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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

721:2015/07/25(土) 04:48:01
そんな鞘師の告白、いや別に告白ではないんだろうけど、その言葉を聞いたとき、俺の胸にグッと湧き上がってきたこの気持ちを、どう表現すれば適当なのか、俺には正直わからない。

「驚き」か、「戸惑い」か…。いや、どんな言葉を使ってもうまく言えない気がするのだが、敢えて言えば「歓喜」というのが、俺の気持ちに近かったのかもしれない。

思わず沈黙のまま、鞘師を見つめてしまう俺。鞘師も沈黙のまま、俺の言葉を待ってる。
いや、このまま黙っていると、ヘタすると涙が出そうな気がして、俺は慌てて早口でしゃべりだした。

「ハハハ。鞘師がそんなこと気にする必要はないぜ。第一、俺を無理やりダンス部に入れたのは鞘師じゃなくて清水センセイだしな」
(何言ってんだ、もっと他に言うべきことあるだろが、俺)と自分の心に喝を入れる俺。
「でもでもでも…」と何か言いたそうな鞘師。

「それにな…俺、確かに仕方なく始めたダンスだけど、やってみたら楽しいところもあるかなーって…。今日『お前と』練習できて、そう思い始めてる」
もちろん、『お前と』に力を込めたつもりの俺だった。

鞘師は数秒、俺の顔を見つめた後、
「ダンスを好きになる人が増えてくれるのは、『誰であれ』嬉しい」と、笑った。


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