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OCNモーニングリポート

173よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:48:08
「生田さん 酷い!」 横山が涙目で生田を睨んだ
「かわいいな! 本当に」 生田が喜んで横山の唇を奪う
一瞬顔を遠ざけた横山は すぐに生田の舌を受け入れ ぬちゃぬちゃと唇を吸い合った
「どう?」 唇を離した生田が 僅かな距離で横山を見つめながら訊く
「..ぃぃ」 横山が目を下に逸らし 小さな声で答える
「何? 聞こえない」
「気持ちいい」
「良かった じゃあ もっと気持ちよくしてあげる まりあが加賀を気持ちよくしてる以上に」
横山は加賀の名前に 少し頬を膨らませた
ふふっ と笑った生田は ごそごそとベットカバーの中を潜って行く
「きゃっ」 あそこを濡れた柔らかいもので突付かれ 横山は思わず声を漏らした
生田があそこを舐めている
ぴちゃぴちょ ちゅぷ といやらしい音が薄っすら聞こえる
横山は恥かしさのあまり両手で顔を覆った くすぐったさと気持ち良さに 体が右に左に逃げる
「ぁんっ ダメーっ そんなとこ ゃんっ ぁぁっ ぃぃ..」
「いいねー そのまま癒せません いけるやん!」 生田が面白そうに
ベットの中で言ったのが くぐもった声で聞こえた
クリトリスを剥き 尚も舌で攻め続ける
じゅぷっ ずぞぞっ じゅじゅっ 
舐めたり啜ったりしながら攻め立てられ 横山は自分の乳房の山を両手で握って
快楽に抗いながら 身を捩った
「ぃやんっ おかしくなっちゃうっ もぅだめっ だめっ ぁぁんっ」
腰を浮かして 体を振る内に 一際弓なりになり 肩まで浮かして横山が引き攣る
脱力して体をドスンっ と落とすと 生田が上にあがって来て寄り添い 
優しい顔で横山の前髪を撫でた
もう片方の手は 軽く円を描くように 横山の乳首を倒しながら 乳房を揉む
「気持ち良かった?」 生田がまた訊いた
横山は右手で目尻の涙を拭い 恥かしそうに少し笑いながら頷いた
「加賀は同期の横山とお互い支えて行かなくちゃいけないけど まりあにも
加賀が必要なんだ わかる?」 生田が横山の目を見つめる
横山は少し間を置いて また頷いた
「まりあに加賀を取られて寂しくなったら また私のところに来な たっぷりかわいがったげる」
横山は恥かしそうに体を少し離し 笑いながらまた無言で大きく頷いた
よしよしと生田が頭を撫でる 左手を横山の背中に回すと 抱き寄せた
顔を生田の鎖骨の辺りに乗せ ぬくもりを感じながら 横山は安堵を感じていた

「はーちん 舐めや」 森戸が上から見下ろして言った
尾形はコクリと頷くと 自分の上に被さるあそこを ぴちゃぴちゃと舐め始める
ここ2・3日で 二人の関係がガラリと変わった
仲がいいのは変わらない
それは 大学受験が始まり 尾形が合否の後 どうしたいのか 森戸に伝えた時からだった
尾形は 大学に進学することになれば モーニングを辞めると言った
森戸は驚き 寂しそうな顔をした 
「せっかく はーちんとこんなに仲良くなったのに.. でも応援する! 
はーちんが本当にやりたいことができるなら ちぃは応援するよ!」 
「おおきに」
しかし その後から 二人の秘め事において 森戸が主のような振る舞いをするようになる
尾形は驚いたが 女王のような森戸に従順になることが 意外と心地良かった
私 Mやったんかぁ.. 自分の予想外の性癖に気付き 森戸からカタルシスを与えられると
心がスッキリして より勉強に打ち込める気がした
「ぅん ぃぃっ そのまま舐めながら自分で乳首 コリコリしてみぃ」 森戸の言葉が飛ぶ
尾形は両手で ささやかな2つの小山を包み 親指と人さし指で 乳首を摘んだ
既に軽く立っている乳首は 固くなり 指で挟むとコリコリという感触がする
恥かしさと被虐に背筋がゾクゾクし 尾形は脚を摺り寄せてモジモジしながら体を軽く捩った
「自分 変態っやなw 何感じとんねん」 森戸は下にボソっと囁くと 体を倒して 尾形のあそこに顔を寄せる
少し粘度のある液体がにちょにちょと溢れた あそこをぴちゃぴちゃと舐め始めた
「ゃんっ」 尾形が喜びの声を漏らして 激しく体を捩る
しばらく二人して快感に震えながら 猫がミルクを舐めるようにぴちょぴちょと
お互いのあそこを舐めるのに没頭した
「はーちんの サラサラじゃないね」 森戸がいやらしい声で呟いた

174よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:51:03
「ええか? ちぃが言った通りに繰り返すんやで? ええな」
「ええよ」 上気した顔で尾形が言った
「はーのおっぱい 好きにしてください」
森戸が尾形の白い杏仁豆腐のような胸を 掌で丸く撫でながら言う
「..はーのおっぱい.. 好きにしてください」 尾形の顔が赤くなった
「好きにしてええんか? ほな そうするわ」
森戸は 舌を出してべろんと胸を舐めると 口を大きく開け 音を立てながら甘噛みして行く
んぱっ じゅぱっ んぱっ 
「ピンクになった はーの胸 えっろいのぅ」
森戸がほくそ笑みながら 下へと腕を伸ばした
「今度は これや はーのおめこに指を入れてください」
「..ぃや」
「あ? なんやて?」
「ぃやや」
「ふーん いややの?」 森戸がクリトリスを何度も指で弾く
「ゃんっ んっ.. ぁん ゃ..」 
ぴちゃぴちゃと言う音がどんどん大きくなった
「どや? 言うてみ?」
「..はーのおめこに..」
「指入れてくださいや」
「指.. 入れてください..」 尾形は両手で顔を覆った
「わかったで ほな 何本や?」 森戸が目を細める
「え?..」
「何本や っちゅーとるん 1本か? 2本か?」
「ぃや..」
「いややあらへんがな 何本や?」 止まっていた森戸の指がまた忙しなく動き始めた
「ぃやんっ ぁかん! ぁかんてっ」
「びっちゃびっちゃやな自分 もっと気持ちようなりとうないんかい?」
「ぁっ.. 2本..」
「驚いたで 2本やて あんだけ ぃややなんや言うといて 2本やて どすけべやのぉ」
「ぃやぁ ちぃー」
「ほな どすけべはーちんに プレゼントや」 
森戸は中指と薬指を尾形のあそこに埋めて行き 何かをほじくるように 優しく指を動かす 
「ぁはっ! ぁっ ぁっ ゃんっ」
尾形が頭を反らし ほんのりピンクがかった白い首筋が露わになる
森戸は合わせて更に ノートPCのトラックポイントを操るように 親指でクリトリスをいじった
「ちぃ あかん! ぁはっ ぁぁん ゃんっ」
涙声で尾形が悶える
「今なら1本 お得や言うてな! どや?」
「ゃぁん ぁっ ぁっ ぁふんっ!」
尾形が ビクっビクっとしたかと思うと グッタリと動かなくなった
紅潮した頬に髪がかかり 額に汗が浮かんでいる
よく見ると はぁはぁという息遣いと共に ささやかで白く美しい胸の膨らみが上下していた
森戸は尾形の横に寝転がると 顔にかかった髪を避けてやり 頭を撫でる
「なぁ はーちん 辞める前に かえでぃーとやらへんの?」
「..かえでぃー?」
「それやったら ウチ手伝うで?」
「何を..?」
「今みたいな ええことや」 森戸が尾形の首筋に唇を這わす
「かえでぃー..」 尾形がまた呟いた

「まりあ.. もう無理」 加賀が顔の前で手を振った
加賀は既に3度放出している
出す度に 牧野が素晴らしいスタイルの胸や尻を強調して あるいはアレをいじって加賀を挑発し 
いつの間にか また腰を振っていた
「えー?」 牧野が頬を膨らませる
「精力絶倫か!」 堅物の加賀がよく知っていたな という言葉で突っ込んだ
「じゃあ 続きはまた今度ね」 牧野は渋々そう言うと 自分のベッドに戻って行った
「ふー」 息を吐き出して体を起こし 加賀がベッドカバーを綺麗に整える
「なんで こんなことになってんだろ?」 小さく呟いた

175よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:00:56
日曜の午前中 会場入りした各グループは休憩に入っていた
「ねー ミズキ この前ちょっと聞いたんだけど..」 生田が周囲に目を走らせて言う
「何?」
「森戸がウチにOCNを持ち込んだのは偶然じゃないんだって」
「...誰の話?」
「そいつは言えねー」
「わかってるわよ 北の子ね 本当は何に巻き込まれるかわからないから
あまり近づいて欲しくないんだけど」
「それは私の自由じゃん」
「そうね それで? 偶然じゃないとしたら どんな意図があるの?」
「わからない」
「そもそも どうやってOCNを付けて来ることができたの?」
「嗣永さんが関わってんでしょ?」
「まぁ そうだろうね.. ふぅー 何を狙ってんだか..」
「注意してないと 気付いた時には遅いんだって」
「あの子がそう言ったの?」
生田は無言で頷いた
「普通のかわいい子にしか見えないけどな OCNに慌てて はるなんと協力してた時も
裏は無さそうだったし 尋問した時も普通だった ポスドの兆候は残ってそうだけど」
「気をつけるのに越したことは無さそうだね」
「そうね また何か情報があったら教えて.. ありがと」 譜久村が隣の生田を見て言う
生田は視線を下に向けると 離れて行った

「横山ごめん 今日春ツアーの予定表持って来てる?」
「...」 横山は無言でカバンの中から紙を取り出し 加賀に差し出す
「どうしたの?」
「..ふーん!だ」
「は? 何それ? 私なんかした?」
横山は加賀を睨んで口を尖らせる
「え? 待って 私 本当になんにも心当たりないんだけど なんかした?」
「牧野さんと..」 横山は小さな声でそこまで言ったが 盗聴していたとは言えないので黙り込んだ
「何? 聞こえなかった」
「何でもない! 何でもないよ!」
「何だよまったく.. 昨夜生田さんの部屋でなんかあったの?」
「え?.. 何もなぃょ..」 横山が恥かしそうに下を向く
「何 その反応? 何かあったんじゃないの?」
「もぉ 知らない! かえでーのバカッ!」 横山は立ち上がって向こうへ行ってしまった
「はぁ? 訳わかんない」 加賀は目を見開いて首を傾げた

加賀と話していた横山が立ち上がって離れて行く ボーッと向こうの状況を見ていた
尾形が呟いた
「卒業までにかえでぃーとやる? 男でもないのに?」
でも かえでぃーにアレが付いてたら どないしよ?
尾形は背後から自分を抱き締める加賀を想像した
いつの間にか 二人は裸になり 加賀はよく形のわからない 棒みたいなものを
後ろから尾形の尻を持ち上げて 入れようとして来る
きゃあー! 何考えとんねん! アホちゃうかウチ!
「はーちん どないした? ボーッとして」 森戸が不思議そうに尾形を見る
「え? なんでもないっ なんでもないでぇ」 尾形が焦って手を振った
「ハロコンもあんのに 勉強し過ぎで疲れてるんちゃう?」
「大丈夫や」 尾形はちぃとやり過ぎて疲れとんのや という言葉を呑み込んだ

横山は加賀に対する気持ちと 昨夜のことを思い出した恥かしさで 居ても立ってもいられなくなり
気分転換にブラリとしようと思った 誰か気の合うハロメンと会うかもしれない
楽屋を出ようとすると ちょうど牧野が入って来る
ご対面して 同じ方向に踏み出してしまい 互いに苦笑した
「横やん ごめんね」
「すみません!」 横山はすれ違いざまに 牧野の体を見回す
突き出た胸 細いくびれから張り出した尻 長い手足 自然な色気が溢れ出てる
一瞬 スラっとした加賀と裸で抱き合う様子を想像して 横山はまたムカっとした

176よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:05:33
「お姉さま 遅くなりました」
ドアを開けると そこはピンク色のインテリアやグッズで溢れた部屋だった
「待ってたよ ごめんね ハロコンで疲れてるのに」
「いいえ お姉さまが呼んでくださるのなら いつでも参りますわ」
「嬉しい! でも 家は大丈夫なの?」
「はい 月曜午前中に静岡でラジオの仕事があるから そのまま帰らないって連絡してあります」
「さすが! さっ ここに座って」
訪れた少女は 招き入れた女が座る ピンク色のベッドに腰を下した
隣の女は先程からずっとニコニコしている
少女がこの部屋を訪れるのは3度目だった
既にそのベッドの触り心地や暖かさも知っている
「聞いたよ 新曲でセンターになったんだって?」
「流石 お姉さま! お耳が早い!」
「偶然 偶然! こっちも新曲の録音があったから スタジオ行ったら そんな話を聞いたの
おめでとう! お祝いしなくちゃ」
「ありがとうございます でも お祝いなら いつもお姉さまによくしてもらってますし」
「ううん たっぷりお祝いしないとね」
「嬉しいです!」 少女は両手を組んで 笑顔の花を咲かせた
「どんな歌なの?」 女が少女の手に自分の手を重ねる
「つんくさんの曲なんです!」
「そうなの? 初めて?」
「はい!」 少女は体を揺らして喜び 目を潤ませた
「良かったね」
「はい! ようやく夢が叶いました タイトルでもあるんですが とてもセクシーな曲なんです」
「セクシーな曲でセンターなんだ?」
「そうなんです 振り付けもセクシーで 最初宮本さんが 私の胸を触るんです」
「え? ちょっと待って それってどんな風に?」 女の目が好奇で見開かれる
「こんな風に」 少女は女の手を取って自分の左胸に当てがった
「こんなことするの? いいなぁ.. ふ〜ん? 佳林ちゃん なんか言わなかった?」
「はい 恥かしいけど軽くするからごめんねって言われました」
「えー? 私だったらすんごく嬉しいけど あれ? ちょっと大きくなった?」
「そんなことないと思いますが」
「大きくなった気がするよ ほら」 
女は少女の胸をゆっくりと感触を楽しむように揉む 息遣いが少し荒くなっていた
「..たっぷりお祝いしてあげる」
「..ぁっ お姉さま..」
女は少女の首筋に唇を這わせると ベッドの上に押し倒した
初めては 2人でポケモンの話をしている時だった
少女が 持って来たポケモンの画面を見せようと ゲーム機をいじっていると
今と同じように押し倒された
そのままキスをされ 胸を揉まれ そして...
少女はそれまで知らなかった大人の世界に連れて行かれた
気持ち良さに何度も声を上げ 気を失いかけた
ポケモンよりも夢中になれるものがあるなんて思いもよらなかったが
今はお姉さまのことを考えただけで 毎晩一人で慰めてしまう程になっている
「ゃん お姉さま..」
「もっと声に出して」
「ぃぃの 気持ちぃぃの お願いします もっと..」
「かわぃぃ..」
「ぁぁん こんなの知らない.. ぁっ 何するんですか? ぁーん」
「ほら ここをこうすると..」
「だめですぅ.. もぉ もぉ..」
「イきそう?」
「ぃやん! ぁはっ!...」
「かわいいっ! たまんないっ」 女はゾクゾクっと体を震わせる
少女から溢れた蜜を指に絡め 赤い唇で舐めた
口許のホクロが淫猥に動く
「ぉいしぃ..」 ぐったりした少女を見つめて 女は妖しく笑う
「もっと天国に連れてってあげるね」 幼い顔に似合わぬ少女の張りのある白い胸を
女は軽く掴み ひとさし指で薄いピンクの乳首をクリクリと転がした

177よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:11:39
「ねぇ セクシー教えてあげよっか?」 道重がいたずらっ子ぽく言う
「え? セクシーですか?」 ようやく体を起こした奈々美が潤んだクリっとした目で見返す
「セクシーってどんな感じかわかる? 自分の思うセクシーやってみて」
「はい..」
奈々美は右手で 長い黒髪を耳にかけるように掻き上げ 流し目をする
「抱き締めていいよ」 低いトーンで道重に言った
「うふふ」
「どうでした?」
「う〜ん もうちょっとかな」
「私 こういうのホント ダメで 同級生でももの凄いセクシーな子とかいたりするんですけど
なんか性格的に向いてないと言うか 嗣永さんにも時々こんな課題を与えられたりしたんですけど
やっぱりサマになるのは理沙ちゃんや結だったりして いっつも」
「向いてないとかそんなことないよ まだやり方を知らないだけ」
道重は立て板に水で続く 奈々美の言葉を遮って言う
「ホントですか? 今も宮崎さんに赤ちゃんのようにかわいい かわいいってされて
やなちゃんにはセクシーはまだ早いかもね なんて言われたりして 私なんかより
植村さんの方がよっぽどセクシーなのに なんでセンターなのかな?って思ったり
でも 植村さんのスタイルは本当に凄いんですよ 胸が大きいのはもちろん あの腰からお尻に」
「大丈夫 なーちゃんは充分セクシーになれるよ 今から教えてあげる」
道重は微笑み 右手のひとさし指をそっと奈々美の唇に当て 黙らせた
「セクシーになるには まずセクシーを知らなきゃね なーちゃん そこ座って」
道重はベッドの上に膝立ち 奈々美をベッドの横のカーペットに座らせる
奈々美は両足を外側に曲げ Mの字のようにして ペタンと裸の尻を落とした
ホックを外し ストンとミニスカートを落とすと 片足ずつ脱いで 道重は黒のストッキング姿になる
白いモコモコのニットから 白い肌が薄っすら透ける細い脚のストッキング姿は
それだけでもうセクシーセクシー 奈々美はそう思った
あれ? でもなんか..
どこかに違和感があるのだが それがわからないうちに道重はベットに腰をかけて
奈々美を見下ろし 微笑む
「さっ もう少し前に近づいて」 艶のある唇を光らせて 道重が囁く
奈々美は両手を前の方に付くと 腕の力を使って ジリジリと道重の組まれた脚の傍まで来た
「もっと近づいて..」
奈々美は 道重の顔を見上げたが 妖しく笑っているだけで その他の細かな指示はない
組まれた美しい脚を前にして 奈々美は頬擦りしたくなったが 我慢した
「そのまま」
道重はそう言うと 組んでいた脚を解き 黒の細い脚を奈々美の肩の上に乗せ 回した足で
体を引き寄せる
奈々美は驚き 頬を触るストッキングの感触に興奮しながら キョロキョロする
背中を道重の踵で押され 柔かな太ももを感じるまで 体を前にやると
見てはいけないと思っていた股間が目に入った
「え?」
道重は下着を着けていなかった
さっき感じた違和感はこれだ
スットキングを通して 割れ目が見える
毛がない
奈々美は カーっとこれ以上ないくらいに体が熱くなり 
いやらしい気持ちが 業火のように立ち上るを感じた
「舐めなさい」
上から妖艶な声がした
両の頬を黒のストッキング越しの太ももに挟まれながら 奈々美は言われた通り 股間に舌を伸ばす
布に触れると そこは既に液が染み出していた
ペロっ ペロっ おそるおそる下から上に舐める
「んっ..」 頭の上で小さく声が漏れ 太ももが軽く頬を締める
「いいわ.. もっと」 道重は奈々美の頭に手を置き 腰を捩った
「さぁ 私を見て! なーちゃんに舐められて私は乱れるの 
なーちゃんのせいで私はおかしくなるんだよ」 道重が悩ましい声で囁く
奈々美はぬるぬるとしたあそこを舐めながら 道重の顔を見上げる
体を倒し気味に 左手を後ろに付き 右手でニットの胸を自分で揉みながら
道重は目を細めて 唇を舐めた  
奈々美は 自分の方がおかしくなるくらいに欲情しているのを感じた

178よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:25:27
「ストッキングのそこ 破いて..」 道重が淫らに囁く
「え?」 奈々美は顔を離して困惑した
「破いて直接舐めて」
「でも..」
「早くやりなさい」
意を決して 奈々美は両手でストッキングを引っ張った
思いもよらぬ程簡単に裂け目ができ そこから穴はどんどん大きくなっていく
光を受けてテラテラと輝く 濡れたあそこが現れた
奈々美は 道重が気持ちよくなるよう 一心不乱に舐める
「そう いい子ね 上手.. んっ..」
道重の喘ぎは静かだったが それでも徐々に声のトーンが高くなって行った
「んふっ... ふー.. 良かったよ なーちゃん」
奈々美を押えていた脚のロックを解くと 道重は立ち上がった
「今度は今のを私にやってみて」
「え? お姉さまにですか?」
「そぅ」
「できるかな? ええ?」 不安げな顔で奈々美はあたふたする
「自分に自信を持って! 自分は美しい 黙っていても男が寄って来る
しょうがないから 舐めさせてあげるわっ そういうつもりでやってみて」
道重は破れたストッキングを脱ぎ捨て カーペットに座った
「わかりました やります」 奈々美はベッドに座り 目を瞑って気持ちを切り替えようとする
「ねぇ お姉さま」 脚を伸ばすと道重の肩に乗せようとしながら囁く
ぶっ! 道重が吹いた
「お姉さまじゃダメ! 変だから さゆでいいよ」
「えー でもぉ..」
「セクシーは媚びたものより 見下した方が断然決まるし 相手が求めるのもそっちだから」
「はい じゃあもう一度」
奈々美は白い両の脚を伸ばして 道重の肩に乗せる
「ねぇ さゆ もっと前に来なさい」
道重が奈々美のあそこをまじまじと見つめる すぐにあそこに息がかかる程の位置まで動いた
「舐めなさい」
道重は無言のまま ツルツルした太ももを頬擦りしながら両手で撫で うっとりしている
奈々美は困惑したが それを出してはいけないと思い 道重の頭に手を置いた
「ほら 舐めなさい」
道重が ダメっ という顔をして 首を振る
奈々美は 焦った
道重は 顔を挟む太ももをペロンと舐めて持ち上げ 自分の股間を指差す
ああ! というように うんうん頷いた奈々美は 右足を女の子座りする道重の股間にやり
ぬるぬるのあそこを指で撫でた
道重は 奈々美にニッコリと頷くと 細く白い脚を抱き締めて 自分の脚を締めたり
緩めたりとモジモジする
「んーん.. ぃぃっ..」
「気持ちいい?」 奈々美が訊いた
「はい」 道重が潤んだ瞳を向ける
奈々美は 右足を道重の股間から引き抜いた
「ぁっ..」 もの欲しそうに道重が奈々美を見つめる
「欲しいの?」
道重が甘えた顔で 奈々美の脚を更にきつく抱き締め 頷く
「私が欲しかったら ちゃんと声に出して言いなさい」
「欲しいの」 おずおずとした声で道重が呟く
「わかった じゃあ舐めなさい」 奈々美は股間を道重の顔に押し付けるように突き出した
道重は ごはんを”待て” されていた犬のように 奈々美のあそこにむしゃぶりつく
「ん.. いいわ.. もっと.. もっとよ」
奈々美は脚を道重の背中の後ろで組み 自分に方へ引き寄せながら 身を捩った
「ぁんっ いいっ」 髪を振り乱し 女の声を出す
お椀を逆さにしたような 白い張りのある胸が 揺れながらツンと上を向き 
ピンクの乳首がピンと立っていた
ズズッと吸ったり ペチャピチャと舐める音が続き 奈々美が嬌声を上げる
「ぁっ ぁっ」 いつしか奈々美は背中からベッドに倒れ 両手で自分の胸を揉みながら
ピンクの舌で唇を舐め回し 感じ入っていた

179よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:29:44
「どう? だいぶわかって来た?」 道重が隣に寝る奈々美に訊く
「はい ちょっとだけセクシーがわかった気がします」
「良かったぁ」
「でも もうMV 撮った後なんですよね」
「そっかぁ じゃあライブで見せていけばいいよ」
「はい」
奈々美は少し大人になった自分を誇らしく感じた
「お姉さま」
「なぁに」
「最近 結はどんな感じですか?」
カントリー同期の結のことは いつも気にかけている
以前ナーバスになった時 思わず結にキスしてしまったことも気になっていた
ラジオを一緒にやっているお姉さまは 仲間且つライバルをどう見ているのだろうか?
「船木ちゃん? 元気だよ」
「そうですか」 当たり前の応えに奈々美は少し肩透かしを感じた
結.. 道重は目を瞑り 先日のことを思い出していた
あの泣き顔.. かわいかった

「道重さん あの 本当にいいんですか? 突然お邪魔して」
「え? いいよいいよ 私が誘ったんだから さっ 入って入って」
「じゃあ 失礼します」
「どうぞぉ」
「わぁ ピンクのお部屋ぁ」 緊張で強張った笑い顔の船木が 花が咲いたように明るくなる
「ここ座って」 
ピンクのカバーが掛けられたソファを勧めると 船木はうふふという顔で嬉しそうに座った
口角の上がった笑顔から 白い前歯が零れる
「今 何か飲み物出すね」
「あっ お構いなく」
「え? 船木ちゃん 結構しっかりしてんだね うふふ」
「そんなことないですよー」 船木は恐縮して体を竦めた
薄茶のニットの胸が両腕で挟まれ 更に飛び出す
「はい オレンジジュース」
「どうも すみません」
「ここ座っていい?」 道重は船木の隣を指してニッコリ笑った
「どうぞどうぞ! もちろんです」
「一度船木ちゃんと 二人で話してみたかったんだぁ」
「ホントですかぁ? 道重さんにそんなこと言ってもらえるなんて嬉しい」
「ほら 私 かわいいものだーい好きだから ちっちゃくてかわいい船木ちゃんも だーい好きなの」
「嬉しい でも 私はおっきくなりたかったんです」
「そっかぁ」 道重は船木の拭い難いコンプレックスを感じ取った
「今 ミニモニやってんだっけ?」
「はい! よく知ってますね!」
「本当はハロコン見に行きたいんだけど 船木ちゃんのミニモニ見に」
「えー またまたぁ」 
「ホントだよ」
「嬉しい! アレ?w 嬉しくて涙が..」 船木が目を右手で拭う
「かわいい! ごめんごめん! 泣かせようと思って言ったんじゃないよ!」
「すみません 涙もろくて..」
「いいのいいの 泣いた船木ちゃんもすっごくかわいいから」
道重は船木を抱き締めた
船木は軽く驚き 口を縦に開けて喜ぶ
いい子いい子をするように道重は頭を撫でた
「でも 船木ちゃん 胸は大きいんだよね」 
「そうなんですよ だからもう成長が止まっちゃったのかなって」
「男の子とか けっこう見てくるでしょう?」 道重は体を離し マジマジと船木の胸を見る 
「え? ..はい」
「だって 顔がかわいいのに 胸が大きいなんて 理想だよ?」
「そうですか?」
「うん いろんなお洋服 いーっぱい着せてあげたいっ 絶対かわいいからっ」
両手を船木の肩に乗せ 道重が微笑んだ

180よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:34:30
「じゃあ 道重さん 私の写真集をプロデュースしてください!」
「ああっ やりたいっ! それ凄くやりたいっ!」 道重が船木の肩を揺する
「私 ヤングチャンピオンの船木ちゃん出てるの買ったんだよ!」
「えっ? 本当ですか?」
道重がソファから立ち上がり ベッドの枕もとにある数冊の雑誌の中から 一冊を持って来た
「ほらっ!」
「本当だぁ 嬉しい!」
「この白いシャツの制服姿もかわいいし このデコ出しちょんまげもかわいいの」
「恥かしいー」
道重がページを捲りながら船木の横に戻って来る
「でも この見開きの白い水着の写真 ほんっといいよね! 完璧! 胸もあって 
お尻もまぁるくて 顔がまた 色気があるし」
「そんなぁ」
「もぉね この腰のクビレから 盛り上がるライン 撫でたくなるの」
道重は雑誌をソファテーブルに広げると グラビアの船木を指でなぞった
「ぃやっ くすぐったい」 船木が笑った
「ねぇっ ちょっと実際撫でてみていい?」
「えっ?」 笑い顔が一瞬強張る
「ちょっとだけっ! ねっ? この写真見てたら すんごい柔らかそうだし」
「..じゃあ ちょっとだけですよ」
「やったぁ! じゃあさ めんどくさいかもしれないけど あっちのベッドで同じポーズしてみて」
「え? ベッドですか?」
「そう」
「はい..」 船木はピンクのベッドカバーにゴロンと転がった
「わはっ 道重さんのベッド.. 信じられない..」 ベッドの心地良さに 
船木はおかしなことを頼まれて 困惑したことを忘れた
「じゃあ このポーズね」 道重がグラビアを見せる
「はい」
船木がうつ伏せになり 上半身を起こして微笑んだ
隣に腰を下した道重が雑誌を横に置いて 船木の身体を上から下まで眺める
「やっぱり かわいい!」 道重の目が嬉しそうに細くなった
「ほら このライン」 手が船木の腰に伸びる
ゆっくりと愛でるように 掌を船木の尻まで這わす
「ぶっ! あははっ! くすぐったいっ!」 船木が体を揺すって 逃れようとする
「ねっ 船木ちゃん..」
捩った体を元に戻して顔を上げると 道重の顔がすぐ目の前にあった
ねっとりとした目で船木を見つめる
「キスしていい?」
尻に辿り着いて止まっていた道重の指が 敏感な部分を撫でた
「あっ! ぇえっ?」 驚きにビクっと体を捩じらせる
意識が股間に向いたところを 道重に唇を奪われる
片手で船木の頭を抱き 逃げられないようにすると 道重は船木の口の中に 舌を入れた
「ぅぅんっ んっ んんっ」
上下の攻めに 船木は抗い難い欲望が高まり 道重と舌を絡ませ始める
しばらく ちゅぷっ ぶちゅっ と湿った音が続いた後 道重は唇を首筋に下ろし
船木のキメの細かい肌を楽しんだ
「ダメですっ こんなのっ」 船木がされるがままになりながら 小さく訴える
「ねぇ 結って呼んでいい?」 道重が唇を鎖骨から離し 耳元で囁く
返事を待たずに 白のカップ付きインナーごと薄茶のニットを捲り上げ 抹茶茶碗を
ひっくり返したような 存在感のある白い乳房を露わにすると 
ぷるんと震えた乳房の上にポッチリとある ピンクの乳首を舌でペロンと舐めた
「ひゃっ!」 思わず船木が声を上げる
下の指の動きを休めず 道重が胸をしゃぶり始める 
「ぃやっ 道重さんっ ぁはっ」 いつの間にか船木の声が 
関西のイントネーションに戻っていた
「ぁぁぁっ ぇぇっ んっ ダメやてっ ぁっ ゃんっ」 
道重の攻めは止まらず ショーツの中に手を入れ あそこを優しく掻き混ぜている
立って来た乳首を軽く噛んだ
「やんっ!」 船木が仰け反ると あそこの中を弄る指が締め付けられた
「んんっ ぁぁんっ」 少し掠れた涙声で 快楽の喜びを漏らした

181よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:39:25
この子.. 感じ易い.. 
道重は指を動かしてくちゅくちゅと音を立てながら 船木を観察していた
上に向かって飛び出た胸を 更にそびえ立たせるように身体を弓なりにして喘ぐ 
まだ幼い顔をした少女に 興奮を覚えながら 違和感を持った道重は指を止めた
「ん...」 女の声を途切らせると 船木は歓喜の涙を拭い グッタリとする
「結.. 初めてじゃないでしょ?」 道重の目が鋭くなった
「え?..」
「正直にいいなさい」
「..室田さんにキスされて 強引に..」
「むろたん? むろたんと寝たことあるの? 何回も?」
「何回もじゃないです 1回だけ」
「1回..」 
道重は訝しんだ そんなものじゃないわ もう少し開発されている いったい誰が..
ふと 快感でシーツを握り締めていた船木の手を見る 両手とも小指が立っている
まさか...
「結は ももちとどういう関係だったの?」
「え? どういう関係って カントリーでいろいろ教えてくださった..」
「いろいろの中に こんなことは?」 
道重が 二本の指をくねらせる
「ぁんっ! こんなことって? ぁっ な なぃです なぃです!」
本人は覚えてないのか? まぁいいわ とりあえずこの子を手なずけておけば
その内見極めることもできるだろうし
道重は攻めを再開する
胸から脇にかけて唇を這わせながら 囁く
「ねぇ むろたんと どっちが気持ちいい?」
「ぇぇ? んっ ぁぁん ぁん」
「どっち?」
「み 道重さん..」 涙目で自分を見つめる船木に 道重はゾクゾク感じる
「もっと気持ちよくなりたい?」
「..はぃ」
「ちゃんと言って.. 結のお○こを気持ちよくしてくださいって」
「ぇ?... ゃだぁ..」
「いやなの? やめちゃうよ?」
「ゃんっ.. 結のお○こを気持ちよくしてくださぃ..」
「よく言えました じゃあご褒美!」
「ぁん ぁん ぁっ ぁっ ぁぁんっ ぃっ.. くっ.. ぃっ!.. はぅっ!...」

道重は 船木と関係を持った 何日か前の記憶を思い出すのを止めると 時計を見た
既に日を跨ごうとしている
そろそろね 道重は奈々美への攻めを再開した
少し待つとスマホのバイブが鳴った 片手で奈々美を愛撫しながら スマホに出る
「うん 待ってたよ 今ロック解除するね 部屋の扉も開けておいたから 中まで入って来て」
そう言うと スマホをポイっと ベッドの上に投げた
再び 奈々美の股間に吸い付き 音を立てる 
奈々美は 声を上げて 腰を浮かせた
部屋には 次の公演の音楽が流されている
「お邪魔しまーす」 ドアの開く音がし 薄っすらと女の声がした
「道重さん! お久しぶりでーす」 髪の長い スラっとした女がリビングに入って来る
「こっち!」 道重は一瞬顔を上げ 呼んだ
「え?」 奈々美が 快楽に浸る状態から目を開け 何事かと首を回らす
「あっ! ごめんなさい!」 ベッドルームに入ってきた女が 二人を見て 慌てて踵を返そうとした
「待って! もう少しで終わるわ 見て待ってなさい!」 道重はそう言うと奈々美を激しく攻め立てた
「え? なんで? ぃやっ! 見ないでくださいっ! あんっ ダメっ あん あんっ ぁっ」
「最近 全然顔を出さなかったじゃないの」 道重が淫蕩な目付きで奈々美を狂わせながら言う
「すみません いろいろ忙しくて..」 女は 恥かしさと快感で身体をくねらす奈々美から 目を逸らせなかった
「まさか 裏切ってないでしょうね?」
「そんなことは..」
「本当に? まっ いいわ.. この子 美しいでしょう? 肌も白くて..」 うっとりした声で道重が呟く
「かわいい! この子 本当にかわいい!」 道重はこれ見よがしに 奈々美を快楽に溺れさせた
「ぁっ ぃっ ぃっちゃぅ... ああんっ!」

182よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:47:49
「こっちで話そう?」 
奈々美を残して 二人はソファのあるリビングに戻る
「どうなの? 上手くやってるの?」
「はい 問題ないです」
「OCNは今 誰に?」
「かえでぃーです」
「ふーん 割りと安定してるのね」
「はい」
「ちょっと安定してるから 波風起こしたくて ももちに協力したのに
結局それほど荒れてない そこはモーニングの力かしら?」
「さぁ?」
「森戸ちゃんは?」
「ちぃちゃん?」
「何か変化はないの?」
「特には.. はーちんとばかりいます」
「卒業する尾形か..」
「何か気になることが?」
「ももちの息のかかった森戸が ただモーニングの増強として入れられたと思う?」
「わかりません」
「ももちはやはり恐ろしい子よ 船木と梁川 あの2人まで 何か仕込んであるわ 
本人たちは気付いてないようだけど」
「まさか」
「普通のJKが あんなトロトロになると思う? たった3回目で」
「それは.. 道重さんが上手いから..」
「結もだけど」
「え? 道重さん 船木ちゃんまで!?」
「かわいい子には目がないの私 知ってるでしょ?」 道重が妖しく笑った
そうだ 私が初めて道重さんと関係を持ったのも 今の船木ちゃんと同じくらいの時だった..
「やけに落ち着いているのね?」 道重が首を傾げて言う
「え?」
「前までは 私にして欲しくて グイグイ来てたじゃない?」
「それは..」
「なんか心変わりがあったのかな?」 道重は意地の悪い目で見つめた
「そんなことないです」
「そう? じゃあ 体に聞いてみていい?」 道重が手を伸ばす
「ぁっ..」 アゴクイをされると 舌を出して 道重を待つ
体が道重に教えられたことを覚えている
「ふふっ」
道重は口を歪めて笑うと 出された舌を吸い取った
ジュジュっ びちゅっ じゅるっ
互いに貪るように 舌を絡め 唾液を吸う
道重が相手の股間に手を進める
ワンピースのスカートを捲くり ショーツの上から撫でると
既に皿洗いのスポンジのように ヌルっとした液体が染み出してくる
いつの間にか 身長を抜かれ 唇を離した道重が 鎖骨から胸へと
舌を這わすのが 体を曲げなくてもできるようになった
相手をソファの背もたれに倒すだけでいい
ワンピースの背中のファスナーを指の感覚で見つけ下す
形の良いバストを包むブラが露わになった
ブラのカップを上にずらすと 綺麗なピンクのぽっちが ツンと上を向いて出てくる
道重は舌で弾力を楽しみながら 乳首を突付く
「ぃやん」
「カエディーとは 時々楽しんでるの?」
「え?」
「やってるんでしょ?」 道重がショーツの中に入れた指を曲げる
「ぁぅんっ ..はい」
「やっぱりアレで 貫かれるのがイイ?」
「ぃ ぃぃぇ.. 道重さんの方が..」
「えー? ホントかな?」 道重が細かく指を動かす
「ぁぁぁぁああんっ ぃぃっ ぁぁん ぃぃのっ!」 牧野は髪を振り乱して身を捩った

183よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:53:43
「あら 前より敏感になった? ..それとも過剰に演技してるのかな?」 ニヤリと道重が笑う
「最近なんか 大人しいんじゃないの? フクちゃんに遠慮してる?」 
道重は牧野の耳元に唇を寄せ 囁いた
「ぁっ.. そんな.. そんなことありませんっ」
「ホントぉ? なーちゃん! こっちに来て手伝って!」
道重はベッドルームの入り口に体を隠し 様子を窺っていた奈々美に気付いていた
裸で黒く長い髪を揺らして タタタッと 奈々美が道重の横に走り寄る
「お姉さま 何を手伝えばいいですか?」 チラチラと牧野の素晴らしい体を眺めながら言う
「なーちゃん この子 嘘を付いているかもしれないの 思いっきり気持ち良くさせて
本当のことしか言えなくしたいから しばらく ここを優しく舐め続けて」 
道重は ヌルヌルと液体が出てくる牧野の股間から指を抜くと 奈々美に指さす
「私はなーちゃんが だーい好き! これからもなーちゃんにいろいろ教えてあげたいと
思ってるの.. だから手伝ってくれるよね?」
奈々美は道重を見て頷いた
ソファに腰を下した牧野の前にペタンと座り 膝を掴んで両脚を割る
「牧野さん 失礼します」 小声でそう言うと 奈々美は顔を股間に近づけ ペロペロと舌を動かした
「え? やなみんダメっ..」
牧野は 道重に逆らうことはできず 困惑しながらも受け入れるしかない
「ぁっ ぁぁっ ゃだっ んっ んんっ」
「さぁ 本当のこと言いなさい 何か隠してるんじゃないの? 
なーちゃん 時々クリトリスを舐めたり 穴に舌を突っ込んだりしてみて」
道重は 牧野のトップスを脱がし 長い腕を上げさせ 脇や胸に唇を這わせる
「ぃやんっ ぁっ ぃぃっ ぁっ おかしくなりそうっ ダメっ」
牧野は豊満な胸と 細い腰をくねらせながら 嬌声を上げ続けた
「フクちゃんには 私とまりあの関係がバレてるの?」 道重がピンピンに立った乳首から 唇を離して訊く
「バレ..て.. ぁっ.. ません..」
「ホントにぃ? なーちゃん そこ こうやって こう」 道重が奈々美と止め 攻め方をレクチャーする
「そう そうやって舐めてみて」
「はい お姉さま」 奈々美は頷いて またぴちゃぴちゃと音を立て始める
「ぁっ ぃやっ ぃやっ ダメぇぇえっ ぁぁんっ」 牧野は手で奈々美の頭を押えるが攻めは続く
「もう一度聞くけど 私とまりあの関係を フクちゃんは知ってるの?」
「ぁんっ ぁっぁっ 知って.. ます.. ぅんっ ぁっ」
「ふ〜ん 私を騙そうとしてたんだぁ 悪い子ね まりあ」 道重の目が細くなる
「これはいろいろと聞かなきゃいけないわね なーちゃん上手だよ 
もっとまりあを気持ち良くさせてあげて」 道重は牧野に強引なキスをし 唾液を垂らしながら
再び乳房と脇を攻め立てる
「ぃやあ〜っ ぁっ あっ ぁふっ ぅぅんっ ぃっ いぃっ」 
二人の攻めに牧野は陥落した
道重に性技を仕込まれたこと それでモーニングをかき回す使命を帯びていたことを
譜久村に言ったと白状する
また 加賀をある程度自由にしていい代わりに 譜久村に協力するのを約束したことを自白した
「わかった.. これからも私の言うことを聞くなら 今回は許してあげる どうなのまりあ?」
「ごめんなさい.. ぁんっ 道重さんの言うこと.. なんでも聞きます」
息を弾ませ グッタリした牧野が答える
ソファの下で 裸の牧野と奈々美が 松葉を互い違いにするように脚を絡ませ
ぬちゃぬちゃと股間を擦り合っていた
「ふっ いいわ なーちゃん お手伝いありがと 気持ち良かった?」
「ぁっ ぁっ はいっ.. お姉さま.. とっても.. 気持ち良くて..
牧野さんの体.. すごい..」
「良かった 喜んでもらえて」 一人だけ服を着た道重が 満足そうに二人を見下ろして笑った
「まりあ! 森戸ちゃんの情報を集めて! 生田を狙いなさい」 道重の目が鋭くなる
「はい わかりました」 牧野が立ち上がって返事をした
「ちぃちゃん?」 奈々美が 森戸の名前に首を傾げる
「そ! そのちぃちゃんが何か鍵を握っている気がするの なーちゃんも何かわかったら教えてね」
道重は まだ裸で上半身を起こしただけの奈々美に チュッとキスをした
「はい!」 奈々美の顔に笑顔が咲いた
「やなみん とっても気持ち良かった」 牧野が奈々美に笑いかける
「二人とも 私のかわいい教え子よ 仲良くしてね」
「はい!」
道重の言葉に 二人は元気に返事をした

184よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:57:23
「生田さん ちょっと待ってくださいよぉ」 衣装のボタンを留めながら 横山が後ろから声を掛ける
「行くよ」 既に準備の整った生田が楽屋を出て行く
「あっ 待って待ってぇ」 横山が慌てて小走りに後を追いかけた
ポニーテールがきちんと纏まっているか 髪に手をやって確認した牧野は
二人を目で追い 自身も楽屋を出た
「まりあ! 森戸ちゃんの情報を集めて! 生田を狙いなさい」 
牧野の頭の中に 道重の言葉が甦る
先に出て行った森戸と尾形は ここ最近の例に漏れず きゃーきゃーとじゃれ合っていた
いったい道重さんは 森戸の何を気にかけているのか?
そして生田は何を知っているのか?
生田を狙うと言うことは 譜久村を筆頭としたUF研モーニングセクションの情報を取れと言うことだ
NO.2の生田を狙えと言われたことは 不本意に思わなくもなかったが 
譜久村には一度屈服した手前 それは致し方ない
道重はもう一つ 気になることを言った
「卒業する尾形」 
牧野は 久しぶりに会う道重に 譜久村と通じたことを覚られないよう 緊張していたため
その言葉を受け流していたが 確かに そう言ったのだ
尾形は卒業するのか? それと森戸の行動は繋がっているのか?
「まりあ どうしたの? 怖い顔して」
気が付くと 石田が牧野の顔を眺めながら 横に並んで歩いている
「え? まりあ 怖い顔してました?」
「ハハッ ヤダっ 気付いてなかった? すんごい顔してたよ?」 石田が笑う
「うそ? うそうそ! そんなことないですぅ!」
「いいじゃない まりあなら 怖い顔してても キリっとサマになるんだから」
「えー でもー 怖い顔はやっぱりダメです いつも まりあんラブリンですっ! てしてないとぉ」
牧野が立ち止まってクルっと回った
「はいはい」 めんどくさそうに石田が笑って 相槌を打つ
「今日は凱旋ですね」
「うん まーハロコンだからね」
「石田さんって モーニングの前に地元のグループに入ってたんですよね?」
「うん あとチアとかもやってた」
「ちぃちゃんもそうですけど やっぱり 私がいたあのグループのためにも 私が頑張らなきゃ
とか そういう気持ちってあるんですか?」
「そうねー そりゃあ あるけど グループのためにもって言うか 地方でやってたからって
甘く見ないでね! って気持ちは結構あったね」
「ふーん」
「どうしたの いきなり?w」
「いえ ふと 石田さんの昔話はたまに聞くけど ちぃちゃんの話ってあまり聞かないなぁと思って
そういうの忘れちゃうものかなって思ったので」
「人それぞれじゃない? でも 確かにちぃちゃんの話は聞いたことがないね
って 私の凱旋なんだからね! 私の話しなさいよ!」 石田が笑って 牧野をはたくマネをした
「ごめんちゃいまりあ!」
「うそうそ! でも 実は謎が多い子だよね 普段はあんまり意識してないけど そういうのが
ミステリアスでウケてるのかも」
「そうなんです かわいいけど まりあみたいに らぶりん!って感じじゃないじゃないですか」
「いや あんたのは 特殊だわw でも そう見ると 確かにちぃちゃん面白い 
なんか もっと知りたくなって来た」
「え? まりあのこと もっと知りたくないですか?」
「全然」
「えー? 石田さぁーんんん!」 牧野が石田に抱き付いた
「アハハハ ほら まりあ もうすぐ出番だよっ!」 石田が牧野の背中を軽く叩いて送り出す
「頑張っちゃいまりあっ!」 幼く見える笑顔を石田に見せる
「うっぜぇっー! うそうそ! 頑張って!」 石田も微笑む
牧野が舞台の脇に消えると 石田は顎に手をやり 考え込む
「森戸の目的.. 森戸の過去.. OCNは偶然じゃない..」 石田は譜久村から
生田からの情報 OCNを森戸がモーニングに持ち込んだのは偶然ではない という話も聞いていた
「出不精な私が 動き回らなくちゃいけない時が来たかしら?」 フッと口許を緩めて 呟く
今日のセトリを順番に思い出す 終わったばかり.. この辺にいるはず..
石田はキョロキョロと周りを見回す 舞台からはけて来たハロメンが 息を弾ませて次々とやって来た
「梨沙ちゃん! お疲れー!」 石田が笑顔で 山木にハイタッチを求めた

185よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:58:59
「ありがとうございます!」 
石田と山木は 両手をパチンと合わせ 笑顔を交わす
「梨沙ちゃん 純黒の悪夢が 2月からまたやるの知ってる?」
「知ってます知ってます アレですよね? 4Dとか体感できる映画」
「そうそう MX4Dとか言って 体感アトラクションなんだって 面白そうなんだけど」
「行きたいー! 私 純黒でコナンにハマったんですよ! だから絶対行きます!」
「純黒いいよね! ねー 一緒に行こう?」
「はい! 絶対一緒に行きましょう!」
「じゃあ その前に一回事前デートしない?」
「え? 嬉しい! しますします いつにしますか?」
「じゃあ 後からLineでこっちの空いてる日連絡するよ」
「わかりました 待ってます!」
「去年はコナンカフェくらいだったけど 4月にはゼロの執行人もあるし 今年は忙しいよ!」
「望むところです! 石田さん 全部一緒に行きましょう! コナン活動 コナ活ですよ!」
「そうだよね 梨沙ちゃん行ったUSJの脱出も行きたいし 去年のから紅は 梨沙ちゃん試写会で観たんだっけ?」
「はい」
「いいなぁ試写会 でも今年もコナンカフェあるし 梨沙ちゃん! コナンでどこか行く時は
まず私 誘って! 行けるかどうかわからないけど とりあえず誘って!」
「わかりましたw 誘います!」
「あー 楽しみ! 須藤さんも今年は忙しいよ きっと!」
「そうですねw」
舞台裏の暗がりで 二人はキャッキャッと盛り上がった

「あっ 梨沙ちゃん,, 凄い..」
「気持ちいいですか?」
「ぁんっ ぁっ ぁっ どこで そんなこと.. ぁっ 覚えたの?..」
「カントリーで..」
石田は快楽に身を委ねながら 何故こんなことになったのか思い返していた
今日は山木と映画を観る前に コナン話をしようと街に出たはずなのに..
密かに森戸の過去を聞き出そうとしている内に 山木が何かを隠していることに気付いた石田は
もっとリラックスさせようと考えた
山木が夜もフリーなのを確認すると 譜久村に連絡を取り ホテルの部屋を押えてもらう
軽くディナーを取り ちょっと休んで行かない? と部屋に誘う
意外なことに 山木は何故ツインの部屋を押えていたか? と疑問をぶつけることなく 石田に付いて来た
石田は 素面では恥かしいので ワインで少し酔っていたが 初めに唇を重ねて来たのは 山木だった
「話変わりますけど 石田さんの唇 綺麗ですね」
「え? なにぃ? 突然w」
「いえ 形もいいし 艶があって.. ぷるんとしてるし」
「鞘師さんみたいなこと 言わないでw」
「鞘師さんも そんなこと言ったんですか?」
山木の瞼が少し下がり 長い睫毛の下の目には 淫靡な光が宿っている
「うん」
「どんな味がするんだろう?」
「え?」
石田の華奢な体に腕を回すと 山木は抱き寄せてキスをした
あまり同性への性的な思いは無い石田だったが 森戸のことを聞き出すため
手段を選ばず 山木を部屋に誘ったはずが 逆に迫られて困惑する
しかしそれも一瞬のことだった
いつもお嬢様然としている 山木が乱れ始めたことに 石田は興奮した
舌を絡める 下品な音が室内に響いている 山木にも聞こえているはずだが
それは 恥じらいで止まることなく 逆に欲情を煽ったようだ
石田はイニシアティブを握ろうと 唇を離すと山木の首筋に唇を這わせる
これでも 私は草よ ミズキやエリナには適わないかもしれないけど..
山木は 甘い吐息で されるがままになっていた
綺麗なラインが突き出たニットのトップスを捲る
ブラトップも引き上げると 白い形の良い乳房が現れた
下着による補正は少ない 
ツンとした乳房は 山木の雰囲気同様 なんとなくお嬢様の気品がある
石田は 繊細な指さばきで乳首をいじる
「ぁん..」 山木は小さく声を漏らすと 舌を出して赤い唇をヌメっと舐めた

186よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:59:53
「ふふっ お嬢様の体 とっても綺麗」 石田が胸から腰へと手で軽く触れながら呟く
山木は左腕の手首で目を隠し 恥かしがっているように見える
石田は右手で山木の左の乳房を楽しみながら 左手を股間へと下して行った
若草のような柔らかい質感のヘアを越えると 既にヌルヌルしている
「梨沙ちゃん エッチ..」 石田が耳元で囁いた
指の腹を軽く上下すると 山木はモゾモゾと体を動かす
目はまだ隠したままだが また唇をペロリと舐めた
時間をかけてじっくり攻めるわ 石田は左手の指をソワソワと動かすと おでこにかかる
髪を撫で上げて 山木の乳首を口に含んだ
柔かな弾力の乳首が 硬く押されても倒れない突起に変化する
山木の荒い息遣いが止まった
腕を下ろして現れた目は 見開かれ 口許には僅かに笑みが浮かんでいるようだった
石田の首に腕を回すと 体を入れ替え上になる
「何?」 石田が驚いた
少し幼い感じがする ペーズリー柄のワンピースのスカートをたくし上げ
白いショーツの隙間から 山木は中に指を入れる
「いやっ!」 石田が目を見開いて拒絶する
必死でスカートの上から股間に伸びる手を 押し返そうとするが 山木の指は止まらない
二本の指を交互に細かく動かし 石田のあそこを濡らして行った
「いゃん 梨沙ちゃん どうしたの?」 石田が脚を閉じながら山木の顔を見る
そこには ふふんと笑った 淫猥な顔があった
「石田さん 濡れ易いんじゃない?」
「そ そんなことない! 梨沙ちゃんこそ 濡れてたじゃない!」
山木は聞く耳を持たないとでも言うように スカートの中に潜り ショーツ下して 直接舐め始めた
「ちょっ ちょっと! あっ..」 石田は意外性にやられ 興奮で体が熱くなっている
「ゃっ ん んん だめっ」 プライドが崩れて行くと同時に 被虐的な切なさが 石田の女の子を呼び起こした
「だめっ ぁぁん ゃめて..」
山木が口の周りを手首で拭いながら スカートを跳ね除けて顔を出す
「石田さんと言えば お尻が素敵ね」 どこに隠していたのだろうと思わせる
淫蕩な顔を見せた山木は 石田の股間を突付いて 四つん這いにさせた
「これ! この丸いお尻..」 スカートを捲くって白い尻を露出させると 両手を尻に乗せ
掌を広げて丸く撫でる
「いやっ 恥かしい..」 石田は恥かしければ恥かしいほど いやらしい気持ちで
体を捩じらせてしまう自分を止められなかった
「あんっ!」
山木が二本の細く長い指を 穴の中に入れてきた そのまま指を広げようとしたり 前後に動かす
「ぃやん! ぁっ ぁっ ぁん ぁぁんっ!」
右手を後ろ手に引っ張られた石田が 背中を弓なりにして 髪を振り乱す
「あっ 梨沙ちゃん,, 凄い..」
「気持ちいいですか?」
「ぁんっ ぁっ ぁっ どこで そんなこと.. ぁっ 覚えたの?..」
「カントリーで..」
程なく 何故こんなことになったのか思い返していた石田の眉間に 白い光が走ったかと思うと
快感で意識が飛んだ
「あはぁっ!...」 
数十秒経ったのか それとも1秒にも満たない時間だったのか 判別は付かないが
気が付くと はぁはぁと荒い息をして 石田は膝を立てたまま頬をベッドにくっつけていた
突然両肩を掴まれ 引き起こされる
そのまま膝立ちになると 更に後ろに引っ張られ 尻から落ちると 山木の膝の上に座らされた
左胸を後ろから捏ねるように揉まれ 股間にはまた指が這い回る
山木の甘い香りと共に 髪をどけて首筋に吐息と唇を感じた
「ぅん だめっ ぁぁん ぃゃぁ..」 石田は自分でも信じられないような 甘ったるい女の声で喘いだ
気持ち良さで 意識がまたどこかに行ってしまいそうだ
「梨沙ちゃん 許して.. ぁんっ」 いつの間にか 無意識の内に許しを請うていた
「ぃっちゃう.. またぃっちゃう.. ぁっ! ひゃぅっ!..」
山木の膝の上で 体を弾ませると ビクビクッと震えて 石田が再び絶頂を迎える
...うつ伏せになって 顔だけ左に向けていた石田が目を開けると 
隣に優しい目をした山木が 微笑んでいた
「こんな私でごめんなさい..」 山木が囁く
「あなた何者なの?..」 目尻に涙を溜めた石田が 気の抜けた顔で訊いた

187よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:00:48
「だから.. カントリーガールズです」 
いつの間にか2人も全裸になっている
石田は一瞬寒気を感じて 山木に抱き付いた
普段の山木からは余り想像しない 出るところが出た 女の体だった
男はこんな体好きだろうな.. 石田は山木のぷりんとした白い胸に手を伸ばす
小さくはない乳輪と乳首が 掌に硬い感触を残す
「カントリーって こんなことも教えてたの?」 石田が猫のような目で山木を見る
「実践あるのみって.. でも私たちはアイドルだし 男性と交わるわけにはいかないから..」
「え? 本当に? そんなこと..」 石田の手の動きが止まった
「中坊のメンバーにはそんなことなかったですけど」
「..そうなの」 
山木は 石田のしたいようにさせている
「あっ..」 乳首を摘み コリっとすると さすがに山木も声を漏らした
「ねぇ ちぃちゃんもこんなことしてたの?」
山木は答えない 石田が股間へ伸ばした指の動きを楽しんでいる
「ん.. ぁ..」
「ねぇ どうなの?」
「ちぃちゃんは嗣永さんの一番の教え子ですよ..」 山木が静かに言った
「なんですって!」 石田の背中に 雷に打たれたような衝撃が走る
「ちょっと気持ちよくなっちゃった お互いやりません?」 山木はそう言うと体を起こし ベッドに膝立ちする
白い乳房に髪がかかり膨らみを滑って脇に落ちて行く 
汗なのか石田の唾液なのか 髪が少し残って乳房にくっついていた
山木は首を傾げて 髪を纏めながら 手で後ろへ回す
背筋が一瞬弓なりになり 意外と大きな丸い尻から くびれた腰を経て 
割りとしっかりした肩幅まで続く 女性らしいラインが美しかった
二の腕の辺りで 踏まないように石田の体を大きく跨ぐ
驚いて見上げている石田の前に 両手で左右を掴んで広げたくなるような
大きな形の良い尻と その間の綺麗な薄ピンクの秘所が迫って来る
「え?」 
ヌルヌルとした部分を鼻先に押し付けられた
「ひゃん!」
ぴちゃぴちゃと言う音と共に 股間に蠢く柔らかいものを感じ 石田は思わず高い声を漏らす
「ぃやん ぁっ ぁうんっ」 快感に身を捩って逃げるが 山木は太ももを掴んで離さない
石田は山木の意図をようやく理解し 顔の上にある山木の張りのある白いツルツルとした
太ももを掴むと 股間を自分へ引き寄せて花芯を舐めた
ビクっと山木が震え 一瞬舌があそこから離れる感じがした
「ぅん ん。。 んふっ..」
二人は 湿った音とくぐもった呻きを上げながら 身を捩って 快楽に身を委ねる
気が遠くなりそうな気持ち良さに 我慢に我慢を重ねて互いに奉仕する内
相手の太ももで頬を挟まれる強さが上がって行く
「あはぁっ!」 石田がもう我慢できないと 唇を離し絶頂を感じると 山木もまた唇を離し
太ももでギュッと顔を締め付けて来た  
ゴロンと 山木が横に転がる
二人の荒い息遣いが 部屋に響いた
「..こんなの初めて」 石田が小さく呟く
「私は久しぶり..」 山木がフフっと笑った
「..ちぃちゃんがこれ以上のことするの?」 石田が独り言のように言った
「どうでしょう?」 
「ねぇ ちぃちゃんは何のためにモーニングにやって来たの? 梨沙ちゃん知ってんじゃないの?」
「私も知らないんですよ 嗣永さんとちぃちゃんの間で話されたことを」
「嗣永さんとは今でも連絡取ってるの?」
「時々向こうから挨拶程度の連絡は来ますが こちらからは連絡が取れないんですよ」
「連絡来るんなら 返信できるんじゃないの?」
「それが.. こちらから返してもスルーで 毎回あっと言う間にアカウント削除するんです」
「凄い秘密主義ね」
「そうですね」
「ちぃちゃんが何をやろうとしているのか 知ってる人はいないの?」
「ちぃちゃん自身も普段は意識してないのかもしれません 私もそう仕込まれてますから
信じられないかもしれないけど 私は普段 性的なことが恥かしくて 苦手なんですよ」
山木は天井を見つめて 静かに呟いた

188よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:01:54
ハロコン最終日 広島の楽屋は賑やかだった
「なかなか尻尾を掴ませないものね」 石田が前を向いたまま 隣に並ぶ譜久村に言う
「ちぃちゃんがそんなやり手なんて 未だに信じられないんだけど エリナの稲場情報と
アユミの山木情報が一致するってことは そうなんでしょうね」
「私が梨沙ちゃんと あーなったのは偶然だからね!」
「何も言ってないじゃないw」
石田は 先日の山木との行為を言いたくは無かったが 森戸の情報を伝えるために
譜久村には話していた
「でも 梨沙ちゃんがアユミを上回るテクニックの持ち主だったなんて.. そっちも意外だったわ」
「わ 私は奥手だから...」
「別にいいのよ」
石田は軽く口を尖らせて 下を向いた
「ねー」 譜久村が石田を見て微笑んだ
「うん?」
「春になって 暖かくなったら 梨沙ちゃん含めて三人で どこか行こうよ? コナン関係でもいいよ」
「..うん いいね! 行きたい!」
「じゃあ 梨沙ちゃんに言っとくけど どこ行くかプラン考えといてね」
「わかった」 石田は幼さの残る笑みを見せた

「はーちん また見てる」
「え?」 尾形が振り返る
「カエディー見てたやろ?」 森戸が言った
「..ちぃちゃんが前言ったやん?」
「何?」
「カエディーとやらへんの?って」
「..言ったなぁ」
「卒業の公表が近づいて来たら やっぱ何か思い出欲しいなって思い始めてな..」
「そっかぁ.. 手伝うで いくらでも」
「..おおきに」
「ウチも はーちんと仲良うなって だんだん思い出して来たんや」
「何を?」
「ウチがここに来た理由..」 森戸が目を細めてニヤリと笑う
尾形は 森戸がご主人様になった時と同じ笑みを見て 体が疼いた
「..ちぃ お願い..」 他の人に見られないように 森戸の腕を引っ張る
「何や 欲しゅうなったんか?」 森戸が尾形の耳元で囁く
尾形が恥かしそうに 下を向いたまま頷いた
「ほな 行こか?」 森戸がまたニヤリとして 楽屋の出口へ向かう
尾形は見られていないか 辺りをキョロキョロ見回すと 森戸の後を追った
トイレの個室に入ると 押え切れずに 尾形が森戸にキスをする
息が苦しくなる程 長く唇を重ね 舌を絡め合うと 森戸が尾形の白く張りのある
太ももを下から撫で上げる
「エッチな娘やなぁ もう濡れ濡れやんか」 森戸はジャージ下の中に手を入れ
ショーツの隙間から指を忍び込ませた
「ナプキン付けとらんだら 染みができとるで」
「ぁんっ.. 言わんといて..」
「なぁ カエディーにアレが付いとったら ここに入れて欲しいんやろ?」
「ぃやっ!」
「ぃややあらへんがな ヒクヒク言っとるで?」
「ぁぁん ぁっ ちぃ かんにん..」
「ウチは寂しいでぇ もうちょっとで はーと こんなこともできへんようになるなんて」
森戸は尾形のいい香りのする髪を手で撥ね退け 首筋に唇を這わせる
「ぁっ 跡が残らんように.. ぁっ.. んっ」
「わかっとるがな ...なぁ?」
「え?」
「見とってやるさかい 自分でしてみ?」 森戸がジャージから腕を引き抜く
「あっ..」
「自分ですんのや カエディーのこと思て」
「ぃや..」
「ぃややないやろ してみぃ?」
一瞬躊躇った跡 尾形は右手をジャージの中に入れ 左手で自分の右胸を撫で始めた

189よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:03:55
「ほら思い浮かべてみ? はーのいやらしいオナニー見て カエディーのアレがもうビンビンやで?」
「ぇ?」
「カエディーが切ない顔して はーのあそこに入れたがっとるがな」
森戸が尾形の耳元で囁きながら 舌を出して耳を舐める
「ぁんっ」
くちゅくちゅっという音が狭い室内に響いた
「いやらしい音立てとんなぁ カエディーのアレもつるんつるん飲み込んでまうで」
「ぃやぁ」
「前からか? 後ろからか? どっちがええ?」
尾形が快感に震えながら首を振る
「どっちから突かれるのがええんちゅーとるの」
「ぃや..」
「言いなや」
「..後ろぉ」
「すっけべやなぁ自分! ほな その白いケツ 突き出さな」
「ぇ?」
「早よう!」
尾形が くの字になって尻を後ろに出す
森戸がジャージ下を下ろし ショーツを捲った
「うわぁ ぐっちょっぐっちょやん! カエディーのおっきぃアレも余裕で入るで」
そう言って 森戸は二本の指をあそこに突き立てた
「ぁんっ! ぁはんっ! ぃぃっ ぃ.. ぁっ.. もっとぉ..」
森戸が指を抜き差しすると 尾形が髪を振り乱して悶える
白い顔が紅潮してピンクになった
「クリも充血してるがな カエディーがこの白くほっそい腰掴んでな 後ろから
パンパンっちゅーて 突くわけや」
「ぃゃん だめやて.. かんにん.. ぁっ ぁはっ んん..」
「エッロいで はーちん」 
興奮した森戸が 尾形の顎に手をやると自分の方へ向け 唇を重ねた
ジャージが捲り上げられ 尾形の薄い胸のピンクの乳首が ピンピンに立っているのがわかる
森戸が細かく動かす指から 愛液が滴り落ちた
「ぁっ ぃくぅ...」 
蚊の鳴くような 声を漏らすと尾形が顔を上に反らして 絶頂を迎えた
「一人でイクなんてずるいわぁ」 
森戸は昂揚した顔で尾形を見ると おもむろに自分のジャージとショーツを引き下げる
「次はこっちの番やで」
息を整えていた尾形は 当然のように森戸の股間に顔をやり 鼻先をヘアの茂みに押し付ける
ぺちゃぴちゃと音がしたかと思うと 森戸は目を瞑って尾形の頭に両手を置き 快楽に浸った
「んっ.. ぇぇよ.. んっ はーちん上手.. ぁんっ」
しばらく湿った音が続き 森戸も絶頂を迎えた
「ぅぅん ぁっ ぃっ...」
股間に埋めていた顔を上げると 尾形は潤んだ赤い目で森戸を見上げる
「ごめんね 寂しくなるけど決めたことだから..」 尾形が呟く
「まだもう少しあるし.. はーちんを全力で応援する」 森戸がしゃがんで尾形の目を覗き込んだ
二人は身繕いして個室を出た 手を洗い トイレを出ようとすると 向こうから誰か入って来る
「舞ちゃん!」
「ちぃちゃん!」 
森戸の顔に笑みが浮かんだ
小関も微笑み返したが 隣の尾形を見ると 軽く会釈した
「はーちん ちょっと先に行ってて」 森戸が尾形をトイレの外に促す
尾形は小関にちょこっと頷くとトイレを出て行った
沈黙を破ったのは小関だった
「ちぃちゃん 尾形さんとトイレ来てるんだ」
「..うん モーニングでははーちんと一番仲いいし」
「ふ〜ん」
「ぁっ 何それ? 嫉妬してんのw」
「べ 別に?」 小関が左右に首を振り 何でもないよと言う顔をする
森戸は小関を抱き締めた
「嘘.. 妬いてんでしょ?」 耳元で囁く
「ちぃの意地悪! わかってるならなんで..」 小関は森戸の胸を顔を埋め いやいやをした

190よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:05:28
森戸は小関の両肩をに手をやり 顔を上げさせると 非難をキスで遮った
目を見開いた小関がすぐに瞼を閉じ 柔かな唇の感触に集中する
ギッ!
トイレのドアを開く音がした
森戸が目を開け 小関が振り返ると 加賀が立ち止まって固まっている
「え?」
ようやく声を出すと 時間が動き出したように 森戸と小関もあたふたし出した
「ち ちぃちゃん そろそろ戻らないと」
「う うん 舞ちゃん 行こっ」
加賀は一歩トイレに入り 道を空けると 出て行く二人を見送った
今の何? ..キスしてた? 森戸さんが小関ちゃんに?
カントリーの歌の振りで あんなのあったけど まさか本当にしてるとは..
小関ちゃんって高1だっけ? まだ幼くて..
もしかして いつもいる尾形さんともキスしてるんじゃ..
加賀の頭の中に 目を瞑って感じ入る森戸の顔が 浮かんで消えない
「あっ」
ニョキニョキとアレが伸び たちまちジャージ下を押し上げた
この後 衣装に着替えなくちゃならないのに!
焦れば焦るほど 大きくなって擦れる刺激で収まらない
個室に隠れ スマホを取り出した
「あっ 横山? ごめん すぐトイレ来てくれない? うん そこのトイレ」
電話をすると 横山は2分程でやって来た
その間も加賀の妄想は止まらず アレが鎮まる気配は全くない
「かえでー! 何よ?」 横山はトイレに入るなり 大声で呼ぶ
「こっち」
個室の鍵を開けて 横山を招き入れた
「大声出さないでよ」
「何よ こんなところでどうしたの?」
「これが どうにもならなくて..」
加賀は恥かしそうに 股間を指さした
「え? どうしたの?」 横山も顔を赤くする
「どうもしないけど こうなっちゃって..」
「どうせエッチなこと考えたんでしょ?」
「考えてないよ!」
「うそ! かみこちゃんのことでも考えてたんでしょ」
「してない してない」
「もぉ 私がセクシーポーズしても 何もならないくせに」 横山が口を尖らせる
「あっ 横山と話してたら ちょっと収まって来たかも」
「ほんと?」
横山が視線を下にやる
「見るなよ」
「バカッ 見ないよ!」 横山がまた赤くなった
「フン! そんなこと言うなら 邪魔してやる! ほら かえでー!」
横山は 自分の両胸を 下から持ち上げ 胸の谷間を加賀に見せつける
「何してんだよ? だいたいそんなんじゃ.. あっ..」
「何? どうしたの?」
加賀は恥かしそうに下を向いた 腰を折って モジモジしている
「あれ? 反応しちゃった? 私なんかじゃ なんの影響もないんじゃなかったの?」
横山が意地悪そうな目で 面白がった
「何でもないから」
「そう? ねー かえでー! かえでーのより おっきぃでしょ?」 横山が加賀の腕に胸を押し付けた
「やめてって.. ぅ..」
「かえでーのエッチ..」 横山が耳元で囁く
「もぉ 収まらないじゃん! 衣装着れないでしょ! 責任取ってよ!」
加賀が顔を上げて 横山を睨んだ
「責任?..」 横山が目を逸らして呟く
「..わかった 責任取ったげる.. だから目を瞑ってて」 横山は腰を落とすと
加賀のジャージ下に手を掛けた
「な 何を?..」
「黙って..」 横山の口はまた尖っていたが 目は潤み 息が荒くなり始めていた

191よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:10:03
加賀は目を瞑った
「ひゃっ!」 ショーツが下されたかと思うと アレに冷たいものが触れた
「何?」
「目開けないでよ! ウェットティッシュで拭いただけだから」
横山が恥かしそうに抗議する
もう一度目を閉じると 今度は生温かい感触がした
ちゅぽっ..
舐められている
横山がアレを舐めている
亀頭がチロチロと舌でくすぐられ 更にアレがビンビンになる
気持ち良さに腰が引けてしまった加賀は 声を漏らした
「ぁあっ やばい 横山ごめん」
「はまっへ!」
ちゃぷ 
加賀は気持ち良さと申し訳なさと横山のいやらしさに 身を捩り悶える
「ぁぁっ ダメッ 出ちゃう!」
何故か出してはいけないみたいに必死に堪えるが 無理だった
ドクッ! と放出する
目を開けると 横山が口の端から白いドロっとした液を垂らし 口の中のものを呑み込んだ
「ごめん... 横山」
加賀がうな垂れる
取り出したウェットティッシュで口の周りを拭き取ると 横山が立ち上がった
「..気持ち良かった?」 また口を尖らせている
「うん.. 凄く..」
「そ.. 良かった」
加賀は急に横山が愛しくなった
横山をギュッと抱き締める
「ありがと..」
「..いいよ それよか ズボン上げなよ」
ハッとなって身を離す 硬さが消えて垂れ下がって来たアレを見て 
加賀は恥かしそうに ショーツとジャージ下を上げた
「ひどいこと言ってごめん それに本当は横山のこと 凄くかわいいと思ってる」
加賀がしんみりと言う
「当たり前じゃん ほら 行くよ」 横山は照れ臭そうにそう言うと 個室のドアを開けた
年下なのに 何かこの子にはかなわないな.. 加賀は前を行く ちっちゃい背中を見て思った
かわいい...
トイレを出ると 向こうから上國料が川村と一緒に歩いて来る
加賀はドキンとし 射精したことを露ほども知らない上國料に 何故かペコペコと侘びるように
頭を下げてすれ違った
上國料は微笑んでくれたが 全てを見透かされたような気がして 
加賀は穴があったら入りたいと思った
「何 デレデレしてんのよ?」 横山が振り返る
「してないよ」
「顔がニヤついてるじゃん」
「してないって」
「もう してやんないから」
「..また 助けてよ..」 加賀は誰も見ていないことを確認して 後ろから横山を抱き締めた
「お願い..」 頬でいい香りのする横山の髪を感じながら囁く
「こんなとこで何してんのよ.. もぉ..」 横山は加賀の温もりにキュンとした
「わかったから.. 楽屋戻らなきゃ..」
加賀が腕を解くと 横山は恥かしそうに 先を急いだ
咄嗟に抱き締めてしまったが 加賀はこういう状況でやるべきことを 一つ覚えたような気がした
「横山 どこ行ってたの?」 
楽屋に入ると 生田が歩み寄って来た
「え? あの.. かえでーとトイレに」
「ふ〜ん」 生田が冷めた目で 横山の隣の加賀を見た
「仲いいね」
「はい」 加賀は横山の肩に腕を回し 引き寄せる
「フッ」 生田は呆れたように微笑むと離れて行った
「ちょっとぉ! 何してんのよ?」 横山は加賀の腕を払いのけて言った

192よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:11:37
なんだよ? 加賀の”横山は俺の女”アピール?w
生田は少し愉快な気分になっていた
君は君 我は我なり されど 仲良き 仲よき事は美しき哉 
どこかで聞いた言葉が浮かぶ 
いいじゃん13期
自分の席に戻り コームを取り上げながら 生田は独り微笑んだ
「生田さん!」
「ん?」
衣装に着替えた牧野が立っていた
「ちょっと相談に乗ってもらえませんか?」
「えー? エリ忙しいけん」
「そんなこと言わずに ちょっとだけっ」
牧野は片目を瞑り 右手の親指とひとさし指で隙間を作り ちょっと というジェスチャーをする
「なに?」
「もうすぐ春じゃないですか まりあ 今年はいろんなファッションに挑戦して行こうと思ってて
ワンピース以外も着たいんですけど 今まで自分で探したりあんまりしてないから わかんないんです」
「だから アドバイス欲しい と」
「はい」
「はるなんいるじゃん」
「もぉー 生田さん冷たーいw まりあ 生田さんがいいんです」
「そなの? じゃあ一緒に 渋谷でも行く?」
「行きます行きます!! まりあ ホント嬉しい!」
「次のオフの日 いつ?」
生田はあっと言う間に 牧野との約束を決め スマホに記録した

船木は汗だらけのTシャツの首回りを掴み 前後にパタパタした
暑いー
目の前の大きな鏡に映っているのは 船木と川村だけだった
次のツアーでは昔の曲もたくさん歌うので 二人はみんなでレッスンした後に
居残りで自主練をしていた
「かわむーも結構汗かくけど 割りと平気な顔してるよね」 顔をしかめて 船木が言う
「うん 元々高知だから 暑いの平気なのかも」
「暑いー 見て! Tシャツ貼り付いてるw」
「じゃあシャワー浴びて帰ろっか?」
「うん」
二人はシャワーを浴び タオルを体に巻くと いそいそと着替えが入っているバッグのところへ戻る
「あっ!」 
川村が声を上げた 
船木が振り返ると 川村は下に落ちたタオルを急いで拾い 体を隠そうとしていた
「そんなに慌てなくてもw」
「だって 恥かしいんだもん」
「え? かわむー 手足長いし スラっとしてるから恥かしくなんかないじゃん」
「ふなちゃんみたいに ひっかかるところがないから タオルが落ちるんだよ」
「そっか!」
「え?」
「あっ! ごめんごめんw うっかり納得しちゃった」
「アハハ 私もあんまり当たり前に納得されたから 逆にビックリしたw」
二人は 笑いのツボに嵌り しばらく笑った
「でも 私はかわむーのスタイル憧れちゃうなぁ」
「私はふなちゃんのダイナマイトボディがかっこいいと思う」
「もう少し背が高かったらね」
「でもこの前も水着グラビアやってたし 私 まだそういう話ないよw」
「来るよ 来る そのうちかわむーも 水着にならなきゃいけないから」
「えー でも 実際そうなったら できないかも」
「なんでー? かわむー細いし 手足長いし 脚細いし 色も白いし いいじゃん」
「胸がない! あートリプルAに入れてくれないかな?」
「トリプルAw アンジュ版トリプルA作ろっか? アレ? でもメンバー他にいないよ?」
「あっ ヒドイw いるよっ!」
「えっ? 誰?w」
「あっ ずるい! 私に言わせようとしているw」 川村は下着姿の船木に抗議した

193よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:13:13
「うっ...」 突然船木が頭を押えて俯いた
「どうしたの?」 川村が驚いて近寄る
..コンパクトでも 美しい..
船木の頭に そんな言葉が浮かび上がる
なんとなく覚えがある言葉.. いったいいつ聞いたのだろう?
ギュッと閉じていた目を開けると 川村の白いTシャツが見えた
美しいのだろうか?
「いたっ」
船木が川村の肩を掴み ロッカーに押し付ける
「どうしたの? ふなちゃん?」
見開いた目を 何度も瞬きして川村が訊く
船木が川村の胸に頬を擦り付ける
「いやっ やめてっ」
川村は押し返そうと船木の頭に手を乗せる
船木は川村の両腕を掴み Wの字にロッカーへ押し付け ノーブラの胸を
Tシャツの上から舐め始めた
凄い力! どうしたのこの子!
川村の中に恐怖が膨れ上がる
船木は腕を離したが 今度は両肩を掴み 下にしゃがむように力を入れる
川村は 船木を突き放すように 前へ両腕を伸ばすが 船木の柔かな胸を押しても
一向に力は緩まなかった
川村の顔の高さが自分と同じになった時 船木は唇を突き出した
目は空いているが感情がない
人形のように無表情な船木が 川村の唇に唇を重ねると 電撃が走ったように
ビクンと船木が震える
川村の頭の後ろに手を回すと 舌を入れて来た
女同士で? 驚きに固まった川村は 舌を入れられて更に驚いたが 
足下から熱い何かが湧き上がって来る感じがして 訳がわからなくなった
気付くと自分から舌を伸ばし 船木のそれと絡め合っている
ディープキスという言葉が浮かんだが そんなことより 自分のエロチックな興奮を押えられず
船木の背中に両手を回して抱き締めた
船木が唇を離し 細い顎を伝って 首筋へと下りて行く
「何しゆうが..」 川村の言葉は弱弱しく 抗議になっていなかった
船木がTシャツを捲り上げ 薄い胸を露わにする
コンパクトだけど美しい..
なだらかな曲線を描いて ツンとした薄桃の乳首まで盛り上がる胸
船木の目は欲望に滾り 胸にむしゃぶりついた
「女同志やき いかんちや」 
乳首を舌で転がされた快感で 顎が上がった川村が 細い声で抗う
船木の我を忘れる程の狂おしい欲望は徐々に収まって来たが 代わりに
道重との行為を思い出し いやらしい気持ちが膨らんで行った
道重がしたように 股間に手を伸ばして 指で軽く刺激する
「ぁっ おまんどうしゆう?..」
「おまん? ここはおめこや」 船木はヌルヌルとして来たあそこに指を入れて行く
「違う! ふなちゃん どうしちゃったの?..」
まさか年下の子にこんなことされて.. 川村はいやらしさと快感に頭がクラクラした
船木は 自分の動きに気持ちよくなっている川村を見て 優越感を味わった
私は道重さんとしてるから 年上のかわむーでも知らない 気持ちいいことを知っている
そんな気持ちが 更に川村を攻めさせた
二本の指をくねらせ 細かく動かすと くちゅくちゅぐちゅと音を立てる
川村が白く細い脚を擦り合わせて悶える
「ぁっ.. んっ.. いかんちや..」
更に乳首を口に咥え 舌でレロレロと舐めると 川村は はぅっ! とも あぅっ! とも
つかない声を漏らして 細かく身を震わせた
細く長い腕が船木の背に回り 抱き寄せる
小さな丸い尻も 船木に押し付けるように オートマチックで軽く前後に動いていた
「ぁんっ ちゃがまる! ぃっかんっ! あんっ!」 
スラっとした肢体を反らして 川村が固まる
「..気持ち良かった?」 船木は自分の中にいる悪い女を見つけたようで ゾクゾクしていた
「..東京は恐ろしいぜよ」 荒い息を吐きながら うな垂れた川村が呟いた

194よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:15:05
「おはようございまーす!」
金澤は控え室の扉を開けながら 大きな声を出した
「あれ?」
部屋はガランとしていて誰もいない
「なんで? っかしーなっ 私一番乗り?」
今日はレッスン日だった 夕方4時からスタートだったはずだが..
スマホを取り出す
みんなどこ行ったの? とlineで送った
宮崎や高木から一斉に ”まだ家”だの ”渋谷”だの送られて来る
「は?」 金澤は顔をしかめた
なんで? なんでなんで? 
文字を打ち込むのも面倒なので 宮崎に電話する
「あっ 由加? なんでまだ家にいるの? えっ? 6時? ウソ? 聞いてないよ私!
言った? ウソウソ 言ってないよ えー? マジで? 私もう来ちゃったよ? えー?
もぉー わかった いいよ 待ってる うん うん じゃあね また後で」
どうやらマネージャーが言った時間変更を聞き漏らしていたようだ
2時間早く来てしまった..
「あー しょうがないなぁ!」 頭を掻きながら スマホをガツンとテーブルに置く
上半身を折り 座ったままテーブルに突っ伏すと 深くため息を付いた
lineが入った音がする
突っ伏したまま 顔を横にして スマホを取り上げた
『朋が時間間違えて もう踊ってる!』
由加がご親切に みんなに教えてくれたようだ
『さすが!』
『頑張らなくてもええねんで』
「SEXY過ぎ!』
次々とみんなが突っ込んで来る
「チッ もおぉ! なんでぇ?」 スマホをもう一度テーブルに置き 目を瞑る
そのまま一分ほど 頭の中で 2時間あったら家でできたことなどを考えながら 脱力していた
眠い気もするが 悔しくて寝ることもできない
今日は突然陽気が良くなり ここまで来る電車の中では ウトウトしていた
あの時夢を見ていた もう少し見ていたかった夢..
金澤は立ち上がると ドアに歩み寄る
一度ドアを開け 左右を見て誰もいないことを確認すると ドアを閉めて中から鍵を掛けた
座っていた椅子に戻ってくると ドサっと腰を落とす
スマホを取り上げ 思い出の写真を見た
「まひろ..」
金澤と並んでニッコリと笑う少女
さっきの夢の中では 彼女の肌の温もりまで感じていた
もう随分と会っていなかった
彼女の女の子らしい くびれた腰から丸いお尻のラインを思い出す
そしてかわいい笑顔..
金澤は目を瞑り 頭の中の暗幕に 少女との愛を思い浮かべた
知らず知らずのうちに脚をモジモジと摺り寄せ 右手が太ももの辺りを彷徨い始める
いけないこととわかりながらも それが余計にエロティックな気持ちをそそり 
徐々に手が股間に触れて行く
「ん...」
甘美な刺激を股間に感じると スマホを離し 左手を右の脇の下に回して 体を縮こまらせた
「とぉも! おはよ!」 何かが開く音と共に 突然元気な声がした
驚きのあまり 金澤は声も出ず 慌てて振り向く
佳林が 備え付けのロッカーから扉を開けて 半身を出していた
「佳林ちゃん! いつから..」
「やっぱり朋は私の仲間だー 時間間違えたの2人だけだよ?」
佳林が嬉しそうに 手に持っていたスマホをヒラヒラさせた
「でも聞いてないよね? 時間の変更なんて」 佳林が口を尖らせる
「..見た?」 金澤が小さく聞いた
「え?」 佳林が笑ったまま首を傾げる
「見たの?」 金澤がもう一度聞く 顔面蒼白だった
「何? 朋がオナニーしてたこと?」
「わぁぁあああああ! 言うな!」 慌てて金澤が佳林の口を手で押えた

195よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:20:23
「大丈夫! 大丈夫だってば 朋ぉ 誰にも言わないから」
佳林が金澤の手を掴んで離しながら言う
金澤はすがるような目で佳林を見た
「その代わり」 佳林が金澤のスマホ画面に触れる
「そっちの気があるんなら.. 私にちぇくちーを教えて」 
「..ちぇく?」 金澤は眉をひそめながら首を傾げる
「ちぇくちーちぇくちー」 頬を赤らめた佳林が恥かしげに俯いた
「もぉ 本当はこんなこと言うの恥かしいんだよ! オ オナにィーも初めて言ったし!」
「言わないで..」 金澤が赤くなって目を逸らす
「あっ ごめんっ ..私 ちぇくちーがわからないの 歌って踊って 表現するためには
それを知らなきゃダメでしょ?」
「私だってわからないよ」
「ううん 朋はわかってる ..ちぇくちーが溢れ出てるもん」
「そ そんなことないよ」
「..ね 教えて..」 佳林は目を細め 両腕を金澤の背中に回した
弱みを握られている以上 逆らうことはできない
金澤は腹を決め 佳林の髪を撫でると 顔を近づけて唇を重ねた
おずおずと佳林が舌を伸ばしてくる
金澤はそれを吸い込み 迎い入れると 自分の舌と絡め始める
佳林は自分の体温がどんどん上がって行くような気がした
ずっとこうしたかったのかも..
今この瞬間 金澤に愛され 孤独が癒されて行くのを感じると 涙が出そうになる
朋! 朋! 
目を瞑ったまま 口腔の上をくすぐる金澤の舌に快感を覚えながら 佳林は必死に求めた
身体を微動する度に擦れる 金澤の胸の温もりと弾力も心地良い
唇を離すと 目を開けた
濡れた大きな赤い唇の金澤が まっすぐ佳林の目を覗き込む
「ぃくょ..」 小さく口が動いた
佳林をテーブルの上に座らせ 淡いピンクの薄手のセーターを引き上げる
期待に濡れた目で佳林も両腕を上げ 金澤がセーターを脱がすのを手伝った
カップ付きインナーのお腹の捲れたところから 金澤が手を入れ なだらかな丘陵の上に鎮座する
敏感な突起を探し出す
既に弾力が上がり 指で弾いて楽しむには ちょうど良くなっている
「ぁんっ 朋っ..」 佳林が切ない吐息を漏らす
柔かな乳房を 優しく乳首をいじりながら愛撫する
「ぁ.. 私 sexysexyの時 いつも やなちゃんの胸触ってるけど あの子の方が大きいんだよ..」
「大きさだけが大事じゃないよ 佳林のは綺麗だから」
金澤はインナーも引き上げて脱がせる
白い華奢な体が露わになった 全体的に慎ましいボリューム感だが 程好い筋肉の付き方が
女の子の柔かな曲線を一層引き立てていた
「感度もいいね」 金澤が乳首を咥える
「ぁっ.. きもちぃぃ..」
「寒くない?」
「大丈夫 暖房が効いて来たから ぁっ んっ ロッカーの中で待ってる時は 結構寒かったんだよ」
「いつからいたの?」 ミニスカートから出る 佳林の白い太ももに手を這わせながら金澤が言った
「ぁっ 朋の来るちょっと前に来て 誰もいなかったから ドアを開けて廊下見たら ぁっ 
ちょうど朋がこっちに来るの見えたの」
「ほんっとにっ 悪い子ね!」 金澤がぐりんと股間を指で押す
「あんっ!」 
「佳林ちゃん もう濡れてるよ? エッチ過ぎない?」 金澤は口角を上げ ニヤッと笑った
「朋だって 濡れてんでしょ? ォナニーしてたんだから!」
「だから! それは言わないで! もぉ 悪い子には何もしないよ!」
金澤は 乳房から顔を離し ヌルヌルの粘液で光った指を佳林に見せてアピールする
「ごめんなさいっ もう言わない もう言わないから」
「わかればいいの ちょっと待って やりにくいから..」 金澤は自分のカバンの中から
大判のタオル2本を出すと 床に並べる
「硬くて痛いかもしれないけど ここに寝て」
上半身裸の佳林が 両腕を組んで胸を隠しながら横たわった
「もう充分セクシーだけどな」 金澤は白い裸体を眺めると 嬉しそうに言う
「朋ぉ ちょっと寒い.. 早く来て..」 潤んだ瞳で佳林が小さな声で訴えた

196よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:21:05
ガチャッ ガチャガチャ
「ぁれ? なんで?」
その時 鍵のかかったドアノブが回され くぐもった声が小さく聞こえた
「ャバっ!」 金澤が驚いた顔でドアを見る
「どうしよ!」 佳林も身を起こし慌てている
ドンドンドン!
「金澤さーん! どうしましたー?」
梁川だ
「佳林ちゃん 早く服を着て!」 小さな声で金澤が急かす
「はーい! やなちゃん ちょっと待ってー!」 大きな声で梁川に叫ぶと
佳林の腕を引っ張り 立ち上がらせた
「えー? なんですかー? 大丈夫ですかー?」
「ごめん ごめん もうちょっと待って!」 金澤がドア近くまで行って叫ぶと
振り返って佳林の様子を確認する
なんとか身繕いをした佳林は ロッカーに入ろうとしていた
「ちょっ なんでまた!」 金澤が眉間に皺を作って愚痴る
ガチャッ またドアノブが回された
「あーはいはい やなちゃん 今開けるから!」 金澤は焦り 佳林は放って置くことにした
ガッチャ 鍵を回し ドアを開けると グレーのベレー帽をちょこんと頭に乗せた梁川が居る
「おはようございます! すみません 慌てさせましたか?」
「ううん 大丈夫! それよりやなちゃん 来るの早くない?」
「さっき lineで金澤さんが早く来られてるの知って 急いで来ました」
「えぇ? 別に時間通りでいいのに」
「お邪魔でしたか?」
「そんなんじゃない そんなんじゃないよ! ほら 入って入って!」
金澤は梁川を招き入れながら テーブルの上や床に佳林がいた痕跡が無いか 確認していた
「それにしても早かったね」
「実はもう近くまで来てて 本屋さんを覗いたりしてたんです」
「そうなんだ」
梁川が金澤が椅子を引いた隣にリュックを置く
「金澤さん その格好で踊ってたんですか?」 梁川が着替えていない金澤を見て言った
「え? あー あれは由加が勝手に言っただけで 時間間違えて早く来ちゃったから
ちょっと座って寝てたの」
「そうなんですね アレ? なんか付いた」 梁川が薄手のジャケットの袖を見ている
「あー なんだろこれ?」 ポケットティッシュを取り出し 掌と袖の先を拭いた
「どうしたの?」
「なんか ちょっとねばってするものが テーブルに付いてて 触っちゃいました
染みになっちゃうかな?」
金澤は梁川が触った辺りを見る
佳林を押し倒していた辺りだ
もしや..
「ジュ ジュースでも こぼれてたのかな? 私は飲んでないけど」 金澤の顔が固まる
「そうなんですかね? ジュース=ジュースだけに」 梁川がニッコリと笑った
「袖のところ 染みになっちゃうかもしれないから 洗ってくれば?」
「大丈夫です ウェットティッシュで拭きますから」 梁川はリュックを開けると 
ウェットティッシュを取り出し 袖口をポンポンと叩く
金澤は生きた心地がしなかった
早く佳林がロッカーから飛び出して 「ビックリした?」 とでも言えばいいのにとも思ったが
自分からロッカーを開けるのは 何か疚しいことをしていたと余計に勘繰られるようで気が進まない
佳林が自分で出てくるタイミングも尊重してあげたかった
「金澤さん?」
「はい」
「え?」
不意に梁川から呼ばれ 金澤は思わず 「はい」と応えてしまったのでバツが悪い
梁川も何か不審に感じたようだ
「何?」
「あ いえ みなさんをここで待ちますか?」
「あっ えっと..」 
まだ着替えてレッスン室に行くつもりは無かったが 佳林がこの状態のまま部屋にいるのもつらい
でも 佳林ちゃん やなちゃんを驚かせようとワクワクしてるかもしれないし..

197よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:21:49
「とりあえず ここで準備だけしておこっか?」
「準備ですか?」
「着替えて..」
「あっ そういう..」 梁川は微笑みながら うんうんと頷いた
梁川はジャケットを脱ぎ リュックの中から ジャージ下とタオルを取り出しテーブルに並べる
金澤も 気もそぞろにカバンの中を覗いた
さっき慌てて詰め込んだタオルが ぐしゃぐしゃに入っている
佳林ちゃん 何してるの? 早く出て来て!
ロッカーをチラリと見るが 変化がない
「どうしました?」 梁川が 金澤のロッカーを見る視線に気付いた
「いや なんでもないっ でも やなちゃんも大人の体になって来たね」
金澤は焦り過ぎて 余計なことを言ってしまったと後悔した
「そうですかぁ? 胸は確かに大きくなりましたけどぉ 手足が余り伸びてないような..」
「コンパクトなんだ」
「そう! コンパクトなんです! なにせカントリーガールズ出身ですから!」 梁川が微笑む
「でも 美しければいいじゃん」
「えー 美しくなんかないですよぉ」 梁川は顔の前で手をヒラヒラ振って否定する
「あっ」 突然梁川が頭を押えた
「どうしたの?」 
「頭が.. 痛い..」
「大丈夫?」
「コンパクト.. 美しい..」
「え? 何?」
「コンパクトでも 美しい..」
梁川は 呪文のように呟くと 頭に手をやったまま金澤を見た
「どうしたの?」 金澤が再び訊く
「金澤さん..」 呟くように名前を呼ぶ 無表情で目はガラス玉のようだ
「何?」 おかしな様子に金澤は 倒れてしまわないかと 梁川を支えるために腕を伸ばす
梁川は ガバっと金澤に抱き付くと 頬に唇を押し付ける
「え?」 
金澤は驚いて身を引くが 強い力で動きが取れない
梁川は金澤の髪に手をやり 顔が動かないように固定すると 唇を重ねて来た
何 この子!
舌が唇を割って入って来る
信じられない行為に金澤は目を見開きながら 抵抗するのを止めた
舌を突付かれると 先程の佳林への欲情が 炭火が熾るように再び高まって 梁川に向かった
梁川の唾液を啜り 舌を絡める 
下半身から湧き上がってきた熱いものは 幼く見える梁川の肉体を欲する興奮へと変わっていた
唇を離すと Tシャツ姿の梁川の胸にかぶり付く
ブラトップが邪魔だ
Tシャツを下着ごとたくし上げると 白くツンとした なかなかのボリュームの乳房が現れた
肌のキメが細かく つるんつるんしている
ぐちょ ぐちゅっという音をさせて 乳房を舐め ピンクの小ぶりの乳首を咥えて引っ張り 甘噛みする
「んっ..」 梁川は頭を反らせて感じ入っている
白い喉が美しかった
サラサラの髪が金澤の頬にかかり いい香りが欲情を更に煽る
「ぁっ.. ぃ..」
この子 初めてじゃない?
意外な驚きに 金澤の興奮はマックスに近づく
ロッカーの佳林のことは すっかり頭から抜けてしまっていた
指が相手の股間の周りを彷徨い始める
「はぁはぁ.. 金澤さん.. 素敵..」 梁川が耳元で艶っぽく囁いた
ちっくしょうー! 何に対する激情なのか 金澤自体もわからなかったが
箍が外れる音が聞こえたような気がした
梁川をテーブルに押し倒し 絶対領域を崩して ミニスカートを捲ると
ショーツを一気に脱がして 唇を股間に押し付ける
「いやん!」 梁川が高い女の声を上げた
この子の もっと乱れるところを見たい!
金澤は一心不乱に ちゅぷ ぐちゅと 舌を動かし続ける
少女は快楽に 右に左にと体を捩りながら 嬌声を上げて悶え 狂っていった

198よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:22:33
まったくあの子は そそっかしいと言うか..
宮崎は事務所のロビーを通り過ぎた
今日は陽気が良かったので 馴染みのブランドのワンピースがジャストで 
なんとなく颯爽と歩けて 気分がいい
金澤が集合時間より早く来てしまったと言うので 宮崎も少し早めに来ることにした
と言っても 途中見かけた桜をゆっくりと見ながら歩いていたので 
結局普段とそれほど変わらず 30分ほど前に着いただけだった
エレベーターで上の階に上がる
朋以外に やなちゃんはもう来てるんじゃないかな?
普段から宮崎と同じように 時間に余裕を持ってやって来る梁川が 既に着いている気がした
やなちゃんも どこかで綺麗な桜を見たかしら?
控え室の前まで来た
ガチャッ!
宮崎がドアノブを握る前に ドアが開けられた
「あっ ビックリ!」
「由加! おはよ!」 素っ気無く言うと 背を向けて歩いて行く
「おはよー 佳林ちゃん! どうしたの?」
咄嗟のことで よく見えなかったが 佳林は泣いているようにも見えた
僅かな間 ぽかーんと佳林を見送っていたが とりあえず控え室に入る
「おはよー! 佳林ちゃん どうしたの?」
テーブルの向こうに 金澤と梁川が並んで座っていた
「おはよう! うーん ..よくわかんない」 金澤が手ぐしで髪を直しながら言った
「おはようございます! 宮崎さん 少し早かったですね」 梁川が微笑んだ
既にレッスン用のTシャツ姿だ
「そう? 朋が早く来たって言うから もっと早く来るつもりだったけど 
途中で桜見てたら いつもと変わらないくらいになっちゃった やなちゃん 桜見た?」
梁川の隣に荷物を下しながら 宮崎は言った
「見ました ウチの傍の公園に何本か植えてあって とっても綺麗なんです」
「綺麗だよね あー時間があったら みんなでお花見したいね 朋? どうしたの?」
宮崎は 話しに入って来ず 妙に落ち着かなくしている金澤が気になった
「え? どうしたって? 何が?」
「いや なんかソワソワしてるように見えたから」
「え? そんなことないよ フツーだけど フツー」
「そうだった? ごめんね ところで朋も桜見た?」
「桜? あー 見たかも」 金澤の脳裏に 先程まで舐めていた桜色の
梁川の秘所が一瞬浮かんだ
「もぉ 朋までなんか変じゃない! 春のせいかな?」 宮崎は少し呆れたように言うと 梁川に目をやった
ニコニコと笑う梁川だが 少し汗ばんでいる
首に 汗で貼り付いた後れ毛がいくつか
鎖骨の近くに肌が薄ピンクになっている箇所がある
え? キスマーク? まさか..
「やなちゃん 少し汗かいてるようだけど もう踊って来たの?」
「いえ まだレッスン室には行ってないです 暖かいせいですかね?」
「おはよー! ♪桜の花びら散るたびーにーっと!」
「おはよー! あらあらご機嫌ね」 歌を唄いながら部屋に入ってきた高木に 宮崎は笑い掛けた
「おはよう!」
「おはようございます!」
「朋 あなた2時間どうしてたの?」 高木が訊く
「やなちゃんが割りと早く来てくれたから ヒマはしなかったよ 楽しかった」
金澤は振り向いた梁川と目配せして 微笑んだ
「ふーん そうなんだ アレ? 佳林来てる?」 高木が金澤の横に置いてある荷物に気付いた
「私来た時 入れ違いに出てったけど なんか変だった」 宮崎が言う
「変って?」
「泣いてるようにも見えたんだけど 朋に聞いてもわかんないって言うし」
「泣いてたの?」 高木が金澤に聞く
「さあ?」
「宮本さんは 後から来て ちょっとくしゃみとかされてました」 梁川が口を挟んだ
「花粉症じゃないの?」 高木が言う
「あっ 花粉症か! そうかも」 宮崎がうんうん頷く
「由加ぁ もぉー ビックリするじゃない」 高木が笑った

199よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:24:18
時間間違えて来ちゃうなんて! 朋 どんな顔してんだろ?
植村は手でパタパタと顔を扇ぎながら 事務所玄関に入って行く
建物の中は流石にひんやりしている
いつの間にか暑さにブスっとしていた顔が ニンマリと緩んでいった
エレベーターを出るとトイレに向かう ちょっと汗ばんだ手を洗いたい
トイレの洗面台の前には先客がいた
「りんか! おはよ!」
「えっ? ぁあ おはよぉ..」
あちゃあ 調子の悪い時のりんかだ
植村は少しやれやれと思いながら 話を聞くことにした
「手 洗いたいんだけど」
「あっ ごめん」 佳林が場所を空ける
「なんかあったの?」
「えっ? ..別に」
佳林は植村が来るまで さっきまでのことをボーッと振り返っていたことを思い出した

「ぁっ.. ダメっ.. 良すぎますぅ..」 
梁川が細い声を絶え絶えに漏らすと 金澤は舌の動きを止め ニンマリと笑った
今度は二本の細い指をあそこにあてがい 細かく振動させる
「ん にゃ ぃゃっ.. ぁっ ぁっ..」 梁川の顔が赤くなり 必死に何かを堪えていた
ぬるぬるの中に指を押し込み 掻き回す
「あっ はんっ! もぅ だめっ だめぇ.. ぃ..」 
梁川の腰がテーブルから浮くと 指をグイっと締め付けた
はぁ はぁと息を弾ませる梁川を 金澤は満足そうに見下ろす
梁川は目を拭うと体を起こし 照れ臭そうな笑い顔を見せた
「..金澤さん 今度は私の番です」
「え?」 驚いて思わず体を引く
梁川は立ち上がり 金澤に抱き付いた
自分から金澤の唇に唇を重ねると 立ち位置を入れ替え 金澤を椅子に座らせる
この子 慣れてる?
金澤は驚かされながらも されるがままに従った
スキニーのジーンズの上から 股間を軽く撫でられる
ゾクゾクっとして 金澤は頭を反らせた
「脱がせますね」 梁川はそう言うと ファスナーを下げ 腰に手を入れてジーンズを下そうとする
金澤は尻を浮かせて手伝った
「わっ セクシー!」 梁川が驚きの声を上げた
「たまたまよ たまたま」 恥かしさに金澤は赤くなって横を向く
黒のショーツの上を梁川の指が這い回る
「もう 濡れてますね」
「余計なこと言わないで」 調子が狂う梁川の言葉に面白さを感じながら
金澤はこそばゆい快感に身を任せた
ショーツの中に手を入れた梁川は 挑戦的な目付きをしたかと思うと 金澤の首筋に唇を這わす
くちゅ くちょと下から湿った音がした
「ローズクォーツのいい音がします」 梁川が耳に息を吹きかけながら囁く
「ぁんっ」
いつの間にか Tシャツの中をまさぐっていた指が乳首を見つけ
それを摘むと同時に下の指を弾かれると 金澤は思わず声を漏らした
この子なんなの? ヤバっ どこでこんなことを..
「行きますよ」 
「ひゃっ!」
梁川が囁いて耳を舐めると 金澤は身を竦めて声を上げた
下の動きが激しくなる 忙しなく動かす指は乱暴ではなく 繊細だ
金澤は自分の腰が自然と動いてしまうのを感じ 少し悔しかった
「ぁっ..」
「イっていいですよ」
目を開けると 梁川が見たこともない妖しい目をして 金澤の様子を見ている
イってやるもんか! 金澤はそう思ったが その気持ちが逆に抗い難い快感を増幅し 
快楽の波に浚われることに繋がるのもわかっていた 
「ぁっ ぁはっ...」 最後は声にならない息を漏らして 金澤は果てた
「セクシーセクシーですね」 荒い息が続く中 そんな梁川の言葉が薄っすらと聞こえた

200よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:25:09
金澤は気だるい余韻の中 テーブルに体を預け 身繕いする梁川を見ている
こんな真っ直ぐに見える子が どこで性の経験を積んだのだろうか?
山木の言った カントリーにおける嗣永のレッスンが気にかかる
中坊にはそんなことをしないはず という話だったが..
梁川はコンパクトを取り出すと 前髪を整えた
「よし 今日もかわいいぞ! 金澤さん ちょっとトイレ行って来ます」
涼やかな目で微笑むと 梁川はタタタッと部屋を出て行った
道重...? 金澤は一点を見つめ 固まった
頭の中では いろんな可能性と梁川を抱く道重のイメージが交じり合い 浮かんでは消えて行く
ガタン 背後で音がした
そうだった!
マズイというしかめっ面で振り返ると 果たして佳林が睨んで立っている
「朋! どういうことよ!」
「ごめん 佳林ちゃん! いつの間にかこんなことになってしまって」
「なんで やなちゃんと乳繰りあってんの?」
梁川との行為にのめり込んで すっかり佳林のことを忘れていた金澤は
失敗したと思いながらも 佳林の古い言葉のチョイスにもう少しで吹き出しそうになった
「私もよくわかんないよ あの子が突然キスして来て.. そこから自分でも訳わかんなくて..」
「ありえない! 私にセクシーを教えてくれるんじゃなかったの? どうしてあの子に教えるの?」
「別に教えてたわけじゃないけど..」
気まずい沈黙が降りた
「あの子.. 教えるどころか いろいろ知ってるよ」 金澤がポツリと呟く
「え?」
「それこそ 誰かに教えてもらってる」
「うそ?」
「私 前に聞いたことがあるの カントリーではアイドルの才能を伸ばすためにそういう勉強もするってこと」
「そんなバカな..」 俄かには信じ難い話に 佳林は思わず苦笑した
「嗣永さんが教えてたってこと?」
「そうらしい.. ボーノでいろいろ見つけたことをカントリーで実験してたって言ってた」
「誰が?」
金澤は口を噤んで横を向いた
「誰が言ってたの? そんな話 ウソに決まってるじゃん! 朋 まさか信じるの?」
「だって実際..」
「純情そうに見えて 遊んでる子なんていっぱいいるよ? あの子だって そうかもしれないじゃん?」
「やなちゃんは そんな子じゃないよ」
「私もそう思うけど けど.. あの子のことはもういい! 朋は私にセクシーを教えてくれるんじゃなかったの?」
「もう時間が..」
「ひどい! その気にさせといて! 朋のバカ!」
「ごめん またいつか時間作って..」
「いつかっていつ? 本当は私に興味ないんでしょ?」
「そんなことないって」
「もういい! 朋がオナニーしてたことみんなに言ってやる」
「ちょっ! それはないよ!」
「だって と..」
ガチャ 梁川が部屋に戻って来た
「朋.. ハックシュン!」 佳林が言いかけた言葉を遮って くしゃみをした
「佳林ちゃん 今度ちゃんと時間作るから」 金澤がお願いっと頭を下げる
佳林は口を尖らせ 金澤をジッと見た
スン と鼻をすする 目は赤く潤んでいた
ごまかす為に もう一度くしゃみのフリをする
「あー 涙が..」 周りに聞こえる声で呟く
梁川は鼻歌まじりに辺りを見渡し 金澤と目が合うとはにかんだ
金澤も微笑み返す
イラっと来た佳林はトイレへ行くことにした
部屋の出口で宮崎と出くわす
「由加! おはよ!」 
「おはよー 佳林ちゃん! どうしたの?」
口を開くと 「あなたのやなちゃんが 朋と 人には言えない程エッチなことしてましたよ!」と
言いそうで 黙って歩を進めた
あー むしゃくしゃする!

201よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:26:13
「ホント りんかって秘密主義だよね」 植村が手を洗いながら言う
「そんなことないよっ」
「じゃあ なんでそんなボーッとしてんの?」
「ねー 私もうえむーのようにセクシーになりたぃ..」
「は?」
「うえむーってセクシーじゃん セクシーセクシーって歌うたってんのに
今年ハタチになるのに 私全然子供のまんまじゃない?」
「そんなことないよ だいたい私セクシーじゃないし」
「ウソ! うえむーは凄いセクシーだよ 私が男だったら絶対口説く」
「うーん りんかが男だったら 多分私の好みじゃない」 植村が笑った
「ほら それはセクシーじゃないからだよ」
「そうじゃないけど」
「ねぇ 教えて!」
「何を?」
「セクシーを!」
植村は困惑した
いつも佳林はこうだ
突然訳のわからないことを言い出し それを貫こうとする
だが その真っ直ぐさが ウザい時もあれば リスペクトしたい時もある
もう少し若い頃は いちいちウザさを感じ 距離と取っていたこともあったが
最近は その全て自分を向上させたいところから言動を始める佳林を 見習いたいと思うことも多くなった
植村は それを自分の成長だと思った
歌のレッスンにより 歌割が少し増えた 何よりもステージで堂々と自信が持てるようになった
向上することは大事だ いつかその向上が 経済的にも人脈的にも そして克己という意味でも
トリマーになりたいという夢を適えるだろう そんな気持ちになったのは 佳林の影響だと思っている
大人の友達からアドバイスされたことも良かったのだろう
「そんなにウザいんなら ポメラニアンだと思えばいいじゃん」
今では 必死な佳林も困った佳林もポメラニアンだと思えば かわいく思える
少し前にいきなりキスされた時は流石にぶち切れたが 今日はなんとかしてあげたいと思っていた
でも セクシーを教えるってどうすれば..?
「わかった とりあえず二人で遊ぼ? まずモヤモヤを吹き飛ばそうよ?」
欲求不満のポメラニアンには まず散歩をさせる
「二人で? うん 遊ぼ! いつにする?」 佳林の目が輝いた
「早い方がいいね! 次のオフでどう?」
「わかった! 約束だよ!」
「うん」
二人が控え室のドアを開けると 段原もいてメンバーが全員揃った
「うえむー 遅いよ!」 高木が言う
「ごめん でも りんかが悪いんだよ りんかに足止めされたんだから」
「ごめんごめん 私がうえむー遅らせたの」
「いいよ そんなに時間過ぎてないから じゃあレッスンに行くよ」 宮崎がみんなを促した
金澤がジっと佳林を見つめている
佳林は気まずくて目を逸らした

「横やん〜! 会いたかったぁ〜!」
「うわぁ何ですか?」
いきなり吉川にハグされた横山が驚きの声を上げる
SATOYAMAの黄色のパーカーが引っ張られ 横山の胸の膨らみが際立った
「私ぃ 横やん推しなんだよ くぁわいいー」
頬擦りする勢いで来られ 横山は嬉しく思いながらも笑顔が引き攣る
こんな距離感の人いるんだ? でも大人の女性のいい香り..
吉川の髪の匂いがフワッと香り 横山はうっとりとした
「ねー 私 横やんのこと もっと知りたいな」 吉川が更に後ろからギュッと抱き締める
背中に弾力のあるクッションのような2つの胸を感じ 横山は大っきい!と思った
「私も もっと吉川さんのこと知りたいです!」
よくわからないが ついそんな応えを返してしまう
「え? ホントっ! じゃあちょっとあっち行こうよ!」
「でも ここにいないと..」
「大丈夫大丈夫! このイベント いつも自由だから ちょっとくらいいなくても問題ないよ!」
吉川はグイグイと横山の腕を引っ張り ブース裏へと連れて行った

202よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:27:25
空のダンボールやビニール袋が山積したブース裏を通って 会場に通じる廊下に出ると
吉川は左右に点在するドアを開けようとして 一つ一つドアノブを回す
「あのー 吉川さん どうするんですか?」
「うん? 私ぃ 美味しいものはすぐに食べたい方なんだよね」
「へ?」
「あった!」 施錠のしていない部屋を見つけた吉川は ドアを開け 灯りを点けた
6畳くらいの小さな部屋だ ここもダンボールが積み上がり 什器が押し込まれている
「ここでいいや」
吉川は横山の背中を押して部屋に入れると 後ろ手にドアを閉めた
「え? どうすんですか?」 横山がキョドって吉川を見る
「ちょっと一服しよ? 私たち居なくても すこしぐらいは全然問題ないから」
「はぁ」 横山は不安げに頷いた
「横やん かわいい!」 吉川が両手で横山の顔を挟み 手を互い違いに上下する
横山は 吉川を綺麗な先輩だと思っていたが 少し天然と言う話を聞いたことがあるくらいで
今まで殆ど接触が無かったので困惑した
でも 綺麗な先輩から かわいがられるのは全く悪い気がしない
「ねぇねぇ キスしていい?」
「はぁ?」
「さっきも言ったけど 私ぃ美味しいものはすぐに食べちゃいたいの」
吉川は目を大きく見開き 驚きで声も出ない横山に 有無を言わさずキスをした
すぐに舌が滑り込んでくる
「んっ.. んんっ」
パワハラ? 横山の頭にそんな言葉が浮かんだが 先輩に抗うことは失礼な気がして拒めない
それよりも 吉川の大人のキスに翻弄された
モーニングに入ってから おかしなことが続き 同期ともキスをしたりしたが
そこはあまり年齢的に変わらない子供同士
吉川のキスは 攻め 誘い 快楽に誘う 経験を積んだ大人のものに思えた
いつの間にか 吉川の手が横山の左胸を 円を描くように 優しく揉んでいる
恥かしさで体が熱くなりながら 横山は舌を差し出して 好きにしてもらうしかなくなった
「横やんもけっこう大きいのよね」 吉川は充分に横山と舌を絡め その気になったのを察すると
キスを止め 大きな口で微笑みながら左手も胸に伸ばし 両手でゆっくりと鷲掴みを繰り返す
「あーもう! 下着の上からじゃイマイチっ! 直接やんなきゃ!」
吉川はパーカーをブラごとたくし上げ つるんと照明を受けて光る 横山の砲弾型の胸を露わにした
「あっ なかなか形もいいね」 
うんうんと頷くと 吉川はペコちゃんのように舌を出して ペロンと横山の乳首を舐め上げた
「ぃやっ」
「うわっ ほらほら ピクンってしたよ今! ほらっ 乳首ピクンってしてる!」
吉川が嬉しそうに横山を見る
真っ赤になって恥かしがる横山は顔を横に向けて モジモジと体を左右に揺すった
「うふふっ くぁいいー」 吉川は 横山をダンボールの山に押し付け 胸にしゃぶりつく
「ぃやっ ダメっ..」
「ダメ? どうして? カエディーに悪い? それとも 生田ちゃんかな?」
ぴちゃぺちゃと唾液の音と 乳首を吸う チュウーっ という音をさせながら 吉川が訊く
「でも もうここ コリコリして来たよ?」
右の乳首を舐めながら 左の乳首を親指と中指で摘んでいじる
「あー柔らかい!」 今度は右胸に頬擦りし始めた
バンッ! 音を立てて背後のドアが開かれた
恍惚と目を閉じていた横山が 驚きで目を見開いて入り口を見る
「きっか! 何やってんの!」
「みーこ! どうしてここに?」
「ずーっと離れて見てたんだよ! 中に入ってなかなか出て来ないと思ったら やっぱり」
「だってしょーがないじゃない! みーこ なんか今日冷たいしさっ! 
横やんがこんなにかわいんだもん!」 吉川が横山の胸を またペロンと舐める
険しい顔をしていた薄グレーのパーカーの仙石がニッコリと笑った
部屋の中に歩を進めると ドアノブを引っ張って閉める
「お疲れ様ー! 元アプガの仙石です! 知ってるかな?」 仙石が横山に言った
「え? あっ はいっ お疲れ様です!」 横山はこの状況で挨拶されるとは思わず 焦ってペコリとする
「私はアプガ辞めたのに 前と一緒じゃダメだと思って真面目にやってたんだよ」 仙石が吉川を見て言った
「なのに 何一人で楽しんでんのよ! 横山さん よろしくね! 私もかわいい子 大好きなの!」
仙石は こっち空けなさいよ とばかりに吉川の体を押し退け 右の乳首をペロンと舐めると妖しく微笑んだ

203よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:28:05
横山は信じられなかった
先輩二人がニヤニヤしながら自分の胸を舐め回している
異常な世界におかしくなりながら興奮し 乳房が張っているのがわかる
嫌悪感もないと言ったら嘘になるが 綺麗なお姉さんが二人も自分をかわいいと
言ってくれるのが嬉しく そんな人たちが何をやろうとしているのか知りたい好奇心があった
「ねぇきっか こういうのいつ以来だっけ?」 乳首から離した唇を左手に替え 仙石が吉川を見る
「アプガ激動で なかなか会えなかったしぃ まぁな以来?」
「そうそう 最後はまぁなだ」
「あの子感じ易いから良かったね」
「自分が感じると ごまかそうとして怒るんだよねー」
「アハハっ! 思い出した! ”何すんのよ! そんなとこ舐めんな!”って」
「さんざん怒って ”おまえら変態だろ!” ”訴えてやる! 覚えてろよ!”って言ってたのが
”もっとぉ”って変わったの最高だったね!」
「私あの時ゾクゾク来ちゃったぁ」
「私も」
「さぁ 横やんはどうかなぁ?」 吉川がワクワクした目で横山を見上げる
「たまにこういうの刺激的でいいよね」 仙石が空いている手で吉川の髪を梳かす
「みーこ 目が潤んでるよ?」
「近眼だから」
「ウソ もう濡れてんでしょ?」
吉川は横山の乳首をいじる手を止めずに 仙石にキスをする
仙石も手を止めずに 激しく応じた
横山は自分の今までの経験も忘れ 本物の見てはならないものを見せられた気がして
更なる当惑と嫌悪を覚えながら 興奮していた
唇を離した二人は イヤラシイ目で合図し合う
「イッツァ ショウタイム!」 吉川の口が嬉しそうに大きく開いた
仙石が屈み込み 唇を横山の生脚に這わす
カタツムリのはみあとのように 唾液が灯りで光った
横山はくすぐったさと ゾワゾワする快楽に脚を閉じて 身をくねらせる
吉川は胸からヘソの周りへと唇を這わせて 上から降りて来る
「みーこ スカート脱がすから邪魔!」
仙石は一旦横山の生脚から離れ 抗議するように吉川の大きな胸を鷲掴みした
吉川の手がホックを見つけると ストンと横山の紺のキュロットが落ちる
薄ピンクのショーツが露わになると 二人は顔を見合わせてキャッキャッと喜んだ
「ヤダッ くぁいい!」
「ね! なんかシンプルだけど センスいいよ!」
「ダメッ!」 横山は文字通り真っ赤になり 両手で顔を覆った
「アレッ? この色の違うところ何かなぁ?」 ワザとらしく吉川が言う
「うん 色が違うよね ここ」 仙石も指さす
「吉川隊員 今から この色の違うところを調査します! みーこ隊員はバックアップに回ってください!」
「えー? 私バックアップ?」
「そうです! 吉川隊員の集中力が途切れないよう お願いします!」 吉川の両手がショーツにかかる 
仙石は吉川の後ろに回り 両手で大きな乳房を揉み回しながら首筋に唇を這わせ始めた
「あっ なんか光るものが.. ちょっと触って.. あっ 糸引きますねぇー」
吉川がチラチラと横山の顔を見上げながら 唇を歪めて笑う
横山は涙目になっていた
「あんっ みーこ隊員 いい仕事ですよ! これより本格的調査に入ります! 上の涙も
下の涙も溢れるので注意してください!」
吉川が横山の生脚の間に手を入れ こじ開けようとする
力が入り 脚は開こうとしなかったが 吉川が茂みの下に唇を寄せると
横山は 「あっ」と声を出し 易々と開くことができるようになった
「ぁっ ゃだっ ぁっ ぃゃんっ」
吉川が じゅぶ じゅぷ と濁音と半濁音で表されそうな音を立てて攻めると
横山は腰まであるダンボールの上に 背中を反らせて悶えた
ピンとなった乳首が天井に向かって そそり立つ 
口を離した吉川は振り向くと 仙石と微笑み合う
「次は触診だよ フィンガーテクなら みーこ隊員!」
「待ってました!」 
「バックアップはいいでしょ? 私はまた 上を攻める!」 
吉川は両手で仙石の大きな胸を 一回鷲掴みすると 立ち上がって横山の胸に指を滑らせた

204よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:28:46
今日は satoyama + satoumiへ行こう2018 のイベントの日だ
加賀も例年の如く借り出され オープニングを始め あちらへこちらへと忙しく動き回っていた
しかし モーニングに入ってからは それまでと充実感が違う
研修生時代もこのイベントは楽しかったが 今はいつも見に来てくれるファンに
近くでコミニュケーションを取れる楽しさがあった
ひなフェスのハロ20周年プレミアムが終わった後に 遅いランチを済ませて会場へ出て来た
少し後には自分を観光大使に選んでくれた 加賀温泉郷のPRイベントもある
光栄に思う気持ちと 重責を感じる
でも何より嬉しかった
後輩の研修生と旧交を温め 楽しんでいると 飯窪が声を掛けて来た
「横やん 知らない?」
「いいえ 見てないです」
「おっかしいなぁ さっきまでいたのに」
「どうしたんですか?」
「うん? たいしたことじゃないの 埼玉関連のイベントブースがいっぱいあるのに
横山は何か食い込めないの? って聞きたかっただけw」
「あー 横山はさいたま市だから 都会過ぎてダメなんじゃないですか?」
「カエディー それってホメ殺しだよ?w」
「え?」
「さいたま さいたまー!」 飯窪は面白そうに そう言いながら去って行った
ああ そうか! 都会過ぎてって言ったから.. 
都会だからダメなんじゃないですか! って言えば良かった
加賀はそんなことを思いながら周囲を見回した
横山はいない
特に一緒に行動しているわけではないので 普段は気にも止めなかったが
見なかった? と言われると 同期である手前 すぐに答えられるか 見つけておきたくなる
横山を探して歩き始めた
意外とこういうのは研修生の子が よく見てるんだよね 
「ひかるん ウチの横山見なかった?」
「さっき見たけど ちょっと待って」 井上は辺りを見回すと 小さな研修生を見つけて話しに行った
戻って来る井上はニコニコしていた 何か情報があったようだ
「鈴ちゃんがさっき ここの後ろの方に入ってくの見たって なんか たぶん吉川さんだと
思うんだけど 一緒だったらしいよ」
「吉川さん?」
「うん 鈴ちゃん 名前がわからなくて 髪が長くて 色白で 
一人で歌ってる綺麗なお姉さんって言ってたから.. さっきまでこの辺にいたし」
「わかった ありがとう! ちょっと後ろ探してみる」
横山と吉川さん? 意外な組み合わせに加賀は頭を捻った
ブース裏のダンボール山の陰には 二人の姿は見えない
みんな会場に出ていて ひと気の無い暗い通路に入ってみる
ちょっと探して いなければそのままトイレにでも行って来ようか
そんなことを思いながら 奥へ進んで行く
隙間から漏れた灯りで 白い線が伸びているドアがある
加賀は何気に近づいてみた
何か声が聞こえた気がした
ドアに耳を近づける
何か話している
2人くらい? 女性だ
ん? それ以外に 途切れ途切れの言葉にならない呻き声がする
なんだろう?
なんとなく この中に横山がいるような気がした
全然関係ない人たちが会議してたら どうする?
ノックするのが躊躇らわれる
「ぁーん」 女性の声が少し大きく聞こえた
横山?
えぇい! 当たって砕けろだ!
トントン! ノックした
一瞬ボソボソと漏れ聞こえる声が消える
程なくノブが回り ゆっくりとドアが室内に開き始めた
加賀は どんな人が出てくるのか 息を呑んでドアの動きを見守った

205よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:29:58
ドアが僅かに開き 女性が半分顔を出す
背の低い 肩に髪がかかるくらいの睫毛の長い女性だ
「あっ.. 仙石さん?」
「カエディー? きっか カエディーだよ どうする?」
女性が振り返って言う
「いいよ開けて」
「入って 入って!」 仙石がドアを開け 加賀に入るよう促す
「かえでー? 見ないで!」 奥から横山の声がした
加賀は声の方を見る
開いたダンボールを床に敷いた上に 横山が寝かされていた
黄色のパーカーは首まで捲り上げられ 砲弾型の胸が綺麗に上を向いて盛り上がっている
下半身は剥き出しで 薄ピンクのショーツはかろうじて 右足の脛に引っ掛かっていた
「これは...」 目を見開いた加賀は 驚きに声が出ない
「見ないでぇ..」 涙声で横山が訴える 顔は両手で覆っていた
「おっ 新しいゲストの登場だね!」 横山の隣に寝転がっていた吉川が
嬉しそうに振り返った
「吉川さん.. これはいったい..」
「綺麗でしょう 横やん!」
「いや そういうことじゃなくてっ 何やってんですか!」 怒鳴り声に近い声だ
「怒っちゃダメ! みんなで楽しんでんだから! 横やんも気持ちいいんだよ? ね?」
吉川が 股間に手を伸ばし 指を動かした
「ぁんっ ぃやっ」 横山が声を漏らす
「カエディーも 一緒に楽しもう?」 仙石が加賀の後ろから囁く
「いや でも 今 イベント中..」
「大丈夫! わかってるよ カエディーがMCのPRイベントの時間も ちゃんと把握してるから!
ちょっとここで一息ついて 後で一緒に行こ?」 仙石が加賀の肩に手を置いて体を密着させた
「無理矢理横山を お 襲ったりしてないですよね?」 
「そんなかわいそうなことしないってっ! ねー 横山ちゃん!」
吉川がまた 股間の指をピロピロと動かす
「ぁっ ぅぅんっ」
「ね? 楽しも?」 仙石がねっとりした目付きで 加賀を見上げた
背中にボリュームのある胸を感じた加賀のアレが 急激に大きくなっていく
今日はひなフェスのライブもあるので アレが活性化している
紺のホットパンツの前が突き出て痛い程になり 加賀は体を折った
「どうしたの?」 仙石が加賀を覗き込む
「いえ なんでもなぃんで..」
「アハハッ! みーこのボインで あそこ大きくなっちゃった?」 吉川が楽しそうに笑う
手は横山の股間と胸で動いたままだ
「バカっ カエディーは女の子だよ ねー?」 仙石はそう言って 加賀の背後から両腕を回し
胸を掴む
「ほら 胸だってあるんだよ!」
「あっ ヤバッ」 加賀が更に体を折った
「どうしたの? そんなところ押えて..」 仙石が股間に手を伸ばし 加賀の手をどけようとする
「やめてくださいっ!」 
「なんで そんな必死に? あれ?」 仙石が固まった
「どうしたの みーこ?」 笑顔が消えた仙石に 吉川が声を掛ける
「なんか 硬い棒みたいなものが..」 両手の指を体の前で うねうねと動かしながら
信じられないという風に 仙石が呟いた
「気のせいです! 気のせい!」 加賀が体を縮めたまま必死に言う
「何 何? なんか隠してんじゃないのぉ?」 吉川が面白そうにニンマリ笑って立ち上がった
「何も! 何もないです! じゃ この辺で!」 加賀は慌てて部屋を出ようと振り返った
「みーこ 掴まえて!」
「待って! カエディー!」 仙石が加賀の体に両腕を回し 離すまいと踏ん張る
「ちょっと待ってよ! カエディー!」 吉川も加勢して 加賀の腕を取った
「やめてっ! やめろっ!」 加賀が大声を出す
「みーこ! そのまま掴まえてて!」 吉川が股間に手を伸ばす
背後では横山が 捲くり上がったパーカーを下げ 必死にショーツを穿き直している
「あっ 凄いっ! なんかあるよ!」 吉川が驚きの声を上げた
「やめてくださいっ! 違うんです!」
「カエディー 男? 男なの?」 吉川が加賀の顔を見て問い質した

206よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:30:46
「男じゃないです!」
「じゃあ それは何?」 吉川が指さす
「これは...」
「みーこ もうちょっと押えてて 脱がそ!」
「いや! ダメっ! やめてっ!」
その時横山が 暴れる加賀と格闘している二人の横を通り過ぎて逃げた
「きっか! 横山ちゃんが!」
「いい! いい! それよりカエディーの確かめるよ!」
「わかった! カエディー 大人しくして!」
「やめてー!」
「もう少し.. ヨシ! ホック外れた! チャックチャック!」
「アハハ! きっか チャックって!w」 仙石が笑う
ホットパンツが膝まで落ちた
「うわっ! 本物だ!」 吉川が大声を上げる
ショーツを破らんばかりに伸ばして アレが屹立していた
「え? ホント? どれ?」 仙石が加賀を後ろから抱えたまま 首を回らす
「カエディー もう逃げちゃダメよ! 逃げたらこのことみんなに言うから!」
恥かしくて 目を瞑って下を向いていた加賀が観念した
コクリと頷くと 脱力して腕を下す
目には涙が溢れているようだ
「ごめんごめん! カエディー 泣かすつもりはなかったんだけど.. でも 男だったの?」
「わー 本当だ!」 チラっと見た仙石が 恥かしさで目を逸らした
「..男じゃないっ ですっ でも 訳が ぅっ あって..」 涙声で加賀が訥々と話す
「訳があっちゃしょうがないね ごめんね 泣かせて!」 吉川が加賀の頭を撫でて うんうんと頷く
「みーこ! 何 恥かしがってんの? 見たことないの?」 
横目でチラチラ見ている仙石に 吉川が気付いた
「あるっ あるわよ!」 
「本当にぃ?」 吉川がニヤニヤする
「ちゃんと見たことないんじゃないのぉ? カエディー そのご立派なもの ちょっと見せてあげてよ」
「え?」
返事も聞かない内に 吉川はショーツを引き下そうと手をかける
「ダメッ! ダメですっ!」 加賀は股間を押えて抵抗した
「いいじゃん! おっきいんだから 自信持って!」
「いや そういう問題じゃ」
「あっ じゃあ みんなに言ってもいいのかな?」 吉川が悪い顔をする
加賀は困った顔をして固まった
「言うこと聞いてくれたら 誰にも言わないよ 保障する!」
「誰が?」 仙石が突っ込む
「私が!」 
「アハハ! 保障になってないよ!」
「いいの! とにかく信じて! カエディー! 悪いようにはしないから!」
加賀が両手を下に降ろした
吉川がパッと笑顔になる
アレに引っ掛かるショーツを上に引き上げて 伸ばしながら脱がす
「ほらぁ ビンビン!」 仙石に向かって言った
「見たことないんでしょ? 見なよ!」
「あ あるわよ!」 仙石がマジマジとアレを見る 表情が固まっていた
「無理しなくたっていいって! こんなことできないでしょ?」 吉川が亀頭を包むように触った
「あっ」 加賀はまた体を折り 腰を後ろに引く 
「あっ またおっきくなった!」 吉川が嬉しそうに言う
「で できるわよ そのくらい!」 仙石がしゃがみこんで吉川を押し退けた
「ホントにぃ?w」 吉川がニヤニヤと また疑いの目を向ける
仙石は手を伸ばして 加賀の竿を握った
「あったかい..」
「知らなかった?」 と吉川
「知ってるよ! じゃあ こんなことできる?」 仙石が亀頭をカプっと咥える
「うっ!」 加賀が声を漏らした
吉川はニヤニヤしていた顔が固まり 仙石を見守った
「ふぁっ! ほっひふはる!」 顎を上に持っていかれながら 仙石が驚く
慌てて口を離すと ビックリしたのを隠して ニヤっと吉川を見た

207よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:31:23
「そ それくらい あたしもできるよ!」
「いや 遊んでもらったら困ります」 加賀が小さな声で言う
「大丈夫! カエディー すっげー気持ちよくしてあげるから!」
「なにが大丈夫なんですかぁ..」 途方に暮れた声で加賀が言った
吉川は竿を握り 亀頭をペロンと舐め上げた
「あっ!」
そのまま仙石を挑発的に見ながら亀頭を咥え 舌でレロレロと舐め回す
「ああっ あっ ダメっ あーっ!」
加賀は 小便を我慢する小さな男の子のように 体をクネクネと捩った
吉川は一旦亀頭を口から出すと そのまま竿を舐め降ろして行く
「きっか..」 仙石が呟く
「うん?」 もう一度亀頭を咥えた吉川が そのまま仙石に顔を向ける
「負けました.. あんたには敵いません」
「フンw わかればいいのよ! わかれば!」 仙石をニヤっと見つめると アレに視線を戻す
「ねー これ すんごく大きくなっちゃったんだけど このままだともったいなくない?」
吉川が上気した顔で言う
「も もったいないって じゃあ どうするの?」 仙石も興奮した面持ちで訊く
「いただいちゃおっか?」
「え?」 仙石と加賀が ハモった
「ねー カエディー ちょーだいぃっ!」 吉川が立ち上がり アレを掴んで科を作る
「な 何をするんですか?」 加賀は動揺して直立不動になった
「ここに ちょーだいっ!」 吉川は腰を曲げ 尻を加賀に突き出すと
ミニスカートを自分で捲くってみせる
「え?」 加賀はどうしていいかわからず 両手で口を覆って 目をパチパチさせた
「おっそろしぃ女.. あんたにゃ負けるわ」 仙石が呟く
「うっさい! チーム負けん気魂だよっ!」 仙石にぴしゃりと言うと 吉川は加賀を振り返り
髪を掻き上げながら 舌で唇を舐め回した
「ほらぁ 早くぅん」 吉川はまた尻を突き出すと ショーツのクロッチ部分を指で持ち上げずらした
「みんなにそれのこと言っちゃっていいのかなぁ?」
「もぉ! 知らないですよ!」 加賀はだんだん腹ただしくなり 吉川を懲らしめたくなった
吉川の大きな尻に両手を置き 割れ目を左右に広げると 位置を探り 一気にアレを埋めて行く
「あっ あはぁーっ んんっ ん..」 吉川は背中を弓なりにして耐えている
締め付ける気持ち良さに加賀は 自然と腰が前後に動き始めた
信じられない顔をして 仙石が無言のまま 口を片手で覆って見つめている
尻の肉を掴んでゆっくり動いている内に 奥まで突きたくなった加賀は 細い腰に掴み替え
ストロークを大きくした
「ぁぁんっ ぁっ ぃぃっ カエディー も もっとぉ 動いてぇ..」
吉川が髪を振り乱して 艶っぽい声を上げた
「なんでぇ? ぁっ カエディーが上手いのぉ? ぅんっ おかしくなっちゃうくらい気持ちぃぃっ!」
吉川が女の声を上げると 仙石がゴクリと唾を呑んだ
吉川が気持ち良さに腰を捻ると 加賀は更に奥へ奥へとアレを突き入れたくなり 
両手で腰を固定して上に突き上げるように動く
肌の当たる パン パチン パン という音が狭い部屋に響いた
「カエディー最高! ぁんっ おっぱぃ おっぱぃも揉んでぇ! めちゃくちゃにしてっ!」
吉川が上体を起こして 自分の黄色のパーカーを引き上げる
ピンと立ったピンクの乳首が美しい 大きな白い乳房が現れ ゆさゆさと上下に揺れた
加賀の中に 吉川をいじめたい気持ちが更に大きくなる
後ろから突きながら 両の乳房を腕を回して鷲掴みすると 親指と人さし指で強めに乳首を摘んだ
「あはんっ! ぃい! いっ.. きてっ! ぁ.. ぁっ.. もぅ もぅ..」
加賀の動きと吉川の腰の動きがシンクロし スピードを上げて行く
「あんっ! カエディー ぃぃんっ!...」 吉川が加賀に髪が掛かるくらいに 
頭を反らし ビクンビクンと引き攣った
加賀もあそこから ビュッビュッと精液が解き放たれるのを感じて 絶頂を味わう
二人とも肩ではぁはぁと息をしていたが 息苦しさとは別に充実感があった
「カエディー 凄い.. 最高..」 吉川がトロンとした目で加賀を見る
気がつくと 加賀の隣に立っていた仙石が パーカーを脱ぎ 裸の胸を
腕を組んで隠しながら 潤んだ目で見つめていた
「カエディー お願い.. 抱いて..」
「みーこ..」 吉川がパーカーを下しながら呟く 
「絶対やってもらいな! カエディー! みーこもお願い!」 吉川が加賀の肩を叩いた

208よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:32:06
横山は通路を抜け ブース裏まで逃げて来た
かえでーゴメン! でも私だけじゃどうにもならない..
譜久村さんを探さなければ..
反対側のブース裏に回り 通路を行く
控え室に入ると 数人いるハロメンの中に 譜久村の顔を探した
いない.. どこへ? もう一度会場に戻る
人で溢れているし 同じ色のパーカーを着ているハロメンが多くて なかなか見つからない
かえでー大丈夫かな? アレが二人にばれちゃう どうなるんだろ?
あっ 森戸さんっ!
「森戸さん!」
「うん? どうしたの?」
「譜久村さん見ませんでした?」
「さっき そこにいたけど.. ねー カエディーどこに行ったか知らない?」
「え? いや.. 知りません」
「そう はーちんが卒業するから カエディーと思い出作ってあげたいんだけど」
横山は先日娘メンに卒業を伝えた時の 尾形を思い出した
チラチラと加賀を見ていた尾形
だったら森戸さんとベタベタしなきゃいいのに.. そんなことを思ったが..
森戸さんも尾形さんとかえでーに何かしてあげたいんだ?
じゃあ 本命はやっぱかえでーなの?
てか 本命ってなんだ?w 横山は可笑しくなって吹き出しそうになった
「横やん どうしたの?」 森戸が不思議そうに見ている
「あっ! 譜久村さん探さなきゃ!」 
目的を思い出した横山は会場をあちこち歩き回った
そう言えば キーホルダー!
譜久村が木製のキーホルダーを娘メンに見せていたのを思い出す
ブースマップを見て 行ってみる 
居た! 小田さんと一緒に居る!
「譜久村さん!」 横山は後ろから声を掛けた
「ビックリしたぁ どうしたの横やん?」
「ちょっといいですか?」 
「横やん 手伝ってく?」 小田が笑顔で訊く
「いえ 今はいいです! 譜久村さんちょっとこっちへ」 後ろへ袖を引いて引っ張って行った
「何 何? どうしたの?」
「かえでーのアレが バレそうなんです!」
「アレ? ..アレ! OCN! 誰に?」 譜久村が横山の腕を掴んだ
「吉川さんと仙石さんに!」
「きっかとみーこ? なんで?」
「向こうで捕まって 脱がされそうになってます!」
「待って 彼女たちは アレが見えるの?」
「見えるかどうかは知りませんけど 触って騒いでました!」
「わかるんだ! マズいわ 今から行って間に合う?」
「すみません 譜久村さん探してウロウロしてたので もうバレてるかも」
「わかった! まりあ探して! まりあに言うの きっかとみーこの記憶を消してって!」
「え?」
「いいから 探して! 私も探す!」 
譜久村は 横山の背中をポンと叩くと ブースの前に戻り小田に声を掛ける
「小田ぁ! ちょっとの間任せるね!」
「え? 譜久村さんどこへ?」
「内緒ー!」
横山は 先程熊本ブースの裏の方で牧野が何か準備しているのを見かけていた
「あっ 牧野さん!」
「横やん どうしたの?」
「すみません かえでーのことで」
「かえでぃー?」
「今 かえでーが吉川さんと仙石さんに捕まってて たいへんなんです
譜久村さんに言ったら 牧野さんに吉川さんと仙石さんの記憶を消してもらえって!」
近くにいるスタッフに背を向け 横山は小声で牧野に説明した
牧野はOCN関連の話だと すぐに気付いた OCNがバレる?
「わかった でも 今薬がないの 控え室に行かないと!」 牧野は走った

209よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:32:51
「お願いって 何言ってんですか!」 加賀が吉川に抗う
「え? 今更そんなこと言うの?」 吉川が細く長い指で アレを掴んで扱く
「ちょっ!」 加賀は慌てて体を離そうとするが 後ろから仙石が裸の胸を押し付けて抱き締めた
「こんなになってて 説得力ないよ! 楓ちゃん!」 吉川はニンマリ笑って
再び起き上がってきたアレを 指で弾いた
「あー もうっ! したら離してくれますかっ?」
「あっ そんな義務的なの みーこかわいそうでしょ! もっと雰囲気出してくれないと」
「..わかりました わかりましたよ!」 加賀は仙石の腕を振り解き 後ろを向いて対峙した
また胸を隠した仙石の腕に手をやり そっとどける
真っ白で丸く大きな ムチっとした胸が露わになった
赤みの強い乳首が楚々と立っている
「..綺麗です」 加賀が呟く
仙石の潤んだ黒目がちな目と塗れた赤い唇に 欲情した加賀は
顎の下に軽く手を添え 恥かしがって下を向こうとする顔を上げさせた
唇を重ねる
ねっとりと舌を絡める
抱き締めた仙石の体は熱く アレが益々大きくなって二人の間に挟まったが
そんなことは構わず お互い舌を貪り合った
唇を離すと見つめ合う
ふと加賀は気付いた
気を使ってダンボールの山に隠れていたはずの吉川が こちらを覗いていることを
「吉川さん 覗かないでくださいよ!」
「え? バレてた? 大丈夫! もう見ないから」
「ほんっとに もう!」
「..カエディー」 仙石が前から加賀を抱き締めて言う
「あの.. あの.. 中では出さないで..」
「ああ! 思い出した!」 吉川がダンボールの陰から飛び出す
「カエディー! 私に中田氏したでしょ!」
「大丈夫ですって!」
「大丈夫? ホントに?」
「はい」
「大丈夫なんだ! そっか そうだよね これドッキリかなんかだもんね」 吉川はホっとした顔で言った
「いえ 違いますけど」 加賀は 今更何言ってんだこの人 と思いながら応える
「え? じゃ大丈夫じゃないじゃん え? 待って! 待って待って待って! 
それはどう見ても本物だし... あー あれだ! あれでしょ? 何とか細胞!」
「細胞?」 加賀が怪訝な顔をする
「ほら ノーベル賞の! ID じゃなかった IP..?」
「JPG?」 仙石が助け舟を出す
「そう それ! JPG細胞! それでおちんちんだけ作って くっつけたんでしょ?」
吉川は もうわかった! 全部お見通し! とでも言うように胸を張った
「違いますよ」
「え? そうなの.. じゃあ赤ちゃんできちゃう?」
「できません!って」
「どうしよう.. あっ でも 赤ちゃんできたら JPG細胞で作ったおちんちんから
生まれた最初の子供のお母さんってことで 取材いっぱい来ない?」
「話聞いてますか? なんとか細胞でもないし 赤ちゃんもできません!」
「きっか! もう隠れてて! 雰囲気台無しじゃん!」
「あっ みーこ ゴメンゴメン! あっち行くから」
吉川が姿を消すと 二人は呆れた顔で微笑み合った
なんかそんな気が無くなった という感じになった加賀を察知した仙石が しゃがみ込む
「どうしました?」 具合が悪くでもなったかと 加賀は声を掛けた
仙石は意を決して 垂れ下がって来ていたアレを掴むとかぶりつき 先程の吉川の行為を
思い出しながら 舌を這わせた
「あっ..」 加賀が声を漏らす
見る見るうちにアレは 元の状態に戻って行った
「カエディー来て..」 仙石は下に敷いてあったダンボールに仰向けになって 濡れた声で誘う
据え膳食わぬは男の恥 どこかで聞いたそんな言葉を思い出した加賀は
私 男じゃないじゃん! と否定したが アレのせいか ムラムラした気持ちが収まらない
仙石の白くツルツルした太ももを掴んで浮かせると アレを薄いピンクのヴァギナにあてがった
「行きますよ」 凛々しい眉を更に男前にして 加賀が囁いた

210よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:33:30
牧野は控え室に戻ると 自分のバッグの中からピルケースを取り出し すぐに部屋を出た
後を追いかけていた横山がトイレに入った時 牧野は鏡に向かって何か呟いていた
暗示をかけている?
ふーっ! 深い一呼吸をすると牧野は 横山を見た
「横やん かえでぃーはどこにいるの?」 
どこがどうとはハッキリ言えないが 妙に大人びた牧野が 
妖しい笑みを浮かべて横山に訊いた
「こっちです!」
通路を戻って 会場を目指す
「ねー 横やん?」 
早足で歩く横山に ゆっくりとした歩みで離れず付いて来る牧野が 後ろから話し掛ける
「はい」
「最近は かえでぃーとしてるの?」
「え? してるって?」
「セックスに決まってるでしょ?」
横山は真っ赤になって 答えに窮した
「横やんがしないんなら もう完全にまりあのものにしちゃうけど」
横山はかえでーと交わった快楽を思い出し 体の奥が疼くのを感じた
「..とらないで」
「何? 聞こえないよ」
「取らないでください!」
「フッ そう思うんなら自分の力でかえでぃーを繋ぎ止めるのね」
「はい..」
「間単に言うけど ライバルは多いよ」 牧野は横山の腕を引いて歩くの止める
そのまま横山を自分に引き寄せると 胸を揉みながら耳元で囁いた
「私に勝てるのかしら?」 
「ぃやっ」 横山はゾクっとして肩を竦めた
「まぁ頑張ってね!」 牧野は横山を離し 妖艶に微笑んだ
横山は 負けない! と心の中で誓いながら 会場に出た
ブースを横切り 反対側の通路へと入って行く
牧野が付いて来ている気配はするが 横山は振り返って見る気がしなかった
加賀がいるはずの部屋の前まで来る
ドアを開けるのを一瞬躊躇うと 横から牧野が手を伸ばしてドアを押した
「あっ あんっ! いいっ! 気持ちいいのっ!あっ あっ」 
女の快楽に溺れる声がする
牧野はニヤッと笑い 横山を振り返った
「遅かったようね かえでぃーはお楽しみ中だよ」
牧野が体を横にずらすと 寝転がる加賀の上で 裸で腰を小幅に前後させる仙石が目に入った
二人は両手を握り合い 目を閉じて感じ入っている
仙石の大きな白い胸が体の動きから僅かに遅れて 上下する
吉川が隣のダンボールの山の隙間から それを覗いているのが見えた
「かえでー..」 横山から思わず声が漏れる
吉川が横山たちに気付いた
「まりあちゃん みーこたちの邪魔しないで!」 吉川が近くまで来て囁く
「邪魔しないで ヒアウィゴー」 牧野がメロディーを口ずさみ ニヤリと笑った
「な 何?」 いつもと感じが違う牧野に 吉川は戸惑う
「吉川さんも 20代半ばを越えて そのダイナマイトボディを持て余してるのかしら?」
「え?」 吉川は牧野の言葉に驚き 二の句が継げない
「いい体してんのに もったいないね」 牧野は吉川を引き寄せ 大きな胸を揉みしだきながら
うなじから唇を這わせる
「何するの!」 吉川は抗うが 相手に呑み込まれ 弱々しく見える
牧野が唇を奪うと 吉川の目付きがトローンとし 従順になった
「ここで見たこと したことを忘れて会場に戻りなさい」
牧野が言い聞かせると 吉川はゆっくりと頷き フラフラと部屋を出て行った
気がつくと 異変に気付いた加賀と仙石が 体を離して牧野たちを呆然と見ている
牧野は次に 仙石に近づくと また妖艶に微笑みかける
「仙石さん かえでぃーは良かった?」
牧野の変貌ぶりに仙石は呆気に取られたままだ
「ごめんなさいね イク前に邪魔して! まぁ どうせ忘れちゃうからいいよね?」
牧野はしゃがみ込み 仙石の頭を抱きかかえて キスをした

211よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:34:02
固まっていた仙石はキスの直前 我に返って抵抗したが 唇を重ねられると
吉川と同じように 陶然とした面持ちで牧野を見つめる
牧野が指示を出すと 仙石もまた 身繕いをして部屋をフラフラと出て行った
加賀は事の成り行きを見ながら 無言のまま立ち上がり 服装を直していた
アレが勃起した状態では ショーツがきちんと穿けない
「かえでぃー ごめんね お楽しみ中邪魔しちゃって」 牧野が言った
「..別に」 恥かしくて ようやくそれだけ言う
「横やんがショック受けてるよ 私たち以外にも手を出してたってw」
加賀は横山を見た
横山は目を逸らす 口先が尖がっていた 
「ねー それじゃ会場に戻れないでしょ?」 牧野が加賀の勃起した股間を指さす
「まりあが抜いてあげるよ」 艶っぽく言うと 加賀の前に跪いた
「え?」 加賀は驚いて体を引く
「私がやる!」 その時横山が牧野と加賀の間に割り込んだ
「あら? 早速頑張っちゃうの?」 牧野が面白そうに言った
「かえでー 今楽にしてあげる」 加賀に抱き付いた横山が囁く
「いや 別に辛くはないけど」
「そうなの? こんなになってるから 辛いのかと」
「辛くはないけど 離してくれないと 元に戻らない」 加賀が恥かしそうに言う
「まぁいいや 横やん ここはお願いね! 舐めてあげるのが一番早いよ」
牧野はそう言って部屋を出て行った
横山は顔を真っ赤にして俯く
「無理しなくていいよ 時間さえ経てば何とかなるから」 加賀も恥かしそうに小声で言う
「ううん 私 牧野さんに負けたくない!」 横山は加賀の目を見つめて言うと
しゃがみ込んで テントを張ったショーツに手をかけた
「やっぱ 素じゃ無理! キスして!」 横山は立ち上がり 加賀に抱き付く
加賀は優しく唇を重ねた
横山の足下から 馴染みになった熱い何かが 湧き上がって来る
イヤラシく 積極的になった横山は もう一度しゃがみ込み 
硬く屹立する加賀のアレに唇を這わせた
加賀も気持ち良さに 横山の頭に手をやり アレに押し付ける
横山は亀頭を咥え込むと カリの周りを舌で擽った
「あっ」 思わず加賀が声を漏らす
口の中で更に大きくなったアレを舐めながら 横山は根本を手で扱く
「ヤバッ」 
耐え切れず加賀が二度三度と身を震わせた
横山の口の端から 白い液がタラリと垂れる
口の中のものをゴクリ飲む込むと 横山は急激に気分がスッキリして行くのを感じた
「ぁりがとぅ 横山」 加賀がショーツを上げながら言った
「ねー それってモーニングの現役メンバー以外には見えないんじゃなかったっけ?」
「そんな風に聞いたよね」
「なんで吉川さんたちに..」
「わかんない.. そう言えば これ 吉川さんに移っちゃうのかな?」
「え?」
「いや なんでもない」 恥かしそうに加賀がかぶりを振った
「ねー! なんで吉川さんたちとやってたの!」 
横山はさっきまでのことを思い出し 急にムカムカし始めた
「横山が巻き込んだんじゃない! 横山こそ ここで何してたんだよ?」
「え? 何って.. 別に」 思わぬ逆襲に 横山はシドロモドロになった
「横山って女の人好きなの?」
「いやいや! それはかえでーじゃないの?」
「違うよ! 自分のはコレのせいじゃない? 横山にはコレないじゃん!」
「それは! ..かえでーとしてからだよ なんかこんなことになるようになったのは」
「その前からあったんじゃないの?」
「い 飯窪さんとは成り行きで..」
「ほら あるじゃん」
「違う! 大事にしたいのは かえでーだけ!!」
「... どさくさに紛れて 何言ってんだよ..」
横山は また赤くなり下を向いた
「そんなこと言ってると またキスしてやっちゃうぞ!」 加賀も赤くなりながら小声で言った

212よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:34:41
「あっ..」
トイレに入った飯窪は先客に少し驚き 声を漏らした
洗面台の前に森戸がいた
「飯窪さん..」
「ちぃちゃん この後のPRイベント一緒だね」
「はい」
今日は夕方から satoyama + satoumi のイベントに出ることになっていた
何も気まずいことはないのだが このごろは 森戸がモーニングに加入した頃より
なんとなく微妙な距離ができていた
いつも はーちんとベッタリだもん! 飯窪は思った
忙しいせいか 森戸は少し疲れているようにも見えたが 相変わらずかわいい
こんなところだけど 久しぶりに二人きり
ちぃちゃんの笑顔に癒されたい.. 話をしたい気分だった
「はーちんのこと ショックだったね」
「はい.. でも 実は少し前に 本人から聞いてたので..」
「あ そーなんだ やっぱり」
「せっかく仲良くなったのに寂しいですけど はーちんにははーちんのやりたいことがあるし
それは本当に応援したいと思うから..」
「そうだよね ..大丈夫! ちぃちゃんには このお姉さんがいるよ!」
飯窪は自分の胸に手を当て笑い掛けた
微かに森戸が笑う
「え? 滑った? 寒かった?」
「いえいえ 嬉しいです」 森戸が手を振ってフォローする
沈黙ができた
やはり あのOCN騒動がいけなかったのだろうか? 
以前のように無邪気に かわいい! かわいい! と言ってはしゃぐ時期は
過ぎてしまったように思える
寧ろ OCNで振り回された頃の二人の共感を思い出してみようか?
「ちぃちゃんと二人で トイレにいると あの時のことを思い出すなぁ」
「えー ..アレがあった時のことですか?」
「うん もう半年くらい経つ?」
「それくらいですかね」
「アレ なんだったんだろうね」 飯窪は全く知らないフリをした
「そうですね」
飯窪は森戸を見つめる
以前なら ここでモジモジと恥かしそうに赤くなっていた気がするが
今は微笑みを浮かべ 飯窪をジっと見ている
この半年で変わってしまったのだろうか?
「なんか ちぃちゃん変わったね」
「え? そうですか?」
「堂々として来たって言うか」
「そんなことないですっ 少し慣れただけじゃないですか?」
「そうなのかな?」
「そんなこと言ったら 飯窪さんも変わりましたよ」
「え? 私変わった?」
「はい」
「どんな風に?」
「なんか 大人っぽくなったって言うか.. 大人の女性の余裕と言うか 貫禄と言うか..」
「え? ホント? 嬉しいんだけど」
「普段もそうなんですけど ブログとかも なんか前よりゆったりしてるし」
「あっ 更新減ったこと?」
「いえ そういうんじゃ..」
「あれね! 前はくどぅーがいろいろ細かく教えてくれてたの! 誰それが誕生日ですよ
とか あの子なんかしたらしいですよ とか ブログのネタをいつも言ってくれてたんだよねぇ」
「そうだったんですか?」
「私元々 興味のある方は積極的にするけど それ以外はあまり首を突っ込まないと言うか..
好きな人が興味持ってることとかは別なんだけど」
「そうなんですね ..でもWEARはいつも見てます」
「ホントに? ありがとう!」
「昨日のも なんか セクシーでした」 森戸が上目遣いで言った

213よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:37:10
「セクシー?」 飯窪が笑って首を傾げる
「あっ 一昨日か? 道重さんと一緒の写真! 道重さんが年下に見えるくらいで」
「それって 私が老けてんじゃないの?」
「いえ 道重さんが幼く見えるのもあるんですが 飯窪さんが大人に見えるんです
その前の白の上下もセクシーだったし」
「あー あのダボってしたやつ?」
「はい」
「セクシーかな?」
「はい 特にこの辺り」 森戸が首に手をやった
「え? どこ?」
「ここの 顎のライン..」
森戸は飯窪に触れるか触れないかのところまで接近し 首筋に まだ洗ったばかりで
ひんやりしている手を這わせる
飯窪は急激な高まりを覚えた
森戸の顔を覗き込むと ふふんと誘うような目をしている
我慢できなかった
小さな体を抱き締め 唇を重ねる
意外なことに拒否はされなかった 
飯窪が舌を入れて行くと 森戸も舌で出迎える
この子 どうしたの? 飯窪は森戸の積極性に驚きながら
生田と何度も愛を交わした自分も 半年前の私とは違うわよ と舌で森戸の上顎を撫でた
唇を離すと 二人は熱い目で見つめ合う
無言のまま 飯窪が森戸の肩を押すと
わかっているとでも言うように 森戸はチラリと飯窪を見て 一緒に個室へ入った
鍵を閉めると 押えが効かなくなったように もう一度激しいキスをする
素の二人がこんなことになるとは さっきまでは露程も考えたことがなかった
尾形とこんなことしているのかしら? 飯窪の中にジェラシーが生ずると共に
欲情の火に油が注がれる
森戸のパーカーに下から手を差し込むと 柔かな盛り上がりを捏ね回して楽しむ
長いキスを終えると 森戸は唾液の糸を引いた唇を飯窪の顎に這わせる
逆襲に飯窪が胸を揉む手を止めると ダークグリーンのフレアミニスカートの裾から
森戸の手が進入して来た
何? ちぃちゃんなんでこんな積極的なの?
ショーツの上から 指で一撫で 二撫ですると 森戸は手を持ち上げ
飯窪に粘液で濡れた指を見せて ニヤっと笑った
恥かしさで飯窪は目を逸らす
再び森戸の股間の攻めが始まると 飯窪はもう防戦一方だった
先程の濡れているアピールで 完全に森戸にイニシアティブを握られてしまった
「飯窪さん どう?」 森戸が囁く
「どう って..?」 
「今の気持ち」
「え?」
「言いなさい」
森戸に命令形で囁かれ 飯窪はゾクゾクと下半身の快感が全身に増幅されて行くのを感じた
「気持ちいい」
「それだけ?」
「..もっとして」 飯窪の声が上ずる
振り乱した髪が薄っすら起伏しているように見える黄色のパーカーの胸にかかる
「色っぽい声を出すようになったね もっと出して」
「ぇ? ぁんっ ぅぅんっ ちぃ ちゃん.. すごっ..」
「飯窪さん 男知った?」
「ゃだっ ん..」
「すんごぃ 締め付けてくるよ?」
「ぁっ ちぃちゃんが.. そんなこと ぁっ 言っちゃ んっ ダメっ..」
「やっぱ大人だなぁ はーちんより ここが吸い付くように動くよ」
「ぁぁんっ そんなこと ぁっ 言わないでぇ」
「本当はエッチな飯窪さん 大好き ほらイっちゃっていいよ」
森戸の手の動きが細かく速くなる
「ゃだっ.. ぁぁん.. ダダダメっ ダメッ ぁ イっちゃう ぁぁん ぃぃっ イッ!」
飯窪は個室の壁に頭を押し付け 反り返って固まった

214よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:03:27
「..ち ちぃちゃん..」
飯窪は息を止めた余韻から脱すると 薄っすら目を開けて森戸を見た
今まで見たことのない鋭い目付きをした森戸がいた
これが.. エリナから聞いたロコドル時代の目付き?
生田とピロートーク中 カントリーに入る前の森戸は
もっとギラギラした野心のある目付きをしていた と聞いたことがある
「飯窪さん.. 飯窪さんは いつもちぃの味方ですよね?」
森戸が飯窪の目の奥を覗くように言う
「も もちろんよ!」 飯窪はコクリと頷いた
「その言葉を信じます じゃあご褒美!」
「え?」
ブーンという音がした
ヌルヌルのあそこに細かく振動するものが当てられる
「いやっ あっ.. ぅぅんっ!」
森戸は空いた手で 飯窪の黄色のパーカーとカップ付き下着を一緒に捲り上げると
薄い胸板にポチっと立った乳首を軽く噛んだ
「いっ!」
「裏切りは許さない」
飯窪は森戸の攻めに狂わされ 堕ちて行った

「どんどん美しくなるわね まりあ」
「そんな.. でも嬉しいです そう言っていただいて」
牧野は白く細いふくらはぎに唇を這わせる
道重は長い睫毛の瞼を半分閉じ アンニュイな顔で 全裸で奉仕する牧野を見下ろす
ピンクのガウンを着た道重は フカフカなソファに脚を組んで座り 寛いでいる
「私が 小さな子をかわいいと思うのは バランスが取れているから
大きくなっても まりあのようにバランスが取れていれば美しいし かわいいも維持できるわ」
「ありがとうございます」
牧野は脚の奥に向かって 柔かな白い太ももを舐めて行った
「はるなんも言っていたわ まりあは頑張っているって」
牧野の動きが止まった 道重の顔を見上げる
「以前から聞いてみたいと思ってたんですが?」
「なぁに?」
「飯窪さんは お姉さまとこういうことをする関係ですか?」
「うふっ 嫉妬してるの?」
「いえっ..」
「まりあ あなたはこの後のモーニングを背負って行く存在なのだから 覚えておきなさい」
「はい」
「情報源をいくつも持つことは この世界で上手くやっていくための基本よ
そしてそのルートは 一つ潰れても同じ理由で他のルートが潰れることのないようにしておくのも鉄則
はるなんは表のルートなの ブログや写真に出ること前提で パブリシティの意味もある」
「はい」
「まりあは 裏のルート! 表の戦略を支えたり 逆に裏の戦略こそが本丸で その陽動のために
表を使ったりもするの これが務まるのは まりあのように私が信用し 私を信頼してくれている者だけ」
「はい」
「はるなんとは 体の関係はないわ」
「申し訳ありません 下品な勘繰りをして」
「いいのよ 本当はまりあとも 一緒にいろいろ遊びに行きたいんだけど まだ先の話ね」
道重は 両の太ももで 牧野の顔を軽く挟み 頭を撫でた
「もっと大きくなりなさい」
「はい!」
「ところで羽賀ちゃんはどうしてる?」
「元気です」
「元気なのはわかってるよw どう? モーニングとしての存在感は?」
「そうですね 歌割も増えて来たりしてます」
「そう ..ちょっとものたりないのよね」
「..はぃ」
「もう16歳? いい歳じゃない! そろそろもっと弾けないとダメよ! 
まりあ! フクちゃんのやり方では遅いわ! あなたが動きなさい!」
「私が?」 牧野は ようやく濡れて来た道重のあそこから 口を離して言った

215よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:04:56
「金澤さん!」
「何?」
「ちょっとフリで確認したいところがあるんですが」
「どこ?」
「SEXY SEXYのイントロで ちょっと宮本さんのところやってもらえます?」
練習室には金澤と梁川しかいなかった
他のメンバーは休憩中で トイレやコンビニに出かけている
「佳林ちゃんのところって ..胸触るとこじゃん 
いいよ 佳林ちゃん帰って来てから 聞きなよ」
「私は金澤さんに聞きたいんです!」
梁川が熱い目をして訴えた
「..わかった じゃあ やろっか」
金澤はそこまで拒む程のことでもないと考え直し スタートの場位置に付く
「手をここに」
梁川が金澤の手を取り 自分の胸に誘導する
ノーブラ?
金澤は掌に突起を感じて驚いた
「もっと強く掴んでください」
「え? ..佳林ちゃんはそんなことしてないんじゃ?」
「早く!」
急かされた金澤は 強く乳房を掴んだ
掌からはみ出るボリュームに再び驚かされる
「そのまま優しく揉んでください」
「は? ちょっとちょっと やなちゃん どうしちゃったの?」
「早く!」
「いやっ それは..」
「..金澤さん 私.. この前から 金澤さんのこと考えると 体が熱くなって..」
潤んだ瞳で金澤に抱き付いた梁川が 切実に訴える
「..こ この前は ちょっと気の迷いと言うか ね? 二人ともおかしかったんだよ きっと..」
体を遠ざけるが 梁川は腰に回した腕を離さず 顔を金澤の胸に埋めた
「そんな.. 私 ようやく ジュースに心の中で通じ合える先輩を見つけたと思ったのに..」
「..もちろん やなちゃんのことは好きだよ でも まだレッスンあるし それに由加だって
やなちゃんと通じ合ってるんじゃないの?」
金澤は 梁川の愛撫でおかしくなりかけていたが なんとか平常心を保とうと努めていた
「金澤さんがいいんです」
梁川が顔を上げ 金澤の目を見つめる
目を瞑り 軽く唇を突き出した
え? 
金澤は驚いたが 理性より欲望が勝った
唇を重ねると 早速梁川が舌を伸ばしてくる
金澤も目を瞑って舌を絡めると 下半身から熱いものが駆け上がって来るのを覚えた
話し声が聞こえたかと思うと 練習室のドアが開いた
「私 最近 ハマってて」
「美味しいの?」
「うん」
宮崎と高木が コンビニの袋をぶら下げて部屋に入って来た
金澤と梁川は体を離し それぞれ前の鏡を見ながら 動きを確認しているフリをしている
「やなちゃん 休憩してなかったの? 朋も?」
「いえ 今まで休んでて ちょっと気になったところがあったんで 
金澤さんに教えてもらってたんです」
「そうそう!」 金澤が相槌を打つ
「お菓子買って来た 一緒に食べよ?」
「はい」
四人は円になって床に座り込み 袋から様々なお菓子を取り出す
キャッキャッと盛り上がりながらも 時々自分に視線を送る梁川に 金澤は気付いていた
佳林と植村・段原も戻ってくると ダンスレッスンが再開する
金澤は練習に没頭し いつしか梁川を特別に意識しなくなって行った
レッスンが終り シャワーを浴びる
金澤は顔に当たる温かな水流を心地良く感じながら 一日を振り返っていた
梁川はどういうつもりなんだろう? この先の二人の関係を考えると 意外にもウキウキしている自分がいた

216よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:05:41
「はーい やなちゃん こっちいらっしゃい!」
宮崎が椅子に座る自分の膝を示して 梁川を呼んだ
「はい」
「いい子ですねー」 梁川を膝に乗せると 宮崎は笑顔で梁川の髪を撫で始めた
小さなテーブルに向かって椅子を回し 対面に座る金澤を見ると 
宮崎は ねっ! かわいいでしょ! というように 梁川の両肩に手を置いてニッコリする
金澤は少し呆れ気味に 頬杖に乗せた顎を傾けて 苦笑した
レッスン後シャワーを浴びると 高木佳林植村は早々に帰って行ったが 
残りの四人は一緒に帰ることにしていた
段原が生活面のことで事務室に呼ばれたため 三人は狭い控え室で戻ってくるのを待っている
部屋には簡素なテーブルと回転する事務用の椅子がニ脚あった
先輩に遠慮する梁川を 宮崎は先に座ると 我が子をおもりするように自分を椅子にしたのだ
金澤は 梁川の知られざる一面を最近知っただけに もう高2なのになっ と宮崎の
過保護ぶりに唖然とせざるを得なかった
「やなちゃんは ストレートが似合うねー かわいっ!」 宮崎の目尻が下がる
シャワーの後 梁川は特に何もせずに髪を乾かしていた 日本人形のようにおかっぱ頭になっている
「由加ママ! やなちゃんはいくちゅでちゅか?」 金澤がニンマリ笑って訊いた 少し意地の悪い目つきだ
「やなちゃん 今 いくちゅ?」 宮崎は金澤の揶揄を気にも止めず 
後ろから梁川の顔を覗き込むように言った
「ジュウ.. ロクちゃい」 笑顔の梁川が幼女の声を真似る
「ロクちゃいでちゅか! きゃわいいー」 宮崎が梁川の両手を持ち上げて上下に振った
「ふっ..」 疲れた顔で金澤が作り笑いを浮かべる
「ぅっ..」 突然 金澤の眉間に皺を寄せた
「どうしたの?」 宮崎が訊く
「ううん 何でもないっ 由加にとっては やなちゃんは目の中に入れても痛くない存在だね」
「だって かわいいんだもん!」
その かわいい子が 今何やってるのか教えてあげたいよ! 
金澤は下半身の身じろぎが 上に出て来ないように必死に耐えていた
テーブルの下では 梁川が靴を脱いで脚を伸ばし 金澤の股間を突付いている
後ろの宮崎からは見えないのをいいことに 梁川は舌で唇を舐めながら 熱い眼差しで金澤を見つめた
「ぅん..」 金澤の口から 堪えきれない疼きが漏れる
手で口を覆って それ以上声が漏れないように唇を噛んだ
宮崎は 金澤の苦労も知らずに 梁川が如何にかわいいかを 滔々と語っている
梁川の足の親指が金澤のあそこをグリグリと攻めたかと思えば そーっと縦に撫でる
金澤の目は耐える辛さと快楽に潤んでいた
「やなちゃんに手を出す人は ジュースファミリーだろうと許しません! ファミリーどころか
この前 きーはキスしようとしたんだよ? このやなちゃんに! あり得ない!」 宮崎の言葉に熱が篭る
「高木さんは悪くないですよ! 私がテンション上がっちゃって 近寄ってったから..」 
梁川が宮崎を振り返る
「今度また そんなことしたら きーを キーーーーッ!って引っ掻いてやる!」
「はは..」 金澤は精気なく笑った
顔を前に戻した梁川が またニヤリと笑い 股間の攻めを再開したのだ 
金澤は感じているのを勘付かれないように必死だった 両腕をテーブルに置いて突っ伏す
絶対バレてはいけない状況で仕掛けて来る梁川に 金澤の興奮は最高潮に達していた
「朋 どうしたの? 大丈夫?」
「ちょっと 調子が.. 外の空気吸ってくる」 金澤は立ち上がると 顔を見られないように部屋の外へ出た
「どうしたんだろうね?」 宮崎が首を傾げて梁川に言った
「私 様子見てきます」
「え?」 
宮崎の膝から降りると 梁川は部屋のドアを開けた
「宮崎さんは るるちゃんが戻ってくるかもしれないから ここに居てください」
あっ そっか! というように 自分も立ち上がって一緒に行こうとしていた宮崎は うんうん と頷いた
梁川はすぐ近くの トイレを目指す なんとなく金澤がいるような気がした
ドアを開けると 待ち受けていたように金澤が睨んでいる
金澤は強い力で梁川の腕を引き 貪るように無言で唇を奪った
お互い激しく舌を絡め 抱きしめ合いながら縺れて 金澤は個室のドアに梁川を押し付けた
掌に余る 大きな梁川の乳房を鷲掴みに揉みながら 仕返しをしようと もう片方の手を股間へと下して行く
「調子に乗ってると 許さないよ!」 唇を離して囁くと 金澤は再び食らい付くように
梁川の唇を塞ぎ ショーツの中に手を忍ばせる 既にビチョビチョだった
「ぁぁんっ 許してくださいっ」 梁川が濡れたそそる声で呟き 金澤の耳に息を吹きかけた

217よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:06:25
「ぁっ.. ぁっ.. んっ..」
ロッカールームに小さな喘ぎと何かを舐める ピチャペチャという音が響いている
部屋の照明は半分消え 音のする辺りはちょうど暗くなっていた
「どう? ええやろ?」 しゃがんでいる女の子が見上げて言う
「んっ.. ..ぃぃっ」
ロッカーに背中を付け 寄りかかっている細身の女が 恥かしげに答えた
「もうすっかりトロトロやで もうちょっと股開きぃ?」
細身の女が身じろぎした
脚を更に開いたせいか 少し頭の位置が低くなる
「そや いい子になりよったな もっと気持ちよーしてやるで」
居残りのダンスレッスン後に 二人の秘密が出来てから三回目だった
船木は川村の細い肢体を求めた
川村も船木の愛の行為が忘れられなくなり 応じてしまう
今日の居残りのダンスレッスンも 必要性はアンジュとしてよりも その後の欲望の方にあった
シャワーを浴びた後 川村がロッカーの前で着替えていると船木がやって来る
まだ乾いていない髪の船木は 少し男前なところもあって 心が浮き立つ程の美少女だった
Tシャツの胸を大きく膨らませた船木が川村に近づくと 片腕を取って自分に引き寄せる
川村は抱き寄せられると 少し腰を下げ 目を閉じて待った
ここまで無言の二人は 唇を重ねて互いと自分を気持ちよくすることに没頭して行く
最初に沈黙を破るのは 決まって川村だった
一旦キスを終え 船木の唇が徐々に下へ降りて行くと 川村は声を漏らさずにはいられなかった
ツルツルの脇を舐められると 長い手で船木の頭を抱えて くすぐったい悲鳴を小さく上げる
川村にとってはこの船木との行為が ストレスを発散するための重要な時間になっていた
常に危機感を持っていたロコドル時代からすると アンジュは恵まれてはいるが
その分そこで止まってしまって 成功を掴むためにできることがまだあるのに
もったいないと思うことが多い
それを改革しようと意見を出して頑張ってはいるが 他のメンバーの既成概念を崩すのは
なかなか骨が折れる作業だった
この一時がそれを忘れさせてくれる
船木はここで川村と関係を持って以来 手足が長くて 細く美しい身体が忘れられなくなった
私にないもの...
そして その中でも あの時コンパクトでも美しいと感じた 薄い胸が愛しかった
それは共感だったのだろうか?
川村がどう思っているかはわからないが 
自分の身長の伸びないコンプレックスを重ね合わせたのかもしれない
羨望と共感 船木はその二つに突き動かされ 欲望を押えきれなかった
居残りレッスンも 伸びやかな川村の身体の動きを見つめている内に申し出ていた
初めての時は 頑張ろ! とガッツポーズで川村が了承したが
特別な意味を持ったレッスンも 三回目になると 目と目で合図で充分だった
薄い胸を口と指先で存分に楽しんだ後 船木の唇は股間へと降りて行く
船木は敢えて関西弁で おっさんのように川村を言葉で攻めた
なんとなく それがしっくり来るのだ
舌で舐め転がすと 今度は指を使って攻める
自分でも不思議なほどに 次にやることがわかっていた
室田に襲われたことはあったが 一体どこでこんなことを覚えたのだろうか?
本能なのか?
そんな疑念もあるにはあったが 今は目の前の川村を快楽へ誘うことで 頭の中はいっぱいだ
「ぁっ ァんっ.. ぃぃっ」
「ぃぃの? ぁやの?」 船木がニヤっと笑う
船木は自分が川村の快楽を操る ファンタジスタになったように思えた
指の動き 舌の動き一つで この感度の良い娘は 身体を捩り 声を上げた
感じる程に出てくる 地元の言葉がかわいかった
川村は細い身体を震わせて 絶頂に達すると しばらく肩を落として呼吸を整える
「今度は私の番!」
立ち上がってロッカーに手を付き 満足感を覚えながら見ていた船木を
川村が腕を取って ロッカーに押し付ける
「あっ」 初めての逆襲に 船木は驚いた
「すっごぃ...」
川村はTシャツを捲ると 砲弾のように突き出た胸に 感嘆の声を上げながら 
細く美しい指を小指から順に折って掴みかかり ボリューミーな感触を楽しんだ

218よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:07:01
「お久しぶりです」
「はいはい 久しぶりね」
電話の向こうの声は 以前と変わらないような気がした
「経過報告のため お電話しました」
「待ってたわよ それで? どんな感じ?」
「船木はアンジュで3月半ばに覚醒しました」
「はいはい」
「現在同期の川村を落としています ほぼ完了です」
「いいじゃなぁーい」
「梁川はもう少し早い時期から覚醒の気配がありましたが
結局こちらも3月半ばに覚醒しました」
「うん」
「現在ジュースの金澤をほぼ掌中にしています」
「あら? リーダーの方が簡単かと思ったけどカナトモ行ったんだ?」
「はい 宮崎だと想定の対象外になるかと」
「わかってるじゃん 正解! 流石やなみんね」
「恐れ入ります」
「最後はちぃちゃんね! どうかなー? あの子は?」
「森戸は2月終りには覚醒したようです 尾形との接触が濃厚だったため
少し早くなった形です」
「うんうん」
「しかし尾形が卒業することになったため 現在巻き返しに勤しんでいます」
「ちょっと!」 電話の声が鋭くなった
「あっ でも 現在先の計画を円滑に進める上でも 役立つと思われる
飯窪を落としましたので ご安心ください」
「本当にぃ? もぉ ちぃちゃんにちゃんと言っといてよ」
「はい モニターコードを唱えて コマンドモードで伝えておきます」
「あとは何か モニター状態からわかったことないの?」
「船木梁川ともエストロゲン受容体ERの増加が顕著です」
「結もやなみんも今おっぱい凄いもんね」
「森戸はOCNが絡んでいるので そこまでは上がりませんが」
「いい いい バランスが悪くなるから」
「そんなところですか」
「うん まぁ 予定通りってところかな?」
「はい」
「引き続き経過観察お願いね」
「はい」
「あとは.. どう? 最近北の方がまた少し活発になっているようだけど?」
「稲場.. ですか?」
「まぁねー もう遅いと思うから それほど気にしてるわけでもないけど」
「はい..」
「まっ でも 向こうでオルグしまくって 一大勢力になるかも? いやっ そりゃ無理かぁ
まっ いいわ 監視だけしといて」
「はい」
「それとぉ 梨沙ちゃん」
「はい」
「どうなの?」
「はい ハロ内外を問わず UF全体を意識して根回し中です」
「情報が漏れることはないわよね?」
「山木ですから そこは大丈夫かと」
「わかった 次の報告を楽しみにしてるわ」
「はい」
「いい報告だったよ あなたも頑張ってね」
「はい ありがとうございます」
「今度また 万里行くから よろしく言っといて」
「はい 祖父も喜びます」
「美味しいから行くのよ」
「ありがとうございます」
「じゃ」
「はい ではまた」

219よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:07:50
Teaser


「..なにしてんですか...」 目を大きく開けて立ち止まる笠原

「こんなに体の相性がいいなんて..」 豊満な白い体が華奢な白い体を包み込んだ

「何が目的? いいよ その代わり催眠術は無しね」

「ゃだっ 何でもする..」 飯窪は懇願した

「はーちん! 卒業プレゼントだよ?」

「違う.. こんなんじゃないの もっと エロくて 音が聞こえそうな.. リズムも」

「待って! 何が起こってるの? 横やん! カエディーを守って!」

「もう少し子供でいたかった..」

「そろそろ引退した人には 完全にご退場願わないとね!」

「かえでぃーは結局私のものなの..」

「やめろ! 離せ!」


交錯する思惑! 少女から女へ! 果たして娘。はどこに向かうのか!?

220よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:08:39
「もうこのくらいにしませんか?」
「う〜ん ダメっ こんなんじゃないのっ」
「だって もう結構経ちますよ」 ベッドに半身を起こして言う
「ダーメっ! まだ見つけてないんだから!」
腕を引っ張って 再び隣に寝かすと 裸のウエストに手を置く
「タララーンっ タララーン トゥルルーン!」
ピアノを弾くように 左手の指でヘソの周りを叩く 
音階を下げながら徐々に股間へと運指すると アンダヘアーを過ぎ 
ヌルヌルとする秘所で小指が止まった
「タン! タン! タン! ここが重い!」 小指で二度三度とヴァギナを叩く
「ぅんっ」 
「野中もピアノやってるからわかるでしょ? って ギャハハ 糸引いてるじゃん!」
「いえ わかるでしょ? って何が..?」
「まさが思うのは 音楽とこういうの バインバインっ って同じだと思う」
野中のこんもりと盛り上がる 白い胸を 佐藤が上から叩く
「同じですか?」
「うん 一緒! だから これが気持ちいいと 気持ちよくさすると? あれ? 気持ちよくさせるるる..」
「気持ちよくさせられると?」
「気持ちよくさせられると 歌もダンスも気持ちいいはず..」

レッスンの帰り 野中は佐藤から誘われた
スタバで飲み物を手に 椅子に腰をかけると佐藤が暗い面持ちで言った
「しょーじき 壁に当たってる」
「え? 何がですか?」
「まさ 最近何か思うの! コンサートで歌いながら踊って フッ フッ って体動かすじゃん」
「はい」
「ハマると もの凄く気持ちよくて なんか 何? なにかが掴めそうって思わない?」
「はぁ」
「もう少しなんだけど.. 野中 この後空いてる?」
「ええ 別に何もないです」
「ねー 試したいことがあるから 付き合って?」
「いいですけど」 野中は佐藤に頼られたことが嬉しかった
普段何かと佐藤にはいじられるが かまってもらえることが喜びだった
小さな頃から 何事も努力を重ねて習得して来た野中には 学びで作れるものではない
佐藤の発想と言動が 羨ましいと思うことがある
この人に付いていけば モーニングでの自分の努力が 更に実りあるものになる
野中は密かにそう思っていた
佐藤は夜の街を歩いて 駅近くにあるホテルへと野中を誘った
「佐藤さん 予約とか大丈夫なんですか?」
「フクヌラさんに 頼んどいたから たぶん」
「え? 譜久村さん 佐藤さんと私が一緒のこと知ってんですか?」
「大丈夫! ちょっと考え事したいから どこかで泊まりたいって ゆっただけだから」
「そんなので よく通りましたね」
「前にもしてもらったし まさきちゃんのしたいことあったら いつでも言って って言われてるし」
野中は 佐藤が意外と自由にさせてもらっていることを再認識した
チェックインして部屋に入ると 先にシャワーを浴びるように野中は言われる
ここで一晩中 パフォーマンスについて 熱く語るのかしら?
野中は 佐藤とモーニングについて議論できることが とにかく嬉しかった
体を拭き ナイトガウンを着ると 入れ替わりに佐藤がシャワーを浴びる
この間に 飲み物を用意してっと..
いつもの仕事の宿泊より 良い部屋だったことに 野中は驚いていた
いったいこのお金 どこから出るんだろ? まさか佐藤さんのポケットマネー?
「あっ 佐藤さん 冷たいお茶ありますよ」
大判のバスタオルを肩から胸にかけ まだ完全に乾いていないクシャクシャな頭で佐藤がやって来た
「ありがと」
「佐藤さん この部屋 いつもよりいいんですけど お金大丈夫なんですか?」
野中は割り勘も考えつつ 訊いた
「うん フクヌラさんが出してくれるって」
「えー? 凄いですね!」 
驚く野中をよそに 佐藤は胸の前で腕を組み 何事か考え込んでいるようだった

221よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:09:19
「野中 そこに横になって」
佐藤がベッドを指さす
「ええ? 横になるんですか? もう?」
「いいから!」
「はい」 野中が慌ててベッドカバーの上に転がる
ベッドの端に座った佐藤が野中のナイトガウンの胸を開く
「キャッ!」
「寒い?」
「寒くはないですけど.. 何するんですか?」 野中が手ブラ状態で言う
「手どけて! そのまんま Are You Happy? 歌ってみて!」
裸で寝たまま歌えという指示に 野中は困惑しながらもレッスン的なものかと思い 従うことにした
「どこから歌えばいいですか? 自分の歌割?」
「全部! 始めっから!」
「はい」
野中が歌い始めると 佐藤は野中の胸に手を置く
「♪もっと私だけ もっと私だっけ〜」 
佐藤が胸をひと揉みした
「ひゃはっ!」 野中がくすぐったさに笑う
「ダーメっ 笑っちゃ! そこからもう一回!」
「♪もっと私だけ もっと私だっけ ァっ もっと私〜」
「今のイイ! もう一回やってみて」
「♪もっと私だけ もっと私だっけ ァァっ とわたし..」
今度は佐藤が始めから胸を揉み続け 途中で乳首をクリクリした
「佐藤さん 邪魔してんですかっ!」
「違うの! もぉっと私だけぇん って感じが見たいの! 野中のセクシーな 
もっとエロい顔で歌ってみて!」
「えー? やるんですか?」
「やるの!」
「..はい」
「ぁっ はは と私だけ もぉっと」
「ダぁメっ! 笑っちゃ もっと感じて!」
「はぃ」
「♪もっと私だけ んっ..  もっと ぁっ 私だっけ ぅぅん」
佐藤が立って来た乳首摘んで 転がしていた
「イイ! イイ! その顔! それっ! 続けて!」
「♪愛の証拠 ぁぁ 見せてっ んっ 愛の ぅん の証拠 見せ ぁっ..」
「もっともっと! ああーじれったぃ!」
佐藤は 野中の体に覆い被さると 乳首を咥えて舐め始めた
「ほら 歌って!」 胸から唇を離して 佐藤が促す
野中は喘ぎながら 訥々と歌う
「その声! イイ! ゾクゾクする! 野中いいよ!」
佐藤はいつの間にか 掌に収まらない両方の乳房を捏ねながら 舌を出して乳首を舐めていた
「ぁぁん佐藤さん やめてくださいっ」 
歌にならなくなった野中が 息を弾ませて言った
「ちょっと待って! まさ だんだんなんか変な気分になって来た! 野中 かわいい! エロいよ!」
「んっ..」 
「気持ちいい? ね? 気持ちいいの?」 佐藤の片手がだんだん下に降りて行く
「はぃ..」 野中が恥かしそうに小さく答えた
「あっ.. 野中のここ もうヌルヌル..」
「ぃゃっ.. 恥かしぃ.. ぁんっ..」
「ぁったかぃ.. いのちが集まってる感じ.. ほらぁ..」
佐藤が指を二本 あそこにゆっくりと捻じ込んだ
「ぁはっ.. んっ ぃっ..」
佐藤は小刻みに頷きながら 指を入れたり出したりする
野中はどんどん気持ちよくなり 最初のクライマックスを迎えた
「あー リズム! リズムが悪いんだ? 16ビート? もう一回!」 
佐藤は呟くと再び野中の胸や股間をいじり始める
「..ぁっ ぁっ ぁっ..」 程なく野中が喘ぎ始めた
おもちゃにされた野中が二度目の絶頂を味わう
「違う.. こんなんじゃないの もっと エロくて 音が聞こえそうな.. リズムも」 佐藤が囁いた

222よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:09:55
「気持ちよくさせられると 歌もダンスも気持ちいいはず..」
野中の身体でリズムを取りながら愛撫する佐藤が言った
「だったら佐藤さんも気持ちよくならないと」
「え?」
顔を上げた佐藤に 野中が身体を起こしてキスをする
野中が舌を入れると 佐藤もおずおずと舌を絡めて来た
佐藤は体が熱くなって来た
これ! この感じ! 前にもどこかで? いつ? 
欲しい! という欲望がどんどん昂ぶって行く
この感じをコンサートでも表現できれば..
頭の中で音楽が鳴っていた
自分の鼓動なのか 野中の鼓動なのかわからないビートも絶え間なく感じている
野中の手が 佐藤の髪を巻き込みながら 乳房を愛撫する
ピアノの鍵盤をトゥリルするように 乳首を指で弾いた
野中 こんなことも上手いの?
佐藤の心にジェラシーが浮かぶ
「力を抜いてください」 野中が佐藤の股間に手を伸ばしながら言った
野中の指が秘所で動くと 佐藤は体をうねらせる
横のリズム?
快楽に浸りながら そんなことが頭に浮かぶ
「ん..」
野中の指の動きを感じながら リズムを読み取る
リズムが流されている ボトムも弱い
更に気持ちよくなれるはずなのに もの足らなさに佐藤はジリジリした
そうだ!
身を起こすと 野中を横に倒れるように肩を押す
「え?」 野中は一瞬呆気に取られた
野中を横向きに寝させると 佐藤は野中の上になった右足を掴んで持ち上げる
「ゃんっ..」 野中が恥かしさで 脚を閉じようとした
佐藤は膝立ちのまま 野中の脚の間に入り込み 右の脚を抱えて股間同士を擦り合わせた
腰を前後に微動させたり 回すように動かす
「ぁっ! ぁんっ んっ ィイっ..」
野中が頭を後ろに反らせて 喘いだ
佐藤は目を閉じ 髪を裸の胸の前に垂らして 感じ入っている
このリズム! この快感! これだ! この感覚!
気持ちよくなりたい! その本能のまま動いた
「ぁ.. ぁぁん.. ぃぃ.. ィッく またィっちゃぅ.. ぁーーっ!」
野中が細い絶頂の声を漏らすと 佐藤も遅れて腰の動きが速くなり その後ビクンと止まった
「ぁんっ!」
..イ ..クっ
頭が白くなった
間もなく ポッカリとどこかに穴が開いたように呆然とする自分に気付く
快感の余韻はあるが 絶頂を目指して昂ぶっていた焦燥感みたいなものは 綺麗サッパリ消えた
「スッキリした..」
「私は疲れました」 仰向けになった野中が 両腕を広げて脱力して見せた
「ねー 野中 この なんて言うの? 盛り上がって あーーー!って なって スッキリするの」
「カタースィス?」
「何?」
「カタルシスですかね?」
「かたるしす?」
「はい モヤモヤが浄化されると言うか スッキリすることです」
「それそれ!」 佐藤が嬉しそうに野中を指さした
「つまり佐藤さんは セクシーでカタルシスのある音楽をやりたいってことですか?」
「たぶんそう!」
「そしたら やっぱり愛なんですかね?」
「愛?」
「愛を投げて 受け取ってもらうみたいな..」
「セクシー.. エロ.. 愛..」 佐藤が一点を見つめて呟く
「わかった! けどぉ.. 必要なことはわかったけど.. やり方がまだわかんないっ!」
佐藤は苦笑して 首を振って見せた

223よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:10:35
「まりあ!」
春色のワンピース姿でキョロキョロしている牧野を見つけて 生田が呼んだ
「あっ! お疲れ様です!」
「晴れて良かったね」
「はい! 今日はお願いします!」
牧野は ”この春こそは!” と脱ワンピースファッションの指南を 生田に頼んでいた
先に行くところがあった生田は 渋谷で牧野と待ち合わせをしていた
黒の長袖トップスにスキニーのデニムを穿く生田は いつもより大人に見える
牧野は ”普段の私も少し大人っぽくなってみるのもいいな” と思いながらも
”生田を狙いなさい” という道重の言葉が頭から離れなかった
生田に導かれて 服を見て回る
「私 ワンピースじゃないと どういうコーディネートしていいか わかんないんです
トップスがこれなら下はどんなのがいい とか 靴をどう合わせるか とか難しくないですか?」
「そんなに考えなくていいよ! 直感! 直感が大事! このトップスがイイと思ったら
パンツのところに持ってて 並べてみる! 良さそうなら できれば試着!」
「えー そんなにパッ パッ パッと決められないんです」 牧野は首を振った
生田のアドバイスは適切且つ優しかった
トンチンカンなことしちゃった? と思っても 決して否定はしない
常に先回りして気を配っているのに それを感じさせない
いつしか牧野は 生田の後ろに寄り添うように歩きながら 素敵な先輩に嫌われないように
情報を引き出すには どうすればいいのだろう? と考えていた
「まりあ お昼は焼肉でいいよね?」
「はい」
「もう お店押えてあるから そろそろ行こっか?」
「はい!」
これが美味しいよ! と生田が勧めてくれる皿は どれも本当に美味しかった
あっという間に お腹がいっぱいになる
「昔はね 焼肉を一緒に食べるカップルは もうデキてるって言われたらしいよ」 生田がニヤっとした
「へー そうなんですか? じゃあ まりあと生田さんも もうデキちゃってますね!」
生田は目を伏せて微笑んだ
食事が終わると また街を歩く
「ねー まりあ 本当にワンピースしか持ってないの?」 
「実は 前に飯窪さんからもらった服があるんですけど なかなか着る勇気が無くて..」
「へー はるなんからもらったんだ じゃあ着てあげないと」
「はい」
「まりあ そろそろ歩き疲れたでしょ? ウチ来て休まない?」
「まだ大丈夫ですけど 生田さんのウチにも行ってみたいです!」
「じゃ そうしよっか! 服はやっぱりはるなんに教えてもらうといいよ」
「えー それじゃ 付き合ってくださった生田さんに悪いです」
「いいよ まりあとこうして歩いてるだけで楽しかったから」
生田が牧野の目を見て笑った 優しい目をしていた
「もう 生田さんったら イケメン過ぎ! まりあ 困っちゃいまりあ!」
陽がまだ傾かない内に 生田の部屋に着く
「今日のブログは 生田さんと焼肉食べて 次の仕事に行きました って書くんだよ」
生田がニヤっと振り返って言った
「え? 次 仕事って書かないとダメですか?」
「うん だって 生田の部屋で二人きりで遊びましたって書けないでしょ?」
「ダメですか? あっ お邪魔します」 生田の後に付いて 部屋に入った
「ダメ まりあとイケナイ遊びしたいし」
生田は振り向くと 牧野の顔にかかる髪を手の甲で持ち上げて 目の奥を覗き込むように言った
「..イケナイ遊び?」
「うん かわいい子見ると したくなるんだ」 生田の目が細くなり 顔を牧野に近づける
牧野は目を瞑り 生田の唇が自分のそれに重なるのを待った
何も来ない..
牧野は目を開けた
「誰に言われて 私に近づいて来たの?」 無表情の生田が囁いた
「え? 私 生田さんがカッコイイなって..」 心を見透かされたようで焦る
ええぃ! このままキスして いいなりにしてしまおうか? 牧野は持って来た薬を意識した
「何が目的? いいよ その代わり催眠術は無しね」
生田は フフンと笑うと牧野を抱き寄せ キスをした

224よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:11:40
生田の舌が まりあの舌を突付く
問い詰められるかと思った緊張からのキスに 牧野は一気に昂ぶった
牧野が舌を伸ばすと 生田は一旦舌を引き下げ 自分の口に吸い込んで迎い入れる
やって来た舌をレロレロとかわいがりながら 再び相手の口まで舌を伸ばすと
顔を更に傾け より深く牧野に侵入し 口腔を隈なく舐め回す
生田の左手は ワンピースの上からブラをずり上げて ボリュームのある柔かな乳房を
軽く撫でたかと思うと 小指の先でカリカリと乳首を擦った
「んんっ..」
思わず牧野の塞がれた口から 喘ぎが漏れる
服の上からでも触っただけでわかる芸術的な牧野の乳房を 生田は優しく揉み上げ 
乳首を育てていった
「ぁぁんっ」
生田が唇を顎のラインに移動させると ようやく気が遠くなって行くような
淫靡さと快感を催す息苦しさから解放され 牧野は女の声を上げる
生田は首筋を 触れるか触れないかで唇を這わせたかと思えば ねっとりと舌で舐める
胸にやった手は 片方は下から重みのある乳房を掬い上げるように優しく揉み
片方はピンと立った乳首の弾力を楽しむように掌で円を描くように軽く触れる
生田の余裕を感じる攻めに 牧野は濡れて来るのがわかった
玄関からリビングへと続く廊下の壁に背中から寄りかかっていたが 今はその支えが
無いとくず折れてしまいそうだった
少し息が荒くなった牧野を感じると 生田は動きを止めた
「もぅー まりあがエロいから 部屋まで行かないうちに 全部やっちゃいそうじゃん」
上目遣いで妖しく笑う
「こっち来な」 牧野の腕を引くと 普段の原色が混ざる服装とは逆に モノトーンで
ミニマリストなリビングを通って ベッドルームに入った
牧野に後ろを向かせ ワンピースの背中のファスナーを下して行く
「まりあ 綺麗になったね」 
生田は服を脱がせて肩が露わになると くびれた腰へと続く美しいラインに見とれながら
しみじみと言った
「ありがとうございます」
腰に引っ掛かっていたワンピースが足元にストンと落ちると 牧野はカップが鎖骨の辺りまで
来ていたブラを取って落とし 手で両の乳房を隠して生田の方へ向き直った
「..綺麗」 生田が微笑みを浮かべながら 牧野の腕を取って下す
アンダーは風船のように丸く トップは美しい曲線の先にツンと立つ ギリシャ彫刻のような
乳房が現れる
薄ピンクの乳首が 彫刻ではなく 生身のエロスを表すミューズだと言うことを示していた
「ヤッバッ..」 生田が感嘆の言葉を漏らした
「ちょっと寒い..」 牧野が恥かしそうにモジモジとする
「あっ ごめん 見とれちゃったわ」
そう言うと 生田はトップスを引き上げて首を抜き デニムのボトムから白い脚を
片方ずつ持ち上げて抜いた
グレイのブラとショーツ姿で 程好く筋肉の付いた格好の良い肉体が現れる
ゆっくりと牧野に近づき 抱き締めると共に再びキスをした
お互いの温かさを感じながら抱き付いたままベッドに倒れ込む
生田は先程とはまた少し違ったアプローチで牧野を恍惚とさせた
手が牧野の伸びやかな下半身へと下りて行く
生田の唇は 長く細い腕を上に伸ばさせて脇をくすぐり 乳首と乳房をたっぷりと楽しんだ後
ヘソの辺りまで来ていた
柔らかくツルツルとした触感がたまらない 内ももを撫でると牧野は体を捩る
「四つん這いになって」
軽く股間を突付き 体が横になったところで 生田が囁いた
快楽といやらしい気分に浸りながら 牧野が従う
生田はペタンとベッドに座り 様子を見ている
「凄いなぁ 完璧! 腰のライン しっかり張った骨盤 丸いお尻 素晴らしいわ」
生田は後ろに倒れそうになりながら距離を取り 目を細めて牧野の身体を見渡す
「ぃやん」 牧野が恥かしそうに顔を背ける
肩にかかった長い髪がサラサラと落ちて行った
生田は膝立ちになって近づくと 牧野の腰から尻にかけて 高級な調度品やベルベッド素材を
触れるように うっとりと撫でる
「エリ 本気出しちゃるけん」 ニンマリと呟いた

225よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:15:24
ほんとに ご飯ばっか食べてる人誰? 
誰・・・誰・・・誰・・・
アー!
ききは声にならない叫びを上げて目覚めた
寝汗でびっしょりだ
悪夢が甦る
口の中が辛くて痛い気がして来た
あの時のことは こうやって度々夢に見る
ご飯ばかり食べてたわけじゃないのに..
カレーだって食べてたよ
ねっ チャーリー
あっ そうだ今日は琥珀にカリカリあげよう 大好物だから
時計を見る
まだ夜中の2時半..
あーっ もうっ こんな変な時間に目が覚めちゃったじゃないっ!
ご飯ばっか食べてないのに!
あの時のカレー なんであんなに辛かったんだろう?
トウガラシかな?
なんか赤い感じがした
りこのいつも眠そうな目もばっちり開いてたっけ?
ふふっ
おかしぃっ
..ほんとにを2回も言うかな?
ほんとに ご飯ばっか食べてる人誰? 本当に!
ダメ押しじゃん
きき食べてないよ!そんなに!!!
あー 今あのカレーがあれば..
あっ それじゃ自分も辛いか..
ダメだ
ききは大きな口を広げて笑顔になると体を横にした
笑った時にできる えくぼが自分でも好きだった
傍らに温もりを感じて腕を伸ばす
琥珀喜んでくれるかな?
「ううん・・・ ん・・・」
寝返りを打って こちらを向いた
細い目を より細くしてききを見つめる
ご飯より 白くキメの細かい肌
ご飯ばっか食べてる人誰? 
また記憶が甦る
あー もぅっ 食べてやる!
ききは体を寄せると 白い頬に唇を這わす
洗い髪のいい匂いがした
なによぉ! と言いかけた唇を唇で塞ぐ
リサ・・・ 好き!
あの時は本気で腹が立ったけど 
唾液が溢れ 頬を濡らした
ききの舌を受け入れたリサは 力強く抱き返し
二人はまだ長い夜を楽しんだ

226よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:16:27
生田は牧野の張り出した骨盤を両手で掴み あそこを舌でねぶった
いやらしい音が響く
牧野は快感といやらしさに体温が一気に上がった気がした
腰を浮かせ 仰向けで扁平してもツンとした感じが変わらない乳房を震わせて 悶絶する
「ゃっ... んっ.. ぁはんっ...」
顎を反らして左右に首を振った
手はブランケットを握り締めていた
「もうトロトロね」 生田が顔を上げた
両方の小高い山になっている乳房の稜線の向こうに 口を開けて荒い呼吸をしている
牧野の顔が見える
時々乾く唇を舐める舌がエロティックだ
「起きて 今度は私が下になる」 
薄っすら目を開けた牧野がよくわからないまま体を起こすと 生田は横で仰向けに転がった
細い両脚を一度伸ばすと 右脚を軽く曲げその下に左足を入れる
「この上に跨って」 生田が自分の右の太ももをペチペチと叩いた
「え?」 困惑しながらも 牧野は指示に従う
膝立ちになると 細いながらも肉感的な太ももを片方持ち上げて 生田の脚に跨った
「座って」
生田の太ももに腰を下すと 温かい体温とつるつるした肌の感触が伝わって来る
「動いて」 
生田が牧野の膝を押して促す
ヌルヌルが潤滑剤となり 前後の微動が快感で止まらなくなった
生田は時々脚を振動させ 上下にたわむ美しい乳房を見ながら 快楽に浸る牧野を見つめている
「髪 ほどいて」 生田がまた注文を出した
ポニテールに手をやり 生田を見る
生田が頷くと 牧野は髪を留めていたゴムを外した
「そのまま手を離して」
手を離すと 長い髪がサラサラと落ちる
生田は牧野の両手に手を伸ばし 指を組んだ
「ほら もっと動いて」
両腕を前後に押したり引いたりする
牧野は目を瞑り 生田のリードに合わせて 気持ちの良くなる動きに集中した
髪が前に流れ 乳房を隠す ピンと立ったピンクの乳首が髪の隙間から顔を出した
頭を振って髪を後ろにやろうとする動きがいやらしい
「ぁっ ぁっ ぁっ」 
こみ上げて来る快感に 牧野は動きを速くして行く
生田は上半身を起こし 細い腰に左腕を回すと脚を上下に微動させて 牧野の悦楽をアシストした
「あっ あんっ ぃっ ぃっ んっ ぅぅんっ」
腰を引き寄せられた牧野は 背を反らし 右手を後ろ手について体を支える
上向きにツンとなった乳首を 生田は咥えたり舐めたり頬擦りしたりして楽しんだ
牧野の荒い息遣いと快楽に漏らす喘ぎに満足すると 右手を股間にやり 指の攻めを追加する
「ぃやっ もぅ.. もぅ.. ぁぁんっ ぁっ イクっ イっちゃうぅん!」
牧野が陥落した
脱力して体を預けて来る
生田は抱き締めると 髪を撫でた
軽くキスをする
遅れてなんとか応じようとする牧野がかわいかった
薄っすらと目を開けた牧野に 生田は優しく微笑んだ
「私に何が聞きたかったの?」 静かに囁く
「ちぃちゃん.. ちぃちゃんのこと..」
「森戸? 森戸がどうしたの?」
「ちぃちゃんがカントリーで何を教わったのか知りたいんです」
「ふーん 道重さんが知りたいの?」
牧野はかぶりを振った
生田はニヤリと笑うと 牧野の胸に顔をやり 乳首を軽く噛んだ
「痛っ」 それほど痛くなかったが思わず声が出る
「道重さんが知りたいの?」 生田は顔を上げると もう一度訊いた  
牧野はゆっくりと頷いた
「ま いっか.. そっちとは協力体制でいたいし その代わりそっちの知ってることも教えてね」
「ぁんっ」 乳首を強めに摘まれて 牧野は声を漏らした

227よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:17:45
「森戸は嗣永さんからOCNをモーニングに持ち込むように仕組まれてたんだよ」
生田はグレイのスポーツブラを脱いだ
大胸筋に支えられた程好い白い乳房が 牧野とはまた違った感じでツンと存在している
腕を上に伸ばした時も揺れはするが 重力に翻弄されるようにではなく ピラミッドが立つ
大陸プレートごと移動するような揺れ方だった
牧野の頭を自分の胸に押し付ける
牧野は舌を出して 奉仕し始めた
「ほれは じゅるっ ひってました」
「知ってたの?」
「道重さんも協力してましたから」 牧野が乳房から唇を離して生田を見上げる
「そうかぁ そうだったんだ なんでそんなことしたの?」
「みちひげさんは じゅるっ モーヒングひ波風おほひて 変化を見たはったとひってまひた」
「舐めながら喋んなくていいよw 嗣永さんは?」
「嗣永さんの意図はわかりません 嗣永さんには催眠術を教えてもらいましたが
その時も道重さんに 教えてもらいなさいと言われて会っただけなので」
「催眠術は道重さんじゃなくて 嗣永さんに教わったんだ?」
「はい」
「じゃあ カントリーの子たちもみんな知ってる可能性があんの?」
「どうでしょう? あれはOCNの興奮状態が無いと無理ですから」
「森戸がモーニングに来た時 OCN付けてたじゃん 
薬も流出してるから OCNが無くてもまりあができるんだし」
「ちぃちゃんは恐らく モーニングに来た時は 疑われない為に 
何も覚えてない状態だったんだと思います 今はわかんないけど..
薬は道重さんが握ってて 嗣永さんには渡っていないはずです」
「そうなんだ..」
「道重さんが言うには ふなっきとやなみんには潜在的に何か仕込んだ痕跡があるそうです」
「何か仕込んだ?」
「性行為に対して あまり抵抗が無い上に覚えが早く 体もすぐに順応するとか」
「若い子はだいたい覚えが早いけど」
「それだけじゃ腑に落ちないものがあったらしいんです」
「あっ? 道重さん あの子達にも手出したの? とんでもねー!」
生田は以前調べた梁川の体を思い出した
顔に似合わず ボリュームのある白いマシュマロ胸 意外とスラっとした脚
ちぇっ 船木の体も調べたいなぁ..
そう言えばあの時 梁川は睡眠薬で眠らされながら ”汝の敵を愛せよ”と呟いたっけ
やはり何か仕込まれていたのか..
梁川にイかされたことのばつが悪くて 牧野は無言で生田の乳首をしゃぶっていた
「森戸は嗣永さんの 一番の教え子だそうだよ」 生田が囁く
牧野の動きが止まった 唇を乳首から離し 生田の顔を再び見上げる
「こういうことが最高に上手いんだってさ」 生田は牧野のあそこを二本の指で撫で上げた
「うそ?...」 ビクっと体を震わせた牧野が呟く
「一番の教え子を 周りを欺いてまでモーニングに入れたのなら 
なんで道重さんとまりあに協力したのかな?」 
生田の問いに牧野は何も答えられなかった
「UF研と私たちは まりあがこの先モーニングを背負って立つ と少なからず思ってるわけ
まぁ道重さんの息がかかってたり まりあ自身の野心ややり方など 
目に余るところはあるけどさ でも華があるし たぶんそうなる」
「..ありがとうございます」
「その支えになるのが13期の2人だと思ってたんだけど なんか怪しくなって来たよね」
ジッと生田を見つめる牧野の髪を 優しく撫でながら生田が言う
「図らずもまりあが森戸の動きを探って来たように 何を狙って動いてるのかがわかんない」
「UF研でも まだわかりませんか?」
「わかんない... でもはるなんがまた森戸に接近している」
「飯窪さんが?」
「私 ハルナといい関係だったんだけど 最近求めても乗って来ないんだよね」
「ええっ!?」 牧野が驚いた
「おかしいと思ってちょっと跡をつけたら 森戸が待ってた」
「ただ一緒に遊んだだけじゃ?」
「会った瞬間 物陰に隠れて ハルナが目を閉じてキスを待つんだよ? おかしいでしょ?」
生田の顔が 一瞬嫉妬で強張った気がした

228よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:18:47
まだレッスン開始までは2時間程時間があった
飯窪は事務所の控え室で一人椅子に腰掛けて待っていた
ドアが開いた 森戸だ
「ちぃちゃん 待ってたよ」
「もう こんなに早く来る意味ある?」
「あるよぉ みんなが来てからじゃ できないし」
「飯窪さん エッチ好き過ぎ!」
「..だ 誰がこんな体にしたのよ」
飯窪は口を尖らせて 森戸を見た
目が潤んでいる
森戸が荷物を置いている間に 飯窪は部屋のドアまで行って施錠をした
「ね ちぃちゃん 早く!」
椅子に座って頬杖を付いた森戸に 飯窪は声を掛ける
森戸は一瞥すると スマホを取り出した
「ねぇ! ちぃちゃん!」 飯窪が森戸の肩に手を置いた
森戸は手を跳ね除けて スマホをスワイプし続ける
「お願い ちぃちゃん! 今日会えるの楽しみにしてたんだよ?」
森戸が顔を上げ 飯窪を振り返った 顔には悪そうな笑みが浮かんでいる
「そんなにして欲しいの?」
「お願い!」
「しょうがないなぁ」 
森戸が首を傾げて髪を撫でると 飯窪の顔にパっと喜びが広がる
飯窪は隣の椅子に腰を下し 目を瞑って森戸を待った
程なく唇が重ねられた
飯窪は体温が一気に上がって行く錯覚を覚える
年下の後輩に キスで翻弄される私.. 
求め合いながら そんなことを考えると 飯窪は下半身に疼きを感じ体を捩った
いきなり股間に指が来た
スキニーな赤いパンツの上から 二本の指でいじられる
「パンツ汚しちゃ マズいんじゃない?」 森戸が唇を離し 耳元で囁く
「ぁぁん」
飯窪は自分でパンツのホックを外し ファスナーを下げる
森戸の手はショーツの中へ侵入して来た
「どうなってんの? もうヌルヌルなんだけど」
「ぃやっ..」
「ぃやなの?」
「ぃやじゃないっ..」
「どっち?」
「して...」
下からぴちゃくちゅという 液体の音がした
飯窪は自分にこれほどまでMっ気があることを 森戸に教えられて初めて知った
指を1本 2本 3本と使い分けながら 森戸が攻めて来る
飯窪は押し寄せてくる快感に 幸せを感じた
「指が吸い付いてくる どんだけエッチなの?」
「ゃだっ そんなことなぃ..」
「昨夜も一人でしたんでしょ?」
「してないっ してないよぉ!」
「嘘? 私のこと考えてしたんでしょ?」
「してないっ.. ぁ...」
指の動きが止まった
「ゃだっ 何でもする..」 飯窪は懇願した
「じゃあ 本当のこと言って」
「..昨夜一人でしました」
指の動きが再開した
「あぁんっ ぃいっ ぃいのっ! ぁっ」
「私に嘘をつかないで! いつでも正直にいるの」
「わかりました ぁっ ごめんなさい ぁっ」
森戸はニヤリと笑った
「これから いろいろと協力してもらわないといけないし」
「ちぃちゃんのためなら ぁっ 私 頑張る ぁぁん.. イっ くぅ...」

229よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:20:10
「なんかわかった?」
薄い桜色のカットソーの上に白衣を一枚羽織った譜久村が訊いた
「やっぱ道重さんが動いてるみたい」 
生田はテーブルの上に片脚を上げ ストレッチをしながら言った
「あなた 土足で止めなさい」 譜久村が注意する
「まりあ すンごい体してたでしょ?」 石田が身を乗り出す
「いや いい女だね! ミズキと一緒だった時は部屋が暗かったけど 
今回はしっかり見たからさぁ すンごぃよ!」
「えー 見たい!」 譜久村に促され 椅子に腰をかけながら石田が言う
「資料室行けば 今までの写真集揃えてあるわよ」 譜久村が騒ぐ二人を窘めた
UF研の小会議室に3人は集まっている
生田が牧野から得た情報を共有するためだった
「アンジュの船木とJJの梁川には 何か仕込んであるんだってさ」
生田が背中を反らせ 伸びをしながら言った
白いTシャツの胸の文字が軽く踊る
ノーブラのようで 両方にツンと突起が布地を浮かせていた
「誰が何仕込んだの?」 石田が生田を見る
「嗣永さんだろ? 本人たちは気付いてないようだけど 
性行為への抵抗が少なく 順応が早過ぎることから 何か潜在的にされてんじゃないの?
って話だった」
「前に森戸が梁川にキスして 岡見がOCNの外部感染が疑われるって騒いだことあったじゃない」
譜久村が両手をテーブルの腕で組んで言った
「あん時は森戸にポスド状態が出て そこから梁川の感染を疑ったのよね」 
石田は長過ぎる白衣の袖が気になるようで捲くり始めた
「結局たいしたものが出なくてリセットして帰したけど まりあの情報が確かなら あれは偶然ではなく
何か狙ったものだったってことが考えられるわ」 譜久村が組んだ手を口元に持って行く
「カントリーから出た3人が それぞれ入った場所で行動を起こし始める..
いったい何が起こるんだ?」 生田の目付きが鋭くなった
「山木ちゃんなら 何か知ってんじゃないの? アユミ もう一度山木ちゃんとコンタクト取れない?」
「わかった! コナンの映画に託けて連絡取ってみる 今度はミズキも来なよ」
「そうね 予定が決まったら教えて」
「うん 山木ちゃんにはミズキも誘うこと言っとく 
ねー ところで梁川船木に何か仕込んであるって どうしてわかったの?」
「道重さんが調べたんだろ? 体中隅々まで」 生田がニヤリと笑った
「と言うことは 道重さんはその2人を手なずけてるってことになるわね 
嗣永さんの.. 嗣永さんって言うのは推測だけど 狙っていることは
既に頓挫してんじゃないの?」 石田は生田と譜久村を交互に見た
「どうだろ? 牧野を使って情報を集めさせてるくらいだから 道重さんの
コントロールの効かない状況なんじゃない?」 生田は一瞬震えたスマホを確認しながら言った
「そうか.. 道重さんと嗣永さんは協力し合ってるものとばかり考えていたけど
お互いそれぞれ策略があるようね」
「牧野は 嗣永さんに催眠術を教わったんだってさ」
「ええ!?」 譜久村と石田が生田を見た
「牧野が言うには教わっただけで 他に何もないらしいんだけど 
まぁ今も道重さんに繋がってんだから そうなんだろうね 
潜在的に何か仕込まれてるかもしれないけどさ」 生田は苦笑した
「待って! ってことはよ? 嗣永さんはカントリーの子たちにも催眠術教えてるかもしれないじゃん」
石田の眉が吊り上がる
「牧野が言うには OCNの興奮状態が無いとできないし 薬も道重さんががっちり握ってるから
やれないはずだってさ」
「楽観的ね」 譜久村が言う
「そう願うしかないだろ? これ以上あちこちで悪戯されるのは 御免蒙りたいね」
生田はスマホをテーブルに放り投げた
譜久村がスマホを取り上げる 石田に画面を見せた
勝田からLINEが入っていた ”話しがしたい”
「会うの?」 譜久村が訊く
「まぁね こっちだっていろいろ情報集めなきゃ! 牧野のように体使ってでも」 生田が笑った
「森戸の動きは?」 譜久村は生田の笑いに釣られず 鋭い視線を投げた
「ハルナを骨抜きにされちゃったよ..」 生田が目を伏せる
「えー? そんなことあんの?」 石田は驚きに目と口を大きく開いた

230よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:21:13
石田は生田から 飯窪が森戸と密会しているようだと既に聞いていたが
いつものラブコールの延長くらいだと高をくくっていた
「山木ちゃんの情報が本当だったってことね..」 
前にも出ていた譜久村と二人で山木に会う話は 映画コナンの上映日が近づいてから
連絡しようと先延ばししてる内に忘れていたが すぐに動かなければと石田は改めて思った
「..私も似たようなものね」 黙っていた譜久村がポツリと呟く
生田と石田が譜久村を見た
「サクラと一緒に借りていた部屋を手放したの..」
「どうして!? それも森戸が?」 生田が身を乗り出した
「違う 違う! 森戸は関係ないわ サクラが骨抜きにされたのは...」

あれは先々週の木曜だった いつものように小田と一緒に夜を過ごす譜久村は 充実を感じていた
行為が終り ベッドの上で二人並んで寝転んでいる
「ミズキ..」 小田が呟いた
「なぁに?」
「ミズキ ごめん... 私 自分に正直でいたいの...」
「何? いきなり... いいよ サクラの正直な気持ちを言って..」
「ミズキには感謝してる.. 私 研修生で同じ志を持っていたと思っていた子たちが
あんなことになって 本当に落ち込んで... なんで? なんでやっとデビューできたのに!
それでいいの? って怒りもあって..」 小田は上を向いたまま話している
譜久村は体を横にして小田を見ていたが 既に寂しい気持ちが湧き始めていた
「でも それは私の傲慢だったのね 彼女たちには彼女たちの人生があるんだもん
ミズキにここで優しくされて ようやくそれに気付けたの..」
「私は何もしてないわ サクラにいつも美味しいもの食べさせてもらったし 癒されてた」
「本当に? 押し付けじゃなかった?」
「ううん 全然」
「ありがとう.. でも 自分に正直にならなきゃ...」
小田が体を横にして 譜久村を見つめる 目は真剣だったが潤んでいた
「私.. 私 好きな人ができたの」
譜久村は覚悟通りの言葉に 心が波立つことはなかったが 考えることが面倒で
ただ無表情な人形のようにサクラを見つめていた
「そんなの言わなくてもいいじゃんって思うでしょ? でもダメなの!
ミズキに優しくしてもらったからこそ 余計に正直でいたい..」
「いいのよ 気にしないで.. 人を好きになる気持ちに邪魔なんてできないわ」
「気付くと目が あの子を追ってるの.. いつの間にか隣に近寄って 
腕を組みたいって思っちゃうの..」
「..ハロの子なの?」 譜久村の目が大きく開かれた
黙った小田が頷く
「いいわ.. それ以上聞かない..」
「聞いて 私..」
「いいって!」 譜久村の声が大きくなった
「ごめん.. 大きな声出して.. もうダメね..」 
「私が悪いの..」 
「違うよ 誰も悪くない... この部屋はもう借りるのやめる..」
「ごめんなさい...」 小田は泣いていた
「謝らなくていいよ.. 来週にはこの部屋を手放すから 何か荷物があるなら持ってって」
譜久村はベッドから出ると 服を着て部屋を出た
星の見えない夜空を見上げると 小田の「ごめんなさい」と言う声が 頭の中で何度も繰り返された

「サクラが骨抜きにされたのは.. たぶん..」 譜久村がうな垂れる
「いいよ 言わなくても」 石田が言った
「ちっ 悲劇のヒロインは一人でいいんだけどなぁ」 生田が呟く
「ふっ」 譜久村の肩が微かに揺れた
「ふられてかわいそってな歳でも ないだろうに」 生田が半目で煙たそうに譜久村を見た
「ふん! そういうエリナだって一つしか違わないんだから 全然かわいそうとは思わないわ!」
「私がかわいそうなわけないじゃん! あんなヲタク女一人くらいいなくたって 全然関係ないし!」
「だよねっ あんなヲタク女! エロマンガばっか読んでるくせに 調子良すぎ!」 譜久村が生田を指さす
「ちょっと! サブリーダー仲間の悪口言わないでくれる?」 生田が口を尖らせた
「あー もうっ メンドクサイから 二人ともヤメテ!」 
石田は立ち上がると 華麗なターンをして両手を広げた

231よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:22:22
「で ふられて憐れなリーダー様 どうすんのよ?」 生田が悪態を付いて言った
「..ハルナは UF研や私たちのことを森戸に話すでしょうね 森戸はここに来たことあるけど
薬が投与されてたし 余りよくわかってなかったと思うけど これで完全にバレるわ」
「嗣永さんから聞いて もう知ってたんじゃないの?」 生田がようやく椅子を前に向ける
「でも自分の正体隠してんだから ここのこともおおっぴらにすることはないんじゃない?」 石田が譜久村を見た
「そうね ハルナもたいした情報を持ってるわけじゃないから そこまで心配する必要はないのかも
でもOCNがカエ..」 譜久村がハッとして 言葉が止まった
「どうした?」 生田が訊く
「いえ 何でも.. カエディーがOCNを持ち続けていることや まりやのこともある程度知られちゃうわね」
「いつものこっちゃない? 相手の出方次第だよ! 心配したってそれしかできないんだから」
生田はまだイライラしているようだった
「まっ そういうことよ.. とにかく エリナはハルナと森戸を注意深く見といて! あと りなぷ〜からも何か聞けたら」
「はいはい」
「私は?」 石田が片手を挙げてアピールする
「アユミは 山木ちゃんとのアポ取るのと ふなっきのいるジュース当たって!
ここんとこジュース担当みたくなって その割にはあんまり情報ないんですけど どうなの?」
「だってぇ 私 いじ抱きでちょこっと踊ったってだけで みんなと特別親密って訳でもないしぃ」
「アユミは意外と人見知りだからね」 生田が立ち上がった
「私も そういう歳でもないから頑張るわよ!」 石田が頬を膨らませて生田を睨んだ
「私は横やんにOCNが狙われるかもしれないから 注意するように言うわ」 譜久村が言う
「加賀に直接言えばいいのに」 生田はドアに向かって歩き出そうとしていたが 振り返って譜久村を見た
「..そうね」 
「ちょっとぉ」 石田が生田を肘で小突く
「あっ そだ! 横山には私が言っとくよ! 横山は生田グループだから!」
「グループって あと誰よ?」 石田が訊いた
「まりや」
「利用されて ポイってことにならないようにね!」 譜久村が生田の背中に声を掛ける
「誰かさんとは違いますよ!」 片手を バーイ! と振ると 生田は部屋を出て行った
「っとに 憎ったらしぃ..」 譜久村が苦笑した

「どう? むしゃくしゃした気持ちスッキリした?」 植村が訊いた
「うん すんごく楽しかった! ありがと! 誘ってくれて」 佳林が笑った
朝のTV番組に出演した後 二人はVRや謎解き脱出ゲームで遊んだ
途中軽い昼食を取ったり お茶したりで 気付いてみれば 辺りは日が暮れかかっていた
「ねぇ もうちょっと遊びたいけど 人込みはもう疲れちゃったから ウチ来ない?」 植村が誘った
「え? うえむーんとこ行っていいの?」
「いいよ」
「行く!行く! ぅわー久しぶり!」
「あれ? 来たことあったっけ?」
「あるよぉ! ほら前に 由加も紗友希もいたじゃん」
「あー そっかぁ ちょっとだけだったけど来たね」
「ぅん 意外と綺麗にしてた」
「何? もっと散らかってると思った?」
「ぅん」
「かわいくねー! あたしだって掃除くらいするんだからね!」
「ごめんごめんw あの時なんで朋いなかったんだっけ?」
「あれ何だっけ? 病気してた? いやもっと前だったような..」
「あっ あれだ! 爆ナイの収録で」
「あっ そっか! 夏焼さんから変わったばっかで まだ緊張するからって 早く行ったんだっけ?」
「そうそう」
「懐かしいなぁ」
「ホント あれ何年前?」
「3年前くらい?」
「3年前かぁ まだ17の時じゃん.. あの頃 まだこんな遊んだりしたことなかったね」
「だってぇ りんかはあの時 もうアイドルしてたけど あたしまだ何やってんのか よくわかんなかったし」
「いやいや うえむーもちゃんとアイドルだったよ! すんごいかわいかった!」
「過去形かい!」
「いえいえ 今はもっとかわいいです いや 美しいです!」 
「調子ええ奴やな りんか!」 
二人は笑い合った

232よーろぴあん! 231訂正:2018/06/03(日) 13:23:54
「で ふられて憐れなリーダー様 どうすんのよ?」 生田が悪態を付いて言った
「..ハルナは UF研や私たちのことを森戸に話すでしょうね 森戸はここに来たことあるけど
薬が投与されてたし 余りよくわかってなかったと思うけど これで完全にバレるわ」
「嗣永さんから聞いて もう知ってたんじゃないの?」 生田がようやく椅子を前に向ける
「でも自分の正体隠してんだから ここのこともおおっぴらにすることはないんじゃない?」 石田が譜久村を見た
「そうね ハルナもたいした情報を持ってるわけじゃないから そこまで心配する必要はないのかも
でもOCNがカエ..」 譜久村がハッとして 言葉が止まった
「どうした?」 生田が訊く
「いえ 何でも.. カエディーがOCNを持ち続けていることや まりやのこともある程度知られちゃうわね」
「いつものこっちゃない? 相手の出方次第だよ! 心配したってそれしかできないんだから」
生田はまだイライラしているようだった
「まっ そういうことよ.. とにかく エリナはハルナと森戸を注意深く見といて! あと りなぷ〜からも何か聞けたら」
「はいはい」
「私は?」 石田が片手を挙げてアピールする
「アユミは 山木ちゃんとのアポ取るのと やなみんのいるジュース当たって!
ここんとこジュース担当みたくなって その割にはあんまり情報ないんですけど どうなの?」
「だってぇ 私 いじ抱きでちょこっと踊ったってだけで みんなと特別親密って訳でもないしぃ」
「アユミは意外と人見知りだからね」 生田が立ち上がった
「私も そういう歳でもないから頑張るわよ!」 石田が頬を膨らませて生田を睨んだ
「私は横やんにOCNが狙われるかもしれないから 注意するように言うわ」 譜久村が言う
「加賀に直接言えばいいのに」 生田はドアに向かって歩き出そうとしていたが 振り返って譜久村を見た
「..そうね」 
「ちょっとぉ」 石田が生田を肘で小突く
「あっ そだ! 横山には私が言っとくよ! 横山は生田グループだから!」
「グループって あと誰よ?」 石田が訊いた
「まりや」
「利用されて ポイってことにならないようにね!」 譜久村が生田の背中に声を掛ける
「誰かさんとは違いますよ!」 片手を バーイ! と振ると 生田は部屋を出て行った
「っとに 憎ったらしぃ..」 譜久村が苦笑した
「どう? むしゃくしゃした気持ちスッキリした?」 植村が訊いた
「うん すんごく楽しかった! ありがと! 誘ってくれて」 佳林が笑った
朝のTV番組に出演した後 二人はVRや謎解き脱出ゲームで遊んだ
途中軽い昼食を取ったり お茶したりで 気付いてみれば 辺りは日が暮れかかっていた
「ねぇ もうちょっと遊びたいけど 人込みはもう疲れちゃったから ウチ来ない?」 植村が誘った
「え? うえむーんとこ行っていいの?」
「いいよ」
「行く!行く! ぅわー久しぶり!」
「あれ? 来たことあったっけ?」
「あるよぉ! ほら前に 由加も紗友希もいたじゃん」
「あー そっかぁ ちょっとだけだったけど来たね」
「ぅん 意外と綺麗にしてた」
「何? もっと散らかってると思った?」
「ぅん」
「かわいくねー! あたしだって掃除くらいするんだからね!」
「ごめんごめんw あの時なんで朋いなかったんだっけ?」
「あれ何だっけ? 病気してた? いやもっと前だったような..」
「あっ あれだ! 爆ナイの収録で」
「あっ そっか! 夏焼さんから変わったばっかで まだ緊張するからって 早く行ったんだっけ?」
「そうそう」
「懐かしいなぁ」
「ホント あれ何年前?」
「3年前くらい?」
「3年前かぁ まだ17の時じゃん.. あの頃 まだこんな遊んだりしたことなかったね」
「だってぇ りんかはあの時 もうアイドルしてたけど あたしまだ何やってんのか よくわかんなかったし」
「いやいや うえむーもちゃんとアイドルだったよ! すんごいかわいかった!」
「過去形かい!」
「いえいえ 今はもっとかわいいです いや 美しいです!」 
「調子ええ奴やな りんか!」 
二人は笑い合った

233よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:24:39
「でな めっちゃウケたんやけど 朋がこーんな顔してこっち見るわけっ」
「ウケる〜w 朋 なんでそれ食べちゃったの?」
「赤かったから カリカリ梅やと思たんちゃう?」
二人は植村の部屋でくつろいでいた
リビングにあるL字型のカウチソファに座っていたが
脚を伸ばせる方にいた植村は そのうち体を横にしてリラックスしていた
「朋は変わんないなぁ」
「ある意味 ホッとすんねん 朋見とると」
「でも由加も変わんないけど さゆきは変わったよね」
「そう! さゆき 綺麗んなった!」
「いつの間に?って感じで 大人になったし 綺麗になったよね! あれ何で?」
「恋したからに決まっとるやんか」
「え? そなの?」
「もぉ りんかったら鈍感! ホントそういうの疎いなぁ」
「恋をすると綺麗になるって本当なんだ?」
「当たり前やん そりゃあやっぱ自分に気ぃ使うようなるしな だって相手によう見られたいやん」
「そっかぁ じゃあセクシーも一緒かな?」
「ありゃ? まだそれ言うてんの?」
「だって うえむーはいいじゃん! ハタチの色気が溢れてるんだから!
私は下手すれば小学生みたいだよ?」
「そんなことないって! りんかも大人の色気が出とるよ」
「うそ!」
「うそやない!」
「うそよ! だってこんなだよ?」
佳林は立ち上がると デニムのジャケットを脱ぎ 白のTシャツも脱いで行く
「りんか! 何 脱いでん? 何しとん!」
植村が体を起こして制止するのも構わず 佳林は上半身裸で腕を胸の前で組んだ
「ねぇ? これがセクシーに見える?」
佳林は植村の目の前まで歩を進めた
「セクシーやん」 少し怒ったような目で植村が言った
「うそ 絶対そんなこと思ってない」
「あー メンドクサっ! そんなんやから セクシーやないんやで? 
セクシーな女はそんなくだらんことに拘らんわ!」 
植村は佳林を睨み 吐き捨てるように言った
「ごめん..なさい」 
佳林は力が抜けたように植村の座るソファの前で膝を付くと 下を向いて両手で顔を覆った
「泣きなや..」 
佳林は滅多に泣かない
植村は今まで見たことのない佳林に戸惑った
「はよ 服着ぃ..」 佳林の肩に手をやる 
普段は体温が無いように見えることもある佳林だが 剥き出しの肩から
熱いくらいの温かさが伝わって来た
「セクシーなんか そのうち黙とっても 出て来るわ 女やもん」
植村は佳林の耳元に優しく囁いた
「うえむー!」 
佳林が顔を上げ 植村に抱き付く 
涙が頬を伝っていた
「どないしたん? りんか.. 大丈夫なん?」 植村は佳林の頭を撫でる
「私っ おかしいのっ なんで 私.. こんなに変なんだろっ」 
しゃくりあげる佳林を可哀想に思い 植村は裸の背中に腕を回して抱き締めた
「泣かんといて! ウチまで泣きそうになるやん」
「んっ ご..めん..」 佳林は顔を上げた
目を潤ました植村が綺麗だった 赤く艶やかな唇に目が行く
佳林は吸い付けられるように 植村にキスをした
植村は驚いたが ここで拒絶すれば佳林がもっとショックを受けるかもしれないと思うと
突き放すことはできなかった
いや 寧ろ 思いっきり開放してあげるべきか?
ナルシシズムが強そうな佳林は きっと恋などしたこともないんじゃないか?
普段昔のハリウッドスターをカッコイイと言ってはしゃぐ佳林に 肉体で感じる幸せを教えてあげたくなった
植村は舌を佳林の口腔に伸ばすと同時に 掌にちょうど収まるくらいの乳房を優しく撫でた

234よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:25:17
「わかった ウチがセクシーを教えたるわ」
植村は唇を離すと 佳林を見つめて言った
「まずは りんか.. いろんなことから楽にならなな」 立ち上がって佳林の腕を引く
薄い華奢な身体の佳林は 植村の手を握り 寝室に付いて行った
涙に濡れた目は期待に見開かれ 軽く微笑んでいる
ベッドの前まで来ると 植村は佳林を突き放した
少し乱れて皺になっている 深緑のブランケットの上に横になった佳林は 植村の顔を見た
口角が少し上がり 挑戦的な目で佳林を見下ろす
黒の長袖トップスの裾に手をかけると 手を伸ばして伸び上がり脱いで行く
ブラトップのカップがカッコ良く突き出た TVCMを見るような身体が現れた
植村は首周りに人差し指を引っ掛け インナーを引っ張る
どうしよっかなー? そんな風に首を少し傾けて微笑んでいる
部屋の灯りに白く照らし出された白い鎖骨が美しかった
いいやっ 殆ど聞こえないくらいにそう呟くと 植村はインナーも脱いだ
息を飲んで見つめてしまう 裸体が露わになる
しっかりした肩から 重さを感じる豊なバスト くびれた腰...
スキニーのデニムを穿いた裸の上半身は 白く輝いて見えた
肩にかかった髪を首を振って落とすと 前に垂れた髪が
薄赤い乳首を頂きに抱いた真っ白な乳房の稜線を覆う
植村は細い首の左右に手を差し込むと 軽く頭を反らしながら 髪を持ち上げて背中に回す
チラリを見えたうなじが更に欲情を促す
なんで? 佳林は植村の仕草を見ながら 色っぽさの理由を考えていたが まだわからなかった
スタイルが良いのは当然だが それ以上にそそると思わせるものが何なのか?
植村にはそれが 確かにある
真剣な眼差しの佳林に気付いた植村は ベッドに腰を下すと 佳林の前髪を撫で上げて微笑んだ
「楽しも?」 赤い唇を僅かに動かして呟くと 佳林に体を重ね ゆっくりと倒して行く
2人は再び唇を合わせ 舌を絡ませた
キスが終わると 植村は唇を佳林の身体のいろんなところへ旅をさせる
瑞々しい肌をした身体は熱を放っていて 唇が這った薄ピンクの痕跡をどんどん広げて行く
始めは恥かしかったのか あまり反応せずに固まっていた佳林も 徐々に喘ぎ 体を捩る
「ぁっ.. んっ..」
「もっと感じや.. いらんことは忘れて 気持ちようなることだけに集中するんや」
「ぁふっ.. ぅぅん..」
植村が下半身を攻め始めると 佳林からどんどん声が漏れるようになった
「ゃんっ だめっ だめっ.. ぁっ.. んっ」
「溢れて来た.. もう少しや..」
「ぁは.. ぃっ ぃぃ.. ぁん ぁっ... んぅんっ!」
佳林はシーツを握り締めて固まった
程なく脱力すると荒い息をする
「..スッキリした?」
しばらく佳林の様子を見ていた植村が声を掛けた
「..ぅん」 恥かしそうに佳林が頷いた
「ほな 今度は自分の番や」 植村は体を起こし膝立ちになると佳林の体に跨る
そのまま顔の近くまで動き 佳林を見下ろした
「舐めて」
佳林は大胆な植村に驚いた
この子 どこでこんなこと覚えたの?
植村が大人の女に思えた 激しく欲情と自分に無いものへの嫉妬が湧き上がる
同時にこの子を感じさせて 気持ちいいと言わせたい そう言わせれば 自分も負けてはいない
そんな思いが生まれ あそこに舌を伸ばした
初めて間近で見る薄ピンクの女性器に エロティックな気分になりながら 佳林は行為に没頭する
耳に触れる温かな柔らかい太ももの動きで 植村が感じているのがわかり 佳林に喜びが浮かぶ
「んっ.. ぁっ.. んんっ ぁっ ぁぁん」
上から喘ぎが聞こえると 更に嬉しくなった
息を吐く音が混じる声が色っぽい
堪えても どうしても出てしまう そんな声をもっと聞きたいと思った
隠そうとしても出てしまうもの... それだ!
そっかぁ チラっと見えたり 漏れ出てしまうもの 私がセクシーに感じるものはそれだ!
佳林は植村の太ももを両腕で抱えて動けないように引き寄せると 舌を捻じ込んで行った

235よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:25:58
なんやこの子 全然知らんかと思たらやるやん
植村は快感に腰をくねらせながら 佳林に少し驚いた
どんな顔をしているのかと思い 目を開けて下を覗き込む
佳林は顔を股間から離すと目を細め 唇をゆっくりと舐め回して見せた
挑発するようにチロチロと舌を動かして微笑む
やれるもんならやってみぃ
植村は後ろ手を付いて体を捻り四つん這いになると 再び佳林に跨って
熱を放つ草むらの奥に鼻先を入れる
佳林は生温かい柔らかな舌先を股間に感じて 腰を引きながら
負けるものかと つるつるした肌触りの尻を両手掴んで引き寄せた
自分の舐める音と下から聞こえてくる舐められる音
腰を左右に振って 逃げても逃げても追いかけて来る快感
今まで考えたことのないくらいの淫靡な状況に 佳林はおかしくなりそうだった
「ぁっ もうダメっ! ィっ...」
佳林が先に口を離して硬直すると 植村も間髪入れずに我慢を止めた
ゾクゾクと背中が震え 頭が真っ白になる
体の向きを変えると 植村は佳林の横に倒れ込むように寝転がった
荒い息を整えようとしながら 温もりを求めて隣に腕を伸ばす
こんなに体の相性がいいなんて.. 豊満な白い体が華奢な白い体を包み込んだ
佳林が愛しかった
言葉では説明できないが 初めて理解できたような気がした
佳林の髪をゆっくりと撫で 目を見つめる
軽く微笑むように半目で満ち足りた顔をしている佳林は 既に大人のセクシーを手に入れていた

「なんかお弁当買って来ようか?」
「いや いいです お腹いっぱいじゃない方がスっとした写真が撮れそうで」
「そっか わかった でもお腹空いたらいつでも言ってね」
東京駅のホームで 加賀はマネージャーと北陸新幹線を待っていた
スーツ姿の会社員や家族連れが隣のホームに止まる車両のドアに吸い込まれて行く
先に仙台行きの東北新幹線が出て行くと マネージャーが 次よ と言って微笑んだ
朝からずっと緊張している 今日は石川県で撮影だ
未だに信じられない気もするのだが 加賀温泉郷観光大使としての仕事だった
私なんかで本当にいいんだろうか? 光栄に思い 嬉しさで溢れる反面 
ずっとそんな気持ちがどこかにある
新幹線が滑り込んで来た
スーツケースを持ち上げて マネージャーに続いて乗り込む
座席に付くと なんとなく落ち着いた
いつもならここで ヘッドホンをしてアニソンを聴くのだが 窓の外を見つめていた
この初めての大切な仕事をしっかりと記憶しておきたい 
加賀の緊張を察してか そっとしておいてくれるマネージャーの心配りが嬉しかった
途中トンネルが多くなると 羽賀さんの長野県だーっと思いながらウトウトし始める
余り熟睡できなかったし...
昨日のことを思い出していた
「カエデー 明日仕事なの?」 ダンスレッスン後に帰る準備をしながら横山が聞いた
「うん」
「オフの人多いけど どこ行くの?」
「ちょっと..」
「何? なんで隠すの?」
「まだ言えない」
「え? 何 何? まさか写真集?」 横山の目が大きく見開かれた 今にも噛み付いて来そうだ
「違うよ」
「じゃ 何? 一人仕事でしょ? テレビ?」
「違う違う」
「ラジオ?」
「違う」
「じゃあ何よ? やっぱ写真集かグラビアじゃないの?」
「ん〜 じゃ そういうことで」
「えー! 隠さないでー!」
「いや こーんな水着着るから 恥かしくてさ」 加賀は両手で胸を寄せ上げて見せた
「ないないw」 横山は呆れた顔で首を振った

236よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:26:33
「どうして言い切れんのよ!」 
「だってぇ こーんな水着 カエデー着ても似合わないじゃん」
横山も両手で乳房を挟み 持ち上げて見せる
黄色のTシャツが 中にメロンが2つ入っているのかと思うくらい 前に突き出た
「く くゃしぃ〜」 加賀がわざとらしく無念の声を漏らす
「さすがソロ写真集を既に撮った方は 言うことが違いますね!」
エヘン! と胸を張った横山が八重歯を見せて笑った
「ねー どこ行くのー?」
「今ので精神的ダメージくらいました 教えられません!」
「えーっ! もぉっ! カエデーのケチ!」
「ケチって..」
「いいよ いいよ 私はオフを満喫しますから! 明日は渋谷で楽し〜く遊ぶので
カエデーは仕事頑張ってね!」
「はい! 美味しいものたーくさん食べて来るけど お腹いっぱいで
横山の土産買うの忘れちゃうかも?」
「大丈夫です! 私はスイパラ行って 焼肉食べて 大満足の予定だから!」
「土産はガンプラでいい? 頭だけ作ってまだ組んでないのあるから それで」
「いらないわ!」 横山は口を尖らせた
加賀は昨日の横山の拗ねた顔を思い出し かわいさと面白さにニヤける
今日の仕事については メンバーへの口止めはされていなかったが
上手く終わるまで あまり周りに言う気になれなかった
そもそもSATOYAMAイベントで この関連の仕事をしているから 察しが付きそうなものだが..
横山は頭が良くていろいろ気付く子だと思っているが ときどき嘘か本当かわからないくらいに
抜けてる時がある
みんなへのお土産の他に 横山になんか買ってってあげなきゃ
加賀名物って何があるんだろ?
加賀は前に仕事で一度行った時に 食べたものを思い出そうとした
ノドグロ? お刺身? 
いや 土産物屋で見ないとわかんないな
どの辺りだろうか? 車窓の向こうにはくすんだ瓦屋根が続く先に灰色がかった海が見える
晴れてはいるが 薄っすらとモヤがかかったようにぼんやりとした天気だった
もうちょっと青い空になればいいな
そんなことを思いながら マネージャーが買ってくれた加賀棒茶のペッドボトルに口を付けた
香ばしい香りが何故か懐かしい気がした
金沢駅に着くと 今回の企画を立てたスタッフと落ち合う
加賀は深々とお辞儀をし笑顔を見せたが 緊張の余り 顔が固かったかもしれないと思った
今回の企画はきっと上手く行きます! そう言ってくれた地元スタッフを
本当にありがたく思い この人たちに喜んでもらえるように頑張ろう と加賀は心の中で誓った
ワンボックスカーに乗って移動する
四つの温泉街を回って撮影をすると言う説明だったが
まずは金沢から一番近いあわづ温泉に向かう
加賀と一緒に撮影をするモデルの女性も同乗していた
20代前半の綺麗な人だ
加賀には落ち着いた大人の女性に思えた
少し話してみて安心する
小さい頃モーニング娘。が好きだった そんな一言を言ってくれるだけで
相手が自分の味方になってくれたように安堵できる
加賀はモーニングにいる自分 と言う幸せを改めて噛み締めた
国道8号線を走る 小松市に入ると山の合間を通って横道へ下りる
片側一車線の鈍色の痛んだ狭い道を進むと 至る所に粟津温泉の文字が
見られるようになった
空は薄い雲を透かして 青空も出ている
いよいよだ はやる胸を抑えようと加賀は両手で太ももを摩った
車を降りると 老舗旅館だと言われた風情のある建物に入る
紺の加賀友禅の浴衣に着替えた
桜や桔梗だろうか? たくさんの花があしらわれていてかわいい
マネージャーに よく似合っていると言われ 加賀ははにかんで頬を赤らめた
恋人の聖地と言われる所で写真を撮る
小径の脇に絵馬が掛けられている カメラマンの指示に従い 絵馬を手に取りながら
私もこんなの書いたりする時が来るのかなぁ そんなことを漠然と考えた

237名無し募集中。。。:2018/06/07(木) 01:26:19
さんま 「さぁ えー 今日はね 初めてヤングタウンに来ると言うことでね
     佐藤ゆうきと書いてまさきちゃん 飯窪と同期なんか?」
佐藤  「はい モーニング娘。10期です」
さんま 「なー 飯窪と同期なのに 今まで会長が頑なに隠してたと言うね」
飯窪  「まだ 未成熟で出しちゃダメだったんです」
さんま 「未成熟て えー歳はー 19やろ? おまえ」
佐藤  「はい 19になりました」
さんま 「ほな 横山より上やないか 立派な大人や なに思て会長が」
飯窪  「子供みたいに言っていいこととダメなことがまだわかってなかったから」
さんま 「ファー おまえ19やのに 子供扱いされとるで」
佐藤  「でも マネージャーさんにいつも怒られてたし」
さんま 「なんでや?」
佐藤  「まさが」
飯窪  「ラジオで喋ってってもいっつも台本に落書きしたり 机の上のもので遊んだり
     集中力がないんですよ」
さんま 「あー 学級崩壊ちゅーやっちゃな やっぱ最近の子やな おまえ学校でも
     授業ぜんぜん聞いとらんだろ?」
佐藤  「授業は出てました」
さんま 「いや 出てても先生の話は全然聞いてなかったんちゃうか?ってことや」
佐藤  「先生は.. 先生は喋ってんですけど 何言ってるか訳わかんなくて」
さんま 「ほらな だから ある意味正解やな モームスに入って なんで会長は隠しとったんやろうな」
横山  「佐藤さんは凄いんです」
さんま 「おー 何がや?」
横山  「突然 好きな木は何?って聞くんです」
さんま 「好きな木? なんやおまえ 植物好きなんか?」
佐藤  「好きと言うか.. ちなみにさんまさんの好きな木は何ですか?」
さんま 「ファー 木? 木かぁ 木っちゅうてもいろいろあるからなぁ 杉本の杉とか おまえは何が好きなんや?」
佐藤  「スズラン」
さんま 「木ちゃうやないかぁ」
飯窪  「前も言ったんですけどw 人に聞いておいて自分はわかんないって言って 最後にスズランってw」
さんま 「ファー おまえ 自分の好きな木もわからんのに 人に聞くんか?」
村上  「あかん さんま兄さんの大好物や」
さんま 「アホか 大好物ちゃうわ」

238よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:26:53
あわづ温泉の撮影が終わると次は片山津温泉に向かう
最初の撮影は緊張していて何がなにやら よくわからない内に終わっていた
大丈夫だったのかなぁ
時刻は午後3時を過ぎ 陽は濃い日差しを投げている
昨日までは寒かったと地元の人に聞いたが 今日は少し蒸し暑いくらいだ
移動の車窓からは 青い体操服を来た小学生がランドセルを背負って歩いているのが見えた
スタッフから次の撮影場所について説明される
あわづでの撮影を褒められ また次もあの調子で と言われた
加賀はスタッフの言葉に お世辞や励ましが多分に含まれているものと思っていた
今度はもう少し自然な表情になるようにしたい 
スマホの振るえる音がした 
いつもなら ゲームや音楽で移動中は大活躍のスマホも 今日はカバンにしまいっぱなしになっている
画面を見る 横山からだ
『渋谷満喫中〜!』 
グラスから零れ落ちそうなクリームとフルーツを乗せたカラフルなパフェを背景に 
八重歯を見せて笑う横山の写真が添付されている
いつもはこんな報告しないくせに 何だよ?
加賀は頬を膨らませると 口を尖らせてぷっぷっと息を吹き出す
マネージャーが 何? と隣の加賀を見た 画面を見せる
美味しそうね でもこっちも後で美味しいものたくさん食べられるわよ きっと
マネージャーは言った 後で御馳走を写真に撮って 横山に送り付けてやろう と思った
顔がニヤける
片山津に着くと 旅館の間の道を歩く 目の前に広々とした湖が広がった
柴山潟と言うそうだ 岸から桟橋が一本 湖の中ほどまで伸びている
「うわぁ」 思わず感嘆の声が出た
向こうの岸には 鬱蒼と茂った森や 旅館ホテルのたくさん並んだ窓が小さく見える
じゃあ この先のお堂まで行って そこで撮りますね
スタッフの言葉に 彼らの後ろに付いて桟橋を進む
履き慣れない下駄で 蹴躓いたりしながら マネージャーと並んで歩く
下駄のカラコロと鳴る音が新鮮で楽しい
前を行く モデルさんの白い浴衣の後姿が女っぽく たおやかな感じが美しかった
桟橋の先端には 小さなお堂があった
何が入ってるんだろう? 格子戸を見つめるが 中はよくわからなかった
スタッフが撮影準備を進める間 加賀は桟橋の手すりを握って 辺りを見渡す
徐々に陽が赤くなって来ており キラキラと光る水面が金色の絨毯に見えた
さっきまでの蒸し暑さが嘘のように ヒンヤリとした風が頬を撫でる
加賀はこの素敵な時間を噛み締めた 
撮影は短時間で終わった
綺麗な夕焼けを写真に収めることができ スタッフも加賀も大満足だった
空が紺色の領域を広げて行く中 桟橋を戻る
加賀はやり遂げた安堵感と 充実を感じていた
残りの2ヶ所は明日の撮影だ 今晩はこの片山津で宿泊する
柴山潟の傍にある旅館に導かれ マネージャーと二人で部屋へ案内される
落ち着いた和室だった 窓には広々とした眺望が開けていた
さっきまでいた柴山潟が暗く沈んで見える 撮影場所の浮御堂には灯りが燈っていた
夕ご飯まで少し時間があるし お風呂行かない?
マネージャーの誘いに 部屋着の浴衣に着替えて部屋を出る
「あー なんか もう完全に旅行気分! いいんですかね?」
いいよ その気持ちが明日の撮影に出ればいいんだから
マネージャーはそう言って笑った
平日のせいか 大浴場にはそれ程人はいない
長湯する年輩客を後にして 二人は熱気で赤くなった顔を冷ましながら大浴場を出た
向こうから浴衣姿の小柄な女性がタオルを手にやって来る
視線を上にすると あっ と浴衣の袖で顔を隠し 背中を向ける 踵を返して戻り始めた
「んっ? うんんっ?」 顔は見えなかったが 髪型と背格好に見覚えがあった 
「あれ!」 マネージャーに指をさして示したが 気付かなかったようだ きょとんとした顔をしている
加賀はスリッパをペタペタ言わせながら 先を歩く女性を早足で追った
別人だったら恥かしいが それだったら向こうも逃げるはずがない
「待って!」 加賀が声を掛ける
女性はビクっと伸び上がると 走り出す勢いで小股になって歩く速度を上げた

239よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:28:32
譜久村は先日のUF研での会議を思い出していた
「今が大事な時よ 尾形が抜けてファンは18がどう変わって行くのか注目してる
幸いOCNは加賀に発現後安定してるけど 前にも言ったようにどうやら今までとは違うみたい
モーニング以外の人間にも可視化され 流出の危険もあるわ」
SATOYAMAイベントでOCNが吉川と仙石に見えたことは問題視され 直後にUF研では
対策会議が開かれていた
しかし 加賀を連れて来て実験するわけにもいかず 結局のところ そのメカニズムは
解明不能なまま バックアップと監視の強化と言う対症療法的な結論しか出て来なかった
「加賀の出自である研修生時代の仲間を中心に 上國料など 外的接触に注意すること
でも 寧ろモーニングの内的な要因による OCNの不安定化を憂慮すべきなのかもしれない
牧野の情報により OGである道重さん 元ベリの嗣永さんが モーニングへ揺さぶりを
掛けていることが明らかになった 
現在詳細は調査中だけど 情報元である牧野自身のダブルクロスが疑わしいことや 
今回のOCNの発現元である森戸が 嗣永さんから何らかの使命を帯びているらしいこともわかっている
UF研としては 加賀のOCN顕在化が今現在 第一の優先事項であり 
これを阻もうとするものに対して情報を積極的に集めて欲しい」 
譜久村の指示に対して 生田石田 モーニングセクションスタッフは 重い表情で頷いた
下手すれば三つ巴の戦いになるわ それだけは避けたい...
蛇口から出る水を両手で受け 顔に叩き付ける
洗面台の上の鏡を見ると 涙が零れるように 雫が頬を伝って落ちて行った
ハンカチで顔を拭く
これからが正念場ね..
両手も拭くと ハンカチを畳みながら 表参道ヒルズのパウダルームを出た
他のメンバーはダンスレッスンが終わった頃だ
今日は譜久村一人だけ別行動をしている UF上層部の有力者夫人の買い物に付き添っていた
もう小一時間はかかりそうね..
お気に入りの売り場に張り付いている夫人を確認すると 譜久村はスマホで明日以降の
スケジュールを見ておこうと店外へ出た
電話が入る 珍しい..
「はい どうしたの?」
「え? カエディー? ああ 明日から石川の方に行くけど 知らなかった?
ほら SATOYAMAイベントの時もカエディーはMCやってたじゃない 観光大使だから」
譜久村は店内に目を配りながら スマホを左手に持ち替える
「恥かしかったんじゃないの? そうね 別に隠す程のことでもないわね
え? 話ってそれだけ? そうなの? はいはい じゃ」
なんだかなぁ 
譜久村は苦笑した 仲いいんだか悪いんだか あっ..
譜久村は店内を確認すると もう一度スマホを耳に当てる
「ごめんごめん ちょっと思いついて ねー 明日石川に行ってみない? うん
いいよ 新幹線と宿泊の手配はこっちでするわ うん大丈夫 わかった 
明日朝また連絡するから 詳しいことはその時に はい じゃまた」

「待って! 横山でしょ!」 加賀が名前を呼ぶと女性は歩を止めた
ゆっくりと振り返る
「デュェヘヘ」 バツの悪そうな笑顔を見せた
「しくじったぁ 早いよ見つけるのぉ」 横山が愚痴る
「なんでここにいるのよ! 何してんの!?」
横山! なんでいるの?
追いついたマネージャーも目を丸くした
「ん〜 サプライズ」
「サプライズって.. 誕生日でもないし え? なんかの企画なの?」 加賀の眉が険しくなる
「うううん」 横山は首を横に振った
横山! 加賀の仕事なんだから 勝手にそんなことしちゃ..
「チーフに電話してください」
注意しようとしたマネージャーを制して 横山が言った
何か仕事なの? 
チーフと聞いたマネージャーが 横山に問い掛ける
「まずはチーフと話を」
わかった 部屋に戻ろう 
マネージャーは 二人にそう言うと 足早に歩き始めた

240よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:29:21
「いつ来たの?」 並んで歩きながら加賀が訊く
「一時間程前」
「え? 来たばっかじゃん じゃあさっきの写真はいつ撮ったの?」
「渋谷で撮ってから来た」
「はぁ? 何やってんの?」
「新幹線って速いんだよ?」
「いや 知ってるってそんなの それより何で来たのさ?」
「ひ・み・つ」
「アー むかつく!」
マネージャーが部屋に入って スマホを手にする
チーフマネージャーに電話をするようだ
「あー失敗したー カエデーたち部屋にいると思ったのに」
「あっ 横山 ここにいるってことは ここに泊まるの?」
「うん」
「は? 部屋取ってるの?」
「当たり前じゃん でなきゃ浴衣なんて着てないし」
「はぁー? 何なの? そんなにここの美味しいもの食べたかったの?」
「ばれたかぁ」 横山は笑った
「はぁー?」 加賀は下がった眉を更に下げて呆れた
はい はい そういうことですか はい わかりました そうします それじゃ
マネージャーが電話を切った
「何でした?」 加賀が訊く
横山は明日朝帰るけど ここで一泊するってさ
「へ? 何しに来てるんですか?」
まー 今後の参考? みたいな? マネージャーの答えは歯切れが悪かった
「はぁ? よくわかんないですけど」
「いいんだよ 細かいことは! 私は美味しいもの食べて温泉入って
明日ゆっくり帰ればいいの!」 横山が腰に手を当てて 加賀を説得するように言った
「よく そんなお金持ってたね?」
「でへへ」 横山は笑ってごまかした
私 横山と部屋替わるから 横山 荷物持って来て 
マネージャーが言った
「え? 横山と一緒に寝るの?」 加賀が目を丸くする
「なんだよ? 嫌なのかよ?」 横山が肘で加賀を小突いた
「別に嫌じゃないけど..」
横山が荷物を取りに部屋を出て行くと 
マネージャーは吊るしていた服とカバンを持って加賀に言った
同期二人で仲良くね この後食事したら後は好きにしていいよ 明日も仕事だから
ハメは外さないように早く休んでね 
明日は8時半出発だけど 7時半に呼びに来るから一緒に朝ごはん食べよ?
「はい.. マネージャーはどうするんですか?」
私は一杯飲んで ウォーキングデットの続き見るよ 横山の面倒は加賀が見てくれるから安心だし 
「はぁ?」
あっ 逆か! いや逆でもないなw じゃ
マネージャーが部屋を出て行く
「え? じゃ って..」 残された加賀は呆然としていた
「はいはい じゃあ お邪魔しますよ!」 横山が荷物を持って部屋に入って来た
釈然としないがしょうがない
加賀は窓際の椅子に腰を下し スマホの画面を見た
「お風呂入ってくれば?」 顔を上げずに横山に言う
「うん そうする」 横山が出て行った
マネージャーが部屋を替わったってことは チーフからそういう指示があったってことだな
いったい何が起こったんだろう?
納得の行くような理由は一つも思い浮かばず 加賀は見てもいないスマホを
前の小テーブルに置いた
まっ いいや 考えてもしょうがない 明日の撮影を無事にやり終えなきゃ
気持ちを切り替えることにした
二人はその後 部屋に運ばれて来た御膳に舌鼓を打った
「来てよかったぁ カエデー この仕事続けてね こっちに来る時はまた付いて来るから」
「意味わかんないよ!」 今日はボケと突っ込みが いつもと逆が多かった

241よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:13:35
食事が終わると加賀は再び窓際の椅子に戻った
横山も向かいの席に腰を下す
「喰った 喰ったー」 お腹を叩いて満足げだ
「ちょっとぉ アイドルなんだから」 加賀が窘めた
「あっ あそこ電気付いてる」 横山が窓の外を指差す
「ああ 今日あそこで撮影したんだよ 浮御堂って言うんだって」
「ええー 行ってみたい 歩いて行けるの?」
「うん あの桟橋歩いてけば行けるよ」
「行こうよ!」
「えっ 大丈夫かな?」
「大丈夫って?」
「だって 勝手に行っていいのか..」
「夕ご飯の後の散歩ぐらいいいよ」
「じゃあ マネージャーに一言言っとこ?」
「うん」
二人は部屋を出た
本当にマネージャー 全然来ないな..
先ほどから加賀は 好きにしていいよ と出て行ってから顔を出さないマネージャーに
驚きを感じていた こんなに自由でいいのだろうか?
部屋を訪れるとマネージャーは酔っていた
あら 来たの? 楽しんでる?
ご機嫌でニヤニヤしている
夕ご飯美味しかったでしょ? カエディー 明日も撮影あるから もう早く寝るのよ
「あのー ちょっと散歩行ってもいいですか?」
散歩?.. じゃあ一緒に行こっか
マネージャーはテーブルに手を付いて立ち上がろうとしたが 体がふらついて
横の柱に寄りかかった
「大丈夫ですか?」
う〜ん 大丈夫じゃないっ
三十路のマネージャーが座った目で笑う
いいわ 二人で行って来て..
ちょっとだけよ 必ずスマホ持って 帰ってきたらもう一度 ここに顔出して
柱に身を預けてやっと立っていたマネージャーは 腰くだけになってズリズリと座り込んでしまった
「じゃあ 行って来まーす」 二人はユニゾンで答えると背を向けた
「あんな姿 初めて見たね」 横山が笑って加賀を見た
「お酒 弱いのかもね」
二人はロビーに部屋の鍵を預けると 旅館の玄関を出る
風はそれほどなかったが 少し寒いくらいだ
「こっち」 加賀が先導して柴山潟に向かった
加賀も横山も浴衣の上に 茶の上っ張りを着ている
こういう格好させると 横山は女っぽくってかわいい..
加賀はニコニコしている横山を見て優しい気持ちになった
「うわぁ 広々として凄いね」 横山が湖に感嘆の声を上げる
桟橋を二人で歩いて行く
「昼間は ここを下駄で歩いたんだよ カランコロン音がして 凄い風情があった」
「へー いいなぁ」
「あそこ 何入ってんの?」 横山が近づいて来たお堂を指す
「見たけど わかんなかった やっぱこの時間 誰もいないね」
お堂の下の明るい照明の下に来る 横山は格子を覗き込んだが
何も見えない と言ってすぐに視線を周りに移した
真っ暗な水を湛えた湖の周りには いくつものホテルの灯りが漏れる窓と
漆黒の森が見える
空は薄っすら雲があったが 明るい星は見ることができた
「ちょっと怖いけど 見晴らしいいね」 横山が呟く
「うん」 加賀は不思議な気持ちになっていた
モーニングに入って 名前繋がりで仕事に呼んでくださった方が居て
今 こうして石川の温泉で同期と雄大な自然を見つめている
この少し前までは 考えたこともなかった巡り合わせに驚き 感謝した
「やっぱりこの空は続いてる 結局この夢とつーながってるんだよ」 横山が突然歌い出す
「ねー 歌お? 譜久村さんがもっと二人で歌って欲しいって言ってたよ」 加賀の目をジっと見つめた

242よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:14:09
「え? いつ言ったの?」
「ここに来る時.. 実は譜久村さんから石川に行って来る? って言われたの」
「は?」
「新幹線も宿泊も用意するから ひとり仕事で心細いかもしれないカエデーを
励ましてあげてって」
「..本当に?」
「13期は普段はそれぞれ違う方向見てても いつでもすぐに力を合わせられる
二人でいて欲しいって言われたの これからは歌割も少しずつ増えて来るから
ときどき二人で歌ってみてって そうすれば一緒の方向を見られるからって..」
「へぇー そんなことを..」 
「なんかさぁ ここ 武道館のセンターステージみたくない?」
「え? ああ そう言えば..」
「じゃあ いつか13期二人だけで 武道館のセンタステージに立ったつもりで..」
照れ臭そうに笑った横山が また歌い始める
加賀もすぐに声を合わせた
見つめ合って笑ったり ファンのように掛け声を出したりしながら
星空の下 時にはお堂の周りを駆け回って 二人は歌った
「さむっ」 一瞬そよっと吹いた風に 加賀は腕を組んで身を竦める
歌い踊って少し汗ばんだ体が 寒さを感じるようになっていた
「もう帰ろっか?」 横山が浴衣の襟を合わせ直して言う
二人は桟橋を戻り始めた
「急に寒くなったね」 横山が加賀を見る
「うん ちょっと汗かいたからね」
横山が加賀に 背中から抱き付いた
「温っかい..」
「もぉ離してよ 早く戻らないと余計寒いじゃん」
この子 女子力高いなぁ 男の子だったらきっとイチコロだよ
そんなことを思いながら 加賀は先を急いだ
二人とも寒い 寒いと唱え 両腕を摩りながら旅館の玄関に辿り着く
「もう一回 温泉入ろう!」 加賀の意見に 横山も大きく頷いた
散歩から帰ってきた報告をしに行くと マネージャーはスマホを膝の上に落として
壁にもたれかかって寝ていた
二人で声を掛け なんとか布団に寝かせると 部屋に戻って 
まだ濡れているタオルを取り 大浴場へ向かう
お風呂から出ると 体の芯からポカポカしているのがわかった
「温まったぁ」 横山が嬉しそうにタオルで髪を拭く
「ホント 生き返るね!」 加賀は備え付けのドライヤーの風を髪に送った
横山はドライヤーで髪を乾かすと ゆるいお団子ヘアーに纏めた
浴衣の襟から 女性らしい細いうなじが見えている
「ねー マネージャーさん あのままちゃんと寝たかな?」 
大浴場の暖簾をくぐりながら横山が言った
「もう一回様子見てみようか? 鍵持ってる?」
「うん」
マネージャーの部屋の鍵は 渡しそびれて横山が持ったままだった
二人でそーっと部屋に入ると 襖の音を立てないように開ける
マネージャーは布団の上にいた
掛け布団を跳ね除け 片脚を投げ出している
マネージャーは既婚の三十代だったが スリムな体型を維持していた
浴衣がはだけ 細い足首と太ももが露わになっているが 口を開けた赤い寝顔は
気付いていないようだった
「あらあら 人妻がはしたない格好で」 呆れた声を出しながら 横山が掛け布団の端を持つ
加賀は横山の言葉を聞いて 苦笑しながらマネージャーの足を持って布団に戻した
白い太ももの肌が震える
浴衣の裾を被せ その上に横山が布団を掛けた
「はい これでいいね」 やれやれと言った感じで横山が呟く
加賀も そうね と同意しようとした瞬間 足元がフラついた
今見たマネージャーの脚が 頭に浮かぶ 
人妻の白い太もも..
「あっ..」 股間に張りを覚えて声を漏らす 加賀は体を折った
「どうしたの?」 横山が不審な顔を向けて尋ねた

243よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:14:55
加賀は腰を曲げたまま部屋を出た
横山は部屋に鍵を掛けて 後を追う
「ねー 急にどうしたの?」
横山の問い掛けにも応えず 自分たちの部屋に着くと 鍵を取り出し 中へ入った
「なんで...」 加賀が呟く
「大丈夫? どうかしたの?」 横山が心配そうに覗き込む
「アレが.. 明日はコンサートでもないのに..」 加賀はトイレに入り 洗面台の上の鏡を見た
険しい顔をした自分が写る
手で押えていた股間は 鎮まるどころか浴衣を押し上げる程になっていた
「歌をうたったからじゃない?」 加賀の異変に気付いた横山が後ろで言う
「歌? それくらいで?」 加賀は横山を振り返った
「もしかしたらあるかも」 チラっと加賀の股間を見た横山が 見ていないかのように視線を逸らす
「えー? 明日大丈夫かなー? 撮影なんだけど!」 加賀はイラつきを抑えられなかった
「...抜けばいいんじゃない?」 横山が小さな声で恥かしそうに言う
「..抜けば?」 加賀が言葉を繰り返す 視線は横山の体のラインを確かめていた
「ダメ! そんなことするために ここに来たんじゃない!」 加賀は激しくかぶりを振った
「私がいけないの! 歌おうって言ったから..」 横山が加賀をなだめようと腕を掴む
「触るな!」 加賀は腕を振って 手を払いのけた
自分でも何がそんなに腹ただしいのかわからなかった
ハっと横山を見る
悲しい顔で見つめていた
謝罪の言葉が浮かんだ 申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「ごめん 大きな声出して ごめんなさい」 加賀は目を伏せて呟いた
得体の知れない怒りが見る見る内に退いて行き 悲しみが残る
「カエデーごめんね 私が勝手にここへ来たから..」
横山が加賀に近づき 背中に両腕を回す
加賀も腕を回して横山を抱き締めた
温もりと髪のいい香り 抱き締めた柔かな体が 加賀の欲望を刺激した
欲しい..
頬と頬を寄せ合った捨て難い感触を断ち切り 顔を離して横山の目を見つめる
いいよ.. そう言っている気がした
顔を傾げて 横山の唇を奪う
舌を伸ばすとすぐに横山が応えた
後ろに回した手で背中を撫でながら 唇を貪り 襖を開けて中へ入って行く
片方の布団の上に来たことを足で知ると 唇を離し 二人してしゃがみ込む
横山のお尻が布団に着くと 加賀は膝立ちで上っ張りを脱ぎ 隣に放り投げた
目を見つめながら 腕で横山の体を支え ゆっくりと後ろに倒して寝かせる
横山はキスの後 体が熱くなり 加賀を求めて疼いていた
もう一度キスをする
口の端から唾液が溢れるのも気にせず 二人は舌を絡め合った
加賀の唇は 唇から離れると顎のラインをなぞって 首筋へと下りて行く
横山が声にならない熱い吐息を漏らした
浴衣の襟を両手で掴んで開く
ボリュームのある胸が体の両脇へと流れるが それでもお椀型の形の良い乳房が残っていた
加賀は堪えきれず 顔を胸に埋めると 左手で右の乳房の柔らかさを楽しみながら
左の乳房に吸い付く
ポヨンとしたクセになる感触に 濁音を立てながら口で吸い 舌で舐め回す
「んっ.. ぁ..」 横山の口の中に チロチロと舌が蠢くのが見えた
浴衣の帯を解く
臍の脇に唇を再着地させると 両方の手で乳房を掴んで硬くなって行く乳首をひとさし指でいじくった
ピンと立った乳首が 横山の悦びを表していた
長い腕を上から下に伸ばし替えると 薄い茂みを過ぎて 溢れる泉へと辿り着く
唇は上に戻り 鎖骨の辺りを彷徨っている
「ぁん.. んん...」 横山は抑え切れない声を漏らしながら シーツを掴んでいた手を離し
上になって跨る加賀の股間へと伸ばした
太く逞しいアレを手探りで見つけると 浴衣の隙間から手を入れ 竿を握る
「んっ..」 今度は加賀が声を漏らした
ゆっくりと竿をしごいたり 亀頭を手で包む
手がぬるぬるしたが 何故か汚いとは全く思わなかった
「横山.. いい?...」 加賀が耳元で囁いた

244よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:15:27
目を潤ました横山がおずおずと頷く
加賀は横山の膝の裏を掴み 脚を持ち上げると 体を前に倒してあそこにアレを当てがった
興奮の余り アレが上へ上へと跳ね上がるので なかなか狙いが定まらない
ぬるぬると外れて行きそうになる中 ようやく先端がとっかかりを見つける
体重を掛け 横山の温かい体の中に埋めて行く
横山は目をギュっと瞑り 顎を反らした
加賀は腰を前後に動かし始めた 本能的に動いてしまうのだ
横山の奥の奥まで貫きたい そうすれば横山も気持ちよくなり 一つになれる
すべすべした脚掴んで広げたり 押しやったりしながら 少しでも奥まで届くようにする
「ぁっ あっ あっ ぁんっ ぁっ..」 横山は動きに合わせて 苦しげな声を漏らす
お腹に力が入ったり抜けたりするのがわかった
プリンを乗せた皿を動かしたように 胸が震える
加賀は前に倒れ込み 手を付いて突き挿した
乱暴にならないように 大きなストロークでゆっくりと動くことを心掛けた
その方が甘美な快感に声を漏らす横山が見れたし アレを迎い入れた体が
締め付けてくる塩梅もちょうど良かった
繰り返しの動きに 横山の息遣いがどんどん荒くなって来る
加賀の背中に腕を回し 体が密着するように抱きしめた
浴衣の前が肌蹴て 小ぶりな加賀の白い乳房が 横山の乳房と押し合う
お互いの硬くなった乳首同士が触れ合うと 下半身に更に力が入った
横山はずっぽりと入ったアレを感じ 両脚で加賀の腰を挟むと 後ろで足を組んで
もっと体が溶け合うくらいにくっつこうとする
熱い体と 柔かで吸い付くような肌 肌の当たる音 体液が交わる音
互いにそれを感じて イヤラシイ気持ちは最高潮に達し 動きが徐々に速くなって行った
より気持ちよくなりたい! 気持ちよくしたい! その一心で動きに没頭する
加賀が限界に近づき 込み上げて来るものを抑えようとしていると 
横山の抱き締める力が更に強くなり 背中に爪を立てるのがわかった
「ぁっ ぁぁっ かえでーっ 外に出してぇっ!」
横山は何とか声を絞り出すと 背中を反らしてビクッビクッと振るえた
アレがギュウっと締め付けられる
加賀は反射的に腰を大きく引いた アレが外に出ると同時に射精した
横山の臍の周りに白い体液が べちゃっべちゃっとかかる
加賀ははぁはぁと荒い呼吸で 体を起こして座った
口を半開きにして目を閉じていた横山が身じろぎする
目を少し開けて自分のお腹を見ると 手で体液を触ってボーっと見つめた 
手を下すと加賀の顔を見る
気恥ずかしくなって お互い視線を外した
「...また こんなことになって..」 加賀が小さな声で言う
「いいの.. スッキリした?..」 横山は何故だかとても優しい気持ちになっていた 
「..ぅん」
「..前より もっと気持ち良かったよ..」 視線を逸らしたまま横山が言った
「ありがと」
「何が?」 横山がフッと笑う 
「わかんないけど なんかそう言いたい」
「ありがと」 横山は体を起こすと 加賀を抱き締める
密着した乳房から 鼓動が伝わって来たような気がした
しばらく互いの温もりを感じていた
温泉に来るカップルの幸せって こういうことなのかな? 加賀はふと思った
頭が働き始める
”ときどき二人で歌ってみてって そうすれば一緒の方向を見られるからって..”
横山が言った譜久村の言葉が浮かんだ
あれ? 
やられた! 譜久村さんは最初から 私と横山がこうなるのを狙ってたんだ!
一緒の方向を見られるって.. 
確かに一つになって わかりあえた気がするけど..
加賀は腕を解くと 少し体を離して 横山の顔を見た
風呂上りでゆるく纏めていた髪が下がり 頬にかかっている
かわいかった
まっ いいっか! 加賀は再び横山を抱き寄せると 髪を耳にかけてやり 頬に口付けして言った
「ありがとう よく眠れそう」

245よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:16:01
翌朝マネージャーが部屋にやって来た
ごめんなさい 昨夜私 先に寝ちゃったでしょ? 何もなかった?
加賀は眠い目を擦り 布団から半分体を起こしてマネージャーを見た
隣を見ると 横山はうつ伏せになって寝たままだ
「大丈夫です..」 加賀は小さな声で応えると スマホを見る 6時だ もう起きなきゃ!
頭が少しずつ動き出す そうだった 今日も大事な仕事だ
ねー 私の部屋の鍵見なかった? マネージャーが困った顔をしている
「あっ それっ 横山が持ってますよ 渡しそびれちゃって 酔っ払ってたし 
このままこっちで預かっておこうってなったんです」
ホント? ありがとう! もう無くしちゃって ヤバーって思ってた ..昨日 私かなり酔ってた?
「ええ それはもう」
ごめんなさい ..帰ったら内緒でね?
「大丈夫です こちらもそれで ぁっ...」
どうしたの?
「いえ なんでもないです.. 二人で仲良くしてました」 加賀は恥かしくなって下を向いた
そう 良かった 横山起こして! 7時過ぎには朝食にしよ?
「わかりました」
マネージャーが部屋を出て行った
加賀は布団から脚と腕を片方ずつ投げ出して寝る横山を見ながら 昨夜のことを思い出した
抱き締めた熱い体の感触が甦る 恥かしくなって首を振った
「横山! 起きて! 横山!」 布団の上にペタンと座って 声を掛ける
横山は僅かに身じろぎしたが 起きようとしない
「もぉーっ ほらっ 起きて! 朝だよ!」 背中を押してみた
「ぅぅーん... もう少し寝る..」
「だめだって! 準備して朝ごはんも食べなきゃならないし!」
「... 何時?」
「6時 マネージャーが7時過ぎに朝ごはんにしようって」
横山は寝返りを打って 加賀の方へ顔を向けた
眠そうな目をして 頬に髪がかかっている
「..おはよ」 髪を後ろにやりながら横山が言った
「おはよ」
目が合うと横山は歯を見せて笑って見せたが 何かを思い出したように
急に顔が固まると 恥かしそうにまた寝返りを打ってあちらを向いた
かわいい.. 
加賀にいたずら心が湧く
「起きなよ」 耳にフッと息を掛けながら囁いた
「きゃっ! 何すんの!」 横山が振り返って体を起こす
「やっと起きた」
しばらく無言で見つめ合った
「今日も大事な撮影だから もう準備しなくちゃ 横山も帰って仕事あるんじゃないの?」
「うん 午後から少し」
「新幹線の時間は?」
「何時だっけ? 9時過ぎ?」
「だったら一緒にここ出よ?」
「うん..」
横山がまた何かを思い出したように はにかんで下を向いた
浴衣の襟の隙間から 鎖骨と胸の谷間が少しだけ見えている
加賀は右手を伸ばして 横山の手を撫でた
横山は更に下を向き 加賀の手と指を絡める
愛しくなって 横山を抱き締めた
加賀はその時気付いたが アレは既に消えていた
「..寝汗もかいたし 朝風呂に行かない?」 恥かしそうに加賀が言う
「うん」
二人はタオルを持って大浴場へ出かけた
お年寄りの先客が二人いたが 入れ違いに出て行くと 加賀達二人の貸切状態になった
広い温泉に浸かり手足を伸ばす 少し熱めのお湯が頭をハッキリとさせて行く
加賀は横山を見た
お湯に浸かるまでは 遠慮して余り見ないようにしていた
水面のすぐ下に 形の良い乳房が突き出しているのがわかる 昨夜の感触がまた甦った
「何見てんのよ? ムラムラすると またアレが生えちゃうでしょ?」 横山が手で乳房を隠した

246よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:18:22
予定より早く朝食を取ると 横山は慌てて出発した
朝風呂から帰り 着替えた後に切符を確認して 余り時間が無いことに気付く
加賀温泉駅から金沢まではサンダーバードで25分程度だが 発車時刻を見落としていた 
「じゃあね カエデー撮影頑張って! 綺麗だよ!」
玄関先で見送る加賀とマネージャーを振り返って 横山が早口でまくし立てた
タクシーが出て行くと マネージャーが呆れたような笑顔を見せて加賀に言う
突然現れて 嵐のように行っちゃった
加賀も頷いた
さぁ 私たちももう時間が無いよ 荷物纏めたらロビーに来て! 8時半出発だからね!
マネージャーの言葉に仕事モードに入った
加賀は普段のツアー中でも 寝起きは悪いが 出発の準備は速い
8時過ぎにロビーに出て来て ボーっとテレビを見ていると 撮影スタッフがやって来た
「おはようございます!」 元気に挨拶する
「おはようございます 温泉どうでした? いい湯だったでしょ?」
「はい 昨夜入って 今朝も朝風呂入っちゃいました」
「それは良かった どおりでお顔もツヤツヤだ!w いい写真が撮れるよ」
「今日もよろしくお願いします!」
片山津を出発すると山代温泉に向かう
空は晴れ渡り 絶好の撮影日和となった
昨日も着た明るい紺の浴衣姿になる 加賀はこの浴衣が大好きだった
「これ ほんっとカワイイですよね?」 
両袖の端を引っ張ってマネージャーに見せると 微笑んで頷いてくれた
昨日よりも堅さが取れて素敵! 加賀に合わせて作ったみたいよ
マネージャーの言葉に加賀の顔は大きく綻んだ
山代温泉は江戸時代の温泉場の風情を残しているそうだ
雰囲気のある街並み ”湯の曲輪”の中心となる 総湯の前と中で撮影をする
「加賀さん カワイイ! 昨日とは違うかわいさ! 今日は女の子っぽいね」
一緒に撮影しているモデルさんが言う
「え? そうですかー?」 恥かしさと嬉しさで顔がニマニマしてしまう
「温泉の力かなー? 女っぷりが上がってる! 怪しいなーw 昨日なんかあったんじゃないのー?w」
「そ そんなことあるわけないじゃないですかぁー」 加賀は少しおどおどしながら 笑い返した
鋭い.. そんな見え見えなのか私..
撮影は順調に進んだ 山代温泉を終えると 最後は山中温泉だ
山の中を更に進むと 緑が濃くなって来た
きっと夏には もっと吸い込まれそうになるくらい 濃緑の景色になるに違いない
鶴仙渓という名の自然豊な山あいの川にかかる 総ヒノキ造りのこおろぎ橋を渡る
「凄ぉい! こんなのテレビでしか見たことない!」 
加賀ははしゃぎながら ダメだ 四つとも家族と一緒に来たい! 何日あればいいんだ? と思った
赤い野点傘が立っている 川沿いの張り出しの座席で撮影する
流れる川の水面が日の光を反射して 笑って見えた
サーっと言う心地良い渓流の音と 周りに溢れる自然の開放感に 心が癒されて行く
撮影の一環で川のせせらぎを聞きながらスイーツをいただくと これ以上ないくらいの幸福感を味わった
「いいですね 今日の表情! じゃあ室内のカット撮りますか!」
旅館に入り 夜 布団の中で一日の楽しい思い出を振り返る というシチュエーションの写真を撮る
「OK! いい写真が撮れました! これで終了でーす!」 
カメラマンの声に加賀は安堵の息を吐いた
充実感があった この撮影は一生忘れないだろう
良かったよ! きっといい仕上りになるよ! 
マネージャーの言葉に頬を緩ませる
スマホを取り出すと 「撮影終了! 楽しかった! ありがとう!」 と横山に送った

その女はスツールに腰掛けていた
生田は背後から近づくと 2つ席を空けて座る
「マスター ドライマティーニ」 すぐにオーダーを告げると カウンターの上で手を組み
目の前に並ぶ様々な色形のボトルを眺める
「待ってた」 隣の女がチラっとこちらを一瞥して言った
「おぅ 最近調子はどうーだい?」 
「何 そのオヤジみたいな挨拶」 女が苦笑した
「すまんね ゴルフ仕事でオヤジ連中と絡むことが多くてね」 
生田は目の前に現れたマティーニを早速啜った

247よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:29:33
「なんで席を空けてるの? ここに来なよ」 女が隣の席を指差す
「近くじゃWEARフォロワー3万人のお召し物を全体的に見れないじゃない」
「フッ.. やめてw いいからここに座って」
マティーニーを飲み干し グラスの中のオリーブを口に咥えると生田が女の隣に席を移す
「和田さんは 最近どうしてる?」 
白のワイシャツネクタイにスラックス姿の生田はチェイサーを頼んだ
「憑き物が落ちた感じね パリにも行けるし 今はアンジュを目一杯楽しもうとしてるかな?」
「ふーん 平和なんだw」
「..そうだとしたらアンジュには先のことを全く考えない連中しかいないってことね」
「大丈夫だよ あんたが次のリーダーなんだろ?」
「私は表に立つのまっぴら」
「おいおい カナやタケに務まると思うのか?」
「私のモットーは Que Sera, Sera なの」
「嘘つけ それは私の台詞だよ リナはそんなテキトーな奴じゃない」
「面倒臭いことは人任せなのは知ってるでしょ?」
「いや でも.. カナだって先頭に立って引っ張るタイプには見えないし 
タケだと下の奴らに遊ばれちゃうだけじゃん」
「ウチは遊んでるのが魅力だからw」
「ハハッ! なんだかねーw その調子だったら 私に話しがあるなんて言って来なくていいじゃん」
勝田はマンハッタンをおかわりした
「私さ 飲んでもよくなったばかりだから 飲み方よくわかんないんだよね」
「あっ そっか おめでとう 4月だっけ?」
「意外と弱くはないみたいだけど」
「意外とどころか 超ー強く見えるんですけど で 飲まなきゃ話せない話って何よ?」
「いや 生田の口が軽くなると思ってここに来ただけだから」
「そりゃ残念 そうなるときゃ一晩かけないと無理だね」
「嘘? ちゃっちゃっと終わらせるつもりだよ?」
「マスター ウォッカマティーニをステアせずにシェイクで」
「今日はバイクじゃないでしょうね?」
「電車で来てるよw 事務所寄った後だから」
「..船木について 何か知らない?」
「おっと 本題ですか 船木? 何かって? 例えばどんな?」
「カントリーで何を教えられたか? とか..」
「... アンジュでもそれ把握してんの?」 生田の目が鋭くなった
「それって? まだ何にも言ってないんだけど.. 生田 知ってること教えて?」
「まずはそっちが 何で船木について知りたいのか話すのが筋じゃないの?」
「フーッ.. いいわ 最近船木が川村をたぶらかしてるみたいなの」
「たぶらかす?」
「川村は骨抜きにされてる 気付いてるのは多分私だけだけど」
「それで? それが何か困るの?」
「とぼけないで! 船木と頻繁に肉体関係を持つようになった川村はタケに近寄り
今度は免疫の余りないタケが川村に骨抜きにされそうよ」
「船木のテクを覚えたんだろ?」
「だからそのテクニックをどこで覚えたの? って話 
船木は前にアンジュでOCN騒ぎがあった時 ムロが一度関係を持ってるの
その時は全然そんなそぶりはなくて 初めてな感じで泣いてたって聞いてる
そんな子がどうしてこの短期間で変貌するわけ?」
「なるほど.. アンジュでも動きが活発化してるわけだ」
「何?」
「実はウチの森戸もね すんごぃテクの持ち主らしいんだこれが」 生田は苦笑した
「ウチは尾形に続いて はるなんがメロメロ.. しかも森戸も加入当時は
ウブそのものだったのをこちらは確認してる」
「何が起こってんの?」
「私 北の情報で あの人の一番の教え子が森戸だって聞いたんだけど
アユミが別の筋からも同じこと聞いて来てさ 眉唾だと思ってたことが本当だったって確認取れたんだよね」
「つまり カントリーでは森戸を始め メンバーにそういうことを教えてたってことね」
「まぁ リナも気付いてたようだけど」
「確認できただけでも一歩前進だよ あとは狙いが何か?」
「..カントリー一派によるグループの乗っ取り?」 
生田は突拍子も無くて 譜久村にもまだ言ったことのないことを思わず口にした

248よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:35:14
「まさかw」 勝田がマジマジと生田を見つめる 口の端の笑みが徐々に消えて行った
「無理だよ」 視線を前に戻すと マンハッタンを飲み干した
「そうね そんなことできるわけない でも..」
「でも?」
「いや なんでもない」 生田は髪を掻き上げた手を首の後ろで止め 一点を見つめている
「ジュースはどうなの?」
「梁川?」
「うん」
「今アユミが情報集めてる ただ 私自身はあの子にも何か施してあると思う」
「何か? ウチと同じようなことが起っているとか?」
「うん」
二人の間にしばらく無言が続いた
「帰る」 勝田が立ち上がる
「もういいの?」
「そうね 和田さんがいなくなった後のウチらの形を考える方が先だわ
船木に掻き回されて許してニャン体操をみんなでやるようになったとしても
ウチはカミコくらいしか辞めないだろうし」
「バカw」
「そっちはどうなの?」
「ウチはアユミさんとまりあんラブリンの問題になってくんのかな?
現場では小田と野中もいるし 守護神13期がしっかり支えてくれるようになれば
何があってもなんとかなるでしょ」
「ふーん OCNは13期にあるんだ? 加賀?」
「..ノーコメント」
「カミコに取りに行かせようかなー?」
「やめてw モーニング以外に扱えないと思うけど 痴話喧嘩始まっちゃうから」
「じゃあね ありがと この後もっと飲んでくんなら その分は自分で出して」
「はいはい 御馳走さん パリ公演頑張って」
「頑張って美術館巡りから抜け出すよ」 
勝田は精算をすると 細いシルエットのロングスカートを揺らして去って行った
生田はグラスを干すとバーテンダーを呼んだ
「マスター! 酒はもういいや 何でもいいからフレッスジュースを2種類混ぜて何か作って」

飯窪は満ち足りていた
先ほどまで森戸に攻められ 涙声で許しを請うていた自分が信じられない
今いるホテルは飯窪が宿泊費を払う
アメニティも充実した外資系の決して安くないホテルだったが 森戸とお泊りできるなら
全然高くないと思った
時刻は夜の11時になるところだ
まだ眠ってしまいたくない
森戸の機嫌を窺いながら 飯窪はもう一度愛し合いたいと思っていた
「ペディキュアしてあげる」 飯窪はバックから道具を取り出すと 
ベッドに座ってスマホをいじる森戸の傍にやって来た
「いいよぉ」
「しようよ きっとちぃに似合うよ? 足出しの仕事はまだ無さそうだし いつでも落とせるから」
「ぅん? じゃあお願い」 森戸が素足を持ち上げる
飯窪は床に座ると 森戸の足を持ち 立てた膝の上に乗せる
かわいい足.. 
指の間にトゥーセパレーターを嵌め 爪をエタノールで拭いた後 ベースコートを塗る
「ねぇ 飯窪さん」
「はい」
「私とこうなる前 生田さんと付き合ってたって言ったよね」
「うん」
「今はどうしてんの?」
「会ってないし あまり近づいてもいない..」
「取りあえず前みたいに戻ってくれないかな? プライベートで会えとまでは言わないから」
「どうして?」 飯窪は爪にキュアブラシでピンクを塗っていた手を止め 顔を上げた
「横やんとか また飯窪さんは森戸とばっかベタベタしてるってなるじゃん」
「ネタとしていいんじゃないの?」
「はーちんがいなくなるから仲間を増やさないと」 森戸がニヤリと笑った

249よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:28:58
牧野は待っていた
ようやくここまでこぎつけた
生田から森戸の情報を聞いた後 道重に言われた次の仕事として 
羽賀を弾けさせる方策に当たった
「やり方はまりあに任せる」
道重にそう言われたことは 信頼してくれているようで嬉しかったが 
実際やるとなるとかなりの難問で 牧野は頭を悩ませた
羽賀にキスをして 催眠術をかけるのは簡単だ
しかし道重の言う ”アイドルとして弾ける” と言う状態にするには
本人自体が一皮向けないと無理だと思った
仕事とプライベート ライブコンサートとレッスン それぞれのテンションを
催眠術でカバーするのは不可能に近い
細かく牧野が指示を出すわけにもいかず 羽賀が自分で変わるしかなかった
どうやったら あかねちんが自分から大人になろうとするか?
牧野は羽賀が大人になれば”弾ける”と 感覚的に予想していた 
結局 羽賀が”まるねぇ”と慕う小片を利用することを思いつくが
ハロコンも終わってしまった時期にそれを実行するのは 骨が折れる作業だった
モーニングとつばきがレッスン等で 同時刻に事務所にいる日を見つける
僅かなチャンスを牧野はものにし 事務所にやって来た小片をトイレに誘い込んで
キスをして催眠術をかけた
同じように浅倉の艶やかな大きな唇も奪い やはり催眠術をかける
二人には 互いに好意を持ち 一押しすれば激しく燃え上がる状態になってもらった
そして 後からレッスンのため事務所へ来た羽賀を誘い出し 偶然を装って
情熱的にキスして求め合う 小片と浅倉を物陰から見せた
「まるねぇ.. 何して...」
羽賀は激しく動揺し 顔を背ける
涙を流してその場を離れる羽賀を 牧野は慰め 諭した
「まるねぇも19だから 人を好きになることは自然なの 人はああやって大人になって行くんだよ」
「でも.. でも.. あんな女同士で..」 
「たまたま相手が女だっただけ! 近くにいるから余計にお互いの良さに気付いたんじゃない?」
「でも..」
「あかねちん 大人になりなさい! そしたらまるねぇの気持ちも樹々ちゃんの気持ちもきっとわかるよ」
「...私はまだ子供でぃぃ」
「ぅぅん あかねちんももう16でしょ? いつまでもそんなこと言ってちゃダメ! 大人にならなきゃ!
はーちんが卒業したら 次にもっと下の子が入って来るかもしれないんだよ?」
「はーちん?.. いつも二人でダンスも歌もできないって.. 頑張ったけど上手くできないって...」
羽賀が涙を流しながらしゃくり上げる
「大丈夫! あかねちんはできてるよ! だって歌割も増えて来たじゃん! 
自信を持って! あとは大人になって精神的に強くなるだけ!」
「..ホントに?」
「ホントだよ!」
「..でも 大人になるって.. どうすれば..」
「愛を知るの!」
「愛?」
「まりあに任せて!」
「まりあに?... 私 怖い...」
「大丈夫だって! みんな通る道だよ? まるねぇも樹々ちゃんも愛を知って
一足先に大人になったの! 最近二人とも綺麗になったと思わない?」
「ぅん 綺麗になった」
「そういうこと! あかねちんもそうなろうよ!」
「..どうすればいいの?」
「そうねー 今度の二人ともオフの日 まりあの部屋に来て!」
「何をするの?.. 少し考えさせて..」 羽賀は目を伏せて涙を拭った
あれから数日
牧野は事あるごとに 小片と浅倉は愛を知って大人になったと 羽賀に言い聞かせ
牧野の部屋に来ることを約束させる
周りのみんなには内緒にするように言っていたが 羽賀自身が恥かしさから
小片と浅倉のことや牧野との約束を 誰かに話しているそぶりは無かった
先日 羽賀が小片に連絡を取ったところ 浅倉の部屋に遊びに来ていると返信があったらしい
嘘から出たまことになったようだと牧野は思った そして羽賀を後押しするにはちょうど良かった

250よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:33:38
来客を伝えるブザーが鳴った
モニターを見ると 顔をカメラに近づけてアップになり過ぎた女の子が映っている
「はーい」
鍵を外してドアを開けた
「お疲れさまー 来たよー」
「あかねちん待ってたよ さぁ 入って入って」
羽賀の手には紙袋が握られていた
「これ 食べよ?」
「なーに?」
「551蓬莱の豚まん! 池袋行ったら売ってたから買って来た」
「わー 美味しそう! ありがとう!」
「部屋ん中 豚まん臭くなっちゃうけどゴメンね!」
「いい いい! そこ座って! 今お皿持って来るね」
羽賀は3人掛けのソファに座ると 部屋の壁を見回した
野球選手のポスターがいくつも貼ってある
「はい お皿とー 冷たいお茶」 牧野は羽賀の対面のシングルソファに座った
「前に来た時より ポスター増えたー?」
「わかった? そうなのー これ インディアンスの大谷選手!」
「へー 最近野球は観に行ってるの?」
「うん そんなに行けないけど 4/6のファイターズ関東開幕の東京ドームは行って来たよ!
ほら これ その時の..」 牧野がスマホをいじる
「ポリーちゃん かわいいでしょう! ポりーちゃんとLOVEりんポーズしたの!」
「へー」
「美味しいねこれ あっ ちょっと待って.. これっ 清宮選手のもらったの!」
「何?」
「お面?」
「きもーいw」
「えー? かわいい!」
「マジでー?w」
たわい無い話をしながら豚まんを頬張った二人は いつしか並んでソファに腰掛けている
「ねー まるねぇのことは落ち着いた?」
「うん 別に樹々ちゃんとあーだからって 私と今まで通り 関係が変わるわけでもないし」
「そっかー でも それとは別に あかねちんはもっと大人になった方がいいと思うの」
「..ぅん そう思ったらから来た..」
「良かった! じゃあ ちょっと待ってて!」
牧野がリビングを出て行った
何が始まるのだろうと不安な面持ちで羽賀は部屋に置いてあるものを見ている
「おまたせ」
牧野が現れた
さっきまで時々見かけるワンピースだったのに 黒のTシャツに黒のスキニーパンツを穿いている
腰のクビレからの骨盤の張りがセクシーだった
「着替えたの?」
「雰囲気を変えないとね」
牧野の目付きが先ほどと変わっていた ねっとりと妖しい
下した髪を掻き上げ 細いうなじを見せると羽賀の隣に腰を降ろす
「な なんか感じが変わった?」
牧野の変化に羽賀は戸惑っていた
「あかね 道重さんも心配してるよ?」
「道重さん? 何を?」 羽賀の目が丸くなる
「もうそろそろ弾ける時なんじゃない? って!」 牧野が羽賀の頬を撫でた
「弾ける?」
「そう そのためには大人にならなきゃ..」
牧野の目が細くなり ゆっくりと顔が近づく
羽賀は牧野の妖しい美しさに魅入られ 動けなくなった
唇が重ねられる
羽賀はその時になって初めて体の硬直が取れ 目を大きく開けて抗おうとしたが
体の下から湧き上がって来る熱い何かに翻弄され すぐに牧野の舌を受け入れた
この感じ.. どこかで?..
舌を絡めると脳が麻痺したように恍惚として来て 牧野が導く知らない世界を
早く味わいたくて体が疼いた

251よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:37:27
唇を離すと牧野はジっと羽賀を見た
羽賀は恥かしくなり 胸の前に両腕を回して俯く
「脱いで」 牧野が囁いた
「え?.. ゃだっ..」
「じゃあ 私から脱ぐよ」
ソファから立ち上がると 上に伸び上がってTシャツを脱いだ
ノーブラだった 薄いピンクの乳首がツンと立った 綺麗なフォルムの胸が露わになる
引き締まったウエストへと流れて行く体のラインが美しかった
羽賀は惚れ惚れと見入ってしまった
「綺麗..」
いいなぁ こんな体になりたい..
「さっ あかねも」 牧野は体を折ると 妖艶な目付きで羽賀の顔を覗き込むように促した
つやつやした髪の間から見える 柔らかそうな胸がフルンと小さく揺れる
「でも..」
牧野は羽賀の横に左膝を付いて 首筋に唇を這わせ 服の上から右手で胸を揉む
「ぃゃっ」
羽賀は小さく声を漏らすと 縮こまって身悶えした
牧野は再び唇を重ねると 噛み付くように何度もキスを繰り返し 唾液を啜る
右手は体を這って下りて行き デニムのホットパンツの上から敏感な部分を
ソフトタッチで焦らす
羽賀は上下の快楽と恥かしさで 体がこれ以上ないくらいに熱くなり おかしくなりそうだった
突然牧野が体を離して立ち上がる
羽賀は瞑っていた目を開け 牧野を見上げた
「脱いで」 牧野がまた囁く
羽賀は物欲しげな顔でコクンと頷くと 黒の長袖のトップスの裾に手を掛け 上に捲り上げる
白く飛び出したブラと白い肌が現れた
「ブラも取って」
羽賀が後ろに腕を回すと サラサラとした髪が肩先で踊った 
ホックが外れ ブラのカップが胸の弾力に押されて前に飛び出す 
片方ずつ腕を抜くと 丸く豊満な白い胸がタプンと震えた
ピンクの乳首は既にピンと起き上がっている
「綺麗..」 牧野が呟く
羽賀は両手を交差させてで乳首を隠すと恥かしそうに下を向いた
「まりあの方が綺麗だよ」
「自信持って! 猫背になっちゃダメ!」
牧野は羽賀の腕を掴んで胸からどける
「胸を張って! そう! とても綺麗だよ」
羽賀のしっかりとした肩と 大きいのにアンダーにたわみが無い丸い胸のバランスが良く
均整の取れた上半身に 牧野は嬉しくなった
「その美しさなら 男はみんな あかねに跪くよ!」
「ゃだ..」
「ダメ! 弱気になっちゃ! ちゃんと胸を張って どう?って 顔してみて!」
羽賀はまた下に向きかけていた体を起こして 顔を上げる
「あかね! 綺麗だよ! ほらっ 私見て! って顔しないさいっ!」
羽賀は目を細め 僅かに口角を上げて微笑む
「そう! その顔! 忘れないで!」 
牧野はそう言うと もう我慢できないとでも言うように 羽賀を押し倒し
柔かな搗き立ての餅のような胸にむしゃぶりついた
唇で乳首を咥え 吸い付くような白い肌を唾液で濡らして行く
下で蠢く指はホットパンツから突き出た つるつるとしたボリュームのある太ももを撫で回す
隙間から指を入れ ショーツに触れると 熱く湿ってヌルヌルとしていた
「ぁぁんっ.. ぃっ...」 羽賀が牧野の肩を抱き締め 白い喉を見せて仰け反る
「もう大人になるの! 遠慮なく気持ちよくなりなさい!」
牧野はホットパンツのホックを外しファスナーを下すと ショーツの中に手を入れ 指で掻き混ぜた
「ゃんっ! ぁっ.. だめっ.. んっ」
段々と牧野の手の動きが速くなる
「女になりなさい!」
「ぁはぁっ ぃーっ ぃぃのぉっ.. ぁっ.. ぃっくぅっ.. っぁ...」
羽賀は弓なりになり ドクンと身体を震わせた 乳首がピンピンに立っていた
「今の感覚忘れないで! ステージで踊る時はその快感を意識するの」 牧野が静かに囁いた

252よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:43:47
羽賀は牧野の攻めに 快楽で自然と身体が動いてしまうのを抑え切れなかった
指の動きに甘美な刺激を受けたかと思えば 唇と舌でぞわぞわとする快感を与えられる
恥かしくてイケなくていやらしい気分が はちきれそうなくらいに膨らみ 様々な思いが去来した
これが大人になるってこと?..
女になったって佐藤さんも言った.. でもあの時はまだこんなの知らなかったし..
まりあ どうしてこんなこと知ってんの?.. 大人はみんな知ってんの?..
私 今 女を楽しんでる.. 女って気持ちいい..
シャボン玉の”結局女 女だね”が 何度も頭の中でリピートされた
快感に震えるリズムが 必死にやった16ビートを刻む練習を思い出させる
気持ちいい! もっと! 
何かがクライマックスに近づいてカウントダウンを始め 
我慢できなくなったところで頭の中が真っ白になった
荒い息が多少収まって来ると 目を開けた
まりあが横で微笑んでいた
美しい体に触れたかった
手を伸ばし 胸を触る 温かく柔かな弾力のある胸
スクイーズのように触り心地がいい 
揉むと 芯のように少し硬い感触の乳首が面白かった
乳首だけ摘んでみる コリコリとした感じを楽しむと まりあが声を漏らした
たまらなくなった
まりあが欲しい
スレンダーで綺麗で色っぽい体に覆い被さる
つるつるなのにしっとりと吸い付いてくるような肌に頬擦りする
乳房や乳首を舐めたり 咥えたり チョコミントアイスよりも夢中になって楽しむ
まりあがまたぬるぬるの股間に手を伸ばして来た
同じ気持ち良さをまりあにも! 手をあそこに伸ばすと まりあもぬるぬるだった
嬉しい! 感じてくれてるんだ!
自分にくれる快感と同じ分だけ返そうとして 指を動かす
「ぁっ あっはっ... んっ んん.. あっ.. んっんん んん ぁっ ぁはっ!」
「ゃんっ あっ ぁっぁっ んんっ... ぃぃん ぁ.. ぁっ ぁっぃぃの ゃっ ぅっうんっ!」
二人は悶え 抱き合い 上になったり下になったりしながら絶頂に達した
しばらく仰向けになって息を整える
脱力していた体を起こすと 意外に軽々と動いた
牧野と目が合う 気恥ずかしくて目を逸らす 照れ笑いが浮かんだ
もう一度牧野を見る
両手で前に来ていた髪を 掬い上げて後ろにやる
胸が砲弾のように突き出し 乳首がツンと上を向いた
どう? と言う顔で口角を上げる
フフンと男を挑発するような顔になった
「あかねちん それだよそれ! 大人になったね!」 
牧野は破顔一笑すると 自らも羽賀と同じ仕草をして 妖艶に微笑んで見せる
二人はベッドの上で 心の底から笑った

コンサートツアーも終盤に入る
加賀は温泉郷でリフレッシュできたのか ここ数回 特にOCNに煩わされることなく
パフォーマンスできていた
会場入りして 練習着に着替える
「カエディー 昨日ポスター見たよ」 小田が話し掛けて来た
「ポスター?」
「加賀温泉郷の! 事務所に行ったら置いてあったの」
「あー! 出来上がってました?」
「うん 浴衣姿 すんごぃかわいかった!」 
「何? 加賀 浴衣着たの?」 近くにいた生田が訊いた
「はい」
「紺色のね! 花の模様がとってもかわいいの!」 笑顔の小田が説明する
「左前に着てなかった?」 生田が笑う
「着るか!」 小田が突っ込んだ
「ノーパンで着たの?」 生田がニヤニヤして加賀を見る
「いえ 下着は付けてました」
「もぉっ 何聞いてんですか!」 小田は生田を咎めながら 加賀の腕に抱き付いた

253よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:15:32
肘の辺りに柔らかな感触が広がる
以前少しだけ使っていた抱き枕のようだ
加賀は視線を落として小田を見た
上目遣いでニコニコと加賀を見つめている
「あのポスター カエディー本当にかわいかった サリオキスとのギャップが凄くて」
小田は加賀の腕を挟むように更に胸を押し付ける
「ねー ナイルキアがサリオキスに抱きついちゃダメじゃん 近親相姦だよ?」
生田が無表情になって言った
「生田さん! なんてイヤラシイこと言うんですか! これは兄と妹の兄弟愛ですよ!」
小田は生田を窘めた顔を加賀に向け ニコっとすると正面から加賀を抱き締める
「ねー カエディー!」
「え?」
腰に腕を回された加賀は戸惑った お尻を撫でられた気もする
ヤバッ! 何ともなかった股間がいきなり反応し出す
「小田さん! くっつき過ぎ!」 加賀は小田の肩を掴んで体を引き剥がした
「えー サリオキス冷たーい」 小田が科を作って言う
「お兄ちゃんが正常なんだよ そんなにお兄ちゃん好きなら リアルお兄ちゃんに
抱きついてみれば?」 生田のニヤニヤが戻った
「え? ぜーったいしませんから! ん? カエディーどうしたの?」
内股で中腰になった加賀を見て 小田が声を掛ける
「なんでも.. なんでもないです」 
「うそ? なんか隠してる? 何?」
股間を押える加賀を見て 小田は何かを手に隠していると思ったようだ
小田が加賀の手を取ろうと腕を伸ばすので 加賀は中腰のまま小田に背を向けようとクルクル回った
「もぉ! カエディーったら!」 小田が加賀の背中に覆い被さって腕を前にやる
背中に2つの温かいクッションがグニョンと押し当てられた
ヤバいって! 加賀は更に勃起し 体を折る
「小田! 聖が呼んでる!」 生田が小田の腕を引っ張って言った
「譜久村さん?」 小田は加賀から離れると 首を傾げながら向こうへ行ってしまった
「小田の巨乳に勃起したんだろ?」 生田は膝に両腕を付いて一息付いている加賀に囁く
「..違いますよ」 顔も上げずに呟いた
「無理しないで お姉さんが抜いてあげようか?」 今度は生田が加賀の背中に覆い被さり
耳元に息を吹きかける
顔の横に下がって来た生田の髪の香りが 加賀の欲望を刺激する
前に生田と寝た時の白い裸体と中の温かさがまざまざと甦り 加賀は欲望を封じ込めるために
しゃがみ込んだ
「生田さん! かえでぃーいじめちゃダメじゃないですかぁ!」
薄ピンクのTシャツに白のシャカパン姿の牧野が ニコニコしてやって来た
「やべっ 肉食獣が来た 食べられるーっ」 生田は大袈裟におどけて見せると離れて行った
「かえでぃー もう大丈夫だよ」
「ありがとう 牧野さん」 加賀はゆっくりと立ち上がったが まだ中腰のままだった
「行こ?」 牧野が腕を引っ張る
「え? どこに?」
「もぉっ そのままじゃいられないでしょ!」 
牧野に腕を引かれるまま 加賀は楽屋を出て 通路を歩いた
いけないと思いつつも 牧野の細い腰とプリっとしたお尻が左右に揺れ動く様子を凝視してしまう
くの字に体を曲げたまま 牧野に連れて行かれる加賀の姿は 警察に逮捕された犯人のようだった
「あれ? どこ行くの?」 向こうから歩いて来た森戸が声を掛けた
「ちょっとかえでぃーをいじめるの!」 牧野が微笑む
「いじめる?」 森戸は笑い返して通り過ぎて行った
「あのー これ以上いじめて欲しくないんですけど..」 加賀が下を向いたまま呟く
「大丈夫! 気持ちいいだけだから!」 牧野は鼻歌でも歌うかのように 
笑顔で加賀の腕を引っ張って大きく腕を振り 先を急いだ
後ろで森戸が振り返り 笑みの消えた顔で様子を窺っていることも知らずに..
森戸は楽屋に帰ると飯窪を掴まえた
「飯窪さん 今OCNはカエディーにあるんでしょ?」
「そうだと思うけど 何で?」
「まりあちゃんはそれ知ってるの?」
「どうだろ? 横山は知ってると思うけど 12期は.. わかんないっ」
「そう ..はーちんの卒業も近づいて来たし そろそろ..」 森戸は親指の爪を噛んだ

254よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:19:22
「バットージュチュ?」
「ばっとうじゅつですよ」
加賀は舌ったらずな森戸をカワイイと思った
ハロステの企画で抜刀術を教えてもらうことになった二人は
道場に向かう車の中でソワソワしていた
「えー でもー カエディーは剣道やってたからわかるけどぉ なんで私なんだろぉ?」
「たぶん刀を持つとかっこよく見えるんですよ」
「えー そーかなぁー でもー 刀って怖そう! 切れるんでしょ?」
「そりゃ切れますよ でも最初から持たないと思うし.. 切れたら血がドバーっと出るんじゃないですか?」
「えー! カエディー怖いっ!」
森戸が怯えた笑い顔を見せて 加賀のカーディガンの袖を掴んだ
「大丈夫ですって! 多分殆ど模擬刀を使いますから」
加賀は事前に抜刀術に関して少しだけ調べていた
「森戸ー 使う?」 森戸が首を傾げた
「模擬刀です! 本当の刀 真剣じゃなくて ニセモノの切れないやつ」
森戸はわかったようなわからないような顔で頷く
加賀はそんな森戸を間近で見て やっぱりかわいいと思った
薄紺の控えめなフリル付きのブラウスに褐色のスカートを穿いた森戸は
ポニーテールを揺らして加賀に微笑む
この企画を通してもっと森戸さんと仲良くなりたい.. 加賀も森戸に微笑み返した
道場に着くと道着に着替える
事前に着方を見せてもらっていたので 剣道経験者の加賀はなんとなくわかった
久しぶりの袴に 自然と背筋がピンとなった
「えっ カエディーわかんなぃっ! これ どうすんの?」
隣で森戸が助けを求める
横目でチラチラと加賀を見ながら 黒のTシャツの上に おろし立ての白いバリッとした上衣を着て
帯を締めるところまではできたが 袴に足を通して腰の辺りまで引き上げたところでわからなくなったようだ
「あっ ちょっと待ってください」 袴の紐をしっかり留めると 加賀は森戸に近寄る
「これっ こっち? どっち?」
袴の正面が横に来ている
「それっ もう少し回して」
「えっ こう? あっ!」
手が外れ 袴が下に落ちた
「あれ? 森戸さん 上が逆!」
上衣の合わせの右が上になっていた
はだけないように縛る紐が付いているので間違え難いはずだが 緊張していたのかもしれない
「え? ホントっ! ぅわっ めっちゃ恥かしぃ!」 森戸は真っ赤になって 帯を解き 上衣を開いた
黒のTシャツに少し隠れて 白いショーツが見えた
股上が浅く フリルが付いている 
加賀は思わず目を逸らした
同性なのに何故かドキドキした なんか森戸に似合わずエロい
カワイイのにイヤラしく感じた
アレのせいで 私おかしくなったのかな? 加賀は必死にドキドキを打ち消そうと首を振る
「どうしたのカエディー? これでいい?」 森戸が怪訝な顔で訊いた
「え? ぁ はぃっ 大丈夫! それで袴を上げて..」
加賀は袴を森戸の腰まで引き上げると 少し回して正面を合わせる
柔らかいお尻に手が当たった またドキドキが始まる
「あっ あとは 紐を回して縛るだけ」
「えぇ? わかんなぃ カエディーやって!」 
森戸が言い聞かせるように 加賀の目を見て懇願する
「ちょっと持っててください」 加賀は袴を持つ森戸の腰に手を回し 紐を手繰り寄せて結んだ
「ぅふっ カエディーかわいぃ」 森戸がしゃがみ込んでいる加賀を抱き締める
加賀の顔は森戸の下腹部に押し付けられた
新品の袴の清浄な香りを嗅ぎながら 森戸の柔かな肉体にムラッと来て
加賀は我を忘れそうになった
ダメだっ! これから神聖な道場に入るのに!
体を引き剥がして見上げると 一瞬妖艶な眼差しで唇を舐める森戸を見た気がした
蛍光灯の光が眩しくて 目をしばたいてから もう一度見上げる
「カエディー ありがと」 ニッコリ笑う森戸はいつもの森戸だった

255よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:22:15
「あーっ 緊張したっ!」
稽古を終えた森戸が 加賀と二人きりになった途端に声を上げた
「畳冷たいし 刀重いし 間違ったら怒られそうだし ビビったぁ」 
加賀を見上げて舌ったらずな口調でまくし立てる
「たぶん真剣なら もっと重いはず」
「そうなの? えー怖いっ! あれより重くて切れるんだよね? えっどうしよっ? 私できるの?」
「大丈夫ですよ! しっかり握って振ればできますって」
脱いだ袴を折りたたみながら加賀が言った
森戸は袴を脱ぎ 上衣の帯を解いている
「ホントに? ホントにできる? もうカエディーが頼りなんだからね!」
「大丈夫!」
上衣を脱ごうと 加賀は立ち上がった
不意に背中から抱き付かれ 熱いくらいの体温を感じる
森戸が加賀のお腹に腕を回して抱き締めた
肩甲骨の下に2つの柔かな胸の感触がする
「ちょ..」
「カエディーかっこぃぃ.. なんか.. みんなカエディーがかっこいいって言うのわかった」
「..そんなことないですって」
森戸が体を離す
振り返ると黒のTシャツに白のショーツ姿の森戸が 潤んだ目で加賀を見つめていた
「私 頑張る バットウジュチュ頑張るね」
「はい 一緒に頑張りましょう!」 加賀は頷いた
森戸の抱擁にまだ少しドキドキしている
「カエディー?」
「はい」
「これから ちょくちょく連絡していい?」
もちろんお互い 既に連絡が取れるようになっていたが 今まで2人の間で
連絡を取ったことは殆ど無かった いつもグループの中の一人でしかない
「はい どんどん連絡ください」 加賀は微笑んだが 照れて表情が上手く作れない
「嬉しい! カエディーもなんでも言って来て!」
「はい あのー アニメの話でもいいですか?」
「え? ぁっ ぅん ぃぃよっ いいよ! その辺あんまわかんないけど 何でもいいから!」
「ぃゃっ やっぱりアニメは自重しときます」
「いいよー」
「ぃえっ 横山で懲りてますから」
「なんで?」 森戸が微笑んで訊く
「自分 アニメになると一所懸命なっちゃって 一方的になっちゃうんで」
「わかる」
「え?」
「え?」
二人は顔を見合わせた
「ウケる! もぉわかってるよぉ カエディーがアニメにうるさいの! 前にも熱く語ったじゃん!」
森戸がお腹を抱えて笑う
「そうでしたっけ.. ぁ そうだった」 加賀は苦笑した
「じゃあ アニメ以外! それだったら恋ばなでも何でも聞くよ!」
「えー それだとなんもないです」
「ウケる!www」
恥かしそうに下を向く加賀を 森戸はバシバシ叩いて笑った

「ねー 信じられない話聞いたんだけど」
「何?」
演劇の稽古の休憩中 壁にもたれて座っていた譜久村は 前を向いたまま生田に訊いた
「ばっちょ ジュースに入るって..」
「..あー それね」
「え? なんでっ! 知ってんの!」 生田は勢いよく譜久村の方へ体を向ける
「この前 私だけダンスレッスン出ないで 奥様のショッピングに付いてったじゃん あの時聞いたー」
「えー じゃーなんで教えてくんないの!」
「すぐにわかることじゃん それにウチじゃなくてジュースのことだし」
「もー ミズキの秘密主義にはほとほと参るわ じゃあ何でそうなったのかも知ってんの?」
生田は口を尖らせて 譜久村を見つめた

256よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:27:07
「やなちゃんのおっぱい 独り占めしたかったな」
「ぁんっ 何言ってんですかぁ 金澤さんの独り占めですよ」
金澤はニンマリ笑って 両手で掴んで突き出すように変形した
大きな乳房を 音を立ててまた吸った
「でも 写真集でみんなに知られちゃうじゃない ねぇ その敬語止めて 朋って呼んで」
「努力します.. こっちの方が言い易いので.. ぅんっ」
「あっ.. とか言いながら この子は.. んっ だめっ 指っ.. ぁっ」
乳房をしゃぶっていた金澤が 名前を呼んでと耳元で囁くために 
伸び上がった瞬間 梁川は金澤の背中に回した両手で突き出した尻を掴み
その奥のぬるぬるとしている敏感な部分へと指を進めた
二人は金澤が知っていたラブホテルで愛し合っている
この関係になってから何度目だろうか?
金澤は若い弾ける肉体に溺れていた
品行方正に見える梁川が 顔に似合わないはちきれそうな胸を震わせて
感度良く女の鳴き声を上げるギャップがたまらなかった
金澤に女の悦びをもたらす手練も魅力だ
どこでそんなことを覚えたのか? 何度も梁川に尋ねたが
返答はいつも ”わからない 身体が自然に動くんです” だった
ただ ちょくちょく見かける 小指だけを立てる手が気になった
攻めに入ると その小指で金澤の中を掻き混ぜながら 他の指の関節で充血した突起をいじくる
金澤は長い睫毛の目をギュッと閉じて か細い声を漏らすことしかできなくなった
またある時は 舌っ足らずな口調で 金澤のあそこの状態を実況しながら ペロペロと舐め続けた
”そのおしゃべりな口を黙らせてやりたい“ 何度も攻め方を変えて梁川に挑んだが 
最後はいつも金澤の気が飛んで グッタリして終わる
年下にいいようにされる悔しい思いと 翻弄される被虐的な悦びが 金澤を虜にさせた
今日もその例外ではなかった
「金澤さんのここ ヒクヒク言ってますよ 乳首ももうピンピンじゃないですか
困っちゃうな 私.. こんなにイヤラシイ先輩に付いていけないです」
「ゃだっ だめぇっ..」
「もう早く我慢しないでイッちゃったらどうですか? と・も・こさん!」
「腹立っ〜っ んっ ぁっ ゃんっ ゃっ ぁっ」
「ほらほらぁ 早くしないとイッちゃうよぉ〜!」
「ぁはっ! ぃっ....」 金澤のピンと立った乳首を乗せた胸が 仰け反る動きで波を打った
目尻に滴を乗せたまま 乾く唇を内側に畳んで湿らす
金澤は余韻に浸りながら 身体を仰向けから横にすると 梁川の胸を玩具で遊ぶように撫で摩った
「まだ 秘密ですけど 金澤さんだけに教えてあげます」
「なぁに?」
「ジュースに新しい人が来ます」
「ええっ!」 金澤の目がパッチリと開いた 
指は昔のラジオの受信を調整するように 乳首を右に左に転がしている
「誰っ?」
「カントリーから情報が入ったんです」
「だから誰?」 指に力が入った
「痛っ! 稲場さん..」
「うそっ! なんでっ?」
「そこまでは知らないです..」
金澤は胸から手を放し 呆然と天井を見つめた
「..まなかちゃん?」
「..私 どうしていいのかわからない..」 
心細い声を出す梁川を見た
捨てられた子犬のような濡れた目をしている
金澤は思わず抱き締めると 新たに燃え上がった欲望のまま梁川を愛した
「大丈夫! きっと大丈夫! 私がいるから」 何の根拠もなかったが梁川を安心させたかった
「ぁぁんっ 気持ちぃぃっ いいのっ.. もっと もっとください 何も考えられないように!」
縋り付くように金澤に体を預けた梁川は あられもない声を上げて乱れる
「ぃやっ もぉだめっ もぉっ.. ぁっ ぁぁんっ...」
いつも以上に濡らした梁川は 下を掻き混ぜる金澤の指と 乳首を軽く噛んだ歯で絶頂を迎えた
「朋っ イッちゃう! ぁふっ....」
白い少女の体が 若鮎のように跳ねる
金澤は横になってグッタリする熱い体を抱き寄せると 自分の胸に押し付けられた梁川を愛おしみ 髪を撫でた

257よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:31:22
今日こそは..
佳林は決意を胸にエレベーターに乗り込んだ ハロドラの収録スタジオに向かう
「ねー ふと思ったんだけど いつも一緒にラジオやってるあの方に教わるのが早いんじゃない?」
金澤の言葉を思い出す
裏切られたと思った金澤との関係は すぐにいつもの状態に戻った
植村が慰めてくれたおかげで佳林は金澤を許し こちらから声を掛けた
「良かったー 佳林ちゃんまだ怒ってるかと思った」
「私じゃない子にセクシーを教えたのは腹が立つけど 朋が私にも教えてくれるんならいいよ」
「だから教えてたんじゃないって」
「やってたじゃん」
金澤は真っ赤になった
「もういい それはいいの! じゃあ朋 いつ教えてくれるの?」
佳林がそう訊いたところで 金澤は別の先生の存在を示した
その後に何度かラジオ収録をしたものの ことがことだけに 佳林はどう切り出していいのかわからず
今日を迎えていた
「おはよう!」
「おはようございます!」
鈴木は白のカットソーにデニムのスカート姿だった 佳林も白のブラウスだ 被った..
「おっ 佳林ちゃん 今日はおそろだね!」 鈴木が自分のシャツの胸の辺りを摘み上げる
「はい よく晴れてて 暖かかったし」
「いいよー 姉妹みたい! 私たち 真っ白な天使みたいな姉妹ってことで!w」
「はい!」
鈴木はいつもと変わらず無邪気な笑顔を見せた
「帽子かわいい!」 佳林の頭の上を指す
「あっ これ かわいくて一目惚れしたんです」
「なんか羊さんみたい」
佳林は照れて 黒のフェルトのベレーを両手で押えた
収録は和気藹々とする内に あっと言う間に終わった
二人並んで写真を撮ってもらうと スタッフに挨拶をしてスタジオを出る
「鈴木さん 今忙しいんですか?」
「うん 歌はもうだいたい録ったんだけど プロモーションで撮影が多くて」
「うゎー いいなぁ ソロデビューかぁ」
「佳林ちゃんもしたい?」
「え? 私はもっとジュースで頑張らないと.. あの 鈴木さん!」
「何?」
「私にセクシーを教えてください!」
「はぁ? どうしたの? 急にw」
「私 鈴木さんみたいにセクシーになりたいんです!」
「えー 私セクシーかなぁ?w」
「セクシーじゃないですか! だからソロデビューもできるんだし!」
「でもぉ 教えるってぇ..」
「..聞いたんです ボーノでいろいろセクシーなことを研究したって」
鈴木の顔から笑いが消えた 佳林を一瞥すると前を向いて無言で歩く
「教えて欲しいんです! そうしないと私 一皮剥けない!」
「..佳林ちゃんはそのままでいいよ そのままでかわいいから」
「私 わかんないんです! このままだと大人になれないっ! 成長するにはどうすればいいのっ?」
鈴木が足を止めた 振り返って佳林の顔を見つめる
「ねぇ 本気でそう思ってる?」
「はい」
「じゃあ 佳林ちゃんを私の好きにしていい?」
「セクシーを教えてもらえるなら..」
「わかった.. 今は忙しい時期だから あまり時間は取れないけど
ちょっと味見させてもらおうかな? 付いて来て」
鈴木はスタスタと通路を進むと エレベーターを通り越し 階段を下りた
佳林は期待で頬を緩ませながら 鈴木に遅れまいと歩みを速める
「ここでいいかな?」 2フロア下がったところで 鈴木は通路を見渡して誰もいないことを確認すると
佳林に来るように手で合図した 二人でトイレに入る
「一人で仕事するようになるとパートナーがいないから こういうスキルが落ちちゃうんだよね 
ちょうど良かった」
振り返ってそう言った鈴木は これまで見たこともないような妖しい笑みを浮かべていた

258よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:35:19
「ねぇ佳林ちゃん セクシーってなんだろ? どういう意味?」
洗面台の脇に荷物を置くと 鈴木がおもむろに訊いた
「え? 魅力があるとかぁ なんかそういう..」
「うん じゃあ 英単語のsexyからyを外すと?」
「セッ..クス?」
「自信持って言いなよw」
「セックス」 佳林は真っ赤になって下を向いた
「恥かしがるってことは その意味を当然知ってるよね?」
黙って小さく頷いた
「そう 魅力は魅力でもセックスに関わる魅力なわけ じゃあ..」
鈴木はバッグの中を探ると 20cmくらいの細めのスプレー缶を取り出した
「この商品がいかに魅力的かってことを言葉に出さずに マイムっぽくやってみて?」
小首を傾げた佳林はおずおずとスプレー缶を受け取ると 
少し考えてからフタを取って頭に吹き掛け 缶を眺めながら驚いたようにニッコリ笑った
「いいじゃん じゃあ今度はそれをセクシーにアピールしてみて」
「えー? セクシー? 難しぃ..」
佳林は缶を見つめたまま固まった
「貸して」
鈴木は缶を受け取ると 妖しく笑って缶に頬擦りする 
舌を出して缶を舐めるフリをすると 佳林を挑発するように見つめたまま
胸に押し付け谷間を這わせ 吐息を漏らすように頭を仰け反らせた
「凄い!」 佳林が感嘆の声を上げる
「ね? セクシーに見せるって言うのはこういうこと そのためには
セックスの気持ち良さを理解しないとダメ」
佳林はまた下を向いた
「したことある?」
「..ないです 男の人とは..」
「良かった! あるって言われたらどうしようかと思った」 鈴木は歯を見せて笑った
「私たちアイドルだからね 男の人とはやっちゃいけないんだ それ正解! じゃあ誰としたの?」
「..うえむー 朋とも途中まで..」
「ふーん 気持ち良かった?」
佳林はまた小さく頷いた
「そっか うえむーは見た感じいい女だけど かなとももなかなかいい体してるよね?
でもあの子は直線的だから もう少したぶらかしてくれる存在がいたら もっといい女になるのに」
佳林は金澤に妙に詳しい鈴木がちょっと気になった
「佳林ちゃんも真面目だからなぁ」
鈴木が近づく 佳林の頬に手をやると優しく撫でた
「流石美容マニア! 肌のキメが細かいね」
細く美しい人差し指で佳林の唇に触れる
「唇の形は私と少し似てるかな?」
指を横にして口に沿って ゆっくりと左右に動かす
「舌出して舐めてみて」
佳林は少し躊躇ったが 舌をチロっと出して指を濡らした イヤラしい気分が急速に体を熱くする
「ふふっ 佳林 エロっ..」
鈴木は佳林の顎に手をやり 少し顔を上げさせると 艶めかしい目をしてゆっくりと唇を重ねた
鈴木の舌は 佳林の口腔の気持ちのいい部分を隈なく刺激する
佳林はいつしか自分から舌を伸ばし 絡め始めていた
唇を離すと 唾液がキラキラと糸を引いて落ちて行った
鈴木が顔を個室の方へ向け 入るように促す
ドアを閉め 鍵を掛けると 鈴木の手は佳林の白いブラウスの上を彷徨った
高まりを感じて佳林の呼吸が荒くなって行く
首筋に唇を這わせる鈴木は 手を下へと移動させ 黒のパンツのホックを外して中へ忍ばせた
「ぁっ..」 佳林が思わず声を上げる
「ちょっとぉ もう結構濡れてるじゃん」 
鈴木は耳元で囁くと ショーツの上から縦に指をスーッと上下に往復させた
「あっ」 体をすくめた佳林は はぁはぁと僅かに口を開けたまま呼吸している
「残念だけどあんまり時間がないのよねぇ この気持ち良さをしっかり覚えるんだよ」
ショーツの中で鈴木の細い指が踊った
「ゃぁんっ ぁっ ぁぁっ.. ぃっ.. ぁっ ぁっ」
顎を上げて体をくねらす佳林の口から 女の悦びが漏れた

259よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:39:00
「じゃーね また」
「はい また明日」
かわいいなぁ 梁川を見送る金澤の目が細くなる
たくさんの人の背中に紛れて見えなくなって行く 今日も楽しかった..
「金澤さん!」 後ろから名前を呼ばれてビクッとした
誰? サッと振り返る 小柄な女性がいる
「石田さん?」 驚きで目が丸くなった
「こんなところで会うなんて 珍しい..」
渋谷駅の雑踏の中で 金澤は石田との邂逅を喜んだ
ダンスなんかの実力でモーニングの中に存在感を発揮する石田が
叩き上げやいぶし銀のイメージがあって 金澤は好きだった
「ちょっと話がしたいんだけど..」
「いいですよ! お茶します?」
「うん スタバでも行く?」
「はい」
二人は歩き始めた
金澤は石田の愛想笑いが口の端で留まっているのが気になった 目が笑っていない
「石田さん どこ行ってたんですか?」
「うん ちょっと..」
金澤は不穏なものを感じ 黙って石田の後を付いて行く
時折当り障りのない 天候や周囲の状況についての言葉を交わす
店に入り オーダー後飲み物を持って席に付くと 石田は金澤の目を覗き込むように見た
「ごめん 私 さっきからずっとカナトモ見てたんだ」
「え?」 金澤の脳裏に梁川が浮かんだ 
でも二人して遊んだ後に家へ帰るため 駅で別れたくらいしか見られてないなら問題はない..
「いつから? もう少し早く声掛けてくれれば やなちゃんもいたのに」
自分から梁川の存在を示した 後ろめたいことはないと言うアピールなのかも?
話しながら自分でそんなことを思った
「..二人でラブホに入る前から」 石田が金澤の挙動を観察するように言った
関係がバレた衝撃で 金澤の目が泳ぐ 
何も言うことができず ただどうしよう? と気持ちばかりが焦る
「別にあなたたちの関係を咎めるつもりはないけど なんでそうなったのか聞きたくて」
「..なんで?」 やっとのことで金澤は呟いた
「正直に言うと 今 モーニングやハロの中でおかしなことがいくつも起こってるんだけど
私はその情報を集めるジュース担当なの」
「ジュース担当? 石田さんって いったいどういう..?」
金澤は混乱した 石田は何者なのか? まるで秘密組織の一員のような話しぶりに面食らっていた
「モーニングはハロのフラッグシップだから いろんな情報を集めて
リスクヘッジに努めなければならない ただ それだけ」
石田には似合わない言葉に 金澤はまだ理解できなかったが 無言でゆっくりと頷く
「で やなみんとどうして そういう関係になったの?」
そういう関係という言葉に 金澤は梁川の裸体と嬌声を思い出し 下を向いた
「..わかんないです 以前やなちゃんから突然キスされ そういう関係になって..」
石田はハッとした
「キスされると突然興奮して来て 自分でもよくわからなくなる?」
「あっ はい.. なんでそれを?」
「やっぱり..」 石田は顎に手をやり 考え込む
無言の時間が続き 耐え切れなくなった金澤が切り出した
「あの.. 関係ないかもしれないですけど カントリーではなんかそういう
テクニックみたいなものを教えていたとか聞いたことあるんですけど」  
「誰からそれを!?」 石田が身を乗り出して訊いた
「えっ? それは..」
「山木ちゃん?」
「え?」 金澤は石田からすぐに正解が出たことに動揺し 言葉に詰る
この子 梨沙ちゃんとも関係持ったのかしら? 石田の中に複雑な思いが交錯していた
「梨沙ちゃんもテクニシャンだったでしょ?」 カマを掛けてみる
「確かに.. なんでそれを!?」 金澤は驚いた顔を見せて また同じ言葉を繰り返した
今度は石田が恥かしそうに下を向いた
「え? 石田さんも山木ちゃんとやって?..」 
モゾモゾと居心地悪そうにする石田を見て金澤は確信した

260よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:43:48
「ねー ばっちょがジュースに入ることになった理由も知ってんでしょ?」
生田が譜久村の二の腕を指でつついた
「痛いって」
「喋らないなら もっとやってやる」
「もぉっ アユミがカナトモから話聞いて来たじゃん」
「梁川とできてる話?」
「そう! あなたもりなぷ〜からアンジュの話聞いて来たでしょ?」
「船木が川村落として その川村が今度はタケに粉かけてる話?」
「粉かけてるってw お婆ちゃんか!」
「え? 粉かけるって言わない? 砂じゃないよ?」
「あっ あれは砂か」
「え?.. ま いいや それで?」
「ウチは森戸 アンジュは船木 ジュースは梁川 共通項は?」
「カントリー」
「そうね そして稲場は元カントリー つまり破門された人.. それをジュースに入れれば?」
「..梁川を牽制できる? だったらウチとアンジュはどうすんの?」
「その必要はないと上は考えたんでしょ?」
「なんで?」
「ウチはウチらが優秀だからじゃん? って言うのは嘘だけど
大所帯だし OGの目も厳しいし 目立つから まだ必要ないと思ったんじゃない?」
「じゃあ アンジュは?」
「さあ? 和田さんがいなくなるから 案外刷新させるつもりなのかもよ?」
「まさか!」 生田の頭に 自嘲する勝田の顔が浮かぶ
「だけど それじゃまるで カントリーメンバーでハロを牛耳ろうとする人と
逆にそれを阻もうとする人が上にいるってことにならない?」 生田が譜久村の目を見つめる
「そういうことになるかもね でも本当にハロを牛耳ろうとしているのなら 私たちもそれを阻もうとする方よ」
「ばっちょは仲間?」
「どうかしら? 敵の敵は味方ってことはあるかもしれないけど」
「牧野の後ろにいる道重さんも 私たちの味方かどうかハッキリしないし」
「そう 事はそう簡単じゃないのよね こっちにはOCNも関わって来るし」
「あー 頭痛ぇー」
「まっ 難しく考えてもしょーがない 臨機応変にやってくしかないわ
こちらの優先順位は今まで通り OCNの顕在化が一番だよ」
「そっちは最近少し大丈夫かなって思ってんだよね」 生田が優しい目になった
「確かに.. 加賀と横山の付かず離れず ちゃんとお互いを見てて
フォローできるところはちょっと安心できる まりあも思った程干渉して来ないし
でも楽観はできないよ いつ状況が変わるかわからないんだから」 
「ときどきさ 加賀が僕の横山ですから! みたいな態度取るんだよね 
それが頼もしいんだけど面白くてw」
「横山も ほらぁあんたシャンとしなさいっ! みたいなとこ見せるよね?」
「そうかもw いいコンビだな あいつら」
「でも楓くんモテるからなぁ」
譜久村は向こうで小田にくっつかれている加賀を見ながら言った
「肉体関係は今のところ 本妻と愛人まりあだけか」
「あなたもやってるじゃん きっかとみーこともしてるし」
「とんでもないヤリチンだなぁ」
「今回のOCNが変容してて どうやらモーニングメンバーだけにしか見えないってわけじゃなさそうだから
もっと増えるかもよ?」
「でも 都合がいいことに モーニング以外には移らないみたいじゃん」
「それも今のところは という話だから」
「森戸は狙ってんのかな?」
「どうだろう? 前の森戸だったら もう懲り懲りと思ってるはずだけど」
「その辺がハッキリすれば まだやり易いのにね」
「全く.. 明確な敵対行動が無ければ 私たちは仲間だし 仕事も続けて行かなければならないから
必要以上に波風を立てることは避けたいしね」
「とりあえずジュースはたいへんだ カナトモは梁川と別れるの?」
「アユミの話だと 私がついてなきゃダメってことらしいよ」
「宮崎よりも骨抜きにされてんじゃん」
「いや 影で調整役に回って ジュースが崩壊しかねないのを身を挺して守る覚悟なんでしょ?」
「どこもサブリーダーは苦労するねぇ」 生田がニヤニヤして言った

261よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:47:43
「横やん 終わった? 一緒に帰ろ?」
振り向くと白のブラウスに黒のジャンパースカートを合わせた森戸が立っている
「はい」 最後にスマホの画面を確認すると カバンに押し込んだ
一昨日もダンスレッスン後 途中まで一緒に帰った
ここのところ コンサートツアーに演劇と新曲披露が重なったため とにかくレッスンが多い
同じレッスンを受けて解散となれば 必然的に森戸と一緒に帰る回数も増える
カントリーガールズで先にデビューして 今も兼任でモーニングにいる森戸ではあるが
横山は親近感を持っていた
今年の石田のバースデイイベントでミニモニをやった時に それは決定的となった
背が小さくて童顔.. コンプレックスと言う程ではないものの 横山にとって
よく似た背格好の森戸がかわいいことは 自分にとっての安心感にも繋がり 心強い
他のメンバーに別れを告げて控え室を出る
今日は早く終わった日だったが 事務所の玄関を出ると辺りは既に暗くなりかけていた 
「横やん 今日マネージャーに呼ばれて少しいなかったよね?」
「あっ はい」
「この前もそんなことあったし 何の話か当ててみよっか?」
「え? わかります?」
「写真集!」 
「凄い! よくわかりますね!」
「私もあんな感じだったから」
「あっ そっか 森戸さん もう出してますもんね」
「どこで撮るの?」
「千葉とか.. グアム?」
「ええ? 海外行くの? いいなぁ 横やんズルい!w」
「すみません」
「私は沖縄だった」
「沖縄もいいじゃないですか」
「うん 海がねー とーっても綺麗なの! あっ 横やんも海の無い県出身じゃんw」
「はい 海 殆ど行ったこと無かったから 夏と言えば長瀞w」
「ウチも那須塩原とか矢板とか鬼怒川w」
「でも 川に行っても水着にならないじゃないですか」
「学校のプールでしか着ないよね」
「はい だから 写真集とか 嬉しいけど恥かしくて」
「すんごくわかる」
「水着とか あれって選べるんですか?」
「他の人はどうかわからないけど 用意されたもの着たよ 大体そうなんじゃない?」
「そうですよね あー 凄いの来たらどうしよう?」
「そうそう 凄いの来たらヤだよね 私 スクール水着みたいなのちょっとヤだった」
「あー なんか紺の」
「うん あれって 意外と体の線が出るじゃん? なんかビキニより嫌かも」
「わかります でも ビキニはビキニで 殆ど隠れてないし」
「布が少ないw」
「そもそも着たことないw」
「そうだよね 学校以外のプールもそれほど行くことないのにw」
「ポーズとかどうするんですか?」
「いつもと一緒 カメラマンさんの指示に合わせていろいろやるだけ」
「でも 水着用に何か考えたりしました?」
「考えないw 恥かしいしw」
「そうですよね」
「でも 横やん いいよね」
「何がですか?」
「実は結構スタイルいいもん」
「そーんなことないですよ!」
「コンサート衣装もクビレあるから ヘソ出しとか割りとイケてるし」
「森戸さんだって かわいいじゃないですか」
「そんなことないよぉ あー カエディーみたいにスラっとしてればなー」
「かえでー いいですよね 手足長くて」
「うん めっちゃ長い! ねぇ カエディーの裸見たことある?」
「えっ?.. ぁるかな?」
「ふ〜ん」 森戸がニヤニヤと横山を眺めた

262よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:53:08
横山は片山津温泉での加賀との情事を思い出した
加賀が好きだという気持ちを乗せて 突き入れて来る
あの時の快感と 互いの気持ちが通じ合えた気がした幸福感は まだハッキリと記憶していた
熱を放ちながら求めて来る加賀を 包み込んで受け入れる
加賀の愛を絞り出し 全て享受しようと言うように 誰にも教えられたわけでもないのに
横山は体を動かした
白い肌 細くて長い指 凛々しい眉 そして濡れた目
あの時の加賀は あの時の横山にとって 間違いなくただ一人の一番愛している人だった
「横やん?」
「えっ?」
森戸が物思いに耽った横山に声をかけた
電車の中で森戸がいるにも関わらず 加賀との夜を思い出していた横山は
恥ずかしくなって 取り出したスマホの画面を見てごまかす
「どうしたの? 横やん? 顔が赤いよ?」 森戸はまたニヤニヤしていた
「カエディーの裸 思い出した?」 耳元に顔を寄せ 小さな声で囁く
横山は照れ笑いしながら目をギュッと瞑って 顔を横に振った

「はーちん?」
頭の中を真っ白にした恍惚の霧を晴らして 尾形が目を開ける
森戸が妖艶な笑みを浮かべていた
「今日はぁ ちょっとサプライズがあるんやで」
舌ったらずで いたずらっ子のように森戸は言った
「何や?」
レッスン日の今日 二人はみんなよりかなり早くに出て来ると
使われていない部屋に鍵を掛けて 逢瀬を楽しんでいた
森戸はスマホを少し触ると 立ち上がってドアの鍵を外しに行った
「え? ちょっと待ちぃや!」 尾形が慌てて服の乱れを直そうとする
森戸はお構いなしに ドアを開けた
「入って.. サプラーイズ!」
「飯窪さん..」 尾形は驚きで動きが止まる
「はーちん こんにちは」 飯窪は尾形を見た後 申し訳なさそうに視線を逸らした
森戸は再びドアを閉め鍵を掛けると 飯窪の腕を引いて尾形の元へ戻って来た
「終わってないんやから 服脱ぎぃや」 
「え? 飯窪さんおるやん?」
「その飯窪さんが はーちんとするんやから」 森戸は悪い笑みを浮かべて言った
「ちぃちゃん 私 聞いてないっ!」 目を大きく開いて 飯窪は抗議する
「何言っとん? はーちんはもう卒業するんやで? 想い出作ってあげな」
「でも..」
「ウチの言うこと聞けへんの?」 森戸は飯窪の左胸に手をやり 乳房を摘んだ
「ぃたっ ごめんなさいっ」
「はーちん 恥ずかしいとこ見せてかんにんなぁ 本当は飯窪さんもはーちんとしとうて しょーがないんや」
「え? でも..」
「でももハモもあるかいや この子ちょっとMっ気あるさかい ちょっといじめるくらいが
よぉけい燃えるんや ほら 見とき!」 
森戸は飯窪に一言指示すると 後ずさる尾形の唇を塞ぐ
尾形はあっという間に 自分から抱き付く方へ転じ 森戸と激しく舌を絡め始めた
唾液のぴちゃ くちゅと鳴る淫猥な音を聞きながら 飯窪の目は羨望の眼差しになって行く
唇が渇き 舌で舐め回した
「どや? はーちん美しいやろ? こんなに白いんやで?」
森戸は唇を離すと 飯窪に顔を向けて言った
尾形が掛け戻してしまった白のブラウスのボタンをもう一度上から外し 
ブラが現れると ズリ上げて白人のような薄ピンクの乳首を摘んだ
「ぃやっ」 尾形が恥ずかしさで顔を背ける
「同じトリプルAでも 飯窪さんよりあるわな」 森戸は笑って 両手で乳房を下から掬うように
持ち上げると 少し盛り上がった丘の頂点の突起をペロンと舌を出して舐めた
飯窪は悔しそうな顔をしながら もじもじと両脚を閉じ 腕を組んだ
「なんや その気になって来たんか? こっち来ぃや」 
森戸が手招きすると 飯窪は潤んだ瞳でおずおずとやって来る
「はーちん! 大人の女 飯窪さんが 美少女はーちんと愛し合いたいんやて」 
森戸は立ち上がって 飯窪の腕を引き 切なげな目でつばを呑み込む尾形の前に突き出した

263よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:58:20
左耳に呼び出し中の音が響く
ちょっと夜遅くなり過ぎたか...
ふと昼間の話を思い出し 竹内のことが気になると 
話さなきゃと言う思いが強くなった
耳からスマホを離し 画面を見る
呼び出しが30秒になろうとしていた
ま いいかぁ..
譜久村が電話を切ろうとしたその時 繋がった
「あかりちゃん?」
呼び掛けに反応がない?
「あかりちゃん ごめん こんな時間に電話して」
「み..ずきちゃん どうしたの?」 声の調子が変だ
「ううん 別に用事はなかったんだけど たまに声を聞きたいなぁと思って」
「うん..」 
息が荒い 薄っすらハァハァと聞こえて来る
「あかりちゃん? どうしたの?」
「..え? な なんでもないよっ ぁっ..」
「..なんか邪魔した? 電話切った方がいい?」
「ぁん..」 スマホの向こうで竹内が でんわ切った方がいい?って 
と誰かに確認している声が小さく聞こえた
「誰かいるの?」
「ん? ぃなぃよ? ..ぁっ ..だめっ ぃやっ 声出ちゃう..」
「..かわむー? かわむーなの?」
「え? なんで かむちゃんだと?..」 竹内が驚きの声を出した
向こうで水を掻き回すような音がする
竹内はスマホから顔を離したようで ハァハァと言う息遣いが聞こえなくなった
「ぃっ...」 切羽詰った竹内の高い声が一瞬聞こえたかと思うと 電話は切れた
譜久村はソファの前にあるローテーブルにスマホを置くと 両脚を折り曲げて膝を抱える
寂しい気持ちが去来していた

「ちぃちゃん 胸すんごぃ」 
羽賀が森戸のライトグリーンのカットソーを見て言った
新曲えーがなのプロモーション撮影中だった
スタッフが次の段取りをしている間 メンバーはそれぞれ少人数で固まって談笑している
「ふふっ 私セクシーキャラじゃないのに いっぱい詰めてんのw」
羽賀がいきなり胸について触れて来たことを少し意外に思いながら森戸は答える
「ふ〜ん 色っぽい」 
まじまじと森戸の突き出た胸や白のタイトなミニスカートから出た太ももを見て 羽賀は言った
なんか変わった.. 森戸は今まで容姿についてや性的な意味を持つ言葉を
口にしたがらなかった羽賀に変化を感じ取る
「あかねちんだって 片方肩出てるし 色っぽいよ」
「そう? ありがと!」 
ニッコリ笑って見せる羽賀に 森戸は確信した
この子 女になった! ならば..
「あかねちんの肌 きれい..」 森戸は羽賀の背後に廻り つるつるとした肩をそっと撫でる
「ふっ くすぐったぃ」
「私と違って 本当におっきぃし」 森戸の手が肩から肩甲骨を這い 
こそばゆくて開いた脇の下を通って 右胸を掬い上げるように持ち上げた
「ちぃちゃん ヤバぃっ!」 驚きで振り返った羽賀が 目を見開いて森戸を見つめる
すぐに唇の端が上がり 笑みを浮かべた
「もぉ えっちぃw」
「あかねちんこそ 私のどこ見てたの?」 森戸が羽賀の目の奥を覗き込むように囁く
二人は互いに見つめ合いながら リップグロスで濡れた唇を舐めた
「ねぇ 今度ゆっくり遊ばない?」 森戸は正面から羽賀の腰に腕を回して言った
スタジオの隅の暗がりにいる二人に 周りは誰も注意を払っていない
「いいよ」 妖しい笑みを浮かべた羽賀が頷く
森戸は誰が羽賀を成長させたのか気になった
ついこの間まで 末っ子キャラで幼く 気楽なそぶりだったのに..
今年の夏は勝負時になりそうね 
森戸は目を細めると 羽賀の腰を押してみんなのところへ戻った

264よーろぴあん!:2018/10/29(月) 22:02:51
「はーちん.. 私 はーちんのこと好き ずっとこうしてみたかったのかも..」
飯窪は両手で 椅子に腰掛けた尾形のブラウスをゆっくりと開いた
「綺麗.. 本当に羨ましい 白くて..」 
尾形はそんなことない と言うように軽く顔を横に振る
飯窪は躊躇った
今までは生田や森戸がリードしてくれていたが 尾形を前にして 
どうしたら良いのかわからなかった
「ハハッ 飯窪さん 根っからのMっ娘やから戸惑っとるわ 困ったのぉ はーもMやしw」
少し離れたところに座った森戸が ニヤニヤしながら声を掛けた
飯窪は恨みがましい目で唇を尖らせて 森戸を振り返る
睨みつけているようで 助けを求めていた
「はーのおめこ クンニしたげたら どや?」
尾形が真っ赤になって また小さく顔を横に振った
飯窪は下品な関西弁が 森戸の口から発せられたことに驚きながらも
従順に受け入れてしまう自分に悔しさと欲情を感じつつ しゃがみ込む
尾形は驚き 少し開いて楽にしていた両脚を閉じた
既に森戸にフレアスカートとショーツを脱がされ フィギュアスケートで鍛えた筋肉が
僅かに残る 細すぎない真っ白な太ももが眩しかった
飯窪は尾形の膝を両手で掴み 左右に開く
それほど抵抗も無く広げられた両脚の間には 白い肌に少し赤みが差した薄ピンクの生殖器が
粘液を纏いテラテラと光っていた
飯窪はおもむろに顔を埋めると舌を伸ばす
「ぁっ ぃゃっ..」 尾形が小さく呟き 両脚をまた閉じようとする
両耳をツルツルとした心地の良い柔らかさの太ももで圧迫されながら
飯窪は目を閉じて ムワっと温かな器官を舐め 啜った
イヤラシイ匂いがするかと思ったが ボディソープの残り香が先に来て
逆にそれが飯窪を興奮させた
鼻に充血して大きくなった突起や薄い毛が当たったりするが おかまいなく 
ミルクを舐める子犬のように一心不乱に舐める
乱れる尾形の声が殆ど聞こえないのは残念だが 
気持ち良さが太ももを押し付けて来る強さでわかった
飯窪の頭を押えて遠ざけようとする手に力が入り
一際強く顔を太ももで挟まれた後 尾形は急に脱力した
達成感に頬を緩ませて飯窪が立ち上がると 尾形は椅子の背もたれに
体を預けて軽く反り返り 目を閉じて余韻に浸っていた
「気持ち良かった?」 
手で口を拭い飯窪が囁くと 尾形は薄っすらと目を開け 恥かしそうに微笑んで小さく頷いた
「気持ちよぅイったんなら はーもお礼せんとなぁ」
背後から森戸が声を掛ける
いつの間にか存在を意識しなくなっていた飯窪は ドキっとして振り返った
森戸はテーブルに頬杖を付いてスマホを覗いている
「飯窪さん..」 尾形が腕を軽く引っ張った
「座って..」 隣の椅子に腰を下すと 今度は尾形が立ち上がる
「まだちょっとだけあるけど 今までいろいろありがとう」 尾形は潤んだ目をしていた
目を伏せてかぶりを振る飯窪の頬を 尾形の白い手が包む
唇が重なった
飯窪は一瞬 今キスしていいの?と思ったが すぐにそんなことはどうでもよくなった
長い長いキス
舌を絡め お互いを求め合う
熱い高まりが頭を痺れさせて行く
尾形の細い指が飯窪の鎖骨をなぞりながら下へ降りて行く
左胸の上に辿り着くと 円を描くように優しく撫でた
突然尾形が唇を離し ブーっと吹き出す
「お好み焼き一枚の厚みも無いでw」
「せやろー 目玉焼きくらいやで」 森戸が応じる
「失礼ね! 今日は盛らないコーデだから しょうがないでしょ!」
「見るの めっちゃ楽しみやわぁ」 尾形が楽しそうに飯窪のカットソーを捲り上げる
「あっ ホンマや カップ入ってないやん」 アンダーウェアも上にたくし上げた
「あらー.. ぅん 綺麗.. 綺麗やで.. これもアリっちゃぁアリかも?」
「アリっちゃぁアリって.. なんだそれ?」 飯窪はまた唇を尖らせて 険しい目をした

265ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:21:20
「ゆめの! 久しぶり!」
「久しぶりって 先週会ったばかりじゃないですか」
「もう 冷たいんだから」
「冷たいわけないじゃないですか」
岸本は清水の肩を抱いて 目を覗き込んだ
「大好きだよ」
清水の顔から悦びが溢れた
今年になって二人の関係は天と地がひっくり返るくらいに変化した
元々岸本の憧れのレジェンド的存在だった清水が
つばきにアドバイスをくれるようになったのも夢のようだったが
それは正月のハロコン後に起こった
「ゆめの ちょっと話があるの」
清水から呼び出され 事務所の小さな会議室に岸本は入った 清水の他には誰もいない 
「今日来てもらったのは これからのつばきについて重大な話をするためなの」
「え? リコちゃんやリサは?」
「今回は言ってみれば裏の話だから」
「裏?」
「そう だけどとっても重要なの」
清水は岸本に椅子に座るように勧めると 自分もテーブルを挟んだ対面に腰を下した
「ゆめのには男の子になってもらう」
「えっ? はぁ? えっ なんですか?」
「男の子になってもらう」
「男の子って? かつらでも被って? コスプレ?」 
岸本は突然の話に混乱し 前にやった劇や新喜劇を思い出していた
「ずっとじゃないの 必要な時だけ男の子になって欲しいの」
清水の瞬きもせず見つめてくる目に呑まれ 岸本は固まった
「男の子になった時は あそこにアレが出て来るよ」
「は?」 目が丸くなった
「イヤだと思うけど これが上手く行けば つばきは今以上もっと浮上できる」
清水は顔の前で両手の指を組んで ニヤリと笑った
「あの.. あそこにアレって.. アレ?」
清水が不敵な笑みを浮かべたまま頷く
「えっ そんなことあるん? あっ すみません」
思わずタメ語になってしまって岸本は焦った パタパタと手で顔を扇ぐ
「アレが出るだけじゃダメなの そうなってからやってもらうことがあるから」
清水は椅子から立ち上がった
テーブルの隣にあるホワイトボードの前に立ってマーカーを握る
「まず りこちゃん リーダーが写真集撮ったり 最近頑張っているのは知ってるよね」
清水はホワイトボードに ”りこ”と書いた
「..はい」 話の飛躍に岸本は眉間に皺を作る
”りこりこのことそういう目で見るのやめてもらえませんか”
清水は大きく そう書きなぐった
”りこ”に向けて 矢印を添える
岸本は益々訳がわからず 身を乗り出して清水とホワイトボードを交互に見た
「仮にりこちゃんがそういう目で見られると どんどん見られた回数が加算される
メーターがあるとします」
「メーター?」
「実はこの間 りこちゃんがそういう目で見られれば見られる程 つばきの世間的な
注目が上がるおまじないをかけたの」
「..おまじない?」
「まぁおまじないって言うのはちょっと違うけど そういうもんだと思ってて」
「はぁ」
「別にりこちゃんがそういう目で見られれば りこちゃんの注目が上がるってことでは
ないのがミソね」
清水は 別の矢印を付けて ”つばき 注目 UP!” と書き足す
「でも りこちゃんはそういう目で見られ過ぎると限界が来ちゃうの
限界を超えてしまったら せっかくつばきの注目が上がってもそれで終りよ」
岸本は口を開けて呆然と聞いている
「そこで ゆめの あなたの出番よ」 清水は岸本を指さした
岸本は自分を指さし 「私?」 と言うように清水に頷いて見せた

266ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:28:28
「男の子になって りこちゃんの限界が来る前に メーターをリセットして欲しいの」
清水は腕を組んで岸本を見る
「リセット..」
「リセットして りこちゃんがそういう目で見られれば またつばきの注目がアップする」
岸本は完全に意味がわからないながらも 首を軽く縦に何度も振った
「ここまで大丈夫? と言ってもわけわかんないと思うけど 流れくらいはわかったよね?」
清水が笑う
「りこちゃんがそういう目で見られると つばきの注目も上がる だけどやり過ぎる前に
止めないと台無しになってしまう.. そういうことですか?」
「うん さすがゆめの! 付いて来てるじゃない」
「いえ よくわかんないですけど.. あの そういう目って何ですか?」
「ふふっ 男の子は写真集とかDVDとかよく見るじゃん いや よく見るかどうかは知らないけど
そういう時にどんな風に見てると思う?」
「え.. き 綺麗だなぁとか..」
「それで終りかな?」 
清水が意地の悪そうな笑みを浮かべる
「..一緒にデートしたいなぁとか?」
「まー ゆめのじゃそれが限界かぁ」 清水は組んでいた腕を解くと右手で口を覆った
「そういう目って言うのは 性欲を伴う視線ってことだよ」
岸本は恥かしくて目を伏せる
「エッチしたいなぁとか.. りこちゃんが見てる男の人にそう思わせると つばきの注目が上がるの」
「それっていったいどういう仕組みで?」
「そこがね 話せば長いんだけど ウチの事務所にはそういう芸能と人気についての
因果をずっと研究して来た歴史があるの モーニングなんかはそれで今まで人気を
保って来たし ウチらのベリもモーニングを受けて そういうことをもっと研究する
材料だったんだよ」
「えっ?」
「ベリのみんなは被験者だけど そのうち研究者として活動するメンバーもいたの
桃子は天才だった 因果関係の発見もだけど 何よりそのマネージメントで
才能を発揮したね」
岸本は手を握り 前のめりになって話を聞いている
「でも その桃子と並び立つ天才がもう一人いたの」
「誰ですか?」
「千奈美よ」
岸本は割りと自分によく似た性格だと勝手に思っていた徳永の 名が出たことに驚いた
「今回のこのプロジェクトのアーキテクチャーを組んだのも千奈美よ
でも彼女は気まぐれだから ちょこっとやったらまたアメリカに戻っちゃった」
「アーキ?」
「さっきはおまじないみたいなものって言ったけど これは広範で言えば 心理学や
催眠術の活用なの 桃子が見つけた因果を元にそれを人為的に発動させる
段取り お約束を決めたのが千奈美」
「よくわかんないけど徳永さん凄い..」
「凄いんだけどね 本当に気まぐれで.. わけわかんないキーを入れたりするんだよね
それで運用間違うと 熊井ちゃんみたいにおっきくなっちゃたり まあさのように太っちゃたり
私がちっちゃいのもそうだし」
「ええ!?」
「まぁそれだって 結果論だから 遺伝の影響の方が強いんだろうけど」 清水は苦笑した
「心配しないで あの頃よりは千奈美も大人になったから」
「はぁ」
「でも わけわかんないキーは相変わらずね そのせいでゆめのに男の子になって
もらわなくちゃいけないんだから」
「えっ そうなんですか? でも 男の子になるってどうやって?」
「希空とキスするの」
「はぁ!?」
「しょうがないじゃん そういう段取りなんだから」
「キスするって...」
「ちなみにりこちゃんメーターリセットは リコちゃんに”ちんぽ!”って言わせることでできる」
清水は性的な恥かしさよりも 幼稚な恥かしさで顔を真っ赤にして目を伏せる
クソっ.. 千奈美め! 清水が独りごちた
岸本はあまりのことに テーブルに突っ伏して脱力した

267ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:34:04
「ゆめの! つばきはまだまだ上に行けるんだよ? 武道館だって
うぅん ウチらもやったSSAの景色を見てみたいと思わないの?」
岸本は体を起こした 頬にかかった髪を後ろにやる
「キソちゃんとキス.. りこちゃんに.. なんでそうなったんですか?..」
「だから千奈美が.. 前にりこちゃんがMCで ピンポーン!をちんぽーん!
と言ったって聞いて 最高!って喜んでたから..」
「マジですか?.. じゃあキスしたり 男の子になったりって言うのは? そもそも
本当に男の子になるんですか?」
「例えば腕を事故で無くした人が無い腕の部分に痛みを感じるって話 聞いたことない?
幻肢痛 ファントムペインと言ってね 多くの症例があるわ それから私たちは
両眼視差による立体視という脳の処理を経てモノを見てるわけだけど それに依存しない
錯視というものも存在するの」
岸本はまた険しい目をして聞いている
「そういうものを暗示を使って強制的に引き起こす 簡単に言ってしまえばそういうことね
日常の中にさり気なく埋め込んでしまえば ゆめの自身とゆめのに応対する人にとっては
本当に男の子になるよ」
岸本は少し下を向いて考え込んでいたが 顔を上げると清水に手を挙げた
「なに?」
「りこちゃんに最初から ちん.. って言ってって お願いすればいいんじゃないですか?」
「だから それでは全体的な暗示を作動させる手続きにはならないの」
「キソちゃんとキスも?」
「そう! あくまでもゆめのが男の子になって りこちゃんにちんぽと言わせることが
キーであって ゆめのが女の子のままでも りこちゃんにただ言わせても
それは意味がないわ そしてゆめのが男の子になるには キソちゃんとキスすることが必要なの」
「キソちゃんに説明して 協力してもらうのもダメですか?」
「まだ言ってなかったけど ゆめのが男の子の間 キソちゃんは意識を失うわ
りこちゃんにちんぽと言わせたら ゆめのは女の子に戻れるけど キソちゃんも
その時意識が戻るの つまりキソちゃんの負担も大きい このプロジェクトは一回こければ終わりだから
キソちゃんに協力を得られるかどうかで頓挫するのは避けたい.. ヒドイ話だとは思うけどね」
「不意をついて キスをするしかないと?」
「うん あるいはそういう雰囲気を作り出すか」
「難しいなぁ..」
「ここまで来たらやるしかないでしょ?」
「そりゃあ私も つばきがもっと大きくなればいいと思うけど..」
「時間はないわ 今もりこちゃんメーターが限界に近づいてる」
「え? どうやってわかるんですか?」
「りこちゃんが妙にセクシーな行動をとり始めたら それが兆候よ」
「セクシー?」
「最近ブログの自撮りで恍惚とした表情が多いでしょ?」
「え? そうですか?」
「頻度が上がってる もう すぐにでも取り掛からなければならないよ」
「え?」
「ゆめのはキソちゃんの動向を見て 周りに見てる人がいない状況を作らなければならない
意識を失ったキソちゃんがしばらくの間 人目につかないことも重要だし」
「..それはけっこうハードルが高いですね」
「それに比べれば りこちゃんにちんぽと言わせるのは楽かもしれないわ」
「ホントですか?」
「男の子になったゆめのは フェロモンマックス状態になると予想されてるの
相手に暗示を掛け易い状態にもなっているから」
「じゃあ楽勝? りこちゃん言って! みたいな..」
「そこまではどうかな? りこちゃんにゆめのの男の子の魅力を存分に教え込まないと」
「男の子の魅力?」
「まっ いいわ それは明日実際やる時に説明する」 
清水は急に話を打ち切るように ホワイドボードの書き込みを消し始める
「明日? 明日やるんですか?」
「そうだよ 明日は新曲のレッスン日でしょ? 私もダンスのアドバイザーとして参加するから」
「明日...」
岸本はここに来るまで考えたこともなかった状況に呆然としながら 希空と山岸の唇を
漠然と思い浮べた
岸本はまだ 男の子になることの意味を本当に理解していなかった

268ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:40:49
翌日岸本は少し遅く目を覚ました
昨夜は清水の話をモンモンと考えていて なかなか寝付けなかったのだ
私が男の子..
容姿や性格から元々男の子っぽいと言われることはあるけど まさか本当に男になるなんて..
アレが付くってどんなん? トイレはどうすん?
昨夜も答えが出なかった疑問がまた頭の中に浮かび上がる
時計を見た まだ少し早..
あっ 今日はレッスンの時間より早く呼ばれてんだ
昨日清水から実際のレッスン開始より2時間早く来るように言われていた
山岸と希空にも同じ時間に来るようにしておくという話だった
ヤバっ もう準備せんと
着ていく服は もう昨夜の内に考えてあった
ええやん! つばきのためなら男になってやりまっせ! 
岸本は覚悟を決めていた
虎が牙を剥いている黒のトレーナーに腕を通す
やっぱこういう時はこれやん!
いつか着ることもあると思って買っておいたものだ パンツも黒のデニムを穿き 気合は充分だった
事務所に付くと既に山岸と希空が控え室の椅子に座って待っていた
「おはよー」
「おはよー ゆめちゃんも?」 希空が笑い掛ける
「おはよー」 山岸は眠そうだった 
いつもか.. 岸本はニヤっとした
「二人とも 早く来るように言われたん?」
「うん 昨日清水さんから電話があって」 希空の言葉に山岸も頷く
扉が開いた
「おぱよっ! みんな集まったね!」 薄い黄色のTシャツとピンクのシャカパン姿の清水が顔を出す
「早速だけど レッスン着に着替えてから いつものとこ来て」
急いでいるようには見えなかったが それだけ言うと清水は部屋を出て行った
「なんだろ? ダンスの特訓とか?」 希空が不安そうな顔をする
「でもー この3人なら そんなにできてないとかなくない?」 山岸が二人の顔を見る
「なんかすっごいワザとか教えてくれるんやないっ? 清水さんやもんっ」 岸本が言う
3人は着替えるとレッスン室に入った 大きな鏡に映るのは清水を含めた4人だけだ
「はい 今日は早く来てもらってごめんねー 実はもうすぐ公表されるんだけど
つばきでライブツアーやります」
「ええ?」 三人は驚いた
「やったぁ」 口々に喜びの声を上げ 手を合わせ飛び跳ねてはしゃいだ
「ききちゃんとかリサちゃんや他のみんなは?」 ひとしきり喜ぶと希空が疑問を口にした
「みんなにも近々伝えるけど そのツアーの中でゲリラ的にこの3人で踊るサプライズを
考えてて それを練習するために来てもらいました」 清水が3人に微笑む
「と言っても まだこれ 私が勝手に進めようとしてるだけで もう少し形になって来たら
上に言おうと思ってるの それまでは内緒ね」
三人は無言で頷く
「そのままお蔵入りの可能性もあるけど もしそうなったらゴメンなさい 
でも ここでやることはこれからの無駄にはならないはずだから 勉強だと思って」
「はい」 三人は清水の提案を受け入れた
清水が持ってきたプレイヤーをアンプに繋ぐ レッスン室にファンキーなEDMが響く
キレのある動きで踊ってみせる清水のフリをマネして 三人は一所懸命に踊った
「ちょっと休憩しよっか じゃあ15分休憩」 清水が時計を見ながら言った
三人はタオルで汗を拭く 
「ちょっとトイレ行って来る」 山岸はそう言って背を向けた
「じゃあ 私も」 希空も山岸の後を追う
「あっ キソちゃん」 清水が声を掛けた
「はい」 
山岸が部屋を出て行く中 清水はダンスについての注意点を希空に説明している
岸本は少し離れてその様子を窺っていたが 清水が一瞬こちらを見た
よく見ると 目で合図を送っているようだ
キス! 
岸本はようやく清水の意図することを理解した 
背後から希空に静かに近づく 心臓が飛び出しそうなくらいドキドキした
キスってどうすればええの? 今更唇の重ね方を頭の中で何度も試した

269ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:47:23
なで肩の華奢な背中が目の前に来た
気配は感じているのだろうが 清水の話を聞かなくてはという思いが強いせいか 希空は振り向かない
肩を叩こうか?..
岸本が逡巡していると 清水が話を止め 視線を希空の背後に止めた
希空が何かしら? と振り返る
ここだ!
岸本は ”キソちゃん” と呟くと 両肩を掴み顔を近づけた
「何? ちょっ っちょちょちょちょちょちょ」 希空が激しく顔を仰け反らせて逃げようとする
「逃げないで..」 岸本は必死に唇を突き出し 希空の唇を追うが体を反転させて
背中を向けられてしまう
「ギャー ゆめちゃんどーしたのぉ!?」 希空が悲鳴を上げる 
清水が立ち上がった
「キソちゃん ほら あっち向いて!」 希空を逃がすまいと 前から体を押え付ける
「ええっ! 何ですかっ! いやぁ!!」
二人がかりで希空の顔を押える
希空の目は三角になり 首をすくめて絶叫した
「いやぁ! 何? 何何何何? 何すんの? ええっ?」
突き出した唇で タコのマネをする子供のような変顔で岸本が迫る
テンパり 希空の唇を奪うことしか眼中になくなっていた
清水は体の位置を変え 希空の背後から手を回し 腕を押えていた 
顔で ”ほら行け!” と岸本に合図を送っている 
ようやく唇が唇を捕えた 柔かな唇..
希空は驚きで目を これ以上ないくらいに大きく開けた
吸う? 岸本は始め 吸ってみた
希空が口を閉めているため 何も変わらない 違う! こうじゃない!
舌? そうだ ディープキス! 
舌を伸ばして 希空の唇の中にこじ入れようとする
唇を舐めた途端に 凄くいやらしい気分になった
希空は驚き抵抗していたが 舌が自分の唇をまさぐると あまりのことに考えが纏まらなくなり 
抵抗を緩めた 岸本の舌が入って来る
女同志で?.. 異常な状況にパニックになりそうだったが 何故かイヤラシイ気持ちが
湧き上がって来た
私 変.. エロっ.. 自分も舌を伸ばして絡める 
希空は清水が緩めた押えから 腕を抜き出し 岸本の首に腕を回す
自分でも 何でそんなことをするのかわからなかった 
ただ ただイヤラシイ気持ちが もっと気持ちよくなりたいと体を衝き動かす
岸本は 希空が舌を絡めて来たことに驚いたが それ以上に止まらない自分の
欲情を押えるのに苦心した
しかしそれは殆ど用をなさず 腕は自然と希空の背中に回り 強く抱き寄せようとしていたし
柔かな舌を突付いたり 舐め合ったりして 希空の唾液を味わうことに没頭していた
岸本に抱き付いた希空を認めた清水は 二人から少し離れ 様子を窺っている
長いキスは不意に終わった
唇を離した希空が 白い喉を見せて上を向く 脱力して行くのがわかった
「ゆめの! キソちゃん支えてっ!! 倒れないように!」
清水は振り返ってドアの傍へダッシュする
キャスター付きの椅子が置いてあった 椅子の背もたれを掴んで二人の元へ駆け戻る
「座らせて!」
「はい」
希空の力が抜け 支える重さに限界を感じ始めていた岸本は 
なんとか椅子に座らせると 安堵の息を吐いた
「ここまでは予定通りよ!」 清水が笑顔で岸本を見る
希空は背もたれに体を預け 腕をブランと下に垂らして 寝息を立てている
ホっとした岸本は 次にハッ! とした
男! 私 男? 
振り返って壁一面の大きな鏡を見る いつもと変わりないように思える 
胸も.. ある!
失敗した?
清水の顔を見る
清水は笑みを浮かべたまま 岸本に近づいた
「ゆめの..」 清水が優しい声で名前を呼びながら 岸本の腕を取った

270ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:48:53
『赤く咲くカメリアの香り』  ジュペン・シャーウィック

(あらすじ)
ある日 元ベリキャプテン清水に呼び出されたきしもんは男の子になれと言われる
つばきがさらに世間で浮上するためにはそれが必要だと説得されたきしもんは
覚悟を決めるが男の子になるにはキソランにキスしなくてはダメだと言われ...

271ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:00:12
そのまま岸本の手を自分の胸に持って行く
「えっ?」
清水の胸に触れた岸本は動揺した
黄色のTシャツの下に ブラのカップとそれを持ち上げる 柔かな乳房の押し返す感触がした
清水は目を細め イロっぽい笑顔で岸本の様子を見ている
股間に違和感があった
何かが伸びて行くような.. 
それはジャージ下を押し上げ 更に大きくなろうとする
「なんやっ?」
猫背になりながら 岸本は異常を確かめようと股間を見た
グレイのジャージ下が 一点を頂点として三角のテントを張るように飛び出している
「立派なもの付いたじゃない」 清水が舌なめずりしながら言った
小さな手でテントを撫で上げるように触って来る
「あっ...」
岸本は思いっきり腰を引いた
清水の指がテントに触れた瞬間 快感が股間を中心に迸り 反射的にそう動いてしまった
「おおきい!」 清水が囁き声で感嘆する
岸本はパニックになっていた
私 本当に男になったん? なんやこれ? アレ? でもなんやおかしない?
これ大丈夫なん?
触ってみることもできず アワアワと股間の前で 両手の指をぐねぐね動かしている
「勃起してるんだよ」
「ぼっき?」 
岸本は妖艶に微笑む清水に 思わず聞き返した後で言葉の意味がわかり カーっと赤くなった
「こ これっ これどうすればいいんですか?」
「慌てない 慌てない まずキソちゃんをあそこに隠そ!」
清水は そう言うと希空の座った椅子の背を掴んで カーテンで仕切られている部屋の隅へ押して行く
岸本は付いて行こうとしたが 更に大きくなろうとするアレの刺激に 前のめりになってしまい
歩を進めることができない
「さっ これでいいわ.. ゆめの! 次にすること覚えてる?」
清水は希空を隠して戻って来ると 中腰で守備についている野球選手のような岸本に訊ねた
「次?..」
異常な状況に頭が働かず 二の句が継げない
「もうっ! 男の子になったんだから 次はりこちゃんでしょ?」
「あっ そうや!」
岸本の頭に”ちんぽ”という言葉が浮かんだ
そうか これがちんぽなんや.. 股間を見下ろした
「でも ゆめの.. かっこぃぃ..」
顔を上げると 清水がうっとりとした目で見ている
手を岸本の頬にやり すりすりと撫でた
「どうしたんですか?」
「ゆめの 今 フェロモンマックス状態なんだよ?」
岸本は横の鏡を見た
いつもとそんなに変わらない気もするが 言われてみれば
眉が更に凛々しくなり 目つきも男性的になっているかもしれない
腕を引かれ 振り向かされる
清水が中腰の岸本の頭に手を回し 唇を重ねて来た
岸本は驚いて振り解こうとしたが すぐに侵入して来た清水の舌に 考えを改めた
エロティックな気分がもの凄い速さでどんどん大きくなる
清水の髪に手を回すと くしゃくしゃにしながら激しく貪る
今までキスなどしたことなかったからわからなかったが 清水の舌の動きに陶酔した岸本は
きっとキスが上手いってこういうことなんや と思った
股間のアレが大きくなり 上を向いて反り返る感覚がする
自然と右手が清水の胸に伸びる 
掴んだり放したり ボリュームを楽しむように動かすと清水の体がビクンと一瞬止まるのが
なんか嬉しかった
ガタン!
背後で音がした 
二人は没頭していた二人だけの世界から抜け出して振り返る
ドアを開けたまま 山岸が呆然とこちらを見て固まっていた

272ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:05:51
「り りこちゃん これは違うの!!」
岸本がやっとのことで声を出す
山岸はどうしていいかわからず 強張った顔でボーっとしたままだ
「それじゃダメ」 岸本の背後で清水が小さく言った
「え?」 山岸に言い訳しようとしていた岸本の足が止まる
「りこちゃん見てた?」 清水が山岸の方へ歩きながら訊いた
一瞬考えた後 見てないフリもできないと思ったか 山岸はゆっくりと頷く
「今ね ゆめのとキスの練習をしてたの りこちゃんもしてみる?」
あまりの突拍子もない話に 山岸は更に目を大きく開き 一拍置いて首を細かく横に振った
「ゆめのがね キスが上手くなるにはどうしたらいいんですか? って聞いてくるからさ
じゃあ練習してみる? ってしてたの だってこういうことって大事なのに なかなか
試してみることもできないじゃん」
清水の説明に山岸は軽く頷いた ようやく顔に薄っすらと愛想笑いが浮かんで来る
「あの子 キス上手くなって どうすんだろね?」
体を山岸の方に向けたまま清水は小さく囁き 後ろから見えないように岸本を指さして笑う
山岸も釣られて笑った
「さっ りこちゃん入って 時間超えちゃうかもしれないけど もう少し一服しようか」
清水が招き入れると ようやく山岸はゆっくりと部屋の中央へ歩き始めた
様子を見ていた岸本は なんとか騒ぎにならずに済んでホッとしたが
さて どうして山岸にあの言葉を言わせればいいのか? と頭を悩ましていた
「きそらんは?」 
「あっ 今日寝不足で体が重いって言ったから だったら少し寝て来なさいって言ったの」
山岸の疑問に清水が答える
あり得ない話のはずだが そうなんだという顔をして頷く山岸を見て
岸本は清水の説得力のある喋りに感心した
「ゆめの!」 小さく清水が囁く
岸本は清水が また目で合図しているのに気付いた
どうしたらええんやろ?..
「りこちゃん!」
「なに?」
山岸が振り返る 岸本を見る目は まだどことなく余所余所しく 険があった
「ちんぽって言ってみて!」
ええーいっ ままよ!
ミッションのあまりの難しさに これは直球勝負と勝手に思い込むことにした岸本は
手で大人しくなって来た股間を隠しながら できるだけ澄ました顔をして言った
「え?」 山岸の顔が曇る
「えっと.. チンポーンって言って?」 ストレート過ぎたかと思った岸本が言い直す
隣で清水が 下を向いて首を振っていた
山岸は無言で岸本に軽蔑した視線を送った
ヤバっ これ どしたらいいん? 岸本は冷たい目にいたたまれなくなり背を向けた
「ねっ おかしいでしょゆめの さっきからねゆめのが りこちゃんかわいい りこちゃんかわいいって
言ってて なんか急にりこちゃんのかわいさに気付いて 動揺してるみたい」 清水が山岸に囁く
「え?..」
山岸はわけがわからないと言う顔をした
「恥かしいこと言わせて 赤くなったりこちゃんが見たいんだよ きっと」
「はぁ」 山岸は苦笑した
「それより 今日のゆめの ちょっとかっこよくない? ほら 背中とか
引き締まったお尻とか..」
清水が妖しい笑みを浮かべる
再びの驚きの発言に 今日は何なの? と山岸は困惑したが 目は岸本の
体のラインを追っていた
男っぽい.. ゆめちゃんこんな体してたっけ?
岸本が振り返った
あれ? なんか顔がいつもと.. 
「りこちゃん ゴメン 変なこと言ってごめんね」
必死な顔で岸本が謝る
山岸は謝罪の言葉もあまり耳に入らず 岸本の凛々しい眉と 鋭い目付きに見とれてしまった
山岸の背後では清水が 盛んにジェスチャーで岸本に指示を出している
「悪かった」 岸本は山岸に歩み寄り 腕を背中に回して強く抱き締めた
山岸は何故か魅入られたように動けず 岸本の暖かい体を感じ 自分もカーっと熱くなるのがわかった


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