpkEo0
全部書け
387
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 21:05:59 ID:V8aKdRfw0
文猫の続きとか、そんなん読みたいに決まってますやん……
388
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 21:16:42 ID:Ro4hPqDA0
そういや文猫は続き書き掛けだよね
したらばのブーン系のどっかにスレあったはず
389
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 22:18:11 ID:7IH89o8w0
スタドラ元ネタのやつって何?
390
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:47:12 ID:5yZYcoEU0
エピローグ 「遠く離れていても」
(´・ω・`)「やっぱりだ、やっぱりこうなった………」
書類の山が詰まれたデスクの上を見ながら、ショボンは愚痴るように呟いた。
その背後には兄者さんが目を光らせ、そんな動向を見守っている。
( ´_ゝ`)「まだ言ってるのかい?」
(´・ω・`)「何度だって言いますよ、こんな若造をいつまでこんな政策の場に置く気ですか?」
( ´_ゝ`)「そうだなぁ……君がもってる知識が枯れるまで、かな」
(´・ω・`)「労働基準というものがありましてね」
( ´_ゝ`)「でも君、捕虜だし」
人が、世界の終わりを見たあの日。
いつしか終末の戦いと呼ばれるようになった、あの戦争から半年も過ぎたころ。
クーが行った演説は、やがて討論の場となり半信半疑ながらも連合国側は、
王が討たれたこともあってか、降伏を宣言し、戦場は終わりを迎えた。
391
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:47:41 ID:5yZYcoEU0
そして流石兄弟が結託し、双国と王国の連合からの離反と彼の王への糾弾。
これにより、戦争の勝者と敗者が決まる事になる、と誰もが思った。
だが同時に、ヒルト本国からも全面的な降伏が発表される事になる。
これはショボンも知らなかった事らしく、酷く動揺していた。
彼は勝者として君臨した後、自らの首を刎ねる事で決着を考えていたらしく、
そうなる事を見越したヒート女王が、自ら先に下していた命令だった。
その結果。
勝者なき戦争に残されたのは、第三勢力となった双国と王国。
そして、各国の代表を集め、初の世界会議が行われた。
そして二人の王は、戦争の主犯格と思われる人物等をまず捕虜とし、
各国に対し、傘下ではなく、共和国としての参加を求めることを発表した。
強制ではないが、参加するなら補助を約束すると条件をつけて。
共に目論んでいたエッダ、ヒルトはすぐにそれを了承。
指導者を失くしたルファウスも混乱の中それを受諾。
振り回された結果、国力を衰えさせた日陽と湖鏡も同様に。
392
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:48:35 ID:5yZYcoEU0
そして、一番の問題になると思われていた神教国に関しては、
意外にも王自らが参加し、協力したいと申し出てきた。
こうして、どの国も傷を抱えながら、新しい世界が始まった。
しかし、なにせ初めての試み、長きに渡る大混乱が予想された。
だが、いくつもの約束事からなる条約の形成や、共通通貨の製造から交易産業等、
次から次へと革新的な意見が提出されるにつれ、むしろ安定化の道を辿り始める。
時代は少しずつ、力とはまた違う国力を求める流れが生まれつつあった。
そしてそうなれば、一体誰がこのような知識を発信しているのか、当然の疑問となった。
当初こそ隠されてはいたものの、復興に悩むとある地域で起きた、
『お湯が沸いてるのに何で温泉事業しないんですか?』事件から露呈する事になる。
以来、要はショボンは、あらゆる場所から知識を求められるようになっていた。
(;´・ω・`)「それなら尚、条例を! 頑張って用意したでしょう!? ちゃんと読みました!?」
( ´_ゝ`)「ああ勿論だ、だから問題ないだろう、最低限の人権は遵守している」
393
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:49:18 ID:5yZYcoEU0
(;´・ω・`)「くっ……やはり戦犯としてあの時に処刑されていれば…っ」
( ´_ゝ`)「馬鹿な事言ってないで、街道工事のだけでも早急に確認してくれるかい?」
( ´_ゝ`)「明日にはまた、神教へと向かうんだろう?」
(´・ω・`)「……そう、ですね、不本意ながら」
( ´_ゝ`)「先方はとても楽しみにしているそうだよ」
(´・ω・`)「はぁ……そうなんでしょうね、でも僕、ちょっと苦手で…」
( ´_ゝ`)「君は特にもてなされてると聞いたけど?」
(;´・ω・`)「いや、まあ……なんていうか、親切の押し売りが凄いっていうか…」
(;´・ω・`)「あれが何度も他国を侵略しようとした王様とは思えないです」
( ´_ゝ`)「条約にあった宗教の自由ってのがきいたかな、それと何より……」
( ´_ゝ`)「あの日の、光の柱を見て人生観が変わってしまったそうだからね」
( ´_ゝ`)「気持ちはわかるよ、私も今でも思い出せる」
( ´_ゝ`)「絶望の闇を切り裂く光と、天を覆うほどに降り注いだ光の流星群」
( ´_ゝ`)「世界の創生と共に、生まれ変わったような気分にさせてくれたよ」
(´・ω・`)「……本人に聞かせたい話です」
394
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:50:07 ID:5yZYcoEU0
二人、海が覗く窓の外を眺めながら、あの輝きに思いを馳せる。
しかしそんな平穏を裂くように、いくつかの足音が響いて扉が一気に開かれた。
(´<_` )「ショボン君、ちょっち相談したいんだが」
从;゚∀从「ま、待て、こっちが先だ、ショボン! 積荷がまだ来てないみたいだぞ!」
(=゚ω゚)ノ「あの、街道の件はどうなってますかよぅ?」
lw´‐ _‐ノv「ねえ、魚、さ・か・な、ちょっと高いと思わない? 思うよね? あとお米? お米は?」
从・∀・ノ!リ「ひまなのじゃ! あそびにきたのじゃ!!」
川#д川「待ておぬし等、ショボン様に迷惑をかけるでない! ええい許さんぞ!!」
(´・ω・`)「あ、そういえば、あのバカまだ来てないんですかね、もう出航予定日も近いってのに」
(;´_ゝ`)「うん? あ、ああ、そうだね、まだみたいだよ」
(;´_ゝ`)(……日に日にスルーちからが上がってるな…)
395
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:54:04 ID:5yZYcoEU0
…………。
深い渓谷と、白で埋め尽くされた山々が立ち並ぶ合間に、大歓声が起こる場所があった。
かつて国の王を決める闘技場だったその場所は、今は賞金と名誉だけを求め、
あるいはその戦いの熱気にあてられた者たちで今日も賑わい、大盛況となっている。
ノパー゚)「あ、母者さん……? 今までどちらに?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ん、まあちょっとさね、それより今日は話があって来たんだよ」
ノパー゚)「なにかしら?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「そろそろ、この国を出ようと思っている、お別れだよヒート」
ノパ⊿゚)「………あ」
ノハ-⊿-)「……………」
ノパー゚)「そんな気は、してました」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「アンタも、もう王女さまじゃない訳だし、お役御免ってところさな」
396
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:54:51 ID:5yZYcoEU0
ヒルトと言う国は、共和国加入の際に王制を廃した。
代々受け継いできた文化を捨てようと言うのだ、当然、王直轄のものたちの反対は大きなものだったが、
ヒートはそういった事を悪しき妄執だと一喝し、新たな形を模索し始めたのだった。
ノパ⊿゚)「………最後に、聞いても?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんだい、聞くだけならいいよ」
ノパ⊿゚)「……あの日、クマちゃんに襲われたあの時」
ノパ⊿゚)「母者さんがその場に居たのは、偶然ですか?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ハッ、他にどんな理由があるってんだい」
ノパ⊿゚)「いえ、ただ……」
ノパー゚)「知ってましたか? 赤い髪は、私の家系の人間が代々生まれもつ特徴なんですよ」
397
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:55:36 ID:5yZYcoEU0
ノパー゚)「そして、この闘技場の創始者は、とても、とても強い、赤い髪の女性だったそうです」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ふーん、そう、そりゃ知らなかったよ」
ノパー゚)「そうですか」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ああ、話は終わりかい? それならもう行くよ」
ノハ-⊿-)「…これまでの事、感謝します、どうかお元気で」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ああ、まあ気にするんじゃないよ、すべて、そう、全部、ただの偶然さ」
言って、背中を見せたまま手を上げて、母者は去っていく。
ヒートはその、赤い髪の姿が見えなくなるまで、見送り続けた。
398
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:56:09 ID:5yZYcoEU0
………。
ヒルトの王制廃止に対して、城内でこそ荒れに荒れていたが、
反面、住まう人たちはおよそ歓迎ムードである。
特にその要因となっているのは、そうなれば例の婚姻も無効となること。
そしてもう一つ、あの戦争で彼らの士気を高めるもう一つの要因となった彼女が。
クーという女性が、ヒートと共に、この地で新たな政策を学びたいと申し出たこと。
指導者が統治する国ではなく、条約の下、個人が己を確立して生きる都。
それが彼女たちが目指す、あらたなヒルトの形となっており、
そもそもが自立した国民性をもつこの国では、すんなりと受け入れられた。
そうして街には、新たな区ができあがった。
法や、人、そして街そのものを管理するための、要は役所のようなもの。
それらが並ぶ区画は、行政区とされ、民意の元に召集された人たちが集っている。
そんな行政区の一角。
川 ゚ -゚)「本当はショボンに私も習いたかったが……あれではな」
川 ゚ -゚)「あとドクオ、ご飯おかわり」
(;'A`)「ちょっと食べすぎじゃない?」
399
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 22:57:29 ID:5yZYcoEU0
二人はそこで暮らしていた。
クーが座る食卓には詰まれたお皿と、美味しさが香る料理の品が並んでいる。
そんな彼女へ、エプロン姿でしゃもじを片手にドクオが近づいた。
人を、世界を救う光をもたらした英雄は、近頃めっきり主夫業が板についてきている。
川 ゚ -゚)「仕方が無いんだ……考えるという事は、その分エネルギーが必要なんだ…」
川 ゚ -゚)「あとご飯が美味しいのがいけない……くそう、なんてことだ…」
川 ゚ -゚)「にくいっ、ご飯が、おいしいのが……ああっ!はしが止まらない!」
('A`)「はいはい、でも本当に、いい加減ふと」
川 ゚ - )「――――――」
('A`)ヒッ
('A`)(でも気のせいか……最近、おなかまわりが少し……?)
川 ゚ -゚)「さーて、これ食べたらまた缶詰だな、ヒートのところに行かないと」
('A`)「夕飯は遅いほうがいい?」
川 ゚ -゚)「いや、しばらく要らないな、言ったろ、缶詰って」
400
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:00:06 ID:5yZYcoEU0
(;'A`)「え?」
川 ゚ -゚)「あー、だからしばらく家にも帰れないなー、もう数ヶ月はだめかもなー」
川 ゚ -゚)「帰らない間に、ドクオが長めの旅に出ていたとしても、わからないかもなーぁ」
('A`)「………………………」
川 ゚ー゚)「…行きたいんだろう? 彼と一緒に、見てみたいんだろう?」
('A`)「クー…」
川 ゚ー゚)「ドクオ、私のために、自分を殺すようなことはしないでくれ」
川 ゚ー゚)「そうしたい事は、ちゃんと言って教えてくれ」
川 ゚ー゚)「私も、したい事は、ちゃんと言うから」
川;゚ -゚)「そしたら、ちゃんと聞いて……あげ……あ、げ……」
川 ゚ -゚)「……何もかも、は、無理かも、だけどなっ」
川 ゚ -゚)「だからな」
('∀`)「……ありがとう」
401
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:02:19 ID:5yZYcoEU0
('A`)「ああ、俺、あいつと行きたい」
('A`)「この世界を、もう一度、ちゃんと……真っ直ぐに、見てみたい」
('A`)「そしてもっと広い世界に、出会いたいんだ」
川 ゚ー゚)「ああ、いってらっしゃい、私は……待ってるから、いつだって」
('A`)「うん、いってきます」
川 ゚ -゚)「だから最後に」
言って、クーが両手を差し出した。
(;'A`)「ああ……おかわり? ちょっとまって」
川 ゚ -゚)「違うぞ」
川* - )「その、抱きしめて、ほしい……な」
ああ、これはもう、一生勝てないな、と思いながら、ドクオはその手を取った。
身を寄せ合いながら、惜しみながら、それでも、まだ見ぬ何かを求めて。
そしてクーは思う、帰ってくる頃には、きっと、
もっと大きくなっているだろう箇所に、彼はどう反応するのだろう、と。
402
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:03:34 ID:5yZYcoEU0
………。
「………あんた、何者なんだ?」
J(;'ー`)し「見ての通り、ただの孤児のお世話をする者ですけど……」
「それにしちゃ、世論に通じすぎだろ……こんな場所で、なぜそんなことまで知ってる?」
J(;'ー`)し「ええと、そういうの、詳しい知り合いが居るもので」
J( 'ー`)し「あ、今もちょうど外に……」
旅人風の男と話す女が、表の庭を覗いた。
しかしそこには、子供が一人、棒切れを持って遊んでいるだけ。
先ほどまで、子供と一緒になって振り回していた人間の姿がない。
代わりに、一人の女性が立っていた。
この国で、彼女を知らぬものは居ない、女は慌てて外へ出た。
J(;'ー`)し「あ、あの! 何か御用でしょうか?」
('、`*川「いえ、人を探していて、ここに来てると聞いたのだけど」
403
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:04:28 ID:5yZYcoEU0
マト*・д・)メ「兄ちゃんならさっき、変なのつれた人といそいでいっちゃった」
('、`*川「変なの……顔の細長い、大きな動物?」
マト*・д・)メ「そう、それ!」
J(;'ー`)し「あらあら、忙しないのね、来たばかりで」
マト*・д・)メ「なんか、ひづけ、まちがえた、とか言ってた」
J(;'ー`)し「あの、それで、あの子が何か……」
('、`*川「いえ、まさにその日付を伝えにきたのだけれど」
('ー`*川「ふふ、相変わらずみたいね」
………。
(#´・ω・`)「遅い」
404
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:06:02 ID:5yZYcoEU0
ζ(゚ー゚;ζ「…あ、ははは」
(;'A`)「まさか、まだ来てないとは思わなかったよ…」
双国、その船着場に今、たくさんの人が群がっている。
海上には、かつて戦場を駆けたあの巨大陸船が、本来の名を現す姿となって浮かんでいた。
今も船内と地上を行き来する姿はあるが、積荷などは大部分が完了し、
あとは乗り込むだけとなっている、とはいえ、それもほぼ済んでいる。
なら何かを待つのかと言えば、航海に必要な要員ではなく、
行楽観光気分でいるだけの、お客様である。
(#`・ω・´)「こっちがど・れ・だ・け・忙しい中準備したと思ってんだあの野郎……!!」
ショボンがその辺に転がっていた樽を蹴り飛ばした。
普段感情を顕にしない彼の荒れた姿に、周囲は困惑を示す。
「うおおっーーぐああーーーーざけんなぁあああああ!!!」
(;'A`)「俺、あんなショボンの奴はじめて見たかも……」
ζ(゚、゚;ζ「い、意外な一面、ですね」
(´<_`;)「……いや、多分、日ごろのストレスが……ほら、だからやりすぎだって、兄者?」
(;´_ゝ`)「う、うーん……申し訳ない」
405
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:06:58 ID:5yZYcoEU0
/ ,' 3 「デレや、ワシらは先に乗船させてもらおうかの」
ζ(゚ー゚;ζ「えっ……あ、そう、ですね……」
船にかけられた階段を上る、デレはふと振り返る。
高所から見る町並みは、見慣れたはずが新鮮に思えた。
そしてそんな中に、その姿を見つけた。
ζ(゚ー゚*ζ「あっ、来ましたよ!」
馬に引かれる船の上から、たどり着くなり慌てた様子で駆けてくる数人の姿があった。
(;^ω^)「ありがとうワカン、ぽっぽちゃん! 助かったお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「世話になった」
<_プー゚)フ「支払いはツケでヨロ!」
( ><)「気をつけて、無事を祈るよ」
(*‘ω‘ *) 「ぽヒヒィィィィん!!」
406
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:07:59 ID:5yZYcoEU0
船着場を走り、雑踏を抜け、そして内藤は。
(;^ω^)「みんな久しぶり、ごめん、遅れちゃっt―――」
(#´・ω・`)「見つけたぞ死ねえええええええええええええええええ!!!!!」
(;゚ω゚)「死ね!? ショボ!? ちょ、飛び蹴りぃ!!??」
「ぎゃああああああああああ」
歓迎の蹴りを受け、ショボンもろとも海に落ちた。
407
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:08:51 ID:5yZYcoEU0
そんな姿に呆れる者、心配する者、笑う者、反応は様々。
けれど、それはもう、これ以上ないほど、平和な時間そのもので。
(;゚ω゚)「ぷはっ、え、なになになに!? 何で!? どういうこと!?」
(;´・ω・`)「冷たっ……はっ……僕は何を………」
ζ(゚ー゚;ζ「ブーン!? だ、大丈夫!?」
ξ゚⊿゚)ξ「何をしてるんだ?」
<_プー゚)フ「変わった挨拶だな、やめてね?」
(´<_` )「兄者」
(;´_ゝ`)「……休みを、あげるよ、うん、ちゃんと」
从 ゚∀从「というわけで、今度は海だ、よろしくな」
ξ-⊿゚)ξ「まあ、ほどほどにな」
<_プー゚)フ「捕虜はつらいぜ」
知る者は一部とは言え、世界を救ったドクオは特例として、
捕虜として双国でお世話になっている者たちは、それぞれ仕事が与えられている。
408
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:10:00 ID:5yZYcoEU0
そして、特に体力ばかりが取り得の彼らに与えられているのは、測量の旅だった。
世界をより狭めるため、街道工事の都合のために、改めて地図をつくるための旅である。
今回こうして集められたのは、更に、世界を知るための行為だ。
これまで、ひとつなぎの大陸を旅してきたが、この海上の船が示すとおり、
外洋にはおそらく、他の、外の大陸というのも存在している。
今回の遠征は、その第一歩。
たくさんの国と、たくさんの人が手を取り合い進められた計画。
内藤達はそれに乗り込み、世界を見るため、新しい旅に出ようとしていた。
(´・ω・`)「…? なんで僕、海の中に居たんだろう?」
(;^ω^)「こっちが聞きたいお……」
(´・ω・`)「まあいいか、それより早く乗りなよ、もう出航時刻は過ぎてるんだから」
( ´_ゝ`)「その前に、渡しておこうか」
(´<_` )「そうだな、内藤君?」
409
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:11:22 ID:5yZYcoEU0
( ^ω^)「はい?」
(´<_` )「これを、君に貸し出そう」
(;゚ω゚)「……っ!? これ、え、なんで!??」
差し出されたのは、捕虜として連行された際に回収されたはずの、黄金の剣。
当初の目的どおり、神具はすべて集められ、あの日。
すべて消滅させるという宣言の後、各代表が見守る中、永光の力によって消された筈だった。
現に内藤も、光の柱がもう一度空にかかるのを見ていた。
もう二度と、目にすることはないと思っていた、その剣が目の前にある。
(;゚ω゚)「ど、どうして、いや、なんで今僕に…?!」
(´・ω・`)「実は、まだ神具は残ってるんだよ、三つだけね」
一つは、まだ存在するかもしれない神具を消滅させる必要がある事から、レーヴァテインを。
もう一つは、物質としての剣は消えても、再びあの触れられない姿となった、フレイを。
そしてもう一つは、本当に、どうにもならない脅威が迫った場合を考え、コールブランドを。
そんな理由もあり、世に称されることの無い英雄たちの武器を、せめて称えようと、
各国の代表が持つ鍵を使わなければ、解錠される事の無い場所で、保管されている。
410
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:12:54 ID:5yZYcoEU0
それが今、内藤の手に再び渡された。
( ´_ゝ`)「初の外界調査だ、何があるかわからない」
(´<_` )「もしもの時があったら、迷わず頼むぜ?」
内藤は受け取ると、目を閉じる。
意識を深く、手の先へ、剣のなかへ。
声は――――――聞こえない。
( ω )「…………ああ、行こう、瀬川…約束、したもんな」
けれど。
『見ているから』
その言葉を、誰より、何より、信じている。
絶対に、忘れない。
411
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:16:40 ID:5yZYcoEU0
生きる力を、戦う力をくれた。
そして、いつだって、すぐ側で見ていてくれた。
どれほど救いだっただろう、どれほど信頼を寄せたのだろう。
この想いは、届いていたのだろうか。
ちゃんと、届いてくれたのだろうか。
ずっと言えなかったけれど、ありがとう。
だから。
( ;ω;)「一緒に、行こう、これからを、見に行こう――――!!」
412
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:17:05 ID:5yZYcoEU0
帆を全開に広げた船が、今ゆっくりと動き出す。
広い世界の、更に広い世界へ。
これまでとは、違う世界へ。
また、新しい、異世界に出会う、そのために。
――― 完 ―――
413
:
名無しさん
:2018/08/22(水) 23:21:44 ID:Ro4hPqDA0
おつおつ
だいぶ駆け足感があったな
414
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:35:46 ID:5yZYcoEU0
おしまい、あとおまけパートがあるけど、これは本当に面白くもなければ本編とも関係ない、
しかも物理的に読める文章じゃないという本格的な自己満足なので、これが間違いなく完結。
ていうかうわ完結したよこれ、10年越しって何、意味わかんない怖い。
でも何が怖いってそんな経ってるの? 感覚は去年くらいなんだけど。
だから駆け足にもなるよ、もう終わらせたい一心で書いてるもの。
でもどうだろう、膨らませ方が難しいというか、なんか冗長になっちゃうんだよね。
とはいえ、ブーンとロマの決戦は確かに本当は最低でも倍以上あったけどほぼカット。
反省すべくは書きあがって読み返す、推敲の類をしないからながらと変わらない、
おかげで投下したあと見返すと、誤字どころか、あれ、これ伝わらなくない?というのが多々。
あと母者のAAは二度と使いたくない、貼るの大変行間空くの二重苦。
415
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/08/22(水) 23:42:38 ID:5yZYcoEU0
あとこれ書き途中のね。
ちなみに止まってる理由はどちらも書くネタの都合上、やむなくバトルが入るため。
そうでないと書けない内容だから、そしてそのせいで止まる本末転倒振り。
あとエロゲ的云々は春が来るたび戸惑うってやつだけど。
あらかじめ言っておくますが、書いたらシュールちゃんのお話になるよ。
スタドラのやつ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1448986400/l50
文猫
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1406141031/l50
416
:
名無しさん
:2018/08/23(木) 00:24:28 ID:aG0noFfk0
良く完結させてくれました。長ーい間待ってたんだぜ
ありがとう最高に面白かったお疲れ様です
最大限の乙!
417
:
名無しさん
:2018/08/23(木) 00:30:10 ID:33XDcCN20
ほんとによくもまあ10年も待たせやがって
この作品が真剣にブーン系を読むようになったきっかけで、俺の厨二の原典だ
今でもレーヴァテインっていう文字列を見ると無条件で興奮するぐらいこの作品に影響を受けた
本当にブーン系で一番好きな作品だ!完結ありがとう!作者に最大級の乙を!
418
:
名無しさん
:2018/08/25(土) 13:44:11 ID:OqAKy/XM0
乙!
最後まで読めたことに感謝
419
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 10:12:16 ID:VR0cAgoI0
このハゲ作者!一緒に浴場で欲情してあんなにも盛り上がってた俺たちをこんなに待たせやがって・・・
ホントに完結おめでとう!
そして惜しみ無い乙です!
文猫も失禁する程楽しみしてる
420
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 15:39:49 ID:62nhnDYE0
祝! 完結! 作者さんありがとー! フラッシュ!
駆け足ぎみ? 完結させることが肝要だからもーまんたい。
……しっかしよくもまあ9年? 10年? も待たせてくれちゃってこの野郎。10代も20代になったんだよね、それ一番言われておるから。ずっと待ってたんだからなっ! 完結に気づかない人多そうだから、大陸編もしくは番外編も投稿してくれてもええんやで?
421
:
名無しさん
:2018/09/02(日) 19:38:52 ID:Q0orJsQ20
今気づいたぜーついに終わってしまったか!
長らくおつかれやで!
質問なんだけど、結局3人はこっちの世界に残る事を選択したって事なんだよね?
422
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/09/08(土) 00:11:51 ID:vft7PlxM0
>>421
一言で返せるけど、ちょっと語らせてもらいますね。
書く上でほんとうに昔から考えてること?いや決めてることがありましてね。
何て言ったらいいのか、登場人物が本当にそれを自分で考えての行動や発言かどうか、と言いますか。
だからそいつの感情とか心がわからないと書けなくて、無理に書くとすごく嫌な気分になるんですね。
一時期スランプ云々言ってた頃があったんだけど、要はまさにそれ、何考えてるのかわからないのに、
ストーリー進めるために無理に進めたから書いてて読んでて苦痛だった。
とは言え結末だけは何気に決めてから進めてるので、問題なのはキャラの想いをどうやってその結末、結論にさせるか。
例えばフサ、まず殺すことありきで始まるわけで、しかし凄い英雄みたいなイメージに反するキャラにしたかったから、
あんな性格、でも英雄として死ぬ必要がある、さてこいつをどうやって殺そうと考えるじゃないですか。
まずは戦場に引きずり出す、これは無理矢理でもいいし、友情で納得もできる。
怖いことを繰り返すための勇気も必要、強がりでも頼られることと、特別であることへの優越感でまだ継続。
でもそれだけで自分を犠牲にしてまで行動できるか、わからなかった、無意識に人助けってのじゃ納得できない。
というわけで責任をもたせて、精神的に追い込んで、そこからの解放でようやく決意する、で納得できたんですね。
ただその結論に至らせるためだけに、あんなに話数が必要になったんですね。
遠い昔にも書いたけど、ドクオ異世界はあんなに長引かせるつもりなかったんですよ。
だから本当に、キャラクターの心とか、行動はほんとに気を使うというか、わたくしの趣味ですのね。
だから春とまのときにキャラがいいと言われたのはいやあ認められてるみたいで嬉しいお言葉でしたなぁうへへ。
というわけで長々と書いたけど質問に答えると、わかりません。
いや本当に、それなりの話数を、人生のほんの一部を書いてきたけど、まだ帰りたいのか、それがわからない。
423
:
名無しさん
:2018/09/08(土) 00:33:44 ID:rhZKHjJU0
>>422
なんか言わんとしていることは分かるな…
本当に本人がそう考えて言って、行動しているかっていう一抹の不安というか。
そんな中で完結してくれて本当にありがとう。心からの乙。
俺も何か書いてみようかな。
424
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/09/08(土) 03:08:07 ID:vft7PlxM0
>423
想像が一致した時の気分の良さは山頂で見る朝焼けのそれだし、
それを書き起こせてる時の高揚感はべらぼうだよ、創作はいいよねいい。
425
:
名無しさん
:2018/09/09(日) 23:09:04 ID:dGjQkg.Q0
大陸編期待してる
426
:
◆6Ugj38o7Xg
:2018/09/10(月) 20:45:20 ID:KFstdl0.0
>>425
もうこれ以上異世界を書く気ないのでー
代わりに書いてくれてもいいのでー
427
:
名無しさん
:2018/10/13(土) 22:20:10 ID:tf00oJKI0
最高に好きだった作品が10年ぶりに完結してるだと........。
泣けた
428
:
名無しさん
:2021/10/21(木) 02:00:36 ID:74hKUypw0
フサの弟がブーンと知った記念カキコ
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板