したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

4881:2017/06/13(火) 04:59:33
無言のままビールの栓を抜くと、俺の前に小さなコップを置き、注ぎ始める小田。

「えっ…」
おどろく俺を尻目に、小田は「私、注ぐのなかなか上手いでしょ。さっきもお客さんに褒められたんだ」と、小さく笑ってから、「ねえ、一体何があったの? これ飲んで、イヤなこと全部忘れちゃうといいよ」と、つぶやいた。

「小田、お前…」
思わず俺が真顔になって話しかけようとすると、小田は「ごめん! 詮索とかするつもりじゃなくて…。そうじゃなくて、元気出してほしいな…、って私思って…」と、言い訳するように言ってから、「私、洗い物済ませちゃうから、ゆっくり飲んでてね」と言って、カウンターの中に入った。

俺はしばらくコップのビールを見つめてから、一息にそれを飲み込んだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板