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艦娘がいない鎮守府のようです

108 ◆HS4z8y6JHc:2016/04/03(日) 18:17:24 ID:62pQqJ3.0
(#'A゚)「ッ……!!」


呼吸が詰まる。心臓まで止まるかと思った
だが、俺の行動は功を奏し、三発目の砲弾はさっきよりも前方へと飛んでいき、着水した


(;'A゚)「ッッッ……ハァッ!!」


息を無理やり吐き出して、再びアクセルを回す
もう少し、もう少しだ。止まるな、進め


(#'A゚)「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


ポイント上を通り過ぎる。ボディが軽い水上バイクなら、浅瀬の通行も問題なかった
だが、巨体である奴らは違う。『ガリリ』と硬い物が擦れ合う音が聞こえた


(#'A゚)「今だあああああああああああああああ!!!!!オッサアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!」


狙い通り、イ級は『座礁』した。作戦の第一段階がクリアされた
次、第二段階。『爆弾』を積んだ船の吶喊

助走をしていた船は、猛烈にエンジンを鳴り響かせスピードを上げる
バイクを旋回させ、その成り行きを見守ることにした。海に飛び込む予定のオッサンも拾わなきゃいけないしな


(;'A`)「なっ……!!」


しかし、予定外の出来事が起こる
座礁したイ級は、突っ込んでくる船の存在に気付き、方向転換を始めたのだ

下顎と、鉄の身体を浅瀬の上で跳ねさせる、なんとも稚拙な方法だったが
着実に、確実に、砲塔の向きはオッサンの方向へと動いていた


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