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艦娘がいない鎮守府のようです

7 ◆HS4z8y6JHc:2016/04/03(日) 15:37:43 ID:62pQqJ3.0
「この二つを成し遂げられる『男』に、そのメモリーを渡してくれ」


今一度、念を押して伝える


「難しいご注文を」


ため息混じりに呟いた彼女に、笑いかけながら『そう思うよ』と同意する
いつ現れるのかも、どこにいるのかもわからない。だが


「男は本来、戦う生き物だ。平和な時代がそれを忘れさせたが」

「思い出す奴もいる筈だ。かつての『俺達』がそうだったように」

「『自らが矢面に立つ』事を厭わない、『漢』が」


話を締めくくるかのように、警報が鳴り響く
どうやら、終わりの時間が訪れたようだ


「残念です、とても。貴方は良き話相手であり、良き友人でした」

「貴方こそがこの戦争を終わらせてくれると、楽しみにしていたのですが」


矛を肩に担ぎ、女の子の頭を軽く二度叩く
出会った頃は人の身など微塵も案じない、AIのような彼女だったが、変わったものだ


「ああ、それは次の世代に任せる」

「……世話になったな」


短い別れの挨拶を済ませ、ドアノブに手を掛けた


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