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艦娘がいない鎮守府のようです

57 ◆HS4z8y6JHc:2016/04/03(日) 16:42:46 ID:62pQqJ3.0
―――――
―――



('A`)「テキストファイルか……」


三つのテキストファイルと、ピクチャファイル
タイトルはシンプルに数字で記されていて、中身が何なのか検討もつかない


('A`)「……」


差しあたって、最上部にある『1』のファイルをクリックしてみた
ワードが開かれ、その内容が表示される

その書き出しは、まるで


『貴方がこの手記を読んでいる時、私は既にこの世にはいないだろう』
『自己紹介をしよう。私は「流刑地」と呼ばれた鎮守府に四年間着任していた提督だ』
『噂には聞いているだろう。着任した提督や艦娘が悉く不審死を遂げる、呪われた鎮守府』
『そこで私は、「家族」と共に周辺海域を深海棲艦の支配から解放した』


三流脚本家が書いた、映画やドラマのような物だった


(;'A`)「これ、前任の……」


ごくりと、溜飲を下す。残酷な噂話を思い出し、鳥肌が立った
だが、俺はついさっきその考えに疑いを持った身だ。それを晴らすためには、これを読まなければならない
意を決し、マウスホイールを回していく


『最初に、このメモリーの内容を説明しておく。この1番目のファイルは「艦娘の現状」について』
『2番のファイルは、私が「提督」として勤めた四年間の日記だ。別に読んでも読まなくてもいい。長いから途中で切ってくれても構わない』
『最後に、私の願いについて』


('A`)「ふむ……」


深海棲艦と艦娘に関する書籍はいくつか読んだが、殆どが考察に近いものだった
両者とも謎が多い。艦娘自身も、その出生を語ることが出来ない
どこから来て、何が目的なのかがハッキリとしていないのだ


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