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OCNモーニングリポート

73よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:57:23
「何やってんですか! 終わらないじゃないですか!」
「私じゃ無理だと思ったから 残ってたんでしょ?」
「エヘヘ」
「2回やって疲れたからもう帰る!」
「じゃあ 私で終わらせます」
「元気だなぁ さすが カナに代わって立候補しただけはあるよ」
「次が2回目だし」
「今日3回イカせるノルマっていうのが そもそもおかしい!」
「機械を使っちゃダメって言うのも」
「まぁそれは 傷もつけらんないし 変なこと覚えちゃうとアレだから」
「でも 若いから覚えが早いっていうか すぐ慣れちゃいましたね」
「最初は イヤッ 何するんですか! って言ってたのが 今はもう喜んでやってるもんね」
「その方がこっちもやり易いですけど」
「まぁね そうそう何度も仕事で前泊の嘘もつけないから 短期集中でやるしかないもんね」
「こんだけやってんだから 上手く行けばいいんですけどね OCN」
「行ってもらわないと困るよ」
「だけどそのせいか 竹内さん だんだん色っぽくなって来ましたよ」
「うるせーっ!」 竹内が真っ赤になる
鎖骨の辺りに付いた赤いキスマークを 潤んだ目で見ている室田に気付くと 
竹内はシャツの前を合わせてボタンを掛けた
「タケちゃんどうだった?」
反対側のドアを開けて 和田が入って来た
「ダメだった」
「そう 帰っていいよ ムロ! 次入って!」
室田がドアを開け 部屋に入って行く
「ねー これで本当に上手く行くの?」
「大丈夫 きっと上手く行く」
竹内は 宙を睨んだ和田を見て 何を言っても無駄だと思い
身繕いをすると部屋を出た

「眠くない?」 
室田がWの字に脚を折り曲げて ベッドにちょこんと座る少女へ言った
「全然 室田さんがまた来るとは思わなかった」
「あれ? 期待外れだった?」
「そんなことないです」
室田はここで渡されたパジャマのシャツのボタンを外して脱ぐと 
椅子にかけ 下着姿になった
小柄でスレンダーな体は 猫のようにしなやかだ
「なんか私 ムラムラしちゃって」 
少女がベッドに近づいた室田を押し倒した
水色のブラトップの上から 激しく室田の胸を揉み
首筋から鎖骨 腕を上げさせて 脇へと唇を這わす
「ぅんっ」 
室田は軽く呻くと 激しく自分の肉体を貪る少女の様子を眺めた
ブラトップをたくし上げられる 
控えめだが 美しいラインを描いた胸を 少女は舌で舐め回した
室田は少女の頭を抱き されるがままになっていたが 首筋に手を回すと顔を上げさせた
目と目が合い 少女の動きが止まる
室田が体を曲げ キスをする 
舌を入れ 吸いながら 体を入れ替え 上に回った
右手で股間を攻める 
「ぃやぁんっ あっ あっ」 唇を離すと少女が嬌声を上げ始めた
室田は よしっイケると思った
次の瞬間 指を入れていた割れ目が押し返され 棒のようなものに手が触れた
「何?」 室田が思わず声を出す
少女は体を入れ替え 室田の両足を折り曲げて アソコが見えるように押え付けると 
股間の棒をヴァギナに突き立てた
「ダメッ! カッサー! あぁんっ!」 悲鳴のような高い声が上がる 
ペニスがズブッと入って来て 室田の細い体が仰け反った
激しく何度も突き入れられた室田は 声を上げ 首を振って 快楽の渦に堕ちて行った

74よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:07:03
室田が部屋に入っていって2時間が経とうとしている
和田は隣室でウトウトしていたが 時計を見て室田が戻って来ないことに不安を感じた
船木が持ち込んだOCNの種を 笠原を使って増幅させる試験は始まったばかりだ
まずは室田が 笠原をエクスタシーに導き その後竹内と室田で集中的にそれを繰り返す
和田の読みでは それによってOCNに何らかの活性化が起るはずだ
室田と笠原がいる部屋の前で 中に入るかどうか逡巡した和田は 危険なことも起り得ると
自分を納得させて ドアを開けた
「あっ あんっ あっ あっ んあっ」 女の喘ぐ声が続く
和田は奥に進み 白いカーテンで囲まれたダブルベッドに近づいた
声の主は室田だ
カーテンの隙間から中を覗く
不敵な笑みを浮かべた笠原が仰向けになり 目を細めて斜め前を見ている
後ろに視線を移すと 笠原の大きな胸が横たえた体の上でなだらかに山を作っている
更にその後ろを見て 和田は驚いた
室田が笠原に跨り 前後へ小刻みに揺れている
目を瞑って 陶酔したように リズム良く腰を動かしながら 喘いでいた
「あっ ぃぃん ぃぃのっ っあ」
笠原が 室田の細い腰を両手で掴み 動きをサポートしている
乳首がツンと立った小ぶりな形の良い胸が上下に動き 汗で濡れた髪が踊っていた
和田は反射的に目を逸らしたが それが意味するものに思い当たると 
大きく口を開いて笑みを浮かべた
「成功よ! OCNが出たわ!」 和田はカーテンを ザッーと開け 大声で言った
「キャッ!」 室田が横を見ながら ビックリして目を見開く
笠原は 小さく 「おおっ!」 と言って ビクっとした
「あっ 和田さんっ!」 室田が笠原のお腹に両手をついて体を捩る
「ああっ 締まるっ!」 笠原が呻きを漏らし ビクッビクッ と腰を二度三度浮かせた
「ああん」 室田が中に解き放たれた温かいものを感じて 再び目を閉じ 頭を仰け反らせた
「あっ ゴメン! 着替えてから出て来て」 和田はそう言うと そそくさと部屋を出て行った
我に返った二人は お互い目を逸らせず 見つめ合っていたが 
「フッ」 と笑うと 室田がモゾモゾ動いた
股間から 白い液と一緒に クタっとなったイチモツが出て来る
「む 室田さん それ なんですか?」 笠原が急に怯えたように言う
「えっ?w カッサーのアレじゃない」 室田は笠原に跨ったまま体を前に折ると
枕元にあるティッシュを 2回引き抜いた
自分を拭いた後 笠原のアレを拭いてあげる
「太くて おっきくて サイコーだったよ」
「あっ」 笠原から声が漏れた
「これ 私の体に付いてる?」 
「そうだよ」 そう言って室田は アレの根本を摘んで 左右に振った
「なんで?...」 笠原はそれ以上声にならないようだ
「大丈夫! 一時的なものらしいから カッサーは女の子のままだよ」
室田はベッドから下りると 傍らの椅子から服を取って着始める
「ほら カッサーもとりあえず 服着て!」
ゆっくりと体を起こした笠原は ベッドにから脚を下ろし 立ち上がった
「アレ?」 
「うん?」 室田が笠原を見た
笠原は自分の股間を見て 手で下腹部を触る 
「ない!」
「え?」 室田が笠原の股間を見た そこにはアンダーヘアが薄っすらとあるだけだった
「消えた!」 二人は目を合わせて 首を傾げた
「ね? さっき言った通りでしょ? 一時的なものだって」 
室田が自分も納得させるように 無理矢理笑って言う
「夢?」
「ま 夢でもいいよ 早く着替えて 自分の部屋に戻ろ?」
二人がドアを出ると 笑みを浮かべ 体を小刻みに動かす 
落ち着きのない和田が歩み寄った
「ねーねー OCNはどんな感じ?」 室田に聞く
「それが 着替えてたら消えちゃいました」
「え?... 消えたの?」 和田の眉と口が への字になり 凍り付く
少し伏し目で何か考えていたが 再び前を見た時 和田の笑顔は戻っていた
「大丈夫 恒常的でなくても 現れる条件を見つければいいんだわ 疲れてるところで
悪いけど 組織標本取らさせて」 和田は椅子にかけてあった白衣を取ると 腕を袖に通した

75よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:16:33
横山は焦っていた
この後も コンサートの度にずっとアレが付いていたらどうしよう?
工藤卒コン前 最後の公演だ
ここで決めてしまい バトンを加賀に渡さなければ!
まだ会場入りしたばかりで 各自が楽屋に荷物を置いている
横山は チラチラと加賀の様子を窺っていたが 唇や胸 お尻に目が行ってしまう
更に 加賀に近づく森戸や牧野や羽賀の全身も ネットリと見ている自分に気付き ヤバっと呟いた 
アレはさっきからずっと半立ちだ
視線を加賀から外すと 飯窪の姿が目に入った
先程も 「今日こそ やりなさいよ」 と釘を刺されたばかりだ
ジっとこちらを見て 「わかってるわね?」 というように 飯窪が頷いた
意を決して歩き始める
「カエディー」
「うん?」
「一緒に来てくれない?」
「また?」
「うん だって話終わってないし」
「そうだっけ?」
「覚えてないんでしょ?」
「うん」
「うんじゃないよ ちゃんと聞いて!」 横山が苦笑して加賀をはたく
「わかった わかったよ」
横山は加賀を従えて楽屋を出た
飯窪は 譜久村と生田をチラっと見て 目が合うと頷き 席を離れる
横山と加賀は 楽屋から離れたトイレに入ると向い合った
「私たち 入って一年になったでしょ?」 横山が口を開く
「うん」
「今まで同じような話は何度かしたけど 二人でもっと話し合って
森戸さんに負けないくらいの存在感を出して行かなきゃダメだと思うの」
「うん」
「工藤さんも次で卒業だし 男っぽいって言うか ああいうキャラは
カエディーが引き継いで行くべきだと思うし それができるカエディーは
ある意味 美味しいんだから」
「そう?」
「私が女の子っぽいキャラで行けば 13期はセットで売り出し易いじゃん?」
「計算高いなw」
「いいの! 元々カエディーは ハロの子たちから人気高いんだから 別にいいじゃん」
「でも 意識してそういうのやると あざといし」
「まぁね ..だから! 自然にやれるように練習しよ?」
「どうやって?」
「私を彼女だと思って」
「え?」
横山は加賀の首に腕を回し 自分に引き寄せた
「ちょっ」 加賀が半笑いで離れようとする
「力抜いて!」 ビシっと横山が言うと 加賀の力が一瞬弱くなった
横山が背伸びをして 唇を重ねる
加賀は驚き 目を見開いた
手を突っ張り離れようとするが 横山がかまわず抱きしめて舌を入れてくる
舌と舌が触れ合った瞬間 加賀の中で何かが弾けた
熱い何かが下から湧き上って来る
長い指で横山の頭をガッチリとホールドすると 激しく舌を絡め合った
唇を離すとお互い見つめ合う
上気した横山の目が 加賀を欲していた
「来て..」 横山が加賀の左手を引っ張る
キィッ 僅かな音を立てて トイレのドアが開いた
「え?」 二人は入って来た子を見て 動きが止まった
「はーい ウェイト! そのまま そのまま」
二人の前まで来ると 横山の手を加賀から引き離し 顔を傾げて笑った
「カエディーは ちょっと待ってて! ますは横やんね」
どうしよう? と慌てるも何もできずにいる横山を引き寄せると その娘はキスをした

76よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:22:25
「んんっ ぅんっっ」
加賀との余韻が燻る体に 新たな燃料を投下されたように 横山は狂おしい程感じ始めた
加賀が見ている そう思うと恥かしさといやらしさで余計に体が熱くなって溶けるような気がした
相手の舌遣いが絶妙だ 
キスの上手い下手 ついさっきまで そんなものがあるとは思いもよらなかったが 
今は相手に翻弄され 陶酔と貪欲なまでの欲求に自分を支配されていた
ちゅぱっ と音がして 相手が唇を離す
横山は 潤んだ もの欲しそうな目で相手を見た
呆然とする加賀の顔が 視界に入ったが 気にならなかった
「カエディー どう? キスだけで 横やん もうトロトロだよ?」
娘は笑って囁くと 横山のパンツのファスナーを下げ 脱がせた
「ほら カエディー この子のアレ こんなに大きくなってるよ?」
「え? 横山.. 男だったの?...」 加賀が絶句した
「やめてっ ダメっ」 横山は 何故この娘がアレのことを知っているのかわからなかったが
こんな状況で加賀に知られたことがショックで 声を上げた
「カエディーのだったら 舐めてあげてもいいんだけどね 
さて これな〜んだ?」 娘が小さな四角い包みを出した
加賀が眉間に皺を寄せて 首を傾げる
「これは こう使うんだよ」 娘は包みを破り 中からゴムを取り出す 
横山のショーツを下げて 勢い良く反り返ったアレに 被せた
加賀は初めて見るアレに驚き 目を背ける
「横やん 気持ちいい?」 娘がアレをしごき始める
「あっ やっ!」 あっと言う間に発射した
「あれ? 早過ぎない? しょうがないな」 娘は笑うと 恥かしさで下を向く横山のアゴに手をやり
曲げた人差し指で顔を上げさせる
「横やん 楽屋を出てからのことは忘れなさい」 そう言うと 再びキスをした
目を瞑り 陶酔した横山が唇を離すと 
娘はもう一度 「楽屋を出てからのことは忘れなさい」 と繰り返した
横山の顔から 羞恥と快楽が消えて行く 
素の表情になった横山は ゴムを取り ゴミ箱に捨てると 身繕いしてトイレを出て行った
「..何がどうなってるの?」 
異常な事態を立て続けに見せられた加賀が ようやくそれだけ絞り出した
「うん? 見たまんまだよ? そんなことより この前の続きしよっか?」
娘は後退りする加賀に お構いなく抱き付くと 唇を合わせた
娘を押し返そうとしていた加賀の長い手が 脱力してダラーンと下に垂れ下がったかと思うと
今度は激しく相手を抱きしめる
娘は加賀のコーデュロイのパンツのファスナーを下すと 下着に手を入れた
「ぁんっ」 
「この前もそうだったけど 感じ易いね カエディー」
「ぃやっ」
「ねー 横やんのアレ 思い出して おっきくなってたでしょ? 
横やん アレをここに入れるつもりだったんだよ?」 娘の指の動きが速くなる
「ぁっ ぁっ あっ んんっ」
「女の子っぽい カエディーが好き」 指であそこを弾いた
「ぅぅんっ!」 加賀が首を仰け反らせて固まった そのまま座り込む
「でも そろそろカエディーのアレも見たいな 次は邪魔しないよ」
娘は笑うと 身を屈めて 顔を上げた加賀に濃厚なキスをした
しばらくして唇を離すと 横山に言ったのと同じく 
「楽屋から出てからのことは忘れなさい」 と目を見て言った
娘がいなくなると 加賀は立ち上がり パンツをしっかり穿いて トイレを出た

楽屋に戻った横山は ぼやけていた頭が不意にクリアになった気がした
「あれ? 私..」 加賀と話はしたのか? 一緒にどこかへ行こうとした気がする
それを思い出そうとしたが すぐにどうでもいいと思った
なんとなくスッキリしていて メンバーを見ても全くムラムラしない
横山は細かいことはともかく 終わったのだと思い 安心した
楽屋のドアを開け 加賀が入って来た
特に深い考えもなく 横山は近づき 声をかけた 「カエディー 元気?」
加賀が我に返ったように キョトンとして軽く頭を振る 「ああ 横山! 今日も頑張ろう!」
二人は微笑み合った

77よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:30:35
飯窪は横山と加賀を追って歩いていた
角からそぉっと向こうを覗くと 二人がトイレに入って行く
このままトイレを見張り 誰か近づいたら声を掛けて 二人に近づくのを阻止する
横山 今度こそは 上手くやるのよ! 飯窪はそう念じた
待っている時間は長い
まだ3分も経っていないと思うが トイレの中が気になり始めた
もう やってるのかしら?
下品だわ私 別のことを考えることにする
「飯窪さん!」 
後ろから声が懸かり 飯窪はビクっと背を伸ばした
誰? いつの間に? 振り返る
「飯窪さん 今日もカワイイですね」
「びっくりしたぁ 誰かと思ったよ」
「そんなにカワイイと キスしたくなっちゃう」
「え?」
唐突にキスをされた 舌が入って来る 何? なんなの?
拒む余裕もなく 今まで何度か味わったOCNによる発情のようなものが湧き起こった
なんでこの子が?

飯窪は通路を歩いていた
どこに行こうとしてたっけ?
向こうから生田がやって来る
「こんにちは」
「こんにちはじゃないよ ハルナしっかりして!」
「え? エリナ.. 私どうして..」
「小田が 飯窪さんがフラフラあっち行っちゃったって言うから..
横山と加賀が戻って来てないのに おかしいなと思って来たんだよ」
「あれ? 私どうしてたんだろ? 横山と加賀を見張らなきゃと思って..」
「思って? どうしたの?」
「..わからない」
「わからないって..」 生田が飯窪の顔を覗き込む
何の感情も表れていなかった
埒が明かないと思った生田は 楽屋へ戻ろう と飯窪の腕を引っ張った

楽屋に戻った飯窪は 既に加賀と横山が戻っていることに気付いた
横山に近づき囁く
「上手く行ったの?」
「よくわかんないんですけど たぶん」
「たぶん?」
「スッキリしてムラムラしないし なんかカエディーと一緒にどこかへ行った気がするので」
「いい加減だなぁ 本当に大丈夫なの?」
「たぶん」
「もぉ! 失敗してても知らないよ」
そう言いつつ 自らの記憶も曖昧なので 
飯窪は それ以上追及する気になれなかった

飯窪を楽屋の前まで引っ張って来た生田は 遅れて楽屋に入ると 
まっすぐ譜久村の方へ歩いて行った
「どうだった?」
「事態は思ったより深刻みたい」
「何かあった?」
「わからない 二人を見張っていたハルナが 何も覚えてないの」
「何ですって?」
「この後 ちょっと横山と加賀に それとなく話を聞いてみる」
生田が離れて行った
少し離れた席に 工藤が座って準備をしている
譜久村は彼女が言った 「最強の敵」 「身近にいるよ」 という言葉を思い出した
工藤の知っていることを 喋らせる方法も無いではない
しかし 次が卒コンという このタイミングでは 彼女を傷付けるわけにはいかなかった
「いったい誰が?」 譜久村は楽屋を見渡しながら 呟いた

78よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:36:02
横山と加賀 そして飯窪が楽屋を出て行った時 譜久村は残りのメンバーを見ていた
あの時 既に楽屋に居なかったのは 工藤と野中 
途中で出て行ったのは 小田 尾形 牧野 羽賀 森戸
横山が帰って来た頃には 野中 尾形は 楽屋に戻っていた
工藤が 自分で自分を最強の敵と言うとは思えない
前の邪魔が入った時 加賀が相手とタメ口だったのなら 小田も違うはず
尾形 野中が完全にシロとは決して言えないが 牧野 羽賀 森戸が怪しかった
森戸.. またこの名前が出て来るとは..
譜久村は 向こうに座っている OCNを久しぶりに呼び込んだニューフェイスを 
複雑な気持ちで見つめた
    
「加賀!」 生田が声をかける
「なんですか?」 加賀が振り返った
「ちょっと聞きたいことがあって さっき探してたんだけど いなかったから」
「すみません」
「どこか行ってた?」
「たぶん 横山とちょっと..」
「あっ そう でさぁ 工藤の卒コンの時なんだけど..」
生田は話終えると 次に横山のところへ向かった
「横山ぁ」
「はい?」
「さっき探してたんだけど いなかったから どこか行ってた?」
「ああ カエディーと話してました」
「そうなんだ 実は工藤の卒コンでさぁ..」
ハッキリとしないが 二人とも互いに どこかで話してたと言っている
飯窪に話を聞くことにした
「ねぇ 横山は 何て言ってた?」
「よくわからないみたい アレは抜いて スッキリしてるようだけど カエディーと
話したはずだから 相手はカエディー みたいなことしか言わないの」
「ハルナも その間 どうしてたのか思い出せない?」
「ごめんなさい.. わからない」
相手の記憶を消す そんなことができるのか? 生田は険しい顔をして
譜久村のところへ戻って来た
「加賀 横山 飯窪 三人とも 何があったか覚えていない
おそらく 横山は加賀としてないと思う」
「そう.. 前と同じく 何者かが邪魔したようね さっき 横山と加賀がいなくなった間の
楽屋のメンバーを思い出してたの 最初からいなかった野中
途中から楽屋を出た 尾形 牧野 羽賀 森戸 
横山が帰って来た時に 既に楽屋にいたのは 尾形と野中よ」
「牧野 羽賀 森戸が怪しいか..」
「尾形と野中も 無理なタイミングかどうかは ハッキリしないけどね」
「どぅーの口を割らせればいいんじゃない?」
「私もさっき考えたけど 流石に今それをするのはかわいそうよ
黙って送ってあげるしかないわ」
「まぁ よくわからない事態ではあるけど モーニングに実害が出ているわけでもないし」
「そういうこと 今は怪しい子たちをマークして 誰が何の目的で何をしようとしているのか
情報を集めるしかない」
「こういう掴み所の無い待ち状態が 一番苦手なんだけど」 生田が呟く
「私だってそうよ しかし 昨夜も言ったけど OCNで動き始めたらしいアンジュといい
今回のことといい ここに来て ドッと何かが一斉に動き始めているけど
一体何が起ってるんだろう?」
「私の知ったこっちゃないね 案外 黒幕は一人じゃないの?」
生田が何気なく言った一言に 譜久村は押し黙った
可能性としては無くもない しかし いったい何故? 
何が起ろうと モーニングだけは守る 譜久村は決意を新たにした
工藤の卒コンまでに エリナ アユミと共に モーニングセクションの連中と
話し合わなければならないことがたくさんある
卒コンが終われば カウコンにハロコン
本当に何も起らないことを切に願うわ 体が持つかしら? 譜久村は気が重かった
こんな時 里保がいてくれたら...

79よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:17:58
卒コンを残して今回のツアーは無事終了した
横山は肩の荷が下りた気持ちだった
「飯窪さん 今回はいろいろとお世話になりました」
「待って まだ終わったかどうかわからないわ」
「なんでですか?」
「あなたがカエディーとやってないかもしれないでしょ?」
「そんなことないですって」 横山が笑って手を振った
「じゃあ どんな風にカエディーと愛し合ったのか思い出せる?」
「え? キスして...」
「ほらぁ 覚えてないし」
「それは あの 恥かしかったから 無我夢中で細かいところまで覚えてないっていうか..」
「もういいよ 卒コンにならないとわからないんだから」
「大丈夫だと思うんだけど」 横山がいじけたように言う
「卒コンの日 まだアレがあったら 私に相談して」
「はい」
二人はそれぞれ帰途に付いた

次の日 娘メンはオフの日だったが 譜久村・生田・石田が朝からUF研に集まっていた
小会議室には他に岡見と3人のモーニングセクションスタッフが揃っている
「以上が昨日の話だけど 今も言った通り 何者かの邪魔のせいで OCNは未だに
横山にあるものと思ってる 邪魔をする目的が何かわからないけど 今後は一応
私たちの敵と言うことにするわ」 譜久村が参加者を見渡して言った
「今のところ OCNの移動が上手く行っていないという障害だけだけど この後何を
仕掛けてくるかわからない まずは相手が誰か? 目的は何か? この情報収集をして!」
一同が頷いた メモを書き込む者もいる
「お陰様で OCNが発現していることもあってか 表の方は順調だわ 女性客を中心に
集客も伸びてるし 20周年に絡んだメディア露出も上手く進んでる でもハロ自体は微妙ね
私たちも油断してると いつ足を掬われるかわからない まずは工藤の卒コン カウコン
そしてハロコンよ この一ヶ月を乗り切らないと! ここからはその懸念材料と対策について
話して行きます」
まずは OCN以外の通常の年末・年始進行について話し合われた
時には岡見やスタッフから資料が提示され 粛々と進められて行く
石田は積極的に発言していたが 生田は聞いているだけだった
OCNについて話し合いが始まると 生田も意見を出し始める
「飯窪を連れて来て 記憶を消す仕組みを調べるべきじゃない?」
「そうね ここの研究者のツテで心理学系の誰かを連れて来て調べて」
譜久村が岡見に言った
「森戸や梁川はどうするの?」 石田が聞く
「基本的には様子を見るしかないわね 船木を通してOCNの因子がアンジュに渡ったわ
今和田さんがそれで何かしようとしてるんじゃないかと思ってる それに関しても
こちらに弊害が出ない限り 共存共栄でいいと思うの」
「わかった」 と石田
「ジュースは あなた 顔が効くでしょ? 時々探り入れてよ」 譜久村が石田に言う
「そこまでじゃないけど そうね ちょくちょく行ってみるわ」
その後も昼食を挟んで会議は続き 結局解散となったのは15時過ぎだった
伸びをして席を立ちながら 生田が譜久村に言う
「ハルナに言っとくよ 近いうち ここに来てもらうって」
「彼女も だいぶ踏み入れちゃったからね 今のところ協力的だし
もう少しオープンにして 手伝ってもらった方がいいかもね」
「そう思う じゃあお疲れ」 そう言って生田は部屋を出て行った
「今回のOCN騒ぎで いろんなメンバーに断片的に情報が漏れてるけど どうすんの?」 石田が尋ねた
「かなり統制するのが難しいわね 森戸だけなら ”これがモーニングのやり方”で
釘を刺しておけば良かったんだけど」
「飯窪と横山 それに加賀にもOCNについて説明しなきゃならないだろうし」
「飯窪はエリナに任せるわ 限定的に草に順ずる扱いになるかもしれない 
横山には 常識的な範疇で口外しないように言うしかないかもね」
「加賀は?」
「加賀はOCNホルダーになるわ 少なくともキャリアーとして三段ロケットの三段目に
なるはず 私たちがいなくなった後の娘の要よ」
石田は譜久村の目を見つめ 黙って頷いた

80よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:25:53
横山は森戸を後ろから犯していた
「あんっ 横やん イイッ!」
横山は森戸の白い背中に覆い被さり 手を胸に回して揉む
思ったよりも大きな胸が ババロアのように軽く手の中で震える
親指と中指で両の乳首を摘むと 森戸は仰け反った
「どう? 森戸さん」
「ちぃって呼んで!」
「ちぃ 気持ちぃー?」 横山は腰を突き入れながら 意地の悪い喜びを覚えた
「つまんねーこと言ってんじゃねーよ!」
突然かわいい声で怒声が飛ぶ
気が付くと牧野が裸で横山の上に跨っていた
形の崩れない程度にボリュームがあるプリンとした胸 ピンクの乳首
くびれた腰 白い肌 黒い髪 長い睫毛 長くて細い腕と脚 見事な造形だった
顔はかわいいまま 唇を尖らせて怒っている
「ねー もっとおっきくなんないの?」 そう言って 横山の股間の棒を握った
「痛っ!」 横山は目を覚ました
夢か! と思いつつ ずっと前から夢であることはわかっていた気もする
でも 何が痛かったの?
ハッとした 股間に手をやる 固い棒があった
飯窪さんの言った通り.. カエディーとやったわけではなかった..
身じろぎすると また何か引っ張られるような痛みがする
下着に手を入れ 痛い部分を触ってみた
毛だ 毛が棒の皮に巻き込まれていた 不意に悲しくなった
時計を見る まだ6時前だ
電話は無理 LINEで飯窪に ”やっぱりありました” と送る
既読にはならない
早く準備して家を出よう 静かに部屋を出ると トイレへ向かった

「おはようございます!」 横山は大きな声で挨拶すると 集合したメンバーの中に入って行った
一番乗りした横山だったが 余り誰かと話す気持ちにはなれず
集合場所近くのコンビニで雑誌を見るフリをしながら みんなが集まるのを見ていた
飯窪からは ”あとで相談しよ” とLINEが返って来ていた
工藤の所に何人か集まっている 横山は近づいて行った
「工藤さん 今までありがとうございました!」 
工藤は笑顔を絶やさなかったが 少しだけ瞳が潤んでいるようにも見えた
「なーに言ってんの横山! ちゃんと終わってからにしてよ」 軽く笑顔で小突かれる
「頑張ります!」 
「今日一日 よろしくね! 楽しんで!」 工藤が笑顔で横山の肩を叩いた
隣に飯窪が来た
「大丈夫?」
「..はい」
「大事な日だからね ちゃっちゃっと終わらせて くどぅーを気持ち良く送り出そう!」
「はい」
「この前は上手く行かなかったけど 二重三重に見て 邪魔が入らないようにするから
カエディーと上手くやるんだよ」
「わかりました」 横山は覚悟を決めた 少し元気が出て来た
武道館の楽屋に入ると 早速加賀を誘う
「横山ー 今日は何ー? 工藤さんのサプライズなら大丈夫だよ 覚えてるから」
「そうじゃなくて いいからちょっと来て」
既に武道館の中は ある程度わかって来ていた
例のごとく 楽屋から離れたトイレに入ると 振り返って加賀と対峙する
「この前 誕生日プレゼントとは別に プレゼントあげるって言ってたよね」
「あー なんか言ってたね」
「今あげる」 そう言って 加賀の首に両腕を回した
「何?」 加賀は くっつくなよぉと言うように後ずさる
「逃げないで! 腰落として! 目を閉じて!」 命令口調で言うと 意外と加賀は従う
横山は今までの経験上知っていた
何らかのサプライズに付き合ってあげようと 目を閉じた加賀の唇に 唇を重ねた
ビックリした加賀が目を開いて 伸び上がろうとする 
横山は必死に加賀の体を引き寄せ 唇を吸い 舌を入れた

81よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:34:32
横山と加賀が楽屋を出て行くと飯窪がすぐさま後に続いた
ドアを出る直前に 横を見て視線を送ると 生田が頷く
生田は譜久村と石田へ目配せし 飯窪の後を追った 
少し時間を置いて 石田が楽屋を出て行く
横山と加賀を監視する飯窪を 更に生田と石田が見張る作戦だ
譜久村は楽屋に残ったメンバーを把握することになっていた
今楽屋にいないのは 出て行った5人の他に 小田・野中・森戸だ
小田と野中は少し前に 二人で話しながらどこかへ行った 森戸もその後 スマホを耳に当て 楽屋を出た
譜久村は楽屋を見渡しながら 流石に今日は 横山から加賀へすんなりとOCNが移譲されるだろうと思った

石田は少し気が急いていた
どぅーの卒コンなのに.. 早くこんなの終わらせて 余裕を持って送りたい
視線の先には 壁の向こうのトイレを窺う飯窪の背中 その更に向こうには小さく生田も見える
今 所定の位置についたばかりだ
譜久村と生田からは 相手が催眠術のようなもので記憶を消すことができると聞いている
そんなバカな話が本当にあるのだろうか?
しかし 前回飯窪が見張りを失敗しているので 何らかの邪魔が入ったのは確実だ
まだ楽屋に入ったばかりの 上着を脱いだだけの格好で 石田は立っていた
ちょっと寒いな こんなことなら上着着てくれば良かった..
「アレ? 石田さん こんなところで何してんですか?」
後ろから声がかかる 甲高い声で誰かすぐわかる
「え? ちょっと準備運動」 そう言って石田は グルグルと腕を回した
「ちょうど良かった 今更なんですけど あそこのフリが気になったんで 教えてもらいたくて」
「どこ?」
「ピョコピョコの 重い腰のところ」
「そこ? 私が逆上がりやってて 周りで応援してるじゃん? 両手でこうやって」
「あっ そかそか え? 石田さんはその時どうやってましたっけ?」 そう言いながら娘は腕を前に出す
「やらせんのかい?w こうやって逆上がり」 石田は腕に掴まって仰け反って見せた
娘はそのまま後ろに回り 後ろから石田を抱きしめる
「あら? ニーブラされちゃった」 石田が笑って言う
昨年末のオーディション動画以来 モーニング内では研修生のユリヤとダンソンが話題になっていた
娘が笑っている石田の口を唇で塞いだ
「ぅぅん ぅんっ!」 石田が突然のことに目を開いて驚き 口を離そうとする
舌で口の中を掻き回されると体が下から急激に熱くなり 石田は自ら舌を絡め始めた
しばらくお互い求め合い 唇を離すと 石田がもの欲しそうな目で娘を見つめる
「はーい 石田さん いい子ね 私に付いて来て」 娘はそう言うと来た道を引き返した
石田は黙ったまま ついて行った

生田はトイレを見張る飯窪を見ていた 今日は反対側から石田も見ている
これを破って 横山たちに近づくことはさすがに無理だろう
そろそろ 横山も加賀に仕掛けている頃だ 早く終わらせて 本番前の通しの準備をしないと
ふと気が付くと 飯窪の更に向こうにいた石田が見えなくなっていた
一旦横の通路の方に身を隠しているのか?
「生田さん どうしたんですか?」 後ろから声がした 振り返る
「うん? 散歩」 
ニコニコ笑う娘がいた いつもの笑顔だ 
「あのー 生田さん ちょっと話聞いてくれませんか?」
「今 忙しい」
「ほんのちょっと ちょっとだけ」 娘は手を合わせて懇願する
こいつか? 生田は怪しみながらも この娘が敵だとしたら ここで見極めなければと思った
「他の人に聞かれるイヤだから こっちで」 娘は少し後ろのドアを示す
生田は周りを確認しながら 部屋の中へと入った
どういう手口で来るのか? でも腕力なら確実にこちらが上
部屋は道具部屋みたいになっていた 雑然と長机や椅子が立て掛けてある
生田が後ろ手でドアを閉めると 娘が振り返った
「生田さん 私 生田さんの筋肉好きなんです」 娘は生田の腕を掴んで手を這わせて来た
そっちで来んの? 私そっちも強いよ? 生田は心の中で笑みを浮かべた
娘がうっとりした目で 生田に体を寄せる 「私 生田さんが欲しい 手伝って」
娘が生田の後ろに向かって言った 生田が振り返る
「アユミ!」 後ろの布を被せた道具の山の陰から石田が出て来た

82よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:39:54
石田の目には精気がない 生田を後ろからガッチリと抱きしめた
凄い力だ 
「生田さん 少しだけ静かにしててもらえませんか? 工藤さんの大事な日に
揉め事起こしたくないでしょ? 気持ちいいことはしても 手荒なマネはしませんから」
娘が薄い笑みを浮かべて言った
「これが手荒なマネじゃないのかよ? アユミ! 目を覚まして!!」
「石田さん 生田さんを自分のかわいい人だと思って アソコを優しく愛撫してあげて」
石田の片手が生田の股間にまで下りて行った
「アユミ! やめて!」
シャカパンとショーツの中に石田の手が入り 蠢く
「ぅんっ」
相手に傷をつける訳にもいかないので 生田は敢えて強く跳ね除けようとはせず
娘が自分に絡んでくるのを待った
「ぁぁんっ ぃいっ!」 過剰に演技して見せる
「石田さん 上手いんだ?」 娘が目を淫蕩に細め 唇からチロっと舌が見えた
「時間があれば 生田さんとやってみたかったな」
娘はそう言うと 顔を近づけ 生田の首筋から頬にかけて 唇を這わせた
”キスに持ち込んで 相手の気が緩んだところが勝負だ” 生田は軽く顔を逸らし 娘を誘い込んだ
「ぅんんっ」 ヌチュッ 娘の唇が生田の唇を捕える 
来た! 生田は自由の利く右手で 娘の頭を抱き寄せ 舌を激しく絡めた
娘は思わぬ反撃に一瞬怯んだように見えたが 目を妖艶に細めて 
生田と息も出来なくなるような 深いキスをした
なに これ? 生田の下半身から ついぞ味わったことのないような 熱さが駆け上って来る
いや これは 覚えがある! OCNの疼き?
生田の抱き寄せる力が弱まり 二人は唇を離した
「なんでOCNが?」 生田が驚きを口にした
「懐かしいですか? 鞘師さんが」 娘は口許をニヤリとさせ 言った
「里保?」 生田の中で 鞘師との記憶が甦る 確かにOCNを発現させた鞘師との
交わりを思い出した 甘美でそして失ってしまった痛みを伴う思い出
「石田さん もっと生田さんを愛して!」 娘は石田に指示すると 再び生田の唇を奪った
石田の手が生田の胸や股間を動き回る
生田は再びのキスに抗うことができなかった 鞘師としているような錯覚に陥る
目を閉じて陶酔した 目尻に涙が浮かんだ 堕ちて行く..
娘は唇をゆっくりと離し 少し粗い息の生田が目を開けるのを待った
「生田さん 楽屋を出てからのことは忘れて 戻りなさい」 
瞬きもせず 娘が目を見つめてそう言うと 生田は一瞬クラっと頭を揺らした後
ボンヤリと歩き始め ドアを開けようとした
「ちょっと待って! スマホ見せて」 娘が言う
生田はシャカパンのポケットからスマホを取り出した
「録音を消して.. はい いいわ 楽屋に戻りなさい」 
娘がスマホを生田に渡すと 焦点の定まらぬ目で出て行った 
「さーて 急がなくっちゃね」
娘は無表情で立っていた石田とキスをした 
石田の前髪を優しく撫でると 同じように目を見て指示を出す 石田も部屋を出て行った

もうそろそろ 横山はできたかしら? 
「飯窪さん!」 トイレを見張っていた飯窪は 後ろからの声にビクっとした
振り返ると目を真っ赤にしたあの子がいた いつも元気なあの子が
「どうしたの?」 
「まだ 早いんですけど 工藤さんが今日で最後だと思うと なんか急に..」
顔をしかめて下を向き 抱き付いて来る娘を受け止めると 
飯窪は微笑ましく感じながら 違和感を覚えた
あれ? こんなことが前にも..? 娘の肩越しに後ろを見る
さっきはいた石田がいない 抱きつかれたまま強引に体を捩り 反対側を見た
生田も見えない 
不安が広がる
「飯窪さん どこ見てんですか! 私を見て!」
顎に手をやり 娘の方に向かされた飯窪は 悪魔のように唇を歪めて笑う娘を見た
頭を抱き寄せられ 唇を塞がれる 
あっと言う間に高揚し陶酔した飯窪は 娘の目の力に引き寄せられ 訳がわからなくなった

83よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:57:15
譜久村は着替えを用意しつつ 楽屋を見渡した
小田と野中が戻って来た 森戸はまだ楽屋から出たままだ
工藤は挨拶回りでもしているのか 先程から席を空けている
佐藤と尾形はじゃれ合っているが さっき尾形がちょっとだけどこかへ行っていた
牧野はフリを確認していたが 少し前に部屋を出て行った
羽賀は朝から少し涙ぐんでいる 何回かハンカチを持っては外に出て行き 戻って来た
牧野が戻って来て スマホを取り出す 森戸もようやく電話が終わったのか 席に着いた
時間的にはもうそろそろ 横山が加賀に手を出している頃だ
「譜久村 ちょっと!」 女性マネージャーが向こうから呼んでいる
生田も石田も 横山たちを監視しに出ている 今は席を離れたくなかったが仕方が無い
「なんですか?」
「ちょっと..」 廊下に呼び出された
「ねー あなたたち 今日工藤になんかサプライズ仕掛けるの?」
「え?」
「終わってからならいいけど ライブ中にやるんじゃないの?」
「それは..」
「ねー 勝手にそんなことするわけ? カメラスタッフは知ってるの?」
「すみません チーフには了承済みです」
「あー チーフには言ってて 私らには言わないんだ」
「そうじゃないんですけど やっぱりサプライズなんで」
「まーいいわ で 何すんの?」
「たいしたことじゃないんです Nature is Good! で こういう応援フリを
客席じゃなくて 工藤に向けてやるだけなんです」 譜久村はフリをして見せた
「それだけ?」
「はい」
「なーんだ それなら カメラもそのままで行けるわね 私はまた もう少し大掛かりに
何かやるのかと思って」
「黙っていてすみません」
「いいよ いいよ それなら」
「誰に聞いたんですか?」
「ほんのちょっと前に 石田からサプライズやるけど カメラや照明が気になるって
言って来たので 大慌てで確認しに来たんだよ」
「あゆみんが?」
「うん」
「すみませんでした 私もそのへんちょっと考えて みんなに言っておくべきだった」
「いいよ もう少しで通し始まるから みんなにも声かけといてね」
「はい」
石田がサプライズをマネージャーにバラした? このタイミングで?
何をしてるの?
譜久村は楽屋の中を見渡した 石田はまだ戻って来ていない
探しに行くか 待つべきか 
向こうから生田が歩いて来る もう終わったのか?
譜久村が見える距離のはずだが 何も反応がない ただゆっくりと歩いて来る
「えりぽん! どうしたの?」 近寄って声をかけた
「え? 何?」 生田が驚いたように顔を向けた
「エリナ 横山たちは?」 今度は周りに聞こえないように囁く
「え? もう終わったんじゃないの?」
「何言ってんの? それを見届けるために 飯窪の後について行ったんでしょ?」
譜久村はやられた!と思った 生田がこの状態なら 石田も同じだろう
マネージャーにサプライズをバラした理由もわかった
ハっとして 楽屋を慌てて覗く 誰がいないの? 工藤 尾形 野中 牧野 羽賀 森戸
ああ! 通しの前に水分を確保しておこうと 殆どがケータリングのドリンクコーナーに
出て行ったようだ  
生田は眉間に皺を寄せて 自分が少し前まで何をしていたか 思い出そうとしている
石田が向こうから歩いて来た 生田と同じような足取りだ 
おそらくこの後 飯窪も続くのだろう 
果たして敵は 横山と加賀に何をしたんだろうか? 
前回のように邪魔をしただけだろうか?
目的は?
工藤の卒コンの日にここまでやって来るなんて.. 譜久村は通路の奥を見つめ 唇を噛んだ

84よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:06:59
横山がキスをして程なく 加賀も積極的に舌を絡めて来た
長い長いキス それはお互いずっと恋人同士だったように続いた
キスだけで足りなくなった頃 自然と二人は唇を離す 唾液の糸が光りながら 下へ落ちて行った
「カエディー 落ち着いて聞いて」 横山が濃茶色のフレアスカートを下す
白いショーツの前が 棒状のもので膨れ上がっていた
「何.. それ..?」 驚きで 加賀がようやく声を絞り出す
「私 男じゃないの 女だけど 訳あって 今だけこれが付いてる」
「そんなこと..」
「信じられないかもしれないけど 時間が経てば消える本物だよ 前は飯窪さんに付いてたの
嘘だと思うなら 飯窪さんに聞けばわかるわ」
加賀は信じられなかったが 目が横山の股間から離せなかった
「見たことある これ?」 
加賀がゆっくりとかぶりを振る 横山はショーツを膝まで下げた アレが跳ね上がるように出て来る
「これを カエディーの大事なところに入れるの とっても気持ちいいよ」
横山が熱に浮かされたように 淫蕩な微笑みを浮かべて言った
「ほら」 右手でアレを掴み よく見なさいと言うように亀頭を上に向ける
グロテスク.. 気持ち悪い.. 加賀は赤黒く テカテカと光るアレを見て そう思った
それなのに何故か 自分に入るってどうなるんだろう? と考えてしまう
恥かしさといやらしい興奮で ドキドキが止まらなくなった
加賀の眉が下がり始め 目が潤んで 女の顔になって行く
横山はその女っぽい加賀に高まり すぐにでも攻め立てたくてしょうがなかった
「下.. 脱いで..」 濡れた眼差しで加賀に促す
加賀はあり得ないと思いながらも 従ってしまう自分に 更に興奮した
片脚ずつ 黒のジョガーパンツから抜くと 白いショーツ姿になった
脚が長く 腰の位置が高い ヒップが上にキュッと締まっていて格好いい
「そこに手を付いて」 横山はもう我慢できなかった 
個室に入る手間も惜しくなり 加賀に後ろを向かせようとする
加賀が個室のドアに両手をつくと 腰を引き寄せ 尻を突き出すようにさせた
「ヤダッ 恥かしい」 加賀が甘えた女の子の声を出す
「カエディー もう濡れてるよ」 横山が加賀のショーツを引き下げる
クチュクチュと あそこを優しく掻き混ぜると 「ぅぅんっ」 と加賀が色っぽい声を漏らした
横山のアレははちきれんばかりに反り上がり 鈴口から溢れた液体が 蛍光灯に照らされて光った
加賀の形の良い小ぶりな白い尻を 両手で掴む
「もう 脚が長すぎるのよ! 少し腰を落として」 横山が拗ねたように言う
「こう?」 加賀は恥かしくて赤くなりながら ショーツの片脚を抜き 脚を広げた
キィ トイレのドアが開いた 二人ともビックリして ショーツを上げようとする
「はーい そのまま そのまま 間に合ったみたいね」 ニコニコしながら その娘はトイレに入って来た
「ごめんね もう邪魔しないって言ったのに 考えが変わっちゃった」 
呆然と固まる二人に 屈託もなく近づく
「かわいい女の子の あの時のいろんな表情を もっと見てみたくなったの
そしたら どんな顔がかわいいとか 色っぽいとか わかるじゃん?」
娘は横山と加賀の顔を覗き込むように 首を傾げて笑った
「だから 横やんのそれ いただいちゃうね!」
そう言うと 横山が上まであげたショーツを再び膝まで下ろして アレを握る
「あんっ」 横山が小さく声を上げた
「まだ 出しちゃダメよ」 娘は一旦アレから手を離し 素早く自分のミニスカートと
ショーツを引き下して片脚を抜くと 横山を個室のドアに背中が付くまで押して行った
目を丸くして されるがままになっている横山の唇を奪うと 再びアレを握る
「カエディー よく見てて」 片脚を上げ 横山のアレを股間に埋めて行った
「ぅんっ」 ゆっくりと腰を落とし 左右に微動する
「あぁっ」 横山が気持ちよさそうに息を吐く
加賀は目の前で繰り広げられる光景に驚き 固まったままで見ているしかなかった
娘の形の良い 白い尻が美しい
「あんっ」 横山は声を上げると 肩をビクッビクッと振るわせた
「やっぱり早いのね」 娘はそう言うと 後ろに半歩下がった 内ももに白い液が垂れてくる
呆然とする加賀の方へ振り返ると 妖艶な笑みを浮かべて近づいて来た
「どう? 興奮した?」 圧倒された加賀は小刻みに頷いた 
娘は加賀の頭に腕を回しキスをした 加賀の驚きの表情が恍惚へと変わって行く
程なく 加賀と横山は何事もなく ボーっとした顔でトイレから出て行った
「さぁ 誰からにしようかな?」 娘は身繕いをしながらそう呟くと ニンマリ嬉しそうに笑った

85よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:09:25
譜久村はやきもきしていた
敵に撹乱されたことは 敵と自分しかわかっていなかった
こんなことって...
ボンヤリして戻って来た加賀と横山も すぐに準備に取り掛かり 
今は何事もなかったように本番へ臨んでいる
OCNはどうなったのか? 今日いっぱいは横山にあるのだろうが そのままなのだろうか?
いっそのこと 私の記憶も無くしてくれれば 平和だったのに
譜久村は苦笑した
譜久村の複雑な心持ちとは相反して 少し疲れが見えた横山と森戸が転んだり
よろめいたりしたくらいで 卒コンは大きな問題なく 進行して行った
あっと言う間に 工藤を送り出すセレモニーだ
泣き出すメンバーもいる中 着々と進み 譜久村の番
工藤とはエッグの頃からのいろんな思い出があった
そんな同志に労いと感謝 別れの言葉をかける
工藤は別の道へ行く 譜久村は引き続きモーニングを守る者として 訊かざるを得なかった
二人で抱擁し 別れ際に耳元で囁く
「最強の敵って誰?」
工藤はニヤリと笑って言った
「みずきちゃんで三人目 まさかあゆみんも草だとは思わなかったけど 相当焦っているようね
でも これは言えないわ モーニングが次の段階へ進む 試練でもあるんだし」
想像していた通りの応えでもあった
譜久村は 「頑張って!」 と言葉を掛け 工藤から離れた
コンサートは無事に終わった

86よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:16:30
「勝田さん! 佐々木が泣いてます!」
室田が小会議室に飛び込んで来るなり言った
「なに? そんなに慌てて」
勝田はアンジュの1期2期が根城にしているUF研の小会議室で WEARの写真を選んでいた
勝田は学校帰りだが 和田はまだ戻っていなかった
「カッサーに! カッサーにやられたって..」
「ええ!? どういうこと?」
「今日 佐々木がカッサーを連れ出して渋谷に遊びに行ったんです
私 事前に聞いてたから さっき どうだった?って電話で聞いたら 泣いてて」
「今 どこにいるの?」
「どうしていいかわかんなくて 事務所のミーティングルームにいるそうです」
「カッサーは?」
「佐々木は知らないって」
「電話した?」
「出ないんで LINEで電話するように言っときました」
「わかった 一緒に事務所に行って 佐々木の話を聞こう」
「和田さんは?」
「佐々木の話を聞いてから連絡するよ」
二人は歩いて事務所へ向かった
途中 生田と出会う
「生田ー!」
斜め下を見つめて歩いていた生田は 呼びかけに顔を上げた
「りなぷ〜! これから事務所?」
「うん ちょっと打ち合わせ 生田が下向いて歩いてるなんて珍しいね」
「え? そうだった」
「なんか暗い顔してましたよ?」 室田が言う
「そんなことないっちゃ ムロこそ 汗かいてんじゃん? どうしたと?」
「え? ちょっといい運動してて..」
「またまたー 最近色気出て来て怪しいっちゃ?」
「そぉんなことないですって!」
「それじゃ生田 また練習で」 勝田が先を急ぐ
「うん じゃね」 生田は離れて行った
事務所の玄関に入りながら室田が言う
「昨日 工藤さんの卒コンだったから オフだと思うけど 事務所来てんすね?」
「たぶん これからUF研に行くんでしょ?」
「あっ そっか」
「なんかあったのかな? こっちもそれどころじゃないけど」
エレベーターで上にあがり 佐々木のいるミーティングルームに入った
「リカコ 何があったの?」
奥の長机に両腕を乗せ その上に顔を突っ伏している佐々木に 傍に立った勝田が声をかけた
すんっ 鼻をすする音がしたが 佐々木は喋らない
「カッサーにやられたって どういうこと?」
佐々木は顔を腕に押し付けたまま 左右に振った
「セックスしたの?」 勝田が静かに言う
佐々木の動きが止まった
室田は驚きに目を見開いて 勝田を見た
「そう それは驚くよね 詳しく話して」
勝田は佐々木の隣の席の椅子を引くと 座って佐々木の頭を撫でた 室田もその隣に座る
目と鼻を真っ赤にし 涙で頬を濡らした佐々木が 顔を上げて勝田を見る
勝田は何も言わず 佐々木を見つめると頷いた
佐々木の目から また涙が溢れ 右手で拭く
「今日ぉ かっさーとぉ 渋谷に行ったんですよぉ」 軽く咽びながら話し始めた
「服見てぇ ごはん食べてぇ 楽しかったのにぃ 途中でかっさーが 急に変になってぇ..」
「変にって どんな風に?」
「なんか興奮し出して ヤバッ! ムラムラするっ! とか言ってぇ」
「それで どうしたの?」
「気分が悪くなったのかと思ってぇ 近くのぉ東急のトイレに連れてったんですっ」
佐々木の息が荒くなる
「そぉしたらぁ カッサーがぁ 突然腕を引っ張ってぇ 個室の鍵閉めてぇ..」 
佐々木がまた溢れた涙を拭う

87よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:23:20
「佐々木さん やらせて! って なんかぁ 凄く興奮してるから 怖くなっちゃってぇ」
すんっ また鼻を啜った
「そしたら カッサーがスカート下してぇ...」
「アレが 付いてた?」 勝田が補足する
「なんで!? なんで勝田さんが 知ってんですか!」 佐々木が勝田に食ってかかった
「後で説明するから まずは話して」
佐々木は勝田の目を見た 
佐々木を見据えて動かない眼差しを確認すると 黙って座り直し 再びゆっくりと話し始める
「ビックリしてたら キスされてぇ 訳わかんないうちに こっちもスカート脱がされて..」
「されたのね」
佐々木は黙って頷く 唇が尖り 山の稜線を描いている
「気持ち良かった?」
佐々木はその問いに驚き 固まっていたが やがてゆっくりと首を縦に振って認めた
「それで カッサーはどうしたの?」
「終わったら 一人でどこか行っちゃった あたしは 怖くなって..」
「ここに来たのね?」 
佐々木がまた頷く
「リカコ 落ち着いて聞いて まず カッサーにやられたかもしれないけど
あなたは何も傷ついていない ヴァージンのままよ」
佐々木は顔を上げ すがるように 勝田を見た
「実はムロもカッサーとはしてるの でも医者が調べたら 何の傷もなかったよ」
佐々木は驚いて 室田を見た 室田は気恥ずかしそうに口許を緩めながら頷く
「カッサーは ある実験に参加してるの アンジュをもっと大きくする実験
その中で 男のアレみたいなものが付いたりすることもあるんだよ 
こんなこと言っても信じられないと思うけど」
「でも なんで突然OCNが出たんですか?」 室田が聞く
勝田は無言で室田を見た 佐々木にどこまで話していいのかは まだわからない
「じゃあ あたしは何ともない?」 佐々木が勝田に聞く
「うん 何ともないよ でも念のため 調べてみよ?」
そう言うと 勝田はスマホを取り出し電話した
「もしもし? 今やってる件で ちょっと佐々木を検査して欲しいの そう うん 
それでいいよ で 今事務所3Fのミーティングルームにいるから 佐々木をそっちまで
連れてってくんない? あと 笠原の所在を確認して うん 直接どんな状態か見て
もし変だったら拘束しといて いい? それじゃ」
「鈴木が来てくれるって」 勝田が室田に言った
「じゃあ リカコ ここで待ってて 今 医者に連れてってくれる人が来るから」
「ムロ ちょっとリカコ見てて」 勝田はミーティングルームを出た
再びスマホを取り出す
「今どこですか? ああ ちょっと前に知ったんだけど 笠原にOCNが発現して
佐々木を襲ったらしい ホント 昼過ぎじゃない? 渋谷の東急のトイレだって
わからない 探すように言ったよ 今 佐々木は事務所にいるから 鈴木を呼んだ
UF研に連れてって調べてもらうよ うん じゃ また後で」 
既に興奮している和田との電話を終えると この先が思いやられて 勝田は嘆息した

「以上のように 状況を踏まえると 私は敵にOCNを掠め取られたと思ってるんだけど
どうかしら?」 譜久村がUF研の小会議室に座る面々を見渡した
昨日工藤の卒コンが終り 本来なら今日はオフのはずだったが 
未知の敵に襲われたことから 譜久村は先日の対策メンバーを緊急招集した
生田は 今朝横山にOCNが無かったことを飯窪から聞き 譜久村へ報告していた
「でも 取った敵がモーニングメンバーなら まだ安心できるんじゃない?」 石田が口を開く
生田も石田も 昨日敵に欺かれたことを深く恥じ入り 自分の記憶を掘り出すことに
必死になっていたが 何も思い出すことはできなかった
「そうね モーニングの繁栄という点では 何も変わらないかもしれない
でも 敵の使い様によっては それを覆す実害が出て 不測の事態になりかねないわ」
「岡見 催眠術の専門家を呼ぶ話はどうなってる?」 生田が口を開いた
「今 黒木主任のツテで 東大心理学研究室から
川田という講師に来てもらう話をしています」
「いつから?」
「再来週には」
「急いで!」 生田が厳しい目付きで言った

88よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:31:06
通称”お寺”にはアンジュ2期メンバーと室田が集まっていた
UF研のアンジュセクションにあるこの部屋は 元々スマイレージルームと呼ばれていたが
今は専ら和田が使用している 
隣の部屋には現在ダブルベッドが置かれ OCNの実験に使われていた
和田の出て来る時間が遅いことを見越して 勝田がこの部屋にみんなを集めた
「今日来てもらったのは 今進められているOCNの実験に関して
このままでいいのか みんなの意見を聞きたかったからなんだけど」
和田が使っている机の前にある 四人掛けの応接セットのソファに座っているので 
少し狭苦しい
「カナ 昨夜調べたリカコの検査結果を簡単に説明して」
「えー みんな知っての通り リカコがカッサーにやられちゃって まー やられちゃってって
別にどつかれたわけじゃないんだけど カッサーのOCNで折って畳んで裏返しにされた件で
体を調べたんだけど 特に異常はありませんでした 以上」
ニコニコ話す中西を 勝田は半分呆れた顔で見て 後を続ける
「と言うことで モーニングで言われていたことと同様 OCNによる肉体的な受傷は
なかったけれど カッサーのOCNの発現条件がわからないの ムロの時も突然だったんでしょ?」
「はい 特に原因となるものはなかったと..」
「ムロがエロいからだよ」 竹内が茶々を入れた
「しかも中で出したよね? 今回もそうだったけど 今のところリカコには変化がない と言うことは?」
「言うことは?」 竹内が続ける
「OCNが移らない?」 室田が言った
「その可能性が高い カッサーへの発現が突発的であることと関係があるのかないのか
わからないけど OCNが移すことができないのに 突然発情して凶暴になったりと
今のところデメリットしかない」 勝田が目を細めた
「でも もう少し待ってたら アンジュにデカい仕事が舞い込んで来るかもしれへんで?」
中西が勝田を見た
「どうかな? リカコには体に異常がなかったことを さっき電話で説明したけど
やっぱりショックは大きかったようね まだ声に元気がなかった カッサーは昨夜
家に戻ったことが確認できたので そのままだったんだけど 今日電話で話したら
リカコとは途中で別れたと言うだけで 乱暴したことは全く覚えてなさそうだった」
「カッサーを調べないの?」 竹内が聞く
「この後 事務所へ来るように言っといたよ 鈴木がここへ連れてくることになってる」
「勝田さんはこの実験 止めたそうですね」 室田が言う
「ちょっとリスクが大き過ぎない? 和田さんは まだなんかやり方があると粘りそうだけどさ
それで みんなはどうしたいか聞きたいの カナは?」
「えー 私ー? さっきも言ったけど もうちょっと待ったら 
なんかええことあらへんかなー?って思うけど」
「私はもう止めた方がいいと思うよ ほら カッサー体デカいから 暴れたら止めらんないもん」
と竹内
「私は もう少し様子見て 条件とかそういうの見つけていけば いいと思います」 室田が言った
「纏めると もう少し様子を見るってことになりそうね わかった 
でも 和田さんの暴走には気をつけて! 嫌なものは嫌ってちゃんと言って 
私もヤバいと思ったら そこで止めるから」
勝田がそう〆た時 和田が部屋に入って来た
「あれー みんな揃ってるじゃん どうしたの?」
「昨日のリカコとカッサーが心配で 集まって来たんですよ」 勝田が言う
「リカコ なんともなかったんでしょ? カッサーにまたアレが出たってことはさぁ 
いい方に向かってんだよ きっと どうすれば もっと出せるんだろ?」
勝田は顔を逸らし 目を閉じてため息をついた
「カッサー呼んだ?」 和田が聞く
「はい 事務所に来るので 鈴木がここへ連れてきます」 と勝田
「明日から またカウコンとハロコンの練習じゃん 今日の内にいろいろ調べたいのよね
ちょうどみんないるし」 
「あっ 和田さん 私 この後ちょっと用事があってー」
「じゃ かななんは帰るのね 他のみんなは大丈夫?」
「ちょっとなら」 と竹内 勝田と室田は ただ頷いた
勝田は自分がネガティブになり過ぎているのだろうか? と思った
悪い予感しかしない
はしゃぐ和田に背を向け スマホを取り出すと 
”今どうしてます?” とLINEに打ち込んで流した

89よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:38:26
「カッサー 待ってたよ」 和田が上に伸び上がるように動きながら 顔をほころばせた
「この部屋.. またエッチなことするんですか?」 笠原が不安そうに言う
「ねーねー カッサー 今はアレないの?」 
「和田さん ちょっと落ち着いて」 勝田が窘めた
「アレって?」 笠原はキョトンとした
「いいの いいの」 勝田が和田の前に出て言う
「今日は 昨日のことをちょっと聞きたかったのと フィジカルなデータも取りたかったんで 来てもらったんだ」
「昨日って 電話で言った通り 佐々木さんと渋谷で遊んで そこで別れて帰っただけですけど」
「そうなんだけど もうちょっと詳しく思い出してもらいたくて」
眉間に皺を寄せ 閉じた口をムズムズ動かしていた和田が 堪えきれずに横の竹内を小突く
「タケ! 行きなさい!」 小さく命令した
「何? 何するの?」 竹内がこそこそと聞き返す
「カッサーをベッドに連れてって 寝るのよ!」
「えー またー?」
「やりなさいっ!」
「もお しょーがないなー」 竹内が口を尖らせながら 前に出て 笠原の腕を引っ張った
「ちょっとアカリ! どーすんの?」 勝田が止めようとする
「だってぇ 和田さんがやれって言うんだもん! ほら カッサー行くよ!」 
「え? なんですか? またあれするの?」 
笠原が困惑するのにも構わず 竹内はドアを開け ダブルベッドへ連れて行く
勝田は和田に食ってかかっていた
「和田さん やり方が強引過ぎです! あれじゃカッサーもおかしくなってしまうよ!」
「いいところに来てんだってー 今やらないと OCNが出て来なくなるかもしれないじゃん!」
室田は 勝田が正しいように思えたが 和田に逆らうわけにもいかず 黙って事の成り行きを見ていた
「ねー カッサーはスタイル抜群なんだから もっと女の子を楽しもうよ」
竹内は半分自分に言い聞かせ 笠原をベッドに座らせようとした
「竹内さんだって ボン! ボン! ボン! じゃないですかっ!」
「ボン! キュッ! じゃないのかよ! ないけどさっ!」 竹内は苦笑して笠原を見る
様子が変だ 息が弾み始め 唇を舐めている
「竹内さん エロい」
笠原はそう言うと 竹内をベッドに押し倒し 首筋に唇を這わせ始めた
「ちょっとっ!」 竹内は抗おうとしたが 自分より背の高い笠原に乗りかかられると 
腕を振り回すくらいしかできない
笠原はタータンチェックの赤いシャツのボタンをもどかしげに外すと
現れた白いブラからはみ出す半球を 両手でむんずと掴み カップから桃色の乳首を
飛び出させた
「やめな!って」 竹内が甲高い声を出す
笠原が乳首を舐め 乳房ごと吸い 柔かな餅のような胸を揉み回すと 
「ヤダッ!」 と竹内が背中を叩いた
「もぉ うるさいなぁ!」 笠原はそう言うと 一旦体を起こそうとして伸び上がり 
騒ぐ竹内の顔の前に 自分の顔を持って行く
竹内が睨む 目が涙ぐんでいた
「かわぃい!」 笠原は竹内のポッテリとして赤い唇を吸った
竹内は顔を逸らそうとするが 笠原に両手で頬を押えられ 動けない
舌を絡められると 下半身から熱い滾りが駆け上ってきた
この前も こんな感じにはなったが その比ではない 
突然竹内の中で 一方的なキスが甘美な快楽となり 体が浮き上がりそうな気分になった
「んぐっ ぅんんっ」 唾液が口の周りを濡らそうと お構い無しに二人は求め合った
唇を離すと 笠原は忙しなくデニムのミニスカートとストッキングを下す
白いショーツが前に飛び出ていた それも下すと マニュアル車のシフトノブのようなものが
ビヨーンと跳ね上がった
竹内が驚いて アレを見つめる
笠原は素早く 竹内の紺のマキシスカートのホックを外すと ボリュームのある白い脚を
剥き出しにし ショーツを引きずり下した
「ええ?」 竹内が展開の速さに付いて行けず やっとのことで声を発する
笠原は既にアレを股間にあてがい 埋めようとしていた
ぬちょっとアレが入ると 笠原はすぐに前後へ動き始める
「ヤダーッ! ダメッ ぅんっ あっ ぁんッ ぁんっ」
間もなく竹内もリズムに合わせ 声を漏らし始めた
「温かくて 気持ちぃぃ」 笠原が呻く

90よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:49:55
笠原の動きのストロークが深くなる 竹内は頭を左右に振って悶えた
程なく竹内が一際高く短い声を漏らして固まると 笠原はベッドから離れる
股間には まだアレがイキり立っていた
声がしなくなったのに気付いた和田が そぉーっとドアを開けた
アレを立たせた笠原がドアの方を向く
「ムロ! 早く来て!」 和田が振り向いて言った
「え? はいはい」 呼ばれた室田は 訳もわからずソファを立ち上がり
和田のところへやって来た
「次はムロよ! 行って!」 和田が室田をドアの向こうへ押しやる
「えー? いきなりかよー!」 
室田はゆっくり歩いて来る笠原を見た
「もうー まる出しじゃん」 
室田の華奢な体を ルービックキューブを捻るように 自分の好みの格好にさせ
笠原は快楽を貪る
小ぶりな胸を震わせ 嬌声を上げた室田は 直にグッタリと倒れ込んだ
隣室では和田が 横目で勝田をチラチラと見ながら いつ切り出そうかと迷っていた
「声がしなくなった」 勝田が呟く
「つ 次はりなぷ〜よ」 和田がこそっと言う
「ちっ!」 勝田は立ち上がり ドアを開けて入って行った
もう これじゃモンスターじゃないの こんなの扱い切れないでしょ
勝田はそう思ったが 和田には自分でわかってもらうしかないと知っていた
笠原が近づいて来る
多分 まだ一度も射精していない 抜けば止まるのか?
「カッサー 立派なもの持ってんじゃん」 そう言うと 勝田はアレに舌を這わせた
「うっ!」 笠原が声を漏らす
効果はありそう でも ここで終わらせちゃ和田さんに回らない
勝田は立ち上がると後ろを向き 自らフレアスカートを捲くって 白く長い綺麗な脚を出した
「いいわ 来て」 ショーツを下げ 形の良い白い尻を突き出す
笠原が入って来た
熱い
これが実体のないものだとは 到底思えない
勝田は程なく 「あっ」と声を出すと 体が引き攣ったフリをして倒れ込んだ
笠原は収まらず ウロウロしている
ドアがそーっと開き 和田が顔を出した
「和田さん もうあなたしかいないわ カッサーのOCNを自分で確かめるチャンスよ!」
勝田は和田に向かって言った
「チャンス?.. そうね チャンスだわ よーし 負けない!」
何に負けないんだ? そう思ったが 勝田は上手く行ったことに笑みを浮かべた
和田がベッドへと歩いて行く
「ん 寝てた? 60トライ部行かなきゃ」
竹内はベッドから起き上がって身繕いすると 和田とすれ違って部屋を出て行った
勝田は竹内に違和感を持ったが 今は和田がどうなるのか 確認する方が先だ
気がつくと室田が服を着ながら 隣に寄って来た
「前もそうだったけど やってる最中はそれしか頭に無くても イっちゃうとさっぱり
そんな気が無くなっちゃうんですよね」 室田が言った
「私 キスしてないから 何ともないけど」
「え? 勝田さん 省エネ過ぎー!」 室田が笑った
「でも それって誰でもそうじゃない?」
「いや その度合いが違うと言うか 薬とか知らないけど こんな感じなのかなってくらい
欲しいってなっちゃって」
「なるほど」
「ところでカッサーは いつ止まるんですか?」
ベッドの上では 和田が騎上位で腰を振っている
「たぶん 射精したら止まるんじゃないかな?」
「和田さんで終わりますかね?」
「まぁ 一応対策は用意してあるよ」
「流石勝田さん!」
「でも もう そろそろ来てくれないと」 
「チャ チャクラが開くー!!」
和田が笠原の上で絶叫していた

91よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:00:45
「チャクラって何ですか?」 室田が聞く
「さぁ.. 小田ちゃくら」 と勝田
「え? そういう? じゃ 和田ちゃくら子」
「おとめ組とちゃくら組」
「あちゃくらきき」
「あっ 負けた」
その時 ドアを開けて懐かしい顔が覗いた
「来た来た」 勝田が呟く
室田は思わぬ訪問者に喜び 口許が緩んだ
「福田さぁん!」
「待ってました でも ちょうどいいくらい」 勝田が福田に微笑んだ
「もぉ りなぷ〜ってば 人使い荒いんだからぁ」
「どうせ ヒマして ツイッターばかり見てたんでしょ?」
「これでも結構 作詞に忙しいんだよ! で 何? あれ何してんの?」
ベッドの上の二人を指した
「和田さんが まだOCN諦めてなくって またOCNの種とか言って 
カッサーで培養してたんだけど 不安定で暴走中」
「まだ そんなことやってんの? あの女!」
「福田さんなら 和田さんを止められるんですか?」 室田が聞く
「和田さんは自分で止まらないと 止められないよ」 福田が言った
「じゃあ どうして?」 室田が勝田を見る
「福田さんは 不感症なの」
「しっつれいね! ちゃんと言って OCNに関しては不感症って!」
「モックンの時に 刺激が強すぎちゃって 何も感じなくなっちゃったんですよね?」
「もぉ あん時は酷かったよ! もうダメって言っても あやちょがいや まだやるって
続けるんだから」
「私もUF研に来るようになって 和田さんがそういう人だと 段々わかって来ました」
室田がニヤリとして言った
「あたし もう肉体的にも精神的にも 目一杯でおかしくなってたもん 知ってた?
あたし ”まろ”って言い出したの そのSOSを出してたんだよ?」
「へー 初めて聞いた おじゃる丸がなんとかとか 何この人言ってんだろって思ってたけど」
勝田が福田を見る
「モックンで あたし ラリった 女です の頭文字で ”まろ” って言ってたんだよ」
「え? マジで?」 室田が目を丸くする
「いや 今考えたんだけど」
「もぉー 福田さん!」
「ごめん でも OCN不感症なのは事実だよ で りなぷ〜何すればいいの?」
「カッサーを抜いて 暴走を止めて欲しい」
「あっ そういうことね わかった! でも もうちょっと待って」
「どうして?」
「あの面白いの もう少し見させてよ」
「ああ どうぞ」
ベッドの上では 後ろから攻められて和田が喘いでいた
「あっ 今 アカシックレコードに到達するわ そう 今を楽しむの! 
私とカッサーの交わりは メメント・モリを強く感じさせる! 
このシーンをトリミングしなければ! きっとそれはヴァニタスのような寓意に満ちている!」
「相変わらず 言ってることがサッパリだわ」 福田がため息をついた
「声を聞かずに見てれば 凄く美しいんだけど」 室田も言う
和田の程好い小ぶりな胸が 律動と同期して前後に震える 長い黒髪がかかった隙間から
覗く光る肩 縊れた腰 笠原が両手で掴んでいる小さめの丸い尻 そこから伸びる長い脚が美しかった
それこそ ルネサンス期の天使や王族の絵画のようにも見える
「あれじゃねー 男が寄り付かないわ」 福田が嘆く
「まー あたしが言うのもなんだけど あたし 普段でも若干不感症気味だからさぁ
マグロじゃなくて 少しは動くから アザラシなんて言われてて」
「そういう持ちネタは いいです」 勝田が遮った
「あっ そう」
しゃがみ込んでいた福田が立ち上がる
「じゃあ そろそろ仕事しますか!」
向こうでは 和田が絶頂の声を上げてシーツを握り締め 雷に打たれたように固まっていた
「りなぷ〜 今度 焼肉奢るのよ!」 福田はベッドへ歩いて行った

92よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:15:39
クリスマス前から年末にかけて モーニングはイベント・TV出演と
カウコン・ハロコンの練習で大忙しだった
「カエディー 次なんだっけ?」
「えっと TV撮りは終わったから 無いよ 無い! 今日はこれで終り」
「えっ なんかあった気が...」
「グッズの書きものあったけど 今日入荷しなくなったから 無くなったじゃん」
「あっ そっかー じゃあ 帰れるね」
「うん 横山 今日は電車?」
「うん カエディーは?」
「私も」
「じゃあ 一緒に帰ろうか?」
「そうね」
二人は他のメンバーと共に事務所に戻り スタッフを交えて明日の予定を確認すると
赤羽橋駅に向かった
早めに帰れたとは言え 時刻は19時になるところだ
寒空の下 赤のピーコートを着た加賀と 薄茶のダッフルコートの横山が並んで歩く
「今日は遠回りして 途中までカエディーと一緒に行くよ」
「いいの? 埼玉に着く頃には 夜が明けるよ?」
「おい!」
加賀も横山との時間を増やすため いつものルートとは少し変えて 
途中JRを利用することにした 
ホームに電車が入ってくる
少し混んでいる電車に乗り込むと 両側ドアのちょうど真ん中くらいに立った
こうやって他のハロメンがいない 二人だけでいると 
途端に加賀が頼もしい存在に思えてくる 
加賀の凛々しい眉に見とれた
「どしたの?」 加賀が横山を見る
「うん? なんかカエディーと二人でこんな感じ 久しぶりだなーと思って」
「そう?」
横山は不意に思い出した 飯窪から加賀とやるのよ! と言われていたことを
恥かしくなって下を見る
電車が揺れ 体が動いた
加賀が横山の背中に腕を回し 支えてくれる
「ありがと」 
横山は加賀を見上げて言った
軽く微笑む加賀
横山は忙しさの中で すっかり股間に付いていたアレのことを忘れていた
コンサートも無いので その後どうなったのかもわからない
楽天的なのか それともそれが元々夢みたいなものだったせいか いつの間にか
気にも止めなくなっていた
でも キスなんかしなくていい
こんな感じで 加賀が横にいてくれさえすれば
そんなことを考えたが それはそれでヤバイか? 横山は赤面した
「もう下りるよ」
加賀が声を掛けてくれる
電車から下りる時は 腕を引いてくれた
いつもは どちらかと言うと 私が引っ張ってるのに
こういう時は 自然とリードする加賀
研修生時代に周りから人気だったのも頷ける
人込みの中を 加賀の赤いコートの背中を見つめて歩く
尾形さんに こんなところを見られたら 何て言われるだろう?
いや 別に何も言われないか 私って自意識過剰
他愛もない話をポツリポツリとしながら 電車を乗り継ぐ
「じゃ ここまでかな」
「うん カエディーまた明日」
「うん お疲れ また明日」 
人に押し流され じきに赤いコートが見えなくなった

93よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:21:34
「ぅぅん..」
ちゅぷっ 
「あっ」
「どう?」
「ぇ?.. だめっ..」 目が恥かし気に細められた
抜けるように白い肌の上を細く長い指が滑って行く
両の手が背中から回され 銀色に光るセパレートの衣装をめくり上げた
掌で全て隠れてしまうくらいの ささやかな白い膨らみが現れる
体を後ろから密着させながら 両手で胸を撫でる 
掌の中心にクリックリッとしていた突起が固くなり始めた
「ぅん ぁっ やだぁ..」
白いうなじに唇を這わせると 首をすくめ くすぐったそうにする 
前を向かせた
綺麗だ
静脈の青が薄っすらと見えそうなくらいキメが細かく 白い肌
杏仁豆腐の真ん中にクコの実が一つ置いてあるような乳房と乳首
頬擦りをし 舌で舐める
「ぃや.. 誰か来ぇへん?」
「ぅふ 今日は先輩も他のグループもたくさんいるからね 誰か来るかも?」
「ぃやや.. やめて..」
「本当に? やめていいの?」
「...」
手が下へ動く ホックを外しファスナーを下げると 細い脚の下へ銀色のホットパンツがストンと落ちた
ショーツの中へ細い指が進入して行く
「ぁん」
「濡れてるよ」
「ぃや」
「素直じゃないんだから」 指をショーツから抜く
「ぇ?」 切ない顔で抜き取られた白い指を見つめた
今度は自分のホットパンツを下す 棒状のものが飛び出さんばかりに ショーツを押し上げている
「驚かないで ほら こんなのもあるんだよ」
ショーツを下すと 太さといい カリ首の大きさといい 形の良いペニスがにょきんと出て来る
「え? え? 何やこれ?」 驚いて目が丸くなる
「うーんとね 信じられないと思うけど アレの偽者」
「だって これ..」
「前に一緒に水着撮影した時は こんなの無かったでしょ?」
「そう言えば..」
「気にしないで 時間が経つと消えるものだから」
「え? どういうこと?」
「いいの 舐めて」 困惑するのもお構いなく 肩を押えて腰を落とさせる
アレを目の前にして 益々目を大きく見開くが いやらしい気持ちで目が離せない
「さぁ 咥えて 大きくなればなるほど 後で自分が気持ちよくなれるよ」
ネットではそういう動画も見たことある でも実際見るとグロテスクだ
しかし いやらしい気分に支配されている今は 舐めてみたい好奇心の方が勝った
おずおずと口を開け 先を入れてみる
表面がつるつるして 温かくて柔かなキャンディーを舐めているような変な感じだ
少し奥まで咥えると 大きくなった気がした 息がしづらい
なんとなくヌルヌルしているが自分の唾液なのか なんなのかわからない
一つの壁を越えたような気がして いやらしい興奮が青天井で高まって行く
「いいよ じゃあ 後ろを向いて立って」
気持ちよくなるには従順にすれば良い 直感でそうわかった
「お尻を上にあげて」
腰を掴まれ 尻を突き出す ひんやりとした冷気を感じた
片手を腰から離し アレを掴む 平たくボリュームは無いが 下半身を鍛えていたせいか
小ぶりでも幅はそこそこあり 美しい白い尻だった
中央下の濡れそぼった割れ目にアレを当てて何度か擦った
「ぁぁっ..」
「じゃ行くよ はーちん」 ゆっくりとアレを温かなそこに入れて行くと
尾形は芯を入れられたように 力が入り 背中を仰け反らせた
「ぁぁっんっ」

94よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:27:52
ゆっくりとエグるように突き挿す
「ぁぁ..」 尾形が唸る
「はーちんの顔を見ながらしたいなぁ」
相手は何度か動いた後 ぬるぬるになったアレを抜いた
「え?」 
尾形がお預けをされた犬みたいな顔をする
相手は 狭いトイレの個室の中で場所を変え 洋式の便座に腰を下すと 
アレを握って上に向ける
長さも立派なもので座っても充分だった
「こっち向いたまま ここに座って」
向い合って顔を見ながらするの? 尾形は恥かしさといやらしさで頭が痺れた
相手の肩に手をやり ゆっくりとアレを中に沈めて行く
ぶちゅ ちゅっ 泡の弾ける音がした
「ぅーん ぁぁ」
尾形はアレが中で大きくなりながら収まるのを感じていると 乳首をしゃぶられた
白い肌が薄いピンクに染まる 腰を両手で掴まれ前後に揺すられると
アレが短いストロークで 深く入ったり出ようとしたりするのがわかり
体が自然とアレを締めつけるように力が入った
「はーちん 腰が動いてるよ?」
気が付くと相手は腰に手を添えているだけで 尾形自身が快楽を求めて
前後に動いていた
「ぇえ? ぅん とまんなぃっ」
白く細い体が小刻みに動く
「エッチ好きなんだ はーちん?」
「ぃやっ だ だって あり得ないくらい 気持ちぃい」
「なかなか感度いいね」
「ぁっ あんっ!」
下から強く突き入れる 重なり合う柔らかく白い太もも同志が 波打った
再び両手で前後に動かされると 尾形は腹筋に力を入れ お腹が更に引き締まる
目を閉じて何かを我慢しながらも 体を動かすのを止めない
「ぁぁぁあっ...」
程なく背中をピンと伸ばし 掠れた高い声を絞り出すと 背を丸めてガックリとうな垂れた
息が荒い
相手は尾形の肩を軽く押し立たせる
自分も立ち上がると便器に向い まだビンビンになっているアレを
自ら擦って放出した
ようやく息が整ってきた尾形の顎の下に拳を当て 顔を上げさせる
再び長いキス
唇を離すと 気持ち良さで涙ぐんだ尾形の目を見つめ 指示をした
「私とのことは 忘れなさい」
尾形は衣装を直すと トイレから出て行った

カウントダウンパーティが始まろうとしていた
大晦日の慌しさをみんな笑顔で楽しんでいる
譜久村 生田 石田は諸先輩方を迎えながら OCNの保持者を探していた
飯窪を通して 横山には何も出なかったと聞いたので 娘メンバーの中に
アレを付けている者がいるはずだ
誰とも知れぬ追跡は 困難を極めた
OGや他グループの所に出かけてしまうので メンバーの居場所が把握できない
森戸はカントリーに行ったままだし 研修生上がりの娘は
両ファクトリーや現研修生に会いに行ったりしていた
フラフラと楽屋に入って来た尾形を 石田が見つける
「尾形 どーしたの?」
ボンヤリと石田に顔を向けた尾形が 突然目を見開いた
「あっ 石田さん! どうしました?」
「それはこっちのセリフだよ どこ行ってたの?」
「え? どこって.. トイレだと思う」
「だと思うんだ?」
「うーん..」
なんだ? この反応は? 石田は訝しげに思った

95よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:21:35
石田は楽屋を飛び出した
OCNの交わりは人目の付かないところが使われる
楽屋から離れたトイレを探せば 何か敵のヒントが..
早足で通路を移動していたが 逸る気持ちにいつの間にか走っていた
向こうから歩いて来る金澤が 走る石田に驚いて手を振ってくる
軽く愛想笑いし 手を振り返す
他にもあるかもしれないけど とりあえずあのトイレ..
走るのを止め 角を曲がると声が聞こえた
「I said! you must do exactly what I said」
石田は思わず立ち止まった
野中がピンクのスマホを耳に当て 強い調子で喋っている
目付きが厳しい
石田に気付く 頬を緩ませ笑いかけながら 軽く会釈した
「I'll talk to you later」 電話を切る
「石田さん どうしたんですか? こんなところで」
「こんなところって? 野中こそ わざわざここで電話しなくても」
「いえっ あの.. ちょっと友達と話さなきゃならないことがあって 
英語で話してたらウザいかなって」
「別にいいでしょ 楽屋ですれば?」
「はい..」 野中は曖昧な笑いを浮かべて頷いた
「ところで野中がここに来た時 誰か見なかった?」
「え? ちぃちゃんとすれ違いました あと まりあがリカコと一緒にいました」
どちらかと言えば ここはカントリーとアンジュの楽屋から近い
なのにモーニングのメンバーばかりとは.. 石田は首を傾げた
「ありがと」
野中の脇をすり抜け その向こうのトイレに入る
誰もいない 
個室を覗いてみる 特に目に付くものはなかったが
微かにあまり嗅いだことのない臭いがする個室があった
何の臭い?
トイレを出ると野中はいなくなっていた
アンジュの楽屋をそーっと覗いて見る 意外に静かだ リカコを含め大半がいないようだ
川村が石田に気付いて 何か言いかけたが 石田は軽く手を振ってドアを閉めた
カントリーの楽屋も覗いて見る
「あれっ? 石田さん どうしたんですか?」
いち早く 石田に気付いた小関が声をかけた
「いや カントリーの楽屋はどーなってんのかなぁって あっ 梁川ちゃんもフナッキも
こっちにいるんだ? って ちぃちゃんもこっちにいるじゃん!」
森戸が笑った
「ちゃんとモーニングの楽屋にも行きますよ!」
「そうしてー ちょっとだけでもw ちぃちゃんはモーニングの癒しなんだから 
じゃあ 久しぶりにみんなで楽しんでね!」
石田は楽屋のドアを閉めた
モーニングの楽屋に戻る
目立たないように譜久村・生田を呼ぶと フラフラと歩く尾形を見てからのことを話した
「尾形が誰かのOCNでやられたってこと?」 生田が険しい目付きで言う
「可能性は高いわね 個室の変わった臭いと言うのは 多分ザーメンよ」 と譜久村
「え? そうなの?」 石田が赤面した
「尾形にOCNが移る?」 生田が譜久村を見る 
「それはわからない アユミはその中で誰が怪しいと思った?」 譜久村が聞いた
「正直わからない 野中は怪しいけど誰と何喋ってたかもわからないし
ちぃちゃんもカントリーが嬉しそうで 変わったところ無かったし」
「まりあはリカコといつも仲いいし」 譜久村が顎に手をやる
「羽賀はどこ?」 生田が聞く
「楽屋にはいなかったよ」 と譜久村
「もぉ 監視カメラ設置してくんないかな?」 石田が口を尖らせた
「ダメよ 流出しちゃうから」 譜久村が笑う
「ダーイシ感漂う 着替えシーン とかネットで言われちゃうよ」 生田が笑いながら言った
「とりあえず 今日も12期と森戸の変化に気をつけて見てるしかないわね」 
念を押すように 譜久村が二人の目を見つめた

96よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:25:52
「心理学の先生はどうなったの?」 生田が思い出したように言った
「あー クリスマス前にUF研に来て挨拶したのは言ったじゃん あの後二回来て
状況の確認と可能性について考えてもらってたんだけど」 と譜久村
「まだハルナも私も呼ばれてないよ?」 
「先生が言うには 催眠術で何でもできるわけじゃないよと それができるんなら
僕は今頃モテモテで大金持ちだから こんなことやってないって」 譜久村が笑う
「そりゃそうだよね」 生田も相槌を打つ
「但し薬物などで深い変性意識状態が作れて 強烈な暗示がかけられれば
短時間でできる可能性がないわけでもないという話」
「薬物?」 石田が目を細める
「たぶんOCNによる興奮状態が関係してるんだわ なので OCNについて
先生に説明するかどうかの判断が上で論じられてて その先は保留なの」
「OCNについて説明すると そっちの方に興味持たれてめんどくさくなりそうだな」 生田が頭を押えた
「そうなの だからそれは言わないで エリナ達だけ見てもらって 何か催眠が
かけられたかどうかを判別してもらうって 考えてるんだけど」
「犯人探しだけなら そっちよりも現場で捕まえた方が早そうだし
催眠術のやり方も犯人に聞けばわかるよ」 石田が伸び上がって言った
「そうね そっちが先ね 敵はほぼ12期の誰かか森戸なんだし.. 
今日は無理でもハロコン中には掴まえたいわ」
生田と石田が頷いた

尾形は佐藤に歩み寄った
「佐藤さん 調子はどうですかー?」 
「尾形ー! 今日で今年は終わるんだよ? なのに なのに 
まさは 何でここにいるのさ?」
「それは今日が カウントダウンライブだからですよ」
「えー? みにしげさんも たなさたんもいないのに?」
「しょーがないっ」
「あれっ?」 佐藤が眉間に皺を寄せる
「なんかありました?」
佐藤は考え込むように下を向くと すぐさま顔を上げ尾形を上から下までまじまじと見た
「え?」 尾形が笑う
「女んなった?」 佐藤が低い声で言う
「は?」
「尾形 女になったでしょ?」 佐藤が目を細くして尾形を見つめる
「な なにがですかー?」 尾形は意表を突かれ ドキドキしていた
「私 そういうの敏感なんだよねー 相手誰ー? 言うてみ?」
「またー そんなことないですって!」
佐藤がまた首を捻ってから 尾形を見る
「んー 男じゃないなー ちょっと違う んー はがねちーん!」
羽賀を手招きした
「なんですかー?」 羽賀が笑顔で寄って来る
「尾形が怪しいの 尾形が誰と付き合ったのか はがねちんの鼻で当てて!」
「え?」 羽賀がつんのめって聞き返した
「だーかーらっ 尾形の臭いで 誰と付き合ったか当てて」
「あー はいっ」 羽賀は笑いながら 尾形の匂いを嗅ぐ
「ちょっと あかねちんやめてー」 尾形が笑って体を捩った
「うん? ちょっと待って..」
「どう?」
「別に変わった匂いしませんよ? ちぃちゃんとかまりあとか」
「えー? まさの勘 けっこう当たるのにぃ」
「ほらぁ 佐藤さんの考え過ぎですって」
「でも 尾形 確実に女っぽくなってるし そこ!」
佐藤は尾形の胸の辺りを指差した
尾形が振り返って鏡を見る
「アレ? ほんとだぁ 鎖骨のここ なんかピンクになってる なんでやろ?」
羽賀が面白そうに 尾形を覗き込んだ
「ほんとだぁ キスマークみたい!」 キャッキャッとはしゃぐ
「ええ? 知らんて! たぶん 蚊やて 蚊!」 尾形が焦り 手を振って否定した
「いねーよ! こんな寒いのに」 佐藤が言った

97よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:34:00
カウコン一部が終了した
アンジュの楽屋では一部若年メンバーが帰って行った
家族や友人と一緒に新年を祝えないのは寂しいが ハロの仲間達と慌しく進んで行く
コンサートで新年を迎えるのも 非日常感が凄くあり 室田をワクワクさせた
「ムロ ちょっといい?」 汗を拭い着替えていると 竹内から声がかかった
「何ですか?」
竹内は手招きをしながら 楽屋を出る 
室田は 「寒い!」 とスタジャンを一枚羽織り 付いて行った
少し歩くと竹内はキョロキョロ辺りを見回した
ちょっと離れたところに 誰か歩いているのが見えたが この辺りはスタッフもいない
横の部屋のドアノブが回ることを確認すると 「ムロ こっち」 と言いながら 竹内は中に入った
ドアを閉めて 灯りを点ける
「何ですか? こんなところで」 室田はそう言いながら 振り返った竹内の異常に気付いた
息が荒く 顔が少し赤い 目が潤んで 舌でチロチロと唇を舐めている
「なんか 一部の途中から.. ムラムラしちゃって..」
「え?」
「ムロ やらせて!」 竹内は突然抱きつき 室田の首筋に唇を這わせた
両手を後ろに回し 尻の肉を掴み 揉み回す
「ちょっと! 竹内さん! 何してん.. んんっ」
口を唇で塞がれる すぐに舌が入って来た
「んっ はぁーっ」 室田は顔を背けて 唇を離す
「タケッ! やめろ!」 
少し勢いは落ちたが 室田の胸に顔を埋め 手は尻の後ろから股間に進んでいる
「ダメなの おかしいの私」 高く細い声を出しながら 尚も室田を抱き寄せる
「わかった! わかりました! だから ちょっと離して」
竹内はようやく室田から離れた 両手を股間にやり モジモジしながら
もの欲しそうに 濡れた眼差しで室田を見る
「何があったんですか?」 室田はまず自分が落ち着こうとして ゆっくりと聞いた
「わかんない 急にエロい気持ちになって ヤバくって」
竹内は股間の指を上下に動かし じりじりと室田に近寄る
「しょーがねーな」 室田は腹を決めると ふっくらしたパンのような竹内の胸に手を伸ばし掴んだ

竹内が室田を引き連れて楽屋を出て行くのを見ていた中西は ふと隣で和田が
ハァハァと 少し赤い顔をしているのに気付いた
「和田さん どうしました?」
「かななん ちょっと」 和田はそう言うと 着替えブースに入る
中西は話があるのかと思い 狭い中へ入って行った
「かななん 私 ちょっと変! どうしよう?」 和田がすがるような潤んだ目で 中西を見る
「変って どんな風に? スタッフさん呼びます?」 
「そんなんじゃないの.. かななん キスして」
「ええ?」 驚いて身を引いていると 痺れを切らした和田が抱き付いて来た
「ちょ っちょっ 何を?」 中西が慌てて離れようとする
「かななん 私 ムラムラが止まんないの」 和田は中西の胸を衣装の上から
口を開けて咥えようとした
着替えブースのカーテンが開いた
「何やってんの?」 勝田だ
和田はまだ離れない
「和田さんが ムラムラしたとか言って 離れないっ!」 中西が眉を下げ 困った顔で言う
「りなぷ〜 どうにかして」
勝田はしばらく 和田の様子を見ていたが ニ・三度軽く頷くと中西に言った
「和田さんと誰もいないところへ行って イかせて」 
「は?」
「たぶんこの症状は OCNの副作用かなんかだよ この前のカッサーの暴走が原因だと思う」
中西は合点した 笠原が暴走し 福田を呼んで止めたことは 後で聞いていた
その時のことは和田も反省したらしく ここ数日はOCNについて特に動きはない
笠原が異常な行動を起こしたり アレが現れたと言う話も聞かなかった
それなのに 今になって和田が副作用とは
中西と勝田は 和田を言い聞かせ なんとか楽屋から連れ出すと 
ひと気のない場所にある部屋に入った
「じゃ 後はお願い 時間はそんなに無いよ」 勝田は中西にそう言うと 部屋を出た

98よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:41:20
勝田はスマホを取り出し指を滑らせた 「生田? ちょっと聞きたいことがあるんだけど わかった じゃ待ってる」
電話を切ると アンジュの楽屋前まで戻った 向こうから生田が歩いて来る
「珍しいね りなぷ〜が電話で呼び出すなんて」
「今日はみんな 先輩とか後輩とか いろんな人に会いに行っちゃうじゃん もし居なかったら時間の無駄だから」
「りなぷ〜らしいわ それで何?」
「昔 モーニングにはOCNってものがあるって聞いたけど?」
「OCN?」
「とぼけなくていいよ 何て言えばいいの? 感染? それが移った人と関係持った場合 副作用とかないの?」 
勝田が瞬き一つせずに 生田の目を見る
「なんで 私が知ってると思ったの?」
「さぁね 何でかしら? 生田なら知っていると思ったの」
「...ポスドと言われるものがあるよ POSD OCN後ストレス傷害のことだけど
歌を歌ったり コンサートが近づくと 性的興奮が始まるの」
「その対処法は?」
「それを聞いてどうするわけ? ONCを知っているのなら それがモーニングのメンバーにのみ
現れる現象だってことも聞いたことあるでしょ?」
「そうじゃなかったら?」
生田は一瞬目を逸らし 再び上目使いで勝田を見た 身じろぎ一つしない
「細かいことは省くけど そちらから そのおこぼれをいただいて来たの 
でも やっぱりモーニングに特化してんのかな? ウチでは扱い切れない
リーダーはまだ未練があるようだけど 私が諦めさせるよ」 
「わかった ポスドが見られたら 慢性でなければ 一回イケばいいよ」
「ああ なんとなくそんな気がしてたけど ありがと 借りができたね」
「いいよ りなぷ〜は私がハロを続ける 張り合いでもあるから」
勝田がニヤリとした 「そう言ってくれるのはありがたいけど 私のどこにそう感じてくれるのかな?」
「さぁ? お互い我が道を行くタイプだからじゃない?」
「違いない じゃ」 勝田は踵を返して 楽屋に入って行った
その日の二部のステージは 大事を取って 和田と竹内が欠席した

佳林はカウコンの前日の夜 スマホを睨み 電話をかけるかどうか逡巡していた 
やっとのことで手に入れた電話番号
ハロ時代は目立つ存在で 世間への露出が高く いろんな人との交流がありそうに思えたが 
意外なことに電話番号を知っている者は殆どいなかった
佳林は行き詰まりを感じていた
メジャーデビューした時はアイドルサイボーグと一部で呼ばれ 今で言う意識高い系の
自己啓発を心掛けてここまで来たが 何かが決定的に足りない
そんなことを感じる内に 自分で自分を壊したくなる衝動が生まれ 何度も思い留まって来たが
押し迫る年末の日々の慌しさもあってか 鬱積が耐えられない程になっていた
数日前に そういう鬱積とは無縁 あるいはおくびにも出さずに 卒業して行った
ある先輩に連絡を取って アドバイスを受けることを思いつく
他人が聞けば たいした話ではないと思うかもしれないが 佳林はそれをよすがとして
クリスマスから今日まで一日一日を なんとかクリアして来ていた
どこで間違えたのだろう? 佳林がここまで辿って来た道に 明らかな間違いは無いように思えた
しかし 年を追うごとに マイナスへと 負のサイクルに入り込んでしまったことを痛感する
あの人なら どこで間違えたか簡単に見抜いてくれるのではないか? そんな期待があった 目を瞑って電話をかける
「はい どなた?」
「ご無沙汰してます 宮本です 宮本佳林です」
「カリンちゃん? どうしたの? って 電話番号なんで知ってんの?」
「すみません どうしても相談に乗って欲しくて 電話番号を聞いて回りました」
「相談? 何? なんで私が?」
「なんとなく」
「もぉー 重いのはダメだよ じゃあいいよ 言ってみな 但し短くね!」
佳林は自分の気持ちをぶちまけた もう続けられないんじゃないか? そんな思いも含めて
「短くって言ったのに」
「すみません」
「まぁ いいわ 私からは一言 明日あの子に会いな 今日の内に私から連絡しとくから
あの子に会って 言う通りにするのよ ただ 佳林ちゃんが生まれ変わるには
その直前の変化の苦痛を乗り越えなければならないことを 覚えておいてね」
「生まれ変わる.. 変化の苦痛..」 佳林は熱に浮かされたように呟く そして覚悟した 「あの子って誰ですか?」
電話から 意外な子の名が告げられた

99よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:51:38
カウコン一部が終わってから佳林は あの子に会いに行った
南米公演で他のグループより練習時間が足らなかったのと 新しく入った2人のメンバーのため
JJは会場入りした後に 軽く打ち合わせをしていたので 今日はまだ あの子には会っていない
楽屋のモニター越しや全員登場のステージ上では あの子が自分のこれからを握る人物とは 全く思えなかった
いつも通り 明るく元気に全力パフォーマンスをしていた
モーニングの楽屋のドアの前に立つ 普段はほぼ来ないところだ 
これからのことを考えると ドキドキして来た ドアノブに手を伸ばす
「宮本さん」 後ろから声をかけられた
「うわっ! ビックリした」 佳林は驚いて伸び上がった後 振り返る
あの子が ニコニコと笑っていた
「あっ ちょうどよかった 会いに来たの」
「話は聞きました 私に付いて来てくれますか?」
佳林は黙って頷いた 歩き出す
他のグループの楽屋前を通る 室田が竹内を連れて歩いて行く
「タケちゃん!」 と呼びかけて手を振りたかったが 今はそれどころではない
竹内は下を向き 息を弾ませながら 室田に掴まっていた どうしたんだろう? 大丈夫だろうか?
あの子は楽屋が並ぶ通路を離れ 裏方関係の部屋がある通路を進む
トイレに入った
佳林が後に続くと あの子は踵を返して 対峙する
佳林は軽く驚いた いつもの 年齢に比して少し幼い感じもする あの子じゃない
自分よりずっと大人のような 余裕のある笑みを薄っすらと浮かべ 妖艶だった
「宮本さん あの方は私に 佳林を大人の女にしてあげて と言いました」
「え?」
「失礼ですけど あなたは自分のやり方に拘り過ぎて 大人の女になるタイミングを
見失ってしまったんじゃないかしら?」
「そ そんなこと!」 あなたに言われたくない と言おうとして呑み込んだ
図星かもしれない 自己啓発的なことをしながら 他のメンバーがやっている他愛もないことを
幼いと思っていたが 気付けば周りは年相応に成長したように見えるのに 自分はいつまでも
あれは違う これも違うとそのままもがいている でも..
「大人の女って何?」
「何でしょう?」 あの子はまた フッと 長い睫毛を伏せて いい女の物腰で微笑んだ
「ふざけないで」 自分でも驚いたが 口から出た言葉は 怒気を孕んでいた
「問題はその余裕の無さよ 細かいことなんかどうでもいいの 大人の女なら 愛され
そして愛することに全力を注ぎなさい」
あの子は そう言って佳林に近寄る
佳林は年下にそう言われたことが 納得できなかった
無意識に口を尖らせ 相手を睨む
あの子は 息使いが感じられる距離まで近づくと 腕を伸ばし佳林の首に回した
佳林が驚き 相手の目から感情を読み取ろうとした瞬間 体を引き寄せられキスされた
「ぅぅっ」 ビックリして口を離そうとするが 頭を手で押え付けられている
舌が入って来て あの子の唾液を感じると 下半身から急激に体が熱くなった
「ぅ..」 ワケがわからなくなる この娘が欲しい
自分から 舌を伸ばし 相手のそれと絡めた
あの子は抱きついてキスをしたまま 佳林を個室の方へ押しやる
唇を離すと 佳林はこの娘とやりたくてしょうがなかった でも何をやりたいのかわからない
とにかく この娘ともっと気持ちいいことがしたい
あの子は個室のドアを開くと 佳林を中に押し込んでから 自分も入った
腕が伸び 佳林の衣装の脇の留め金を外す 
白い綺麗な胸が露わになった それ程大きくはないが形がいい 
泡だて器の先に繋がる 掻き混ぜた後のホイップクリームのように 美しいカーブを描いてツンとしている
薄い桃色の乳首が固くなりつつあった
あの子は 佳林の胸を長い指で優しく撫で回す 時々乳首を二本の指の間に挟み 固さを確かめた
「ぅぅんっ」 キスをしてから変だ こうして胸を触られるだけで 快感が体を震わせる
あの子は顔を胸に埋め 舌で乳首を掬ったり 唇で咥えて吸ったりした
「ぃやぁんっ」 思わず声が出る
手がミニスカートの中に伸びて来た
ヌルヌルしたところを 指で軽く撫でられると 気持ち良さで体を捩る
「佳林ちゃん 下がもうトロトロだよ?」 
年下の娘から そんなことを言われ 恥かしさと快感で 頭が煮え立つような気がした

100よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:59:18
「じゃあ これを その可愛らしい口で 咥えてくれる?」
あの子はそう言うと 自分のミニスカートを下ろし ビンと立った大きなペニスを出した
「え?」 言葉が出なかった
「私 男じゃないよ これも明日になったら消えるし 佳林ちゃんを女にするため付いてるの」
初めてそんなものを見た ヘビの頭のような赤黒い亀頭が佳林を威嚇し
そこに繋がる茎には 血管が浮き出ている
「こ これ..」
「いいの 舐めて」 あの子は佳林の肩を押え 腰を下させる 
佳林の目の前にアレがニョキっと伸び 顔を逸らした
「ほら 新しい自分を知りたいんでしょ?」
あの子は佳林の頭に手を置き アレを顔に押し当てる 
熱い 
太い棒は熱を放っていた
いやらしい気持ちと好奇心が押え切れない
おずおずと 茎を舐めてみる
温かい
先端を口に含んでみた つるつるとした表面が大きくなり 更に上を向こうとして 上顎を押し上げた
凄い力
いやらしい気持ちで満たされながら アレの動きに面白さを感じ 積極的に咥え始める
口の奥まで入れて行くと呼吸が苦しい
脈打ち こちらの舌の動きに応じて 膨れ上がろうとするアレに 佳林は生命を感じた
「いいよ」 あの子は佳林の頭を押え 腰を引いてアレを抜く
ぬぽっ 
アレが音と共に 口から外れ 唾液で光って目の前に跳ね上がった
「立って」 
立ち上がると 後ろを向かされ ミニスカートを脱がされた
お尻が寒い
どうなるの私? 快楽でおかしくなっているせいか 不安はあまりない
もっと気持よくなりたかった
お尻を両手で掴まれ 左右に広げられると 熱いアレが押し込まれた
お腹を掻き回されるような感覚と 異物が中にある感覚で 頭が痺れる
異物が前後に動く 体がアレを押し退けようと締め付け それが疼きを伴う快感を生む
これか..
「大丈夫 不思議なことにこれで失うことはないよ 傷は付かないから 充分に楽しんで」
あの子はそう言うと ずんと突いた
「ぁんっ」
気がつくと 前後に突かれるリズムに合わせて 自分から動いている
「んっ んっ ぅんっ ぁっ あっ」
下半身を中心に快感が全身を貫き 撫でられる尻 掴まれる腰 摘まれる乳首と 
あの子の手が動く度に 自分が女であることをより感じる
感覚が自分の身体を超えて どこまでも広がって行く気がした
「まだ まだ堪えて ギリギリまでイッちゃダメ」
初めてなのに なんとなく言葉の意味がわかった
快楽に意識が攫われそうになるが まだこの気持良さを終りにしたくない
でも気持良さの頂点まで早く到達したい
相反する気持ちが渦巻く
「イッていいよ 自分を解放して」
あの子が一瞬 止まった後 そう囁いた
またずんと突き入れられると 腰を引き寄せ円を描くように腰を動かされる
「ぁっあんっ」 頭が白くなった 身体が内側から開いて何かが一斉に抜けて行く気がした
ビクッ ビクッと背を仰け反らせて固まった
しばらくそのままで繋がっている
実際は十数秒だったのかもしれないが 10分20分 そうしていたように感じた
あの子がアレを引き抜くと 内ももに何かがドロリと出て来る感触があった
「どう? 何か変わった?」
「..わからない」 少し涙が出ている
「大丈夫 変われるよ」 あの子は佳林の腕を引っ張り 前を向かせキスをした
また高揚して来る 
唇を離すと あの子はじっと目を見て言った
「あなたは変化を受け入れる 私とのセックスは忘れないで でも私は忘れて」

101よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:04:34
「朋! 佳林は?」 高木が金澤に聞いた
「知らない」
「もうすぐ時間だよ どこ行ったの?」
「他の楽屋行ってんのかな? 私探してくるよ」
「お願い! あたしは カントリーからやなちゃん連れて来る」
金澤はJJの楽屋を出た
佳林が時間が差し迫って楽屋にいないのは珍しい
久しぶりに気の合う子とでも 話し込んでいるのかな?
少し歩くと佳林がふらふらと歩いて来た
「佳林ちゃん! 探したよ」 金澤が笑いかけたが 佳林はぼーっと前を見たままだ
「どうしたの? ねぇ!」
ゆっくりと金澤の方を見た佳林が 目の焦点を合わせる
「え? 朋..」 
「良かったぁ どうしたのかと思ったよ」
大きな口の笑顔を見た佳林は 懐かしいものを見たように安堵した
「あっ」 佳林が突然息を呑んだ
「何?」 金澤が心配そうに佳林を覗き込む
佳林の中で 先ほどのセックスがフラッシュバックする
相手の顔はわからない とてつもなくいやらしい気分と快楽の疼きが身体を走る
「ぅんっ」 下を向き目を瞑って 記憶を断ち切ろうとした
「どうしたの?」 よろめいた佳林を支え 通路脇の階段下に入ってしまった金澤が また聞いた
「朋..」
佳林が金澤の首に腕を回し 顔を鎖骨の辺りに押し付けて来た
「大丈夫?」 軽く驚きながらも 体調の悪そうな佳林が心配になる
佳林が金澤の首筋に唇を這わせた
「ひゃっ!」 金澤が小さく奇声を上げる
「ちょっと ちょっと佳林ちゃん 何してんの!」 
体を離そうとして仰け反った
「朋ぉ キスして」
憂いを帯びた半目で佳林が金澤を見る
「何言ってんの! 目を覚まして!」 
佳林の頬を軽くペシペシと叩いた
「もう 準備する時間だよ!」
「時間?」
「うん」
佳林は残念そうに 一度目を瞑って下を向くと ニッコリ笑って顔を上げた
「朋 だ〜い好き!」 金澤をギュっと抱き締めると 楽屋に向かい歩き始める
金澤は眉間に皺を寄せ どうしたものかと困惑した
「本当に大丈夫かしら」
佳林はこれまでも 時々思いも寄らぬ言動をして 周囲を慌てさせることがあったが
今まさにその最中のようだ
孤高を貫いていると思いきや 突然金澤にベタベタしてくるのにも慣れている
しかし マジ顔で 「キスして」 なんて言われたことはない
金澤は さっきの欲情した佳林の顔を思い出して ドキドキした
あのままあの柔らかそうな唇にキスしたら その後どうなっていたのだろう?
いやいやいや そんなことないって! 金澤は自分の浮かべた妄想を
恥かしさの余り 顔をくしゃくしゃにして首を振り 頭から追放しようとした
楽屋に戻ると 既に他のメンバーは揃っていて 各自準備に没頭している
佳林もすぐに衣装を持ち出しているので 大丈夫そうだ 金澤はホッとした
しばらくすると 着替えブースに入った佳林が声を上げた
「ちょっと朋ぉ 来てくれないっ?」
持っていたビューラーをガチャンと鏡の前に置くと 金澤は立ち上がった
もぉ 今日はどうしたって言うの?
ほっぺを膨らませて 着替えブースのカーテンを少し開けると 
佳林がセパレート衣装の上を右手で押えながら 小さく手招きをした
「何?」 
中に入ると佳林が衣装をはだける 綺麗な白く小ぶりな乳房と薄桃の乳首が現れた
ビックリする金澤を尻目に 佳林は金澤の右手を掴み 自分の左胸に押し当てた
乳首が立っている 思わず軽く揉んでしまった 柔らかい
「ちょっとちょっと 何? どうしたの!?」 金澤は周りに気付かれないように 囁き声で言った

102よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:09:05
「朋 押えきれない さっきの続きして」
佳林が抱きつく 金澤の胸に頬擦りした
「待って待って 本当にどうしちゃったの?」
しがみつく佳林を押し退けようとするが離れない
髪のいい香りがした
「朋 佳林ちゃん どうかしたの?」 外から宮崎が声を掛けた
「ううん 何でもない!」 金澤が慌てて応える
「ほら 由加が心配してるよ 準備しなくちゃ」
「さっきはあんなに愛してくれたのに..」
「さっき? 何のこと?」
佳林が顔を上げ 金澤を見た
「覚えてないの?」
「え? 私何もしてないよ」
「うそ?」
「うそじゃない」
佳林は視線を落として考える
そう言えば さっきの相手の顔が全く思い出せない てっきり金澤だと思っていたのに
「本当に朋じゃないの?」
「何のことかわかんないけど 今日はちょっと世間話したくらいだよ」
「..ごめん ごめんなさい!」
「謝らなくてもいいけど ほら 準備して」
金澤ははだけた胸を衣装で隠し 佳林に押えさせると 着替えブースを出た
少し離れた所から宮崎が心配そうに見ている
金澤は手を振り 声を出さずに ”何でもない” と宮崎に向かって言った
鏡の前に座りなおし ビューラーを手にする
あんなに愛してくれた? どうゆうこと? この会場でなんかあったの?
鏡にしかめっつらで考え込む自分が映った
「朋 佳林大丈夫?」
隣の高木が聞いて来る
「ああ 大丈夫だと思うけど」 苦笑した
「張り切ってたバースデーイベントがネットで騒がれてから またなんか変になっちゃったね」
「まー 年末年始と忙しいのが続くからね」
「いつものことだけど ほんっと この時期は忙し!」
「さゆきも喉大事にしてよ」
「わかってまーす」
高木は傍らの荷物をゴソゴソと探し 小さめの水筒を取り出した
いつも持って来ているマヌカハニーだ 
別のタッパーを開け 中からハニーディッパーを摘むと 水筒の中身につけ
あーんとはちみつを口の中に垂らした
「くまのプーさんか! ハニーディッパーが最も似合う女だよ さゆきは!」
金澤が笑うと 高木も口を閉じてニンマリと笑った
着替えブースのカーテンが シャーっと開いた
金澤が振り返る 佳林が出て来た
顔はいつもと変わらないように思える 一番よく見かける 無表情だ
でも 何か.. 何か女らしい科が感じられた
なんだろう?
他のメンバーも無言で注目する中 隣に座った佳林は金澤を見る
「朋 ごめんね 私勘違いして.. でも 朋のことは好きよ」
頷いてはみたものの 好きとか嫌いとか どうなっちゃったんだ佳林は? と思った
「まぁまぁ 時間もないことだし 来年またその話は聞くから」 金澤はニッコリと笑いかける
佳林は考え込んでいた
あれが金澤でなかったとしたら 誰なんだろう? 相手を思い出そうとするがハッキリしない
スタイルは良かったと思う うえむー? うえむーなの?
植村は高木の隣で段原と話していたが 立ち上がって楽屋のドアへ向かった
確かめなきゃ 佳林も立ち上がり 植村の後を追って楽屋を出た
植村に続いてトイレに入る 植村が気付いて振り返った
「りんか どしたの?」 怪訝な顔をする
佳林は素早く植村に抱きつき 唇を重ねた キスの記憶でわかるはず
「んっ」 植村は目を見開いて驚き あまりのことに固まった
佳林は舌を入れながら 片手を背中に回し もう片方で大きな胸を揉んだ

103よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:14:23
植村が顔を背け 唇が離れる
「佳林! 何すんの!」 植村が佳林の肩を押し 睨みながら言った
「うえむーじゃない..」 佳林が呟く
「おかしいんじゃない? いきなりキスとか」
トイレのドアが開いた
「あれ?」 ただならぬ雰囲気に入って来た子が キョトンとして思わず呟いた
「ごめんなさい!」 佳林は植村にそう言うと 勢いよくトイレを飛び出して行った
佳林は楽屋に戻り しばらくの間 後悔していた
うえむー怒ってた なんであんなことしちゃったんだろう?
楽屋のドアが開く 植村が戻って来た
また睨まれるのを覚悟しながら 植村の表情を窺う
ボーっとしていた
「どうしたんですか?」 段原が心配そうに尋ねる
「え? あっ るーちゃん」
「大丈夫ですか?」
「なんか気分わるっ」
佳林は調子が悪そうな植村に駆け寄って言った
「ごめんね うえむー」
「りんか 何? なんで謝るの?」
眉に皺寄せ 調子悪そうな顔のまま 佳林を見る
「え?」 佳林はさっきのことを責めない植村を不思議に思った
「るーちゃん ダメだ私」
段原は宮崎を呼んで来た
その後宮崎はマネージャーを呼び 結局植村はニ部には出ず 帰宅した
「さっき聞いたんだけど うえむーだけじゃなくて アンジュの和田さんと竹内さんも
帰ったんだって インフルみたい」
段原と梁川も帰り 4人となった楽屋で宮崎が言う
「うえむー 一部は元気だったのにね」 高木が首を傾げた
「和田さんと竹内さんも 一部は全部出てたよね?」 金澤が口を開く
「うん インフルだったら怖いわね ハロコンもあるのに」 宮崎の眉が八の字になる
「佳林ちゃん大丈夫? 熱あったりしない?」 金澤が隣の佳林を見た
「うん?.. 大丈夫大丈夫」 佳林は立て続けにあった おかしなことを振り返っていたので
周りの話が聞こえてなかった 笑ってごまかす
「ほんとかなー?」 金澤が苦笑すると 他の二人も不安気に笑った
「まっいいわっ こっからはネクストユーよ 今年最後だから気合入れて!」 宮崎が言った

二部が終わった
さっきもみんなで言っていたが あちこちで「あけましておめでとー」 「今年もよろしく」 と
改めて挨拶をしている
楽し気な顔で楽屋に戻って来た譜久村だったが 着替えをしながら生田とこそこそ話す
「和田さんとあかりちゃんが帰ったのは あのせい?」
「さっきもチラっと言ったけど りなぷ〜がポスドのこと聞いて来たんだから そうだろね」
「JJのは?」
「わかんない 一部終わった後に まりあがうえむーを見たらしいんだけど 
なんかボーッとしてたって」
「つばきのりさまるも体調不良だったんでしょ? インフルかな?」
「だとすると ハロコンはまた荒れるぜ」
「手洗い うがいを励行ね 帰りに言わなきゃ」
「それよりもさ 尾形が敵にやられたとして 目的は何?」
「何だろう? 男じゃないんだから やりたいだけじゃないと思うし」
「尾形なら 私はやりたいかな」 と生田
「私も」 と譜久村
「やりたいんじゃん 結局」 二人は顔を見合わせて笑った
「じゃあ 次は誰?」 「横山」 「それ この前やった」 
「そっか じゃあ羽賀」 「なんで?」 「なんとなく」 
「まりあは?」 「まだ」
「まだ?」 
「そう 取っとく 美味しいものは」 
「あなたって..」 譜久村が苦笑した

104よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:22:48
佳林はトイレを飛び出していったが 植村はまだイラついていた
「なんなの? ったく 頭おかしいんじゃない?」
モーニングのあの子がニコニコと笑って見ている
癪に障った
「何笑ってんの?」 普段ならハロの他のグループの子には絶対見せない態度だったが
今は抑えが効かない程 頭に来ていた
「まぁまぁ いいじゃないですか」 あの子は微笑みながら近づいて来る
人の神経を逆撫でするような こんな子だっけ?
「植村さんみたいな 美人さんは怒っても美しいですね」
「ケンカ売ってんの?」
「買ってもらえます?」 あの子は植村の目の前にまで来た
次から次と不愉快なことが起こり 植村は我慢の限界だった
「自分何言ってんか わかっと..」 
あの子が抱きついて 唇を塞さがれる 舌を入れて来た
何? また? どうなってるの今日は? 驚きと怒りに体が震え すぐに反応できない
腹の下から 怒気と入れ替わりに熱い何かが駆け上って来た
何? この子エロい
自分から舌を伸ばして絡め出す 呼吸がどんどん荒くなって来るのがわかった
唇を離すと あの子が妖艶に微笑んでいる 確か年下だったはず あたしより大人っぽい..
「もぉ 邪魔するだけだったのに 植村さんたら綺麗だから やりたくなっちゃった」
長い睫毛の目を細くして植村を見つめ 濡れた唇を舌を出して舐め回した
「中に入って」 
植村は個室に入った 抗い難い昂ぶりで 言いなりになってしまう
「上 脱いで」
セパレート衣装の上を外し 便座のフタの上に置くと 真っ白で大きな胸が露わになった
「これくらいが理想だな」
あの子はそう言いながら 下から包み込むように両手で胸を軽く揉む
親指とひとさし指で 少し赤いくらいのピンクの乳首を摘む 固くなり始めていた
あの子もそれなりに色白だったが 植村は更に白い
「後ろ向いて」
植村は後ろから 胸を揉まれた
長い指に収まらない 白いパン生地のような乳房がこぼれ出る
「ぁあっ」
片手が下りて行く ショートパンツから出た ボリュームのある太ももを上下に摩り 
徐々に内側 上へと手を移動させて行く 裾から中に指を入れ 撫でた
「ぃやや」
「いや? ウソ?」
尚も指を進め 直接触り始める
「やめやぁ」
「またまたー こんなんなってんのに?」
指をショートパンツから抜くと 植村の顔の前の持って来て 粘っこく光る糸を見せる
「おめこ 好きなんやろ?」 あの子が耳元で囁いた
そんなことを言うなんて 信じられなかった
あの子が体から手を離した 後ろでもぞもぞしている 衣装を脱いでいるのか?
今度は植村のショートパンツを下し始めた ショーツも下され スースーする
「腰曲げて お尻 突き出して そう 腕は前の壁に」
これって? あそこに 何か押し付けられた
「え?」
入ってくる
「やめっ あっ!」
くびれた腰をつかまれ 白く桃のように丸みのある尻にズンズンと棒を突き入れられた
何が入ってんの? 温かい 
粘液が擦れ 湿った音がする あそこを強引にこじ開け 前後に異物が行き来する度に
快感が身体に走った
「ぅんっ ぇぇのっ」
植村が快楽に身体を起こすと 白い乳房に長い髪がかかる
「最高の体ね! エッロッ」 動きで声を震わせながら あの子が言った

105よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:31:20
植村は目を瞑って異物の感覚を味わっていた
アレが押し入ってくる度に ゾクゾクと快感が広がる
一方 あの子は 植村の水風船のようにたぷんたぷんと波打つ 白い胸を掴んだり 
掌を広げて離したりしながら 腰を前後に振っていた 
突き入れる時よりも 抜く方向に動く方が 吸い付くように纏わりついて気持ちがいい
気を許すとそのまま全部吸い取られてしまいそうな気がする
大きな胸を揉んでいた両手を離し マンドリンの胴のように綺麗な曲線を描いた
白い尻を掴んで 押したり引いたりした
植村の息遣いが激しくなるのに合わせて ピストンの動きを速くする
「ぁっ ぁっ ぁっ ぁぁっ!」
ビクンと頭と白い肩が上がり アレを搾り取るように締め付けた
あの子は硬直が弱まると アレを抜き取り 便器に放出する
ふーっと一息付くと ぐったりする植村を自分に向かせ キスをした
閉じられていた目が開く
「いい? 佳林がトイレを出て行ってからのことは忘れて
それと 佳林だけこの後 体調の変化が起こるのは目立つから 
あなたも体調不良で休みなさい 今日はもう帰っていいよ ゆっくりして」

1/2から始まったハロコンは欠席者が続出した
アンジュは 笠原と交わった者がポスドを発症したが 勝田からの情報ですぐに対処された
しかし勝田は経過観察のためと言って 室田と共に欠席した
山木とこぶしの和田は インフルエンザだった
JJは宮本と植村が休んだ
ハロコンはカウントダウンよりも 更に他グループメンバーとの交流が増えるため
楽屋の出入りが激しい
当初は 譜久村・生田・石田に加え飯窪が 野中・牧野・羽賀・森戸を見張るという
プランだったが 各自の出番や交流もあるため 担当を決めずにあくまでも可能な範囲で 
チェックすると言う 緩やかなものに落ち着いた
「なんかさ 別にもうOCN探さなくたっていいじゃん って気がして来た」 生田が言う
「確かに 尾形がやられたって言っても あの後ちょっと疲れた風だったってだけで
特に何もなかったからね でも..」 と譜久村
「あるべき人にないと 効力が発揮しないかもしれないよ」 石田が厳しい目付きで言った
「そう しかもこちらが誰にあるのかわからないような コントロールもできない状態にあるのは
やっぱりマズイわ」
「第一 敵の目的もわからないし」 石田が補足する
「わかったよ まぁ 多分あの4人の内の誰かなんだし 私は2人の内の誰かだと思ってるけど
時間の問題でしょ」 生田はそう言うと欠伸をした
「気を抜いてたら また記憶消されるわよ」 譜久村が諌める
「エリナ 2人って誰? 私は野中かまりあだと思うけど」 石田が言う
「うーん まりあか森戸」
「2人ともまりあを怪しいと思ってるのか.. 目的は?」
「それがさっぱり」 生田が掌を上に向け 両腕を広げた
「目的から言うと 森戸なら なんかわかりそうな気もする」 と石田
「アユミは 野中かまりあって言ったじゃん」 生田が石田を見た
「そうなんだけど 森戸だったら ねー カントリーがアレだし 
モーニングで早く足場を固めたいと言うか そういう..」
「そうね そういうことは考えられるけど 今までの経過を考えると 無防備過ぎると言うか
あまり森戸には 何かを隠そうとする素振りが無いのよね」 譜久村が首を傾げた
「敵の巧妙さから考えると 森戸じゃ無いか」 生田が呟く
「頭脳犯ってことで考えると野中なんだよね まりあにああいうことできるかなって思うし」
「意外とまりあは甘くないよ」 譜久村がニヤリと石田を見た
「誰も 羽賀とは思わないんだね」 生田がニヤニヤする
「ない」 と石田 
「ないない」 と譜久村 手を左右に振る
三人は吹き出し笑った

「まるねぇ 大丈夫?」 羽賀はつばきの楽屋のドアを開けるなり言った
山岸が少し呆れた笑いを浮かべて指差す
「今 出てったよ」
「えー! お騒がせしました!」 羽賀はドアを閉じ 通路を見渡した

106よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:37:46
小片は見当たらない 
羽賀は歩き始めた
「あかねちん 誰探してんの?」
「まるねぇ見なかった?」 
「え? 見たよ! こっち」
小片は大晦日のカウントダウンパーティーを 体調不良で欠席している
羽賀はLINEでは話していたものの 早く直接会いたくてウズウズしていた
「たぶん そこのトイレに入ってったと思う」
「ありがと あっ 楽屋戻るの? はーちんにスプレーちょっと借りたって言っといて」
「わかった」
羽賀はトイレのドアを押して中に入った
誰もいない 
念のため 4つ並んだ個室を覗いて見た
「あれー? もう戻ったのかな?」
後ろでトイレのドアが開く 羽賀は振り返った
「まるねぇ いないよ?」
「ほんと? じゃあ もう帰ったのかな?」
「楽屋戻るんじゃなかったの?」
「ちょっと大事なこと思い出して」
「ふーん あっ!」 羽賀は突然腕を引かれ つんのめった
そのまま背中に手を回され 相手の顔が近づく
「ちょ ちょっ 何すん..」
唇を塞がれた 
あまりの出来事に 何が起こったのかわからかったが 腕を突っ張って離れようとした
もう片方の手を頭に回され 舌を入れられる
何なの? と思った瞬間 体の下から熱い泡立ちを感じ 身震いした
「あかねちん 気分はどう?」 ゆっくり唇を離すと その子は言った
「熱い.. 何したの?」
「こっちに来て」
羽賀は何かを期待して ドキドキしながら 言われるまま個室に入った
その子はドアを閉めると 羽賀の大きな胸を撫で回す
「ぃやぁ 何すんの?」
胸をパン生地を捏ねるように 優しく掴んでは離しながら またキスをした
今度は羽賀も舌を伸ばして絡める 唾液が交わるのがいやらしくて 更に体が熱くなった
その子の手が下りて来た ショーツに手を入れられ 粘液でぬるぬるになったところを触られる
「ぃやっ 恥かしい」
「気持ちいい?」
「...んっ」
「気持ちいいんでしょ?」
「..ぅん」
「じゃあもっと気持ちよくしてあげる」
その子は 羽賀が見たことのない 女の子にはあり得ないものを出すと 前から挿入した
長い脚の片方の太ももを抱え上げられ 奥深くまで入るように開かれる
「んっ ん ん ぁっ」
「いいんでしょ?」
「ぁっ こんなの知らな ぃっ んっ」
その子はフタを閉めた便座に座ると 向き合ったまま一度抜いたアレに跨るよう羽賀に促した
おそるおそる腰を落とすと お腹を掻き回されるような快感が広がる
自然と腰が弾むように動いてしまう
いつの間にか トップスとブラトップが上にはだけられ 乳首を舐められたり 乳房を吸われている
「このエロいあかねちんを まるねぇに見せたいな」
「やだぁ だめっ 絶対ダメッ!」
その子を睨んだが 下から突き上げられると 快感の電流が背中を走った
「ぁぁん」
その子は体を密着させ 腕を羽賀の腰に回して 上下に動かす速度を上げて行く
「ぃやぁ だめぇっ」
羽賀は背中を弓反りにし 目を閉じて固まった
脱力して 顔が下を向いたところで またキスをされる
唇が離れ 快楽の余韻に ぼーっとした目を開いた時 その子は言った
「ここに来て 私としたことは忘れなさい」

107よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:41:34
「あかねちん スプレー もうええ?」
尾形は 戻って来た羽賀に聞いた
「え? ああ ゴメンゴメン 勝手に借りてた」
「どないしたん? なんか変やでボーっとして」
「うん? あれ? まるねぇ探してて その後どうしたんだろ?」
「あかねちん 正月ボケやな 佐藤さんと一緒や」 
尾形が 隣で化粧台につっぷしている佐藤を見て言った
「まさを一緒にすなっ」 佐藤は身動きせず 声だけ出す
「佐藤さん どうしたんですか?」 羽賀が聞いた
佐藤は 重そうに顔を上げると 羽賀を見た
髪が顔にかかり 何本か口に咥えている
眉間に皺を寄せ 睨むような目で言った
「朝から もおダメ! お腹の中で 地獄がお正月なの」
「大丈夫ですか?」 羽賀が心配そうに覗き込む
「あん?」
佐藤が辛そうな目を少し大きく開けた
「もお! 腹立つなぁ はがねちんまで女になってるし」
「え?」
「なんで まさを置いてゆくの? ななもはがねちんも 勝手に女になってぇ
まさだけ子供じゃん」
「ウチもこの前言われた 女になったって」 尾形が言う
「どういうこと?」 羽賀が尾形に聞いた
「さぁ? わかんない でも あかねちん ちょっと女っぽくなった?」
「えー? そんなわけないじゃん はーちんこそ クリスマス終わってから怪しいし」
「何言うてん こっちこそ なんもないわっ!」
「あーうるさい! だめっ 調子悪い 休む! ジャーマネに言って来る」
佐藤はフラリと立ち上がり 楽屋を出て行った
「あら? ハロコン欠席者 増えたやんか」
「はーちんが 女っぽいから悪いんや」
「ええ女なのは あかねちんやで」
「そうでっか そら えろーすんまへんな」
顔を見合わせてニヤリとする二人を 少し離れた席で石田が見ていた
「次はあかねちんだったか.. すると やはり」
石田は楽屋を見渡す
「まりあ 野中は?」 
「しばらく 戻って来てないです」
まりあはいる 森戸は?
いない カントリーの楽屋に行ってる?
野中と森戸の居場所を確認しなければ
石田は楽屋を出て カントリーの楽屋へ向かった
途中 つばきメンバーに掴まり 写真を撮ったりして和む
森戸は まだカントリーの楽屋に居た
野中を捜しつつ 準備を始める時間が近づいて来たので 楽屋に戻る
「野中いるじゃん」
「え? どうしました?」
「いや あの.. あれ 新年の抱負って英語でなんて言うのかな? ってふと思って
野中探してたの どこにいた?」
「ああ ちょっとトイレに行ってました ちなみに新年の抱負は New Year’s resolution
ですかね What’s your New Year’s resolution for 2018? 2018年の抱負は何ですか? みたいな」
「あーそうなんだ なるほど ニューイヤーズレゾリューションね ありがと」
「any time」
「え? なにそれ?」
「気にしなくていいですよ って言う意味です」
「へー 勉強なった」
「any time」 野中はエクボを作って繰り返す
「エニターイム!」 石田もマネして笑いかけた
トイレにしては長いんじゃない? また英語でどこかに電話してたのかしら?
もしかして誰かから指示を受けてる?
石田は準備を進めながら 横目でチラリと カバンの中を探す野中を見た
黒幕は米人なのかな? そしたら光井さん連れて来ないと話しがわかんないぞ? 石田は思った

108よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:49:46
1/3 石田は朝から野中が気になっていた
昨日帰りに譜久村と生田に 羽賀がどうやらやられたことと 野中が怪しいことを話した
「確かに あかねちんがやられた後に野中がどこにいたのかハッキリしないのは怪しいけど
少し時間が経った後だし まりあや森戸のその時のアリバイが確認できてるわけじゃないよね」
譜久村は言った
「もう 次誰がやられるか見てればいいじゃん まりあがやられれば 敵は野中だろうし 
野中がやられれば 敵はまりあだよ 考え直してみたけど 森戸だったら最初にOCN
持ってたんだし わざわざ一回手放す必要は無いと思うんだよね」 
両腕を組み 首を傾げた生田が言う
「そうね まりあか野中 明日はその2人に注目してみて」 譜久村は2人を見て頷いた
会場入りして荷物を置いた後 楽屋がバタバタしている
モーニングだけのツアーなら こんなことは余りないが 他のグループメンバーに
挨拶に行ったりで メンバーの出入りが激しい
牧野が先に楽屋を出て行った 
生田を見ると 目で追ってはいたが 特に後を付ける気はないらしい
野中が動いた
石田は僅かに時間を置き 野中を追って楽屋を出た
まだ見える範囲にいる 距離を取って後に付いて行く
「石田さん! おはようございます!」 横から声がかかった
小片がニコニコして立っている 横には腕を組んだ羽賀がいた
「おはよー 朝から仲いいね」
「なんか今日 やたらベタベタして来て キモいんですよ」
「まるねぇが元気になって良かったぁ ハロコンはまるねぇがいるから楽しいんだよ」
「私じゃダメなんだ あかねちん?」
「石田さんは石田さんで 居てもらわないと困るけど それとこれとは別なんです」
「別みたいよ もお キスでもしちゃいなよ」 石田は笑って小片に言うと 先を急いだ
しまった 野中がいない 
石田は小走りで通路を進む どこに行ったんだ? 
見当たらない 他のグループの楽屋にでも入ったのか?
そうだ トイレ!
石田は 楽屋から離れたトイレを目指した
製作関係の部屋が並んだ通路へ来る 端にあるトイレを覗いた
「あれ? 石田さん どうしてここに?」 彼女が言った
「え? なんで?」
「なんでって」 彼女は笑った
「なんで小田がいるの?」
横には 上気した顔で彼女を見つめる小田がいた
「思いもよらぬ邪魔が入っちゃった」
「小田をどうする気?」
「これから 小田さんといいことしようかなーって思ってたんだけど」
「何言ってんの! 小田! しっかりして!」 石田が小田に近づく
「いいこと思いついた 石田さんと小田さんは仲がいいから」
「冗談! 別に仲よくなんかないよ ほら 小田! 目を覚まして!」
彼女は石田の腕を取ると 自分に引き寄せた
「ちょっと 何を..」 
しっかり抱き締められ 唇を奪われる
相手の押し退けようとしたが 石田より背の高い彼女の力の方が強かった
唾液と共に舌が入り込んでくると 下半身から泡立つように熱さが駆け上って来る
「んっ」
唇を離すと 石田はいやらしい気持ちで満たされていた
「石田さん 私とここで会ったことは忘れて 大好きな小田さんと たっぷり愛し合いなさい 
ま でも時間は短めにね」 彼女は石田の目を見て そう囁いた
「ほら 小田さんも 私のことは忘れて ここに大好きな石田さんがいるから 愛し合って」 
彼女はぼんやりしている小田にも言う
石田と小田は向かい合い お互い見つめ合った
ゆっくりと顔を近づけ キスをする
チュッ ズチュッ 
軽く始めた口付けがすぐに舌を絡めるディープキスに変わった
お互い相手を強く抱き締める 石田の右腕が小田の前に回り 大きめの胸を服の上から揉んだ
彼女は少し離れて腕を組み ニヤリと笑いながら その様子を見ていた

109よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:59:56
石田は絶頂の余韻を引きずりながら 我に返った
小田とキスをしたばかりで 離した唇から唾液が垂れている
右手は小田のショーツの中に入れられ ぬるぬるとしていた
そして 自分のショーツの中には 小田の右手が入っていた
「んっ..」
右手を戻し 小田の腰に回していた左手も戻して 密着した体を押しやる
小田も同じような動作をした
右手で唇の唾液を拭き取りながら顔を上げると ブラトップがはだけられ 
ところどころ吸われて薄赤い 乳首の立った大きな胸が目に入った
長い睫毛を伏せ 色っぽい半目をした小田が 唇に右手のひとさし指を当てている
どうしてこんなことに? 石田は自分が信じられなかった
キスをしながら お互いのあそこを愛撫していたなんて
「石田さん..」
小田が震える声で口を開いた
恥かしさに すぐに反らした視線を戻して小田を見る 
右手で髪を掻き上げながら 驚きを隠せない顔で小田も視線を上げた
「私たち なんでこんなことに?」
「..私が聞きたいわ」 しばらくお互い沈黙した
「..石田さん 私のこと.. 好き?」 小田が口を開く
「え? ..嫌いじゃないよ..」 石田は気まずさを感じながらも 小田を傷付けたくなかった
「まだ信じられないんだけど.. こんなこと言うの恥かしいんだけど..」
「..なに?」
「すっごく気持ち良かった...」
「バっ バカなこと言ってないでっ」
小田が涙を浮かべて 石田を上目使いで見つめている 頭を撫でてあげたくなった
「..私も すごく気持ち良かったよ..」
顔を真っ赤にして下を向いた石田が 小さな声で言った
小田が再び近寄り 石田を抱き締める
温もりを感じた石田は さっきまでの狂おしい程求めた気持ちを少し思い出し
自分も両腕を小田の腰に回した
「これは一時の気の迷いだよ.. 偶然が重なってこうなっただけ..」
石田が耳元で囁く
小田が更にギュッと石田を抱き寄せ 手が背中を彷徨う
石田は腕を2人の間に入れて小田をゆっくりと押しやり 体を離して言った
「こんなことはこれ一回だけ 二人だけの秘密にしておこう」 
小田が哀しそうな目をする
石田は 小田に背を向け トイレを出た

石田が楽屋の戻ると 牧野と野中は既に戻っていた
譜久村の傍に行く
「まりあと野中 変なところはなかった?」
「あれ? アユミ 野中の後に付いていかなかった?」
「それが.. 途中で見失って」
「そうなんだ さっき 野中 まりあの順番で戻って来たわ 特におかしなところはなかったな」
石田は頷いたが 譜久村を一瞬見ると 目を背けた
「どうしたの? 浮かない顔をして」 譜久村が言う
「..なんでもない」
石田は自分の席に戻った 
譜久村に小田と関係を持ったことを 衝動的に言ってしまいたくなったが グっと堪えた
あれは気の迷い 別に言う必要はない
自分に言い聞かせる
小田が楽屋に戻って来た
石田を一瞬見ると 唇を噛み締め 下を向いて席に着く
石田の胸に切ない痛みが訪れた

1/4の朝 石田はあまり眠れず 軽い頭痛を覚えながら ベッドの上で体を起こした
やっぱり正直に言おう LINEで譜久村に ”話したいことがあるので どこかで会えない?” と送る
すぐに ”電話じゃダメ?” と返って来た 電話をかける
「直接会って言うべきなんだけど.. 私 小田とキスをして.. 関係を持ったわ」
「... 小田は私のものじゃないし 大人の関係に私がどうこう言うつもりはないよ」 譜久村は言った

110よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:08:34
「どうしてそうなったのかはわからない 気がついたらお互い求め合ってたの」
「私は前から気付いていたけどね」
「何を?」
「アユミとサクラが惹かれ合っていること」
「そんなこと絶対ないから!」
「..まぁいいわ 私は何も気にしてないよ」
「気の迷いだったの これ一回きりのことだよ」
「うん わかった 引き続き草としての仕事をお願いするね じゃ」
電話が切れた
正直に話せばスッキリするような気が 石田のどこかにあったのかもしれない
しかし実際は 殆ど何も変わらなかった 
寂しそうな顔をした小田が浮かび 石田は頭の上から布団を被って忘れようとした

1/5 譜久村は借りている横浜の部屋に向かった
小田から夕食の誘いがあったが 夜は家族との食事が決まっていたので
ランチを共にすることになったのだ
マンションのドアを開けると いい匂いがした
「待ってたよ もうお正月って感じでもないけど お餅使って 洋風お雑煮みたいなもの作ってみたの」
小田はそう言って 嬉しそうに玄関へ出て来た
「この部屋は今年初めてね あけましておめでとう」 譜久村がニッコリ笑って頭を下げる
「あけましておめでとう 今年もよろしくお願いします」 小田もマネをして 頭を下げた
「さぁ 食べよ」 
いつも以上に小田が明るく振舞っているように思えた
ビーフストロガノフにお餅を小さく賽の目切りして入れたような 小田の創作料理は
譜久村の胃袋を満足させた
「うーん 美味しかった 溶けるチーズがあっても良かったんじゃない?」
「それも考えた! でもちょっとクドくなっちゃうかなーと思って 一応お雑煮だし」
「確かに うん お正月って感じがして来た」
「そう? 嬉しい! ねー 車で来たんでしょ?」
「うん」
「じゃ ノンアルコール出すね」
二つのグラスに薄い琥珀の液体を半分ずつ注ぎ乾杯した
「ソファに行こうか」
ダイニングテーブルから ソファに移動すると小田がもたれかかる
譜久村はグラスをローテーブルに置き 小田の顔にかかった髪を撫で上げ 目を覗き込んだ 
ふふっと恥かし気に微笑んだ小田が 視線を落とす 口元から微笑みが消えた
「ミズキ... 私 石田さんと」
譜久村は右手のひとさし指で 小田の口を抑える
「知ってる あゆみんから聞いたわ」
驚いて譜久村を見上げた顔が みるみる内に悲し気に変わっていった
「ごめんなさい」
「なんで謝るの 私たちは元々お互いの所有物じゃないよ」
「でも...」
「一時の感情に流されたことを悔やんでいるのなら それも気にしなくていいよ
その時そうしたくなったのなら その気持ちに正直になれたことはいいことだから」
「優しいのね」
「だって私が好きな小田は そこまでベタベタしてないし」
譜久村は 小田の胸を優しく撫でた
「ほんと? 私 どちらかと言うと ベタベタするように見られている気がするけど」
「今は 私がベタベタしたい気持ち」
譜久村はそう言うと 小田の首筋に唇を這わせた
「あ..」
小田が目を閉じ 頭を仰け反らせる 
譜久村は温かい肌から唇を離すと 小田の顎に手を添え 自分の方へ顔を向かせた
ゆっくりと開かれた小田の目は 涙で潤んでいる
キスをした 
エアコンの音が微かに鳴る部屋に しばらく甘い吐息が響く
どれくらい経っただろうか? 二人はベッドに横たわって天井を見ていた 
お互い満たされ 束の間の安楽を味わっている
「でも不思議なの 私 石田さんとトイレに行ったことなんてないのに」 小田がポツリと呟いた

111よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:16:43
譜久村が急に体を起こして小田を見た
「トイレ? あなたたち いつどこで愛し合ったの?」
「ごめんなさい.. 3日の会場入りした後.. トイレで」
「アユミが野中を見失った時.. あの時?」 譜久村が呟く
「はずかしぃ..」 消え入りそうな声でそう言うと 小田は両手で顔を覆った
「二人で話している内にそんな気になったとか そういうんじゃないの?」
「それがわからないの 石田さんもわからないようだった.. 気がついたらキスしてて..」
小田が身悶えする
譜久村は隣に寝る小田の体を見た
仰向けで大きな乳房は少し平坦になっているが 乳首がまたツンと立って来ている
譜久村は覆い被さり 乳首を口に含むと 舌で転がしながら吸った
二人の心を弄ぶなんて 
怒りを覚えながら 小田の体から卑劣な敵の影を追い出すように 熱く激しく攻める
「ぁあっ ぃいっ!」
髪を乱して悶える小田が 嬌声を上げた

1/6 ハロコン再開の日 野中が休んだ
「野中がいないんじゃ 今日と明日は OCNについては何も起らないね」 生田が言った
会場入り間もなくで まだみんな荷物を開いたりバタバタしている
「どうかしら?」 譜久村は荷物を開け 
必要なものを化粧台に置いたり ポケットに入れながら言った
「なんで? 野中が敵だとしたらいないんだから何も起きないし まりあが敵としても
野中がいないんじゃ何もできないじゃん」
「別に野中じゃなくてもいいんじゃないの?」
「え?」
「私だったら はーちんやちぃちゃんと何回もやりたいわ」
「そっか そりゃそうだ ってミズキ! あなた..」 生田が少し目を見開いて譜久村を見た
「エリナだって 気をつけなさい」
「私は望むところよ 逆にイかせて 忘れられなくしてやるわ」
「あなたの方が忘れられなくなったりしてね」 譜久村が妖艶に微笑んだ

譜久村は楽屋を出た 集合がかかるまで まだ少し時間がある
先にスタッフに会って 世間話をしながら今日の段取りを確認することもできたが
楽し気にゆっくりと 他のグループの楽屋前を歩いた
「おはよございます」
「おはようございます 梨沙ちゃん 今日もかわいいね!」
「やだっ譜久村さん! そんなこと言っても何も出ませんよ!」
「うそっ 梨沙ちゃん褒めたら ディオールのコスメとかフェンディの小物が貰えるって聞いたよ?」
「誰にですか!w だったら譜久村さん褒めたら プラダのガレリアバッグとか
フェンディのピーカブーが貰えないとおかしいじゃないですか! 
もぉ 今日もお美しくて お上品で 嫉妬しちゃいますわ!」
「そんな見え見えの嘘じゃ 何もあげられないわね! ウソウソ 今度またお茶しようよ?」
「はい! 連絡ください 予定入れずに待ってまーす!」
山木が手を振って 楽屋に戻って行った
譜久村は尚も歩き 製作関係の部屋が並ぶ ひと気の無い通路に来た 
端のトイレに入ると 誰もいないのを確認し 鏡を見る
コームでも持ってくれば良かったか? 
全くアタリが来ない可能性も高いので 手持ち無沙汰だ
その時 トイレのドアがゆっくりと開いた
私って釣りの天才かしら? ビギナーズラックがある内に 今度おかまりと出かけなきゃ
アワセは重要よ 譜久村の口角が上がる 
ドアが開ききると 少女が立っていた
「あれ? どうしたの? こんなところで」 譜久村が少し驚いた顔をして言う
「よく言いますねw 誘い出したつもりなんでしょ?」 少女が微笑みながら言った
「バレた?w そろそろ来る頃かと思ってね」
「そうですね 若い子の新鮮なあの顔はたくさん見たから 下克上がてら 大人の淫靡な顔も見たくなりました」
「私に正体を知られても全然余裕なのね 催眠術に絶対の自信を持っているから」 譜久村が首を傾げた
「やはり知ってましたか なかなかやりますね 生田さんや石田さんも含めた草の方々は」 
少女はトイレの中に入り 譜久村の横を澄ました顔で通り過ぎると 振り返って腕を組んだ

112よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:21:00
「あなた何者? なんでそんなことまで知ってるの?」
「どうしてかなーっ?」
「教えてくれてもいいでしょ どうせあなたに記憶を消されるんだから」
「だったら 知ってても同じじゃないですか」
「いえ 今だけでも腑に落ちれば それでいいの 私が薄っすら考えていたことの
答え合せをしたいのよ」
「それなら まず答えを言ってもらいましょうか」
「いいわ ..あなたの後ろにいるのは嗣永さんでしょ?」
「あら アタリだわ でもそれじゃ30点ね」
「さっきから思ってたんだけど いつものあなたじゃないみたい いつものあなたは演じてるの?」
「どちらも本当の私よ いつもは右側から見た幼さが残る私 
今は左側から見た大人の私なの」
「何 それ?」
「信じられないでしょうね 私も気付いたのはモーニングに入って少し経ってから
あの方が教えてくれたのよ」
「あの方?」
「ただ まだほんの少し早いから いつもは隠しておきなさいって言われてるの」
「..道重さん?」
「さすがね あの方がフクちゃんには気をつけなさい って言ってたことが ようやくわかったわ
私はアンパンマン好きでのんびりした 只の優しいお姉さんだと思ってたんだけど」
「まさか 嗣永さんと道重さんが手を組むなんて.. そんなこと考えられないわ」
「いろいろ条件が揃ったんでしょ 自分たちの卒業 ハロプロ新体制 そして私」
「凄い自信ね」
「ハハっ 今のところ負け知らずなんです」
「あなたの目的は何?」
「さぁ 何でしょう? あの方は私の目的を理解して バックアップする為に
いろいろ教えてくれたの OCNのことも」
「あなたはOCNをどうするつもり?」
「ちょっと時間がないわね もう答えを忘れてもらう時間だわ」
「できるかしら? これでも私 記憶力いいのよ?」
睫毛を伏せた譜久村が 妖しい笑みを浮かべた
「暴れるとか 力でねじ伏せるとか そういう悪あがきはしないでくださいね
譜久村さんには常にエレガントであって欲しいわ」
「あらら 泥臭い私を先に封じられてしまった 
まっ いいわ 私もあなたとは綺麗に愛し合いたいから」
少女は譜久村の目の前まで歩み寄った
お互い少し首を傾げ 唇を合わせる
譜久村は押し入って来た 少女の舌を吸った
「んんっ 何これっ? ぺっ ぺっ」
少女は唇を離すと 床に唾を吐き捨てた
「あははっ」
譜久村は笑いながら歩き始める
トイレのドアを開けると振り返って言った
「小田が 口内炎の酷い時に使ってる塗り薬を 口の中にたくさん入れておいたの
もう 飲み込まないように必死だったわ ちょっとおちょぼ口で喋ってたの気付かなかった?」
少女が顔を上げ キッと譜久村を睨み付けた
「もう時間がない この続きは終わってからにしましょ 
場所はどこかちゃんとしたホテルにするわ 後で連絡する 
じゃ この後穴を開けないで いいパフォーマンスするのよ」
譜久村はトイレを後にした

公演が終わった
譜久村は少女をずっと観察していたが 少し精彩を欠いているように見えた
敵はわかったが 潰してしまうわけにはいかない
頭の中は 落とし所を考えるのにフル回転していた
「どうしたの? 今日はずっと考え込んでるような顔してたけど」 生田が聞いた
「敵がハッキリした この後解散してから 会う予定よ」
「誰?」 生田が色めき立った
「あっ でも野中じゃないなら」
「さぁ どうかしら? お楽しみは後の方がよくってよ」 譜久村が笑った

113よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:26:42
時刻は午後9時 
譜久村は 丸の内にあるシャングリ・ラホテル東京の34階 
インペリアルガーデンビューキングルームでシャワーを浴びていた
このホテルの ロクシタンのバスアメニティがなかなか良いのと チャコールグレイと朱色で
纏められた 落ち着いた雰囲気の部屋が好きだった 50平米もあるので 広々としている
皇居や東京駅が見下ろせる眺望もいい
白く柔らかそうなもち肌が弾く水滴を拭き取ると ピンクのバスローブを羽織った
ドアがノックされる
ちょっと早い? 
スリッパをつっかけて駆け寄り ドアを開いた
少女が立っている
顔は無表情だ
「早かったのね 中に入って」
「この部屋 泊まるんですか?」
「そうよ あなたも」
「え?」
「マネージャー通して ご家族には泊まりの連絡がしてあるはずだわ」
「そんなこと聞いてない」
「ゆっくりと あなたに話を聞きたいの」
「私が喋ると思ってるんですか?」
「まぁ いいじゃない 明日もハロコンだし 一晩ここでゆっくりすればいいわ」
「そんなことで懐柔されませんよ」
「難しい言葉知ってるのね 普段のキャラより いろいろできる子だとは思っていたけど」
「そうなんですか?」 
「前にやってたハロステのクイズコーナー あの時に あれ?って思ったんだよね」
「あんなの遊びですよ」
「ところで食事は?」
「間食したので 今日はもういいです」
「あら残念 ここのピャチェーレでイタリア料理でも と思っていたのに 
まっ 時間も遅いし 私も差し入れ食べて お腹減ってないから いいか」
「すみません 本題に入りませんか?」
「そうね 座って」 
「UF研の今後のOCN方針について 教えてもらえるんですよね?」
「その前にあなたはOCNについてどう思ってるの?」
「別にこんなものは無くても構わないんだけど 目的達成のためのデータ集めに
使わせてもらってます」
「データ集め?」
「そうやって聞き出すつもりなんですね」
「うーん それだと時間がかかってしょうがないなー ねー勝負しない?」
「その手には乗りませんよ」
「私が負けたら あなたの欲しいUF研の情報をあげるし OCNも自由にしてくれていいわ
私の記憶も消していい ちなみにあなたのことは まだ誰にも言ってないのよ 
信じられないと思うけど」
「信じられないですね もっとも私はUF研に正体がバレても 何でもないですが」
「でも 敵にするよりは 味方にした方が 何かとやり易いでしょ?」
「.. それで 譜久村さんが勝ったらどうするんですか?」
「そうね まずあなたの目的を聞かせてもらう もしかしたらUF研がバックアップしたくなる
ようなものかもしれないし それと こちらのOCNの管理に従ってもらうってところかな?
たいした話じゃないでしょ?」
「.. 勝負って何するんですか?」
「ベッドの上の闘いよ」
「私 まだ アレ付いてますよ 勝てます?」
「五分五分だと思ってる」
「譜久村さんも自信家なんですね さっきみたいな卑怯なのは無しですよ」
「大人のやり方を見せてあげる」
「シャワー浴びていいですか?」
「どうぞ」
少女は立ち上がると スラッとした肢体を翻してバスルームに消えた 
いつも一緒に仕事してるから気付かなかったけど いい女になったわね
譜久村は立ち上がり 窓辺に寄ると 光輝く夜景を見渡した 長い夜はこれからだ

114よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:31:49
少女がバスルームから出て来た 薄いピンクのバスローブを着ている
スリムでスタイルのバランスがいいため ホテルの広告モデルに見える
譜久村はベッドの端に脚を組んで座っていた
バスローブの裾から 白い肉感的な太ももがチラっと見える
少女はベッドの前まで来て 左の口の端を歪めて笑った
「おまたせしました どうぞ」 そう言うと 譜久村の隣にちょこんと座った
「随分慣れているのね」 譜久村は少女をベッドの上に押し倒すと 首筋に唇を這わせた
シャワージェルのいい香りがする
バスローブをはだけると 白い形の良い乳房が現れた 大きさも程好く ツンとしている
小さめの薄いピンクの乳首を口に含むと 舌でいじくって遊んだ
少女は目を瞑り 薄笑いを浮かべながら ジッとしている
お好きにしなさい と言う余裕の態度だった
譜久村の唇が臍の周りまで下りて行く
引き締まったウエストが美しかった
下腹部がシュッと股間へ 収斂して行くラインが色っぽい
エリナよりは幼さが残るけど そそるわ
譜久村は唇を離すと 頬擦りした
まだシャワーの効果があるのか 思った以上の温もりを感じる
バスローブの紐を解いて 合わせを開いた
腰のくびれから骨盤へと 弦楽器を思わせる優美なラインを描いた 白くキメの細かい肌が
照度を落とした灯りの中に浮かび上がる 
薄い毛が柔かに茂っていた
譜久村の美術品を愛でるような視線の移動が 一瞬止まった
そこには あるはずのない男性器がごろんと横たわっている
「今日はなかなか消えないのね」 譜久村は フッと笑うとアレを3本の指で摘んだ
「私じゃ 興奮しないかしら?」
「今のところは」
「ふーん 言うね」 
譜久村は竿を舌を出して舐め上げ カリ首を突付いて刺激する
アレはムクムクと大きくなり始めた
手を離しても立ち上がるようになると 亀頭を口で包み込む
舌で裏筋を撫で回すと 更に硬くなって跳ね上がる
少女はもっと深くまで咥えるようにと 譜久村の頭を押えた
太くなった竿を音を立てながら 口で扱く
譜久村は 一旦口を離し 竿を握った
「久しぶりのOCN 里保より太くて大きいわ でも反りが弱いね」
少女が動いた
体を起こすと 譜久村を隣に倒し 仰向けにする
バスローブの紐を解き 一気に合わせを左右へ開く
白く豊満な乳房が 寒天ゼリーのように ぽよんと揺れた
荒々しく乳首を舐め 餅を伸ばすように乳首を吸い上げる
なに? この子? どこでこんな舌使い覚えたの? 
譜久村は戸惑った OCNが発現しているとは言え 男性的乱雑な愛撫が却って興奮させる
「アハハ」 少女が笑った
「どう? こうやって少し乱暴にすると あの方は凄く喜んでくれるの」
道重さん? そうか この子は道重さんに教え込まれてるんだわ
譜久村は 今まで見て来た この子の幼いかわいさが 単なる一面だったことを痛感した
OCNの催淫効果を避けるため キスは拒んでいたが 徐々に譜久村は昂ぶり
快感に身を委ね始めていた
待って ダメよこのままじゃ 
譜久村は 快楽に後ろ髪を引かれる思いで抗い 体を入れ替えて上になる
少し後ろに下がると 自分の胸を両手で真ん中に寄せ アレを挟んだ
前後に動くと アレが胸の谷間から出たり入ったりする
少女はしばらくされるがままになっていた アレが更に膨れ上がる
譜久村が動きを止めると 自分で動き始めていた少女は 勢い余ってアレを
顔の前にまで持って行った
もう一度 譜久村の口の中へ押し込む 片側の頬がアレで押されて膨らんだ
位置をずらし 喉の奥の方まで入れると 譜久村はえづいた
少し咳き込み 目尻に涙が滲む 
気がつくと 少女は譜久村の脚を抱え込み あそこにアレを突き立てようとしていた

115よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:36:09
譜久村の中に熱い棒が押し入って来た
懐かしい感じが甦る
ああ これが里保だったら..
少しの間 里保との思い出と快感に浸りながら 目を閉じて温もりを感じる
少女の腰に脚を回し 自分に引き寄せた
薄っすら目を明けると 重力に引かれた形の良い白い乳房が目の前で
小刻みに踊っていた 美しい
里保のは 小ぶりだったのでこれ程ではなかったが それはそれで綺麗だった
あの子はなんで去ったのだろう? 
今まで何度も考えたことのある その問いが頭に浮かぶ
いいえ 今はこの子たちがモーニングを継いで行くことを第一に考えるべきだわ
その為には 乗り越えなくてはならない障壁となって立ち塞がるのも私たちの役目
譜久村はリズムに合わせて 腰を小刻みに動かし始めた
里保を気持ちよくするため いろいろ試したことを思い出す
「ぁっ...」
少女の動きが少し遅くなった
ゆっくりと味わうようにピストンをする
譜久村は脚や手を上手く使いながら 下からコントロールしようとしていた
リズムが立てノリから横ノリになったようだ
「ぁぁん」
攻めているはずの少女が声を漏らす
少女は体を倒し 譜久村のマシュマロのような胸に顔を埋めた 
愛おしく少女を抱き締める 
向こうでドアがノックされる音がした
少女が顔を上げる
「良かった..」 そう呟くと 体を起こして譜久村から離れ ベッドを下りた
「ちょっと待ってください」 少女は部屋の入り口の方へ歩いて行く
「待ってました 入って」 ドアを開ける音に続き そんな声が聞こえた
誰が来たの? 譜久村は少女との関係を知られていい相手なのか
心配になったが 今からでは何もできない 誰が来るのか通路を凝視した
少女は紫のパーカーを着た女の子を連れて来た
フードを被っているので顔は見えない
少女が悪そうな笑みを浮かべながら ベッドから離れて立ち止まった
「流石 大人の譜久村さんね もう少しであなたの体に溺れるところだった
でも ちょうどいいところに来てくれたの」
「誰か来るって 聞いてないけど」
「ただ言われた通りにここへ来ると思う? そんなの圧倒的に不利じゃないですか
さっきはこっちがやられたんだから こっちもやり返させてもらいます」
そう言って 隣の女のフードを外した
「小田ぁ!」
紫のパーカーの女は小田だった
「なんで?」 譜久村の目が大きく開かれる
少女は小田に軽くキスをして笑う
「ただのメンバー同志のフリはしなくていいんですよ あなたが小田さんとできているのは
知ってるんだから」
なぜ そんなことまで.. 道重の情報網は思っている以上に大きいと言うことか..
譜久村は小田の顔を見た
とろーんとした目付きで少女を見ている
OCNの催眠をかけられているんだわ..
「さぁ 小田さん! 譜久村さんに見せてあげなさい 舐めて」
小田は少女の足下にかしづき アレを握った
譜久村を見つめ 片方の手で髪が前にかからないように掻き上げながら 亀頭を舐める
そのまま見せびらかすように 三白眼で譜久村を見据えたまま
竿を舐め 頬擦りし 亀頭を咥えた
「ぅんっ 気持ちいい小田さん アハハハっ」 少女が勝ち誇ったように笑う
「立って」 少女が言うと 小田はアレから唇を離し 立ち上がった
「脱いで」 
小田がパーカーのファスナーを下す 下は裸だ 中からツンと張った2つの大きな乳房が現れた
「下も」 
ホックを外すと ストンとミニスカートが下に落ちる ノーパンだった

116よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:44:17
「サクラを巻き込まないで!」 譜久村は 淫らな顔を見せる小田から目を離せなかった
必死に押さえ込もうとする嫉妬が どこかから漏れて どんどん蓄積されて行く
「そこを動いちゃダメですよ 今は見ててください! でないと 小田さんの催眠をここで解きます」 
少女は小田の股間に手をやった
「あっ」 小田の腰が引ける
少女が手を持ち上げると 小田のアソコとの間に繋がった 粘液の糸がキラリと光った
「エッチなんですね 小田さんって」 ニヤリと譜久村を見て笑う
小田の左の乳首を 摘んで引っ張った
「ぁっ 痛っ」 一瞬しかめた小田の顔が そのまま恍惚の表情へ変わる
少女は小田の後ろに回り 背後から腕を回して 大きな胸を揉みしだいた
小田は 眉がハの字に下がり 目を閉じたまま口を開け 悩まし気に感じている
片手が股間まで下りて蠢くと 小田は声を出してよがり始めた
「ぁん ぃぃっ もっとっ」
譜久村の目付きは 更に厳しくなっていった 
怒りが込み上げてくるのと同時に 欲情が渦巻く
「欲しいんですか?」 少女はそう言うと 反り上がったアレの根本を掴み
小田の肩を押して 尻を突き出させた
尻肉を掴み 左右に押し広げると アレをズブズブと埋めて行く
「んぁぁっ ぁん ぁぁっ」
小田は右手のひとさし指を噛み 異物を中に迎い入れる快感で 声が大きくなるのを堪えようとする
少女はアレを根本まで挿入すると小田のくびれを掴み 前後に動き始めた
ゆっくりと確かめるように腰を引くと 突き上げるように押し出す
小田は 揺れる度に落ちて来る 顔にかかる髪を右手で掻き上げ 
息を弾ませながら 舌を出して唇を舐めた
少女は気持ちよさそうに 目を細め 口元を歪めて譜久村を見た
急に腰を引いたまま動きを止める
不思議に思った小田が 顔を上げて後ろを見ようとした
「どうして欲しいの?」 少女が聞く
「..っと...」 小田が恥かし気に下を向いて呟く
「何? 聞こえませんよ」
「..もっと ちょーだい...」
「ほら 譜久村さんにも聞こえるように言ってくださいよ」
「..もっと 突いて! ちょーだい!」
「よくできました」
少女は後ろから勢いよく突き入れた
「ああん いいっ もっとぉ」 
小田が前後の動きに合わせて 歓喜の声を上げる
「もういい! やめて! 小田を放して!」
譜久村が悲痛な声を上げた
「負けを認めますか?」 少女が腰を振りながら言う
「小田を放して.. 小田の記憶を消して解放してくたら言う通りにするわ」
「ふっ」 少女は鼻で笑うと 激しく動き 小田を絶頂に導いた
「ぁぁっ あっ ぃっ ぁはっ....!」 ビクっビクっと体を震わせ小田が仰け反った
グッタリした小田の顔を 顎に手を回して自分に向け 少女は言い聞かせる
「ドアの前にある紙袋に入った服を着て 家に帰りなさい 
このホテルで私たちといたことは忘れるの」
小田は焦点の定まらぬ目で頷くと 服を着て部屋を出て行った
少女は ベッドの上に体育座りで縮こまる 譜久村の横に腰を下した
「さて 言う通りにしてもらいましょうか?」
譜久村は少女をベッドの上に押し倒し 股間に手をやった
「私にもちょうだい! これ!」
少し力無く垂れ下がって来ていたアレを舐め 口に含み 育てる
「見せびらかされて ムラムラしちゃいました? ドスケベな女ね」 少女が嘲るように言う    
アレがビンビンに硬くなり始めると 譜久村は上に跨り 自分で動き始めた
「また 体で勝とうとしても無駄よ もう言う通りにするって言ったんだから
途中で止めるだけ」
少女は快楽を味わいつつ たわわな白い胸を水風船のようにたわませて腰を振る 
譜久村を見ながら言った
「ぃいっ おっきぃ.. 止まんないのっ ミズキの中 掻き回して..」
譜久村は 少女の乳房を両手で軽く揉みながら 腰をくねらせ続けた

117よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:49:45
「ハイ! お疲れー 撮れ高OKねー」 生田が部屋に入って来た
「え?」 少女の顔が固まる
「らぶりん 良かったよー! ミズキ先生も迫真の演技! 映画でも一本撮りますか?」
生田は軽口を叩いて笑いながら ベッドの脇まで来た
「バカ言ってないで 遅いじゃないの」 譜久村が窘める
「いやー 小田が来たもんだから 入るタイミング難しくてさぁ そんで見てたらエロくて
つい オナニーしちゃった そのあとそのまま眠ってしまったんだよね」 生田が手を叩いて笑った
「バッカじゃないっ!」 譜久村が呆れたように吐き捨てた
「何これ?」 牧野が顔を引き攣らせ ようやく言葉を出す
「まだわからない? エリナが全部 別の部屋でモニタリングしてたの」
そう言うと 譜久村は 小刻みに腰を動かし ニヤリと笑った
「ぁあん 締まる!」 思わず牧野が声を漏らす
「イっちゃいなさい」 譜久村が両手で牧野の乳首を摘みながら 尻を引き締めた
「うっ」 ビクッ ビクッと牧野が仰け反って 硬直した
譜久村は 中に熱いものを感じた
「まりあ 私を見て いつものまりあに戻りなさい」 
放出した快楽の余韻が残る牧野を見つめ 譜久村が言った
牧野の顔から 大人の色気が抜けて行き 幼くなったように見えた
「この部屋であったことは エリナが全部録画してるわ 小田がゲスト出演するとは
思わなかったけど これを世の中に流出させたくないなら 私たちの言うことを聞くのね」
「..そんなのズルい! 汚いです!」
「大人のやり方を見せてあげるって言ったでしょ?」   
「... ごめんちゃいまりあ..」
「いいわ 許してあげる だから なんでこんなことをしたのか話して」
譜久村はベッドの上に座っていた裸のまりあをゆっくりと倒し 軽く胸を撫でながら言った
生田もベッドの端に腰を下して聞いている
「私.. 大谷選手と結婚して 田中選手と結婚した里田さんのようになりたいんです」
「え?」 
「そのために どうやったら男の人に喜んでもらえるか知りたかったの」
「はぁ?」
「それで道重さんに相談したら 房中術というものがあって それを覚えなさいって
そのためにOCNを使えば 体に傷をつけずに練習できるって言われて..」
「だったら 自分でOCN付けてみんなをやって回らなくても..」 生田が口を挟んだ
「途中で みんなのエロい顔や喘ぎ方も勉強になるって気付いて..
一番かわいく エロく見える表情とか仕草が知りたかったんです」
「なんだそりゃあ?」 生田が天を仰いだ
「誰とやったの? こちらもある程度は把握してるけど」 譜久村が乳首を舐めながら聞く
「ぁんっ はーちん あかねちん 横やん あと誰がいたっけ? 宮本さんと植村さん」
「佳林とあーりー? どうやって?」 譜久村が牧野の胸から顔を上げた
「どうやってって?」
「OCNは普通 モーニング以外のメンバーには見えないはずよ」
「いいえ OCNは実体じゃないから 一種催眠術と同じようなものなんです
最初に催眠術で見えると思い込ませれば他のグループの人にも見えます 移りはしませんが」
「そんなやり方があったの..」 譜久村は改めて道重の情報量に驚いた
「ところでなんで佳林とあーりーなの?」
「宮本さんは嗣永さんから頼まれたんです その時に綺麗な植村さんともやりたくなって..」
牧野が恥かしそうに言った
「ちょっと待って 横山からOCNを取る前はどうやって催眠術かけてたの?」 生田が聞く
「OCNの陶酔状態にする薬があるんです それを飲んで 鏡を見て自分に催眠術をかけると
OCNの効果が持続します 私の場合 その時強気の左側の自分が現れるんです」
「左側の自分?」 生田が聞き返す
「右側の自分がいつものまりあで 左側が大人のまりあなんだって」 譜久村が補足した
「そうなんです どちらも私で ハッキリと人格がわかれてるわけじゃなくて どちらかの私の
影響が大きくなることで 性格が変わるんです」 牧野が言った
「あの薬が流出してたなんて UF研の誰が横流ししてるのか調べなきゃ」 譜久村が呟いた
「見よう見真似でやってみたけど OCN興奮状態での催眠術って意外と簡単なのね」
譜久村の手が牧野の下腹部へと動いて行く
「ぅんっ ぁっ バレました? さっきの言葉でいつものまりあに戻っちゃいました」
「鏡を見て自己催眠なんて 道重さんらしいや」 
生田はそう言って 譜久村とは反対側から牧野の胸を揉んだ

118よーろぴあん!:2018/02/04(日) 11:01:32
「野中はなんで入ってないの?」 生田が乳首を摘みながら聞いた
「やんっ 野中氏は途中で私のやってることに気付いたので 話をしたら
協力してくれることになったんです 私がメジャーに行った大谷選手と結婚したら
野中氏が通訳兼エージェントをしてくれるって」
「それで撹乱するようなことしてたんだ やってくれるわね ちぇる!」 
譜久村が牧野のアレを掴んでゆっくりと扱く
「あっ」
「じゃあ野中とはやってないんだ」 生田が牧野の首筋に唇を這わす
「一度だけ素でやりました ぁっ..」
「ったく とんでもない ヤリチンだよ」 生田が乳首を引っ張る
「ぃたっ」
「譜久村さん」 牧野が甘えた声を出す
「何?」
「さっきの 腰の使い方? 急に締めるやつ教えてください」 恥かしそうに言った
「そっか 道重さんは女の子のかわいがり方を教えられても アレを気持ちよくする
方法は知らないんだ 私たちは里保の時にいろいろやってるけど」 譜久村が呟く
「だから 簡単にミズキにイかされたんだよ」 生田が笑った
「え? そんなこと言うんなら エリナもやってみな」 
「いいの? 喜んで! まりあ覚悟してぇ」 生田が楽しそうに 牧野に被さった
アレを掴んで自分のあそこに当てがうと 腰を落として行く
「ぁっ 確かに 里保のより大きい」
生田は引き締まった下腹を捻り 背を弓なりにする
「ぁぁん ぃぃっ」 牧野が目を細めて声を漏らした
「しょうがない こっちで楽しむか」 譜久村は牧野の隣に体を横たえると 胸を揉みながら唇を吸った
長い接吻が終り唇を離すと 牧野は頭を反らして声を漏らす
「また出ちゃう..」 
「うん?」 生田が素っ頓狂な声を出した 
「どうしたの?」 譜久村が見る
「消えた..」 
「何が?」
生田は牧野の上から体をずらし 股間を指さした
アレが無くなっていた
「もうちょっとだったのに」 生田はそう言うと 牧野の股間に顔をやり ぴちゃぴちゃとやり始める
「ぃやん だめぇ あっ あっ」
「本当 いやらしい体だよ」 生田が顔を上げて言う
譜久村もキスを再開した
二人に翻弄され 牧野は何度もイッた
しばらくすると三人はキングサイズのダブルベッドの上で 川の字に寝ていた
「あっ」 譜久村が声を出す
「どうした?」 牧野を挟んで向こうにいる生田が聞く 牧野は寝息を立てている
「アレが生えたわ」
「そっか ミズキに移ったんだ どうすんの?」
「一人 やりたい子がいるんだ」
「誰?」
「ひ・み・つ」
「本当 秘密主義なんだから」
「でも 移さないよ 移すのは横山 元にリセットして 加賀に繋いでもらう」
「やっぱり そうなる?」
「それでいいでしょ?」
「うん いいと思う」
「加賀なら まりあも房中術? それの練習し易いじゃん」
「本気にしてんの?」
「夢があるっていいことよ」
「それにしたって..」
「見て この寝顔のかわいいこと」
「キスしていい?」
「いいけど 起こしちゃダメよ」
生田は牧野の頬に チュッとキスをした

119名無し募集中。。。:2018/03/23(金) 00:38:11
あっち落ちたまんま?楽しみにしてるのに

120名無し募集中。。。:2018/03/23(金) 00:44:58
こっちで連載すればいいのに

121よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:06:31
翌朝牧野は6時に目を覚ました
隣に譜久村が寝ている 生田は夜中に帰っていた
昨晩のことを思い出す
近いうちに自分のやったことがバレると思っていたので後悔はない
寧ろ思っていたよりも自分を愛し 夢をバックアップしてくれそうな9期に安堵した
寝返りを打って背中を見せた譜久村の脇に手を伸ばし くすぐってみる
こしょこしょ
「ぅんっ やめてっ ふっ ははっ やったなー」 譜久村がこっちを向いた
背中を向けて逃げる牧野の脇と首筋に手をやり くすぐって来る
「こしょこしょ ダメぇーんっ!」 身を捩って悶えた
「どう? 気分は?」 譜久村がくすぐりを止め 聞いた
「私の夢 応援してくれますか?」 真っ直ぐ譜久村の目を見る
「..まりあの夢 応援するわ もちろんモーニングの活動を第一に考えてもらった上での
話だけど OCNもまりあの要望にできるだけ応えてあげられるように考える」
「ありがとうございます ぺこりんこ」
「こんな話なら 最初から話してくれれば もっと協力してあげられたかもしれないのに」
「鞘師さんを失ってから OCNに対して躍起になってるって聞いてたので」
「まぁね.. でも まりあには近いうちにエースになってもらいたいとみんな考えている
これは本当よ ところで道重さん嗣永さんにはなんて言うの?」
「二人もモーニングを潰そうとは思っていません 今の澱が溜まったようなハロに
風穴を開けたくて 私を使ってモーニングを刺激しようとしたんだと思います..
適当に合わせるんで大丈夫ですよ」
「ほんとに?」
「嗣永さんはハロに対して カントリーメンバーを支えたい気持ちが残ってるだけですし
道重さんが一番興味持つのは15歳以下の子ですから あまり突っ込まれないと思います」
「わかった じゃあ 私たちとまりあはウィンウィンの関係ね」
「ハイ うぃんうぃん!」 そう言って牧野は ナイティの上から譜久村の乳首の辺りを 
両手の指で弾いた
「やめてっ 勃起しちゃう」 譜久村は笑いながら体を捩った
「そっか 今そっちに付いてんですか?」
「うん」
「どうするんですか?」
「カエディーに回そうと思ってる 一人挟んでね」
「カエディー! まりあとっても嬉しいです! でも まりあがカエディーに移したかったな」
「そこはね 横山に任せて 13期の絆を強くしたい思いがあるの」
「なるほど」
「カエディーに渡ったら フォローお願いね 房中術? それの練習してもいいけど
カエディーがおかしくならない程度にね」
「わかりました カエディーを立派な男にしてみせます!」
「って オイ!」
「ウソです ウソ! 横やんやはーちん 小田さんも意識しながら 適度にやりますよ」
「お願いね」
「あっ 昨夜は小田さんと すみませんでした」
「ちょっとムカっとしたけど まぁいいわ いい刺激になったよ サクラはかわいそうだけど」
「すみません」
「まぁ覚えてないだろうし 艶が出て 歌の肥やしにするから 気に病まないで
さっ 食事して 出かける準備しよ」
「はい」
譜久村は ベッドから立ち上がるとカーテンを開け 皇居の方を見渡した
「今日もいい天気だわ」
「いい眺めですね」 隣に来た牧野が言った
「1日3公演 サクっとこなすわよ」
「ハイ 頑張っちゃいまりあ!」
昨夜のことが嘘みたい
譜久村は いつもと変わらない牧野が微笑ましかった   

1/7のハロコンは無事終了した
譜久村は 前日の夜公演に催眠術対策でし始めた眼帯を その日もしている
OCNのコントロールは昔取った杵柄で自信があるものの 念には念を入れ
突然の欲情を防ぐためにやっていた これは以前カノンが思いついた対策だった

122よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:13:29
「疲れた?」 生田が隣に寝ている飯窪に聞いた
「ちょっと..」
木曜日 レッスンが終わってから2人はそれぞれ夕食を取り 
飯窪が生田の部屋を訪れたのは 夜の10時過ぎになってからだった
2人は会うと 話をする間も惜しんで抱き合った
飯窪の激しい求めに応えて 生田は献身的に攻める
嬌声を上げて髪を振り乱し 絶頂に至った飯窪は グッタリと生田の横に転がった
一息付いた頃合を見計らって 生田がようやく話し掛けたところだ
「また いろんな友達と出かけて 忙しいんじゃないの?」
「まぁ ちょこちょことね 今日もハロ以外の友達とカフェに行ったんだけど」
「うん」
「意外な2人がいてビックリした」
「誰?」
「ラベンダーのまりんちゃんがいたんだけど 一緒に座ってたの誰だと思う?」
「まりん?」 生田の頭にまりんの白い体が浮かんだ
「誰だろ? 男?」
「女」
「女? 田中さんじゃ意外じゃないし 誰だ? やなみん?」
「はずれー! 答えは あさひちゃん!」
「あさひ? ビタスイの?」
「うん」
「意外でもないじゃん」
「それがぁ 4人掛けのテーブルに2人で並んで座ってて あさひちゃんが
まりんちゃんの肩に寄りかかって 手を握ってたの」
「へぇ」
「しかもこうだよ? こう!」
飯窪は生田の手を取り 指を互い違いに組み合わせた
「絶対 あれはデキてるよ あさひちゃん こーんなうっとりした目でまりんちゃん見てたもん」
「考え過ぎじゃない?」
「いや 凄かったんだから ラブラブな雰囲気が」
「そっかぁ でも ウチらもこういう関係だしね」 
生田は自分がまりんをおかしな道に誘い込んだ気がして 苦笑した
「ウチらは もっと ほら 大人な関係じゃん」 飯窪が笑う
「そうね 大人な関係だね」
生田が飯窪の髪を撫でて微笑んだ
飯窪ははにかんで目を逸らし 仰向けになった
「ところで OCNが帰って来たよ」
「えっ 本当? 今誰にあるの?」 
興味津々になった飯窪が 体を生田の方へ向ける  
「ミズキに付いてるよ」
「誰が持ってたの?」
「ごめん それは言えない」
「えー 教えてくれもいいじゃん」
「言えないこともあんの わかって」 生田は飯窪の目を真っ直ぐ見た
「わかった.. じゃあこの後OCNはどうすんの?」
毛布の端から 飯窪の乳房が見えた
さっきまで 揉み回し 舐め 吸っていた乳房だ
ボリュームが無いので 横を向いていても形はあまり変わらない
生田は腕を伸ばし 優しく乳首を摘んだ
「ぁんっ」 不意を突かれた飯窪が声を漏らす
「もう一回 横山に戻して 加賀に回す」
手持ち無沙汰を紛らわすように 生田は飯窪の胸を軽く揉んでから 
乳首を摘むのを 繰り返しながら言った
「えっ また横山に戻すの? 直接カエディーじゃなくて?」
「ミズキはそれ程加賀と親密ってわけでもないじゃん 仲悪くもないけど 誘い出し難いし 
だから横山を間に挟んで ついでに13期の絆を深めたいと思ってるんだよ」
「そうなんだ」 飯窪の顔が上気し また瞳が潤んで来た
「また 手伝ってくれる」 生田が手の動きを止めた
「いいよ」 飯窪がもの欲しそうな顔で答える
「ありがと」 生田は飯窪を引き寄せキスをした

123よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:17:12
「いつも森戸さんばっかり可愛がって」 横山が不平を言った
「横山 それけっこう言うけど 最近はそうでもないでしょ?」 飯窪が言い返す
「そんなことない! この前だって..」
「この前だって何?」
「言ってもいいんですか?」
「何を?」 飯窪が微笑んだ
「森戸さんと..」
「言いなさいよ」
「会場の裏でキスしてたじゃないですか!」
「そんなこと」
「否定するんですか?」
「そんなこと 誰でもやってるよ」
「え?」
「横山は それがして欲しかったの?」
「いえ.. そんな..」
「早く言いなさいよ」
飯窪が立ち上がって 横山に近づいて来た
「ダメ..」 飯窪の顔が迫り 横山はたじろいだ
「飯窪さん ずるい!」 振り向くと森戸がいた
「横やんをかわいがるんなら 私にもやらせて」
後ろから両手で胸を鷲づかみにされる
「やーらかいw おっきいしw」
森戸が背中に自分の胸を押し付けながら 横山の首筋に唇を這わせた
「くすぐったい」
「ちぃちゃん この子 欲求不満みたいよ もっとしてあげて」
飯窪が何故かTシャツ一枚になっている
胸を顔に押し付けて来た
「ほら 舐めなさい Tシャツの上から.. 透けるまでしっかり舐めるのよ」
横山は訳もわからず 布地の上から飯窪の薄い胸を舐め始めた
すぐに突起が見つかる
突起をしゃぶり吸うと 飯窪が声を漏らした
「ぅんっ そうよ もっと..」
森戸の片手が胸から下半身へと移動し始める
「きゃっ 横やん ぬれぬれじゃんw エッチなんだ」
横山は恥かしくなって 思わず飯窪の乳首を噛んだ
「痛っ! もう悪い子ね そういう悪い子にはおしおきが必要だわ ちぃちゃん アレ出して」
「アレ やっちゃっていいの?」
「だって 横山は悪い子だもん」
「私 悪い子じゃない!」
「エッチだし悪い子だし やっぱりアレが必要か」 森戸が悪い笑みを浮かべた
カバンの中をごそごそと探し始めている
「ちぃちゃん早く! もう待ちきれない」
飯窪を見ると Tシャツを脱ぎ スカートのホックを外し ショーツ一枚になるところだった
「何するんですか?」 横山が悲鳴に近い声を出した
「何するんですよ」 飯窪がニヤリと笑う
「やめて!」 よくわからないが 恐怖を感じて 横山が叫んだ
「そこまでよ!」
その時 凛々しい低い声が室内に響いた
振り返ると コンサート衣装の赤いマントを翻した加賀が腰に手を突いて立っていた
「飯窪さん! 森戸さん! 横山をいじめるのは止めて下さい」
「あら カエディー 私たちは別にいじめてなんかいないわ かわいがっているのよ」
「そうだよ エッチな子には ちぃがやるんだよ」
「いいえ 横山は私が守る! そこをどきなさい!」
加賀が横山の傍まで来た
「カエディー」 横山が安堵の声を漏らした 加賀が頼もしかった
「横山 ここを抜け出すには 私たちのラブラブなところを見せ付けなきゃ」
「え?」
加賀が突然キスをして来た
「何? あっ」
なんだ 夢か.. 横山はベッドの上で 不快な寝汗だらけの自分に気付いた

124よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:21:24
「はーちん おはよー」
「おはよー ちぃちゃん」
週末が来た さすがに13日ともなるとお正月気分も抜けてくる
ハロコンも回数を重ね いつもの風景と言う感覚になって来た
そして いつもの風景と言えば いつもの相方と言う風に
ここのところ尾形と森戸は一緒に居ることが多い
最初は大阪が好きと公言する森戸が 尾形にいろいろ聞いて来たことから
よく話すようになり お互い気の許せる相手になって行った
冬になった頃からは 更に距離が縮まり スキンシップを取ってくる森戸に
尾形が我慢できなくなったことから その習慣が始まった
会場に入り 楽屋に荷物を置くと まず2人で手を繋いで近くのトイレへ行く
この時間帯は 荷物を開いたり 挨拶して回ったりしている子が多いので
意外とトイレは誰もいない
楽屋から歩いている間は 2人ともよく喋る
例え昨日レッスンで会っていたとしても この時間になるまでのあったことを報告し合った
トイレに入ると 2人は黙る
見つめ合って これから始まる秘め事に心を弾ませ 微笑み合いながら個室に篭った
向き合い お互いの腰に両腕を回す
顔を 息が感じるくらいに近づける
ゆっくりと抱き合うと 頬と頬をくっつけて温もりを感じ合った
「はーちん 好き」
「春水もちぃちゃん 好きやで」
尾形が森戸の頭を撫でる
顔を一度離すと また見つめ合う
森戸の潤んだ瞳に吸い込まれそうだ 尾形は気持ちが昂ぶる中 そう思った
キスをする
最初は唇が触れ合うだけで恥かしくて すぐに離していたが
年末に 尾形が舌を伸ばし 森戸がそれを受け入れてからは
ディープキスがお決まりとなっていた
ぬるっとした舌を絡ませ合う
息苦しくなるが それがまた興奮を煽る
肉体的快感と共に 二人の中に お互いを受け入れ わかり合い 
気持ちが直接繋がったような幸福感と信頼感が生まれる
尾形は この瞬間が好きだった
この関係になってからは どちらかと言うと 森戸の方が積極的だ
キスをしている間 背中で彷徨っていた手を 尾形の胸へ持って来て
愛撫し出したのも 森戸だった
尾形は乳首が張って来るのを感じながら 手を下ろして行く
森戸の柔かで ポニョっとしているお尻を撫でる
一瞬森戸がビクっとしたかと思うと 今度は私の番 と言うかのように
尾形の敏感な乳首を 摘むように指を動かす
尾形はこれを楽しむために コンサートの日の朝は ブラをするのを止めた
苦しくなって来て 唇を離すと 見つめ合ったまま お互いの愛撫に勤しむ
これはどう? と言うように 森戸が目を細め ふふんと笑って乳首を指で弾いた
そんなもの感じないわよ と平然を装いながら 尾形は斜め上を向いて首を軽く振る
今度は私の番
尾形は森戸の乳房を両手で鷲づかみにすると ひとさし指だけ動かして
乳首をクリクリといじった
ぁっ 思わず声が出そうになり 森戸が体を震わせる
口が少し開かれただけで 声は出ていなかった
やるわね とでも言う風に 森戸が上目使いで尾形を見て口を歪めた
尾形と森戸はこの攻防を2度3度と繰り返すと 最後はもう一度長いキスをする
これ以上の行為は 時間もないし この後のコンサートに響く 
更に言えば 二人の関係に歯止めが効かなくなりそうで 慎んでいた
密着していた体を離すと また微笑み合う
「頑張って行くで」 尾形が小さく言うと 森戸が「しょい!」 と応えた
「あはは」 二人は手を繋いで トイレを出る
「来週から大阪や いろんなとこ 連れてったげるで」 
「楽しみやわー」
朝の冷気が沈黙を促していた通路に 明るい二人の少女の笑い声が響いた

125よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:25:40
「野中 ちょっと来て」 譜久村はカバンの中からヘアアイロンを出している野中に言った
「あっ はい..」 野中は席に置いていたスマホを取ると譜久村の方へ駆け出す
「急がなくてもいいよ」
「はいっ」
二人は楽屋を出た
「どうしたんですか?」 野中が鼻歌でも歌いそうに ニコニコと歩く譜久村に聞く
「ちょっと 野中と話したいことがあって」
「何ですか?」
「二人だけで話したいから どこかいいところがないか探してるの」
二人だけ..
野中の頭にいろんな言葉が浮かんでは消えてゆく
卒業? それだったらみんなに言うはず 私の? さすがにまだないでしょ
なんかのサプライズ? 誕生日は終わったし まりあのこと? 機嫌良さそうだから違う
なんだろう? 
少し不安になった
角を曲がると 尾形と森戸が通路の奥にあるトイレに入るところだった
「あら 仲のいいこと」 譜久村が呟く
「そうなんですよ 最近はーちんはいつもちぃちゃんか佐藤さんにベッタリで」
「はーちぇるは解消したんだ?」
「いえ 仲は悪くないですけど」
「ちょっと待って」
トイレのドアの前まで来ると 譜久村は何故かそーっとドアを開いて中を見た
ざっと中を見たが 個室のドアが一つ閉まり あとは誰もいない
「行こっ」
再びそーっとドアを閉め 野中を見ると 譜久村は小さく言った
「ふーん」 譜久村が思案気な顔で 声を漏らす
「はーちんとちぃちゃんが どうかしたんですか?」
「ん? どうもしないよ 二人で楽しそうに喋ってた」
「へー」
その割には こちらまで何も聞こえなかったな と思いながら 野中は譜久村に従って歩く
「さっきのところは はーちぃが使ってたから ここでいいっかぁ」 譜久村はそう言うと
別のトイレのドアを押した
野中も続いて中に入る
譜久村が振り向いた 何も喋らずニコニコして野中を見ている
「あのー 二人だけの話って?」
「まりあの夢に協力してるんだって?」 譜久村の顔からニコニコが消えた
Oh, Jesus! そっちかぁ 
「あっ はい まりあが野球選手と結婚したいって言ってることですよね?」
どこまで知っているのか? まずは無難に様子を見なきゃ 野中は自分を落ち着かせようとした
「単刀直入に言うわ あなたはまりあに付いてるアレについて どこまで知ってるの?」
「えっ? アレって?..」
「とぼけないで まりあは口を割ったわ あなたと一回やったって」
「えっ?」
野中は顔を真っ赤にした まりあに後ろから突かれて 快楽に震えた記憶が甦る
「私.. 私 まりあにアレが付いてるの見て ビックリして..」
「ビックリして? でも 他のまりあにやられた子は記憶を消されているのに 
あなたは覚えてるし まりあに協力してる あなたは何者なの?」
「何者?」
「アメリカかどこかにある 何らかの組織と繋がってるんじゃないの?」
「い いえ.. 私知りません..」
「本当に? あなたがよく英語で電話をかけてたって あゆみんが言ってたけど?」
「それは..」
譜久村が目を覗き込むように 野中が何を言うのか注視している
「実は まりあがメジャーリーグに行った大谷選手と結婚したいと言ったので
私が通訳兼エージェントになってあげるって言ったんです
それで 野球のエージェントってどんなことするのかと思って 
いろいろ向こうの知り合いに聞いてみたり..」
「それだけ?」
「はい あとは女の子にアレが生えることなんてあるのか 聞いたりしました」
「待って それは誰に聞いたの?」 譜久村の目が訝しむように細くなった

126よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:28:37
「あの.. それは..」 野中が言い淀む
「誰なの?」
「..鞘師さん..です」
「里保が? なんで?」
「あの すみません 説明しますと 私 事務所所属の方の英語のチェックを
会社から言われてるんです それで時々 徳永さんや鞘師さんとも話したり..」
「そんな仕事やってたの?」
「はい」
「で 里保は何て言ったの?」
「え?」
「女の子にアレが生えるかどうか聞いたんでしょ?」
「あ なんでそんなこと聞くの? って言われました」
「そりゃそうでしょうね それで?」
「言おうかどうか迷ったんですが まりあのこと言いました」
「言ったんだ?」
「はい」
「里保の反応は?」
「少し驚いたみたいだったけど まりあなんだ って言いました」
最近も時々 lineで9期同士連絡を取り合っていた譜久村は
里保が何故このことを黙っていたのか気になった
「当然あなたは 里保が何か知ってると思うよね?」
「はい それで鞘師さんに更に聞いたんですが まりあに協力してあげて と言われたくらいで
後は教えてもらえなかったんです」
「協力してあげて..?」 譜久村は OCN絡みで掻き回した まりあの行為に
協力してあげてと言った里保の真意がわからず 困惑した 
後で直接聞かなければならない
「今までの話を聞くと あなたがまりあとやったのは 里保に聞く前みたいね いつなの?」
「ひと月前くらいです」
ひと月前くらい? どぅーの卒コンの時にまりあが横山からOCNを奪ったのなら
おそらく一番最初に手を出したのが野中と言うことか
「あまり聞くつもりはなかったんだけど 気になって来たわ どんな風にやられたの?」
「え? あの.. コンサートの準備してる時に まりあの衣装のホットパンツの前が
膨れてるのを見たんです それで裏地か何かがめくれておかしくなってんのかなって思って
まりあに そこ何か膨らんでるよ? って言ったんです」
「それで?」
「そしたら まりあが 見る? って言ったんで また何かイタズラしてんのかな
と思ったから 言われるままトイレに付いてったんです そしたら..」
「アレを出された」
「はい 私どうしたらいいかわかんなくて」
「キスはされたの?」
「..あとから」 野中の顔が恥かしさでドンドン赤くなって行く
「あとから? あなた まりあに協力してたくらいだから キスされると激しい興奮状態に
なるのは知ってるよね?」
「..はい」
「じゃあ キスもされていない内から どうしてまりあとやることになったの?」
「それは.. ぼ 勃起してるから これを普通の状態にするのを手伝ってって言われて..」
「それから?」
「これを掴んで 前後に動かしてって..」 野中が両手で顔を隠す
「やったの?」
「..はい そしたら益々アレが大きくなって来て 今度は舐めてってまりあが..」
「舐めたの?」
「....はい」
「舐めたんだ ふーん アメリカ育ちは大胆ね」
「いえ そういうわけじゃ..」 野中は消え入りそうな声を出しながら もじもじした
「それで?」
「言うんですか?」
「うん」
「..あの なんかいやらしい気持ちになっちゃって.. まりあに言われるまま..」
「やったんだ?」
「....はい」

127よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:31:42
「どうだった?」
「..あの 譜久村さん セクハラ..」 
「わかってて やってんのよ」 譜久村は野中に近づき腰に手を回す
「え?」 
譜久村はそのまま野中を強く抱き締め 耳元で囁いた
「まりあのアレはどうだったの?」
野中は思いがけない熱い抱擁で 動揺し固まった
その時下半身に何か硬いものを押し付けられているのに気付いた
何? 動いているように感じる
「ほら 野中 早く言いなさい まりあのアレはどうだったの? 思い出して」
譜久村の息遣いが荒くなっていた
野中の中でいやらしい気持ちが急激に大きくなって行く
「あの.. 硬くて.. 大きくて..」
「硬くて 大きくて? それから?」
「気持ちよかった..」
譜久村が野中の首筋に唇を這わす
顎の辺りから頬へと上がって行き ついに唇を捕えた
野中は途中から覚悟していたが 口付けされると 今まで以上の熱い興奮が
足下から駆け上がって来た
「んんっ」 激しく舌を絡めながら呻きを漏らす
唇を離すと 野中は腰を落とした
下半身に押し付けられた硬いものが アレだと いつの間にか確信していた
譜久村のスカートを下す
ショーツは前に膨らみ お腹との間に隙間ができているくらいだ
「あら よく気がつくわね さすが野中 じゃあ舐めてちょーだい」
野中は欲しくてたまらなかった
ショーツを前に引っ張りながら下すと バネで弾き返ったように 
アレがビヨーンと飛び出す
まりあのアレより 更に太くて大きい
驚きに陶酔したようにアレを見つめていた野中は 逸る心を押えきれないように
口を大きく開けて亀頭を咥えた
顎が疲れる
すぐに口から抜くと ソフトクリームのように舐め上げるやり方に変える
アレは 脈打ち 更に上に反り返ろうとしているようだった
「立って」 譜久村が促す
野中が立ち上がると 後ろを向かされ スカートとショーツを下ろされる
お尻が冷気に晒され 寒い
譜久村の熱い手が尻を撫で回し始める
割れ目に沿って あそこまで進むと 指で優しく触る
「あぁんっ」
「もうぐちょぐちょね」
譜久村は大きなアレを掴んで 野中に尻を上げさせ あそこに突き立てる
「どうする野中? このまま止めてもいいけど?」
「い 入れてください」 恥かしさより欲望が勝った
「エッチな子だなぁ」 
野中の中に大きな異物が入って来る
普通は入らないだろうと思わせるくらい大きくて 裂けそうな恐怖もあったが
何故か痛みは少なく 代わりに快楽がドッと押し寄せて来た
「ああん いいっ」
譜久村がゆっくりと動き始めると 動きに合わせて 声が出てしまう
「あっ あっ うんっ ああんっ」
譜久村の片手は野中の白い尻を掴み もう片手はシャツの下に入って 
野中の乳首を摘んでいる
「ああっいいのっ いいっ」
まりあよりも 動きにグルーヴがあった
直線的な動きだけじゃない
リズムに乗っていて ブレイクがあったり ミュートがあったり 変化に富む
野中の快感がクレッシェンドが付いて 大きくなって行き
風船が破裂するように 頭の中で何かが弾け真っ白になった
「あはっ..」

128よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:36:14
譜久村は野中からアレを抜き取ると個室に入り 便器に射精した
「ふー もう そんな気なかったのに 
野中が妙にかわいいから やりたくなっちゃったじゃない」
野中はまだ目を瞑ったまま 壁に持たれかかっている
「エリナ いいの撮れた?」 譜久村が個室から出て 端の個室に向かって言った
「エリ パパラッチなろうかな?」 
ドアが内側に開くと 中から口の端を歪めた生田が出て来た
手には掌に収まるコンデジが握られている
「生田さん... いつから..」 驚いて目を見開いた野中が絶句した
「野中はできるヤツだし 曲者だから 危なくってさぁ ごめんね 
さっき言ってたこと信じないわけじゃないけど ちょっと保険懸けさせてもらったわ」
生田のカメラを確認していた譜久村が モニター部分を野中に見せながら言う
そこには アレを寄り目勝ちにうっとりと舐め上げる野中が写っていた
「ダメぇっ 消してください!」 
野中が悲鳴に近い声を出し 譜久村の持っているカメラを奪おうとする
生田が後ろに回り 野中を羽交い絞めにした
「大丈夫 あくまで保険だから あなたが変なことをしない限り 絶対表には出さない
あなたがもし アメリカにネットワーク持ってたら 私たちもちょっと手が出せないんでね」
「私 そんなネットワークなんて持ってません!」
譜久村は 野中に顔を近づける 
「いやっ 消してください!!」
顔を背ける野中と強引にキスをした
悲しみと焦りで歪んでいた野中の顔が 再び恍惚とする
「野中 私としたことは忘れて 私たちはトイレで少し話し合っただけ
そしてOCNについても忘れるの でないと さっきの写真の出番が来るよ 
さぁ 服を整えて楽屋に戻りなさい」 譜久村が 野中の目を覗き込むように言った
野中はボーっとしたまま トイレを出て行った
「記憶消すんなら 写真撮んなくても良かったんじゃない?」 生田が聞いた
「いいえ もし ちょっと気の利いた組織が野中のバックにいたら 
弱みを握っておかないと ダブルクロスかけられる可能性があるわ」 
「慎重だね」
「それに私の見よう見真似の催眠術がどこまで有効か わかんないし」 譜久村がニヤリとする
「確かに」 生田も頷いた 
「野中にはかわいそうだったけど もうすぐあの子に大きな仕事が来るし 
埋め合わせとしては悪くないでしょ?」
「あー あれ? アメリカにも行くんだよね?」
「そうみたい」
「いいなぁ 私やりたかった」
「英語わからないじゃん」
「うん バンアサダー自体 意味わかんないし」
「何 その徹夜仕事みたいなの? アンパンマンだー じゃなかった?」
「おい!」 生田が突っ込んだ
「OCNについては 今日はここまで コンサートに集中しよ」 
「明日にでも 横山やるの?」 生田が聞く
「横山の前に 一人やりたいって言ったじゃない」
「それが野中じゃないの?」
「違うんだなぁ でも野中にも手伝ってもらおうかな?」
「誰だぁ? 野中に何を手伝わせんのよ?」
「ちょっとねー 一筋縄では行かない相手なんでね」
「あー そういうこと?」
「わかった?」
「めんどくさそうだから 私 手伝わないよ 野中いるからいいっしょ?」
「うん」
「まー お手並み拝見だね もし手が足りなかったら アユミに言いな ヒマしてそうだから」
「そうね」
「アユミ まりあの時にお呼びかからなくて ガッカリしてたよ」
「しょうがないじゃん プロカメラマン一人しかいらないんだから」
「まりあとしたら 私 もうちょっと背が伸びたかも だって」
「遅いわ!」
「と言うか だったら熊井さんに抱いてもらえって話だよ」 生田が笑った

129よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:41:44
「3回公演〜! ねー中野やり過ぎー 中野中野中野 野中ー 責任取ってー」
佐藤がブー垂れた
「私? 私のせいですかー?」 野中が笑う
「まーいいじゃないですか 先週の3回公演は佐藤さんも野中氏も休みだったんだから」
尾形が諭す
日曜日の朝の楽屋は ハードスケジュールを控え 賑わしかった
「尾形はいいさ 森戸といちゃいちゃ いーっぱいできるんだし 
でも まさはどうするのさ? まさの中の 野中様はどうしてくれるのさ?」
「え? 佐藤さんの中に私いるの?」 野中の頬がまた緩んだ
「うるさい! 黙れ野中! まさは集中しなくちゃ 集中ー 集中ー
あれ? シチュー食べたくね?」
「いや 別に」 尾形が首を振る
「ケータリングに無いかな? シチュー」 佐藤が呟いた
「そう言えば 北海道ってシチューよく食べそうですね?」 野中がカバンの中を探しながら言う
「うん 冬はシチュー おじゃがでしょ ニンジンでしょ お肉でしょ あとなんだっけ? 
コーン? コーンは入ってた?」
「入ってる時もあるんじゃないですか?」 野中が応える
「そなの? まさのウチじゃ いつもコーン入ってるよ 黄色のつぶつぶ ブツブツしてんの
ルパンレンジャー黄色のつぶつぶー ガハハハ」
「黄色のつぶつぶw」 尾形が笑った
「野中ー!」 向こうで譜久村が呼んでいる
「はーい!」 野中が席を立って行った
「はーちん 見たよ」 森戸がやって来て 尾形に声をかける
「見た? どう? 良かったやろ?」
「うん 面白かったぁ あれ続きあんの?」
「続いてるんやけどー まだやってない」
二人は話しながら楽屋を出て行った
「朝からいちゃつきやがってぇ」 佐藤が独りごちた
「佐藤さん ちょっといいですか?」 野中が席に戻って来た
「うん?」
「一緒に来てもらいたいんですが」
「どこに?」 佐藤が立ち上がる
「こっちです」 野中が先導して楽屋を出た
「イョーー!」 すれ違う室田に 佐藤が手を上げる
「おはようございます! 元気っすね今日も!」 室田が笑った
「本当は休みたいんだけど」 佐藤がしょぼーんとする
「先週休んだじゃないですか」 野中が振り返って笑った
「野中もじゃん」 
「まーまー そう言わずに 佐藤さんがいないと盛り上がらないから」 
室田は笑ってそう言うと 向こうに行った
「佐藤さん こっち」 
更に少し歩くと 野中がドアの前で手招きした
「なーに? 何だって言うの?」
面倒くさそうに佐藤が 体を揺すって ゆっくりと部屋に入る
中には譜久村が待っていた
「まさきちゃん 忙しいとこ ごめんね」 
「なんか変更ですかー?」
打ち合わせでもするような部屋だった
長机が4つ均等に置かれ 折りたたみの椅子が2脚ずつ 各机に収まっている
譜久村は 朝挨拶した時と同じ格好で 入り口から近い机の前に立っていた
「野中 ドアの鍵閉めといて」 譜久村が言う
「はい」 野中がドアノブのボタンを押し込んだ
「大事な話?」 佐藤が小首を傾げる
「うん 野中こっち」 譜久村が野中を隣に呼び寄せる
佐藤を連れて来てと言われた野中も それ以外は何も知らず 譜久村に従った
「まさきちゃん 座っていいよ」 
佐藤は椅子に腰を下し 長机に肘をついた
「突然だけど 去年の12月からここ最近 まさきちゃん モーニングのメンバー見てて
なんか気付いたこととかある?」 
譜久村は 傍らにあるホワイトボードから黒のマーカーを掴んだ

130よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:46:07
「最近? 気付いたこと? う〜ん あっ! フクヌラさん痩せた!」 佐藤が譜久村を指さした
「いや それは別にいいのw それ以外でなんかない?」
「うん?」 
「はーちんと..」 野中が横で呟く
「野中 何?」 譜久村が 隣に立つ野中を見た
「はーちんとちぃちゃんが いつも一緒」
「あっ そうそう! あの子たち ベタベタし過ぎ!」 佐藤が身を乗り出す
「確かに ちょっとベタベタし過ぎね」
「でも そのせいか はーちんは どんどん自分を出せるようになって来た気がします
上から目線ですがw」 野中が言った
「そうね それはあるね あと 何か はーちんに色気が出て来たと思わない?」
譜久村が 佐藤に聞いた
「あー 確かに あっ 思い出した この前 尾形が女になったんですよ!」
「女になった?」
「そう! なんか雰囲気が! なんて言うの 周りにある空気が おんな おんなしてると言うか
体が動くたんびに なんか 女って言う ホルモン? フェルモン? そういうのが 
ふわん ふわんって出て来るの わかる? わかんないかな? なんかエロいの」
「いつ頃?」
「え〜と 去年の終りくらい? えっ? 今年だったかなぁ? あーもうわかんない!
それだけじゃないんですよ! その後すぐ はがねちんまで女になって 
まさ もうビックリして! あの子たち いつそんなことやってんだろ?って」 
「さすが まさきちゃんね 気付いてたんだ」
「え? フクヌラさん 何か知ってるの?」
譜久村は隣を向き 野中の背中と頭に手を回して抱き寄せ キスをした
突然のことに 野中は抗うこともできず 目を見開いたまま固まっている
「何? どうしたの?」 佐藤は身を引き あり得ない状況に顔を強張らせて呟いた
野中は足下から熱い何かが上がって来るのを感じて激しく欲情し
譜久村と舌を絡ませ始める
湿った音を途切らせて唇を離すと 野中は熱い眼差しで譜久村を見上げた
「まさきちゃん 野中も最近 色っぽくなったと思わない?」 
譜久村が妖しげな目付きで佐藤を見る
「ねー野中! はーちんやあかねちんだけじゃないもんね 野中も女になったんでしょ?」
譜久村は 手に持っていたホワイトボードマーカーを野中の胸に当てると
押し回し 乳首の辺りで穿るように動かした
「あっ..」 野中が切ない声を漏らす
佐藤は驚きで口も利けずにいたが 目は食い入るように二人の行為を見ていた
譜久村はマーカーを 野中の口元へ持って行く
野中は 上目使いで佐藤を挑発するように微笑みながら マーカーを舐めるフリをした
「野中 こんなものより 本物の方がいいでしょ?」 
マーカーをホワイトボードに置き 譜久村が自分の股間を指さす
お許しが出たと言うように 野中は腰を落とし 譜久村のスカートを外すと
膨らんだショーツに顔をつけ 愛し気に頬擦りした
「..何してんですか?」 やっとのことで佐藤が声を絞り出す
「エロシーを知りたい まさきちゃんの為に 
野中が参考に エロティックでセクシーな愛の行為を見せてくれるって」
野中は既にショーツを下し アレに舌を這わせている
「フクヌラさん! 男っ!?」 佐藤の声が驚きで裏返った
「男じゃないけど 今はこれが付いてるの」 奉仕する野中の頭を撫でながら譜久村が言う
「これはね モーニングの先輩たちから受け継いで来たモノ.. 後藤さんや
里保にも付いてたことがあるのよ」
「やっさんまで?」 佐藤が呟く
「野中 立って」 譜久村がそう言うと 野中は立ち上がり 自分のスカートとショーツを下した
佐藤は初めて見る行為に 目が釘付けになっている
怒張したアレを野中の股間に当てがうと 譜久村は後ろから挿入した
ゆっくりと動き 背後から野中の胸を揉む
「あんっ」 
「野中 もっと声出していいのよ まさきちゃんも見てるんだから」
「えっ?.. ぁぁんっ ぅん ぁっ ぁっ ぁっ ぃぃっ ぃぃのっ!」
「ほら この野中 美しくて 凄くエロシーでしょ?」 譜久村が佐藤に微笑む
「ああんっ もっと!」 野中が快楽に身を捩った

131よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:50:21
野中の嬌声と ぴたん ぱちんと 交わる二人の肌のぶつかる音が部屋に響く
「ぁっ ぅう〜ん やっ あっ」
「野中 イっていいよ」 動きを止めて譜久村が耳元で囁いた
再び動き始めると 譜久村は左手を前に回し クリトリスを軽く弾く
「あんっ...」 野中は歯を食いしばって頭を反らすと ピクッピクッと体を震わせた
譜久村がアレを抜き取って体を離すと 野中は長机に両腕を乗せて突っ伏す
「どう? 女になった野中は? 美しかったでしょ?」
譜久村はアレを反り返らせたまま 佐藤に近寄った
佐藤は眉間に皺を寄せて 口を尖らせ呟いている
「ずるい ずるいよ野中..」
「どうしたの?」
「エロシーでも先越された..」
「ふっ 大丈夫 愛を知れば まさきちゃんも きっと野中以上にエロシーで美しくなれるわ」
「ほんとに?」 佐藤が譜久村を見上げる
「本当 だって今の時点でもまさきちゃんはエロシーの見せ方が上手いんだから」
「そうかなぁ?」
「試してみる?」 譜久村は顔を近づけ 佐藤の目を覗き込んだ
「ダメ!」
「なんで?」
「ダメなの! 父と母から 大人になってお嫁さんになるまでは 体に傷付けないって言われてるし」
「それなら大丈夫 これは体に傷は付けないよ これは幽霊と一緒 
本当は女の私に付いてるわけないんだから」
「ウソ! 尾形も羽賀もみんなそう言って やったの?」
「うそじゃないよ 尾形と羽賀は実は私が相手じゃないんだけど 体は何も変わってないよ
正直に言うと 私の前に誰かが暴れたせいで モーニングの殆どが経験してるの
本人は覚えてないけどね」
「うそ?.. まさだけ?.. 本当に?.. どぅーは?」
「どぅーは 知る前に卒業しちゃったね」
「はるなんは?」
「はるなんは経験してる その後病院で調べてもらったらしいけど 何ともなかったって」
「...やれば エロシーになれる?」
「そういうものでもないけど.. メロディーズ覚えてる?」
「え? 泣いてるみたいな声が出ちゃうのってやつ?」
「うん」
「まさが好きな曲だ 前にバースデーイベントで歌った」
「あの歌詞が もう少し深く理解できるかもね」
佐藤は黙ったまま まっすぐ譜久村を見た
「..本当に 傷は付かない?」
「うん」
「..じゃあ試してみる」
佐藤は視線を譜久村の顔から 下半身へ移す
「うぅーーーっ ぃやだぁーっ」 
引き気味にアレを見つめると 親指とひとさし指で輪を作り ぱちんと弾こうとした
「キスすると 気持ちが昂ぶるよ? やってみる?」
「え? フクヌラさんと? やだーっ」 佐藤は顔をしかめて横を向く
「そう言わずに.. しよ?」 譜久村は佐藤の耳元に唇を近づけ 吐息がかかるように囁いた
佐藤は譜久村に顔を向け マジマジと目を見つめる
佐藤の目は澄んだ目をしていた
譜久村が顔を傾げ 瞼を閉じながら 佐藤にキスをする
唇と唇が触れた瞬間 佐藤も目を閉じた
譜久村が舌を入れて行く
佐藤は驚いて体を後ろに引きそうになったが我慢した
足下から熱い何かが体を上ってくる
な..に..これ...
今までに味わったことのない陶酔感 
これが.. エロシー?...
佐藤は我を忘れた
ひたすら自分の気持ちいいこと 相手が気持ち良さそうなことを探して動く
譜久村の温もりが愛しかった 腕を回して抱き締め合うと キスが止まらない
佐藤は こんなことばかりする為に生まれてきたのだと その時思った

132よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:57:15
譜久村は佐藤の奔放さに驚いた
最初のキスから唇を離すと 佐藤はすぐに譜久村のセーターをたくし上げ
ブラをずらして乳首を吸った
大きな白い乳房を 赤ん坊が母乳を吸うようにチュウチュウと音を立てながらしゃぶる
譜久村は背筋がゾクゾクとした
左右の乳房を忙しなく移動すると 今度は自分のタートルネックのトップスとブラトップの前を
一緒に引き上げ 着たまま譜久村の頭に被せる
譜久村はビックリしたが 意外とボリュームのある中華まんのような乳房に顔を押し付けられ
温もりと柔らかさに興奮した
立っている小さめの乳首を 頬に当たる感触で見つけると 咥えて舌で転がす
「ぁんっ」 
佐藤が官能的な小さな声を漏らした
程なく佐藤がトップスを捲り上げ 譜久村が顔を出すと またお互い抱き合ってキスをする
今度は佐藤も積極的に舌を入れ ツンツンと譜久村の舌を突付いてみたり 歯茎を舐めまわす
そうかと思うと噛み付くように舌を吸い 譜久村は呼吸ができなくて苦しくなった
ようやく唇が離れると 飲み込まれそうな気がした譜久村が 仕切り直そうとする
「ちょっと待って 野中を帰すわ」
まだ先ほどの余韻が冷めずに ボーッと体を起こした野中を見つけ 咄嗟に譜久村が言った
挑戦的な眼差しで濡れた唇を僅かに開けた佐藤が 譜久村を見つめる
譜久村は野中の隣に行き キスをした
「野中 ここであったことは忘れるの 服をきちんと着て 先に楽屋に戻りなさい」
ボーっとして出て行った野中を見送ると 譜久村はドアの鍵をかけて戻って来た
「座って」 待ちきれなくてウズウズしていた佐藤が 譜久村に言う
譜久村が言われた通り 椅子に腰を掛けると 佐藤は長机の上に座り 靴を脱いだ
裸の尻に当たる椅子が冷たかったが 譜久村のアレは勢いを増して反り返っていた
佐藤が靴下の足で 譜久村のアレを軽く蹴ったり 引き倒したりして遊ぶ
「痛っ! もう」 
「アハハ 面白〜いっ ほら どう?」
靴下を履いた親指とひとさし指で 亀頭を掴もうとグリグリした
「ぅっ ぁんっ」
アレの鈴口からヌルヌルな液体が出て来て 佐藤の靴下がテラテラと光る
「わっ なんか出て来たよ きちゃないっ」
そう言いつつ 佐藤は笑い 両足で亀頭を挟んで転がした
「いいわ まさきちゃん もうビンビンよ 今度は私の番」
譜久村は立ち上がり 佐藤の前に来た
「立って」
佐藤が言われたまま立ち上がる
譜久村は跪いて 佐藤のスカートを下した
白いショーツの上から 唇を這わす
そこは既に湿っていた
「ぃやっ」 佐藤が呟く
「ふっ」
譜久村はショーツを膝まで下し 茂みの中に潜む湧き出る泉に顔を近づけると
両手を佐藤の後ろに回して尻を掴み 一気に唇をあそこに押し当てて舐め始めた
「ぃやっ ダメっ」 佐藤は譜久村の頭を押え 遠ざけようとする
譜久村がお豆を探り当て そこを中心に攻め始めると 佐藤は観念し
長机に後ろ手をついて 喘ぎながら首を反らせた
「ぁっ ぁぁっ」
譜久村は立ち上がり 左手を佐藤の腰に回し 右手でツルツルとした柔らかく
白い太ももを抱えて アレをあそこに押し当てる
顔を上げ 佐藤を見ると とろーんとした目で求めていた
譜久村はヌルヌルとしたあそこを アレで軽く突付き焦らす
「早く」 堪え切れずに佐藤が囁いた
アレを穴の中に埋めて行く
譜久村がゆっくりと動き始める
「な.. に.. これ.. いいっ...」 佐藤が目を閉じ 恍惚とした表情を浮かべる
譜久村は左手で太ももを抱えると 右手で佐藤のトップスをめくり上げた
白いおわん形の乳房の頂点に付く突起が ピンと空を向いて立っている 美しかった
たまらなくなり 佐藤を突きながら 体を引き寄せ 乳首を咥える
「あっ ......」 佐藤は声には出さない 叫びを上げた

133よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:14:45
佐藤は目を閉じて 譜久村のグラインドをカウントしていた
ゆっくりめの8ビート ああっ イイっ! フクヌラさんらしい!
突かれるリズムに合わせて 快感に疼く下半身を締めるように応えてみる
この子凄い.. 私のリズムに合わせて グルーヴを作り始めたわ
譜久村は アレを締め付ける肉壁の波のリズムに陶酔しながら そんなことを思った
Aメロは終り 次はそれを受けてのBメロよ 
譜久村は 佐藤の才能をもっと見たくなった
無言でアレを抜き取ると 近くの椅子を引き寄せて座る
佐藤は体が離れるのを感じ 濡れた睫毛を上げて 譜久村を見た
白い豊満な体が椅子に座り 誘っている
両手で自身の胸を絞るように揉みながら 濡れて光る唇を舌でチロっと舐め 譜久村に跨った
譜久村は 佐藤の女の顔にゾクゾクッと感じ アレが更に反り返った
「あっ んんっ」 佐藤が腰を落として行く
アレが肉襞を押し開けて ずにゅうっと 収まって行くと 
譜久村は目の前に来た白い乳房にかぶり付きながら 細い腰に腕を回し ゆっくりと佐藤を前後に揺らす
軽く背中を後ろに反らして 目を閉じた佐藤は 快感を放ちながら蠢くアレを味わった
髪が美しく踊った
「んっ んっ んんっ ぁっ」 泣いてるみたいな声が漏れる
佐藤は譜久村の肩に掴まり 自分から体を前後に揺すり始めた
大きな動きは 譜久村に合わせていたが 細かい横揺れやひねるような動きが含まれており
16ビートを刻んでいる
あっ ヤバっ サビどころか このままじゃ出ちゃうわっ
譜久村は アレを絞られる快楽に飲み込まれそうになり 佐藤のクリトリスに指を這わせると同時に
乳首を軽く噛んだ
「あんっ」 佐藤が高い声を出し 動きが止まった 
譜久村は乳房に顔を埋めたまま 頭を強く抱き締められた アレがギュウっと締め付けられる 
佐藤が譜久村を上から見下ろした
やったなぁ と言うように 一瞬眉間に皺を作って睨んだが 余裕さえ感じさせる笑みを浮かべると
流し目をしながら顔を上げ 白い喉を見せて 上体を弓なりにした
アレが更に締め上げられる
譜久村の両肩に手を置くと背筋を伸ばし さっきよりも激しい 絞るような回転運動を
加えながら 再び腰を上下に動かし始める
今度はBPMが速い
顔に硬く立った佐藤の乳首と 柔らかい乳房が何度か当たる
譜久村のアレは 佐藤の逆襲に放出寸前だった
「あっ 痛っ」 譜久村がビクっと固まった
佐藤が片手を下に伸ばし 譜久村の睾丸を掴んでいた
トップギアまで入っていたピストンが セカンド辺りまでシフトダウンされる
この子はまったく.. こんなとこでも何をするかわからない 譜久村は苦笑した
佐藤を先にイかさなければ..
譜久村は 再度舌で乳首を攻めながら 指でクリトリスを優しく触り
白い膝の上に乗った佐藤を 大きく揺らした
「ぁっ ダメっ あっ...」
佐藤が両手で髪を掻き上げ 上に伸び上がる
「来るっ!..」 
アレを更に絞り上げたまま固まると 佐藤は程なく肩を落とした
譜久村が 腕を掴んで軽く押す 佐藤は膝の上から下りた 
下を向いて髪が顔にかかり 表情はわからない
「..まさ 女になった?」
まだ少し荒い息遣いのまま ちょっと掠れた声で聞いた
「うん もの凄く綺麗だった 色っぽい女になったよ」 
佐藤の捲れあがったトップスの裾を 下に引っ張って戻してやりながら 譜久村は言った
「まさきちゃん 悪いけど 私とやったことは忘れてもらうよ」
佐藤は ハッとして顔を上げ 目を見開く
「忘れる? なんで? フクヌラさんと愛し合えたのに..」
「その体験だけで充分よ 覚えてない方がこの後いいと思うの」 
そう言うと譜久村は佐藤を引き寄せ 強引にキスをした 
愛し合ったことを忘れさせる
目尻に涙を浮かべた佐藤が目を開く 
ボーッとしたまま ありがと と言った

134よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:18:59
譜久村は佐藤の美しい肢体を思い浮べながら 少し切ない気持ちで楽屋に戻って来た
佐藤は既にいつもと変わらず 野中をからかって笑っている
譜久村はホッとしたような 一つ仕事をやり遂げたような満足感を覚えた
「上手く行ったみたいね」 生田が隣に来て言った
「うん やっぱりいくつか驚かされたけど 一番はランドセル背負って入って来た子が
美しい女に成長してたことね」
「ちっ 覗きに行けば良かった」
「まーちゃん どうだった?」 石田も寄って来た
「もう みんな興味津津ね」
「そりゃあね」 石田は 生田から譜久村の次の相手が佐藤らしいと聞いていた
「凄い綺麗だったって」 生田が代わりに答えた
「へー まぁあの子 出る所は出てるからね」 石田がニヤリとする
「こっちの様子見ながら 調子合わせて腰使って来たから驚いちゃった」
「はっ そりゃ凄いや」 生田が手を叩いて喜ぶ
「理屈わかんなくても 直感的な飲み込み早いからね」 石田が腰を軽く振った
「そう まるで音楽のように感じ取って 自分で表現しようとしてたわ」
「でもミズキ これからたいへんだね」 生田が言う
「なんで?」
「だって 小田もいるのに 佐藤まで相手にしなきゃならないじゃん」
「それは無いよ 記憶消したから」
「え?」 生田と石田の驚きがハモった
「いいの 佐藤の体が女になったことを覚えていてくれれば」
「相変わらずミズキは モーニングが一番なんだね」 生田が嘆息した
「どういうこと?」 石田が聞く
「ミズキはモーニングのみんなが女になることを望んだのさ」
「ケガの功名か まりあが暴れたことによって モーニングのみんなに
色気が出てきたからね 佐藤もエロシーを目指してるんなら 
ちょっと手助けしてあげようかなって」
「エロシーねぇ」 石田が振り返って佐藤を見る
「いいんじゃない? ちょっと女っぽくなって見えるよ」 石田は譜久村に微笑んで見せた
「野中ー 一緒に写真撮ろ? あっ やっぱはがねちんでいいや! ウソウソ ごめんもなか!
お腹のアンコ見せて! ギャハハハ」 向こうで佐藤が大きな声で笑っている
「..そうは見えないかな?」 生田が神妙な顔をした
「まぁまぁ ステージの上でどうなるか? だから」 譜久村が苦笑する
「横山 どうすんの? また はるなんから行く?」 
真面目な顔に戻った石田が 譜久村に聞いた
「ううん 直接OCNを渡す」
「じゃあ明日以降か」 生田が横山の様子を窺いながら言う
「そうね 横山はOCNのこと覚えているから ちょっと遊んでみようかな?」
「何 悪いこと考えてんの?」 石田が目を細めて 譜久村を訝しんだ
「今度はアユミに手伝ってもらおうか?」 譜久村がニンマリする
「そうしてちょーだい ミズキの台本じゃ 私 カメラマン役ばっかだから」 生田が鼻で笑った
「何 どっきり? 何すんの?」 石田がウキウキして体を揺する
「アユミにいじめられてるところを 横山に助けてもらおっかなぁ?」
「えー また そういうの? 私 そういう役回り多くなーい? もお また好感度下がっちゃう」
「大丈夫! ちゃんと 横山の記憶は消すから」
「でも 本能的に私のこと怖がっちゃうんじゃないの?」
「あるかも」 譜久村が応える
「いや 元々怖いから」 生田が言った
「オイ!」 石田が手の甲で隣の生田の胸を叩いた
「アユミは優しい先輩キャンペーンを絶賛展開中だから」 
「あー 私のパクったー!」
「そんな あざとくないですぅ 私のは自然の優しさ」 石田が笑う
「じゃあ その優しさを封印して 思いっきり意地の悪いキャラでお願いね」
「えー マジでやるのぉ?」 石田が首を振って イヤイヤをした
「私から 小田を寝取ったペナルティよ」
「寝取ってないし まりあのせいだし」 石田が拗ねた
「もう一回 小田と寝ていいから」 生田が面白がる
「べ 別に小田のこと好きじゃないからね」
「ツンデレだ ツンデレw 古いなー 石田師匠ー」 生田と譜久村は顔を見合わせて笑った

135よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:23:02
「横山ー 一緒にトイレ行こっか?」 飯窪が言った
今日は大阪でハロコンだ
飯窪は生田から 横山をトイレに連れて来るように頼まれていた
「久しぶりですね 飯窪さんに誘われるのは」
「最近ちぃちゃんが構ってくれなくて」
「あー 尾形さんにベッタリですからね しょうーがない 横山が相手してあげますよ」
「なにそれー? 調子こいてんじゃねーよ! ウフフ」
「ごめんなさい! 本当は嬉しいんです」
二人は楽屋を出た
「でも 久しぶりね あの時以来か?」 飯窪が隣を歩く横山を見る 
「そうですね 今でも信じられないですけど あんなのが付いてたんですよね」
「ほんと なんだったんだろアレ?」
二人は気恥ずかしくて黙り込んだ
「二人でトイレ入るの誰かに見られたくないから 遠くまで行こっか?」
「なんでですか?」
「だって 仲がいいとこ見られちゃうと ちぃちゃんに嫉妬が成立しないじゃんw」
「さすが飯窪さん! そんなことまで考えてんですね」
「そうだよぉ もぉ 私は横山がどうしたら人気が出るか 夜も寝ずに考えて..」
「そういうのウソ臭いんでいいです」
「言うわね」 飯窪は笑った
「でも 私もどうやったら飯窪さんのネタになれるか 日々考えてます」
「そういうのウソ臭いから止めてくんない?」
「本当ですって」
「ウソ臭ぇー!」
二人の笑い声が通路に響いた
「あっ ごめん電話入った 横山そこのトイレ 先に入ってて」 飯窪がスマホを耳に当て 通路の脇に入る
横山は言われた通り トイレのドアを押した
「今まで 騙してたんですか?」
中には 譜久村と石田がいた 
石田が譜久村に怒っているようだ
「あっ..」 横山は見ない方がいいと思い 踵を返そうとする
「待って横山! 一緒に譜久村さんの話を聞いて!」 石田が呼び止めた
「どうしたんですか?」 横山は二人の傍まで歩み寄る
「これ見て」 石田が譜久村の股間を指さした
フレアスカートの前が突き出すように盛り上がっている
「違うの.. ミズキそんなつもりじゃ..」
「そんなつもじゃなかったら なんなんですかこれ?」 石田はそう言って フレアスカートの裾を持ち上げた
「キャッ!」 横山がビックリして声を上げる
アレが怒張して反り返っていた
「私がトイレに入ったら 譜久村さんがすぐ後に入って来て いきなり後ろから抱きつかれたの
ビックリしたんだけど 何かお尻に当たると思って 振り返ってみたら こんなのが..」 石田がアレをまた指さす
横山は自分に付いていたアレだと すぐに気付いたが言い出せなかった
「この人 男だったんだよ! 今まで私たちを騙して 世間を騙して 
モーニングのリーダーやってたんだわ」
「..ミズキ そんなんじゃないもん..」
「そんなんじゃないもんって 気持ち悪い! 男でしょあなた?」
「石田さん 怒らないで 何か理由が」 横山が言う
「理由も何も アレが付いてんだよ? あんなの見たことある?」
「え? な ないです」 咄嗟に横山は嘘を付いてしまった
「本物だよアレ 作り物じゃないんだから ほら ちょっと触ってみて」
石田はスカートを更に持ち上げて 横山に促す
横山は恐々手を伸ばし 触れてみた
「キャッ」 
温かいアレがピクっと跳ね上がった
「ねっ 本物でしょ? これで私に抱き付いたんだよ 何しようとしたのかしら?」
石田が譜久村を睨み付ける
「横山助けて!」 譜久村が横山に抱き付いた
「えっ?」 横山は困惑して石田を見る
「横山! 動かないで! 何されるかわかんないよ! 今 誰か人を呼んでくる!」 
石田はそう言って 走ってトイレから出て行った

136よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:26:03
「なんでこんなことに..」 譜久村が涙声で言った
「譜久村さん それ 誰かに移されたんですか?」 
「移された? どういうこと?」
「前からずっと付いてたんですか?」
「違う.. 今朝起きたらあったの.. どうしようかと思ったけど 仕事休めないし..」
自分の時と一緒だ
横山は譜久村を守らなければ と思った
「とりあえず 今日は体調不良で休みってことにして帰られたらどうですか?」
「でも もうすぐ人が来ちゃう」
「じゃあまず移動しましょう」
横山は譜久村の手を引くと トイレの入り口で左右を確認した
「大丈夫です 早く」
二人はトイレを出て通路を走り 隠れる場所を探す
横山が適当にドアを開くと 少なくとも今日は使ってなさそうな ミーティングルームがあった
「しばらくここに隠れててください 楽屋から譜久村さんの荷物持って来るんで 
マネージャーにも調子が悪くて帰ったって言っときます」 
「ありがとう横山 でもちょっと待って..」
「どうしました?」
「これがビンビンになっちゃって 治まらないの」
「え?」
横山は 譜久村が指す股間を見た
ベージュのスカートが飛び出したままで 何故か頂点が少し濡れているようだ
そう言えば下着はどうしたんだろう?
「こ こすって抜けばいいですよ」
「こする? 抜く? え? 何をどうすんの?」
「それを握って こんな風に..」 横山は真っ赤になって手を上下に動かした
「え? わかんない 横山やって」
「え?」
「やって お願い!」
横山は恐る恐る 隣に立つ譜久村のアレを握った
温かい 自分の時より 太くて硬い
人によってこんなに違うのか.. 手を前後に動かしてみた
「ああっ」 譜久村が声を漏らす
「ダメっ もっと大きくなっちゃう」
アレが更に鎌首をもたげ 大きくなる
「なんかエッチなこと考えてください!」 横山がしごきながら言った
「エッチなこと? 何? なんだろ? ドキンちゃん?」
「え?」
「バタコさん?」
アレが青筋立って 横山の掴んだ指を押し広げる
この人変態だ.. 絶望感が横山を襲う しょうがない!
「バタコさんとジャムおじさんが 裸で抱き合ってるところを想像して!」
「裸で? そんなエッチなことできないよ」 譜久村が顔を伏せた
もぉ どうすれば? 横山は迷っていた
舐めてみる? いいえ そんなことできない
でも時間がない 
キスしてみようか? そしたら私もおかしくなっちゃっう
「変な気分になって来た 横山ぁ〜」
譜久村が横山の胸に顔を埋めて来た
手が忙しなく胸を揉む
「いやっ」 横山はアレから手を離して 譜久村の手を止めようとした
譜久村の唇が 服の上から胸を這いながら 首筋に上がって来る
「だめっ」 キスしようとする譜久村を 横山は顔を反らして必死に阻止した
譜久村の手が 横山の胸から下半身へと移動する
腰にあるホックを外し ジッパーを下げると ストンとミニスカートが落ちた
黒いストッキングの上から 譜久村の指が横山の股間を刺激する
「やだぁ」
横山は手をどけようと体をくねらせ 譜久村の手を掴むが 一向に止めようとしない
そこはどんどん湿って行き 横山の上げる拒絶の声がくぐもって来た
「だめっ やめてください.. ぁん ぃやぁ..」

137よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:29:20
「ああっ? どきんちゃんが中に逃げてしまったわ」
譜久村はショーツの中に手を突っ込むと 敏感な部分を直接触る
「ちょっと ダメっ 本当に!」 横山は譜久村に向き直り怒った
「ふふっ 怒った横山もカワイイ」 横山の頭に手を回し 強引にキスをする
しまった! 横山は隙を作ってしまったことを後悔したが すぐに欲情してどうでもよくなった
譜久村が耳元でそっと囁く
「私のこと 加賀楓だと思いなさい」
「え? かえでー?」
横山は トロンとした目付きで譜久村を見た
「頑張ってるね! 肩凝ってんじゃないの?」 目の前の加賀が笑顔で話し掛けて来た
「そんなでもないけど」
「ちょっと揉んであげるよ ほら 後ろ向いて」
「じゃあ やってもらいましょうか」
「うん 結構硬くなってる」
「そう?」
「きっと胸が大きいからだよ」 そう言って加賀は後ろから両手で胸を軽く持ち上げた
「バカなこと言わないで! セクハラ!」
「あれ? 胸が凝ってるよ ここも揉まなきゃ」
「胸が凝るなんて聞いたことないからっ やめてっ」
「だって ここ! こんなに硬くなってるし」 親指とひとさし指で乳首を摘み 転がした
「やんっ」
「横山 どうしてこんなになるまで言ってくれなかったの? 
言ってくれれば すぐに楽にしてあげたのに」
加賀はそう言うと 乳首と乳房を触りながら 横山のうなじに唇を這わせた
「だって かえでー いつも誰かと楽しそうに話してるし」
「バカだなぁ 横山は私にとって特別な人だよ とても大切な人」
加賀の手がお腹を撫で 太ももを這い 徐々に股間へと近づいて行く
「かわいい 玲奈好きだよ」
唇が顎のラインに触れ そのまま上がって 口付けをする
お互い舌を絡ませ 貪り合った
唾液の糸を引く唇を離し ほんの僅かな距離で見つめ合う
「かえでー 私も好きだよ」 再びキスをした
横山は陶然となりながら いつの間に私は この人をこんなに好きになってたんだろう?
と考えていた
この人の全てが欲しい
下の方で再び加賀の愛撫が始まる
横山は快感に身悶えした
「玲奈 もっと愛し合いたい」
加賀がスカートを下すと そこには大きなアレがそそり立っていた
横山は何故かそれが異常なものだとは思わなかった
「ちょうだい」 痺れたような頭で呟く
加賀と一つになりたかった
「ちょっと待って」 加賀は自分の隣にあった音響装置に掛けてある白い布を掴むと 床に敷いた
「床が固くて 冷たいかもしれない ごめんね」
促されて横山が布の上に座る
加賀は横山の目を見つめたまま 横山の脚の間に膝立ちした
「好きだ玲奈」 ストッキングと薄いピンクのショーツを下すと 
横山の柔かな内ももを手で抑え 体を倒してアレを埋めて行く
「ぁぁっ」
僅かな痛みと快感を伴いながら 異物が横山の中に入って来た
加賀が左脚の太ももを抱えて ゆっくりと前後に動き出す
大きな異物が前へ後ろへと進む度に 横山に快楽が波のように訪れる
「ぅんっ ぁっ ぁっ ぁんっ」
「玲奈 好き! これからも一緒に頑張ろ?」 加賀が熱い眼差しで横山を見つめる
「かえでー 私も 好き!」 横山は更に体を前に倒した加賀の腰に 両腕を回して抱き付いた
動きが速くなるに連れ 横山に押し寄せる快楽の波が全身を包み込み 
何かが頂点を目指して高まって行く 
呼吸が荒く 体は熱かったが 身体がこれ以上ないくらいに活性化し 喜んでいた
「ああんっ!」 
ついに 突き進んだ先の向こう側へ飛び出し 横山の頭の中が真っ白になった

138よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:36:05
横山が目を閉じて息を整えていると心地良い温もりと重みが離れた
目を開くと アレから白い雫を落とした加賀が膝立ちになり 優しい笑顔で横山を見ている
独特な香りが漂っていたが 今はそれにさえ加賀を感じ 好ましかった
「玲奈 私の一部を預けたから.. 今度は玲奈が私にちょうだい」
「わかった」 それによって私たちの絆が完全なものとなる 横山に何故かそんな思いが過ぎった
「さぁ 服を調えて楽屋に戻って これは玲奈と私だけの秘密 ここに来たことは忘れなさい」
「うん」
横山はボーっと歩いていた すれ違う人たちが不思議そうに見て行く
頭の中では 加賀と愛し合った幸福な感覚を思い出していた
凛々しくキリっとした加賀の目
形の良い唇
しっかりした肩から伸びる長い腕
細く長い指
そして 官能的な低い声
思い浮べる度 横山のどこかが疼く
ああー かえでー 私のかえでー
愛し合ったばかりなのに また愛し合いたかった
「横山 どうしたの?」
気が付くと楽屋に戻っている
加賀が不思議そうに横山の顔を覗き込んでいた
「かえでー!」 すぐ傍にいたことが嬉しくて 加賀に抱き付いた
「何! 何よ? どうしたの?」 加賀が驚く
「仲いいね れなでぃー」 隣にいた小田が冷やかした
あれ? ここは楽屋? そしたらさっきはどこで愛し合ってたの?
横山は混乱した 夢? 夢だったのかな?
そう言えば 今朝楽屋に来た後のことがハッキリしない 
寝不足気味だったから どこかで居眠りしてたのだろうか?
バカじゃないの私..
「どうかしたの?」 体を離した横山を 加賀がマジマジと見た
「ごめん ごめん かえでーが一瞬浅井長政さんに見えた」
「はあ?」 加賀が大きく口を開ける
「あー あれでしょ? 戦国武将」 小田が言った
「見たことあんの?」 加賀が呆れて聞く
「ないけど」
「訳わかんない」 
「カエディーがチョンマゲしたら似てるとか?」 小田が笑う
「はぁ?」 また加賀の眉が下がった
「そうなんです たぶん頭剃って 兜を被れば似てるんです」 横山が小田に答える
「意味わかんないよ」 加賀が伸びをしながら 自分の席に戻って行った
「カエディー行っちゃったよ?」 小田が笑う
「小田さんはお市の方ですね」
「え?」
「浅井長政の奥さんは 織田信長の妹でお市の方という人だったんです
小谷の方とも言うんで もう 小田さんにぴったり!」
「よくわかんない! れいなちゃんマニアック過ぎるよ」 小田が笑った
「豊臣秀吉の奥さん茶々も含めて 浅井さんとの間に三人の娘を持つんですよ」
「えー 私 そんなに産めない」
「いや 小田なら7・8人産めるね」 横で聞いていた石田が口を挟んだ
「なんでですか!」 
「だって小田って 大家族のお母さんそっくりだもん」
「誰ですかそれ?」
「イメージ イメージ!」
「イメージってw 確かに何年か前まで小さな妹あやしてたけど 
それだったら 石田さんの方がたくさん産みそうですよ?」
「なんで?」 石田が口を尖らせて 顎を上げる
「矢島さん家のコロンちゃんみたいだから」
「犬か 私は?」
「いいじゃないですかぁ コロンちゃんかわいいし」
「産まれた子供が みんなもらわれてっちゃうw」 通りがかった生田が 足を止めて言った
「酷い!」 周りはドッとウケたが 石田は更に口を尖らせた

139よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:39:16
あれ?
横山は ふと 自分の部屋のベッドでは無いことに気付き 目覚めた
腕を伸ばすとシーツがひんやりしている
あっ そっか ここは大阪のホテルか..
暗い灯りの中 ダブルベッドが並んでいる
何時?
頭の上の表示を見る まだ2時だ
なんでこんな時間に目覚めたんだろ? 
隣のベッドの加賀を見た
少し体を丸めて こちらに背を向けている
ん? 股間に張りがある これは...
覚えのある感覚に 手を股間へ伸ばしてみる アレだ!
なんで? なんでこんな時に戻って来たの?
横山は焦り 一瞬で寝ぼけ眼がしっかりと開いた
どうしよう? とりあえずトイレ..
そーっと立ち上がって 加賀を起こさないようにトイレに入る
部屋着を開くと アレが軽く立っていた
便座に腰を下して アレを摘み 無理矢理下に向け放尿する
はぁーっ 僅かな安堵感を得たのも束の間 この状況をどうしたらいいか 顔をしかめて考えた
どうする? どうするどうする?
どうして? どうしてこれがあるの?
今日を振り返る
そうだ 朝から変な夢を見たんだ 
かえでーと愛し合う夢
あのせい? 夢が関係するの?
何かヒントがないか 夢を思い出そうとする
あの時 夢の中のかえでーは 「私の一部を預けたから 今度は私にちょうだい」 と言った
これはかえでーからもらったものなの? 夢が現実になる?
ここで ふと思い出した 以前アレが付いていた時 加賀に移そうとしていたことを
夢の中のかえでーの言うことと一致する そうすればいいの?
横山は考えた
もし何もしなかった場合 今日のコンサート前に またトイレに行って処理をする
飯窪さんに助けを求めてもいいかも 
でもいずれは誰かに移さなければ.. このままなんてあり得ない
かえでーに移す場合 今してしまえば 会場で無理矢理連れ出す苦労もない
キスすればいいだけだ
でも.. 今度はかえでーが困るのか..
横山の良心が痛む
いいえ かえでーにはかえでーの考えがある
一度移して かえでーがまた私に返すのなら それでもいい
かえでーにキスしよう..
垂れ下がって来ていた股間のアレが また鎌首をもたげ始める
おしっこ出した これを使うの? 
悪い気がして 立ち上がると 洗面台でアレを軽く洗う
ユニットバスの扉を開ける時 初めてステージに立った時のようにドキドキした
静かに音を立てないように出て 扉を閉める
加賀はこちらを向いていたが 目は閉じられ 起きてはいないようだ
キスをしてしまえば こっちのものよ
ゆっくりと加賀の前に立つ
「ぅん?..」 加賀が身じろぎした
ヤバい..
横山は気配を消そうと固まる
「え?.. 横山?」 眠そうに加賀が言った
「どうしたの?」 しかめっ面で横山を見上げる
ぇぇいっ! やっちゃえ!
横山は体を折り曲げ 加賀の顔に唇を近づけた キスする寸前に目を閉じる
「ぅわっ! 何すんの?」 加賀が顔を背けた
もぉっ! 
横山は目を開けて また加賀の唇を狙う
「バっ バカっ! 何してんの?」 加賀がベッドから落ちそうになった

140よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:42:45
横山はベッドに乗って 加賀に抱きつこうとする
「ヤメテって! 夜中に何 ふざけてんの!」 
加賀はベッドから抜け出して立ち上がると 窓際へ逃げた
追いかけるのを止め 横山はベッドの上で仰向けになって口を尖らせている
加賀の温もりがする あったかいや
「何やってんの? そこどいてよ!」
加賀が様子を伺いながら 近寄って来た
「やだ! ここで寝る」
「バッカじゃないの? じゃ私 こっちで寝る」
加賀は隣の横山のベッドに腰を下す
「っ本当に! 何やってんだか」
ぼやきながら 加賀は横になった
「ふふっ」
程なく横山の方へ背中を見せていた加賀が 突然吹き出した
「どうしたの?」 横山が聞く
「ほらぁ 寝れなくなっちゃたじゃない 夜中にこんなバカなことしてくる
横山のこと考えたら 可笑しくなって ハハッ アハハッ」
横山は加賀のベッドを下り 隣のベッドの脇に立つ 加賀はまだ気付いていない
加賀の笑いが止まり 静かになる
横山はデュベを捲り 体を加賀の横に入れた
「ちょっ! 何やってんの!?」
加賀が横山の方へ向く
横山は加賀に抱きついた
「暑いって! おっかしいんじゃ..」
横山は加賀の頭に腕を回すと 強引にキスをした
加賀の目が驚きで大きく見開かれる
横山は激しく欲情し アレがこれ以上ないくらいに勃起していた
キスをしながら 片脚を加賀の体に乗せアレを押し付ける 
加賀の目が一瞬閉じられた
再びそれが開けられ 切なげに潤んだ瞳が現れる
横山が唇をようやく離すと 唾液が糸を引いて顎に垂れ下がった
「私.. なんか変..」 加賀が呟く
かわいい.. 眉が下がり気味になり どことなくおどおどと
濡れた眼差しを向ける加賀に 横山はキュンとした
もう一度口付けをする
ねっとりと時間をかけた口付けに加賀も応え 部屋に ちゅっ んちゅっ と言う 湿った音が響く 
横山の唇が加賀の顎を伝い 首筋を這い 部屋着の襟を割って 白く浮かぶ鎖骨へと下りて行く
加賀が頭を逸らし 白い喉が暗い光に浮かび上がる
横山は部屋着をはだけ ぽよんと形の良い二つの山を作っている乳房に唇を押し当てた
大きいと言うほどでもないが それなりにボリュームのある柔らかな胸の片方を舐め もう片方を揉む
「んっ..」
加賀は右手のひとさし指を噛み 横山の愛撫を感じ入っていた
左手は横山の頭を抱き 髪を撫でている
シャンプーのいい匂いと温もりと快感を受け 加賀は陶然として行った
横山の右手が胸から下りて行く
臍の窪みを過ぎ 更に進むとショーツの端に辿り着いた
中に手を入れ 薄い茂みを感じながら指を伸ばすと ヌルヌルしている
「ゃんっ」
加賀が女の子っぽい声を漏らした
ヤバっ.. 横山のムラムラはマックスに達し 今は加賀の膝に当たっているアレが 更に反り返る
横山はあっと言う間に出してしまった過去をチラっと思い出し 気を逸らすように
小さめの加賀の乳首を咥え 吸いながら舌でいじくった
股間のヌルヌルが更に溢れ出る
自分のソレを思い出しながら 横山は指を進める
加賀が身悶えし 横山の頭を強く抱き締めた
もう我慢できないっ 横山は加賀の腕から逃れると 半分かかっていたデュベを跳ね除け
膝立ちになった
両側に捲くられた部屋着の間から 白く美しい加賀の乳房と細いお腹が見えている
「預かっていたもの 返す..」 
横山はそう言うとアレを掴み 体を前に倒して行った

141よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:45:34
「ちょっと待って 横山 それ何?」 加賀がアレを凝視している
「何って.. アレ..」 答えに窮し 横山の動きが止まった
「え? 男? 横山 男なの!?」 加賀の目が信じられないと語っていた
「あの.. これには..」 
その時 不意に譜久村の言葉が甦った そのまま加賀に語り始める
「これは アレに見えてアレじゃない モーニングに歴代伝わって来たものなの
モーニングが栄光を掴む時には 必ずこれが現れる そしてその時のモーニングを
メインで背負って行こうとする者が受ける儀式なの」
「なにそれ.. 信じられない」
「これは あなたの体に傷は付けないし モーニングとしてステージで活動しない時は
現れない 歌をみんなに届ける日にだけ出て来るの」 
いつ 譜久村からこんな話を聞いたのだろう? 
横山は不思議に思いながらも 話の内容には疑問を感じなかった
「そんな話を信じろって言うの?」 加賀がジっと見つめながら聞く
せっかくここまで来たのに.. 横山は確認したくなった
「..私のこと好き?」 
「え? ...好きだけど こういうことじゃない」
「私もかえでーのこと好きだよ 好きだから 今はかえでーと一つになりたい!」
「...」 加賀は恥かしそうに目を逸らした
「かえでーは 私と愛し合いたくないの?」 気持ちが昂ぶり 少し涙声になる
「私はかえでーのこともっと知りたいし かえでーにもっと気持ち良くなって欲しい!」
「..横山としたぃ..」 少しの沈黙の後 加賀が横を向いたまま 小さく呟いた
「何? なんて言ったの?」
「横山としたい..」
「玲奈って呼んで」
「玲奈としたい」
「ありがとう.. 楓 好き」
左手を加賀の白く滑やかな太ももに回し 軽く持ち上げると 横山はアレをあそこに当てがった
加賀は両手で顔を覆っている
「んっ..」
亀頭が加賀のピンクの花芯に埋って行く 熱い体温と押し返そうとする圧力を感じる
気持ちぃぃ..
横山は加賀と一つになれる喜びを感じながら 更に快感を欲し アレを突き入れて行った
「あっ!」 横山が声を漏らす
束の間沈黙が降りた
加賀は熱い異物が自分に中に入って来る驚きと快感を覚えながら 更なる快楽を
待っていたが 温かい液体が体の外に出て来るのを感じ戸惑った
「..どうしたの?」 横山に囁く
「..ごめん もう出ちゃった..」
「...それで どうすればいいの?」
「ごめん..」 横山はベッドから立ち上がると 窓辺に寄る
悲しい気持ちでカーテンを少し開け 夜の街を見た 情けない顔をした自分がガラスに映る
後ろを振り返ると 加賀が体を起こして 部屋着の前を合わせて白い乳房を隠そうとしていた
アレが少し反応する
もう一度! 横山の中で加賀を欲する気持ちがまた高まり始めた
ガラスを見つめ 自分に言い聞かす
今度はちゃんと かえでーと愛し合える!
振り返ってベッドに近寄ると 少し戸惑いを見せる加賀を押し倒した
部屋着を再びめくり開け 柔らかい乳房に顔を埋める
「ゃんっ!」 加賀がかわいい声を出した
横山はたまらなくなり 加賀の長い脚を持ち上げ さっきと同じくらいまで成長したアレを挿入して行った
自然と腰が前後に動く
「んぁっ んっ ぁっ ぁっ ぁんっ」 加賀がいつもより高めの声を小さく漏らす
「楓 好き!」
「玲奈.. もっと..」 
片手で腰を掴み もう片方の手でプリンとした乳房を鷲掴みにして揉みながら
横山は体の欲するまま動いた
加賀の呼吸が粗く速くなって行く 横山の動きもそれに合わせて速くなった
「ぁっ!...」 加賀が腰を浮かして反ると同時に 横山も強い締め付けに放出した
頭が真っ白になった

142よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:48:59
加賀は横山の背中に回し ギュッと抱き締めていた両腕を緩めた
横山が加賀の上に体を預けてくる
お互いまだ少し早い鼓動が 伝わって来るような温もりを感じながら
なんとも言えない幸せを噛み締めた
横山が加賀の右の乳房に軽く頬擦りしながら 右手で左の乳房を撫でる
キメが細かくツルツルしているのに 吸い付いてくるような肌触りが心地良かった
「重い」
加賀はそう言うと 寝返りを打って横山を体の上からどけた
横山は口を尖らせ 半身を起こして加賀の顔を覗く 思わず口許が緩んだ
「泣いてんじゃん」
「...悪い?」
「なんで泣いてんのよ?」 横山がニヤニヤした
「...なんか嬉しかったの」
「え?」 横山の顔がくしゃっとなった
自分もいきなり泣いてしまいそうになるのを必死で堪える
「私も.. 私も嬉しかった..」 横山が囁いた
加賀が目を瞑り 涙を抑えようとする
「なんか本当に楓とわかり合えた気がする」
「あの.. あの.. 私.. モーニングに入ったけど いつもこれで大丈夫なのかな?
って思ってた.. でも.. 今 わかったの 横山と一緒にいれば大丈夫なんだって..」
涙声で訥々と喋る
「もぉっ 玲奈って呼んでよ!」
「ありがとう玲奈..」
加賀が横山を抱き締めた
横山も片手を加賀の背中に回し もう片方の手でそっと頭を撫でる
お互いくっつきそうな距離で見つめ合って微笑んだ
目を閉じてキスをする
抱き締めていた腕を解くと 二人はしばらく並んで横になっていた
軽い疲労感と安心感に軽くまどろむ
少し体が冷めて来たので 横山は体を横にして 加賀の体に寄り添った
加賀の左手と横山の右手は さっきから指を交互に組んで握られている
「あれ?」 加賀が声を漏らした
「どうしたの?」 横山は半身を起こした加賀の顔を見た
「なにこれ..?」 加賀が目を丸くして自分の足の方を見ている
「え?」 横山もそちらに視線を移すと そこにはアレが軽く立ち上がっていた
「あっ」 自分の股間を撫でてみる 何も無い
「私の無くなった! 楓に移ったんだ!」 
「え? これ移るの!?」
「うん 私も飯窪さんに移された」
「ええ!?」 加賀が驚きの表情で横山を見つめる
あれ? つい言ってしまったけど 飯窪さんのことは言わない方が良かったかな?
「ってことは 飯窪さんともやったの?」
「..ぅん」
加賀の目が少し険しくなった 眉がへの字になっている
「で でも 好きとかそういうんじゃないから! 飯窪さんに突然キスされてっ..
アレが付いてる時にキスされると 興奮してその気になっちゃうのっ」
「..それで私もこんなことになったんだ..」
「ごめんなさい.. でも私は楓が好きだし こんなになったら 楓とした.. したかったの!」
横山が真っ赤になって言う
加賀は横山の目を覗き込んだ
しばらく真剣な眼差しをしていたが フッと優しく微笑むと 横山の唇に軽くキスをした
「わかった 玲奈の気持ちはわかったよ」
横山は さっきまでの女の子っぽい加賀が いつの間にか男前っぽく変わっているのに気付いた 
「でも アレについて もっと教えて! なんなの?」
横山は自分の経験と 飯窪から聞いた知っている限りのことを話す
そしていつの間にかレクチャーされていた譜久村の言葉も
「そんなことがあるんだ..」 加賀は黙って聞いていたが 横山が話し終わると一言 そう言った
「儀式なのこれ? そんなつもりはなかったけど..」 横山が呟く
「譜久村さんが更に何か知ってそうね」
加賀の目付きが鋭くなった

143よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:56:48
「うん うふっ やめてちぃ」
「なんや これ好きなん?」
「ちゃうわっ」
「うそ? 好きなんちゃう?」
「しつこいなぁ やめへんなら こっちもやるで?」
「あっ やめっ はーちん」
「好っきやなぁちぃも みんなに言うてやりたいわ」
「な なにを?」
「ちぃがこんなに えっちぃなこと」
「..それ 上手いこと言うたつもりなんか?」
「ハハ 強がっとるで もう我慢できへんのやろ?」
「ぜーんぜん 平気や!」
「ふーん そうなん? じゃあやめるで? ええの?」
「..いけずやな そんなら うち本気出してええの?」
「ええよ」
「自分余裕やな ほんまにええんか?」
「かまへんて」
「後悔しても知らんで ほな」
「ああっ うんっ」
「どや?」
「あはっ あかんっ あかんて」
「なんや? 口ほどにもあらへんな さっきまでの勢い どないしたん?」
「やめっ やめや あはっ ほんまあかんて」
「びしょびしょやないか すけべぇやな」
「い 言わんといて..」
「いくらでも言うたるわ はーはすけべぇやって」
「か かんにんや.. あっ」
「わかったやろ? わかったらうちの言うこと全部聞くんやで?」
「んっ ええの それ ええのぉ」
「体にしっかり覚えさせんと はーはうちから離れられへんってことを」
「ああっ」
「そや それでええんや ほな 次はこれやで」
「ゃんっ」
「ええか? ええなら これ舐めてみ?」
「んっ んんっ こへでへえ?」
「あっ ええで はーちん もっとや はよう」
「はぁ んん うん はぁはぁ んちぃ では? へぇは?」
「あんっ 自分好っきやなぁ そんな舐めるん好きなんか?」
「はめへ はふはすぃ」
「うんっ あっ ええ眺めやで ぁんっ」
「もうええやろ?」
「せやな おおきにはーちん ご褒美や」
「ぅんっ あはぁっ あっ あっ ぃやんっ」
「アハっ はーのここ ひくひく言っとるで」
「ダメッ ちぃ ダメッ」
「ほんまモーニング来て良かったで こんな綺麗なはーの..」
「あかん! 言わんといてっ!」
「ふーん? 言うたらダメなんか? そんなら 体に聞くわ」
「ぃやんっ ああっ」
「ええ? なんやて? 聞こえへんな」
「あっ ぇえんっ ええのっ してぇ もっとぉ」
「おっ よぉ聞こえたでぇ ほなリクエスト通りや」
「あっ あっ ぅんっ あっ」
「はーと一緒におると こっちもすけべぇんなってかなわんわ」
「あっ.. あ... ひゃんっ!」
「なんや 冷たいのぉ 一人で行きよった」
「...」
「おーい はーちん! 起きぃや! 仕事に戻るで?」
「...悔しい」
「ハハっ またうちの勝ちやな」

144よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:59:44
大阪会場の朝 譜久村はスタッフに呼ばれて注意点を説明された後 楽屋へと戻ろうとしていた
ふと 横に繋がる通路の向こうを見ると トイレの表示のあるところから 
尾形と森戸が手を繋いで出てくるのが見えた
「ほんとに あの2人仲いいわね」 思わず呟く
楽屋に戻ると 既に準備を終わらせて待機している者もいる中 集合をかけた
「今日の変更点について話すから よく聞いて
まず 設備が壊れた関係で 今日のステージはホリゾントが1m前に来てます
セットごと動かしてるから余り気にしなくていいと思うけど 花咲くなんかは縦に詰めないといけないし
後でステージで確認するよ シャッフルについても この後の通しで..」
譜久村はメンバーの顔を見回した
程度の差はあれ みんな真剣な眼差しで聞いている
加賀の顔がいつもより 更に凛々しく見えた
隣にいる横山が まだ眠そうに目を擦っているのを 肘で小突いて窘めている
上手く行ったのかも.. 譜久村は心の中でニヤリとした
話が終わると 生田に声をかける
「ねー 加賀と横山 いい感じだと思わない?」
「そう? やったのかな?」
「わかんないけど そんな気がする」
「ちょっと探り入れてみるわ」
生田は カバンの中から何か取り出している飯窪に歩み寄った
「何 探してんの?」
「うん? シュシュ おかしいなぁ 持って来たと思ったのに」
「エリあるよ ちょっと待って」 生田は自分の席の戻って シュシュを持って来る
「ほら あげるよ」
「ええ? いいよぉ」
「いいって いくつもあるから」
「ホントに? じゃあ ありがと ふふ かなり派手なんですけど」
「似合うと思うよ」
「似合うかなぁ?」
「ほらぁ いいじゃん ..ところで 加賀と横山 いい感じだと思わない?」
「ああ 今日は朝から一緒にいるね」
「実はさぁ アレ 昨日は横山にあったんだ」
「え? アレってアレ?」
生田が頷く
「そうなんだ」 飯窪の目が好奇心で 丸く見開かれた
「で 横山と加賀が上手く行ったんじゃないかと思って」
「わかった ちょっと聞いてみる」 飯窪はニンマリ笑うと席を離れる
「横山ぁ ちょっといい?」 飯窪は 加賀と談笑している横山を呼んだ
「はい なんですか?」
「ちょっと ちょっと」 楽屋の外に連れ出す
「あなたたち仲いいじゃないの 何かあった?」
「はい あの.. 実は..」
「なに? なに?」
「昨夜 私にまたアレが現れて..」
「ええ?」
「かえでーと私 同じ部屋だったから..」 横山が顔を真っ赤にして下を向く
「うん 何? しちゃったの?」 
「はい..」
「ホントに? おめでとう!」
「ぃや ぉめでとぅ ってぃぅのも..」 横山が恥かしそうにゴニョゴニョ言った
飯窪がハッとする
「じゃあ 何? アレは今 カエディーに付いてんの?」
「はい」
「そっかぁ そうなんだぁ」 モジモジする横山が微笑ましかった
「じゃあ これから13期の絆をもっと深めなきゃね」 飯窪がイヤラシイ笑みを浮かべる
「何言ってんですかぁ そんなこと..」
「あれ? 私 何も変なこと言ってないよ? 横山が深読みし過ぎじゃないの?」
飯窪は面白そうに横山の顔を覗き込んだ
「もっとカエディーが横山の深〜いところまで 奥の奥まで わかってくれるといいね」
「もぉ やめてくださいっ!」 横山が恥かしさに目を瞑って 飯窪を軽く叩いた

145よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:02:50
さんま「今日のゲストは加賀楓ちゃん なんやおまえ横山と同期なんか?」
加賀 「はい」
さんま「年は横山と?」
加賀 「2つ上です」
さんま「横山より上なんか そうなんか 横山こいつやりおるで 年上としては
     横山より凄いとこ見せんとなぁ」
加賀 「そうなんです 横山の方がいつも積極的で」
さんま「そやろ」
飯窪 「でもでも 加賀は研修生で4年やってたんで 実力はあります」
さんま「え? 研修生?」
飯窪 「はい モーニング娘。に入る前に」
加賀 「4年間研修生やってました」
さんま「そんなに長くやってたんか」
加賀 「はい」
村上 「下積み長かったんやね」
さんま「そやなぁ それはモームスに成れて良かったなぁ」
加賀 「はい 本当に嬉しくて」
横山 「嬉しすぎて 私より泣いてました」
さんま「おまえー 横山より泣いたんか? そんな立派な眉毛やのに」
加賀 「ちょっと涙もろいですかね」
さんま「涙もろいて 最近は何で泣いたんや?」
加賀 「あのー ガンダムのプラモデルを作って 楽屋に持ってきたら
    横山に壊されて」
さんま「ファー! それで泣いたんか?」
加賀 「はい」
さんま「おまえ悪いやっちゃのぉ」
横山 「違う! 違うんです!」
さんま「何がやぁ」
横山 「加賀が そのプラモデルで私を突付いて来たんです」
さんま「うん どんな風にや?」
横山 「キック!とか パンチ!とか 男の子がよくやるじゃないですか?」
さんま「おお やるな そんで?」
横山 「私の胸 ロボットの足で突付いて ぼよよーんとか言うんですよ!
    だから ウザいって手で撥ね退けたら ロボットが飛んで行っちゃって」
さんま「ファー そんで壊れたんか?」
加賀 「はい そこまでする必要ないかと思うんですけど」
横山 「だってしつこいんだもん」
さんま「それは横山が悪いわ」
横山 「なんでですか!」
さんま「それ 飯窪だったら ぼよよーんってならんもん」
村上 「そやな」
飯窪 「ひどーい!」

とりあえずここまでは予想

146よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:08:17
飯窪が生田の傍に戻って来た
「横山から聞いて来た 上手くいったんだって」
「昨夜?」
「そうみたい 同じ部屋だったから」
「見たかったなぁ」
「何言ってんの?」 飯窪が生田を軽く叩いた
「そうすると OCNは今 加賀にあるんだ?」
「そうみたい」
二人は加賀を見た
本番前の確認に備えて 長袖Tシャツとジャージ下のレッスン着姿でノートを見ている
特に普段と変わりは無いように見えた
「なんか いつもと変わんないね」 飯窪が言う
「うん もうちょっと挙動不審でもいいのに」
「さすがカエディーね」
「いやいや 今のうちだけかもよ?」 生田は悪そうな目付きで笑うと 飯窪から離れて行った
「OCNが無事 加賀に渡ったって」 加賀の様子を見ている譜久村に 生田が話し掛ける
「良かった! いよいよ加賀にOCNが行ったかぁ」
「でも いつもと変わんないように見えるね」
「うん 私もさっきから見てたんだけど 変わったところないのよね」
「普通 あんなの付いたら 気が気でないと思うんだけど」
「そうだよね」
「ちょっと仕掛けてみよっか?」
「いいよ いずれ加賀とは話ししなくちゃならないし その前にどんな様子か知りたいわ」
「オッケー」 生田は楽しそうに離れて行った

「おはようございます! モーニング娘ワンエイトです! よろしくお願いします!」
ステージにメンバーが一列に並んで客席に向かって挨拶をする
今日のハロコンの確認が始まった
一旦舞台の袖まで戻ると 生田は飯窪に話し掛けた
「加賀はそのままステージに立って大丈夫なの? 興奮しない?」
「たぶん.. 横山の話聞いたら けっこう朝まで愛し合っていたんだって」 飯窪が赤くなる
「まだ賢者タイムなのか」
「ちょっとぉ!」 飯窪が照れながら 生田を叩く
少し離れた所で こぶしの広瀬とつばきの山岸が加賀を見て こそこそ話している
生田は近寄るとフレンドリーモードに入った
「どうしたの?」
「あっ 生田さん なんでもないです」 広瀬が笑って応える 山岸も隣で頷いた
「今 加賀の方見て なんか話してなかった? まぁ二人とも加賀ファンなのは知ってるけど」
「いえ なんか..」 
「なんかカエディーが いつもよりビシっとしてると思って..」 広瀬を遮って山岸が答えた
「そうなんだ? どこが?」
「いつもより 眉が更に 凛々しくて..」 
「うん いつもより 更にこうだよね」
山岸が言う隣で 広瀬が指で 鋭角に尖る眉を指で目の前に描いて笑った
「他にもなんかいつもと ちょっと違うような..」 山岸が更に呟く 
「腰つき! 加賀さんの腰つきがなんかぁ?」 両の拳でニヤ付く口を隠しながら広瀬が言う
山岸が照れ笑いしながら 肘で広瀬を小突いた
「凄いとこ見てんね」
「キャーッ!」 二人は恥かしそうに声を上げた
生田はヤバいと思い 加賀の腰の辺りを見たが 特に飛び出してはいなかった
もしかして 賢者タイムじゃなく 自分の欲情をコントロールできる? 生田は加賀の方へ歩き始めた
「きゃっ!」 蹴躓くフリをして 生田が加賀の左腕に掴まる
Tシャツの上から 胸の谷間で腕を挟み 両脇を閉めた
「生田さん! 大丈夫ですか?」 加賀が振り返って生田の顔を見る
「危なかった もう少しで転ぶところだったっちゃ 加賀ありがと」
両腕を反対の肩まで回し 一瞬抱き付いた
「え? あっ!」 びっくりした加賀が 次の瞬間しゃがみ込んだ
「どうしたと?」 生田が上から声を掛ける
「い いえ.. なんでも.. ないです」 加賀は寒いとでも言うように 両の太ももを摩った
「ふーん」 生田は口の端を上げて ニンマリと笑った

147よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:12:14
「この角度から見る加賀ってかわいいね」 生田がしゃがんだままの加賀に言う
「え?」
「なんか マメシバみたいw カワイイーっ!」
生田は加賀の額に胸を押し付け抱き締めた
や 柔らかいっ.. それに いい匂い.. 
加賀は生田から強烈な女を感じ 立ち上がれないくらいにアレが大きくなるのを感じた
ヤ ヤバい!
今日の未明 横山と愛し合った後にアレが自分の体に現れた時 
加賀は不思議と自然にそれを受け入れた
性的欲求が満たされ 感覚が麻痺していたのかもしれない
しかし 会場入りしてからも特に違和感は覚えず 寧ろキビキビと動く体に
やる気が漲る思いがしていた
ステージに対する集中力で ここまで余計な雑念を持たずにいたのだが
生田の肉体に触れた途端 それが脆く崩れて行くのがわかった
「どうしたっちゃ?」 生田が顔を覗き込む
麗しい睫毛 赤い唇 チラリと覗いた舌
いつもはそんなこと思ったことないのに 生田が大人の女に見えた
何もかも知り尽くした大人の女...
「調子悪いの? ちょっと向こうで休も!」 生田が背中に手を回し 加賀を立たせる
加賀はアレが痛い程大きくなっているため 中腰で歩いた
「あっ ミズキ! 加賀がちょっと調子悪そうだから あっちで休ませるよ 言っといて」
「え? 大丈夫?」 譜久村が加賀に声を掛ける
「すみません ちょっと休めば..」 
加賀は譜久村を真っ直ぐに見れなかった
白い肌 巻き髪 ぷるんとした唇 
ああ.. お姉さま.. 
腕に押し付けられる生田の胸の柔らかさと温もりで 既に興奮しているのに
更に女の空気を漂わせている譜久村を間近で見るのは 火に油を注ぐようなものだ
「わかった じゃあこっちは言っとくから えりぽんよろしくね」
「了解」 生田は譜久村に艶めかしくウインクして見せた
「大丈夫? どこか痛いの?」 生田が加賀を支えて歩く
「それ程痛くはないんですが..」 加賀の息遣いは荒くなっていた
山岸や佐々木とすれ違う
心配そうに声を掛けて来る彼女たちの顔を 加賀は見ることができなかった
見ればきっと更に欲情してしまう
それでなくとも 声を掛けて来る度に 腕にギュっと押し付けられる
生田の胸と ときどき頬に触れる髪に どきどきしっぱなしだ
「トイレ寄ろうか?」 楽屋へ向かう途中 生田が言った
「お願いします」 
冷たい水で顔でも洗えば..
中に入ると顔を洗った 冷たい刺激に少しずつ気が紛れて行く
「はい」 顔を上げると 生田がハンカチを差し出した
「あっ ありがとうございます」 恐縮しながらハンカチを借りる
「もぉ ビックリしたっちゃ 突然しゃがみ込むから エリ 何かしちゃったかな?って」
「すみません 生田さんのせいじゃないんです ちょっと急に体の調子が..」
「エリのせいじゃないの?」 いきなり生田が顔を近くまで寄せて 色っぽく囁いた
「え? あっ!」
「こうなってるのは エリのせいじゃな・い・の?」 
生田は加賀の股間の膨らみを撫でながら 上目遣いで再び囁く
収まりかけてたアレの膨張が 急激にぶり返した
「い 生田さん.. 何を..」
「エリじゃ ダメ?」 加賀の顎のラインに唇を這わせながら生田が息を吹き掛ける
加賀の中で 何かが吹き飛んだ
生田の唇を奪い 体を抱き寄せる
甘い香りを嗅ぎながら 女の丸みを帯びた柔かな体を楽しむ 
加賀は貪るように生田と舌を絡めた
生田の目に 淫猥な光が宿る
唇を離し 自らTシャツをたくし上げると 白い綺麗な形の乳房が現れた
加賀はたまらず 乳房にむしゃぶりつき 唾液でテラテラと光る程に舐め回す
「あんっ」 生田は加賀の頭を抱き 髪をくしゃくしゃにした

148よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:15:07
「そんなにがっつく程やりたいんだ? フッ かぁわいっ」
「生田さんっ.. 生田さん..」
加賀は夢中になって ツンとした白い乳房を吸い 揉んだ
「はい ちょっと待って! ご褒美あげるよ」
生田はしゃがみ込んで 加賀のジャージ下を一気に引き下した
ショーツの中から 大きなアレが頭を覗かせている
「おっきぃ!」 生田の目が丸くなった
ショーツを下げると 勢いよくアレが跳ね立つ
「見て」
生田は艶めかしく アレに細い指を絡ませ 舌で茎を舐め上げた
「ええっ? そんなこと...」 あまりのイヤラシさと気持ち良さに 加賀は絶句した
じゅぷっ じゅぷっ ぶちゅ
「どほ? きほちひい?」 生田がアレを咥えながら 上目遣いで聞く
「..はい ..つーか我慢できない!」
加賀はアレを抜き取ると 生田の腕を取って立たせ シャカパンを引き下した
引き締まっていながら 丸く女性らしい 形の良い白い尻が現れる
「もぉ せっかちだな」 
生田は体を折り曲げ 個室のドアに両腕を付いて 尻を上げてやった
「生田さん やらせて!」
「エリでいいよ」
「エリ!」
尻を両手で掴むと 割れ目を押し広げ 加賀はアレを押し込んで行く
一旦奥まで入ると 纏わり付く肉壁の快感に 自然と腰が前後に動いた
パンッ パンッ パンっ
生田の美しいくびれを掴んで 激しくピストン運動をする
「んっ ぁっ」
加賀の長く細い 美しい指が生田の肌に食い込んだ
「楓 それじゃダメ!」
「え? 何が?」 加賀は動きを止めることができず 腰を前後しながら聞いた
「荒っぽいだけで 気持ちよくないよ もっとゆっくり」
「ゆっくり?」
「そう ジェラシージェラシーのリズムで動いてみて」
「え?」 加賀の頭の中で音楽が流れる
直線的だった動きに 溜めが入った
加賀の動きに合わせて 生田も腰を微動させ始める
生田が体を少し起こし くびれを掴んでいた手が前へ回った
動きのリズムに合わせて 腹筋も動き その度にアレが締め付けられた
「エリ! ヤバい.. 気持ちいいっ!」
「ぁんっ ぅんっ いいよっ その感じっ 覚えといて」
「あぁ 出ちゃう..」
生田は体を捻り 加賀から離れた
「あっ!」 
生田の体から外に出たアレが 白い液体を宙に放出する
加賀は目を瞑って 体を震わせた
「ふーっ」 息を吐いて 程なく加賀が目を開く
「中で出したら ソレがこっちに移っちゃうんでね 楓! これからも中に出すんじゃないよ」
加賀はまだボーっとしていたが なんとなく言わんとすることがわかり 頷いた
「素質があるね楓は.. ソレはモーニングにとって大切なものだから
後でミズキから説明があるよ」
加賀はまた頷いた
生田を見つめる内に 今になって凄いことをやってしまった実感が伴って来る
「生田さん 私.. こんなことしちゃって..」 
私にアレが付いて 生田さんとセックスした!? 
信じられなかったし 生田を傷付けた罪悪感があった
「何言ってんの? 気持ちよかったよ ソレは傷も何も残らないから 気にしないで」
慰めで言っているようには見えず 軽く笑っているのを見て 加賀は楽になった
「ムラムラしたら またやろ?」 生田が髪をかき上げ 艶っぽく言った
「あのー」
「戻らなきゃ さっき言ったように 詳しいことは後でミズキが教えてくれるよ」
本当にこれでいいのか? 疑問は収まらなかったが 加賀は生田と共にステージ脇へ戻った

149よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:18:32
「カエディー どうだった?」 譜久村が戻って来た生田に聞いた
「OCN付いてた」
「良かった 見たの?」
「した」
「え? 手出したの?」 
「そりゃかわいいんだもん」
「呆れた」 譜久村が苦笑する
「やっぱさ 元々手足が長いから OCNもおっきぃし カリ高だし」
「まださかってんの? 切り替えなよ」
「とかなんとか言っちゃって 見たくなったんでしょ?」
「べ べつに見たくなんかないんだからね」
「おっ 乗って来たな 後でミズキからOCNについて説明があるって言っといたから
煮るなり焼くなりそのまま舐めるなり 好きに味わってちょうだいな」
「このドスケベ女が!」
「あら フォクシーレディって呼んで」
「はいはい」 めんどくさそうに譜久村が応える
「いつも 仲いいですね」 牧野が二人の後ろから声を掛けた
「一応これでも ぽんぽんコンビで売り出してますから」 譜久村がわざとらしく笑う
「え? まだ売ってたの? ヤバくない? ずっと売れてないよ?」 生田が嘲る
「言うな!」
「本当に仲良くって まりあ 嫉妬しちゃいます」
「心のこもってない お言葉ありがとう」 生田が笑う
牧野が譜久村の背後に回った
「どしたの?」 譜久村が牧野を見ようと首を回らす
「譜久村さーん あれ どーなってんですかぁ?」
牧野が後ろから両手を回して 譜久村の胸を鷲づかみし 揉みながら言った
「あなた また自己催眠かけてんの?」
「それはいつもやってますよ 道重さんを倣って.. 今日は左側の私が
濃く出てるんです」 牧野がフッと笑った
「あれって 何よ?」 生田が訊く
「かえでぃにOCNが回ったら 私の好きにさせてくれるって 言ったじゃないですか」
牧野の右手が譜久村の下半身へ下りて行く
「ちょっ こんなとこで何して.. んっ」
「そろそろ疼いてんの わかります?」
「その話はミズキに任せた じゃっ!」 生田は笑うと離れて行った
「あっ えりぽん! 助けてくれないんだ? って だから止めなって」
譜久村が牧野の手を振り解いた
「ようやく カエディーにOCNが渡ったよ 今ちょうど確認してたとこ」
「じゃあ 私の好きにしてもいいんですね?」 牧野が妖艶に微笑んだ
「まぁ ほどほどに 今日カエディーへOCNについて説明するつもりだから
それが終わったらいいわ」
「良かったぁ もう少し遅かったら 春のキャンプが始まっちゃうところだった」
「キャンプ?」
「今年は清宮選手も押えないといけないし」
「ああ 野球ね また見に行くの?」
「時間があれば行きたいです 沖縄名護」
「プライベートも忙しいね」
「そうなんですよ だからこそ 女を上げなきゃ」
「怖っ」
「え? 怖って何ですか? 怖って?」
「いや 獲物を狙う 凄い肉食獣だなぁって」
牧野がニヤッと笑った
「何の話してんですか?」 いつの間にか加賀が横に来ていた
「あ トムソンガゼル来た」 譜久村が呟く
「お肉! お肉!」 牧野がニコニコする
「え? 肉? なんの話?」 加賀が牧野を見た
「カエディー またこしょこしょして? 今度はもっと濃厚なの」
「濃厚?」 加賀が首を捻った
「あー なんかお腹空いて来た 大阪だからケータリング楽しみ」 譜久村が言う
「お肉にコショウを濃厚にかければいいの?」 加賀が真顔で牧野に聞いていた

150よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:23:00
「かえでぃは私のお肉 美味しい肉汁を啜ってあげる」
牧野が加賀に抱きついて 耳元で囁く
互いの胸と胸が Tシャツを隔てて押しつぶされた
温もりと柔らかさが伝わって来る
牧野が身じろぎして加賀の体を更に抱き締めると 胸に固形の突起を感じた
乳首が立ってる?
加賀はアレに血が集まって行くのがわかり 焦った
ヤバっ! さっき出したのにまた..
長い髪のいい匂い.. 下半身まで押し付けて来て..
「ねぇ 下 なんか当たってるよ?」 牧野がまた囁く
「え?」 
加賀は恥かしくなって尻を後ろに引き 体が密着しないようにした
「ねぇ これなぁに?」 牧野が右手を伸ばし アレを撫でて来る
「ダメッ! 牧野さん! 止めて!」
加賀は必死に手を払った
「まりあ まだ早いよ!」 別の方向を向いていた譜久村が振り返り 抱きつく牧野に言う
「まりあ 焦っちゃいまりあ!」 牧野は加賀に微笑むと離れて行った
「大丈夫?」
「あっ 譜久村さん 気にしないでください もう少しこの格好でいさせて..」
加賀はグラウンドに守備で立つ野球選手のように 膝に両手を付いて中腰になり
アレの血の気が引くのを待った
「最初はちょっとのことで立つかもね」 譜久村が微笑む
「え?」
「えりぽんから聞いたでしょ? 後で私から話があるって」
「あっ はい それでここに来たら 牧野さんが..」
「今日の公演が終わったら それが何か教えてあげる」
「お願いしますっ お願いします! で あの..」
「なぁに?」
「これ どうすれば.. 元に戻りますか?」 加賀が真っ赤になって訊いた
「いやらしいことを考えないこと どうしても立っちゃうなら 横やんに言いなさい」
「横山?」
「横やんはどうすればいいか知ってるわ まぁ えりぽんか私でもいいけどね」
「あっ ちょっと大丈夫になって来た」
「ステージで股間を膨らませてると 双眼鏡のお客さんに丸わかりだから
気をつけてね」 譜久村が笑った
「あと そのことは人に言っちゃダメ 横やんとえりぽんと私は知ってるからいいけど」
「家族には?」
「あー それは言わない方がいいわね 心配されるから でも普通にしてれば
日常生活には支障ないはずよ」
「そうですか..」
「あっ はるなんも言っても大丈夫かな?」
「飯窪さん?」
「うん じゃあ今日も頑張ってね」
譜久村は踵を返して離れて行った
入れ替わりに遠巻きに見ていた 山岸が近づいて来る
「カエディー! 何の話だったの?」
「え? 何の話って.. あの.. フォーメーションの話」
「ふーん」 山岸が三白眼で 疑わし気に加賀を見つめた
「あっ 佐々木が写真集買ったって言ってたよ」
「え? 恥かしい..」
「ごめん 私 まだ買ってないや」
「いいよ 見なくていいから」
「いや 見るよ 見る!」
「見なくていいよぉ!」
「見るって!」
「いやっ...」 山岸が両手で顔を覆った
「..じゃ わかった 買うけど見ない! それならいいでしょ?」
「え?..」
「見ないで大事に閉まっとく」 まだ顔を隠している山岸の両肩に手を置いて言った
「ダメだよ ちゃんと見てあげないと リコちゃん すんごい水着着てんだから」 佐々木が隣にやって来た

151よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:26:22
「やめて」 山岸が頬を膨らます
「すんごいの?」 加賀はどちらかと言うとおっとりしている山岸が
どのくらい大胆な仕事をしたのか気になった
「もう 白い水着で胸寄せて こう! とか お尻突き出して こう! とか」
佐々木が体をクネクネと捻って ポーズを再現する
「そんなのしてないよ!」
「えー やってたじゃん こう! とか」 佐々木が笑って 胸を掴んで前に引っ張り出す
変顔で江頭2:50のような手振りをした
「こう! とか」 今度は股間に手を当てて サッカーの三浦知良ポーズをする
「バカ!」 山岸が笑いながら怒ったふりをして佐々木を叩いた
「カエディー 佐々木の言ってること嘘だからね」 山岸が加賀に体を寄せて
佐々木を非難した 腕に柔かな胸が当たる
「嘘じゃないって こーんな水着も着てんだから ぜーったい買って見ないと!」 佐々木がコマネチをする
「あはは わかった わかった 今日帰りに買ってって 見るから」
「カエディー! 見なくていいからね!」 山岸が腕を引っ張り 口を尖らせて加賀を見上げた
少し怒ったような潤んだ瞳とぽってりした唇がかわいかった 腕が更に胸に引き寄せられる
結構あるな
そう思った途端 下半身が反応し 加賀は焦った
「おっと..」 身を捩ってごまかす
「どうしたの?」 山岸が不思議そうな顔をした
「いや なんでもない もう行かなくっちゃ」
「うん じゃあね」
「ちゃんと見てねー」
山岸佐々木と別れて 加賀は楽屋へ戻った
気をつけなきゃ いやらしいこと考えるとすぐに反応しちゃうんだ
加賀は何気に楽屋を見渡した 牧野と目が合う
ニンマリと微笑まれた
そう言えば さっきはまりあにアレがバレそうだった 私がお肉ってどういう意味だろ?
牧野の股間を触る手の感覚を思い出す
あっ やばっ
「かえでー 大丈夫なの?」 横山がやって来る
「え?」
「さっき 体調悪くていなかったじゃん」
「ああ 大丈夫」
いろいろあり過ぎて忘れてた 生田さんとあんなことしたんだ!
引き締まった白い体を掴み 突き入れたことを思い出す
完全に勃ってしまった
体を折り曲げ 下半身の膨らみを隠す
「どうしたの?」 横山が心配そうに聞いた
「いや なんでも..」
「アレが 勃っちゃったんじゃないの?」 横山は周りに聞こえないように耳元で囁いた
そうか 横山にも付いてたから わかるんだ
「うん ちょっと油断して..」
「治まりそう?」
生田の艶めかしい顔が頭を過ぎる
「ダメ」
「じゃあ 一緒にトイレ行こ?」 横山は加賀の手を引いた
加賀は中腰のまま こそこそする感じで 楽屋を出る
少し離れたトイレまで来ると 横山は加賀を個室に押しやり 自分も一緒に入った
「抜かないとダメ」 横山が言う
「抜く?」
「もう アレから出すんだよ」 横山が恥かしいこと言わせんな と言うように口を尖らせる
手はジャージ下を掴み 下に脱がせようとしていた
「ちょっ」
「恥かしがってる場合じゃないでしょ 時間がないんだから」
愛し合った仲ではあるが 途端にここまで強くなれることに 加賀は感心した
横山がショーツを下すと アレが勢いよく飛び出す
「おっきぃ..」 明るい光の元で改めて見るアレに 横山は驚いた
「素じゃできない.. かえでーキスして」 横山が加賀を見上げて睨み付ける
かわぃぃ.. 加賀は横山の唇を奪った

152よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:30:31
横山は髪が逆立つような昂まりを感じながら イヤラシく変身して行く自分にゾクゾクした
カツンッ
個室の外で何かが落ちる音がする
加賀と横山が固まった
誰かいる? 二人は目を見合わせて息を殺す
一分? 二分? 扉の向こうの気配を探りながら押し黙っていると 時間の感覚が麻痺して行く
誰もいないようだ 何かひっかかっていたのものが自然に落ちたのかもしれない
横山は念のため ドアの鍵を引き そーっと開いた 誰もいな..
思わずビクっとした 誰かの脚が見える
慌てて扉を閉めて鍵をかける 大きな音がした
ヤバいっ! ヤバイヤバイヤバイっ! 
焦って加賀を見ると 白い顔をして ”静かに”とひとさし指を口に当てている
「カエディー?」 個室の外から呼びかけられた
細い弱々とした声だ
「いるんでしょ?」
加賀は出て行くことにした
横山を後ろに行かせ 鍵を引いて扉をゆっくりと開ける
さっきも見た服装..
山岸だった
「..どうしたの?」 もしかしたら自分独りだと思ってるかもしれないと 平静を装う
山岸は扉の向こうに誰かいないか 奥を覗こうとした
加賀は無意識に視界を遮るように体を動かす
「見てるから.. 横やんとトイレに入るとこ..」
「...」 加賀は応えに窮し 視線を逸らして顎を撫でた
「何.. してたの?」 山岸が小さな声で訊く 気まずい空気が冷たい
「何って.. 自分がもどしそうになったから 横山が付き添ってくれて..」
「嘘!」
「え?」 加賀の目が泳ぐ
「キスしてって..」
横山が後ろから加賀を押し退けて 出ようとした
「あのー キスしてって言うのは 同期だから! 同期の絆みたいなものなんです!
ほら! 歌ってる最中にキスする先輩もいたじゃないですか!」 横山が説明する
山岸が強張った顔で 横山を見ている 信じられない生物を見つけたようだった
「いいよ横山 無理だって」 加賀が横山を制する
「それより山岸..」 加賀が歩み寄った
「な 何?..」 山岸が少し身を引き気味に応える
「もう限界」 そう言うと加賀は山岸を抱き締めた
「ちょっと 何? 何なの?」 山岸が体を縮こませて伸び上がる
臍の辺りに何か硬いものが押し付けられた 
何? いつものカエディーじゃない! どうしちゃったの? 山岸は恐ろしくなった 
加賀は顔を反らして嫌がる山岸の首筋に唇を這わせ 匂いを嗅ぎ取る
「いやっ! やめてっ!」
髪を振り乱して逃げようとする山岸をしっかりと抱き締め 唇を捕えた
「んっ んんっ」 山岸は驚いて 目を見開いたまま 舌が入って来るのを感じ取った
加賀の肩越しに 口を尖らせて眺めている横山が見える
下半身から何か熱いものが駆け上がって来た
山岸の目がいつも以上にトロ〜ンとして行く
男っぽい加賀の荒々しい動きにドキドキした
加賀は山岸の胸に顔を埋め Tシャツの上から乳房を咥えようとする
「ゃんっ」 思わず声が出る
「もぉっ!」 向こうで横山が不平を漏らし 腕組みをした
もどかしくなった加賀が山岸のTシャツをブラトップと共にたくし上げる
白くまぁるい乳房が露わになった 薄い桃色の大きめの乳輪が加賀に吸われ 赤くなって行く
「カエディーっ」 山岸は赤ん坊のように胸に吸い付く加賀の頭を抱き 愛しく思った
ずっと カエディーとこうしたかったのかも? 
山岸は今まで考えたこともないことに 気付かされた気がした
「山岸さん ずるいっ!」 横山が居ても立ってもいられなくなり
加賀の背後に近づいて ジャージ下を再び膝までおろす
横山を振り返って 加賀が胸から離れると 今まで見たこともない 
ヘビの頭のようなものが 加賀の股間から立ち上がるのを 山岸は見た

153よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:35:14
「何それっ!」 山岸が驚きで声を上げる
「ごめんっ」 
「ごめんって何よ?」 謝った加賀に横山が突っ込んだ
山岸に対抗心が起きたのか 躊躇なくアレを掴むと 脈打つ茎に頬ずりする
「あったかい」
「信じられない..」 山岸は後ずさりして壁にぶつかると そのまま二人を見つめて固まった
「あっ 横山..」 加賀が切なげな声を漏らす
横山が舌を出して先端をペロペロと舐め ときどき咥えては鈴口をチロチロと刺激する
いやらしい気持ちで満たされ それだけで頭の芯が痺れるような疼きを感じて 横山は身を捩った
どう? と言うように加賀を見上げる
「ヤバっ...」 加賀は気持ち良さに腰が引け 横山の頭に手を置いた
山岸はしっかりと目を開け 無言で視線を逸らせないまま動かない
横山は深く咥えようとしたが アレが大きくて半分くらいしか入らなかった
えずきそうになって口を離すと また舐め回しながら 茎の根本をしごく
山岸の方を見て 誇らし気にニヤリと笑った
山岸は腕組みをして身を縮込ませていたが 手で両の乳房と乳首を自分で揉み始める
口が半開きになり チロっと唇を舐めて 吐息を漏らした
目を閉じた加賀は 横山の頭に置いた両手を 前後に動かす
横山はえずかない程度に咥えて動いていたが 持ち上がって来るアレに顎が付いていかず
ひっかかって苦し気に喉を晒した
「もぉっ」
頭を押えている加賀の手を払うと 再び咥えて上下に近い方向に動き始める
ときどき口からアレが抜けて 横山の頬を唾液とカウパーで濡れたアレがぬるんと擦れる
山岸は二人を見ながら 左手で胸を揉み 右手で股間を撫でていた 
「もぉダメっ!」 加賀が高い声を上げて また横山の頭を掴む
ビクッ ビクッ ビクッと体を硬直させると 横山は口を閉じてアレから離れた
出されたものをごくんと飲み込むが 口から溢れた白い液が顎を伝って下に落ちる
「甘い..」 横山がうっとりと呟いた
荒い息の加賀は 体を折って下を見ている
いちはやく陶酔から脱した横山が ハッと顔を上げた
どうしよう? 山岸に見られてしまった
飯窪に助けを求めようとトイレを出る 
「あっ」 横山は駆け出していたが 向こうから来るモーニングメンバーを見て立ち止まった
マズイ.. 何を慌ててるのだろうと思われる
どうすれば? と思う内に向こうがすぐ前まで来てしまった
「横やん どうしたの?」 牧野が微笑んだ
「いえ..」 応えに窮す
「あれ? この臭い.. ハハッ 横やん 口から白いものが垂れてるよ エッロ!」
牧野は笑ったが すぐに真顔になり呟いた
「待って.. ということは 横やん 私のかえでぃを味見したの?」
「え?」
「かえでぃはどこ?」
「こっちです」 訳もわからず 横山は口の下を拭いながら 牧野に言われるまま
トイレへ案内した
ドアを開けると 加賀がジャージ下を穿き直したところだった 
牧野を見て あっ! という顔をする
山岸は身を縮めて背中を見せていたが 加賀の驚きに振り返ると 目を丸く広げて牧野を見た
「ちょっとちょっと 何? みんなで楽しんでたの? いきなり3P?」
「いえ かえでーがああなっちゃって 抜かなきゃいけなかったんです そしたら
山岸さんに見られてしまって..」
横山は牧野の驚きの方向に逆に驚いたが 焦っていたので釈明してしまう
「ふーん 山岸さんは余計なのか」 牧野はそう言うと 山岸に歩み寄った
山岸は自慰していたことを見透かされそうで モジモジしている
牧野は山岸に微笑むと アゴクイをして いきなりキスした
また目を丸く見開いた山岸はもちろん 加賀と横山も驚き固まる
すぐにトロ〜ンとした目付きに変わった山岸に向かって 牧野が言った
「ここで見たことは忘れなさい」
ボンヤリした山岸がトイレを出て行くのを見送ると 牧野は残された二人に向き直る
「山岸さんは ここで見たことは覚えてないから でも ついでに私も忘れてもらおっか」
牧野は 呆気に取られる横山に近づき 横目で加賀を挑発しながらキスをした

154よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:39:20
「横やん 舌出して」 牧野は一度唇を離すと横山に命じた
横山が言われた通り 口を開けたまま 舌を突き出すと 牧野は唇でそれを咥え 中で舐め回す
横山の目がトローンと牧野を見つめていた
「ほら この子 もう私の言いなりよ」 牧野が加賀に向かって言う
「アレだと思って舐めて! かえでぃに見せ付けてやりなさい」
牧野が長いひとさし指を出すと 横山は淫蕩な目付きで加賀を見ながら
舌を出して舐め始めた
ちゅぱっ ちゅぱっ という音が響く
「あっ さっきやってもらったんだっけ? でも今の方がいやらしいでしょ?」 牧野がほくそ笑む
「横山に何したの?」 やっとのことで加賀が言葉を出した
「さぁ? 何したんでしょう?」
「横山! 目を覚まして!」 加賀は横山に向かって言った
「心配しなくていいよ すぐに忘れて元に戻るから」
「まりあ! あなたいったい..!?」
「嬉しい! ようやく まりあって言ってくれた」 牧野の顔が パッと花が咲いたように明るくなる
「横やん ここにいたことは忘れて もう楽屋に戻っていいよ」
横山がトイレを出て行くと 牧野は加賀の傍に歩み寄る
「まりあ いったいどうなってんの?」 加賀が険しい顔で牧野に言った
「怒らないで.. 私はかえでぃともっと仲良くなりたいだけ」 手を加賀の胸にやり 撫でる
「やめて! あなたは私の知ってるまりあじゃない!」
「そんなこと言うの? まりあ悲しんじゃいまりあ」
左手を目にやって涙を拭うフリをしながら 右手で加賀の股間を撫でた
「ぃやっ」 加賀が腰を引いて逃げる
「まぁ いいわ 譜久村さんとの約束もあるから 今はこれくらいにしてあげる」
牧野は泣きマネを止め 妖艶な笑みを浮かべると踵を返した
「約束? 譜久村さんとなんの約束したの?」
「知りたい?」 牧野が振り返る
「うん」 加賀の眉が険しくなった
「もうちょっとしたら かえでぃを食べちゃってもいいって言われてるの」
牧野は歌でも歌うように楽しそうに言った
「え? それはどういう?」 加賀は困惑して目を丸くしている
「私の好きにしていいってことよ」
「は? 私はまりあの好きにはならないよ!」
「どうかしら? やっぱ 男っぽいかえでぃも素敵だわ 
邪魔しないで最初からOCNを回してれば良かった」
「OCN?」
「それは譜久村さんに聞いて じゃっ!」 牧野がトイレを出て行った
加賀は このトイレで繰り広げられた 今となっては俄かに信じることのできない
出来事を思い返し 呆然としていた
そして あの牧野の変わり様に対して いったい何があったのか? と心配した
楽屋に戻ると 横山も牧野も いつもと全く変わり無く 自分だけがついさっきまで
異次元に迷い込んでいたような気になる
あれは夢だったのか?
いや夢ではない 股間にまだアレの存在を感じる
私は気がおかしくなりかけているのだろうか?
「かえでぃー どないしたん?」
気が付くと心配そうな顔をして尾形が覗き込んでいた
「あっ いえ なんでもないです」
「ふーん なんや今日のかえでぃー かっこええな」
「そんなことないですって」
「写真撮ってええ?」
「え? はい いいですけど」
「やった! じゃ 撮るでぇ はい チーズと言ったら マルチーズや!」
尾形が体を寄せて来た 髪のいい匂いがした 
「なぁ かえでぃー 今度は 後ろから抱き締められる感じで 写真撮りたいわ」
「え?」
「ほら 手をこうして」 尾形が加賀の前に出て 
背後から自分の胸の下に両手を回すように導いた
尾形の柔らかいお尻が股間に当たる 
ヤバイ.. またかよ! 加賀は自分にうんざりしながらも ドキドキと興奮していた

155よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:42:08
「きゃっ!」 尾形が高い声を上げて振り返る
加賀は何事かと 尾形を見た
「かえでぃーが触ったぁ」
「え?」 半笑いで聞き返す
「かえでぃー ウチの尻触ったやろ?」 尾形が口を尖らせている
「してない そんなことしてないですよ!」
「嘘やん なんか当たったで?」
ヤバっ 自分ではそんなに勃ってないと思ってたけど..
「もぉ 触りたいんなら 言うてや」 尾形が笑顔で言った
良かったぁ 怒ってない
「はーちん どうしたの?」 森戸がやって来た
「ちょっとぉ ちぃちゃん聞いてやぁ かえでぃーがな ウチの尻 触りよったんや」
「いや そんなことは..」
「えー? はーちん 良かったなぁ」
「はぁ? 何言うとんねん?」
「だって はーちん かえでぃー好きやろ?」
「そりゃぁ 好っきやでぇ でも 尻触るんは ちゃうやろ?」
「そんだけ 魅力的な尻っちゅーことや」
「ほんまに? ほんまにそうなんか?」 尾形が加賀を見た
「は はい あのー 形とかいいと思います」
「きゃー!」
「いや きゃーって」 加賀が呆れる
「はーちん 聞ぃた? 形がええんやて!」
「かえでぃー めっちゃスケベやん むっつりや むっつり!」
「違いますよ!」
「むっつりちゃうんか? じゃあ ストレートにエロいやんか?」 
「はーちん いじめ過ぎw かえでぃー泣きそうやん」
「全然そんなことないですけど」
「そぉかぁ かえでぃーはエロいんやな 益々好っきになってまうやん」 
尾形が加賀をからかうように抱き付く
「違いますって!」 加賀は抱き付かれ 後ろによろけた弾みで逆に倒れまいと
尾形の背中に手を回した
肩幅があるのでしっかりして見えることもあるが 実際は細く薄い尾形の体を抱き締めると
シトラスのいい香りがした
かわいい..
思わず強く抱き締めてしまう
「きゃー!」 森戸がまた高い声を出した
ハっと気付いて 加賀は尾形を離す
「かえでぃー..」 真面目な顔をした尾形が 加賀を見た
「抱き締められた感想は? どやった?」 森戸が拳をマイクに見立てて尾形に向ける
「ちょっと 止めて..」 尾形は森戸から視線を逸らし 下を向いた
「おっとぉ 本気になったんか? なぁ?」
「止めや..」 尾形は 加賀の下半身をチラっと見ると 付き纏う森戸を連れて
向こうへ行ってしまった
なんかバレた? 加賀は少し不安になったが 探りようも無く それ以上意識しないことにした

いろいろとあったが無事にハロコンを終え 加賀は汗を拭きながら ホっとして楽屋に戻って来た
「かえでーお疲れ」 横山が笑い掛けて来る 
前髪が汗でくっついて 酷いことになっている
「お疲れ 楽しかったね」
「うん」 横山の笑顔が弾けた
「加賀 お疲れ!」 
いきなり背中を叩かれ ビックリして顔を向けると 生田がニヤっとして通り過ぎて行く
「かえでぃー 今日もカッコ良かったよ! 横やんもかわいかった! お疲れ様ー!」
牧野が微笑み掛けて行った
「はいー 牧野さんも すんごくかわいかったです!」 横山が返す
「ありがとー ぺこりんこ」 牧野が振り返って 笑いながらピョコッとお辞儀した
「かわいい!」 横山が同意を求めて 加賀を見上げる
「うん..」 加賀は この後譜久村の話を聞かなければならないことを思い出した
いったい私の身に何が起こっているのだろう? 加賀の眉が険しくなった

156よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:44:58
帰り支度をしていると生田が近寄って来た
「加賀 ミズキから話があるから残って」
「え? 新幹線は?」
「大丈夫 遅いの押えてあるから 周りには用事があるって適当にごまかしてね」
「あ はい..」
離れて行く生田を見送る 白く引き締まった体の温もりと髪の香りを思い出した
ムラっと来る
メンバーが次々と楽屋を出て行く中 加賀は椅子に座って待っていた
横山がなかなか出て行かない
「横山 行かないの?」 
「ちょっと用事があって..」
「そうなの? 用事って?」
「うん なんかいきなり言われて..」
「誰に?」
「..言っていいのかな?」
尾形と森戸が並んで出て行き 部屋には二人だけとなる
「生田さん?」 加賀が訊いた
「ううん 譜久村さん」
「え? じゃあ私と一緒じゃん!」
「え? かえでーも譜久村さんと話しするの?」
「うん それで残ってるんだけど」
「でも みんないなくなっちゃったよ」
「うん 実は騙されて 私たちだけおいてけぼりとか?」
「まさか」
「そうだ 横山 今日トイレに一緒に行った時のこと覚えてる?」
「トイレ? いつ?」
「私が調子悪くなって 付き添ってくれたじゃん」
「え?.. そんなことしてないよ」
本当に忘れてしまったんだ.. まりあは いったい何者なんだ?..
加賀は驚きに押し黙って 考え込んだ
「..どうしたのかえでー? なんか別の人とごっちゃになってない?」
「そうかも..」
これ以上 横山に聞いても無駄だと思い 加賀はそう答えた
しばらく沈黙が続く
「ごめん 待った?」 楽屋の入り口から 譜久村がピョコっと顔を出した
「あっ いえ それほどでも」 二人は立ち上がる
「じゃあ 荷物持って付いて来て」
会場裏で待っていたタクシーに三人が乗ると 殆ど世間話をする間もなく
少し走って大きなホテルに着いた
「荷物はこのままでいいわ じゃあ 運転手さん しばらく待っていてくださる?」
三人は車を降りると ホテルのラウンジに腰を落ち着けた
加賀は 深く座れるソファに背を預けると 隣の横山を見る
少し不安げな顔をしていたが 加賀にニコっと笑って見せた
飲み物とスイーツを頼む 
コーヒーのブラックについて三人で話し合うと 少し盛り上がった
「じゃあ そろそろ本題に入るね」 譜久村が切り出す
「二人ともここに来てもらったのは 今 加賀に付いてるアレについて 話したかったからなの」
加賀は股間を見下ろした 
ふと見ると隣の横山も加賀の股間を見ていたが 視線に気付いて慌てて前を向いた
「アレは OCNと呼んでいるもので モーニングにとって重要なものなの」
「OCN?」 横山が繰り返す
加賀は 牧野がその言葉を口にしていたことを思い出した
「見た目は男性器だけど 実は実体がないわ 信じられないだろうけど」
「でも 触ったりできるし お おっきくなったり..」 横山が言う
「うん そうなんだけどね でも 突然現れたり 消えたりするでしょ?」
「はい コンサートのある日にだけ 朝から出てて 夜 寝てる間に消えます」
そう話すのを隣で聞いて 加賀は 既にいろいろと知っている横山に軽く驚いた
「横山は 去年の年末から たいへんだったわね はるなんにも 随分お世話になったわ」
譜久村が コーヒーを一口啜る
「知ってたんですか!」 横山の声が少し裏返った

157よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:48:54
「うん 把握はしてたんだけど 私たちが入って行くよりも 
自分たちでOCNに携わって あなたたちの関係を深めて欲しかったの」 
譜久村が二人の目を見つめながら言った
「OCNって 何なんですか?」 そこまで黙っていた加賀が口を開いた
「モーニングが繁栄する時に現れる 守り神とでも言えばいいかしら?
今までモーニングが人気を集めた時には 必ずOCNが付いたメンバーがいたの」
「え? アレが付いてた先輩がいたんですか?」 横山が身を乗り出した
「うん 安倍さんや後藤さん 藤本さんなんかね 人気が落ちてくるとOCNは消えたわ
その後私たちが入った時に 久々に里保に現れて」
「え? 鞘師さんに!」 今度は加賀が前のめりになる
「そう それで私たち9期の3人は OCNが消えないように里保をいろいろと支えようとした
でも里保には重圧だったんでしょうね 結局抜けることになり それ以来OCNは出て来なかったの」
「そんなことが..」 加賀が呟きながら 股間を見下ろした
「だから久々にアレが現れた時 私たちは喜んだわ モーニングが上向いている
私たちのやってることは間違いじゃないって」
加賀と横山は無言で頷いた
「OCNはモーニングのメンバーにしか見えないし移らないの 他のグループの人に移った特殊な例も
確認されているけど 結局上手く機能せずに暴走して終わってるわ 長く安定して維持するには
相応しいメンバーにOCNを託して 周りがバックアップしていかなきゃならないの」
「あのー」 加賀が口を挟む
「何?」
「今日これ 山岸に見られたんですけど」
「嘘! 本当に?」 譜久村が驚く
「はい 横山と一緒に本番前にトイレ行った時」
「え?.. トイレ行ってないって かえでーと今日行ってないよ」 横山が割って入った
「行ったんだって 忘れてるんだよ横山は」
「忘れるわけないじゃん!」
「待って! カエディー 理子ちゃんに見られてどうなったの?」 譜久村の眼差しが鋭くなる
「牧野さんが..」
「まりあ? あの子また?」
「牧野さんが忘れるように言って その時横山にも忘れてって」
横山が加賀を食い入るように見つめている
「まりあが理子ちゃんに 忘れるように言ったのね 横やんにも同じように」
「はい」
「言われた時 二人はどんな感じだった?」
「ボーッとして ふらふらトイレ出て行きました」
「わかった それなら二人はそのことを覚えてないわね」
「はい 横山は一緒にトイレ行ってないって」
「え? でも 本当に 行った覚えないし..」 横山が困惑した顔をした
「まりあに記憶を消されたのよ」
譜久村の言葉に二人は 驚いて目を見開く
「OCNが付いている時に キスする あるいはキスされると 性的興奮状態になるんだけど
その時にある種の催眠が掛け易くなるみたい まりあはそれを利用して あったことを
忘れさせることができるの」
「まりあっていったい..」 加賀が驚いて呟く
「え? ちょっと待って ちょっと.. 私 記憶消されたんですか?」 横山が自分を指さす
譜久村が頷くと 横山は呆然とした
「まりあは 私たちとは別ルートからOCNについて知り こちらから流出した OCNの
性的興奮作用を一部再現する薬物を使って 催眠術をかけることができるのよ」
「..何者ですか?」 加賀が訊く
「何者って.. 自分の欲望に忠実な野心家ってとこかしら 最初はこちらの敵かと
思っていたけど 特にOCNの維持安定を妨げるつもりは無いみたいだから 
協力関係にあると思ってるんだけど」
「協力関係?」 加賀が呟く
「話を聞く限り 今日の件も OCNが理子ちゃんを通して流出しないように 
まりあが動いてくれたように思えるわ」
「じゃあ 横山はどうして?」
「さぁ? カエディーとエッチしてた横やんに 嫉妬したんじゃないかしら?」 
譜久村がニヤリと二人を見る
横山が驚いて隣の加賀を見つめると 加賀は顔を真っ赤にして目を逸らした

158よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:53:17
「でも気になるわ どうしてつばきの理子ちゃんにOCNが見えたんだろう? 
何かが変わって来てるのかな?」 譜久村が呟く
「牧野さんが 譜久村さんと私を好きにしていいって 約束してるって言ってました 本当なんですか?」
加賀が真剣な顔をして訊いた
譜久村は苦笑した
「あの子.. そう まりあとは約束してる あなたを勝手に好きにしていいと言ったつもりは
ないけど まりあがあなたと愛し合うことに 今のところこちらから制限するつもりはないわ」
「つまり 私も自由なんですよね?」
「うん 二人とも自由 但し あなたはOCNを少なくともしばらくは維持して欲しい」
「これを 付けてなきゃいけないってことですか? 私が誰かに移しちゃダメなんですか?」
「さっき言ったように これはモーニングの繁栄に関わっていることなの 私たちは
今回のOCNはあなたに適していると 現時点では思っている 長く安定して維持できるのは
あなただと思ってるの そのためのバックアップは惜しまずやるわ 何も常にアレをぶらさげて
男の子ようにいてくれとは言ってない コンサートの日だけモーニングの柱としていて欲しいの」
譜久村の熱を帯びた言葉を 真剣な眼差しで聞いていた加賀は 一旦目を伏せた
「そして横やんには同期として カエディーがOCNを維持するためのフォローをお願いするわ
一番近くにいるメンバーだから やっぱり誰よりもカエディーに愛があると思うの カエディーを
支えて モーニングが繁栄することは あなたのモーニングでの成功にも繋がるわ」
横山は譜久村に頷いて見せた
「かえでー 頑張ろ!」 横山が言う
「..簡単に言ってくれちゃって..」 加賀は唇を噛んで 一点を見つめていた
「里保以来のOCNホルダーになってくれない?」 譜久村が身を乗り出して加賀を凝視する
「鞘師さん... わかりました 頑張ります」 視線を上げた加賀は まず譜久村に頷き
次いで隣の横山に向かって頷いて見せた
「ありがとう 良かった.. プロデューサーとしてのつんくさんを失ってからずっと不安だったの
でもOCNが維持できるのなら その不安ももっと軽くなるわ」 譜久村が二人に微笑む
「これを維持するのに やっちゃいけないことってあるんですか?」 
しばらく微笑んで頷きあっていた三人だったが 落ち着くと加賀が切り出した
「OCNはセックスの時に中で射精すると 相手に移るの だから中出しは禁止ね コンドームはOKよ」
「え?」 加賀が恥かしそうに視線を逸らす
「まぁでも あなたがOCNホルダーに適していれば 仮に誰かに移しても すぐに
あなたに戻ってくると思うけど」
「そんなもんなんですか?」 横山が訊く
「私たちと里保の時はそうだったよ」
「鞘師さんと..」 加賀は呟いて 横山を見る 
視線が合うと 二人とも真っ赤になって顔を反対に向けた
「一番近くにいる人は そんなことも含めてフォローすることになるわね ちなみに
キスすると欲情するのは さっき言ったし経験してると思うけど 射精したり その精液を
飲み込んだりすると治まるわ OCNが付いてるとすぐにムラムラすると思うけど 無理に欲情を抑えると
もっと興奮が激しくなって 常に欲情してるように慢性化するから 適度に出してね」
二人は 譜久村の説明を下を向いてモジモジと聞いていた
「あと OCNの存在は基本的に秘密なの モーニングのメンバーにも可能な限り言わないで
このことが広がれば 人の好奇心を煽り あらぬ噂が立ったり 思わぬ敵が現れることになるわ
ふとしたことで 存在が流出する可能性があるから 知っている人たちを常に最低限にして置きたい
以前からモーニング以外の別グループでOCNを使おうとする動きはあったけど いずれも失敗してるの
でも さっきの理子ちゃんの話を聞くと 状況が変化して来ているのかもしれない 今せっかく
モーニングでOCNが復活したのに 他所の動きで不安定になるのは避けたい だからこそ
余計にモーニングからの情報の流出を抑えたいの もし 他の誰かにバレるようなことがあったら
すぐに言って えりぽんにでもいいわ」 譜久村はあらゆることを想定して 草としての石田の存在を隠した
「わかりました」 加賀がゆっくりと応える 横山も隣で頷いた
「だいたい こんなところね あと必要なことは追々話して行くわ 二人からは何かある?」
「..急に思ってもいなかった話をされて まだ整理できてません」 加賀が頭を掻きながら言う
「私も..」 横山も不安げな顔をした
「まぁ そんなに深刻に考える必要もないから 楽天的な方が上手く行くと思うよ」
譜久村は残ったコーヒーを啜った

159よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:57:05
「じゃあ 帰ろうか?」 譜久村は 二人の様子を見て言った
「はい」 二人して そう答えるとホテルを出てタクシーに乗り込む
帰りの新幹線では 加賀と横山はそれぞれ考え込んでいて 殆ど会話をしなかった

譜久村たちが新幹線で東京に着いた頃 生田は東京駅近くのホテルで 久しぶりの逢瀬を楽しんでいた
「やっぱ このもち肌最高」
「もう エリまで人を大福のように言わないでよね」
「大福に飢えてたの」 そう言うと 生田は白い胸にむしゃぶり付いて 乳首を吸った
「ぁんっ..」
「ミズキから ダークまなかんには会わないように言われててさ」
「ダークw」
「ハロコンで会う時は ホワイトだからいいんだけどw」
「実力者の譜久村さんに そう言われるのは光栄ね」
「北はどうなの?」
「やりがいあるよ」
「そうなんだ じゃあ良かった」
「北研の子が頼もしくって」
「なんか指導とかするの?」
「うん わりと会う機会も多いし アドバイスもよくするよ」
「そっか ばっちょプロデュースなんだ」
「ふふ」
生田は白いつるつるの脇を舐め 鎖骨から首筋に唇を這わせる
「エリはどう? 頑張ってるの?」
「頑張る? 私のキャラじゃないしw まぁでも ばっちょが教えてくれた通り
OCNが戻って来たりで 何かと忙しいよ」
「ちぃはどうなの?」
「どうって 最近は尾形とべったりかな 印象としてはそれが一番強いけど」
「ふ〜ん」
「何? その思わせぶりなのw」
「ふふ」
「言いなよ」 生田は股間を攻める
「ぅんっ んっ.. ゃだっ..」 白いマシュマロのような体が捩れて 胸がぷるんと震えた
「あっ 抵抗するわけ?」 生田が体を動かし 顔を股間に持って行った
ぴちゃぴちゃと音を立てながら舐める
「ゃんっ んんっ.. ぁっ ぁっ.. ぅぅんっ」 かわいいアニメ声が漏れた
「森戸のこと言いな」
「ぅんっ.. ちぃをただのかわいい子だと思っているなら 間違いよ」
「まぁ かわいいはかわいいけど 歌もダンスもそれなりじゃん」
「エリは ちぃが栃木でロコドルやってた頃の写真見たことある?」
「無い」
「ちょっと驚くわよ 目がギラギラしてて でも あれがちぃの本当の姿なの」
「そなの?」
「私が アイドルとしてのあざとさで 負けるかもしれないと思ったのは 今のところ ちぃだけ」
「えー エリも カワイさでは 負ケナイっ!」 生田がアニメ声で言う
「そんな作り物とは勝負にならないよw もしかして ちぃが ただ会社に言われた通り
モーニングに入って 言われたことをこなしてると思ってる?」
「頑張ってはいるんじゃない?」
「エリもたいしたことないわね」
「なんだよぉ」
「ちぃが OCNをモーニングに持ち込んだのは偶然じゃないってこと」
「え?」 生田の顔から 軽薄な笑みが消える
「エリも知っての通り 私が今の状況にあるのは カントリーでのことが原因だけど
その後 ちぃがモーニングに送り込まれたのは なし崩しじゃなく 満を持してだったこと ちゃんとわかってる?」
「だって どう見たって 取って付けたような新体制にしか見えないじゃん」
「チッ」
「あっ チッって言った 今チッって言った」
「エリは私と同類だと思ってるのに ガッカリさせないで」
「嘘 嘘 ごめん 梁川や船木はフェイクだって言いたいんだろ? でも本当に今のところ
森戸に目立った動きは無いぜ?」
「その調子じゃ 気付いた時には遅いわよ」 稲場はそう言うと 生田の腹筋に拳を打ち付けた

160よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:58:15
「じゃあ お邪魔しまーす」
「入って 入って」
「うわぁ かわいい 綺麗にしてるやんか」
「全然 全然っ 汚のーて ごめんなっ」
「ううん 私の部屋より 全然綺麗」
「今度 ちぃの部屋も見せてな?」
「ぅん わかった 掃除しとくよ」
「ははっ 大阪弁忘れとるで」
「楽しかったね 大阪」
「ほんま あっ その辺 適当に座って 今 飲み物出すわ」
「ほんま モーニングに来て良かった 大阪ではーちんと遊べたのは 今年一番の 思い出や」
「今年一番て まだ始まったばっかやんか」
「そんだけ おもろかったってことや」
「そんなんで満足してたら あかんでぇ これからも二人で いーぃっぱい 大阪行って遊ぼうや」
「嬉しい! 行こうな?」
「うん また行くで! どうぞ 飲んだってや」
「おおきに」
「テレビでも付けよか?」
「ええよ はーちんとこのまま 話していたいやんか」
「ほな そうしよか」
「..こっち座ってええ?」
「..ええよ」
「よいしょっと」
「よいしょっ?w ちぃ ばばくさっw よいしょっやてw」
「ア アホ! ちょっと 思わず出ただけや!」
「かわええの 怒ったちぃも」
「..はーちんの方が かわええで..」
「ぁ...」
ちゅっ んちゅっ 
「ぅん...」
「..お風呂入らへん?」
「ぅん」
「今 お湯張って来るわ」
「その前に」
「あっ!」
んちゅちゅっ ちゅっ 
「ん.. あ.. ちぃ 好っきゃで」
「私も...」
「..お湯.. 入れて来るわ」
「お湯入れながら 横で体洗おうや」
「ええやん そうしよか?」
「ぅん」
「じゃあ 脱ぐでぇ どっちが先に脱ぐ?」
「はーちん!」
「ひゃあっ!w ほんまに?w わかったぁ ほな やるわ」
「フーッ!」
「セクシーやろ?w どやっ?w」
「はー最高! エッロ!」
「ちぃも スケベやのぉ ウチを裸に剥いて 何する気や?」
「何するに 決まっとるやんけ!」
「決まってんか? そうなんや? やったら ちぃも脱がなな!」
「当たり前や! ほな 脱ぐでぇ?」
「フーッ! 待ってました! よっ! 社長!」
「なんでやねん!w」
「..ちぃ 綺麗..」
「..はーの方が綺麗やで..」
「ぅふふ.. ちょっと狭いけど こっちや」
「きゃあっ! ヤメテッ!w」
「狭いんやから しゃあないっ! 抱き合って入るで!」
「温っかぁ〜っ.. はーちん.. もっと強ぅ抱いて..」

161よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:00:44
「ねぇ はーちん」
森戸は白いシーツの上で体を横にし 頬杖を付いて左手の中指で尾形の乳首を弾きながら言った
「うん?」
「今日 カエディーがお尻触ったとか言ってたやんか?」
「うん」
「あの時 なんで急に静かになったの?」
「..あれ?」
森戸はひとさし指と中指の間に乳首を挟み 白い乳房を丸く円を描くように動かしている
「また立って来たw」
「うんもうっ」
尾形は仰向けになっていた体を森戸に被せると 乳首を口に含んで 舌で転がしたり軽く噛んだりする
「ぁんっ 噛んじゃダメッw」
「あれな カエディーに抱きついたら なんや股間に硬いものがあったんや
その前に尻触られた時も硬い何かが当たったんやけど カエディーいつの間に
男になったんやって 気持ち悪うなって..」
尾形が白いなだらかな乳房から顔を上げて言った
「なんかポケットに入ってただけやないの?」 森戸が尾形の髪を撫でながら言う
「そうやな」 尾形は森戸の左腕を押し上げ 脇に唇を這わせる
「ぃやっ くすぐったぃっ.. ふっw.. ぅん..」 森戸は体を捩じらせて 尾形から逃げ回る
「でっ でもっ カエディーにアレが付いてたら ぁっ は はーちん どーするん?」
「えー? カエディーかっこええとは思うけど 今はちぃに夢中やしw」
尾形は森戸の股間に手をやり 再びヌルヌルとし出したあそこを軽く摩る 
「ぁんっ じゃ じゃあ.. ぁっ.. 私にアレが付いてたら?」
「それやったら嬉しいな でも今は逆の方がええかも」 尾形が優しく指を出し入れする
「ぁっ ぁっ ぃっ んっ ぁぁっ」
乳首が立った胸を逸らして森戸が体を捩ると 尾形は逃げられないように 左手で細い腰を掴んだ
「んっ!...」 森戸が体を弓なりにして固まる
程なく浮かせていた腰を落として 荒い息遣いで呟いた
「..そろそろ返してもらおうかな?」
「え? 何?」
「何でもないっ」
森戸は体を起こし 膝立ちになると尾形に跨る
「ゃんっ 重い!w」
「重ないわっ!w」
前にかかった髪を 頭を振って後ろにやり 更に右手で掻き上げる
挑戦的な目付きで 尾形のささやかな白い二つの小山に両手を置くと 
ゆっくりとエステティシャンのように 揉み上げた
尾形が感じてくる 細いお腹から太ももの方へ 跨る位置をずらし 右手の親指で
ゲームコントローラーのスティックを操るように お豆を軽くクリクリする
「んっ ぁんっ あかんてっ.. ちぃ.. ぃぃんっ」
「エロいはーちんは 益々綺麗やで 白い肌がピンクになって..」
森戸は中指と薬指を中に入れ始め キツネの影絵を作るような手つきで 
指を震わせたり 動かしたりした  
「んーんっ ぁはっ ぁぁっ ...あんっ!」
顎を上げ 快感に顔を右に左に振っていた尾形が 一際高い声を漏らすと 
腰を浮かせてベッドの上をずり上がる
森戸は体を前に倒して預け 顔を寄せてキスをした
少し舌を絡ませ 唇を離すと 尾形は薄く目を開け 満ち足りた笑顔を見せる
森戸も幸せを感じ 微笑む もう一度チュッとキスをした

加賀は家に帰り着くと まずお風呂に入った
アレを家族に見られないように 細心の注意を払う
ボディソープで腕から順に体を洗うと アレに辿り着いた
「何 これ?」 ブランとしたアレを突付く
敏感なのが何となくわかり 刺激しないように泡立てて すぐにお湯で流す
あまり意識しないようにしていた 
湯船に浸かり 今日一日を思い出す 信じられない一日を
まぁ でも やるしかない..
お湯に顔を付けて上げると 両手でパシッと顔を叩いた
スッピンの幼さの残る顔が ピンク色に染まっていた

162よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:58:57
「あらっ いらっしゃい」 50は越えていそうな小太りの中年女性が声をかけた
「また 来ちゃいました」 
金澤は照れ臭そうに軽く頭を下げると そう言ってカウンターに向かう
目の細かいワインレッドのニットの上に 黒のスポーツウェアを引っ掛けただけの
飾らない服装だ
デニムのミニスカートから出る 黒のストッキングの脚を丸イスに掛け座ると
がちゃっという音を立てて スマホをカウンターに置いた
「いつものでいい?」 
「はい 硬め濃いめ多めで」
「うん はい塩ワンタン 硬濃いで!」 
「はいよっ!」
オーダーが終わると 金澤はスマホを取り上げ 指を滑らせる画面に目を落とした
まだ夕方の6時を過ぎたばかりのせいか 店内は満員とまではいかない
カップルは2組いたものの あとは男性客ばかりの中に 金澤は一人座っていた
地元のラーメン屋には一人で訪れる
ラーメンが食べたくて来てるのだから 話し相手はいらなかった
若い男性客は興味深めに金澤を見たが 視線を意識されないよう すぐに目を逸らした
長い睫毛とロケットランチャーの弾頭のように飛び出たニットの胸が
周りの男の金澤を見る回数を増やしていた
そんなことも意に介さず 金澤はスマホに没頭する
見ているのは 他の店のラーメンだった
「いらっしゃい! お一人? じゃあ こっちどうぞ」
金澤の横の席に客が案内された
ふわっとフローラルの香りがする
誰?
金澤は女性客が来たと思い 画面から目を離すと 隣を見る
「山木ちゃん! どうしたの こんなところで!」 金澤の目が見開かれた
大きく広げられた口から白い歯が覗く
グレイの粗い目のニットの上にゴールドのネックレスを垂らした山木がニッコリ笑った
「ラーメン食べたくなっちゃって」
「えっ? この店知ってたの?」
「うん 最近の金澤さんのお気に入りの店って聞いたから 調べたの」
「えー誰に聞いたぁ?」
「瑠々ちゃん」
「あー るるちゃんかぁ でも 一緒になるって凄い偶然だね」
「実はそれも 瑠々ちゃんから次に行きそうな日を聞いて..」
「えっ でも 何時に来るかはわかんないじゃん?」
「たぶん夕方だからって聞いたから お店開く時間から離れて見てたの」
「ええーっ? 怖い怖いっw 何やってんの梨紗ちゃん! 先に電話くれればいいじゃん」
「ビックリさせたくて」
「そりゃビックリするよぉ」
「決まった?」 中年女性が山木に声を掛けた
「え? あっ あのぉ」
「私と一緒のにしな おすすめだから」
「あっ じゃあ 金澤さんと一緒のやつで」
「塩ワンタンね 麺の硬さとかスープの味とかどうする?」
「山木ちゃん それ 私が決めたげるよ」
「お願いします」
「おばちゃん 柔らかめ薄め多めで」
「はいよ 塩ワンタン やわうすで!」
「金澤さんと一緒?」 山木が聞く
「ううん 私 硬め濃いめ多め」
「麺が硬くて スープが濃くて 最後の多めって何ですか?」
「ネギ」
「あぁ ネギ!」
「うん 山木ちゃんはたぶん 上品だから薄味がいいかなぁと思って」
「上品じゃないですって! でも 薄い方が好きかも」
「ほらぁ」
「はい 塩ワンタンね」 金澤の前に丼が置かれる
「これですよ これ」 金澤が嬉しそうに 丼を指差して山木を見た

163よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:59:31
「あっ 先 食べててください」 山木がどうぞというように手を前に出した
「じゃあ お言葉に甘えて いただきます」
金澤はレンゲでスープを一口呑む
うんうんと頷くと ニンマリ笑って 麺を啜った
ズゾゾっ! 
「美味しい で また このワンタンがね」
レンゲで掬ったワンタンを口に運ぶと 金澤は顔を上向き加減で 僅かに首を振った
「美味しそう」
「いや 本当に美味しいから すぐにわかると思うけど」
山木にそう言うと 金澤は海苔で麺を包むように箸で掬って食べる
「はい 塩ワンタン」 山木の前にも丼が置かれた
「あっ来た じゃあ私も いただきます」 
麺を掬い上げる山木を 金澤はジッと見ている
ちゅるちゅるっ
「どう?」
もぞもぞと麺を啜る山木を見て 金澤が言った
「美味しい!」
「でしょう? ワンタンも食べてみて 麺と一緒に食べるともっと美味しいよ」
「はい」
二人はその後 会話もせずにラーメンを啜る
山木はラーメンを楽しむ金澤を邪魔したくなかったし 金澤はラーメンを食べてる途中に
喋りたくなかった
金澤が食べ終わった時 山木はまだ半分くらいしか食べていなかった 
店のおばちゃんに もう少し居させてと 金澤は軽く頭を下げて 指でもうちょっとという
ジェスチャーをする
うんうんと頷く おばちゃんに 金澤は声を出さずに ありがとっと言った
「あー 美味しかった」 山木が食べ終わる
「海苔とか ほうれん草も 美味しかったでしょ?」
「うん 本当に」
「じゃあ 行こうか おばちゃん! ごちそうさま!」 
金澤が立ち上がってレジに向かうと 山木も慌てて後ろに付いて行く
「別べつ?」
「あっ 一緒に」
「えっ 金澤さん 私 自分の払いますよ」
「いいって いいって」
「そんな 悪いですよ」
「たまにだから はい じゃあ 2000円で」
「はい 塩ワンタン 2つで 1728円ね おつり 272円と」
「ごちそうさまでした 美味しかったぁ」
二人は店を出た
「ごちそうさまでした ほんとすみません おごってもらうなんて」 山木がペコペコと詫びる
「一応 先輩ですから!」 金澤が両手を腰にして立ち止まり ワザとらしくドヤ顔をした
「もぉ 金澤さんのお誕生日に倍にして返します!」
「いいよぉ 気を使わなくたって.. ねぇ 山木ちゃん 本当はなんか話したいことがあるんじゃないの?」
産業道路脇の歩道を二人並んで歩く 夜空の下に続く車の赤いテールランプが綺麗だった
「..実は 金澤さんにお願いがあって..」
「何?」
「やなみんのことなんですけど..」
「やなちゃん?」
「はい.. 最近あまり連絡が無いんです」
「どうして?」
「悪いとは言わないですし いいことだとは思うんですが ジュースに馴染んだって言うか
カントリーを忘れて来てると言うか..」
「うん.. でも しょうがないんじゃない?」
「実は私たち まだカントリーを諦めてないんです いつの日かきっとって思いがあって
みんなで約束したんです いつかちゃんとした形でもう一回ツアーをやろうって
夢のまた夢かもしれないけど カントリーで武道館をやろうって」
「そうなんだ」
「そのために ちぃちゃん やなみん 結には それぞれのグループで学んだこと 知ったことを
それぞれ報告し合って 共有しようって決めたんです それなのに..」

164よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:03:17
「やなちゃん 由加にベッタリだからなぁ」
「金澤さん! 毎日のやなみんのこと 連絡してもらえませんか?」
「え? 毎日って.. 見張って教えろってこと? そんなスパイみたいな」
「すみません 先輩にそんなことお願いして」
「やなちゃんに直接言えないの?」
「..実は やなみんからの報告だけじゃ足らないと言うか ジュースは去年海外行ったり
新曲がたくさんあったり 会社にいろいろやってもらってるじゃないですか 
そういうことをやってもらえるようにするノウハウも知りたいんです!」
「えー 難しいこと言うね その辺は由加が結構太いパイプ持ってるからなぁ」
「それです それ! やなみんが宮崎さんにベッタリなら その辺もわかるのかもしれないけど
逆に裏切るようなこともできないと思うんです だから金澤さんに」
「それって 私にジュースを裏切れって言うの?」
「そんな大袈裟な話でもないと思いますが」
「待って待って! やなちゃんができないことなんだから 結構な裏切りだよそれ」
「ただでとは言いません 金澤さんの条件があるなら こちらもできるだけ応えられるようにしますから」
「私の条件?」 金澤は立ち止まって黙り込んだ
「どうですか? もちろん できないこともたくさんあるとは思いますけど」
「..カントリーを復活させたい気持ちはわかった 特に変なこともしてないと思うから
ウチのノウハウを山木ちゃんに教えるのも たいしたことないのかもしれない
でも やっぱりこれはジュースに対する裏切りでもあるから 私にそこまでさせる
山木ちゃんの覚悟が知りたい」
「はい」
「抱いていい?」
「は?」
「山木ちゃんを抱きたい」
「え? それは..」
「私は覚悟を決めて言ったよ 言った私の望みを知ったからには 応えてくれないと」
金澤が険しい目をして 山木を見た
「..わかりました 私もカントリーの為に覚悟を決めます」
「契約成立ねw じゃあ 早速行こう」
「え? どこに?」
金澤はズンズンと夜の道を歩いて行く 山木は離れないよう 足早に金澤の背中を追った
いつの間にか 辺りは明るいランプやネオンで彩られた料金看板が目立つ建物群に溢れている
「ここに入るよ 今日は平日だから サービス料金のはず 変わってないと思うけど」
金澤は山木の手を引いて 建物に入った
山木は恥かしさで顔を上げられない 
こんな建物に入るなんて.. うぅん 私も大学生なんだから別におかしくないっ
でも女の子同志で入るなんて有り得ないっ 抱くってどうするの? ちぃ 助けて!
金澤は躊躇無く進み 部屋のドアを開けて 山木を引き入れると ベッドに座らせた
「どうしたの? 固くなっちゃってw」 金澤が山木を見て ニンマリと笑う
「山木ちゃん 最近色気出て来たよね」 金澤が体を寄せ 耳元で囁いた
ニットの上から 丸く飛び出た山木の胸の膨らみを掌で包み込むと 金澤は捏ねるように揉む
「ぁっ..」
首筋に吐息をかけると 山木の口から思わず声が漏れた
下から顎のラインを遡り 金澤の唇が山木の唇に重なる
すぐに舌が口腔に侵入し 歯や口蓋を舐め 山木の舌を突付く
「んんっ..」 山木が苦しげな表情で目を閉じると 金澤は舌を絡ませて唾液を吸いながら
体をベッドに押し倒す
唇を離し 濡れた目で見下ろし 金澤はブラトップごと山木のニットをめくり上げた
「いやっ」
白く形の良い中華まんのような乳房が二つ ぷるんと揺れて姿を現す
金澤は口を大きく開けると 左の胸にむしゃぶりつき 乳首を舌でねぶった
右の胸は金澤の左手の指で 乳首を摘まれている
乳首はすぐに固くなり 膨らんだ
舌や指の標的となった乳首は 引っ張られ 倒され 押し込まれては またすぐに立ち上がって来る
「やぁんっ んっ..」
山木は金澤の髪を押えると 顎を反らして 快楽に身を委ねた
ちゅばっ じゅばっ じゅるっ じゅぶっ
まるで麺をすするように ワザと音を立てて 金澤は乳房を吸う
右手は山木の引き締まったお腹の上を滑って 股間へと下りて行った

165よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:04:19
「ぁっ...」
山木が息を呑むような高い声を漏らした後 金澤は股間から中指を立てて手を持ち上げた
キラキラと指を伝って下に落ちる液体が光る
「思い出した.. この感じ..」 中指に付いた液体を赤い唇で拭いながら
金澤がうっとりと言う
「鈴木さんとの思い出..」 遠くを見る目つきの金澤は ヌルヌルの手で
山木の白い太ももを円を描くように撫でる
もう片方の手は自分のニットの胸を揉みしだいていた
「山木ちゃん あなたが悪いんだよ.. こんなこと あれ以来忘れていたのに..」
目を細めた金澤は デニムのミニスカートのホックを外すとストッキングを穿いたまま
山木の白い太ももに跨り 股間を前後に動かし始める
右手はまた山木の秘所をまさぐっていた
「ぅん.. ぁっ.. ぁん.. ぁぁっ..」
「ぅっ.. ぅん.. んー.. ぅぅん..」
2つの声音の呻きが交錯する
室内の湿度が一気に上がり ムワッと来るピンク色の淫猥な空気に満たされたようだった
金澤は 山木の華奢な体に覆い被さり 両手で顔を固定してキスをする
山木のものとも 金澤のものともわからない液体が染みたストッキングの股間を
山木のあそこに当てがい 腰を蠢かした
柔かな山木の白い胸と 金澤のニットの胸が波打って逃場を探している
山木の白い乳房の汗ばんだ谷間に掛かる 金色のネックレスが金澤が動く度に キラキラと輝いた
その時 互いの舌を貪り 脚を摺り寄せて 全身で快楽を得ることに没入していた山木の長い睫毛が
ふるふると動いた
カッと目が開かれる
何かに覚醒したような 瞳孔の開いた目が現れた
山木は相手の左肩を押し 自分の体の上から金澤を横に転がすと 体を起こして金澤を見下ろす
金澤は どうしたの? と欲望に飢えた目で山木を見た
山木の口の端が僅かに上がった
金澤のニットを捲り上げる 水風船のように震える白い2つの乳房が飛び出す
山木は両手を大きく広げて乳房を掴むと 中指で乳首を捉えながら 残りの指で
胸を握り固めるように揉んだ
「痛っ..」 金澤が訝しげな目で山木を見る
山木は薄笑いのまま その目を流し目であしらうと 両手で金澤のストッキングの股間を引き裂いた
「え?」 金澤の顔に怯えが宿る
山木は裂けた部分に指を入れショーツをずらすと びしょびしょに濡れたあそこを 舌を尖らして舐めた
「ヒャッ!」 金澤が高い声を漏らす
「ゃっ あっ ぁんっ ぅぅんっ んっ」
山木がぴちゃぴちゃと股間に顔を埋めて舐め続けると 金澤は頭を反らし体を弓なりにして喘ぐ
「ぃやんっ!!」 程なく金澤が 山木の頭を押え 股間を押し付けるように腰を浮かせたまま固まった
金澤が脱力して腰を落としても 山木は攻めを止めなかった
しばらくぴちゃぴちゃとやっていると 金澤はまた喘ぎ始める
その内金澤が逝くと 山木は更に繰り返した
「ダメっ! もう許して.. もう.. ぁぁん」
金澤が懇願しても 山木は止めない
何度絶頂を味わったのだろうか? 金澤は目尻に涙を溜め グッタリとしていた
「どう? 気持ち良かった?」
ようやく股間から顔を上げ 金澤の顔の近くまで来た山木が言う  
金澤がコクリと頷いた
「それじゃ 私のお願い聞いてくれる?」
金澤がまたコクリと頷く
「ふふっ」 山木が妖艶に笑った
「..山木ちゃん.. いったいあなた何者?」
潤んだ瞳で金澤が呟く
「私は カントリーガールズのメンバー」
「嘘.. それだけじゃない こんなこと どこで覚えたの?」
「嘘じゃないよ カントリーで育つと言うことは こうなること..」
「ゃんっ!」
山木が 金澤のクリトリスを指で弾く
その顔は自嘲しているように見えた
金澤は 疲れてクタクタのはずだったが また体の芯が疼くのを感じていた

166よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:07:05
「ねぇ.. さっき言ってたカントリーで育つとこうなるって どういうこと?」
金澤が山木の右の乳房に頬擦りしながら 谷間に光っているネックレスを摘み眺めながら言った
「..私はカントリーで特殊な教育を受けてるの」
「特殊な教育?」 金澤が驚き 山木の胸に顎を置いて顔を見上げる
「普段は忘れているんだけど 興奮して来ると思い出す.. そういう風に仕込まれたの..」
「誰に?」 金澤の声が大きくなった
「わかるでしょ?」 山木は自分の上に乗っかっている金澤の髪を撫でながら言った
「MCとか かわいいアイドルみたいなことじゃなかったの?」
「それは表向きのもの 嗣永さんにはアイドルとしてのかわいさは 女性の性的な美しさに
裏打ちされたもの という哲学があった」
「..知らなかった」
「それがあって それを隠した上で 初めて”私カワイイ”が成り立つ 私たちはそう教えられた..」
「具体的に どんな風に教わったの?」
「..言えない どん引きするでしょうね」
「そんな凄いこと..」
「厳しかった.. すぐに そうじゃない! みやなら そんな攻め方しないよ! とか
愛理なら そこで何か工夫してくるはずだよ! って」
「鈴木さん!? 嗣永さんとそんな関係だったの?」
「私 ときどきモーニングの譜久村さんと会って食事したりするんだけど 意外とボーノの
実態って知られてないのね」
「モーニングのリーダーでも知らないの?」
「うん あの三人がボーノで作り上げたメソッド.. カントリーはそれを持ち込んで
実際に試験するユニットだった.. 上手く行けばモーニングに次ぐハロの戦略ユニットに
なっていたのに」
「まさか!?」
「本当だよ いなくなったあの子.. あの子を見つけた瞬間 会社の上と嗣永さんは
その構想を具体化できると喜んだらしいよ」
「でも辞めちゃった..」
「そう ジュースも似たようなことがあったからわかると思うけど それで風向きが変わった
それでもまだ嗣永さんは諦めずにやる気だった 新しい子二人も充分戦力になると
意欲的だったの」
「ウチの場合 まだ集められてすぐだったから.. みんな訳もわからず
目の前のことを一所懸命やるだけで精一杯だったな」
「カントリーも嗣永さん抜きなら 状況は似てたけどね」
「あの子は嗣永さんの教育に付いて行けなくて辞めたの?」
「違うよ その頃はまだそういう教育はなかったから」
「じゃあ いつから?」
「新しい二人が入った頃からかな?」
「ねぇ 舞ちゃんとか ふなっきって当時中学生でしょ?」
「やなみんも.. さすがに中学生には私たちみたいな教育をしてないよw 
私の知らないところで 基本的なことはやってるかもしれないけど」
「稲場ちゃんは?」
「まなかんは私たちと一緒に教育を受けた でもそれが..」
「何があったの?」
「彼女はダンスを本格的にやってたこともあって フィジカルな部分では 乾いた砂が水を
吸うように 教えを覚えて行ったんだけど」
「でも喘息が?」
「違うの... まなかんは身に付けたテクニックで嗣永さんを逝かしてしまった..
嗣永さんはプライドもあってか それを認めることができなかった」
「マジで?」
「まなかんは破門されたの あなたのスキルは危険過ぎる 男を欲する 男を誘い込む
テクニックだと.. 王道アイドルを標榜しようとするカントリーには不要とされてしまった」
「それで休業したの?」
「嗣永さんに取っても それは断腸の思いだった.. 新しい二人が上手く馴染みそうで
ようやく再スタートできると感じていたのに.. それ以来嗣永さんは自分の引退を睨んで
私たちにスキルの伝承だけを集中してやるようになった カントリーの表向きに対する姿勢は
正に「どーだっていいの」なレベルだった」
「そうなんだ..」
「まなかんは 嗣永さんを凌駕するテクニックの持ち主と言うことで 支持するスタッフが
北海道に匿う形になったの そして嗣永さんがいなくなった今 そのスキルの発揮を期待されている」

167よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:22:28
「うん なんか精力的に動いてるよね ..嗣永さんの判断をどう思ってるの?」
「あれがなかったら と思うことはないと言ったら嘘になるけど.. 
でも まなかんと交流のあった誰かさんがいた あそこがああなると 
嗣永さんの判断はあながち間違っていないと言う気にもなる」
「そんなこと言ったら 生田さんとも仲いいでしょ?」
「そうだけど でも モーニングは特別だから」
「特別?」
「彼女たちの使命感と言うか 引き継いで行かなければと言う気持ちは やっぱり凄いものがある」
「そうね」
「だから そんな中にいながら 嗣永さんのようにピンで輝くことができた道重さんが とても気になるの」
「ああ だから道重さんが好きなんだ」
「嗣永さんの教えに 道重さんの教えも加われば 最強でしょ?w」
「確かにw」
「ちぃからモーニングのことを聞くと やっぱり凄いんだ やってることが.. 私もこのまま終わってられないって思う
だから こうやって情報を集めてるの.. 金澤さん これからお願いします」
「わかった 但し条件があるよ」
「条件?」
「..また こうやって会ってくれる?」
「え?」 
「..私 臆病になってたの まひろちゃんと上手くいって天狗になってたのね
鈴木さんにも気持ちよくなってもらいたいと迫ったのに 軽くあしらわれて自信喪失気味で..
でも今日 鈴木さんが嗣永さんたちといろいろやってたこと聞いて 敵うわけないとわかった
だってこうやって嗣永さんの教え子にさえ 圧倒されてんだもん」
「ふふっ 筋はいいですよ」
「もぉ いいって 私は楽しむだけにする だからまた会って?」
「もちろん」
「やった! じゃあやなちゃんには 私がときどき教育的指導するから!」
「一応あれでも 嗣永門下生ですからね 返り討ちに遭うかも?」
「マジで? ヤバイヤバイw」
二人はクスクス笑いながら抱き合ったが たいして時間が経たない内に 
再び喘ぎを押し殺す関係に変わって行った
  
「フフッ」
「どうしたの?」
「なんか笑える」 金澤は山木の腕を掴むと 頭をコテンと肩に乗せた
「何が?」
「だって 行く時は私が山木ちゃんの腕を引っ張って行ったのに 帰りがこれなんだから」
「ふふっ」 今度は山木が笑った
「ねぇ 山木ちゃんがテクニシャンってことは 森戸ちゃんもそうなの?」
「ちぃ?」
「うん」
「ちぃは最強だよ」
「そうなの?」
「嗣永先生も認める一番の生徒」
「そんな風に見えない」
「普段は隠しているからね」
「私 今知っちゃったよ? 大丈夫?」
「大丈夫! ローズクォーツはかなり硬い石ですからね 口も硬いでしょ?」
「うん かりんちゃんが聞いて来たら言っちゃうかもしれないけど それ以外は言わないようにする」
「宮本さんもダメ!」
「嘘 嘘 ちゃんと秘密にするよ」
「ちぃには モーニングで大成して欲しいの! 具体的には言わなかったけど
嗣永先生も きっとそのつもりでちぃをモーニングに送り出したんだわ」
「え? 森戸ちゃんがモーニングに入ったことに嗣永さん関わってんの?」
「うん どこまでかはわからないけど 自分が居なくなった後のカントリーについて
会社の上と協議してたのは確かだから」
「山木ちゃんはなんで どこにも行かなかったの?」
「それは メインディッシュを美味しく味わいながらも デザートを楽しみにしてるのが私だから」
山木が金澤の前に飛び出した 長い髪が揺れ 形の良い尻が弾む
「今日は御馳走さまでした」 山木は振り向いて 妖しく笑った

168よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:28:41
愛知での一回目の公演が終わった
楽屋はいつものように メンバーが束の間の休息を楽しんでいた
「かえでー 何ともないの?」 タオルでおでこの汗を拭きながら 隣に座った横山が聞いた
「どこ見てんのよ?」
「バッ バッカじゃないっ 私はかえでーのことを心配してっ」
横山は真っ赤になって 加賀の股間から慌てて視線を外し弁解する
「わかってるよ 大丈夫 特に何ともないよ」
「えー なんで? 私の時は結構勃ちっぱなしだったのに」
「ちょっとぉ 下品なこと言わないの」
「あっ ごめん って かえでーが私をこんなにしたんだからね!」
「なんで私のせいなの?」
「あっ ねぇ 今日も尾形さん勉強してるよ?」
「本当だ 凄いね こんな僅かな時間でも 問題集開いてるなんて」
「でも 合格したらどうするんだろ?」
「ねぇ 両立するのかな?」
「私も大学行きたいな」
「勉強すれば?」
「うん したいんだけど..」
「横山 頭いい方だっけ?」
「いい方って言うか.. 割りとマシな方」
「そうかぁ それがここまでバカになっちゃったからなぁ」
「バカじゃないってっ!」
「あんたたち今日も仲いいね」 通りかかった生田が声を掛けた
「そんなことないです」 加賀が手を振って否定する
「そうです! そんなに仲良くなんかないです!」 横山が口を尖らせて顔を逸らす
「仲いいやん」 生田は笑って向こうへ行った
加賀は何気に生田の後姿を視線で追う 
生田の引き締まった白い尻を思い出した
「一意専心 一意専心」 加賀は目を瞑って呟いた
「何? どうしたの?」
「心が乱れそうになった時 一意専心って呟くの 剣道やってる時に教わったんだけど
わき見をせずに一つのことに集中するって意味なんだけど」
「へぇ」
「今日も 会場に入ってから 蹲踞の姿勢で心を静めたし」
「そんなことしてんだ? でも それでか かえでーがムラムラしないのは」
「え?」
「かえでー どう?」
横山が突然 髪を撫で上げ 首を反らした 
首筋が露わになる
「は?」
「どう? 色っぽいでしょ?」
今度は脚を上げて 衣装のホットパンツの裾を指で少しめくり上げる
「..全然」 加賀の顔は無表情だった
「トイレ行って来る」 そのまま立ち上がって 背を向けた
「もぉ! かえでー ちゃんと見なさいよ!」 横山も立ち上がって 歩き始めた加賀の後を追う
「付いて来なくていいから」
「私もトイレ行きたかったんだよ!」
二人して楽屋を出る
「ねぇ かえでー じゃあ こういうのはどうよ?」
横山は前屈みになって両腕を体の前に回し 衣装の胸元から胸の谷間を見せる
「何にも感じないね!」
チラっと見た加賀は すました顔で ふふんと笑う
「くそっ」 横山が頬を膨らませた
前から 上國料と笠原が歩いて来て すれ違う
上國料は加賀に ニコっと笑い 流し目で見つめて通り過ぎて行った
「ヤバッ!」 立ち止まった加賀が 顔を綻ばせ 背を伸ばしながら胸に手をやって 
ドキドキというジェスチャーをした
「このっ!」 横山が加賀の後ろに回り 膝カックンを仕掛ける
「横山っ!」 体勢を崩した加賀が振り返って怒った
「キャーッ!!」 横山は笑いながら逃げて行った

169よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:31:47
無事2公演目が終わり 楽屋ではそれぞれ帰り支度をしていた
「ねぇ 聞いた?」 横山がメイク道具をカバンにしまいながら 加賀に言う
「何を?」
「今日のホテル 部屋割り変更だって」
「ホントに?」
「さっきチーフ言ってたもん」
「私聞いてないよ」
「カエデー その時楽屋にいなかったじゃん」
「え? いつ?」
「2公演目の折り返しの前」
「あっ..」
加賀はその時 ステージを捌ける上國料を見て 話し掛けたくなり 
後を追いかけてはみたものの 見失ってウロウロしていたのだった
「どう変わるの?」
「私が生田さんの部屋に替わる」
「じゃあ 私の部屋は 代わりに誰か来るの?」
「ううん 来ないみたい 言ってなかったよ」
「え? 一人部屋ってこと?」
「そうじゃない?」
「やったぁ!」
「やったーって何よ? 私と一緒じゃ嫌だったの?」
「そうじゃないけど 一人の方がノビノビするじゃん 横山のイビキも聞かなくていいし」
「イビキなんてかいてませんから!」
「でも 生田さんと一緒なんて珍しいね」
「ほんと! だけど楽しみ! 生田さんの話 面白いし」
「じゃあ お互い良かったってことで」
加賀は一人部屋が心底嬉しかった OCNが付いているので 例え横山であっても
心が休まらない気がしていた
ひょっとしたら 譜久村か会社の上の方が 配慮してくれたのかもしれない 
「これでゆっくり休めるぞ」 自然と頬を緩めながら 加賀はバッグを閉めた
移動前にチーフマネージャーから改めて 部屋割り変更の話があり
横山の話の通り 加賀は一人部屋となった
ホテルに着くと 各自部屋に荷物を置き もう一度集まって食事に出かける
牧野は地元なので 実家に戻り ホテルには来ていなかった
公演の緊張から解放され みんな楽しそうに話ながら食事をしている
明日も公演はあるので 打ち上げの時のようなバカ騒ぎにはならないが 
加賀はこの時間が好きだった
ホテルに戻ると バイバーイ! おやすみ! と各自 部屋に入って行く
加賀は部屋に戻ると 早速 バスタブにお湯を張り お風呂に浸かった
「あーっ!」 思わずため息が漏れる
今日はアレが付いていたので いつもより気を使って 疲れた気がした
結局 興奮して衣装が膨らむという事態には一度もならなかった
横山は そんな加賀に 相性がいいんじゃないの? と言った
いやいや 私 男じゃないし.. そっちの気もないし
いつの間にか 湯に浸かりながら 眠り始めている自分に気付く
イカン! ちゃんとベッドで寝なければ!
加賀は立ち上がり 長い脚でバスタブの縁を跨ぐと タオルで全身を拭いた
髪を乾かしていると ふと 上國料の流し目を思い出す
かわいいなぁ
ニマニマしながら白のナイトガウンを着て すぐベッドに横になる
心地良い肌触りの寝具に あっという間に眠りへ引きずり込まれた

「ぅん?」 
加賀は隣に誰かが来た気がして目が覚めた
眠い目をようやく開け 横を見る
「うわっ!」 ビックリして声が出た
髪の長い女がベットカバーを捲って 加賀の横に入って来る
加賀は慌てて反対側に逃げ ベッドから体が半分落ちた
「誰?」 悲鳴に近い声で 加賀が訊く
「うふふ 逃げなくたっていいじゃん」 気持ち良さそうにベッドに入った女が笑って言った

170よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:35:24
「牧野さん!! なんで?」 加賀が目を見開く
「まりあでいいよ」
「実家に帰ったんじゃ?」
「かえでぃーに会いたくて戻って来たんだよ!」
牧野はベッドカバーから肩を出して座り ニコニコしている
「どうやって入ったの?」 加賀はベッドから完全に下りると 脇に立ち上がった
ナイトガウンがはだけ 白い胸の谷間が覗いている
「普通に鍵もらって入ったよ」
加賀は ハッ とした そう言えば以前牧野が譜久村と約束しているとかなんとか..
「じゃあ 今日はここで泊まるの?」
「うん!」
「わかった 牧野さんはそっちね 私 こっちのベッドで寝る」
加賀は元々横山が使うはずだったベッドに座った
「えー? 一緒に寝ないの?」 牧野が両手を頬に当てて 科を作る
「は? 寝ない寝ない! 寝るわけない!」 加賀が苦笑した
「寝ようよ?」 牧野はベットカバーを少し下げる
こんもりと盛り上がった2つの乳房が現れる もう少しで乳首が見えそうだ
「いや 寝ないって 何も着てないの?」
「うん 下だけ」 牧野はベットカバーを前に折り 上半身を見せた
両腕に挟まれて隠れる張りのある大きな胸から 引き締まった腰へと流れるラインが美しい
加賀は目を逸らすことが難しかった
「と とにかく 明日もハロコンあるし..」 加賀は下半身の異変を感じて 
牧野に覚られないよう ベットに潜る
「かえでぃー 本当に固いんだから でも あっちも硬いのかな?」
牧野が妖しく微笑みベットから下りて 加賀を見下ろす
「ちょっとぉ 寝るんだから! 牧野さんも自分のベッドに戻って!」
「いゃーだっ 一緒に寝るの」 
牧野はまた加賀の隣に潜り込んで来た
「ダメだって! 牧野さん!」
「ま・り・あ!」 牧野は背を向けた加賀に背後から抱き付く
暑いくらいの温もりと柔かな胸の感触がする
脚にはつるつるとした長い脚が擦り付けられた
「牧野さん 止めて!」 加賀は身を捩って訴える
アレが急激に大きくなり 恥かしさと欲情に加賀の声は小さかった
「ほら 大きくなってんじゃない」 牧野が手を回して アレを撫でる
「いやっ!」
「いや? 気持ちいいんでしょ?」 すりすりとアレを擦りながら 牧野は加賀の耳に
吐息をかけながら囁いた
「おっきぃ.. かえでぃー して?」
「ダーメだってぇ」 加賀は手を払って 体を牧野の方へ向ける
「かえでぃー 好き」 牧野が加賀の頭を抱き締める
香水なのか いい匂いがする牧野に 加賀はムラムラして アレが更に大きくなった
「ほらぁ もうはちきれそうだよ? ぬるぬるだし」
牧野がまた アレを摩る
「でも 牧野さん.. 私たち女同士だし..」
「今更何言ってんのよ じれったいなぁ しょうがないっ」 牧野は加賀の顔を動かないように押え
唇を奪った
じゅぷっ ぷちゅ
熱い欲望のまま 舌を絡めてお互い貪り 唇を離す
いつの間にか加賀の目には 肉体を欲する滾りが渦巻いていた
「荒っぽいやんちゃな男のようにして..」 牧野が加賀の目の奥を覗くように呟く
「まりあ!」 加賀はそう呼ぶと 体を起こして上になり 牧野の豊満な胸にむしゃぶりついた
舌を出して 乳首を突付き ププッと音を出るほど吸い上げると ピンと薄い桜色の乳首が立って来る
指の間から 乳房がはみ出るくらいに 激しく揉むと 牧野が 痛っと仰け反った
加賀の唇は乳房から 美しいラインを辿って下に降りて行く
綺麗な臍と くびれから張リ出した骨盤の辺りまで ツルツルしたキメの細かい肌を楽しんだ
楚々としたヘアを分け入って ヌルヌルの泉が湧くあそこに到着すると 音を立てて舐める
「ぁんっ.. かえでぃー いいっ! ぅん..」
牧野は加賀のショートヘアを両手でくちゃくちゃにして身を捩った
「もっとぉ.. もっと こしょこしょしてっ!」

171よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:38:28
「でねっ その時言うのよ ”おまえら みんな行くぞ! 遅れんなよ!” って」
「本当ですか?」
「最高やん? っもう だから私 新垣さん 大好きなの!」
「へー わかるー」
生田と横山は ツインのベッドにそれぞれ寝転がって 話続けていた
時刻は0時半を回ったところだ
「そういう男前なところって 生田さんにもありますよね?」
「そうかな?」
「結構いろんな人 食事に連れてったりするじゃないですか」
「あー エリ 相手に合いそうなもの見つけたら 連れてって喜んでもらうの好きやけん」
「今度また 私も連れてってくださいよ」
「考えとく うん? そろそろかな?」
「どうしたんですか?」
「ん? ちょっとね」 生田がスマホを取り 何か操作している
ノイズのような ごそごそする音が聞こえるようになった
「音小さいかな?」
横山が興味深めに見守っている
「... ん.. ぁっ.. も もっと..」
女の喘ぐ声が流れて来た
若い女の声だ 聞き覚えがあるような..
「ぁぁんっ ぃいっ ぁっ..」
横山の顔が強張る
「なんですか これ?」 生田に聞いた
「うん? 横山が今晩泊まるはずだった部屋の音」 
生田がニヤリとする
「え? 盗聴?」
「そ!」
「え? ダメですよ! そんなの」
「でも この音 気にならない?」
生田がスマホを横山の方へ向ける
「ぁはっ.. まだ ダメっ まだ 出さないで.. 突いて」
パチンっ パンっ パツンッ と言う音に重なって 切ない声が聞こえる
横山は口を手で押えながら下を見ていたが 耳を澄まして声の主を探ろうとしていた
「横山が泊まるはずだった部屋には 誰がいるんだっけ?」
生田がわかり切ったことを 横山に言わせようとする
「..かえでー でも これかえでーの声じゃない」
その時 スマホから別の声が聞こえた
「はぁ はぁっ まりあ もう.. 出 出るっ!」
少し大きめの声を発した後 スマホからは弾む息遣いだけが続いている
「..今の かえでーの声.. まりあって..」 やっとのことで横山が呟いた
「イっちゃった」 ニヤっと生田が言う
「牧野さん 実家に帰ったんじゃ?」
「戻って来たんだよ」
「え? なんで?」
「加賀とやりたかったんでしょ?」
「えー?」
その時 スマホから ぴちゃぴちゃと何かを舐めるような音が聞こえた
「んっ ぁ.. ぁっ ぁっ」 また女の小さな喘ぎが漏れ始める
「おっ 2回戦め? もっとか?」 生田は音を切った
「どう?」
「えっ? どうって?」 横山が困惑する
「嫉妬した?」
「嫉妬って誰に?」 横山は自分が唇を噛んでいたことに気付かなかった
「ふふっ そっち行っていい?」 生田は返事を聞く前に 横山のベッドへ入って行く
「生田さん!?」 横山は驚くが 特に抵抗はしない
「あったかい」 生田は横山の背中に腕を回し 目を見つめて囁く
「加賀とまりあが愛し合っているの聞いて どう思った?」 
「ぃやっ」 横山が潤んだ瞳で 答えを拒否した
「嫉妬したんでしょ? まりあに」
生田の手が 横山のショーツの中にゆっくりと下りて行った

172よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:44:53
「ぃやっ..」 横山が生田の手を動かないように押えようとする
「今 加賀の上にまりあが跨ってるよ」
「関係ないです! ぁんっ」
「もう ぬるぬるじゃん ぴちゃぴちゃ言ってる」
生田が細かく指を動かすと 湿った音が聞こえて来た
「ぃやっ ダメっ 動かしちゃダメっ!」
「エッチな横山 カワイイ!」 
「ぁあんっ!」
生田が横山の首筋に唇を這わせ 吐息を掛けながら下を攻めると
横山は腰を浮かせて固まった

加賀は牧野に導かれ アレを入り口に突き立てた
「かえでぃー来てぇ」 牧野が色っぽい口調で指示を出す
体重をかけてアレを押し込んで行く
押し返そうとする肉壁の心地良い圧力を感じながら 加賀はもっと奥へと進む
押さえ込んでいる牧野の骨盤からのくびれが 手にジャストフィットし 征服感を盛り上げる
牧野が加賀の背後に回した脚を足首で組み 加賀の腰を引き寄せた
狭い穴をこじ開け 奥まで行ったと思うと 快感に今度は引き返したくなる
加賀は自然と腰を前後に振り始めた
「んっ ぃぃよかえでぃー んっ んっ」
牧野が蕩けそうな声で 小さく喘ぐ
加賀の腰の動きに合わせて震える 横に少し流れた柔らかそうな乳房に 加賀は頬擦りした
動きが止まらない
「かえでぃー 止めて」 牧野が加賀のお腹を押した
「下になって」
「下に?」 加賀は名残惜しそうに ぬるるとアレを抜いて 仰向けになる
「んっ...」 牧野がアレを掴み 自分のあそこに当てながら 体を落として行った
「んんっ」 
根本まで入ると 加賀のお腹に両手を置いて 軽く前後に揺さぶる
「ぁぁっ まりあ」 思わず加賀から声が漏れた
牧野は長い髪を掻き上げると 背筋を伸ばし 乗馬するように 腰をリズミカルに動かして
加賀のアレを味わい始める
「ぁっ.. んっ.. んっ..」
加賀は気持ち良さに アレが更に大きくなろうとするのを感じた
アレの反り返りを感じながら 牧野が加賀の両腿に手を置いて 負荷を掛ける
下から見上げると 細いくびれの上に突き出た吊鐘形の乳房に ツンと立った小ぶりな乳首があり
加賀は美しいと思った
「まだよ」 牧野がまた加賀から離れる
膝立ちになると美しい後姿を見せた
「来て」 チラっと加賀を振り返ると 両手を突いて四つんばいになる
大きな尻が加賀の前に突き出された
本能的なものなのだろうか? 加賀はアレを突き入れたくて体を起こし 尻を両手でペチっと軽く叩く
尻の肉を両側に押し広げると ピンクのあそこにアレを沈めて行った
穿つように突き刺し エグるように引く 
吸い付くような牧野の体に また動きが止まらなくなっていた
「ぁはっ.. まだ ダメっ まだ 出さないで.. 突いて」
牧野が苦しげで悩ましい声を出しながら 捻りを加えて締め付ける
加賀は押えようもなく 動きを速めて終着へ向かって行った
「まりあ もう.. 出 出るっ!」 思わず声が出た
ズンと一突きすると そのまま固まった
はぁはぁ言いながら 膝立ちの姿勢から尻を落とす
振り向いた牧野がニッコリ笑って アレからゴムを外した
アレを指で摘んで 上下に振ると 上目遣いで加賀を見つめ ペロンと舐める
まだ 出したばかり.. 加賀が訴える間もなく牧野がアレを咥え始めた
しばらく休ませて欲しい気持ちに反して アレは見る見る内にまた硬くなり
牧野は嬉しそうに音を立てながらしゃぶる
アレが元に戻ると ちゅぽっとアレから口を離し 手で軽くしごきながら
乳首を舐めて攻めた
「んっ ぁ.. ぁっ ぁっ」 加賀が女の声を出して喘ぐ
「ずっとこうしたかった..」 牧野が加賀の乳房を撫でながら うっとりと呟いた


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