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艦娘がいない鎮守府のようです

421 ◆L6OaR8HKlk:2019/05/01(水) 02:44:52 ID:5QojOfSc0
('A`)「……」


『りん』、『りん』
曲がり角、階段、辿り着いた先でチェックポイントのように鈴の音が聞こえ、『猫』が走り去る
まるで俺をどこかへと導いているかのようだ。その先が地獄のような有様で無ければいいが


('A`)「ん?」


二階へと上がった時、音が『きしみ』に依るものへと変化した


('A`)「おっと……」


音を追って廊下を歩くと、程なくして正体が判明した。内開きの『扉』が僅かに開いていた
ドアノブは丸いタイプであり、猫が飛び乗った所で開けられるとは到底思えない
室名札を確認すると、そこには『司令室』の文字が。あの悪名高い提督の、執務室であった


(;'A`)「マジかよ……」


好奇心は猫をも殺すというが、猫に抱いた好奇心で殺されるとは思ってなかった
しかし、背を向けて逃げるのも何か恐いし……ええい、男は度胸、なんでも試してみるものだ


(;'A`)「お邪魔……」


扉を軽く押し、変な手ごたえが無いことを確認して開けていく。ショットガンズドンとか無くて一先ず胸を撫で下ろした
カーテンは全て閉ざされている為、やや薄暗い。壁際のスイッチを押して電灯を点けた。電流走らなくて二先ず胸を撫で下ろした
先ず目についたのは重厚な執務机。その手前には応接用のソファーと足の短いテーブル。ちょっとした流し台とクッキングヒーター、冷蔵庫があるのは茶を入れるためだろう
壁際にはズラリと本棚が並んでいる。資料かと思えば、なんとほとんどが漫画本だった。中には映画のDVDも差し込まれている


(;'A`)「……」


執務室というよりは、ネカフェの有様だ。いや、紙媒体よりデータ化を好んだ人物だったのかもしれない
だが、肝心のデジタル媒体は執務机の正面に立て掛けてある液晶テレビくらいしかない
それもそうか。PCがあるなら重要な証拠となる。もし残っているなら真っ先に徴収されるだろうし
そもそもそんな物をおめおめと残したままにしとくとは思えない。俺ならば絶対に壊す


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