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艦娘がいない鎮守府のようです

65 ◆HS4z8y6JHc:2016/04/03(日) 16:54:12 ID:62pQqJ3.0
('A`)「……提督に、多いと思っていたが」

(´・ω・`)y-~「どうだろうな……少なくとも、前の提督はそれを『割り切っていた』

(´・ω・`)y-~「当然だ。戦争なんて殺し殺されの地獄絵図。そこに犠牲が伴わないワケがねえ」

(´・ω・`)y-~「短時間で『造られる』艦娘なら、尚更軽く扱われるだろう……この手記の通りにな」


オッサンはファイルを指で叩いた
そりゃ、そうだ。とどのつまり戦争は『殺したモン勝ち』
『犠牲を出したくない』など、平和的で優しく、能天気な願いが通る筈が無い


(´・ω・`)y-~「奴は優秀だったが、それは『勝つ』事だけに限られた。勝つためなら、犠牲を厭わないタイプのな」

(´・ω・`)y-~「だから……俺の顔見知りも、沈んでいくことが多かった」


タバコが、また折り曲がる
今度は、さっきよりも強い力を込めて


(´・ω・`)y-~「最初は卯月っつー駆逐艦娘だった。悪戯っ子でな、変わった語尾を付けてた」

(´・ω・`)y-~「俺が気まぐれで作ったお菓子をあげたら、飛び上がりそうなほど喜んでな……それから、二人三人と、厨房に顔出す連中が増えていった」

(´・ω・`)y-~「それから、俺のお菓子作りは日課となった。どいつもこいつも、良い表情で食いやがるんだ。美味しい美味しいってよ」

(´・ω・`)y-~「俺には家族が居なかったからな。自分のガキみてーに可愛がった……」


('A`)「……」


オッサンは、今まで見せたこと無いような優しい表情をしていた
きっと、彼女達に向けていたのは『性欲』ではなく、『親愛』だろう
だが、それも少しずつ悲しみの色へと変わっていく


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