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艦娘がいない鎮守府のようです
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:
◆L6OaR8HKlk
:2019/06/23(日) 21:49:44 ID:fMBqo9P.0
(´・ω・`)「彼と比べて、俺は自分勝手で臆病な人間だ。日に日に増していく不安と恐怖を飲み込み、納得させられなかった」
(´・ω・`)「勤務して一年が経とうって頃だろうか、いよいよ俺は耐えきれなくなって、馬鹿な真似をしでかしちまった」
('A`)「……誘拐か」
(´^ω^`)「ああ……遊びに連れてくっつって、無許可でな。築き上げた信頼を盾に、白昼堂々と連れ出したよ」
まるで悪戯のネタをバラしたかのように、楽しそうに自分の罪を語った
(´^ω^`)「初めて出会った睦月型を一人、助手席に乗せて遊園地へと連れて行った。俺の胸中には深い後悔と罪悪感があったが、ウキウキとした笑顔の前ではそれも霞んだよ」
(´^ω^`)「多分、俺はこの時点で既に諦めてたんだろう。ただの駆け落ちとはワケが違う、軍の抱える重要機密の半身を無断で連れ出して、安住など得られるはずがないって」
(´^ω^`)「でもよ、だけどよ……自制が効かなかった。何か起こさなかったら、この子は明日にでも『新しく』なってしまうんじゃないかって思うと、気が気じゃなかった」
('A`)「……」
はさみ持つタバコの灰が、まとめてボロリと崩れ落ちる。『燃える』だけの役目を果たし終え、今やただのゴミとなった
ショボンの話を前に、『吸う』如きの動作も出来ずにただ固まっていた。余りにも切なく、救いがなく、意味が無かった
(´^ω^`)「寂れた遊園地に到着して、ガラガラの園内で『貸切だ』とはしゃいだよ。大してスピードも迫力もないジェットコースターで膝がガクガクになった俺を笑ったり、コーヒーカップ回しすぎて気持ち悪くなったりよ」
(´^ω^`)「昼にはフードコートで飯を食った。『おじちゃんのご飯の方が美味しいぴょん』なんてお世辞に照れたりもしたな。クソ高くてカラフルな綿飴には、目を輝かせてやがった」
(´^ω^`)「動物園も回った。猿に餌やったり、乗馬体験なんかも楽しそうにしてた。ふれあいコーナーでモルモットと遊ぶ姿を見て、カメラを持ってこなかったのを後悔した」
(;'A`)「オッサン、もう……」
音を上げたのは、俺が先だった。結末は既に『ここ』にある。辛すぎて、最後まで聞ける勇気がない
それでもショボンは、取り憑かれたかのように過去を語る。神の前に懺悔でも、しているかのように
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