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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼
518
:
1
:2018/04/18(水) 01:51:02
あのさあ…、りんかが〇○クンのこと好きになるのは自由だけど、そんなことで勝手に私にヤキモチ焼いて難癖つけられるのは迷惑なんだよね」
植村がそう言い放つと、宮本は顔を紅潮させて「うえむーこそ、○○クンのこと好きだからこんなとこで痴話喧嘩してたんじゃん。私をダシにするのやめてよね」と叫んだ。
このまま放っておくと、二人の女の子がつかみ合いの喧嘩をするんじゃないか、と思った俺は慌てて二人の間に割って入った。
「スマン! 全部オレが悪いんだ! だから俺のことでお前ら二人が喧嘩なんかしないでくれよ!」
そう叫んだ俺を、宮本は数秒間見下ろしてから冷ややかに言った。
「馬っ鹿じゃないの! ○○クン、自分がモテモテのイケメンで、私たちが○○クンを取り合って喧嘩してるとでも思ってんの? この間、私が謝ったからって、私が〇○クンのこと好きだとか思ってるんなら背負いすぎだから。そういう勘違い、マジキモいんだよね」
そう吐き捨てると、宮本は俺と植村をその場に残して、すたすたと歩き出した。
呆気にとられて宮本の後ろ姿を見ながら立ち尽くす俺。
しばらく呆然としていた俺は、「ゴホン…」という植村のわざとらしい咳払いで我に返った。
「あのさ…、私はりんかほどキツく言うつもりはないけど…、それでもやっぱり今日の○○クンには腹が立つわ。ちょっとは本当に反省してよね」
そう言い捨てると、植村も小走りに駆けていった。
俺は一人その場に取り残された。
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