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艦娘がいない鎮守府のようです

308 ◆HS4z8y6JHc:2016/08/20(土) 22:21:53 ID:Eod.UO4Y0
〔 §圭 〕「で……出来ません……」

|::━◎┥「……」


『響』の初陣は、製油所地帯沿岸から燃料を持ち帰る遠征任務であった
鎮守府海域からそれほど遠くない場所であり、敵艦隊と出くわさない限り、問題なく終わる仕事の筈だった


|::━◎┥「あー、悪い。砲撃でまだ耳がバカになっちまってるみてーだ。聞こえなかった」

|::━◎┥「今、何つった?」


帰還途中のことであった。敵水雷戦隊の襲撃に遭い、これを迎撃
旗艦『電』。随伴艦三隻の内、『木曾』及び『島風』が小破
獲得燃料の内、凡そ二割を消失。多少、手痛い損失を被った

敵水雷戦隊は、旗艦『雷巡チ級』及び随伴艦駆逐三隻。規模自体は大したことがなかった
内、駆逐三隻を撃沈。チ級を砲撃、航行不能の大破状態まで追い込んだ
チ級は仰向けに浮かび上がり、間近に迫った電と響から逃げ出すことも出来ない
そんな、沈むのを待つばかりの敵に対し、アカツキの最古参は


|::━◎┥「早く殺せ。てめえが腰にぶら下げてる剣は飾りか?」

〔 §圭 〕「……」


新入りに、『殺し』を経験させようとしていた


〔 §圭 〕「ど……どうしても……やらなければならないのですか?」


響は、腰の近接戦闘用艤装である剣の柄を掴んではいたが
震える腕でただカタカタと鳴らすばかりで、抜き取ろうとはしなかった


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