したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

艦娘がいない鎮守府のようです

468 ◆L6OaR8HKlk:2019/06/23(日) 21:56:44 ID:fMBqo9P.0
('A`)「……過大評価が過ぎるぜ、オッサン」

(´^ω^`)「それもそうかもな……っと、これ以上粘っても釣果はねえか。俺は引き上げるぜ」


ショボンは釣り糸を巻き上げ、クーラーボックスを持ち上げた


(´^ω^`)「時間だけはたっぷりある。じっくり考えて答えを出せ。信じる、信じないもお前次第だ」

('A`)「ああ……そうするよ」

(´^ω^`)「そんじゃ、俺は『仕事』に戻るぜ。釣られた魚も報われるほど、飛び切り美味いメシを作ってやる」

('A`)「……」


少なくとも一つ、分かったことがある。ショボンはその一言に、毎日の料理に、想像を絶する荷を背負いながら向き合っている
努めて笑顔を絶やさないその裏に、心の傷と深い悲しみを隠しながら、『卯月』の言葉を支えに今日も『生き』、『働いている』


('A`)「オッサン!!」

(´・ω・`)「ん?」


俺が抱いた彼への『尊敬』の念は、衝動的に去り行く背中に声を掛けた


('A`)「ありがとう、話をしてくれて」

(´^ω^`)「……なぁに、これでフェアだ。礼は無粋だぜ、『兄弟』」


『兄弟』、俺には畏れ多い関係だ。だが、相反して嬉しくもあった。再び前を向いて歩き出した彼に、俺は深々と頭を下げた
人の縁は生き方を変える。多少時間は掛かったが、『この場所へ来て良かった』と思えていた―――


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板