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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

4961:2017/06/15(木) 05:31:47
小田の家は、そこから高校の方に少し戻ったところの、歩いて5分くらいの場所だった。

今まで小田のことは別に何とも思ったことはなかった俺だけど、こんな時間に、クラスの女の子と二人きりで歩いていると思うと、少しドキドキとしてきた。それに、正直に言うけど、割烹着を脱いでワンピース姿になった小田は、俺が思っていたよりもずっとオッパイが大きく見えて、俺は目のやり場に困って緊張していたのだ。

俺だけじゃなく、どういうわけか、小田もほとんど無言のままで歩いていた。

「私の家、ここなんだ」と言って小田が指さしたのは、お世辞にも立派とは言えない、古い木造アパートの二階の一室だった。

「小田…、今日は何かスマンカッタな…」
「えっ、どうして…」
「何か俺、酔っ払って絡んだみたいで…」
「そんなことないよ。私の方こそ、わざわざ送ってもらって…」
「あっ、そうだ。ビール代払うの忘れてた」
「えっ、別にいいよ。そんなの」
「よくないだろ」
「そんな…。あっ、そうだ!じゃあ、ツケにしておくから、また今度きてよ」
「えっ?」
「…機会があったら、でいいから」
「お、おう」

そう言うと、小田は早足でアパートの鉄製の階段を昇って行って、自分の部屋の前で一度俺に振り向いて手を振ると、部屋の中に消えていった。


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