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海のひつじを忘れないようです
159
:
名無しさん
:2017/08/20(日) 21:53:06 ID:sRmmAC9s0
「罪を裁いて欲しい。つまりは、そういうことなのでしょう?」
彼女の言葉は、ぼくを凍りつかせるのに十分な威力を持っていた。
身体が動かなくなる。視野が狭まり、視界の中に彼女しか映らなくなる。
破裂しそうな心臓が耳内を圧迫して、外からの音が弾かれる。
「跪きなさい」
その中で、彼女の声だけは明瞭に身内へと響き渡った。
「早く」
逆らい難い力を持ったその言葉に、ぼくはついに従ってしまう。
彼女の前に、跪く。依然狭まったままの視野の中心に、彼女を据えて。
彼女の手が伸びた。視界から消えた手、そしてその指先が、ぼくの額に触れた。
額の上を、指先が這った。同時、鋭い痛みが神経を伝った。未だ熱を発する額の傷に、
魔女の細長い指が触れていた。切れた額の外周を、彼女の指がなぞる。
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