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艦娘がいない鎮守府のようです

464 ◆L6OaR8HKlk:2019/06/23(日) 21:50:40 ID:fMBqo9P.0
(´^ω^`)「閉園時間になって、手を繋いで遊園地を出た。『楽しかったか?』そう聞くと」

(´^ω^`)「『楽しかった!!これで明日からも頑張れるぴょん!!』と答えた。俺は、『そうか』としか返せなかった」

(´^ω^`)「駐車場では、案の定憲兵が待機していたよ。怒り狂ってるっつーよりは、どこか寂し気にな。込み上げるモンがあったよ。人も捨てたもんじゃねえなって」

(´^ω^`)「あの子は不安げに俺の顔を見上げた。知らねえ大人が車の周りにいるんだから当然だよな。だから俺は視線を合わせて、奥歯を噛み締めながらこう諭した」

(´^ω^`)「『おっちゃんはこの後、お仕事があるんだ。帰りはあの人達が送ってくれる。安心しろ、提督さんのお友達だから』」

(;'A`)「ッ……」


鼻先にツンと何かが昇り、短く啜り上げた
今の俺は、その時のショボンと同じような表情をしているのだろうか


(´^ω^`)「憲兵も優しく接してくれたよ。わざわざ電話で忙しいであろう提督を呼び出して、通話させる程にな」

(´^ω^`)「彼から事情を聞いたあの子は、パァと顔を明るくさせた。多分、俺に対して悪いことは話さなかったのだろう。つくづく、出来た提督だった」

(´^ω^`)「『おっちゃん!!お仕事、頑張るぴょん!!今日はありがとう、楽しかった!!』」

(´^ω^`)「あの子は乗せられた車の窓から手を振った。馬鹿野郎にはもったいない程の、最高の笑顔でな。俺も、いつも通り手を振り返した」





(´^ω^`)「それが『卯月』との最期だった」




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