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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼
219
:
1
:2015/08/31(月) 04:23:26
「えっ、ああ、まあ、それは…」
俺がしどろもどろになりかけた時、トントンと、暗室のドアをノックする音が聞こえた。
(天の助けか!) そう思いながら俺は、「ちょっと待って!」とドアの外に向かって大声を上げた。
急いで印画紙を片づけてドアを開けると、そこにいたのは佐藤優樹だった。
「なんだ、優樹かよ。どした?」と俺が聞くと、優樹は返事もせずに暗室の中を覗きこんだ。
そして、鞘師の姿を見つけると、俺に向き直って、「兄ちゃん、やるじゃん」と、囁いた。
「ばばばば、馬鹿! 何言ってんだお前!」
「キャー! 赤くなった!赤くなった!」
「赤いのは安全灯のせいだろ馬鹿!」
そんな俺たちを、呆気にとられたような顔で鞘師は見つめていた。
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